JP3855416B2 - 照明器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、片口金型蛍光ランプを光源として用いるものであって、例えばコーブ照明をするのに適する照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
片口金型蛍光ランプはその長手方向一端のみにランプ口金を備えるものであり、前記ランプ口金は、小判形をなし、かつ、底面に4本の口金ピンを2列に等間隔で突出させるとともに、ランプ口金の長手軸の周面の両端、言い換えれば、ランプ口金の幅方向両端に夫々突起を一体に突設してなり、これら一対の突起は口金ピンの突出方向と反対側が先細状となる先端を有して将棋の駒のような形状をなしている。
【0003】
この種ランプのランプ口金が電気的・機械的に結合されるランプソケットとしては特公平6−82557号公報に示されるものが知られており、このソケットは器具本体に動かないように固定して用いられている。
【0004】
図15に示されるように前記公報に記載のランプソケット1は、ソケット本体2と、支持壁3とを備えている。ソケット本体2には、片口金型蛍光ランプ4が備えたランプ口金5の底面5aと当接する前面2aに4本の口金ピン6(2本のみ図示)が挿通する4つの口金ピン挿通孔7(二つのみ図示)が設けられているとともに、この口金ピン挿通孔7の背面に位置して口金ピン6を挟持した形で電気的接触と機械的結合を行なう接触片8が収納されている。支持壁3は、小判形のソケット本体2の長手軸で2分されたソケット本体2の半面部のみを取囲むように前記前面2aから一体に延設されてランプ口金5の半周に相当する部分に対応した形状をなして形成されている。この支持壁3の両翼部3aの先端部には、ランプ口金5の一対の突起9の縦半面を摺動させて案内しつつ、これら突起9の先端9aと係合するカギ状の結合部10を設けて形成されている。
【0005】
このランプソケット1に対して蛍光ランプ4を取付けるには、図15中実線で示すように支持壁3がない上側の開放部側よりランプ口金5を斜め上方より導入させることにより、まず、上側の口金ピン6を上側の口金ピン挿通孔7に導入させ、それと相前後してランプ口金5の突起9の下半面が支持壁3を結合部10に沿って案内させる。次に、この状態で、蛍光ランプ4をソケット本体2側に押圧するように力を加えることにより、図15中2点鎖線に示すように口金ピン6は4本ともソケット本体2内に挿入されて接触片8に夫々挟持されるとともに、突起9の先端9aが結合部10に係合されて蛍光ランプ4とランプソケット1とは結合状態となり、それにより、ランプ口金5のランプソケット1からの離脱を阻止できる。
【0006】
このようなランプソケット1を使用することは、片口金型蛍光ランプ4の取付け作業を容易にできる点で優れており、又、前記取付けの手順と逆の手順により蛍光ランプ4をランプソケット1から容易に取外すことができる。
【0007】
ところで、コーブ照明は、照明器具を天井或いは壁面に取付け、その光源からの直接光をコーブの壁や天井に反射させて、その反射光により照度を得る間接照明手法であるため、この照明を行なう照明器具は天井面等に比較的接近して配置されることが多い。こうした使用条件において、既述のランプソケット1を採用する照明器具は、その器具本体の上側に片口金型蛍光ランプ4を取付けた姿勢で設置される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記ランプソケット1を採用する場合には、支持壁3の結合部10が原因して蛍光ランプ4をランプソケット1に着脱するので、図15中θで示される取付け角度が大方30°以上必要であり、蛍光ランプ4を取付ける際において蛍光ランプ4の先端の高さ位置が高い。ちなみに、FLR36Wの片口金型蛍光ランプでは約250mmの前記高さ位置が必要であり、FPR96Wの片口金型蛍光ランプでは約500mmの前記高さ位置が必要であった。
【0009】
そのため、コーブ照明等のように天井面等が迫っている場所へ設置しようとする場合に、蛍光ランプ4の着脱スペースを十分に確保することが困難になる可能性が高く、器具設置上の制約が大きいという問題がある。それにより、天井面等から照明器具が遠く配置されるため、天井面等の照度が不足して間接照明器具としての明るさが低下する。特に、近年においては片口金型蛍光ランプ4の高ワット化が図られつつあり、それに伴いランプ4の全長が長くなる関係で、ますます、前記のような器具設置上の制約が大きくなるという現状にある。
【0010】
したがって、本発明が解決しようとする第1の課題は、片口金型蛍光ランプの着脱に要する取付け角度を小さくして器具設置上の制約を少なくできる照明器具を得ることにある。
【0011】
本発明が解決しようとする第2の課題は、前記第1の課題を解決するにあたり、ランプソケットの不用意ながたつきを防止できる照明器具を得ることにある。
【0012】
本発明が解決しようとする第3の課題は、前記第1又は第2の課題を解決しつつ、片口金型蛍光ランプのランプソケットへの取付け作業性を向上できる照明器具を得ることにある。
【0013】
本発明が解決しようとする第4の課題は、前記第2の課題を解決しつつ、ソケット取付け金具支持台に対してソケット取付け金具を容易に取付けることができる照明器具を得ることにある。
【0014】
本発明が解決しようとする第5の課題は、前記第1〜第4のいずれかの課題を解決しつつ、器具内に配線される電線の取扱いを容易にできる照明器具を得ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、器具本体と、小判形をなすランプ口金の外面に一対の突起を有した片口金型蛍光ランプが着脱されるとともに前記器具本体に取付けられるランプソケットとを具備し、かつ、前記ランプソケットに、口金ピン挿通孔を有したソケット本体と、この本体の半面部のみを取り囲むように前記ソケット本体の前面から一体に延出されて前記ランプ口金の半周に相当する部分に対応した形状をなす支持壁とを備えて、前記支持壁の両翼先端部に、前記突起の半面を摺動させて案内しつつ、前記突起の先端と係合する結合部を夫々設けた構造のランプソケットを採用した照明器具を前提とする。
【0016】
そして、前記第1の課題を解決するために、前記器具本体に対して前記ランプソケットが直角状に起き上がった起立姿勢に配置される起立位置と、前記器具本体に対して前記ランプソケットが斜め前方向に傾斜する前傾姿勢に配置される前傾位置とにわたって、前記ランプソケットを回動可能に設けたものである。
【0017】
この請求項1の発明において、片口金型蛍光ランプが着脱されるランプソケットは、器具本体に対して固定ではなく前傾姿勢及び起立姿勢を採れるように回動可能に取付けられている。そのため、このソケットを前傾姿勢にした状態で、そのソケット本体の前面の口金ピン挿通孔に前記ランプの口金ピンを挿入できるとともに、この挿入の進行にしたがってランプソケットを回動させて、このソケットを起立姿勢まで起こして前記ランプをランプソケットに取付けることができる。この逆に、前記ランプに引き抜き力を加えるときには、その力にしたがってランプソケットを起立位置から前傾位置に回動させながら、前記ランプをランプソケットから取外すことができる。そして、前記のように蛍光ランプの着脱においてランプソケットが前傾姿勢を採ることにより、このランプソケットの回動に応じて前記ランプの取付け角度を小さくできる。
【0018】
請求項2の発明は、器具本体と、この器具本体の長手方向一端部にソケット取付け金具支持台を介して取付けられるソケット取付け金具と、小判形をなすランプ口金の外面に一対の突起を有した片口金型蛍光ランプが着脱されるとともに前記ソケット取付け金具に取付けられるランプソケットとを具備し、かつ、前記ランプソケットに、口金ピン挿通孔を有したソケット本体と、この本体の半面部のみを取り囲むように前記ソケット本体の前面から一体に延出されて前記ランプ口金の半周に相当する部分に対応した形状をなす支持壁とを備えて、前記支持壁の両翼先端部に、前記突起の半面を摺動させて案内しつつ前記突起の先端と係合する結合部を夫々設けた構造のランプソケットを採用した照明器具を前提とする。
【0019】
そして、前記第1の課題を解決するために、前記ソケット取付け金具を前記ランプソケットが固定されるソケット固定部及びこの固定部から折り曲げられた回動アーム部を有した一枚の板材で形成するとともに、前記回動アーム部の先端部を回動支点として前記ソケット取付け金具を前記ソケット取付け金具支持台に回動可能に取付けて、前記ソケット取付け金具の回動により、前記器具本体に対して前記ランプソケットが直角状に起き上がった起立姿勢に配置される起立位置と、前記器具本体に対して前記ランプソケットが斜め前方向に傾斜する前傾姿勢に配置される前傾位置とにわたって、前記ランプソケットを配置することを特徴とするものである。
【0020】
この請求項2の発明において、片口金型蛍光ランプが着脱されるランプソケットを固定したソケット取付け金具は、その回動アーム部の先端部を回動支点としてソケット取付け金具支持台に回動可能であるから、ランプソケットは、器具本体に対して固定ではなく前記ソケット取付け金具を介して前傾姿勢及び起立姿勢を採れるように回動可能に取付けられている。そのため、このソケットを前傾姿勢にした状態で、そのソケット本体の前面の口金ピン挿通孔に前記ランプの口金ピンを挿入できるとともに、この挿入の進行にしたがってランプソケットを回動させて、このソケットを起立姿勢まで起こして前記ランプをランプソケットに取付けることができる。この逆に、前記ランプに引き抜き力を加えるときには、その力にしたがってランプソケットを起立位置から前傾位置に回動させながら、前記ランプをランプソケットから取外すことができる。そして、前記のように蛍光ランプの着脱においてランプソケットが前傾姿勢を採ることにより、このランプソケットの回動に応じて前記ランプの取付け角度を小さくできる。
【0021】
前記第2の課題を解決するために、請求項1又は2の発明に従属する請求項3の発明は、前記ランプソケットを前記起立位置又は前記前傾位置の少なくとも一方の位置に保持するクリックストップ手段を備えたものである。
【0022】
この請求項3の発明は、請求項1又は2の発明の作用に加えて、回動可能なランプソケットはクリックストップ手段により起立位置又は前傾位置の少なくとも一方の位置に節度をもって保持されるので、不用意にがたつくことがない。そのため、器具の輸送時などにおいて加えられる衝撃によりランプソケットの回動支点に大きな負荷が加えられて損傷する恐れがない。しかも、前傾位置に保持する節度を与える場合には、この前傾姿勢のランプソケットを起立させる際に抵抗を与えることができるから、口金ピン挿通孔への口金ピンの挿入に伴いランプソケットが起立位置に容易に逃げることがなくなり、確実に口金ピンを口金ピン挿通孔のすべてに挿入させながらランプソケットを前傾位置から起立位置に回動させて、蛍光ランプの取付けを行わせることができる。
【0023】
同様に、前記第2の課題を解決するために請求項2の発明に従属する請求項5の発明は、前記ソケット取付け金具をなす板材がばね板であって、この金具又は前記ランプソケットと前記ソケット取付け金具支持台の側壁とのいずれか一方に係合突起挿入部を設けるとともに、他方に前記係合突起挿入部に挿入される係合突起を設け、前記ランプソケットが前記起立位置に配置された時に前記係合突起が弾性的に係合する第1位置決め部と、前記ランプソケットが前記前傾位置に配置された時に前記係合突起が弾性的に係合する第2位置決め部とを、前記係合突起挿入部に設けたことを特徴とするものである。
【0024】
この請求項5の発明は、請求項2の発明の作用に加えて、ソケット取付け金具の回動アーム部のばね力で係合突起が係合突起挿入部の第1位置決め部及び第2位置決め部に選択的に弾性的に係合されるから、第1位置決め部への係合突起の弾性的係合によりランプソケットを起立位置に節度をもって保持でき、又、第2位置決め部への係合突起の弾性的係合によりランプソケットを前傾位置に節度をもって保持できる。言い換えれば、弾性変形する回動アーム部と、係合突起と、この突起が係脱する係合突起挿入部の第1、第2の位置決め部とが、クリックストップ手段をなすものである。そのため、前傾位置又は起立位置に保持されたランプソケットが不用意にがたつくことがないとともに、器具の輸送時などにおいて加えられる衝撃によりランプソケットの回動支点等に大きな負荷が加えられて損傷する恐れがない。しかも、前傾位置に保持する節度により、この前傾姿勢のランプソケットを起立させる際に抵抗を与えることができるから、口金ピン挿通孔への口金ピンの挿入に伴いランプソケットが起立位置に容易に逃げることがなくなり、確実に口金ピンを口金ピン挿通孔のすべてに挿入させながらランプソケットを前傾位置から起立位置に回動させて、蛍光ランプの取付けを行わせることができる。
【0025】
前記第3の課題を解決するために、請求項1〜3のいずれかの発明に従属する請求項4の発明は、前記前傾位置から前記起立位置への前記ランプソケットの回動に抵抗する抵抗付与手段を備えたものである。
【0026】
この請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明の作用に加えて、ランプソケットを前傾姿勢から起立位置に起立させる際に、このソケットの回動に抵抗付与手段で抵抗を与えるから、口金ピン挿通孔への口金ピンの挿入に伴いランプソケットが起立位置に容易に逃げることを妨げて、確実に口金ピンを口金ピン挿通孔のすべてに挿入させながらランプソケットを前傾位置から起立位置に回動させて、蛍光ランプの取付けを行わせることができる。
【0027】
同様に、前記第3の課題を解決するために、請求項5の発明に従属する請求項6の発明は、前記第2位置決め部から前記第1位置決め部への前記係合突起の移動に抵抗を与える斜状部を、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部とにわたって設けたことを特徴とするものである。
【0028】
この請求項6の発明は、請求項5の発明の作用に加えて、ランプソケットを前傾姿勢から起立位置に起立させる際において、第1、第2の位置決め部とにわたる斜状部で、この斜状部に対する係合突起の摺動に抵抗を与えることができ、言い換えれば、起立位置に起きようとするランプソケットの回動に抵抗を与えることができる。そのため、口金ピン挿通孔への口金ピンの挿入に伴いランプソケットが起立位置に容易に逃げることを妨げて、確実に口金ピンを口金ピン挿通孔のすべてに挿入させながらランプソケットを前傾位置から起立位置に回動させて、蛍光ランプの取付けを行わせることができる。
【0029】
前記第4の課題を解決するために、請求項2、5、6の発明のいずれかに従属する請求項7の発明は、前記係合突起挿入部を前記ソケット取付け金具支持台の側壁に設けるとともに、この挿通部が前記側壁の縁に開放されて前記係合突起を外部から導入可能な開放部を有していることを特徴とするものである。
【0030】
この請求項7の発明は、請求項2、5、6のいずれかの発明の作用に加えて、ランプソケットが予め取付けられたソケット取付け金具をソケット取付け金具支持台に取付ける際に、ソケット取付け金具支持台の側壁に設けられた係合突起挿入部に、ソケット取付け金具側の係合突起を挿入させるのに、ソケット取付け金具の内側から挿入操作をする面倒がなく、係合突起挿入部の開放された開放部に係合突起を通して導入し、この突起を係合突起挿入部に挿入することができる。
【0031】
前記第5の課題を解決するために、請求項2、5、6、7の発明のいずれかに従属する請求項8の発明は、前記ソケット取付け金具の幅方向中央部に位置する間隙を互いの間に設けて前記回動アーム部を一対設けるとともに、前記ランプソケットに接続された電線を前記間隙に通して配線したことを特徴とするものである。
【0032】
この請求項8の発明によれば、請求項2、5、6、7のいずれかの発明の作用に加えて、ソケット取付け金具が有した一対の回動アーム部相互間の間隙を通してランプソケットに接続された電線を配線できる。一般的に電線はランプソケットに対してその幅方向中央部に接続してあるので、この電線を回動アーム部に迂回させることなく、既述のように配線できる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図6を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0034】
図1は第1の実施の形態に係る照明器具の設置状況を示す略断面図であって、この図中11は天井面、12は垂直状の壁面13の天井面11寄りに突設された遮光用の棚を示し、この棚12上にはコーブ照明用の照明器具14が配置されている。
【0035】
この器具14は、図2に示されるように細長い箱状をなす器具本体15の一端部にその上面から突出するランプソケット16を取付けるとともに、他端部上面にランプホルダ17を取付け、かつ、これらを介して片口金型蛍光ランプ(以下、単にランプと略称する。)18を着脱可能に取付けて形成されている。ランプソケット16は図2中寸法Aで示すように器具本体15の一端からずらして配置されているとともに、ランプ18の先端部も器具本体15の他端から寸法Bで示すように突出されている。それにより、図2中実線と2点鎖線との関係で示すように複数の照明器具14をその軸方向に連続するように並べて配置する場合に、隣接する照明器具14間の切れ目をなくしてコーブ照明による間接光のむらをなくし得るようになっている。
【0036】
図3等に示されるように器具本体15は、図示しない点灯用の各種の電気部品等が装着された本体主部23と、ソケット取付け金具支持台としての端部材24と、反射板を兼ねるカバー25とから形成されている。板金製の本体主部23は幅方向両側に上向きの折り曲げフランジを有した樋状のもので、その長手方向一端部に端部材24が連結されている。端部材24は、板金製であり、本体主部23の端部を上側から抱持するように配置されて、図示しない複数本のねじを介して本体主部23の底部に固定されている。なお、図3及び図4中24aは端部材24の側板部、24bは両側の側板部24a間にわたる端部材24のブリッジ部である。板金製のカバー25は下面が開放された細長い箱状をなしており、これは本体主部23及び端部材24を覆って本体主部23に取外し可能に連結されている。このカバー25の長手方向一端部の上面には、このカバー25の幅方向に延びる夫々長方形状のソケット通孔26が開けられている。
【0037】
図3及び図5に示されるようにランプ18は、ランプホルダ17に支持されるU字管型や平行管型のバルブ19の一端にランプ口金20を取付けてなる。ランプ口金20は、底面から見た形状が小判型をなし、前記底面には4本の口金ピン21が2列に等間隔で突出されているとともに、ランプ口金20の幅方向両端位置の外面に一対の突起22が一体に突設されている、これらの突起22は将棋の駒形状をなしていて、口金ピン21と反対方向の端部が先細状に尖っている。
【0038】
前記ランプソケット16は図15を参照して既に説明した従来公知のものである。ここに重複説明を避けるために簡単に説明すれば、ランプソケット16は、前面31aに4個の口金ピン挿通孔32を有したソケット本体31と、この本体31の半面部のみを取囲むように前記前面31aから一体に延出されてランプ口金20の半周に相当する部分に対応した形状をなす支持壁33とを備え、この支持壁33の両翼部33aの先端部には前記突起22の半面を摺動させて案内しつつ、前記突起22の尖った先端22aと係合する結合部34を夫々設けて形成されている。もちろん、ソケット本体31には、口金ピン挿通孔32の裏側に位置して、これらの孔32を挿通した口金ピン21を挟持した形で電気的接触と機械的結合とを行なう接触片(図示しない)が内蔵されている。なお、図5中16aは口金裏蓋である。
【0039】
このランプソケット16は、器具本体15の長手方向一端部に回動可能に取付けられていて、器具本体15に対して図3(B)及び図4(B)に示されるように直角状に起き上がった起立姿勢をなして配置される起立位置と、器具本体15に対して図3(A)及び図4(A)に示されるように斜め前方向に傾斜する前傾姿勢をなして配置される前傾位置とにわたって移動可能に設けられている。これを可能とした取付け構造を図3及び図4を参照して以下説明する。
【0040】
本体主部23の幅方向に対向する前記一対の側板部24a間にはソケット取付け金具をなす板金製のソケット取付け板35が配置され、この板35は、両端を両側板部24aに枢支されて厚み方向に回動可能に取付けられている。前記枢支構造は、ソケット取付け板35の両端から下方に折り曲げられた板部に夫々開けた円形の枢支孔36に、前記側板部24aから切り起こし等により設けた半円形の枢支突起37を嵌合して形成されている。なお、この枢支構造は枢支孔36を側板部24aに設け、かつ、枢支突起37をソケット取付け板35に設けて実施することもできる。ソケット取付け板35の上面にはランプソケット16が、その支持壁33を通ってソケット取付け板35に螺合される複数のねじ38により固定されている。
【0041】
このようにソケット取付け板35に固定されたランプソケット16の大部分は、前記ソケット通孔26を遊通して器具本体15の外部上方に突出されている。ソケット取付け板35はその下側に折れ曲がるストッパ部35aを有し、この部分が前記ブリッジ部24bに当ることにより、図3(B)に示されるようにソケット取付け板35が水平な姿勢になると同時に、ランプソケット16が図3(B)に示される起立姿勢となるものである。この状態からソケット取付け板35は器具本体15の上面をなす反射面に対しておじぎをするように回動でき、それにより図3(A)に示されるように前傾姿勢となるものである。
【0042】
そして、前記器具本体15にはクリックストップ手段及び抵抗手段をなす板ばね39が取付けられている。板ばね39は、図6に示されるように長手方向一端部に連結部39aを折り曲げ、長手方向他端部に幅狭突片39bを延出するとともに、この突片39bの先端部39b1を折り曲げて形成されている。このばね39は、ランプソケット取付け板35の孔を通ってランプソケット16とソケット取付け板35との間に連結部39aを挟み込むとともに、幅狭突片39bを本体主部23に開けた孔40に挿通させることにより取付けられている。幅狭突片39bの先端部39b1は孔40への挿通後に折り曲げられて外れ止めをするようになっている。この板ばね39の取付けにあたり、外れ止めのために連結部39aに孔39a1を開けて、そこにねじ38を通すとよい。
【0043】
こうして取付けられる板ばね39の連結部39aから幅狭突片39bの根元まで主板部の長さは、連結部39aの挟着部と孔40とを両端としてこれらを結ぶ直線Cの長さよりも多少長くしてあるから、取付け状態では前記主板部が図3(A)又は図3(B)のように撓んで設けられる。したがって、このソケット取付け板35とともにランプソケット16がどの方向に向けて回動されるときにも、板ばね39の主板部が前記直線Cを超えるまでは次第に抵抗力が高まり、この直線Cを超えた直後に前記主板部が前記直線Aを越えた側に凸となるように急激に弾性変形する。こうした挙動によりランプソケット16の前記回動に節度を与えることができるとともに、ランプソケット16を起立位置又は前傾位置のいずれかに保持できるようになっている。なお、前記急激な弾性変形に伴う起立位置でのクリックストップ(節動)は、既述のようにソケット取付け板35が前記ブリッジ部24bに当接して支えられるが、同様に前記急激な弾性変形に伴う前傾位置でのクリックストップは、図3(A)に示されるようにソケット取付け板35が前記カバー25に当接して支えられる。したがって、ランプソケット16がソケット通孔26の孔縁に当って、この孔26の変形を招いたりランプソケット16が傷つけられたりすることがない点で優れている。
【0044】
以上の構成の照明器具において、そのランプソケット16にランプ18を取付ける手順を説明する。まず、図5(A)に示されるようにカバー25上に突出されているランプソケット16を手でおじぎするように動かして前傾位置に配置する。こうした前傾状態は図4(A)にも示され、又、この状態では図3(A)に示されるように板ばね39が前記直線Cの左側に凸となる姿勢となっていて、そのばね力によりランプソケット16を前傾姿勢に保持している。
【0045】
次に、この状態においてランプ18をカバー25の上面に近づけた姿勢でランプソケット16側に動かして、そのランプ口金20を前記姿勢のランプソケット16に挿入する。そうすると、はじめに、4本の口金ピン21のうちの上側の2本の口金ピン21が4つの口金ピン通挿孔32のうち上側の2個に挿入される。この場合、ランプソケット16が前傾しているので、それに応じてランプ取付け角度が小さくて済む。
【0046】
しかも、前記前傾状態では板ばね39のばね力がランプソケット16が起きる方向への抵抗力として作用しているから、ランプ口金20がランプソケット16の翼部33a等に接触してランプソケット16を起こそうとするにも拘らず、ランプソケット16が起立位置側に逃げ動くことが防止される。そのため、口金ピン挿通孔32への口金ピン21の挿通が、円滑、かつ確実に行われて、ランプ口金20の挿入がなされる。そうすると、残りの口金ピン21がそれに対応する残りの口金ピン挿通孔32に挿入され、やがて図5(B)に示されるようにランプ口金20がソケット本体31の前面31aの上縁に当って、このランプソケット16を直接押すようになる。
【0047】
そのため、ランプソケット16及びソケット取付け板35が共に枢支孔36及び枢支突起37を支点として板ばね39に抗して起こされるように回動され、やがて、前記直線Cを板ばね39が超えると同時に、図3(B)に示されるように板ばね39が前記直線Cの右側に凸となる姿勢になるとともに、その際に解放されるばね力によって、ランプソケット16は急激に回動して図3(B)、図4(B)、図5(C)に示されるように起立位置に配置されて保持される。
【0048】
もちろん、それに伴い、口金ピン21が4本ともソケット本体31内の接触片に夫々挟持されるとともに、ランプ口金20の突起22の半面が支持壁33の結合部34に案内されて、この突起22の先端22aが結合部34に係合される。それにより、ランプ18とランプソケット16とは結合状態となって、ランプ口金20のランプソケット16からの離脱を阻止できる。そして、以上の操作によるランプ18の取付け完了は、板ばね39の既述の反転動作による節度感と、それに伴うソケット取付け板35のストッパ部35aがブリッジ部24bに当ることに伴う衝突音によって容易に知ることができる。
【0049】
又、ランプソケット16に取付けられたランプ18を取外すには、ランプ18をランプホルダ17から外すのに必要なだけランプソケット16を中心に斜め上に傾くように持ち上げてから、このランプ18をランプソケット16から遠ざかるようにカバー25に沿って引抜けば良い。そうすると、前記取付けの場合とは逆に、まず、突起22と結合部34との係合によりランプソケット16全体がおじぎをするように前側に回動されて前傾位置に配置されるから、それに伴い前記係合が自然に外れ、引続いて口金ピン21が前記接触片及び口金ピン挿通孔32から引抜かれるものであり、したがって、ランプ18を取外すことができる。
【0050】
前記のようにランプ18の着脱においては、ランプソケット16が回動して前傾姿勢を採ることにより、このランプソケット16の回動に応じてランプ18の取付け角度を0°〜15°程度と小さくできる。それにより、ランプソケット16へのランプ18の挿入又は引出しを例えば器具本体15と略平行な姿勢で行なうことも可能である。そのため、照明器具14の設置上の制約を少なくできるものであり、図1に示される棚12の上方のスペースが狭い場合でも、或いはランプ18が通常の40Wと異なり、55Wや96W等のように高出力であるが故にランプ長さが長い場合であっても、そのランプ着脱操作に支障を来たすことなく照明器具14を棚12上に設置できる。言い換えれば、棚12上の照明器具14の上方に手が入る程度の空間があればランプ18を着脱できるので、前記のようにランプ長さが長くても、天井面11と棚12上の照明器具14との間の距離を短くできる。そのため、天井面11の照度低下を抑制して、間接照明器具14としての明るさ不足を防止できる。
【0051】
又、前記のようにランプソケット16にランプ18を取付ける際において、口金ピン挿通孔32への口金ピン21の挿入に伴いランプソケット16が起立位置に容易に逃げることが妨げられるので、確実に口金ピン21を口金ピン挿通孔32のすべてに挿入させながらランプソケット16を前傾位置から起立位置に回動させることができる。したがって、前記逃げを抑制するためにランプソケット16を手で押える等の面倒がなく、ランプ16の取付け作業性を向上できる。
【0052】
更に、クリックストップ手段をなす板ばね39により、回動可能なランプソケット16を起立位置又は前傾位置の両位置に節度をもって保持できるので、不用意にランプソケット16ががたつくことがない。そのため、器具の輸送時などにおいて加えられる衝撃により、枢支孔36と枢支突起37とがなすランプソケット16の回動支点に大きな負荷が加えられて損傷する恐れがない。
【0053】
しかも、ランプソケット16を起立位置に保持する節度を与えるので、図3(A)と図3(B)とランプソケット16の高さ位置の比較から分かるようにランプソケット16を前傾位置に保持する場合に比較して器具本体15に対するランプソケット16の突出寸法を小さくできる。そのため、器具の梱包を小形にするのに有利である。
【0054】
なお、前記第1の実施の形態では、一枚の板ばね39によりクリックストップ手段と抵抗付与手段とを兼ねたので、部品点数が少なく構造簡単であって低コストに作ることができる点で優れているが、本発明において前記両手段は別々に設けることができ、中でも抵抗付与手段はランプソケットが前傾位置から起立位置に回動するときにだけ機能するように設ければ良いものである。
【0055】
次に、図7〜図14を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。この照明器具114もコーブ照明に使用されるものであって、これは第1の実施の形態で図1に示したのと同様に設置される。
【0056】
この器具114は、図7及び図8に示されるように細長い箱状をなす器具本体115の一端部にその上面から突出するランプソケット16を取付けるとともに、他端部上面に板ばね製のランプホルダ117を取付け、かつ、これらを介して片口金型蛍光ランプ(以下、単にランプと略称する。)18を着脱可能に取付けて形成されている。ランプ18の先端部は器具本体115の他端から突出されていて、それにより、複数の照明器具114をその軸方向に連続するように並べて配置する場合に、隣接する照明器具114間の切れ目をなくしてコーブ照明による間接光のむらをなくし得るようになっている。
【0057】
図11に示されるようにランプ18は、ランプホルダ17に支持されるU字管型や平行管型のバルブ19の一端にランプ口金20を取付けてなる。ランプ口金20は、底面から見た形状が小判型をなし、前記底面には4本の口金ピン21が2列に等間隔で突出されているとともに、ランプ口金20の幅方向両端位置の外面に一対の突起22が一体に突設されている、これらの突起22は将棋の駒形状をなしていて、口金ピン21と反対方向の端部が先細状に尖っている。
【0058】
図8等に示されるように器具本体115は、本体主部123と、ソケット装置104と、反射板を兼ねるカバー125とから形成されている。板金製の本体主部123は幅方向両側に上向きの折り曲げフランジを有した樋状のもので、その内部には図9に示されるように放電灯安定器等の点灯装置101、端子台102、略コ字形状をなす複数のカバー取付け金具103等の各種の部品等が装着されている。カバー125は、これを通してカバー取付け金具103に夫々螺合されるねじを介して本体主部123に取付けられているとともに、その長手方向一端部にソケット装置104を突出させる例えば凹溝からなるソケット通し部125aが設けられ、かつ、長手方向他端部に前記ランプホルダ117が取付けられている。
【0059】
前記ソケット装置104は、図10〜図14に示されるようにソケット取付け金具支持台としての端部材124と、ソケット取付け金具135と、ランプソケット16とを有してユニット化されており、その端部材124を本体主部123の長手方向一端にねじ止め等により連結して取付けられている。
【0060】
ランプソケット16は図15を参照して既に説明した従来公知のものである。ここに重複説明を避けるために簡単に説明すれば、ランプソケット16は、前面31aに4個の口金ピン挿通孔32を有したソケット本体31と、この本体31の半面部のみを取囲むように前記前面31aから一体に延出されてランプ口金20の半周に相当する部分に対応した形状をなす支持壁33とを備え、この支持壁33の両翼部33aの先端部には前記突起22の半面を摺動させて案内しつつ、前記突起22の尖った先端22aと係合する結合部34を夫々設けて形成されている。もちろん、ソケット本体31には、口金ピン挿通孔32の裏側に位置して、これらの孔32を挿通した口金ピン21を挟持した形で電気的接触と機械的結合とを行なう接触片(図示しない)が内蔵されている。なお、図14中16aは口金裏蓋であり、また、31bはソケット本体31の底面の幅方向中央部に並設された電線接続孔である。これら接続孔31bに個別に挿入される電線105(図8参照)は夫々前記接触片が有した鎖錠片に自己鎖錠構造により電気的かつ機械的に接続されるようになっている。
【0061】
図12等に示されるように板金製の端部材124は、背板部126の幅方向両側に側壁127を互いに平行に折り曲げるとともに、背板部126から底壁128を折り曲げ、この底壁128の両側から連結片129を夫々折り曲げ、これら連結片129を側壁127の内面に重ねて側壁127にリベット止めして形成されている。この端部材124が本体主部123の一端部に固定された状態では、この主部123と前記底壁128との間には図11に示す空隙Sが形成され、この空隙Sを通して隣接する照明器具に対する送り配線が行われるようになっている。
【0062】
端部材124の両側壁127の夫々には係合突起挿入部130が設けられている。これら挿通部130は、例えば切り欠き溝からなり、側壁127の背板部126と反対側の縁に開放された開放部131と、この開放部131と対向して背板部126側に位置された第1位置決め部132と、これら開放部131と第1位置決め部132との間に設けられた第2位置決め部133と、両位置決め部132、133に渡って設けられた斜状部134とを有している。開放部131及び第1位置決め部132は同じ高さ位置にあり、第2位置決め部133は開放部131及び第1位置決め部132よりも図12において上方にずれた位置に設けられている。端部材124の底壁128の先端縁部には一対のスリット状の枢支孔128aが開けられている。
【0063】
前記ソケット取付け金具135は一枚のばね板を折り曲げて形成されている。すなわち、この金具135は、ソケット固定部136から回動アーム部137を折り曲げて側面形状が略L字形状をなすものである。ソケット固定部136には、回動アーム部137が連なる縁部においてストッパ舌片138が複数切り起こされているとともに、前記縁部とは反対側の縁部から側方(器具本体115の幅方向外側)に突出する係合突起139が設けられている。係合突起139は前記縁部を二枚重ねに折り曲げることによって形成されている。回動アーム部137は前記枢支孔128aに対応して一対設けられ、相互間に間隙Gを設けている。この隙間Gに臨んだ回動アーム部137の縁は折り曲げられていて、この縁のエッジが電線105に接して絶縁被覆を傷つけないように配慮されている。又、回動アーム部137の先端部には抜け止め舌片137aが斜めに折り曲げられている。
【0064】
このソケット取付け金具135のソケット固定部136上には前記ランプソケット16が固定されている。この固定は、前記支持壁33及びソケット固定部136の中央部を貫通する2本の取付けねじ140に、ソケット固定部136の裏側からワッシャ141及びナット142(いずれも図12に一方のみ図示)を夫々嵌合して、両取付けねじ140を締め付けることにより行われている。この取付けにおいて、ランプソケット16は、前記ストッパ舌片138に当って位置決めされて、図10に示される適正な姿勢に固定される。こうして固定されたランプソケット16とソケット固定部136との位置関係は図14に示されており、前記電線接続孔31bはソケット固定部136から外れて、ソケット取付け金具135に取付けられた状態でこれら接続孔31bへの電線105の接続ができるようになっている。
【0065】
前記構成のソケット装置104は次の手順で組立てられる。まず、ソケット取付け金具135にランプソケット16を取付ける。この取付けは、前記金具135のソケット固定部136上に、そのストッパ舌片138で位置決めしてランプソケット16を載置し、取付けねじ140を前記ソケット16の支持壁33及びソケット固定部136に通して、このねじ140にワッシャ142をかませてナット142を螺合し取付けねじ140を締め付けることで行なう。この場合、前記ストッパ舌片138でランプソケット16は位置決めされるから、取付けねじ140の挿通に際しての位置合わせが容易であることはもちろんのこと、取付けねじ140を締め付ける際においてランプソケット16の不用意な回動を防止できるから、前記作業を容易に実施できる。
【0066】
次に、ランプソケット16の電線接続孔31bの夫々に電線105を挿入して、これらの電線105を前記ソケット16に接続する。
【0067】
最後に、ソケット取付け金具支持台である端部材124にソケット取付け金具135を取付ける。この取付けは、まず、ソケット取付け金具135の両側部に設けられた係合突起139を、端部材124の両側壁127に設けた係合突起挿入部130にその開放部131を通して、この突起139が前記挿通部130の最も奥の第1位置決め部132に係合されるまで挿入する。それにより、ランプソケット16が固定されたソケット取付け金具135が端部材124の内側に配置され、かつ、この金具135が有した一対の回動アーム部137の先端部は前記底壁128の前縁部近傍に配置される。次に、一対の回動アーム部137を前側から押込んで底壁128の内面側に位置されるように弾性変形させながら、その抜け止め舌片137aを夫々底壁128の枢支孔128aに挿通させる。それにより、ソケット取付け金具135が弾性変形された状態に保持され、かつ、その係合突起139が第1位置決め部132に弾性的に係合されるとともに、回動アーム部137が枢支孔128aに弾性的に係合された状態で、端部材124の内側にソケット取付け金具135が取付けられる。
【0068】
前記ソケット装置104の既述の組立て手順においては、端部材124の係合突起挿入部130にソケット取付け金具135の係合突起139を挿通させて、ランプソケット16が予め取付けられた前記金具135を端部材124に取付けるのに、既述のように係合突起139を係合突起挿入部130が有する開放部131に通して係合突起挿入部130に導入できるので、ソケット取付け金具135の内側からその側壁127を変形させながら係合突起139を係合突起挿入部130に挿入させる面倒がない。そのため、端子台124に対してソケット取付け金具135を容易に取付けることができる。しかも、予めランプソケット16に接続された電線105を、ソケット取付け金具135が有した一対の回動アーム部137相互間の間隙Gに通して前記組立てを行なえるから、ランプソケット16の幅方向中央部に底面から挿入して接続された電線105を、ソケット取付け金具135の幅方向中央部に通して配線できる。すなわち、電線105を回動アーム部137に迂回させることなく配線できるから、電線105の取扱いが容易である。
【0069】
前記組立てによりユニット化されたソケット装置104は、器具本体15が備える本体主部123の長手方向一端部に取付けられ、そのランプソケット16は、器具本体115に対して図10(B)及び図11(B)に示されるように直角状に起き上がった起立姿勢をなして配置される起立位置と、器具本体115に対して図10(A)及び図11(A)に示されるように斜め前方向に傾斜する前傾姿勢をなして配置される前傾位置とにわたって移動可能に設けられる。ランプソケット16は、ソケット取付け金具135の係合突起139を係合突起挿入部130の第1位置決め部132に弾性的に係合させることにより、前記起立姿勢を保持して起立位置に位置決め配置されるものである。更に、ランプソケット16は、起立状態から器具本体115の上面をなす反射面(ランプ18が対向するカバー125の表面)に対しておじぎをするように回動でき、この回動に伴いソケット取付け金具135の係合突起139を係合突起挿入部130の第2位置決め部133に弾性的に係合させることにより、前記前傾姿勢を保持して前傾位置に位置決め配置されるものである。
【0070】
以上の構成の照明器具114において、そのランプソケット16にランプ18を取付ける手順を図11により説明する。まず、回動アーム部137の弾性力に抗しつつこれらアーム部137の先端部、つまり、枢軸支え孔128aに挿入され抜け止め舌片137aを回動支点として回動させながら、カバー125上に突出されているランプソケット16を手で押し動かし、図11(A)に示されるように前傾位置に配置する。この前傾状態は図10(A)にも示されている。この状態ではソケット取付け金具135の係合突起139が係合突起挿入部130の第2位置決め部133に弾性的に係合しており、一対の回動アーム部137の弾性力によりランプソケット16が前傾姿勢に保持されている。
【0071】
次に、この状態においてランプ18をカバー125の上面に近づけた姿勢でランプソケット16側に動かして、そのランプ口金20を前記姿勢のランプソケット16に挿入する。そうすると、はじめに、4本の口金ピン21のうちの上側の2本の口金ピン21が4つの口金ピン通挿孔32のうち上側の2個に挿入される。この場合、ランプソケット16が前傾しているので、それに応じてランプ取付け角度が小さくて済む。
【0072】
しかも、係合突起挿入部130の斜状部134は、第2位置決め部133から第1位置決め部132に向かうに従い図11において次第に下がる傾斜をもって設けられている。そのため、ランプソケット16を前傾位置から起立位置に移動させる際には、斜状部134により係合突起139が押し下げられ、ソケット取付け金具135は更に弾性変形をしながら起立位置に移動されるから、前記斜状部134によってランプソケット16が起きる方向への抵抗力を与えることができる。このような抵抗付与手段を係合突起挿入部13の一部をなす斜状部134で形成したことは、構成が極めて簡単である点で優れている。
【0073】
そして、前記ランプ18の装着に伴いランプ口金20がランプソケット16の翼部33a等に接触してランプソケット16を起こそうとするにも拘らず、前記抵抗付与手段によりランプソケット16が起立位置側に容易に逃げ動くことを防止できるので、口金ピン挿通孔32への口金ピン21の挿通が、円滑、かつ確実に行われて、ランプ口金20の挿入がなされる。そうすると、残りの口金ピン21がそれに対応する残りの口金ピン挿通孔32に挿入され、やがてランプ口金20がソケット本体31の前面31aの上縁に当って、このランプソケット16を直接押すようになる。
【0074】
そのため、ランプソケット16は、係合突起139を斜状部134に摺動させるとともに、ソケット取付け金具135を、更に弾性変形させながらその回動アーム部137の抜け止め舌片137aを支点として前記背板部126側に起こすように回動させる。そして、やがて、係合突起139が斜状部134から外れて第1位置決め部132に入り込んで急激に係合すると同時に、ランプソケット16は図10(B)、図11(B)に示されるように起立位置に位置決め配置されて保持される。
【0075】
もちろん、それに伴い、口金ピン21が4本ともソケット本体31内の接触片に夫々挟持されるとともに、ランプ口金20の突起22の半面が支持壁33の結合部34に案内されて、この突起22の先端22aが結合部34に係合される。それにより、ランプ18とランプソケット16とは結合状態となって、ランプ口金20のランプソケット16からの離脱を阻止できる。そして、以上の操作によるランプ18の取付け完了は、係合突起139が第1位置決め部132に急激に係合する挙動に伴う節度感及び衝突音によって容易に知ることができる。
【0076】
又、ランプソケット16に取付けられたランプ18を取外すには、ランプ18をランプホルダ117から外すのに必要なだけランプソケット16を中心に斜め上に傾くように持ち上げてから、このランプ18をランプソケット16から遠ざかるようにカバー125に沿って引抜けば良い。
【0077】
そうすると、前記取付けの場合とは逆に、まず、突起22と結合部34との係合によりランプソケット16全体がせり出しながらおじぎをするように前側に回動されて前傾位置に配置されるから、それに伴い前記係合が自然に外れ、引続いて口金ピン21が前記接触片及び口金ピン挿通孔32から引抜かれるものであり、したがって、ランプ18を取外すことができる。
【0078】
この場合、第1位置決め部132から引出された係合突起139に対して斜状部134は、ソケット取付け金具135がその回動アーム部137の先端部の回動支点を中心に回動しようとする方向に沿うような逃げ方向に傾斜していて、抵抗にならないから、係合突起139は容易に斜状部134を経由して第2位置決め部133に係合することができる。しかも、この第2位置決め部133に対して係合突起139はソケット取付け金具135の弾性力で急激に係合するから、こうした挙動に伴う節度感及び衝突音によって、ランプソケット16が前傾位置に移動したことを容易に知ることができる。
【0079】
前記のようにランプ18の着脱において、ランプソケット16が回動して前傾姿勢を採ることにより、このランプソケット16の回動に応じてランプ18の取付け角度を0°〜15°程度と小さくできる。それにより、ランプソケット16へのランプ18の挿入又は引出しを例えば器具本体115と略平行な姿勢で行なうことも可能である。そのため、照明器具114の設置上の制約を少なくできるものであり、器具設置場所の上方のスペースが狭い場合でも、或いはランプ18が通常の40Wと異なり、55Wや96W等のように高出力であるが故にランプ長さが長い場合であっても、そのランプ着脱操作に支障を来たすことなく照明器具114を設置できる。言い換えれば、照明器具114の上方に手が入る程度の空間があればランプ18を着脱できるので、前記のようにランプ長さが長くても、天井面と照明器具114との間の距離を短くできる。そのため、天井面の照度低下を抑制して、間接照明器具114としての明るさ不足を防止できる。
【0080】
又、前記のようにランプソケット16にランプ18を取付ける際において、口金ピン挿通孔32への口金ピン21の挿入に伴いランプソケット16が起立位置に容易に逃げることが、前記抵抗付与手段をなした斜状部134によって妨げられるとともに、後述する前傾位置での節度によっても妨げられるので、確実に口金ピン21を口金ピン挿通孔32のすべてに挿入させながらランプソケット16を前傾位置から起立位置に回動させることができる。したがって、前記逃げを抑制するためにランプソケット16を手で押える等の面倒がなく、ランプ16の取付け作業性を向上できる。
【0081】
更に、既述のようにソケット取付け金具135の回動アーム部137の弾性力で係合突起139が係合突起挿入部130の第1位置決め部132及び第2位置決め部133に選択的にかつ弾性的に係合されるから、第1位置決め部132への係合突起139の弾性的係合によりランプソケット16を起立位置に節度をもって保持でき、同時に第2位置決め部133への係合突起139の弾性的係合によりランプソケット16を前傾位置に節度を持って保持できる。言い換えれば、弾性変形する回動アーム部137と、係合突起139と、この突起139が係脱する係合突起挿入部130の第1、第2の位置決め部132、133とが、クリックストップ手段をなすものである。そのため、回動可能なランプソケット16を起立位置又は前傾位置の両位置に節度をもって保持できるので、ランプソケット16が不用意にがたつくことがない。それにより、器具114の輸送時などにおいて加えられる衝撃でランプソケット16の回動支点等に大きな負荷が加えられて損傷する恐れがないものである。
【0082】
又、この第2の実施の形態では、ランプソケット16が固定されたソケット取付け金具135が一枚のばね板製であって、その回動において既述の節度を得ることができるので、第1の実施の形態のものに比較してソケット装置104をなす部品を少なくでき、したがって、ソケット装置104の構造及び組立てが簡単であり、安価に得ることができる。
【0083】
なお、本発明は前記第1、第2の実施の形態には制約されない。例えば、第2の実施の形態において、係合突起挿入部130は開放部131を有しない孔構造として、この挿通部130への係合突起139の挿入は、側壁127をその弾性を利用して外側に開きながら行なうようにしてもよい。
【0084】
又、前記第2の実施の形態において、ソケット取付け金具135は、板ばねではなく、弾性変形ができない一枚の板材で形成することもできるとともに、係合突起139をソケット取付け金具135に設けることに代えて、ランプソケット16の幅方向側面から突設してもよい。
【0085】
更に、係合突起挿入部130を前記側壁127に設けることに代えて、前記側壁127に係合突起139を切り起こし等により設けるとともに、それに対応して、係合突起挿入部130をソケット取付け金具135又はランプソケット16に設けてもよい。この場合、ソケット取付け金具135のソケット固定部136又は回動アーム部137から一体に折れ曲がって前記側壁127の内面に対向する側板部をソケット取付け金具135に形成して、そこに係合突起挿入部130を設けることができ、又、ランプソケット16に設ける場合には、その幅方向両端の前記側壁127と対向する側面に凹ませて係合突起挿入部130を設けることができる。
【0086】
又、本発明において上下の方向性は前記第1及び第2の実施の形態に制約されるものではないとともに、本発明はコーブ照明用の照明器具以外の用途の照明器具にも適用できる。
【0087】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0088】
請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、片口金型蛍光ランプの着脱の際におけるランプソケットの前傾位置と起立位置とにわたる回動に応じて、前記ランプの着脱に要する取付け角度を小さくできるので、器具設置上の制約を少なくできる。
【0089】
請求項1の発明に従属する請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、回動可能なランプソケットを起立位置又は前傾位置の少なくとも一方の位置に節度をもって保持するので、ランプソケットの不用意ながたつきを防止できる。
【0090】
請求項2の発明に従属する請求項5に記載の発明によれば、請求項2の発明の効果に加えて、回動可能なランプソケットを起立位置及び前傾位置に節度をもって保持するので、ランプソケットの不用意ながたつきを防止できる。
【0091】
請求項1〜3の発明のいずれかに従属する請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかの発明の効果に加えて、口金ピン挿通孔への口金ピンの挿入に伴い前傾姿勢のランプソケットが起立位置に容易に逃げることを防止して、片口金型蛍光ランプのランプソケットへの取付け作業性を向上できる。
【0092】
請求項5の発明に従属する請求項6に記載の発明によれば、請求項5の発明の効果に加えて、口金ピン挿通孔への口金ピンの挿入に伴い前傾姿勢のランプソケットが起立位置に容易に逃げることを防止して、片口金型蛍光ランプのランプソケットへの取付け作業性を向上できる。
【0093】
請求項2、5、6の発明のいずれかに従属する請求項7に記載の発明によれば、請求項2、5、6のいずれかの発明の効果に加えて、ソケット取付け金具支持台の側壁に設けられた係合突起挿入部にその開放された開放部からソケット取付け金具側の係合突起を導入させて、係合突起挿入部に係合突起を挿入することができるから、ソケット取付け金具支持台に対してソケット取付け金具を容易に取付けることができる。
【0094】
請求項2、5、6、7のいずれかの発明に従属する請求項8の発明によれば、請求項2、5、6、7のいずれかの発明の効果に加えて、ランプソケットに接続された電線をソケット取付け金具が有した一対の回動アーム部相互間の間隙を通して電線を配線できるので、回動アーム部に電線を迂回させる必要がなく器具内に配線される電線の取扱いを容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る照明器具の設置状況を示す略断面図。
【図2】図1中Z−Z線に沿う断面図。
【図3】(A)は第1の実施の形態に係る照明器具のランプソケットにランプが差込まれる直前の状況を示す断面図。
(B)は第1の実施の形態に係る照明器具のランプソケットにランプが取付けられた状況を示す断面図。
【図4】(A)は第1の実施の形態に係る照明器具のランプソケットが前傾した状況を示す斜視図。
(B)は第1の実施の形態に係る照明器具のランプソケットが起立した状況を示す斜視図。
【図5】(A)は第1の実施の形態に係る照明器具のランプソケットにランプが取付けられる直前の状況を示す斜視図。
(B)は第1の実施の形態に係る照明器具のランプソケットにランプが取付けられる途中の状況を示す斜視図。
(C)は第1の実施の形態に係る照明器具のランプソケットにランプが取付けられた状況を示す斜視図。
【図6】(A)は第1の実施の形態に係る照明器具が具える板ばねの構造を示す正面図。
(B)は第1の実施の形態に係る照明器具が具える板ばねの構造を示す側面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る照明器具全体の構成を示す斜視図。
【図8】第2の実施の形態に係る照明器具全体の構成を分解して示す斜視図。
【図9】第2の実施の形態に係る照明器具の本体主部側の構成を分解して示す斜視図。
【図10】(A)は第2の実施の形態に係る照明器具のランプソケットが前傾した状況を示す斜視図。
(B)は第2の実施の形態に係る照明器具のランプソケットが起立した状況を示す斜視図。
【図11】(A)は第2の実施の形態に係る照明器具のランプソケットにランプが差込まれる直前の状況を示す断面図。
(B)は第2の実施の形態に係る照明器具のランプソケットにランプが取付けられた状況を示す断面図。
【図12】第2の実施の形態に係る照明器具が備えるソケット装置の構成を分解して示す斜視図。
【図13】第2の実施の形態に係る照明器具が備えるソケット装置の構成を示す側面図。
【図14】第2の実施の形態に係る照明器具が備えるソケット装置の構成を一部切欠して示す底面図。
【図15】従来例に係る照明器具のランプソケットにランプを取付ける状況を示す断面図。
【符号の説明】
14…照明器具、
15…器具本体、
16…ランプソケット、
18…片口金型蛍光ランプ、
20…ランプ口金、
21…口金ピン、
22…突起、
22a…突起の先端、
24…端部材(ソケット取付け金具支持台)、
25…カバー、
26…ソケット通孔、
31…ソケット本体、
31a…ソケット本体の前面、
31b…電線接続孔、
32…口金ピン挿通孔、
33…支持壁、
33a…翼部、
34…結合部、
35…ソケット取付け板(ソケット取付け金具)、
36…枢支孔、
37…枢支突起、
39…板ばね(クリックストップ手段、抵抗付与手段)、
114…照明器具。
115…器具本体、
104…ソケット装置、
105…電線、
124…端部材(ソケット取付け金具支持台)、
127…端部材の側壁、
128…端部材の底壁、
128a…底壁の枢支孔、
130…係合突起挿入部、
131…開放部、
132…第1位置決め部、
133…第2位置決め部、
134…斜状部、
135…ソケット取付け金具、
136…ソケット固定部、
137…回動アーム部、
137a…抜け止め舌片、
139…係合突起、
G…間隙。
Claims (8)
- 器具本体と、小判形をなすランプ口金の外面に一対の突起を有した片口金型蛍光ランプが着脱されるとともに前記器具本体に取付けられるランプソケットとを具備し、かつ、前記ランプソケットに、口金ピン挿通孔を有したソケット本体と、この本体の半面部のみを取り囲むように前記ソケット本体の前面から一体に延出されて前記ランプ口金の半周に相当する部分に対応した形状をなす支持壁とを備えて、前記支持壁の両翼先端部に、前記突起の半面を摺動させて案内しつつ前記突起の先端と係合する結合部を夫々設けた構造のランプソケットを採用した照明器具において、
前記器具本体に対して前記ランプソケットが直角状に起き上がった起立姿勢に配置される起立位置と、前記器具本体に対して前記ランプソケットが斜め前方向に傾斜する前傾姿勢に配置される前傾位置とにわたって、前記ランプソケットを回動可能に設けたことを特徴とする照明器具。 - 器具本体と、この器具本体の長手方向一端部にソケット取付け金具支持台を介して取付けられるソケット取付け金具と、小判形をなすランプ口金の外面に一対の突起を有した片口金型蛍光ランプが着脱されるとともに前記ソケット取付け金具に取付けられるランプソケットとを具備し、かつ、前記ランプソケットに、口金ピン挿通孔を有したソケット本体と、この本体の半面部のみを取り囲むように前記ソケット本体の前面から一体に延出されて前記ランプ口金の半周に相当する部分に対応した形状をなす支持壁とを備えて、前記支持壁の両翼先端部に、前記突起の半面を摺動させて案内しつつ前記突起の先端と係合する結合部を夫々設けた構造のランプソケットを採用した照明器具において、
前記ソケット取付け金具を前記ランプソケットが固定されるソケット固定部及びこの固定部から折り曲げられた回動アーム部を有した一枚の板材で形成するとともに、前記回動アーム部の先端部を回動支点として前記ソケット取付け金具を前記ソケット取付け金具支持台に回動可能に取付けて、前記ソケット取付け金具の回動により、前記器具本体に対して前記ランプソケットが直角状に起き上がった起立姿勢に配置される起立位置と、前記器具本体に対して前記ランプソケットが斜め前方向に傾斜する前傾姿勢に配置される前傾位置とにわたって、前記ランプソケットを配置することを特徴とする照明器具。 - 前記ランプソケットを前記起立位置又は前記前傾位置の少なくとも一方の位置に保持するクリックストップ手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明器具。
- 前記前傾位置から前記起立位置への前記ランプソケットの回動に抵抗する抵抗付与手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の照明器具。
- 前記ソケット取付け金具をなす板材がばね板であって、この金具又は前記ランプソケットと前記ソケット取付け金具支持台の側壁とのいずれか一方に係合突起挿入部を設けるとともに、他方に前記係合突起挿入部に挿入される係合突起を設け、前記ランプソケットが前記起立位置に配置された時に前記係合突起が弾性的に係合する第1位置決め部と、前記ランプソケットが前記前傾位置に配置された時に前記係合突起が弾性的に係合する第2位置決め部とを、前記係合突起挿入部に設けたことを特徴とする請求項2に記載の照明器具。
- 前記第2位置決め部から前記第1位置決め部への前記係合突起の移動に抵抗する斜状部を、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部とにわたって設けたことを特徴とする請求項5に記載の照明器具。
- 前記係合突起挿入部を前記ソケット取付け金具支持台の側壁に設けるとともに、この挿通部が前記側壁の縁に開放されて前記係合突起を外部から導入可能な開放部を有していることを特徴とする請求項2、5、6のうちのいずれか1項に記載の照明器具。
- 前記ソケット取付け金具の幅方向中央部に位置する間隙を互いの間に設けて前記回動アーム部を一対設けるとともに、前記ランプソケットに接続された電線を前記間隙に通して配線したことを特徴とする請求項2、5、6、7のうちのいずれか1項に記載の照明器具。
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