JP3855238B2 - 食塩製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、海水を海水取水装置にて地上へ取水して海水から食塩を製造する食塩製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、海水より食塩を製造するための海水取水装置として、特許文献1(特許第3077062号公報)に開示されているように、海底を掘削して構築された海底濾過施設に集水器を埋設し、海水を海底で濾過しながら集水器にて集水し、取水用ポンプによる吸引により取水管を通じて清澄な海水として地上へ取水する海水取水装置を提案している。
【0003】
また、同文献に記載されているように、この海水取水装置を用いた次のような食塩製造装置も提案している。
すなわち、この食塩製造装置では、ドラム本体を二重円筒構造にした第1の回転ドラム型乾燥機と、同様に二重円筒構造にした第2の回転ドラム型乾燥機の内部を連通させ、バーナーからの火炎を第1の回転ドラム型乾燥機の外筒と内筒との間の空間部に吹き込んで、外筒を内部から加熱するとともに、更に第2の回転ドラム型乾燥機の外筒も内部から加熱しながら、第1の回転ドラム型乾燥機の回転する外筒の外表面に海水を吹き付けて水分を蒸発させて濃縮し、その濃縮した塩水を回収して第2の回転ドラム型乾燥機の回転する外筒の外表面に吹き付けて水分を蒸発させ、その外筒の外表面に付着した塩分を剥離して採取する。
【0004】
【特許文献1】
特許第3077062号公報(第2〜第3頁、図1、図2、図4、図5)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
先に提案した上記の海水取水装置は、集水器を埋設した海底濾過施設が海底を掘削して構築されているため、海底面に絶えず海流があれば、海底濾過施設の上面は常に海流で洗われるので、沈殿物等にて覆われることはほとんど無い。
【0006】
しかし、海流の流速が遅いところや、沈殿物等が多いところでは、海底濾過施設の上面が沈殿物等にて覆われたり、海底濾過施設内に沈殿物等が浸入して詰まりを生ずると、その濾過作用が低下したり、そこからの取水効率が低下する恐れがある。
【0007】
また、先に提案した食塩製造装置は、海水を第1の回転ドラム型乾燥機で一旦濃縮してから、同じ構造の第2の回転ドラム型乾燥機でいわゆる焼き塩にするので、生産性が向上するとともに、熱効率も良いが、次のような問題点があった。
【0008】
すなわち、この場合、第1の回転ドラム型乾燥機から回収した海水は、濃縮されているため、第2の回転ドラム型乾燥機で焼き塩にする際に、加熱により炭酸カルシウムや硫酸カルシウム等が分離してドラム外表面(外筒の外表面)に堅く固着し、ドラム外表面から剥離できず、それによる層が時間の経過とともに次第に厚くなって生産性が低下するばかりでなく、製品である食塩の品質も低下する。
【0009】
そこで、本発明の目的は、海底を掘削して構築された海底濾過施設を地上から随時容易に清掃して、常に清澄な海水から食塩を製造することができるとともに、焼き塩にする際に、炭酸カルシウムや硫酸カルシウム等が分離してドラム外表面に堅く固着するような事態を、極めて簡単な方法で経済的に防止できる食塩製造装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による食塩製造装置は、海水取水装置で取水した海水を内部から加熱されている回転ドラムの外表面に吹き付けて蒸発させ、その外表面に付着した塩分を回収して食塩を製造する食塩製造装置であって、海水取水装置が、海底を掘削して構築された海底濾過施設に埋設された集水器と、海底で濾過しながら集水する集水器と、該集水器で集水される海水を取水管を通じて回転ドラムへ向けて取水する取水用ポンプと、取水された海水を貯留する海水タンクと、該海水タンク内の海水を取水管を通じて集水器へ逆流させることにより該集水器及び海底濾過施設を清掃する清掃用逆流ポンプとを備え、また、このような海水取水装置による海水の吹き付け以前に回転ドラムの外表面に粉末塩を撒布する粉末塩撒布手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
海水取水装置の好ましい形態では、取水管を通じて取水した海水を回転ドラムに吹き付けるノズルと清掃用の海水タンクとが取水管に分岐して接続され、これらノズルと海水タンクのそれぞれに対して取水用ポンプが設置されている。
【0012】
粉末塩撒布手段は、好ましくは、粉末塩の撒布を海水の吹き付け直前位置で行う。撒布する粉末塩としては、回転ドラムの外表面に付着した塩分を回収したものを使用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
先ず、海水取水装置より説明すると、図1において、海底濾過施設51は海底に構築され、海底面BLから掘削した断面円錐台形の穴52内に、下から、石や砂利等による基層53、石や砂利等による粗い第三次濾過層54、濾材による密な第二次濾過層55、濾材による密な第一次濾過層(表層)56を形成し、第三次濾過層54に集水器57を埋設したものである。
【0015】
集水器57は、図2に示すように周囲にフィルタ58を配設して円筒形とし、その両端を側板59で閉じ、一方の側板59の外面に取水口(接続口)60を設けたもので、この取水口60に図1に示すように取水管61を接続し、地上の取水用ポンプにて次のように吸引することにより、海底付近の海水を濾過しながら清澄な海水として取水できるようになっている。
【0016】
取水管61は、製塩用取水ポンプP1を経由して地上の後述する食塩製造装置へ至る製塩用取水管路61aと清掃用管路61bとに分岐し、更にこの清掃用管路61bは、清掃用取水ポンプP2を経由して地上の清掃用海水タンク62へ至る清掃用取水管路61cと、この清掃用海水タンク62から清掃用逆流ポンプP3を経由して清掃用管路61bへ戻る清掃用逆流管路61dとに分岐している。
【0017】
食塩製造装置へ取水する通常時には、清掃用取水ポンプP2及び清掃用逆流ポンプP3は停止させ、製塩用取水ポンプP1を駆動してこれにて取水する。
【0018】
海底濾過施設51を清掃するときは、製塩用の取水ポンプP1及び清掃用逆流ポンプP3を停止させ、清掃用取水ポンプP2を駆動してこれにて取水し、清掃用海水タンク62に海水を貯留した後、次に製塩用の取水ポンプP1及び清掃用取水ポンプP2を停止させ、清掃用逆流ポンプP3を駆動してこれにて海水タンク62内の海水を取水管61を通じて海底濾過施設51へ逆流させる。
【0019】
次に、地上に設置された食塩製造装置について説明する。
図3において、第1の回転ドラム型乾燥機1と第2の回転ドラム型乾燥機2とが直列に並べて設置されている。
【0020】
各乾燥機1・2は、横長円筒形の金属製回転ドラム(ドラム本体)3をその両端部の軸受4により回転自在に支承しており、各回転ドラム3の一端部外周に設けられたスプロケットホイール5とモータ6側のスプロケットホイール7との間にチェーン8を掛け回すことにより、モータ6により回転ドラム3が矢印方向に回転駆動されるようになっている。
【0021】
各回転ドラム3は、図4及び図5にそれぞれ示すように、外筒3aと内筒3bとによる二重円筒構造で、内筒3bの両端は閉じているが、外筒3aの両端は開放している。第1の乾燥機1の一端はホーン9にて熱源10に接続され、第1の乾燥機1の回転ドラム3は、熱源10からの加熱媒体(水蒸気や火炎や加熱ガス等)を外筒3aと内筒3bとの間の空間部に直接吹き込まれるようになっている。
【0022】
また、第1の乾燥機1と第2の乾燥機2とは、外筒3aと内筒3bとの中間部を連結ホーン11にて互いに連結され、また第2の乾燥機2の反対側には排気のための煙突12が接続されている。
【0023】
第1の乾燥機1の回転ドラム3の外周上部に対向する位置には、海水を噴霧状に吹き付けるための横長の海水噴霧用ノズル13が回転ドラム3の軸線と平行に設置され、また第2の乾燥機2の回転ドラム3の外周上部に対向する位置には、第1の乾燥機1による海水濃縮後の塩水を同様に噴霧状に吹き付けるための横長の塩水噴霧用ノズル14が、回転ドラム3の軸線と平行に設置されている。ノズル13・14は、多数の噴射孔を水平に配列している。
【0024】
更に、第2の乾燥機2については、塩水噴霧用ノズル14から海水濃縮後の塩水を吹き付ける直前に、回転ドラム3の外表面に粉末塩を撒布するための横長の粉末塩撒布用ノズル30が配置されている。すなわち、この塩撒布用ノズル30は、塩水噴霧用ノズル14に対し、それよりも回転ドラム3の回転方向とは反対方向の近傍に設置されている。また、塩水噴霧用ノズル14よりも回転ドラム3の回転方向側には、回転ドラム3の外表面に付着した塩分を剥離するため横長の剥離器15が配置されている。この剥離器15は、水分ができるだけ蒸発した状態で塩分を剥離するため、回転ドラム3の回転方向に向かって、ノズル14による塩水吹き付け位置よりもできるだけ離れたところに配置するのが好ましい。
【0025】
図1に示した海水取水装置の製塩用取水ポンプP1で上記のように取水された海水は、海水タンク16に一時貯溜される。そして、濾過タンク17で濾過しながら送水ポンプ18にて第1の乾燥機1の海水噴霧用ノズル13へ給水される。このノズル13による海水吹き付け量を、第1の乾燥機1の回転ドラム3の表面温度に応じて自動調整するため、加熱媒体吹き込み側に温度センサ19が配置され、この温度センサ19の信号により送水ポンプ18(或いは電磁弁)が自動制御される。第1の乾燥機1の下方には塩水回収トレイ20が配置されている。
【0026】
第1の乾燥機1においては、回転している回転ドラム3の外表面に海水噴霧用ノズル13から海水が噴霧状に吹き付けられ、その海水は、回転ドラム3により急激に加熱されて水分が蒸発し、濃縮された塩水となってホッパ20aを通じて塩水回収トレイ20へ流れ落ちる。
【0027】
第2の乾燥機2の塩水噴霧用ノズル14には、塩水回収トレイ20に回収された塩水が送水ポンプ21にて給水される。このノズル14による塩水吹き付け量を、第2の乾燥機2の回転ドラム3の表面温度に応じて自動調整するため、加熱媒体吹き込み側に温度センサ22が配置され、この温度センサ22の信号により送水ポンプ21(或いは電磁弁)が自動制御される。第2の乾燥機2の下方にはスクリューコンベア23が配置されている。
【0028】
第2の乾燥機2においては、回転する回転ドラム3の外表面に海水噴霧用ノズル14から塩水が噴霧状に吹き付けられるが、その直前で粉末塩撒布用ノズル30から回転ドラム3の外表面に粉末塩が撒布されるため、海水噴霧用ノズル14から噴霧された塩水は、回転ドラム3の外表面に撒布された粉末塩に吸収されるとともに、回転ドラム3の金属表面により急激に加熱されて水分が蒸発し、焼き塩となって回転ドラム3の外表面に付着する。そして、回転ドラム3上で乾燥されてから剥離器15で剥離され、ホッパ23aを通じてスクリューコンベア23中に落下して回収される。回収された塩分の一部は塩撒布用ノズル30から撒布する粉末塩として再利用されるが、残りの大部分は図示しない精製処理部において食塩として精製される。
【0029】
第1の乾燥機1及び第2の乾燥機2の上方には、海水の蒸発による排蒸気を回収する蒸気回収器24・25が配置されている。
【0030】
以上のような設備において、海水取水装置で取水して海水タンク16に貯溜された海水は、濾過タンク17で濾過されながら、かつ第1の乾燥機1の温度に応じて流量を自動調整しながら(温度が低くなれば流量を少なくし、温度が高くなれば流量を多くする)、第1の乾燥機1の回転する回転ドラム3の外表面にノズル13から噴霧される。この回転ドラム3上で大量の水分が蒸発して蒸気回収器24により回収されることにより、海水は濃縮されて塩水回収トレイ20に流れ落ちる。
【0031】
濃縮されて塩水回収トレイ20に回収された塩水は、第2の乾燥機2の温度に応じて流量を自動調整しながら、第2の乾燥機1の回転する回転ドラム3の外表面にノズル14から噴霧される。その噴霧された塩水は、直前に回転ドラム3の外表面に撒布された粉末塩にしみ込むため、急激な加熱による炭酸カルシウムや硫酸カルシウム等の分離固着が防止される。粉末塩にしみ込んだ塩水は、粉末塩と共に、回転ドラム3の金属表面上で100℃以上の温度で加熱され、水分が一気に蒸発して塩分が焼き塩となって金属表面に付着する。その付着した塩分は金属表面上で乾燥されてから、剥離器15で剥離され、スクリューコンベア23内に落ちて精製処理部へ搬送される。蒸気回収器24・25にて回収された排蒸気は、冷却されて淡水として回収される。
【0032】
上記のようにして図1の海水取水装置で海水を海底から取水しながら、食塩製造装置で食塩の製造を続けたところ、海底濾過施設51の上面が沈殿物等にて覆われたり、海底濾過施設内に沈殿物等が浸入して詰まりを生じ、その濾過作用が低下したり、そこからの取水効率が低下した場合には、海底濾過施設51を清掃する。
【0033】
すなわち、上記のように、製塩用の取水ポンプP1及び清掃用逆流ポンプP3を停止させ、清掃用取水ポンプP2を駆動してこれにて取水し、清掃用海水タンク62に海水を貯留した後、次に製塩用の取水ポンプP1及び清掃用取水ポンプP2を停止させ、清掃用逆流ポンプP3を駆動してこれにて海水タンク62内の海水を取水管61を通じて海底濾過施設51へ逆流させる。
【0034】
これにより、集水器57へ逆流してきた海水がそのフィルタ58、第三次濾過層54、第二次濾過層55、第一次濾過層(表層)56を通じて海中に上向きに強制放流されるため、集水器57を含む海底濾過施設51内及びその上面が清掃され、常に清澄な海水を取水できる。
【0035】
なお、上記の実施例では、清掃用の海水タンク62と製塩用の海水タンク16とを別に設けたが、これらを一つのタンクで共用することも可能である。
【0036】
上述した食塩製造装置では、2台の回転ドラム型乾燥機1・2を用いて、海水を一旦濃縮してから焼き塩を生成したが、濃縮工程は省いてもよい。図6はそのようにした食塩製造装置を示し、図3における第1の乾燥機1を省略した形態となっている。
【0037】
すなわち、取水して海水タンク16に貯溜された海水を、濾過タンク17で濾過し、乾燥機2の温度に応じて流量を自動調整しつつ(温度が低くなれば流量を少なくし、温度が高くなれば流量を多くする)、回転する回転ドラム3の金属表面にノズル14から海水を噴霧しながら、その直前位置において回転ドラム3の金属表面に粉末塩を撒布してこれに海水をしみ込ませ、回転ドラム3の金属表面上に生成した焼き塩を剥離器15にて剥離し、スクリューコンベア23にて精製処理部へ搬送する。
【0038】
なお、図1及び図2に示した海水取水装置は、食塩製造装置以外に、海水を用水とする各種の海水処理施設等に広範囲に適用できる。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、地上の海水タンクに貯留した海水を取水管を通じて海底濾過施設の集水器へ逆流させるので、海底を掘削して構築された海底濾過施設を地上から随時容易に清掃することができ、常に清澄な海水を回転ドラムに吹き付けて不純物の少ない食塩を製造できる。
【0040】
また、回転ドラムの外表面上に撒布した粉末塩に海水を吸い込ませた状態にして、海水の加熱乾燥を行うことになるため、海水が回転ドラムの外表面に直接接触せず、従って炭酸カルシウムや硫酸カルシウム等が分離してドラム外表面に堅く固着するような事態を、極めて簡単な方法で経済的に防止できる。
【0041】
撒布する粉末塩として、回転ドラムの外表面に付着した塩分を回収したものを使用することにより、品質の均一性を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における海水取水装置の一実施形態のシステム構成図である。
【図2】 それにおける集水器の斜視図である。
【図3】 本発明による食塩製造装置の一実施形態のシステム構成図である。
【図4】 同上における第1の乾燥機の概要断面図である。
【図5】 第2の乾燥機の概要断面図である。
【図6】 本発明による食塩製造装置の他の実施形態のシステム構成図である。
【符号の説明】
1 第1の回転ドラム型乾燥機
2 第2の回転ドラム型乾燥機
3 回転ドラム
3a 外筒
3b 内筒
4 軸受
5 スプロケットホイール
6 モータ
7 スプロケットホイール
8 チェーン
9 ホーン
10 バーナー
11 連結ホーン
12 煙突
13 海水噴霧用ノズル
14 塩水噴霧用ノズル
15 剥離器
16 海水タンク
17 濾過タンク
18 送水ポンプ
19 温度センサ
20 塩水回収トレイ
21 送水ポンプ
22 温度センサ
23 スクリューコンベア
24・25 蒸気回収器
30 塩撒布用ノズル
51 海底濾過施設
52 穴
53 基層
54 第三次濾過層
55 第二次濾過層
56 第一次濾過層
57 集水器
58 フィルタ
59 側板
60 取水口
61 取水管
61a 製塩用取水管路
61b 清掃用管路
61c 清掃用取水管路
61d 清掃用逆流管路
P1 製塩用取水ポンプ
P2 清掃用取水ポンプ
P3 清掃用逆流ポンプ

Claims (4)

  1. 海水取水装置で取水した海水を内部から加熱されている回転ドラムの外表面に吹き付けて蒸発させ、その外表面に付着した塩分を回収して食塩を製造する食塩製造装置において、
    前記海水取水装置が、海底を掘削して構築された海底濾過施設に埋設された集水器と、海底で濾過しながら集水する集水器と、該集水器で集水される海水を取水管を通じて前記回転ドラムへ向けて取水する取水用ポンプと、取水された海水を貯留する海水タンクと、該海水タンク内の海水を前記取水管を通じて集水器へ逆流させることにより該集水器及び前記海底濾過施設を清掃する清掃用逆流ポンプとを備え、
    また、前記海水取水装置による海水の吹き付け以前に回転ドラムの外表面に粉末塩を撒布する粉末塩撒布手段を設けたことを特徴とする食塩製造装置。
  2. 取水管を通じて取水した海水を回転ドラムに吹き付けるノズルと清掃用の海水タンクとが取水管に分岐して接続され、これらノズルと海水タンクのそれぞれに対して取水用ポンプが設置されていることを特徴とする請求項1に記載の海水取水装置。
  3. 粉末塩撒布手段は、粉末塩の撒布を海水の吹き付け直前位置で行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載の食塩製造装置。
  4. 粉末塩撒布手段は、撒布する粉末塩として、回転ドラムの外表面に付着した塩分を回収したものを使用することを特徴とする、請求項1、2又は3に記載の食塩製造装置。
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