JP3854761B2 - ドラム及びその製造方法並びにドラム端壁部材の形成方法 - Google Patents

ドラム及びその製造方法並びにドラム端壁部材の形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円筒部材の端部開口に端壁部材を取着してなり、印刷の分野や、フィルム、紙、布等の可撓性薄物の製造・加工の分野や、その他の各種分野で使用されるドラム(ローラと称されるものを含む)及びその製造方法並びにドラム端壁部材の形成方法に関し、特に印刷用シート担持ドラムに適するものである。
【0002】
【従来の技術】
印刷分野において、印刷原版作成用の感材フィルムや校正出力用のインターミディエートシート及びドナーシートは、ドラムに巻き付けられて担持され、記録ヘッドから発せられるレーザー光等に露光されることにより、画像が記録される。このドラムは、回転性を良くするために軽量に形成する必要がある。
【0003】
そこで、従来のドラム50は、図6に示すように、アルミニウム合金製の円筒部材51の両端開口に、同じくアルミニウム合金製の端壁部材52が取着されて構成されていた。端壁部材52は円壁部53とその外周のリム部54とを一体的に含み、リム部54が円筒部材51の内周に嵌入される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、アルミニウム合金製の円筒部材51及び端壁部材52は比強度が低いため、必要強度を確保するためにどうしても重くなり、ドラム50の重量増大につながるという問題があった。ドラム50の重量が大きいと、その回転駆動源の必要能力が高くなるため、コストアップとなる。
【0005】
そこで、本発明者は、熱膨張率が極めて低く比強度が高いカーボン繊維強化樹脂(以下、CFRPという)に着目し、検討当初、CFRPよりなる円筒部材51をフィラメント・ワインディング法により形成し、該円筒部材51に従来のアルミニウム合金製の端壁部材52を取着した。しかし、温度上昇時に、CFRPよりなる円筒部材51は実質的に拡径しないのに対し、アルミニウム合金製の端壁部材52は明らかに拡径するため、図6に示すように、端壁部材52が円筒部材51の両端部を押し拡げ、ドラム50が鼓形に歪み変形した。
【0006】
そこで、本発明者は、さらに端壁部材52をもCFRPで形成することを検討し、端壁部材52が円壁部53とリム部54とを含むことからくる形成の困難さを克服してその形成方法を確立し得たため、本件発明の完成に至った。
【0007】
本発明の目的は、ドラムの温度上昇時の寸法精度低下及び歪み変形を抑制するとともに、強度を確保しつつ軽量化を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係るドラムは、CFRPを主要材料とする円筒部材の少なくとも端部開口(好ましくは両端部開口)に、CFRPを主要材料とする端壁部材を取着して構成されることを前提要件とする
【0009】
ここで、「CFRPを主要材料とする」とは、CFRPのみを材料とする場合のみならず、CFRPを主とし他の材料を副として加える場合や、カーボン繊維を主とし他の繊維を副として加えたハイブリッドCFRPを材料とする場合も含む意味である。CFRPに使用される樹脂は、特定の種類に限定されず、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂を例示することができる。円筒部材における樹脂と、端壁部材における樹脂とは、共に同種の熱硬化性樹脂であること(例えば共にエポキシ樹脂)が好ましい。
【0010】
円筒部材は、その製造方法において限定されるものではないが、フィラメント・ワインディング(FW)法、シート・モールディング・コンパウンド(SMC)法又はバルク・モールディング・コンパウンド(BMC)法により形成されたものが好ましい。
「FW法」とは、コアの外周に樹脂を付着させたカーボン繊維を巻き付け、これを硬化槽に入れて樹脂を加熱硬化させた後、コアを引き抜く方法である。
「SMC法」とは、樹脂にシート状カーボン繊維(さらに必要に応じて充填材等)を加えたコンパウンドからなる連続状シートを型にセットし、該型で加圧加熱して成形及び硬化させる方法である。円筒部材の場合、連続状シートを円筒状に巻いて型にセットする。
「BMC法」とは、樹脂に短いカーボン繊維(さらに必要に応じて充填材等)を加えたコンパウンドを型にセット又は注入し、該型で加圧加熱して成形及び硬化させる方法である。
【0011】
端壁部材は、カーボン繊維が薄くまとめられ樹脂が付着された多数のチップ状プリプレグを加圧加熱して形成されたものが好ましい。「チップ状プリプレグ」の態様としては、カーボン繊維が同一方向に並列に揃えられて薄くまとめられ樹脂が付着されたものや、カーボン繊維がランダムな方向のまま薄くまとめられ樹脂が付着されたものを例示することができる。
【0012】
また、チップ状プリプレグは、カーボン繊維が薄くまとめられ樹脂が付着された複数枚ないし多数枚のシート状プリプレグを厚さ方向に積層してなる板状プリプレグを重ねて加圧加熱されていることが好ましい。「板状プリプレグ」の態様としては、カーボン繊維が同一方向に並列に揃えられて薄くまとめられ樹脂が付着された複数枚ないし多数枚のシート状プリプレグをカーボン繊維方向を変えて厚さ方向に積層してなるものや、カーボン繊維がランダムな方向のまま薄くまとめられ樹脂が付着された複数枚ないし多数枚のシート状プリプレグを厚さ方向に積層してなるものを例示することができる。
【0013】
端壁部材は、円筒部材の内周に嵌入するリム部を含むことができる。リム部では、チップ状プリプレグは、カーボン繊維が薄くまとめられ樹脂が付着された複数枚ないし多数枚のシート状プリプレグを内外周方向に積層してなる短筒状プリプレグを重ねて加圧加熱されていることが好ましい。「短筒状プリプレグ」の態様としては、カーボン繊維が同一方向に並列に揃えられて薄くまとめられ樹脂が付着された複数枚ないし多数枚のシート状プリプレグをカーボン繊維方向を変えて内外周方向に積層してなるものや、カーボン繊維がランダムな方向のまま薄くまとめられ樹脂が付着された複数枚ないし多数枚のシート状プリプレグを厚さ方向に積層してなるものを例示することができる。また、この短筒状プリプレグは、カーボン繊維が製織され樹脂が付着されたクロス状プリプレグで包まれていることが好ましい。
【0014】
(2)次に、本発明に係るドラムの製造方法は、FW法、SMC法又はBMC法によりCFRPを主要材料とする円筒部材を形成し、多数のチップ状プリプレグに前記板状プリプレグを重ねて加圧加熱する方法によりCFRPを主要材料とする端壁部材を形成し、円筒部材の端部開口(好ましくは両端部開口)に端壁部材を取着することを特徴とする。ここで、材料及び形成方法については、上記(1)項において説明した通りである。
【0015】
上記(1)項のドラムに係る発明及び(2)項のドラムの製造方法に係る発明は、それぞれ次の表1に挙げる円筒部材の製造方法と端壁部材の製造方法との好ましい組み合わせ1〜を全て含んでいる。
【0016】
【表1】
┏━┯━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━━━━┓
┃ │円筒部材の製造方法│端壁部材の製造方法 ┃
┠─┼─────────┼─────────────┨
┃1│FW │チップ状プリプレグ加圧加熱┃
┠─┼─────────┼─────────────┨
┃2│SMC │チップ状プリプレグ加圧加熱┃
┠─┼─────────┼─────────────┨
┃3│BMC │チップ状プリプレグ加圧加熱┃
┗━┷━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━━━┛
【0017】
(3)次に、本発明に係るドラム端壁部材の形成方法は、多数のチップ状プリプレグを(型に入れて)加圧加熱することにより、CFRPを主要材料とし円壁部とその外周のリム部とを含む端壁部材を形成することを前提要件とする。チップ状プリプレグについては、上記(1)項において説明した通りである。
【0018】
円壁部では、チップ状プリプレグに、複数枚ないし多数枚のシート状プリプレグを厚さ方向に積層してなる板状プリプレグを重ねて加圧加熱することが好ましい。板状プリプレグについては、上記(1)項で説明した通りである。
【0019】
リム部では、チップ状プリプレグに、複数枚ないし多数枚のシート状プリプレグを内外周方向に積層してなる短筒状プリプレグを重ねて加圧加熱することが好ましい。短筒状プリプレグについては、上記(1)項で説明した通りである。
【0020】
なお、ドラムの用途は、特に限定されず、印刷、フィルム成形、紙成形、紡績等の各種分野で使用されるドラム(ローラと称されるものを含む)を例示することができる。特に、印刷原版作成用の感材シート又は校正出力用のインターミディエートシート若しくはドナーシートを巻き付けて担持するための印刷用シート担持ドラムに最適である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を前述の印刷用シート担持ドラムに具体化した実施形態例について、図面を参照して説明する。
【0022】
このドラム1は、図1及び図2に示すように、CFRPよりなる円筒部材2の両端部開口に、同じくCFRPよりなる端壁部材10が取着されて構成されている。
【0023】
円筒部材2の寸法は特に限定されないが、長さ300〜2000mm(例えば840mm)、外径250〜800mm(例えば380mm)、厚さ3〜15mm(例えば10mm)が一般的である。円筒部材2は、例えばFW法、ここでは心棒の外周にエポキシ樹脂を付着させたカーボン繊維を円筒状に巻き付け、これを硬化槽に入れてエポキシ樹脂を加熱硬化させた後、心棒を引き抜く方法により形成されている。また、円筒部材2はこのカーボン繊維の巻き付け方を変えることにより複数層ないし多数層構造になっており、例えば図3(a)に示すように、カーボン繊維を円筒部材の胴回り方向に巻き付けたフープ巻き層3と、カーボン繊維を円筒部材の長さ方向に斜状に巻き付けたヘリカル巻き層4とを含み、また、最内部にテープ巻き層(図示略)を含むこともある。
【0024】
端壁部材10は、図2及び図3(b)に示すように、円筒部材2の端縁より内部へ入り込む円壁部11と、該円壁部11の外周から円筒部材2の端縁へ向かって曲がるリム部12とを一体的に含む。リム部12は円筒部材2の内周に嵌入され、ネジ14で円筒部材2に固定されている。端壁部材10の厚さは、各部で異なり、8〜25mmである。円壁部11の中心部は円筒部材2の端縁へ向かって段状に張り出す凸部11aとなっており、該凸部11aの中心には軸部材20が取り付けられている。軸部材20は回転軸21とその基部の基盤22とからなり、該基盤22が凸部11aの中心に貫設された取付穴13に入り込むとともに、該基盤22のフランジ部22aが凸部11aに対しネジ23で固定されている。
【0025】
端壁部材10は、次のプリプレグ15,16,17を、後述する通り部位に応じて重ねて加圧加熱してなるものである。
【0026】
▲1▼ 図4(a)に示すように、カーボン繊維が並列に揃えられて薄くまとめられエポキシ樹脂が付着された多数のチップ状プリプレグ15。チップサイズは、特に限定されないが、5mm×5mm〜50mm×50mmが好ましく、10mm×10mm〜30mm×30mm(例えば約15mm×約15mm)がさらに好ましい。
【0027】
▲2▼ 図4(b)に示すように、カーボン繊維が並列に揃えられて薄くまとめられエポキシ樹脂が付着された複数枚ないし多数枚のシート状プリプレグ16aを、カーボン繊維方向を変えて厚さ方向に積層してなるドーナツ板状プリプレグ16。シート状プリプレグ16aの積層枚数は、特に限定されないが、4〜40枚が好ましく、12〜36枚(例えば24枚)がさらに好ましい。シート状プリプレグ16aを積層するときのカーボン繊維方向の変え方は、特に限定されないが、基準のシート状プリプレグ16aのカーボン繊維方向を0°としたときに、カーボン繊維方向が90°、45°、−45°の各シート状プリプレグ16aを含むように積層することが好ましく、積層の順序は特に限定されない。
【0028】
▲3▼ 図4(c)に示すように、カーボン繊維が並列に揃えられて薄くまとめられエポキシ樹脂が付着された複数枚ないし多数枚のシート状プリプレグ17aを、カーボン繊維方向を変えて内外周方向に積層してなる短筒状プリプレグ17。シート状プリプレグ17aの積層枚数は、特に限定されないが、4〜40枚が好ましく、12〜36枚(例えば21枚)がさらに好ましい。シート状プリプレグ17aを積層するときのカーボン繊維方向の変え方は、特に限定されないが、カーボン繊維方向がリング周方向のシート状プリプレグ17aと、カーボン繊維方向がリング高方向のシート状プリプレグ17aと含むように積層することが好ましく、積層の順序は特に限定されない。短筒状プリプレグ17は、カーボン繊維が製織されエポキシ樹脂が付着されたクロス状プリプレグ18で断面逆U字状に包まれている。
【0029】
端壁部材10は、図5に示すようなプレス装置(図示略)にセットされた下型30と上型40とを使用して、次のような方法(1)〜(3)で製造されている。下型30は、円壁部11の内面側を形成する成形面31と、リム部12の外周面側を成形する成形面32とを有する凹状の雌型となっている。上型40は、円壁部11の外面側を形成する成形面41と、リム部12の内周面側を成形する成形面42とを有する凸状の雄型となっている。また、下型30と上型40は加熱装置(図示略)を内蔵しており、所定の温度に加熱される。
【0030】
(1)図5(a)に示すように、下型30の成形面31,32の底部にチップ状プリプレグ15を例えば約1000g入れ、その上にドーナツ板状プリプレグ16を載せて重ね、さらにその上にチップ状プリプレグ15を例えば約1800g載せて重ねる。また、上型40の成形面42に、クロス状プリプレグ18で包まれた短筒状プリプレグ17を外挿し、落下しない程度に摩擦で保持する。
【0031】
(2)図5(b)に示すように、プレス装置により例えば上型40を下型30に下降させ、円壁部11ではチップ状プリプレグ15とドーナツ板状プリプレグ16とを重ねて加圧加熱して該円壁部11を形成し、リム部12ではチップ状プリプレグ15と短筒状プリプレグ17とを重ねて加圧加熱して該リム部12を形成する。各プリプレグ15,16,17に付着されたエポキシ樹脂は加熱により硬化すると共に結合してカーボン繊維を固定し、もってCFRPよりなる端壁部材10が形成される。短筒状プリプレグ17はクロス状プリプレグ18で包まれているので、このプレス時に形が崩れにくく、均一かつ綺麗に加圧される。
【0032】
(3)端壁部材10を脱型した後、凸部11aに取付穴13を開け、軸部材20をネジ23で固定する。短筒状プリプレグ17はクロス状プリプレグ18で包まれているので、リム部12の見栄えが良い。
【0033】
本実施形態によれば、次の効果(ア)〜(オ)が得られる。
(ア)ドラム1は、CFRPよりなる円筒部材2の両端部開口に、CFRPよりなる端壁部材10が取着されて構成されており、両部材2,10共に熱膨張率が極めて低い。このため、ドラム1の温度上昇時に、円筒部材2も端壁部材10も実質的に拡径せず、ドラム1の寸法精度を高く保つことができるとともに歪み変形を極めて少ないレベルに抑制することができ、もって感材シート等に記録される画像の精度を向上させることができる。
【0034】
(イ)また、CFRPよりなる円筒部材2及び端壁部材10は比強度が高いため、強度を確保しつつドラム1の軽量化を図ることもできる。ドラム1が軽量化すると、その回転駆動源の必要能力が低くなってコストダウンを図ることができる。
【0035】
(ウ)多数のチップ状プリプレグ15を加圧加熱して端壁部材10を形成するので、該端壁部材10が凸部11aやリム部12を有する複雑な形状であるにも拘わらず、CFRPよりなる端壁部材10を容易に形成することができる。
【0036】
(エ)特に円壁部11では、チップ状プリプレグ15にドーナツ板状プリプレグ16を重ねて加圧加熱してあるので、強度が高まるとともに、温度上昇時の膨張をさらに抑えることができる。チップ状プリプレグ15だけを加圧加熱した場合でも、円壁部11は強度が高くほとんど膨張しないが、ドーナツ板状プリプレグ16を重ねた方が優れる。
【0037】
(オ)特にリム部12では、チップ状プリプレグ15に短筒状プリプレ17を重ねて加圧加熱してあるので、強度が高まるとともに、温度上昇時の膨張をさらに抑えることができる。チップ状プリプレグ15だけを加圧加熱した場合でも、リム部12は強度が高くほとんど膨張しないが、短筒状プリプレグ17を重ねた方が優れる。
【0038】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)円筒部材2の構成・製法を変更すること。
(2)端壁部材10をより単純な又は複雑な構成・形状にすること。
(3)必要に応じ、多少の追加工によりドラム1内を加圧及び減圧できるように構成すること。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によれば、ドラムの温度上昇時の歪み変形を抑制することができるとともに、強度を確保しつつ軽量化を図ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るドラムの斜視図である。
【図2】同ドラムの断面図である。
【図3】(a)は同ドラムの円筒部材の斜視図、(b)は同ドラムの端壁部の斜視図である。
【図4】同端壁部を形成するための素材を示し、(a)はチップ状プリプレグの斜視図、(b)は板状プリプレグを一部破断して示す斜視図、(c)は短筒状プリプレグを一部破断して示す斜視図である。
【図5】同端壁部の成形方法を示し、(a)はプレス成形前の断面図、(b)はプレス成形後の断面図である。
【図6】従来例に係るドラムの問題点を指摘する断面図である。
【符号の説明】
1 ドラム
2 円筒部材
10 端壁部材
11 リム部
11 円壁部
11a 凸部
12 リム部
13 取付穴
15 チップ状プリプレグ
16 ドーナツ板状プリプレグ
16a シート状プリプレグ
17 短筒状プリプレグ
17a シート状プリプレグ
18 クロス状プリプレグ
30 下型
31 成形面
32 成形面
40 上型
41 成形面
42 成形面

Claims (5)

  1. カーボン繊維強化樹脂を主要材料とする円筒部材の端部開口に、カーボン繊維強化樹脂を主要材料とする端壁部材を取着して構成されたドラムであって、
    前記端壁部材は、多数のチップ状プリプレグに、複数枚ないし多数枚のシート状プリプレグを厚さ方向に積層してなる板状プリプレグを重ねて加圧加熱して形成されたものであるドラム。
  2. 前記端壁部材は、前記円筒部材の内周に嵌入するリム部を含み、
    前記リム部では、前記チップ状プリプレグは、複数枚ないし多数枚のシート状プリプレグを内外周方向に積層してなる短筒状プリプレグを重ねて加圧加熱されている請求項1記載のドラム。
  3. 前記短筒状プリプレグは、クロス状プリプレグで包まれている請求項2記載のドラム。
  4. 多数のチップ状プリプレグを加圧加熱することにより、カーボン繊維強化樹脂を主要材料とし円壁部とその外周のリム部とを含む端壁部材を形成するドラム端壁部材の形成方法であって、
    前記円壁部では、前記チップ状プリプレグに、複数枚ないし多数枚のシート状プリプレグを厚さ方向に積層してなる板状プリプレグを重ねて加圧加熱するドラム端壁部材の形成方法。
  5. 多数のチップ状プリプレグを加圧加熱することにより、カーボン繊維強化樹脂を主要材料とし円壁部とその外周のリム部とを含む端壁部材を形成するドラム端壁部材の形成方法であって、
    前記リム部では、前記チップ状プリプレグに、複数枚ないし多数枚のシート状プリプレグを内外周方向に積層してなる短筒状プリプレグを重ねて加圧加熱するドラム端壁部材の形成方法。
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