JP3853695B2 - 車体フレームのヒンジ取り付け部補強構造 - Google Patents

車体フレームのヒンジ取り付け部補強構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車体にドア、テールゲート等の開閉体を固定するための車体フレームのヒンジ取り付け部補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両構造部材の開閉体用のヒンジ取り付け部には補強部材が設けられており、開閉体を支持するための強度剛性を確保している(特開2001−315667号公報参照)。
ところで、近年のニーズの多様化により、例えば自動開閉式のドアが採用される等、車両における開閉体のヒンジ取り付け部への負荷は増加する傾向にある。
このようなヒンジ取り付け部を補強する際には、多車種化にも対応できるように、ヒンジ取り付け部周辺の車体構造を既存車体を流用して効果的に補強する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、既存車両をベースとした車両であればヒンジ取り付け部の周辺部品の板厚アップまたは新たな補強部材の追加等が考えられるが、車体重量が増加し、燃費が悪化するという問題がある。特に、近年ワゴンタイプの車両等に採用されつつある自動開閉式のテールゲートにおいては、テールゲート開閉時にヒンジ取り付け部に非常に大きな負荷が加わるため、従来以上にヒンジ取り付け部の補強を行うことが必要となる。
そこでこの発明は、建て付け調整時の工数を従来同等としたままで、重量増加を抑えてヒンジ取り付け部を確実に補強すると共に、汎用性を有する車体フレームのヒンジ取り付け部補強構造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、車体フレームのアウタ側部材(例えば実施の形態におけるルーフ2、アッパ部材5a及びレインフォース7)と、該アウタ側部材の車内側に設けられるインナ側部材(例えば実施の形態におけるロア部材5b及びリアピラースティフパッチ11)と、車両の開閉体用として前記アウタ側部材の車外側に取り付けられるヒンジ(例えば実施の形態におけるヒンジ21L)と、該ヒンジを介して車外側から前記車体フレームに挿通されるボルト(例えば実施の形態におけるスタッドボルト22L)と、前記アウタ側部材とインナ側部材との間に介在され一端側から前記ボルトが挿通される略円筒状のカラー部材(例えば実施の形態におけるカラー部材30)と、前記インナ側部材に取り付けられ前記カラー部材の他端側を支持するパッチ部材(例えば実施の形態におけるパッチ部材40)と、を備え、前記ボルトは、異なる呼び径のネジ部を有する段付きボルトであり、基端側に形成される第1ネジ部(例えば実施の形態における第1ネジ部23)と、先端側に形成され前記第1ネジ部より呼び径が小さい第2ネジ部(例えば実施の形態における第2ネジ部24)と、を有し、前記カラー部材は、その前記一端側に形成されるアウタ側内壁(例えば実施の形態における内壁33)の径が、前記第1ネジ部に螺合される第1ナット(例えば実施の形態における第1ナット25)を収容可能に設定され、前記ヒンジは、前記カラー部材のアウタ側内壁内側の前記第1ナットにより前記アウタ側部材に締結され、前記カラー部材及びパッチ部材は、これらを貫通する前記第2ネジ部に螺合される第2ナット(例えば実施の形態における第2ナット26)により前記ヒンジ及びアウタ側部材に締結され、前記第1ナットの内径は、前記第2ネジ部の径より大きく設定されることを特徴とする。
このように構成することで、車体フレームのヒンジ取り付け部のアウタ側部材とインナ側部材とをカラー部材及びパッチ部材を介して結合すると共に、カラー部材によりヒンジを直接支持することができるため、ヒンジ取り付け部に入力される負荷を車体フレームに効果的に分散させることが可能となる。
また、開閉体の建て付けを調整する際に、第1ナットにより調整することができるため、建て付け調整を従来通りに行うことが可能となる。
さらに、第1ナットをボルトに装着する際に、ボルトの先端部分を通過させてボルトの基端部分に直接螺合させることが可能となる。
【0005】
請求項2に記載した発明は、前記カラー部材は、前記一端側に対して他端側が肉厚となっており、前記一端側の端面(例えば実施の形態における上端面31)に対して他端側の端面(例えば実施の形態における下端面32)が広く確保されていることを特徴とする。
このように構成することで、第2ナットの座面を広く設けることが可能となる。
【0006】
請求項3に記載した発明は、前記カラー部材は、その前記他端側に形成されるインナ側内壁と前記アウタ側内壁との間に形成され前記インナ側内壁側になるにしたがって径が小さくなる傾斜部(例えば実施の形態におけるテーパ部36)を有することを特徴とする。
このように構成することで、このように構成することで、カラー部材にボルトを挿通させる際に、傾斜部によりボルトをスムーズに挿通させると共にインナ側の内壁によりボルトとカラー部材との位置を出すことが可能となる
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を自動開閉式テールゲートのヒンジ取り付け部を例に図1〜6に基づいて説明する。
尚、都合上車両左側を主として説明するが、特に記載のない部位については車両右側においても勝手違い対称の構成を有するものとする。また、説明中における前後左右等の向きの記載は車両における向きと同一とする。
【0008】
図1、図2に示すように、例えばワゴンタイプの車両1において、車両1の後部開口部を開閉するテールゲート20は、ルーフ2の後縁部のヒンジセンタCを中心として上下方向に回動可能に支持されている。
また、この車両1のテールゲート20には、ヒンジセンタCの近傍に自動開閉ユニット50が接続され、自動開閉式のテールゲート20としている。
具体的には、自動開閉ユニット50はテールゲート20に連結されるアーム51を備えており、モータM等によりアーム51を前後方向にストロークさせ、テールゲート20を押し上げるまたは引き下ろすことによってテールゲート20の開閉を自動で行うものである。
【0009】
図3に示すように、ルーフ2の後縁部の車内側には、車幅方向にリアルーフレール5が延設されている。このリアルーフレール5の左右端部には、各々リアピラースティフ10とサイドルーフレール15とが接合されており、ルーフ2及びボディサイド3と共に車体フレーム1aの一部をなしている。
また、ルーフ2の後縁部にはドリップ部16が形成されており、このドリップ部16の左右端近傍には、図示しないテールゲート20を開閉させるためのヒンジ21の取り付け部8が設けられている。
【0010】
図中21はヒンジを示し、このヒンジ21には例えば2本のスタッドボルト22,22が下方に向かって設けられている。ここで、これらスタッドボルト22,22は、左右横並びに配置されると共に、前後方向にも位置をずらして設けられている。
取り付け部8の車内側であってリアルーフレール5の内部にはレインフォース7が配設されており、且つ取り付け部8には、ドリップ部16、リアルーフレール5の後述するアッパ部材5a及びレインフォース7を貫通するボルト孔8a,,8aがヒンジ21の各スタッドボルト22に対応する位置に設けられている。
そして、ヒンジ21の取り付け部8のアウタ側部材であるルーフ2及びリアルーフレール5のアッパ部材5aとレインフォース7とに設けられたボルト孔8a,8aに各スタッドボルト22,22を挿通し、車内側からナットを締め付けることによって、ヒンジ21及び図示しないテールゲート20が車体フレーム1aに取り付けられている。
【0011】
ルーフ2の後縁部近傍であって車内左側には、テールゲート20の自動開閉ユニット50が配置されており、この自動開閉ユニット50の後方にはテールゲート20を開閉させるためのアーム51がリアピラースティフ10等を貫通して設けられている。
そして、左側のヒンジ21Lの取り付け部8Lには、ヒンジ21Lがスタッドボルト(ボルト)22Lに第1ナット25を締め込まれて固定された後に、第2ナット26によりカラー部材30及びカラー部材30を支持するパッチ部材40が取り付けられ、パッチ部材40がヒンジ21Lの取り付け部8Lのインナ側部材であるリアルーフレール5の後述するロア部材5b及びリアピラースティフパッチ11に固定されている。これにより、自動開閉ユニット50によるテールゲート20の開閉時の負荷を車体フレーム1aに効果的に分散させるようにしている。
【0012】
図4に示すように、前記ドリップ部16はルーフ2の外表部の後縁から下方に向かって比較的深い段差に形成される中段部16aと、この中段部16aの後縁から下方に向かって比較的浅い段差に形成される下段部16bとを有する略階段状に形成されたものであり、前記中段部16a上にヒンジ21が取り付けられている。
尚、下段部16bの後縁には、テールゲート20とのシール用の部材を取り付けるためのフランジ部が形成されている。
【0013】
閉断面を形成する前記リアルーフレール5は、前後の接合用のフランジ部6a,6bを境として、上方に膨出成形されるアッパ部材5aと、下方に膨出成形されるロア部材5bとを主要部品として構成されている。
アッパ部材5aはルーフ2の後縁部の形状に対応して略階段状に形成されており、ドリップ部16の中段部16a及び下段部16bに車内側から当接して接合されている。尚、アッパ部材5aの上部は例えばマスチックシーラ等を介してルーフ2の外表部の裏面と接合されている。
また、ロア部材5bは緩やかに後傾して形成されており、ヒンジ21の下方部位には、ルーフ2、アッパ部材5a及びレインフォース7をスポット溶接するため、及び第1ナット25を締め付けるための作業孔17aが設けられている。
【0014】
また、ヒンジ21の取り付け部8には、リアルーフレール5の閉断面内にフランジ部6a,6bに渡ってレインフォース7が配設されており、アッパ部材5aを介して中段部16aに当接している。
このレインフォース7は、その前後端がフランジ部6a,6bに接合されると共に、レインフォース7の左右端から下方に向かって立設される脚部7aがロア部材5bに接合されている(図3参照)。
【0015】
そして、左側のヒンジ21Lの取り付け部8Lの下方には、リアルーフレール5のロア部材5aを下方から覆うリアピラースティフパッチ11が設けられている。
このリアピラースティフパッチ11は、図5に示すように、左側のリアピラースティフ10の上端部に自動開閉ユニット50のアーム51のガイド部52を挿通させるために形成された開口10a周辺を補強するためのものであり、これを車幅方向内側に延長することにより、リアルーフレール5の左側端部を支持している。
また、リアピラースティフパッチ11の下部には、ロア部材5bの作業孔17aに対応するように作業孔17bが設けられている(図4参照)。
【0016】
ヒンジ21は、図4に示すように、車体フレーム1aに取り付けられるベース部21aと、テールゲート20に取り付けられるスイング部21bとを備えており、各々ピン21cにより連結されて回動自在に構成されている。
そして、左側のヒンジ21Lのスタッドボルト22Lは、作業孔17a,17bの下方まで貫通可能な長さを有していると共に、ネジ部の呼び径を異ならせて先端側が細い段付きボルトとされている。
スタッドボルト22Lのネジ部の基端側を第1ネジ部23、先端側を第2ネジ部24とすると、第1ネジ部23にワッシャ25a及び第1ナット25が装着され、第1ナット25が締め込まれることで、このヒンジ21Lを介して図示しないテールゲート20が車体フレーム1aに取り付けられている。
【0017】
更に、左側のヒンジ21Lのスタッドボルト22Lには、カラー部材30及びカラー部材30を支持するパッチ部材40が装着されている。
カラー部材30は、上端面(アッパ部材側端面)31がワッシャ25aに当接し、下端面(ロア部材側端面)32がパッチ部材40に当接して支持されている。
【0018】
カラー部材30の上端部(アッパ部材側端部)は、その内側に第1ナット25を収容できるように内径が中央部と比較して大きく形成されており、下端部(ロア部材側端部)は、スタッドボルト22Lとの相対位置を出すために第2ネジ部の径に対応して内径が中央部と比較して小さく形成されている。そして、上端部の内壁33から下端部の内壁34に向かって緩やかに縮径するテーパ部(傾斜部)36が設けられている。
つまり、下端部の内壁34が上端部の内壁33に対して縮径して形成され、カラー部材30の下端部は上端部に対して肉厚となって、下端面32は広く確保されることとなる。
【0019】
カラー部材30の下端面32には、内壁の周囲に環状のガイド部37が形成されており、このガイド部37にパッチ部材40が嵌合装着されている。
パッチ部材40は下端面32に当接し、下方から第2ナット26が締め込まれることでカラー部材30を介してヒンジ21L、ルーフ2、リアルーフレール5のアッパ部材5a及びレインフォース7と結合されると共に、ボルト43及びナット44により複数箇所をロア部材5b及びリアピラースティフパッチ11に結合されている。
【0020】
ここで、図3に示すように、パッチ部材40は、カラー部材30取り付け部位の左右及び前方の3箇所にボルト孔を有する取付部46を備えており、各取付部46を頂点部分とする略三角形状に形成されている。
パッチ部材40の各取付部46は、ロア部材5b及びリアピラースティフパッチ11に整合するように、パッチ部材40の右側の取付部46は上方に、パッチ部材40の左側の取付部46は下方に向かって各々段差部47を介して変化している。また、パッチ部材40の前側の取付部46は上方に向かって傾斜している。
また、パッチ部材40の外縁部分には補強用のフランジ部40aが全周に渡って設けられており、各段差部47には補強ビード47aが各々2箇所ずつ設けられている。
【0021】
そして、図5に示すように、パッチ部材40の各取付部46は、ロア部材5b及びリアピラースティフパッチ11に各々設けられた作業孔17a,17bを跨ぐように配置されており、各取付部46をロア部材5b及びリアピラースティフパッチ11にボルト43及びナット44により接合することによって、作業孔17a,17bを覆うように結合されている。
【0022】
次に、左側のヒンジ21Lを車体フレーム1aに取り付ける手順の一例をテールゲート20の取り付け手順に沿って説明する。
先ず、ヒンジ21Lをテールゲート20に図示しないボルト及びナットにより締結した後に、テールゲート20と共にヒンジ21Lをルーフ2のドリップ部16の取り付け部8Lに装着する。
そして、取り付け部8Lのボルト孔8aに挿通されたヒンジ21Lのスタッドボルト22Lに車内側の作業孔17a,17bからワッシャ25a及び第1ナット25を装着し、第1ナット25を締め込むことでヒンジ21Lをルーフ2、リアルーフレール5のアッパ部材5a及びレインフォース7に固定する。
【0023】
この時、左側のヒンジ21Lのスタッドボルト22Lは、リアルーフレール5のロア部材5bまで貫通するようにネジ部が長く設けられているが、このネジ部は第1ネジ部23と第2ネジ部24とで径が異なり、先端側が細い段付きボルトとされている。
従って、第1ナット25をスタッドボルト22Lに装着する時には、第2ネジ部24を通過させて第1ネジ部23に直接螺合させることができ、第2ネジ部24に第1ナット25を無駄に螺合させる手間を無くして作業効率を高めている。
【0024】
次いで、テールゲート20の建て付け調整を行う。
この時、ヒンジ21Lの車体フレーム1aへの固定構造は従来の固定構造と同様であるため、特別な建て付け調整等を必要とせず、従来の建て付け調整に対して工数が増加することはない。
【0025】
そして、建て付け調整終了後に、左側のヒンジ21Lには、テールゲート20の自動開閉による負荷を分散させるため、車内側からカラー部材30及びパッチ部材40が嵌合装着される。
カラー部材30は、その上端面31側からスタッドボルト22Lを挿通させ、上端面31が第1ナット25の座面、つまりワッシャ25aに当接すると共に下端部の内壁34にスタッドボルト22Lの第2ネジ部24を挿通させて、スタッドボルト22Lに対する相対位置を出して装着される。
【0026】
この時、カラー部材30の内壁には、上端部の内壁33と下端部の内壁34との間にテーパ部36が設けられているため、スタッドボルト22L挿通時にカラー部材30の内壁に引っかかるようなことがなく、スタッドボルト22Lとカラー部材30との位置出しをスムーズに行うことができる。
【0027】
そして、パッチ部材40をカラー部材30のガイド部37に嵌合させて、第2ナット26によりカラー部材30を介してパッチ部材40とヒンジ21L、ルーフ2、リアルーフレール5のアッパ部材5a及びレインフォース7とを結合する。
この時、カラー部材30の下端面32、つまり第2ナット24の座面が広く確保されているため、パッチ部材40が変形するようなことが無く、第2ナット26を堅固に締結することができる。
【0028】
最後に、パッチ部材40を作業孔17a,17bを塞ぐように装着して、パッチ部材40をロア部材5b及びリアピラースティフパッチ11にボルト43及びナット44で締結すれば、これらの上方にあるヒンジ21Lはカラー部材30を介して直接支持された状態で固定されると共に、車体フレーム1aのアウタ側部材であるルーフ2、リアルーフレール5のアッパ部材5a及びレインフォース7と、インナ側部材であるリアルーフレール5のロア部材5b及びリアピラースティフパッチ11とが、カラー部材30及びパッチ部材40を介して結合される。
従って、ヒンジ21Lに入力された負荷をアウタ側部材からインナ側部材へ効果的に分散させることが可能となり、ヒンジ21Lの取り付け部8Lを確実に補強することができる。
【0029】
上記実施形態における車体フレーム1aのヒンジ取り付け部補強構造によれば、ヒンジ21Lの取り付け部8Lのアウタ側部材とインナ側部材とを、つまりルーフ2、リアルーフレール5のアッパ部材5a及びレインフォース7と、リアルーフレール5のロア部材5b及びリアピラースティフパッチ11とをカラー部材30及びパッチ部材40を介して結合し、ヒンジ21Lに入力された負荷を効果的に分散させることができるため、車体フレーム1aのヒンジ21Lの取り付け部8Lを確実に補強することができる。
そして、カラー部材30及びパッチ部材40をテールゲート20の組み付け工程で追加するのみで、テールゲートの建て付け調整時の工数を増加させることなく、ヒンジ21Lの取り付け部8Lの補強ができるため、車体フレーム1aの重量増加を抑えた上で既存車への適用を容易に行うことができる。
【0030】
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、この補強構造は左右のヒンジ取り付け部に均等に適用でき、また自動開閉式ではない通常のテールゲートにおいても適用できることはもちろんである。また、サイドドアのヒンジ取り付け部においても適用可能である。
また、カラー部材30とパッチ部材40とを予め一体に構成することで組み付け作業工数を低減することも可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載した発明によれば、ヒンジ取り付け部に入力される負荷を車体フレームに効果的に分散させることが可能となるため、車体フレームのヒンジ取り付け部を確実に補強できる効果がある。
また、カラー部材及びパッチ部材を追加するのみで、建て付け調整時の工数を増加させることなくヒンジ取り付け部を補強できるため、車体フレームの重量増加を抑えた上で、既存車への適用を容易に行うことができると共に、サイドドア等のヒンジ取り付け部においても容易に適用することができる。
さらに、第1ナットをボルトの先端部分を通過させてボルトの基端部分に直接螺合させることが可能となるため、無駄な螺合の手間を無くして作業性を高めることができる。
【0032】
請求項2に記載した発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、第2ナットの座面を広く設けることが可能となるため、第2ナットの締結力を広面積で受けて堅固に締結することができる。
【0033】
請求項3に記載した発明によれば、請求項1,2に記載の効果に加え、傾斜部によりボルトをスムーズに挿通させると共にインナ側の内壁によりボルトとカラー部材との位置を出すことが可能となるため、ヒンジ組み付け作業が容易になり作業効率を高めることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態の車両の側面説明図である。
【図2】 テールゲートのヒンジセンタ付近の側面説明図である。
【図3】 ヒンジ取り付け部の斜視説明図である。
【図4】 図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】 ヒンジ取り付け部の上面説明図である。
【符号の説明】
1a 車体フレーム
2 ルーフ(アウタ側部材)
5 リアルーフレール
5a アッパ部材(アウタ側部材)
5b ロア部材(インナ側部材)
7 レインフォース(アウタ側部材)
8L 取り付け部
11 リアピラースティフパッチ(インナ側部材)
20 テールゲート
21L ヒンジ
22L スタッドボルト(ボルト)
23 第1ネジ部
24 第2ネジ部
25 第1ナット
26 第2ナット
30 カラー部材
36 テーパ部(傾斜部)
40 パッチ部材

Claims (3)

  1. 車体フレームのアウタ側部材と、該アウタ側部材の車内側に設けられるインナ側部材と、車両の開閉体用として前記アウタ側部材の車外側に取り付けられるヒンジと、該ヒンジを介して車外側から前記車体フレームに挿通されるボルトと、前記アウタ側部材とインナ側部材との間に介在され一端側から前記ボルトが挿通される略円筒状のカラー部材と、前記インナ側部材に取り付けられ前記カラー部材の他端側を支持するパッチ部材と、を備え、
    前記ボルトは、異なる呼び径のネジ部を有する段付きボルトであり、基端側に形成される第1ネジ部と、先端側に形成され前記第1ネジ部より呼び径が小さい第2ネジ部と、を有し、
    前記カラー部材は、その前記一端側に形成されるアウタ側内壁の径が、前記第1ネジ部に螺合される第1ナットを収容可能に設定され、
    前記ヒンジは、前記カラー部材のアウタ側内壁内側の前記第1ナットにより前記アウタ側部材に締結され、
    前記カラー部材及びパッチ部材は、これらを貫通する前記第2ネジ部に螺合される第2ナットにより前記ヒンジ及びアウタ側部材に締結され、
    前記第1ナットの内径は、前記第2ネジ部の径より大きく設定されることを特徴とする車体フレームのヒンジ取り付け部補強構造。
  2. 前記カラー部材は、前記一端側に対して他端側が肉厚となっており、前記一端側の端面に対して他端側の端面が広く確保されていることを特徴とする請求項1記載の車体フレームのヒンジ取り付け部補強構造。
  3. 前記カラー部材は、その前記他端側に形成されるインナ側内壁と前記アウタ側内壁との間に形成され前記インナ側内壁側になるにしたがって径が小さくなる傾斜部を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の車体フレームのヒンジ取り付け部補強構造。
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