JP3853206B2 - 転写シート及び転写方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、布地などの被加工物に立体画像を形成させるための転写シート、及び立体画像の転写方法に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、Tシャツなどの被加工物に立体画像を形成させる方法として、画像を被加工物に直接印刷する方法の他、転写シートを介する方法がある。従来の転写シートを介する方法を図3とともに説明する。まず、図3(A)に示すように、支持フィルム12と、これに積層された着色剤15と、この上に積層された発泡樹脂を含む画像部14と、画像部14に積層された接着剤13とを備える転写シート11を作製する。転写シート11を作製するには、着色剤15、画像部14及び接着剤13をスクリーン印刷することによって、支持フィルム12の上に順に積層させると良い。
【0003】
次に、図3(B)に示すように、接着剤13が当たるように、転写シート11を被加工物16に合わせる。そして、熱プレス機で加熱して、画像部14の発泡樹脂を発泡させる。すると、図3(C)に示すように、画像部14が膨らんで立体化する。最後に、支持フィルム12を剥がすと、立体画像が被加工物に現れる。また、例えば目玉焼きの白身と黄身を表現する場合のように、段差を表したい場合には、画像部14を面積の異なる複数の層に分けて、転写シート作製時に各々をスクリーン印刷する。
【0004】
転写シート11を介する方法では、転写シート作製工程(A)と転写工程(B)、(C)とに分けられるので、転写シート11を作製後に、転写時までこれを保管したりあるいは転写シート11を商品として流通させることができる。また、画像の転写は必要な時に必要な数だけ行えば良い。従って、この方法は、被加工物に直接印刷する方法に比べて、商品管理面及び流通面において有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図3の方法では、転写する際に転写シート11が被加工物16の被加工面に対して裏向きになる(B)。即ち、転写シート11上の画像部14と被加工物16上の画像部14とは鏡像関係にある。また、転写シート11では、最上層に接着剤13があるので、画像部14の細部の形状や部分毎の濃度の違い、及び着色剤15の色彩が判りにくい。従って、転写シート11から得られる画像の印象と転写後の印象とが違うことがある。特に、転写シート11を作製してから長期間経過したときなどには、転写シート11から転写後の画像を捉えるのが難しくなる。
【0006】
さらにこの方法では、段差のある立体画像を表現する場合、画像部の印刷時に面積の小さい層を先に印刷して、面積の大きい層をその上に印刷すると、図4に示すように、小さい層14bが大きい層14aの中に埋まってしまう。そのため、加熱して画像部を膨らませても、段差が十分に表現されない。図5に示すように、大きい層14aを先に印刷して小さい層14bをその上に印刷すると、小さい層14bが埋まってしまうことはない。しかしながら、転写の際に被加工物に対して裏向きにすると、小さい層14bは大きい層14aに覆われてしまって、外に現れない。従って、図6に示すように段差のはっきりしない画像となる。よって従来の方法で、動物の皮膚のような細かい凹凸を表現することは不可能である。
【0007】
それ故、本発明の目的は、転写後の画像を容易に捉えることができ、また、段差をはっきりと表現することが可能な転写シート及び転写方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の転写シートは、
支持フィルムと、支持フィルムの上に積層された接着剤と、発泡樹脂を含む材料からなり画像を表すように接着剤の上に積層された画像部とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の転写方法は、
支持フィルムと、支持フィルムの上に積層された接着剤と、発泡樹脂を含む材料からなり画像を表すように接着剤の上に積層された画像部とを備える転写シートを、支持フィルムを剥がした後、接着剤表面が当たるように被加工物に合わせて加熱することを特徴とする。
【0010】
本発明の転写シートでは、画像部が接着剤の上に積層されている。そのため、画像部が接着剤の下に隠れることがなく、また転写の際には、支持フィルムを剥がして接着剤表面を被加工物に当てれば良いので、従来のように被加工物に対して転写シートを裏向きにする必要がない。よって、本発明によると、転写シートから転写後の画像を捉えやすい。
【0011】
更に本発明においては、段差のある立体画像を表すために、前記画像部が面積の異なる複数の層からなり、面積の大きい層から順に積層された転写シートを用いる。この転写シートでは面積の大きい層から順に積層するので、小さい層が大きい層の中に埋まることがない。また、本発明の転写方法では転写シートを裏向きにしないので、小さい層は常に大きい層より上に位置し、大きい層によって覆われることがない。従って、この転写シートによると、段差のはっきりとした立体画像を得ることができる。
【0012】
本発明の転写シートにおいて、支持フィルム、接着剤及び画像部の材料については、公知のものを使用すれば良い。具体的には、支持フィルムとして、シリコンが塗工された剥離紙などを使用することができる。接着剤としては、ホットメルト等の熱可塑性樹脂を使用すると良い。画像部に含まれる発泡樹脂としては、例えばウレタン系の熱発泡樹脂を使用する。画像部には、発泡樹脂の他に、着色剤などを含有させることができる。但し、画像部の発泡による膨張に伴って色が薄くなるのを防ぐためには、着色剤は、画像部に含有されずに画像部の上に積層される方が好ましい。この場合、着色剤として、染料や顔料などの色材と元糊とからなるものを使用すると良い。
【0013】
本発明の転写シートを作製するには、支持フィルムの上に接着剤をスクリーン印刷し、乾燥後、接着剤の上に画像部をスクリーン印刷すれば良い。さらに、必要に応じて、画像部の乾燥後に着色剤をスクリーン印刷する。画像部を印刷する際に、部分毎に開口率の異なるスクリーンを使用しても良い。このスクリーンを使用すると部分毎に濃度の異なる画像部が積層され、これを発泡させると連続した高低差をもつ立体画像が表現される。また、1枚の支持フィルムに対して多数の接着剤及び画像部を印刷しても良い。転写シートを被加工物に合わせた後、これを加熱する際には、熱プレス機を使用することができる。被加工物としては、布地、紙、ビニル、皮革などが挙げられる。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施形態の転写シートを図1に断面図として示す。これは、目玉焼きの立体画像を形成させるための転写シート1である。
【0015】
この転写シート1は、支持フィルム2と、接着剤3と、発泡樹脂からなる画像部4と、着色剤5とを備え、これらが順に積層されている。また、画像部4は、面積の大きい円形の白身部分4a、及び面積の小さい円形の黄身部分4bの2層からなる。そして、白味部分4aの上には白色の染料と元糊とからなる着色剤5が積層され、黄身部分4bの上には黄色の染料と元糊とからなる着色剤5が積層されている。尚、本実施形態では、支持フィルム2として剥離紙を、接着剤2としてエチレン酢酸ビニル共重合樹脂を主成分としたホットメルトを、発泡樹脂としてウレタン系の熱発泡樹脂(ユニ化成株式会社製FH−300W)を使用している。
【0016】
この転写シート1は、以下のようにして作製される。
まず、画像部4の白身部分4aの形状をなすように、支持フィルム2の上に接着剤2をシルクスクリーン印刷する。接着剤2の乾燥後、その上に発泡樹脂をシルクスクリーン印刷・乾燥することによって、白身部分4aを積層する。同様にして、白身部分4aの上に黄身部分4bを積層する。そして、白身部分4a及び黄身部分4bの上に各々の着色剤5をシルクスクリーン印刷・乾燥する。これにて、転写シート1が作製される。
【0017】
この転写シート1をTシャツなどの被加工物に転写する方法を図2に示す。
最初に、図2(A)に示すように、転写シート1の支持フィルム2を剥がして、接着剤2の表面を露出させる。次に、図2(B)に示すように、接着剤2の露出面を被加工物6の被加工面に当てる。続いて、これらを130℃に設定された熱プレス機で20秒程度押さえる。すると、図2(C)に示すように、画像部4が発泡して膨らみ、同時に接着剤2により被加工物6と接着する。その結果、目玉焼きを表す立体画像が被加工物6に形成される。
【0018】
本実施形態の転写シート1及び転写方法では、黄身部分4bが常に白身部分4aの上にある。従って、黄身部分4bが、白身部分4aの中に埋まることがなく、また白身部分4aによって覆われることもない。そのため、白身部分4aと黄身部分4bとの間にはっきりとした段差が表れる。よって、本実施形態によると、本物の目玉焼きに近い画像を表現することができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によると、転写シートから転写後の画像を捉えやすく、また、段差をはっきりと表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の転写シートを示す断面図である。
【図2】実施形態の転写方法を示す図である。
【図3】従来の転写方法を示す図である。
【図4】従来の転写シートを示す断面図である。
【図5】従来の転写シートを示す断面図である。
【図6】従来の転写結果を示す図である。
【符号の説明】
1転写シート
2支持フィルム
3接着剤
4画像部
5着色剤
6被加工物

Claims (3)

  1. 支持フィルムと、支持フィルムの上に積層された接着剤と、発泡樹脂を含む材料からなり画像を表すように接着剤の上に積層された画像部とを備え、前記画像部が面積の異なる複数の層からなり、面積の大きい層から順に積層されていることを特徴とする転写シート。
  2. 前記画像部の上に着色剤が積層されている請求項記載の転写シート。
  3. 支持フィルムと、支持フィルムの上に積層された接着剤と、発泡樹脂を含む材料からなり画像を表すように接着剤の上に積層された画像部とを備え、前記画像部が面積の異なる複数の層からなり、面積の大きい層から順に積層されている転写シートを、支持フィルムを剥がした後、接着剤表面が当たるように被加工物に合わせて加熱することを特徴とする画像の転写方法。
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