JP3853205B2 - 移植機のサイドマーカ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は機体の側方に突出して次植付作業の走行基準位置を線引きする移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
機体の走行に伴って圃場に苗を植付ける乗用田植機のような移植機は、植付作業走行基準線を圃場に線引きするサイドマーカを、例えば特開2001−112307号公報で示されるような構成によって備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報で示されるような構成のサイドマーカは、線引き用のマーカ体をマーカアームの先端に固定的に設けている。従って、このサイドマーカの線引き作業姿勢において、マーカ体の先端は軟質な圃場や硬質な圃場でも所定の線引き深さで線引きをするため、例えば石や硬い土塊にマーカ体が接触した場合、大きな抵抗や衝撃を受ける。また、切藁屑や雑草等が多く散在している場合には、マーカ体がこれら藁屑類を引掛けた状態で線引をするので地表に藁屑類を引きずった不明瞭な線引きをする等の欠点がある。
【0004】
また、サイドマーカを上方に回動させて格納姿勢に切換えた場合に、このマーカ体は起立状態になったマーカアームからL形に機体の側方に大きく突出するので、このままでの納屋への機体の格納や走行作業が行ない難い等の課題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る請求項1記載の移植機は、線引き用のマーカ体20を回動調節部3を介してマーカアーム2aの先端に回動自在に設けたサイドマーカ2を、機体の側方に線引き作業姿勢と非作業の格納姿勢とに切換可能に備える移植機において、前記回動調節部3は付勢部材33と位置決め部材9を備え、前記付勢部材33により前記マーカ体20を前記作業姿勢で圃場に向けて付勢させるとともに、前記位置決め部材9の姿勢変更に伴い前記マーカ体20の付勢による回動の停止位置を変更することで、前記サイドマーカ2の格納姿勢において前記マーカ体20を機体に沿わせた格納姿勢に保持可能としたことを特徴としている。
【0006】
本発明に係る請求項2記載の移植機は、前記回動調節部3は、前記マーカアーム2aの先端に回動可能に設けた取付ホルダ30と、該取付ホルダ30に装着したマーカ体20と、前記取付ホルダ30と係合するように前記マーカアーム2aの側部に設けたストッパ軸32を有し、更に、ストッパ軸32に位置決め部材9を回転可能に設け、該位置決め部材9の回動に伴う前記取付ホルダ30との当接位置の変更で前記マーカ体20の付勢による回動の停止位置を変更することを特徴としている。
【0007】
本発明に係る請求項3記載の移植機は、前記マーカアーム2aの基部を機体に対して作業姿勢と格納姿勢とに切換回動可能に設けるとともに、前記マーカアーム2aの途中部を折畳み可能に設けることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0009】
図1において1は、移植機として例示した乗用田植機の走行機体であって、前輪及び後輪を備えた機体フレーム1aの前部にボンネットで覆われたエンジン部1bが搭載され、その後方にハンドル及び座席等からなる操縦部1cが配置され、更に後部には図示しない油圧式の昇降リンク機構を介して多条植えの植付装置1dを昇降可能に備えた構成にしている。
【0010】
また、前記エンジン部1bの両側に施肥タンク1eを搭載し、その上方に補助苗載台1fを設けている。そして、この施肥タンク1eの側方の機体フレーム1aの左右に本発明にかゝるサイドマーカ2を以下の構成によって設けている。
【0011】
上記サイドマーカ2は、マーカアーム2aの先端に「回動調節部3」を介して棒杆状の線引き用のマーカ体20を取角度を調節可能とするように一体的に設けている。
【0012】
そして前記マーカアーム2aは基部側アーム2bと先部側マーカアーム2cとに分割し、両者は接続部4を介して伸長させた作業姿勢と、折畳んだ格納姿勢とに切換え可能に構成し、且つ基部側アーム2bの基部を機体フレーム1aに対してマーカユニット5を介してマーカアーム2a全体を線引き状態に張り出して支持する作業姿勢と、上方側に回動させて施肥タンク1eや補助苗載台1f側に近接させて立設した状態の格納姿勢とに切換可能に構成している。
【0013】
このマーカユニット5は図3、図4で示すように、機体フレーム1aに対して着脱可能に固定される取付ブラケット50に、側方に延出した取付杆51と上方に立設したユニット機枠52を一体的に設け、この取付杆51の先端部に基部側アーム2bの基部に一体的に固着した回動プレート21の下部を支点軸22によって回動可能に支持するとともに、ユニット機枠52に電動複動式でピストン部60を進退作動させるマーカシリンダ6のシリンダ部61の中途部を、横軸の支点ピン62によって揺動回動可能に支持している。
【0014】
そして、ピストン部60の先端部と回動プレート21に支点軸22を中心とする円弧状の長孔に形成した連結孔23に対して連結ピン25によって融通可能に連結し、図3で示す格納姿勢から、ピストン部60が伸(進)動すると図2で示すように作業姿勢に変更することができる。
【0015】
また、回動プレート21に設けた連結孔23内を移動する連結ピン25は、ユニット機枠52側から補助スプリング53を介して引っ張付勢されており、この構成によりサイドマーカ2を格納姿勢にする際のピストン部60の退動を助長するようにしている。
【0016】
さて、前記のようにサイドマーカ2(装置)が構成されているので、マーカアーム2aの先端にある線引きマーカ体20の先端が石や硬い土塊等に接触した場合、前記円弧状に形成されている連結孔23を介してマーカアーム2aが、支点軸22を支点として上方に退避回動するので、サイドマーカ2に過大な力が作用しないように保護しながら、地面の状況に対応して線引きを適切に行なうことができる。
【0017】
特に本発明に係るマーカユニット5においては、リミットスイッチ7a、7bと作動部材7cとの接当でピストン60の伸縮を停止してピストン60の伸縮範囲「M」(図3、4、5)を規制してマーカ2の作業姿勢と格納姿勢を適正位置に設定している。
【0018】
また、前記支点ピン62と連結ピン25との間に図5で示す規制部材7(一種のストッパ)を設けており、上記リミットスイッチ7a、7bが故障などのトラブルが生じた際に、マーカシリンダ6の伸動を阻止してリミットスイッチ7a、7b及びマーカユニット5の破損を防止するように構成している。
【0019】
即ち、ピストン部60の異常な伸動を阻止するために設ける規制部材7は、図5に示すように板状体の基部側を支点ピン62に遊嵌させる取付孔70と、先端側に連結ピン25に嵌合させてマーカシリンダ6の作動時に連結ピン25を自由にスライド移動させるとともに、前記リミットスイッチ7a,7bで設定される前記作動範囲(設定作動域)「M」よりもやや長い規制作動範囲(限界作動域)「N」となるように規制孔71を開口している。
【0020】
この構成により、ピストン部60が進退作動してサイドマーカ2を回動させるとき、マーカシリンダ6及び規制部材7は共に支点ピン62を支点に自由に揺動して、作動範囲「M」内における連結ピン25の作動を妨げないようになっている。
【0021】
前記のようにマーカユニット5は構成されているので、サイドマーカ2の「作業姿勢」においては作動部材7cを先方のリミットスイッチ7aに接当させて線引き位置に停止状態で支持し、またサイドマーカ2の「格納姿勢」ではこの作動部材7cを後方のリミットスイッチ7bに接当させて起立状態に停止状態で支持する。
【0022】
前記のようにマーカユニット5は構成されているので、サイドマーカ2の「作業姿勢」においては作動部材7c(図3、4)を前側のリミットスイッチ7aに接当させて線引き位置に停止状態で支持し、またサイドマーカ2の「格納姿勢」ではこの作動部材7cを後側のリミットスイッチ7bに接当させて起立状態に停止状態で支持するようになっている。
【0023】
マーカシリンダ6の伸動は、伸縮時間が設定されており、過負荷による破損を防止するようになっている。そして過負荷による破損は規制部材7で防止し、更に規制孔71でマーカ2をほぼ適正位置で停止させることで、作業の継続が可能になるように構成されている。
【0024】
また、リミットスイッチ7a、7bのいずれかが故障を生じた場合にも、マーカシリンダ6は所定時間の伸縮作動で停止するように設定されており、マーカシリンダ6の過負荷を防止し、更に規制孔71がその両端部でサイドマーカ2の上下位置の限界を連結ピン25を接当して規制することになる。
【0025】
以上により過負荷による破損を防止し、更に規制孔71でマーカ2をほぼ適正位置で停止させることで、作業の継続が可能となる。
【0026】
このようにサイドマーカ2は規制部材7を備えたマーカユニット5によって作業姿勢或いは格納姿勢を維持するので、線引きを要する植付け作業、あるいは格納して走行する走行作業の中途でその電気系統にトラブルを生じたとしても、各作業を中途で止めることなく、そのまま支障なく続行することができ、植付作業をそのまま完了させることができる。
【0027】
また規制部材7は、マーカシリンダ6及び回動プレート21を連結する支点ピン62と連結ピン25を利用してその組付を行なう際に嵌装することによって設置することができる。
【0028】
従って、上記のような作用を行なうことができる規制部材7を設けたマーカユニット5を、複雑で高価なトルクリミッタ機構等をマーカシリンダ6に設けたりすることなく、簡潔な構成で提供することができる。なお、59はマーカユニット5を覆うカバーである。
【0029】
次に、図6〜図13を参照して本発明に係るマーカ体20の回動調節部3について説明する。
【0030】
マーカ体20の回動調節部3は、先部側アーム2cの先端軸部に回動可能に嵌挿される箱枠状の取付ホルダ30と、この取付ホルダ30の取付ネジ31,31によって垂下姿勢で取付支持される所定長の杆状のマーカ体20(図8)と、上記先部側アーム2cから取付ホルダ30の内側方向の位置決めを行なうように突出させるとともに、その先端を図7で示す先部側アーム2cから偏心離間させ外側に向けて屈曲させて取付ホルダ30の外側に延設したストッパ軸32を設けている。
【0031】
そして図10に示すように取付ホルダ30の外側で回動可能にストッパ軸32に嵌挿枢支されて取付ホルダ30の位置決めすることにより、マーカ体20の線引き姿勢を切換可能に調節する位置決め部材9を設けている。
【0032】
また、取付ホルダ30内において先部側アーム2cに嵌挿し、ストッパ軸32と取付ホルダ30に両端を係止させて図8に示すように垂下した線引き方向にマーカ体20をバネ付勢する巻きスプリング等からなるバネ付勢部材33を設けている。なお、35は先部側アーム2cに係脱可能に設けた回動調節部の抜け止めをする割ピンである。
【0033】
また上記位置決め部材9は図9、10で示すように板状片の中央部にストッパ軸32に嵌挿する取付孔90を開口し、前記先端側マーカアーム2cにスライド可能に嵌挿させるガイド孔91を取付孔90を中心に略90°若しくはそれ以上の範囲でマーカ体20の線引き側と格納側に至る円弧状孔に開口している。また、この取付孔90の他側には位置決め部材9を回動させて線引きマーカ体20を操作する操作片92を延設している。
【0034】
また、図9に示すように位置決め部材9の内側にはL型に屈曲させたフック片93を突設し、その先端部に形成した係止部95を側面視でガイド孔91の格納側の端部に臨設している。
【0035】
以上のように構成した回動調節部3は、図6〜図13に示すようにサイドマーカ2の作業姿勢において回動調節部3を図8、11で示す状態、即ち、位置決め部材9を実線で示すマーカアーム2aの線引き姿勢側に先部側アーム2cが位置させる状態にすると、先端側マーカアーム2cに垂下位置から後退状態に回動自在に支持されているマーカ体20は、取付ホルダ30の前縁側がストッパ軸32に係止され、バネ付勢部材33の他端が取付ホルダ30を垂下方向にバネ付勢している。
【0036】
従って、位置決め部材9に設けてあるフック片93の係止部95が取付ホルダ30の他側(図示例では取付ネジ31)に接当する。そして取付ホルダ30は先部側アーム2cの横方向に離間して伸びているストッパ軸32を回動支点とする位置決め部材9によってそれ以上の回動は阻止される。その結果、マーカ体20を実線で示す作業姿勢に停止維持することができ、植付作業時の機体の進行とともにその側方に次工程の植付作業基準となる圃場面の線引きを所定の深さで適確に行なうことができる。
【0037】
このとき、例えば硬質面で線引き抵抗が大きな圃場や、地表に切藁屑や雑草等が多く浮遊していたり散在しているような圃場においては、上記のような線引き姿勢ではマーカ体20の先端は、圃場面と略直交状態で深く線引きするので、線引き抵抗が大きく、また藁屑類をマーカ体20が引っかけたまま線引きして不明瞭な線を形成することになる
このような場合には、回動調節部3を調節操作してマーカ体20を同図の点線で示すように進行方向に対して後方に回動させた後退姿勢に切換えて停止させると、マーカ体20は大きな後退角を有して20aの如く、浅い位置で線引きを行なうことができるので、硬質な圃場面に対しても大きな抵抗を伴うことなく線引きを行なうことができる。その上、藁屑類も大きくひきずることなく、逃がしながら明瞭な線引きを良好に行なうことができるものである。
【0038】
即ち、この場合の回動調節部3の回動調節は、操作片92を同図位置に保持した状態で、取付ホルダ30及びマーカ体20を、このマーカ体20の後退方向に揺動させながら、取付ホルダ30をその端部側に形成している係合部30a(図11)側を位置決め部材9の係止部95に互いに衝合させると、この取付ホルダ30はバネ付勢による回動を係止部95を介して阻止され、マーカ体20を前記のような20aで示す後退線引き姿勢に簡単な操作により停止させ、その状態を維持させることができる。
【0039】
また、マーカ体20を更に上昇させて圃場に接触させないような状態にするためには、位置決め部材20を図12に示すように左回転させてフック片93を上昇させると、マーカ体20を位置(A)に保持することができる。また、図13に示すように操作片92を左回転させてフック片93を上昇させると、このフック片93を取付ホルダ30の前側縁部の下方に当接させてマーカ体20を位置(B)の格納位置に保持できる。
【0040】
なお、マーカ体20は先端側マーカアーム2cを支点とし、位置決め部材9は前記アーム2cに対して離間しているストッパ軸32に支持されている関係で、マーカ体20の回転力がフック片93を介してこの位置決め部材9に作用しても、その力は位置決め部材9をストッパ軸32を押圧する方向に作用するので、位置決め部材9を回転させることがなく、マーカ体20を上昇位置で保持することができるのである。
【0041】
図13に示した状態でマーカユニット5を操作してマーカアーム2aを格納姿勢に切換えると、図1で示すようにコンパクトに支持することになる。
【0042】
そしてこのとき、次に記す接続部4の構成(図2)によって先部側マーカアーム2cを基部側マーカアーム2b側に折畳んだ状態で格納姿勢にすると、図1の点線で示すようにマーカ体20はより低い位置で機体に沿わせたコンパクトな格納姿勢に支持することができるから、路上走行を行なう際の支障を防止できるとともに、機体の格納時に大きなスペースを必要とせず、簡単に行なうことができるなどの特徴がある。
【0043】
次に上記マーカアーム2aの中途部に設けた接続部4について図2及び図1を参照して説明する。
【0044】
この接続部4は、直径の大きなパイプからなる基部側マーカアーム2bの先端部内に先部側マーカアーム2cの基部側を挿脱可能に嵌挿させるようになっており、この嵌挿状態において先部側マーカアーム2cに固定した調節片40に、基部側アーム2bと略平行状となるように穿設した長孔状の調節孔41内に調節ネジ42を挿通した状態で、この調節ネジ42を基部側マーカアーム2b側に突設した取付片43に締着することにより、先部側マーカアーム2cを基部側マーカアーム2bに対して伸直状態で支持するようにしている。
【0045】
また、この構成により、調節ネジ42を緩めて調節孔41を介して基部側アーム2bの取付位置を調節して固定することにより、マーカ体20による左右横方向の線引き位置の調節を行なうことができる。
【0046】
そして調節ネジ42を緩めて基部側マーカアーム2bから先部側マーカアーム2cを抜き出した状態とし、この先部側マーカアーム2cを調節孔41端で調節ネジ42を支点に上方にL形に反転させ、その反転させた先部側アーム2cを再び調節ネジ42で締着すると、前記マーカ体20の格納姿勢において図1に鎖線で示すコンパクトな格納姿勢に、サイドマーカ2を簡単に切換えることができる。
【0047】
以上のように構成したサイドマーカ2を備えた走行機体1は、マーカ体20を作業姿勢にした状態で図3の正面図に示す格納姿勢から、マーカユニット5のマーカシリンダ6を伸(進)動させると、サイドマーカ2による線引きを基準として、既植付苗条との間に適正な条間を保って整然と植付作業を行なうことができる。
【0048】
そして現植付条の植付作業が終了し、次植付条に機体を旋回して移行する際には、マーカユニット5を退動させてサイドマーカ2を格納姿勢に切換えて行なうが、このときサイドマーカ2はその基部側を支点に図1に示すように起立し、機巾を狭くするので、機体の旋回を円滑に行なうことができ、その後、他側のサイドマーカ2を作業姿勢に切換えて再びマーカ体20による線引きを行ないながら植付作業を連続的に行なうことができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の移植機のサイドマーカ装置は、線引き用のマーカ体20をマーカアーム2aの先端に設けたサイドマーカ2を、機体の側方に線引き作業姿勢と非作業の格納姿勢とに切換可能に備える移植機において、前記サイドマーカ2の作業姿勢において、マーカ体20を線引き方向に回動させて線引き深さを調節可能にするとともに、サイドマーカ2の格納姿勢においてマーカ体20を機体に沿わせた格納姿勢に回動させる回動調節部3を介して、マーカ体20をマーカアーム2aに設けて構成している。
【0050】
従って、このサイドマーカ2の作業姿勢においてマーカ体20の線引き深さを変えることができることは勿論、サイドマーカ2の格納姿勢においてマーカ体20の機体側方への突出を防止してコンパクトに格納することができる。
【0051】
そして回動調節部3を、マーカアーム2aの先端部でマーカ体20を付勢部材33によって線引き方向に回動可能に付勢させるとともに、マーカ体20の付勢による停止位置を調節可能な位置決め部材を設けたことを特徴としている。
【0052】
従って、マーカ体20の線引き深さの調節と格納姿勢への切換えを簡潔な構成によって簡単に行なうことができる。
【0053】
また、マーカアーム2aの基部を機体に対して作業姿勢と格納姿勢とに切換回動可能に設けるとともに、マーカアーム2aの中途部を折畳み可能に設けることにより、サイドマーカ2の格納姿勢においてマーカ体20を機体に沿わせながら低い位置にコンパクトに格納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サイドマーカ装置を備えた移植機の斜視図である。
【図2】サイドマーカの作業姿勢を示す正面図である。
【図3】サイドマーカのマーカユニットの構成を示す正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】位置決め部材の正面図である。
【図6】サイドマーカの回動調節部の構成を示す平面図である。
【図7】図6の回動調節部の正面図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】(A)は位置決め部材の側面図、(B)は(A)の平断面図である。
【図10】 回動調節部の分解斜視図である。
【図11】サイドマーカの垂下状態を示す側面図である。
【図12】サイドマーカの上昇した状態を示す側面図である。
【図13】 サイドマーカの格納状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 走行機体(移植機) 2 サイドマーカ
2a マーカアーム 2b 基部側アーム
2c 先部側アーム 20 マーカ体
3 回動調節部 30 取付ホルダ
32 ストッパ軸 33 バネ付勢部材(スプリング)
4 接続部 5 マーカユニット
6 マーカシリンダ(マーカアクチェータ)
7 規制部材 7a,7b リミットスイッチ
9 位置決め部材

Claims (3)

  1. 線引き用のマーカ体20を回動調節部3を介してマーカアーム2aの先端に回動自在に設けたサイドマーカ2を、機体の側方に線引き作業姿勢と非作業の格納姿勢とに切換可能に備える移植機において、前記回動調節部3は付勢部材33と位置決め部材9を備え、前記付勢部材33により前記マーカ体20を前記作業姿勢で圃場に向けて付勢させるとともに、前記位置決め部材9の姿勢変更に伴い前記マーカ体20の付勢による回動の停止位置を変更することで、前記サイドマーカ2の格納姿勢において前記マーカ体20を機体に沿わせた格納姿勢に保持可能としたことを特徴とする移植機。
  2. 前記回動調節部3は、前記マーカアーム2aの先端に回動可能に設けた取付ホルダ30と、該取付ホルダ30に装着したマーカ体20と、前記取付ホルダ30と係合するように前記マーカアーム2aの側部に設けたストッパ軸32を有し、更に、ストッパ軸32に位置決め部材9を回転可能に設け、該位置決め部材9の回動に伴う前記取付ホルダ30との当接位置の変更で前記マーカ体20の付勢による回動の停止位置を変更することを特徴とする請求項1記載の移植機。
  3. 前記マーカアーム2aの基部を機体に対して作業姿勢と格納姿勢とに切換回動可能に設けるとともに、前記マーカアーム2aの途中部を折畳み可能に設けることを特徴とする請求項1又は2記載の移植機。
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