JP3852838B2 - 動画像送受信システム、動画像送信装置、及び動画像受信装置 - Google Patents

動画像送受信システム、動画像送信装置、及び動画像受信装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動画像を送信する動画像送信装置、動画像を受信する動画像受信装置、及び、動画像送信装置と動画像受信装置とを有する動画像送受信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、送信装置が動画像を圧縮符号化して符号化データを送信し、受信装置が送信装置からの符号化データを復号化して動画像を復元するという技術を利用したテレビ会議システムが実現されている。動画像の圧縮符号化には、MPEG(Moving Picture coding Experts Group)というグループの考案したMPEG2(MPEG Phase2)という圧縮符号化方法が使用されている。
【0003】
MPEG2による動画像圧縮では、動画像を構成する各フレーム又は各フィールドを、マクロブロックと呼ばれる16画素×16画素の矩形ブロック複数個に分割し、マクロブロック単位で圧縮符号化を行なう。その際、圧縮を行なおうとする画像の各マクロブロックについて、時間的、空間的に前後する画像の中から相関するマクロブロックを抽出し、その抽出したマクロブロックに対する空間的な距離と方位を表す動きベクトルと、上記抽出したマクロブロックとの間の差分とを算出する。そして、算出した動きベクトルと差分の情報に対して、DCTや、量子化や、可変長符号化を行なってビットストリームに圧縮する。
【0004】
上記のマクロブロックの抽出方法の違いにより、各フレーム又は各フィールドは、フレーム内予測符号化されるIntra符号化画像(Iピクチャ)と、フレーム間順方向予測符号化されるPredictive符号化画像(Pピクチャ)と、双方向予測符号化されるBidirectionally predictive符号化画像(Bピクチャ)の、3つのタイプのいずれかに分別される。
【0005】
ところで、上記の双方向予測符号化によって時間的に前後するフレーム間で予測符号化を行なうことは復元画像の高画質化へのアドバンテージとなるが、符号化時に画像を符号化する順序を入れ替える(リオーダリングする)必要があり、符号化から復号化の間の遅延時間が長くなる。そこで、符号化から復号化の間の遅延時間を短くするために、上記双方向予測符号化を行なう必要があるBピクチャを使用せず、IピクチャとPピクチャのみで動画像を構成するように符号化する低遅延モードが用いられる。
【0006】
しかしながら、Iピクチャはフレーム内で予測符号化される画像(ピクチャ)であるので、Iピクチャの符号化データの量はPピクチャの符号化データの量に比べて著しく多くなる。テレビ会議システムなど、リアルタイムに動画像を伝送する場合、情報転送速度は予め決められた一定速度であるので、動画像を構成する各フレーム又は各フィールドの符号化データの量の変動を抑え一定にする必要がある。
【0007】
そこで、各フレーム又は各フィールドの符号化データの量を均一化するために、BピクチャのみならずIピクチャをも用いずに、イントラスライスを用いる方法が採用されている。そのイントラスライスとは、全体としてはPピクチャである画像(ピクチャ)上の一部に設けられる帯状の画像を構成する各マクロブロックがフレーム内予測符号化されているスライスのことである。
【0008】
そのイントラスライスを用いる符号化方法では、上述したように、BピクチャのみならずIピクチャをも用いずに、イントラスライスを含むPピクチャのみで、又はイントラスライスを含むPピクチャとイントラスライスを含まないPピクチャとで動画像を構成するように、その動画像を符号化する。
【0009】
このイントラスライスを含むPピクチャを、図1を用いてさらに説明する。図1(a)及び(b)は、イントラスライスを含むPピクチャ(図1の場合のイントラスライスを含む各Pピクチャはフレーム構造であるとする。)のみで動画像を構成した場合の、連続する複数の画像の一部を示している。なお、図1において、各画像上の帯状に黒く塗りつぶされている部分は、イントラスライスに基づく帯状の画像である。また、図1中の各画像の上方の数字は、画像の順序を示している。
【0010】
この図1に示すように、イントラスライスを含むPピクチャのみで動画像を構成する場合、連続する各画像上のイントラスライスの位置は、時間の経過とともに画像上の下方に少しづつ順次ずれる。そして、図1に示すように、イントラスライスが画像上の最下部に位置すると、その次の画像ではイントラスライスは画像上の最上部に位置する。このように、画像上のイントラスライスの位置は周期的に移動する。この画像上のイントラスライスが設けられる場所が移動する周期を、リフレッシュ周期という。例えば、図1(a)の場合ではリフレッシュ周期は4フレーム分の期間となり、図1(b)の場合ではリフレッシュ周期は6フレーム分の期間となる。
【0011】
なお、イントラスライスが設けられている場所の次の画像の同じ場所の符号化データは、フレーム内予測符号化ではなく、フレーム間順方向予測符号化されたデータであるが、直前のイントラスライスを用いることにより、画像を復元することが可能となっている。したがって、1リフレッシュ周期分の符号化データが揃えば、それ以降の画像の復号は可能となる。
【0012】
このように、イントラスライスを含むPピクチャのみで動画像を構成することにより、1ピクチャ毎の符号化データの量を均一化できるとともに、Iピクチャを使用しなくても、ストリームの途中から復号が可能になる。同様に、イントラスライスを含むPピクチャとイントラスライスを含まないPピクチャとで、動画像を構成しても、1ピクチャ毎の符号化データの量を、Iピクチャを使用する場合に比べて均一化できるとともに、1リフレッシュ周期分の符号化データが揃えば、ストリームの途中から復号が可能になる。
【0013】
以下に、動画像送信装置が動画像をイントラスライスを含むPピクチャのみで構成するようにその動画像を符号化して符号化データを送信し、動画像受信装置が動画像送信装置からの符号化データを受信して復号化する場合の、従来の動画像送受信システムを、図2〜図6を用いて説明する。なお、以下の説明においても、説明の便宜上、イントラスライスを含む各Pピクチャはフレーム構造であるとする。
【0014】
図2は、従来の動画像送受信システムの全体の一構成例を示した図である。図2に示すように、従来の動画像送受信システムは、例えば、動画像送信装置21と、動画像送信装置22と、動画像受信装置5とで構成される。
【0015】
動画像送信装置21は、カメラ51で撮影された入力動画像11を符号化してストリーム31を出力する装置であって、動画像送信装置22は、動画像送信装置21と同様に、カメラ52で撮影された入力動画像12を符号化してストリーム32を出力する装置である。動画像受信装置5は、動画像送信装置21からのストリーム31と、動画像送信装置22からのストリーム32とを受信し、チャンネル切替え指示7によりストリーム31とストリーム32とのうちのいずれかを選択して復号化を行ない、モニタ8へ出力画像6を出力する装置である。なお、以下では、ストリーム31をCH1(チャンネル1)のストリーム31と表記し、ストリーム32をCH2(チャンネル2)のストリーム32と表記する。
【0016】
また、動画像送受信システムは、カメラと動画像送信装置との組を複数設置した遠隔監視システムが最も典型的な例である。図2では説明を簡単にするため、カメラと動画像送信装置との組を2つしか記載していないが、3組以上であっても構わない。
【0017】
図3は、上記従来の動画像送受信システムを構成する動画像送信装置21のブロック図である。符号化部201は、カメラ51からの入力動画像11を、図1(a)に示すような、イントラスライスを含むPピクチャのみで構成されるように圧縮符号化し、CH1のストリーム31を出力する。そして、リフレッシュ制御部202は、上記動画像受信装置5からのリフレッシュ周期の短縮を要求するリフレッシュ指示41を受信した場合、上記リフレッシュ周期を短縮させるように、符号化部201が行なう符号化を制御する。なお、動画像送信装置22についても、動画像送信装置21と同様な構成である。
【0018】
図4は、上記従来の動画像送受信システムを構成する動画像受信装置5のブロック図である。スイッチ304は、ユーザからのチャンネル切替え指示7に基づいて、CH1のストリーム31とCH2のストリーム32とのうちの一方を選択し、復号化部301は、スイッチ304により選択されたストリームを復号化する。スイッチ305は、上記チャンネル切替え指示7に基づいて、復号化部301により復号化されたストリームの蓄積先として、フレームメモリ302又はフレームメモリ303を選択する。そして、表示制御部307は、上記チャンネル切替え指示7に基づいてスイッチ306を切り替えることにより、フレームメモリ302又はフレームメモリ303を選択し、選択した方のフレームメモリに蓄積されている画像を出力画像6としてモニタ8へ出力させ、モニタ8により出力画像6を表示させる。
【0019】
ここで、例えば、スイッチ304によりCH1のストリーム31が選択されている状態で、そのCH1のストリーム31が復号化されて出力画像6としてモニタ8へ出力されているときに、ユーザがCH2のストリーム32の方が選択されるようにチャンネル切替え指示7を行なった場合を想定する。
【0020】
その場合、そのチャンネル切替え指示7に基づいて、スイッチ304によりCH2のストリーム32が選択される。しかしながら、上述したように、CH2のストリーム32は、カメラ52からの入力動画像12がイントラスライスを含むPピクチャのみで構成されるように符号化された符号化データであるので、1リフレッシュ周期分の符号化データが揃わないと、それ以降の符号化データを復号して画像を再生することはできない。そのため、1リフレッシュ周期分の符号化データが復号化部301において復号されるまで、表示制御部307は、CH2のストリーム32に基づく出力画像6をモニタ8へ出力させることができない。なお、その間は、フレームメモリ302に蓄積されている画像が出力画像6としてモニタ8へ出力される。つまり、チャンネル切替え指示7がなされる直前のCH1のストリーム31に基づく画像がモニタ8へ出力される。
【0021】
そこで、特開平10−304382号に記載されているように、チャンネル切替え指示7により選択されたストリームに基づく出力画像6をできるだけ早くモニタ8へ出力させるために、従来は、図4に示すように、後述する機能を有するリフレッシュ指示部308が動画像受信装置5内に設けられていた。そのリフレッシュ指示部308は、チャンネル切替え指示7により選択されたストリームのリフレッシュ周期を短縮させるリフレッシュ指示を行なう手段である。すなわち、リフレッシュ指示部308は、CH1のストリーム31とCH2のストリーム32のうちの一方に基づく出力画像6がモニタ8へ出力されている場合に、ユーザがCH1のストリーム31とCH2のストリーム32のうちの他方に基づく出力画像6をモニタ8へ出力させる旨のチャンネル切替え指示7を行なったとき(図5のステップ501)、上記他方のストリームのリフレッシュ周期の短縮を要求するリフレッシュ指示を、上記他方のストリームに対応する動画像送信装置に送信する(図5のステップ502)。
【0022】
例えば、上記のように、CH1のストリーム31に基づく出力画像6がモニタ8へ出力されているときに、ユーザがCH2のストリーム32に基づく出力画像6がモニタ8へ出力されるようにチャンネル切替え指示7を行なったとする。その場合、リフレッシュ指示部308は、CH2のストリーム32のリフレッシュ周期の短縮を要求するリフレッシュ指示42を、CH2のストリーム32に対応する動画像送信装置22に送信する。
【0023】
そうすると、動画像送信装置22では、リフレッシュ制御部202が、リフレッシュ指示42に基づいて、図6(b)に示すように、例えば、リフレッシュ周期を6フレーム分の期間から3フレーム分の期間に短縮するように、符号化部201が行なう符号化を制御する。なお、図6(b)に示すように、例えば、チャンネル切替え指示7が行なわれて1フレーム分の期間経過後にリフレッシュ指示42が動画像送信装置22に送信され、そのリフレッシュ指示42に基づいて、そのリフレッシュ指示42が受信された直後の画像から1リフレッシュ周期分だけ、リフレッシュ周期が短縮される。
【0024】
この規則に基づいて、図6に記載のチャンネル切替え指示7の二つ前の画像が表示されている時に((n−2)の時に)、チャンネル切替え指示7が行なわれた場合を想定する。その場合、そのチャンネル切替え指示7が行なわれた時から1フレーム分の期間経過後の、図6に記載のチャンネル切替え指示7の一つ前の画像が表示されている時に((n−1)の時に)、リフレッシュ指示42が動画像送信装置22に送信される。そして、そのリフレッシュ指示42に基づいて、図6に記載のチャンネル切替え指示7の直後の画像が送信される時から(nの時から)、1リフレッシュ周期分だけ、リフレッシュ周期が短縮される。
【0025】
このように、従来は、チャンネル切替え指示7により選択されるストリームのリフレッシュ周期を短縮させていた。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来は、例えば、チャンネル切替え指示7が行なわれて1フレーム分の期間経過後にリフレッシュ指示42が動画像送信装置22に送信され、そのリフレッシュ指示42に基づいて、そのリフレッシュ指示42が受信された直後の画像(ピクチャ)から1リフレッシュ周期分だけ、リフレッシュ周期が短縮される。しかしながら、それは一例であって、例えば、上記リフレッシュ指示42が受信された後の2フレーム後の画像(ピクチャ)からリフレッシュ周期が短縮される場合もあり、従来は、リフレッシュ周期の短縮の開始時は決められていなかった。
【0027】
また、上述した例では、リフレッシュ周期は6フレーム分の期間から3フレーム分の期間に短縮されるとしたが、それも一例であって、従来は、リフレッシュ周期の短縮の程度は一律に決められていなかった。
【0028】
このように、従来は、動画像送信装置22がリフレッシュ周期をいつ短縮するのかが不明であり、短縮後の最初のリフレッシュ周期の終了時も不明であった。そのため、動画像受信装置5では、短縮後のリフレッシュ周期の終了時を知ることができないので、リフレッシュ指示部308は、リフレッシュ指示42を動画像送信装置22に送信する際に、表示制御部307に対して、リフレッシュ周期の短縮が終了するのに十分な所定の時間t0(図6参照)をカウントできる所定の値を設定し(図5のステップ503)、その値までカウントをさせていた(図5のステップ504)。そして、表示制御部307は、その値までのカウントの終了を待って(図5のステップ505)、つまり予め決められた上記所定の時間t0を待って、チャンネル切替え指示7により選択されたストリームに基づく画像(ピクチャ)をモニタ8へ出力し表示させるようにしていた(図5のステップ506)。
【0029】
例えば、図6(d)に示すように、CH1のストリーム31に基づく出力画像6がモニタ8へ出力されているときに、ユーザがCH2のストリーム32に基づく出力画像6がモニタ8へ出力されるようにチャンネル切替え指示7を行なったとする。その場合、図6(d)に示すように、CH2のストリーム32のリフレッシュ周期の短縮が終了するのに十分な所定の時間t0を待って、CH2のストリーム32に基づく画像がモニタ8へ出力されモニタ8により表示されるようになっていた。つまり、上記チャンネル切替え指示7が行なわれた後8番目の画像(ピクチャ)をモニタ8へ出力する時から((n+8)の時から)、CH2のストリーム32に基づく画像がモニタ8へ出力されモニタ8により表示されるようになっていた。なお、上記チャンネル切替え指示7が行なわれた後7番目の画像をモニタ8へ出力する時までは((n+7)の時までは)、上記チャンネル切替え指示7が行なわれた直後にモニタ8へ出力された画像が表示され続けることになる。
【0030】
ところで、図6(c)に示すように、上記チャンネル切替え指示7が行なわれた後4番目に復号する画像(ピクチャ)から((n+4)の時に復号する画像から)、CH2のストリーム32に基づく画像全体の復号ができる状態となる。つまり、上記チャンネル切替え指示7が行なわれた後5番目の画像をモニタ8へ出力する時から((n+5)の時から)、CH2のストリーム32に基づく画像をモニタ8へ出力しモニタ8により表示させることが可能となる。
【0031】
しかしながら、上述したように、リフレッシュ周期がいつ短縮されるのかが不明であり、また、短縮後の最初のリフレッシュ周期の終了時も不明であった。そのため、従来は、変更後の最初のリフレッシュ周期の終了時を知ることができず、表示制御部307は、チャンネル切替え指示7により選択されたCH2のストリーム32に基づく画像(ピクチャ)のモニタ8への出力の開始を、そのチャンネル切替え指示7に基づく変更後のCH2のストリーム32のリフレッシュ周期の短縮が終了した後さらに余分な時間経過するまで待たなければならない、という課題があった。
【0032】
また、図7に示すように、CH2のストリーム32に基づく出力画像6がモニタ8へ出力されている場合に、ユーザがCH1のストリーム31に基づく出力画像6がモニタ8へ出力されるようにチャンネル切替え指示7を行なったときも、上記課題と同様の課題が生じる。すなわち、図7(d)に示すように、表示制御部307は、CH1のストリーム31に基づく出力画像6のモニタ8への出力の開始を、上記チャンネル切替え指示7に基づく変更後のCH1のストリーム31のリフレッシュ周期の短縮が終了した後さらに余分な時間経過するまで待たなければならなかった、ということである。
【0033】
また、図8に示すような、上記動画像送信装置21と、上記動画像受信装置5と同様な動画像受信装置50とで構成される動画像送受信システムにおいても、上述した課題と同じ課題が存在する。その課題は、動画像送信装置21がCH1のストリーム31を送信している状態で、動画像受信装置50がそのCH1のストリーム31を受信していない場合、ユーザからの新規接続指示9に基づいて、動画像受信装置50が、上記CH1のストリーム31の受信を開始したときに生じる。
【0034】
つまり、動画像受信装置50は、ユーザから新規接続指示9を受けるときまでは、動画像送信装置21からのCH1のストリーム31を受信していなかったので、CH1のストリーム31をすぐに復号することはできない。なぜなら、CH1のストリーム31は、イントラスライスを含むPピクチャのみで入力動画像11が構成されるように、その入力動画像11が符号化された符号化データであるからである。したがって、なるべく早くCH1のストリーム31を復号できるようにするために、図8及び図9に示すように、動画像受信装置50は、ユーザから新規接続指示9を受けると、直ちに、CH1のストリーム31のリフレッシュ周期の短縮を要求するリフレッシュ指示41を、動画像送信装置21に送信する。
【0035】
動画像送信装置21は、そのリフレッシュ指示41に基づいて、例えば、図9(a)に示すように、リフレッシュ周期を4フレーム分の期間から2フレーム分の期間に短縮して、入力動画像11を符号化して符号化データを送信する。
【0036】
しかしながら、従来は、動画像送信装置21がリフレッシュ周期をいつ短縮するのかが不明であったため、動画像受信装置50は、リフレッシュ周期の短縮が終了するのに十分な予め設定されている時間(図9(c)の所定の時間t0)を待つ必要があった。つまり、図9(b)に示すように、上記新規接続指示9が行なわれた後3番目に復号する画像から((n+3)の時に復号する画像から)、CH1のストリーム31に基づく画像全体の復号ができる状態となり、上記新規接続指示9が行なわれた後4番目の画像をモニタ8へ出力できる時から((n+4)の時から)、CH1のストリーム31に基づく画像をモニタ8へ出力しモニタ8により表示させることが可能となるのにもかかわらず、動画像受信装置50は、モニタ8へ画像を出力しその画像をモニタ8により表示させるのを、上記新規接続指示9が行なわれた後8番目の画像をモニタ8へ出力する時まで((n+8)の時まで)待たなければならなかった。
【0037】
つまり、従来は、動画像受信装置5,50がリフレッシュ指示を出し、そのリフレッシュ指示に基づいて動画像送信装置21,22がリフレッシュ周期を短縮してストリームを送信しても、短縮後の最初のリフレッシュ周期の終了時が不明であったので、動画像受信装置5,50は、リフレッシュ周期が短縮された後のストリームを復号しモニタ8へ画像を出力できる状態になっても、さらに余分な時間を待って画像を出力しなければならなかった。この課題は、画像(ピクチャ)がフィールド構造である場合にも生じている。
【0038】
そこで、本発明は、上述した従来の課題を考慮し、外部からのリフレッシュ指示に基づいてリフレッシュ周期を短縮して符号化データを生成するとともに、短縮後の最初のリフレッシュ周期の終了時を特定することができるリフレッシュ情報を上記符号化データとともに送信する動画像送信装置を提供することを目的とする。
【0039】
また、本発明は、リフレッシュ周期を短縮して符号化データを送信する動画像送信装置からの、上記符号化データとともに送信されてくる短縮後の最初のリフレッシュ周期の終了時を特定することができるリフレッシュ情報に基づいて、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像から外部の表示装置に画像表示させることができる動画像受信装置を提供することを目的とする。
【0040】
さらに、本発明は、上記の短縮後の最初のリフレッシュ周期の終了時を特定することができるリフレッシュ情報を符号化データとともに送信する動画像送信装置と、その動画像送信装置からの、上記符号化データとともに送信されてくる短縮後の最初のリフレッシュ周期の終了時を特定することができるリフレッシュ情報に基づいて、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像から外部の表示装置に画像表示させることができる動画像受信装置とを有する動画像送受信システムを提供することを目的とする。
【0041】
【発明を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明の動画像送受信システムは、画像上のイントラスライスが設けられる場所が連続する画像毎に順次ずらされたフレーム間順方向予測符号化画像を少なくとも一部に含む動画像を送信する動画像送信装置と、上記動画像送信装置からの上記動画像を受信する動画像受信装置とを有することを前提とする。
【0042】
そして、上記動画像送信装置には、上記動画像受信装置からのリフレッシュ指示に基づいて、上記イントラスライスが設けられる場所が移動するリフレッシュ周期が短くなるように、フレーム間順方向予測符号化画像の生成を制御するリフレッシュ制御部と、上記リフレッシュ周期が短くなった後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定することができるリフレッシュ情報を生成するリフレッシュ情報生成部と、上記リフレッシュ情報を上記動画像に多重する多重部とが備えられる。
【0043】
他方、上記動画像受信装置には、所定の指示に基づいて、上記動画像送信装置に対して、上記イントラスライスが設けられる場所が移動するリフレッシュ周期を短くさせるための上記リフレッシュ指示を行なうリフレッシュ指示部と、上記動画像送信装置から得られた上記リフレッシュ情報に基づいて、上記後尾画像以降のいずれかの画像から、上記動画像を所定の表示装置に表示させる表示制御部とが設けられる。
【0044】
このような動画像送受信システムによれば、動画像受信装置は、リフレッシュ周期が短縮された後のストリームを復号し所定の表示装置に画像を出力できる状態になると、余分な時間を待たずに直ちに画像を出力し表示させることが可能となる。
【0045】
また、本発明の動画像送信装置は、画像上のイントラスライスが設けられる場所が連続する画像毎に順次ずらされたフレーム間順方向予測符号化画像を少なくとも一部に含む動画像を送信することを前提とする。
【0046】
そして、本発明の動画像送信装置は、外部からのリフレッシュ指示に基づいて、上記イントラスライスが設けられる場所が移動するリフレッシュ周期が短くなるように、フレーム間順方向予測符号化画像の生成を制御するリフレッシュ制御部と、上記リフレッシュ周期が短くなった後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定することができるリフレッシュ情報を生成するリフレッシュ情報生成部と、上記リフレッシュ情報を上記動画像に多重する多重部とを備えたことを特徴とする。
【0047】
このような動画像送信装置を用いれば、動画像受信装置がリフレッシュ周期が短縮された後のストリームを復号し所定の表示装置に画像を出力できる状態になると、その動画像受信装置に余分な時間を待たさずに直ちに画像を出力させ表示させることが可能となる。
【0048】
さらに、本発明の動画像受信装置は、所定の動画像送信装置からの、画像上のイントラスライスが設けられる場所が連続する画像毎に順次ずらされたフレーム間順方向予測符号化画像を少なくとも一部に含む動画像を受信することを前提とする。
【0049】
そして、本発明の動画像受信装置は、所定の指示に基づいて、上記動画像送信装置に対して、上記イントラスライスが設けられる場所が移動するリフレッシュ周期を短くさせるためのリフレッシュ指示を行なうリフレッシュ指示部と、上記動画像送信装置から得られた、上記リフレッシュ周期が短くなった後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定することができるリフレッシュ情報に基づいて、上記後尾画像以降のいずれかの画像から、上記動画像を所定の表示装置に表示させる表示制御部とを備えたことを特徴とする。
【0050】
このような動画像受信装置は、リフレッシュ周期が短縮された後のストリームを復号し所定の表示装置に画像を出力できる状態になると、余分な時間を待たずに直ちに画像を出力し表示させることが可能となる。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0052】
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1の動画像送受信システムの構成を図10に示す。図10に示すように、本実施の形態1の動画像送受信システムは、図2に示す従来の動画像送受信システムと同様に、動画像送信装置61と、動画像送信装置62と、動画像受信装置70とで構成される。
【0053】
動画像送信装置61は、カメラ51で撮影された入力動画像11を符号化して、図1(a)に示す各画像を構成するCH1のストリーム31を出力する装置であって、動画像送信装置62は、カメラ52で撮影された入力動画像12を符号化して、図1(b)に示す各画像を構成するCH2のストリーム32を出力する装置である。動画像受信装置70は、動画像送信装置61からのCH1のストリーム31と、動画像送信装置62からのCH2のストリーム32とを受信し、チャンネル切替え指示7によりCH1のストリーム31とCH2のストリーム32とのうちのいずれかを選択して復号し、モニタ8へ出力画像6を出力する装置である。
【0054】
図11に、本実施の形態1の動画像送受信システムを構成する動画像送信装置61の構成を示す。動画像送信装置61では、従来の動画像送信装置21の場合と同様に、符号化部201が、カメラ51からの入力動画像11を、図1(a)に示すような、イントラスライスを含むPピクチャのみで構成されるように圧縮符号化し、CH1のストリーム31を生成する。なお、説明の便宜上、本実施の形態においては、イントラスライスを含む各Pピクチャはフレーム構造であるとする。
【0055】
そして、上記動画像受信装置70によりリフレッシュ周期の短縮を要求するリフレッシュ指示41がなされた場合、リフレッシュ制御部203は、CH1のストリーム31のリフレッシュ周期を、例えば4フレーム分の期間から2フレーム分の期間に短縮させるように、符号化部201が行なう符号化を制御する。その際、リフレッシュ制御部203は、リフレッシュ周期が短縮される画像(ピクチャ)については、イントラスライスの幅が広くなるように、符号化部201が行なう符号化を制御する。また、リフレッシュ制御部203は、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像(短縮後の最初のリフレッシュ周期の終了時)を特定するリフレッシュ情報を生成させるように、リフレッシュ情報生成部204を制御する。
【0056】
そのリフレッシュ制御部203の制御に基づいて、リフレッシュ情報生成部204はリフレッシュ情報を生成し、多重部205は、リフレッシュ情報生成部204により生成されたリフレッシュ情報を、符号化部201により符号化されたCH1のストリーム31に多重化して、リフレッシュ情報が多重化されたCH1のストリーム31を、外部(動画像受信装置70)へ出力する。
【0057】
動画像送信装置62の構成は、動画像送信装置61の構成と同様である。ただし、動画像送信装置62では、図1(b)に示すような、イントラスライスを含むPピクチャのみで構成されるように圧縮符号化されたCH2のストリーム32が生成され、動画像受信装置70によりリフレッシュ指示42がなされた場合、CH2のストリーム32のリフレッシュ周期は、例えば6フレーム分の期間から3フレーム分の期間に短縮される。
【0058】
図12に、本実施の形態1の動画像送受信システムを構成する動画像受信装置70の構成を示す。動画像受信装置70では、従来の動画像受信装置5の場合と同様に、スイッチ304が、ユーザからのチャンネル切替え指示7に基づいて、CH1のストリーム31とCH2のストリーム32とのうちの一方を選択し、復号化部301は、スイッチ304により選択されたストリームを復号する。
【0059】
スイッチ305は、上記チャンネル切替え指示7に基づいて、復号化部301により復号されたストリームの蓄積先として、フレームメモリ302又はフレームメモリ303を選択する。
【0060】
そして、表示制御部309は、上記チャンネル切替え指示7に基づいてスイッチ306を切り替えることにより、フレームメモリ302又はフレームメモリ303を選択し、選択した方のフレームメモリに蓄積されている画像(ピクチャ)を出力画像6としてモニタ8へ出力させ、モニタ8により出力画像6を表示させる。
【0061】
なお、フレームメモリ302及びフレームメモリ303は、復号化部301により現在復号化されているストリームに基づく画像データを蓄積する。そして、上記チャンネル切替え指示7がなされた場合、そのチャンネル切替え指示7がされるまでに使用されていた方と別のフレームメモリに、そのチャンネル切替え指示7により新たに選択された方のストリームに基づく画像データは蓄積される。
【0062】
ここで、例えば、図13(d)に示すように、スイッチ304によりCH1のストリーム31が選択されていて、そのCH1のストリーム31が復号されて出力画像6としてモニタ8へ出力され表示されているときに、ユーザがCH2のストリーム32の方が選択されるようにチャンネル切替え指示7を行なったとする(図14のステップ601)。
【0063】
その場合、そのチャンネル切替え指示7に基づいて、スイッチ304によりCH2のストリーム32が選択されるとともに、リフレッシュ指示部308は、CH2のストリーム32のリフレッシュ周期の短縮を要求するリフレッシュ指示42を、CH2のストリーム32に対応する動画像送信装置62に送信する(図14のステップ602)。
【0064】
動画像送信装置62では、リフレッシュ制御部203が、動画像受信装置70からの上記リフレッシュ指示42に基づいて、図13(b)に示すように、CH2のストリーム32のリフレッシュ周期を、例えば6フレーム分の期間から3フレーム分の期間に短縮させるように、符号化部201が行なう符号化を制御する。また、リフレッシュ制御部203は、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定するリフレッシュ情報を生成させるように、リフレッシュ情報生成部204を制御する。
【0065】
リフレッシュ情報生成部204は、リフレッシュ制御部203による制御に基づいて、短縮後の最初のリフレッシュ周期が始まる画像の識別子と、短縮後のリフレッシュ周期(例えば3フレーム分の期間)を特定する値とで構成されるリフレッシュ情報を生成する。それら短縮後の最初のリフレッシュ周期が始まる画像の識別子と短縮後のリフレッシュ周期の値とにより、図13(c)に示すチャンネル切替え指示7が行なわれた後、4番目に復号される画像((n+4)の時に復号される画像)が短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像であると特定できる。
【0066】
そして、多重部205は、リフレッシュ情報生成部204により生成されたリフレッシュ情報を、符号化部201により符号化されたCH2のストリーム32に多重化して、リフレッシュ情報が多重化されたCH2のストリーム32を、動画像受信装置70へ送信する。
【0067】
ここで、上記リフレッシュ情報がCH2のストリーム32の中のどの位置に多重化されるのかについて、図15を用いて説明する。図15は、CH2のストリーム32のデータ構成を示す図であって、図15に示すように、CH2のストリーム32のデータは階層構造になっている。そして、図15に示すように、本実施の形態1では、リフレッシュ情報は、上記階層構造において、短縮後の最初のリフレッシュ周期の先頭ピクチャのユーザデータ(User Data)領域に格納されて、CH2のストリーム32に多重化される。なお、ここでは、CH2のストリーム32の構成及び、そのCH2のストリーム32へのリフレッシュ情報の多重のされ方を説明したが、CH1のストリーム31の構成も上述したCH2のストリーム32の構成と同様であって、リフレッシュ情報のCH1のストリーム31への多重のされ方も、リフレッシュ情報のがCH2のストリーム32への多重のされ方と同様である。
【0068】
ユーザデータ領域は、32bitのユーザデータスタートコードで始まり、次のスタートコードが開始するまで8bit毎にユーザが自由にデータを格納することができる領域である。ユーザデータ領域は様々な目的で使用されるので、リフレッシュ情報が格納されていることを判別するための識別子を付加する。その識別子の長さは例えば16bitである。よってこの場合、32bitのユーザデータスタートコードと、16bitのリフレッシュ情報識別子と、8bitのリフレッシュ周期の値とで構成される56bitのリフレッシュ情報が、CH2のストリーム32に多重化される。
【0069】
さて、動画像送信装置62の多重部205が、リフレッシュ情報を多重化してリフレッシュ周期が短縮されたCH2のストリーム32を送信すると、そのCH2のストリーム32は、動画像受信装置70により受信される。
【0070】
動画像受信装置70では、リフレッシュ情報抽出部310が、CH2のストリーム32を解析し、解析中にユーザデータ領域を検出すると(図14のステップ603)、ユーザデータ領域からリフレッシュ情報を取り出し(図14のステップ604)、短縮後の最初のリフレッシュ周期の先頭ピクチャ(短縮後の最初のリフレッシュ周期の先頭画像)の情報と、短縮後のリフレッシュ周期の値とを取得する。そして、リフレッシュ情報抽出部310は、取得したリフレッシュ周期の値を、表示制御部309内のカウンタにセットし(図14のステップ605)、表示制御部309内のカウンタは、復号化部301がピクチャ単位で行なう復号化処理と同期してカウントを行なう(図14のステップ606)。つまり、上記カウンタは、時間ではなく、ピクチャ単位(画像単位)でカウントのタイミングを取る。表示制御部309は、上記カウンタによるカウントが終了したら(図14のステップ607)、スイッチ306により出力画像6の取出し先をフレームメモリ302からフレームメモリ303に切り替える(図14のステップ608)。
【0071】
このような出力画像6の取出し先の切替えにより、図13(d)に示すように、図13(c)に示す(n+4)の時にリフレッシュが終了し、その(n+4)の時に復号される画像(チャンネル切替え指示7が行なわれた後、4番目に復号される画像)以降のCH2のストリーム32に基づく出力画像6が、(n+5)の時からモニタ8へ出力されそのモニタ8により表示される。
【0072】
なお、図13(d)に示すように、チャンネル切替え指示7が出されたときから(n+4)の時までは、CH2のストリーム32の画像全体を復号した画像を出力することはできないので、チャンネル切替え指示7が出されたときにモニタ8に表示された画像が表示され続ける。
【0073】
従来は、図6を用いて説明したように、動画像受信装置5は短縮されたリフレッシュ周期の後尾画像(終了時)を知ることができなかった。そのため、従来の動画像受信装置5は、チャンネル切替え指示7により選択されたCH2のストリーム32に基づく画像をモニタ8へ出力し、その画像をモニタ8により表示を開始させるのに、そのチャンネル切替え指示7に基づく変更後のCH2のストリーム32のリフレッシュ周期の短縮が終了した後さらに余分な時間を待たなければならなかった。つまり、従来は、図6(d)に示すように、リフレッシュ周期が短縮されたCH2のストリーム32に基づく画像は、(n+5)の時からモニタ8へ出力されモニタ8により表示されうる状態であったにもかかわらず、(n+8)の時からモニタ8へ出力されモニタ8により表示されていた。
【0074】
それに対して、本実施の形態1では、動画像送信装置62は、リフレッシュ周期の短縮を要求するリフレッシュ指示がなされた場合、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定するリフレッシュ情報を送信するので、動画像受信装置70は短縮されたリフレッシュ周期の終了時を知ることができる。そのため、本実施の形態1の動画像受信装置70は、チャンネル切替え指示7により選択されたCH2のストリーム32に基づく画像を出力し表示させ始めるのに、そのチャンネル切替え指示7に基づく変更後のCH2のストリーム32のリフレッシュ周期の短縮が終了した後余分な時間を待たずに、その終了時の画像、つまり短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像から、CH2のストリーム32に基づく出力画像をモニタ8へ出力し表示可能となる。したがって、図13(d)と図6(d)とを比較すると明らかなように、本実施の形態1においては、リフレッシュ周期が短縮されたCH2のストリーム32に基づく画像は、従来より3フレーム分の期間前の(n+5)の時から、モニタ8へ出力されモニタ8により表示される、という効果が得られる。
【0075】
なお、上述した実施の形態1では、CH2のストリーム32からCH1のストリーム31へのチャンネル切替えの場合について説明したが、CH1のストリーム31からCH2のストリーム32へのチャンネル切替えの場合についても、上記の場合と同様の効果が得られる。すなわち、図16に示すように、チャンネル切替え指示7に基づく変更後のCH1のストリーム31のリフレッシュ周期の短縮が終了した後余分な時間を待たずに、その終了時の画像、つまり短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像から、CH1のストリーム31に基づく出力画像6がモニタ8へ出力されそのモニタ8により表示可能となる。
【0076】
また、上述した実施の形態1では、リフレッシュ制御部203がリフレッシュ指示42を受けた場合、そのリフレッシュ制御部203による制御に基づいて、リフレッシュ情報生成部204は、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定できる情報として、短縮後の最初のリフレッシュ周期が始まる画像の識別子と、短縮後のリフレッシュ周期を特定する短縮後のリフレッシュ周期の値とで構成されるリフレッシュ情報を生成するとした。つまり、リフレッシュ情報生成部204は、短縮後の最初のリフレッシュ周期の先頭画像を特定する情報の一例としての上記識別子と、短縮後のリフレッシュ周期の長さを特定する情報の一例としての上記リフレッシュ周期の値とで構成されるリフレッシュ情報を生成するとした。
【0077】
しかしながら、リフレッシュ情報生成部204は、リフレッシュ情報を生成する際、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を直接的に特定する情報をリフレッシュ情報として生成してもよい。
【0078】
又は、リフレッシュ情報生成部204は、リフレッシュ情報として、短縮後の最初のリフレッシュ周期の先頭画像を特定する情報のみをリフレッシュ情報として生成してもよい。ただしこの場合、短縮後の最初のリフレッシュ周期の先頭画像は分かるが、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像がどの画像であるかが不明である。そこで、短縮後のリフレッシュ周期の長さ(例えばフレーム数、又は時間)を予め決めておき、図17に示すように、その予め決められた短縮後のリフレッシュ周期の長さを記憶する記憶部311を動画像受信装置70内に設けておく。そして、表示制御部309は、記憶部311に記憶されている上記予め決められた短縮後のリフレッシュ周期の長さに基づくとともに、リフレッシュ情報抽出部310からの短縮後の最初のリフレッシュ周期の先頭画像を特定する情報を利用して、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定し、その後尾画像以降の画像をモニタ8へ出力し表示させる。
【0079】
このようにしても、チャンネル切替え指示7により新たに選択されたストリームに基づく画像をモニタ8へ出力しモニタ8により表示を開始させるのに、その新たに選択されたストリームのリフレッシュ周期の短縮が終了した後余分な時間を待たずに、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像から、新たに選択されたストリームに基づく出力画像をモニタ8へ出力し表示可能となる。
【0080】
また、上述した実施の形態1では、図13及び図15に示すように、リフレッシュ指示41,42が出された場合、その直後の1リフレッシュ周期分の符号化データのみが、それまでよりもリフレッシュ周期が短縮されるとしたが、リフレッシュ周期の短縮は、リフレッシュ指示41,42が出された直後の1リフレッシュ周期分の符号化データのみに限定されるものではない。リフレッシュ指示41,42が出されたら、その後のストリームにおいて、リフレッシュ周期の短縮は続いてもよい。要するに、リフレッシュ指示41,42が出されたら、少なくとも1リフレッシュ周期分の符号化データについて、リフレッシュ周期がそれまでよりも短縮されさえすればよい。
【0081】
そして、動画像送信装置61,62は、短縮したリフレッシュ周期を元に戻す場合、短縮したリフレッシュ周期が1周期経過した後であれば、いつ元に戻してもかまわない。また、動画像受信装置70がリフレッシュ周期を元に戻す時を指示し、その指示に基づいて、動画像送信装置61,62は、短縮したリフレッシュ周期を元に戻してもよい。
【0082】
また、上述した実施の形態1では、CH1のストリーム31及びCH2のストリーム32は、図1を用いて説明したように、入力動画像11又は入力動画像12がイントラスライスを含むPピクチャのみで構成されるように圧縮符号化された符号化データであるとした。しかしながら、CH1のストリーム31又はCH2のストリーム32は、イントラスライスを含むPピクチャとイントラスライスを含まないPピクチャとで構成されるように圧縮符号化されてもよい。その場合、リフレッシュ指示41,42が出されたら、イントラスライスを含むPピクチャの符号化データが、少なくとも1リフレッシュ周期分できるだけ早く出力され、そのリフレッシュ周期が、通常時のリフレッシュ周期の長さよりも短くなることが必要となる。
【0083】
また、上述した実施の形態1では、CH1のストリーム31及びCH2のストリーム32を用いて、チャンネル1から2へのチャンネル切替え指示7がなされた場合について説明した。しかしながら、ストリームの数は上記のCH1のストリーム31とCH2のストリーム32との二つに限定されるものではない。三つ以上のストリームが存在する場合、チャンネル切替え指示7に従って選択されたチャンネルのストリームがスイッチ304により選択され、選択されたストリームを送信している動画像送信装置にリフレッシュ指示が出される。そして、リフレッシュ指示が出された動画像送信装置は、上記動画像送信装置61又は上記動画像送信装置62と同様に、リフレッシュ周期を短縮するとともに、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定するリフレッシュ情報を付加してストリームを送信する。そうすると、動画像受信装置は、上記リフレッシュ情報を利用することにより、上記のように短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像から画像をモニタへ出力しモニタにより表示させることができる。
【0084】
また、上述した実施の形態1では、図15を用いて説明したように、リフレッシュ情報はユーザデータ領域に格納されてストリームに多重化されるとした。そのユーザデータ領域は自由に実装できる領域なので、リフレッシュ情報をストリーム中に付加できない従来の動画像送信装置21,22、と、本実施の形態1の動画像送信装置61,62とを組み合わせた場合でも、本実施の形態1の動画像受信装置70は誤動作しない。
【0085】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2の動画像送受信システムについて説明する。
【0086】
本実施の形態2と上述した実施の形態1とは、リフレッシュ情報の内容のみが相違する。つまり、本実施の形態2では、リフレッシュ情報として、短縮後のリフレッシュ周期の後尾画像を特定するピクチャ番号を用い、そのリフレッシュ情報を用いて、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定する。したがって、本実施の形態2の動画像送受信システム、動画像送信装置、及び動画像受信装置の構成は、実施の形態1と同様のため説明は省略する。
【0087】
図18に、本発明の実施の形態2の動画像送信装置によりストリーム中に多重化されるリフレッシュ情報の位置と構造を示す。本実施の形態2では、リフレッシュ情報として、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定するピクチャ番号が用いられ、そのリフレッシュ情報は短縮後の最初のリフレッシュ周期の先頭ピクチャのユーザデータ領域に格納されてストリーム中に多重化される。
【0088】
上記の短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定するピクチャ番号として、ピクチャ層のテンポラルリファレンスを使用する。テンポラルリファレンスはGOP層でリセットされる0〜1023までの1024個の連続した数字である。イントラスライスによるリフレッシュを行なうストリームでは、後にIピクチャが必要なGOPヘッダは使用できないので、上記テンポラルリファレンスは、短縮後の最初のリフレッシュ周期の終了を通知するために使用するのに充分な値である。なお、上記テンポラルリファレンスは10bitのデータである。したがって、本実施の形態2では、リフレッシュ情報は、32bitのユーザデータスタートコードと、16bitのリフレッシュ情報識別子と、10bitの上記短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定するピクチャ番号とで構成される58bitの情報となる。
【0089】
以下に、図19に示すフローチャート用いて、本実施の形態2における動画像送受信システムの動作を説明する。なお、本実施の形態2でも、上記実施の形態1の場合と同様に、図13(d)に示すように、スイッチ304によりCH1のストリーム31が選択されていて、そのCH1のストリーム31が復号されて出力画像6としてモニタ8へ出力されモニタ8により表示されているときに、ユーザがCH2のストリーム32の方が選択されるようにチャンネル切替え指示7を行なった場合を想定する(図19のステップ701)。
【0090】
この場合、動画像受信装置70では、そのチャンネル切替え指示7に基づいて、スイッチ304によりCH2のストリーム32が選択されるとともに、リフレッシュ指示部308は、CH2のストリーム32のリフレッシュ周期の短縮を要求するリフレッシュ指示42を、CH2のストリーム32に対応する動画像送信装置62に送信する(図19のステップ702)。
【0091】
動画像送信装置62では、リフレッシュ制御部203が、動画像受信装置70からの上記リフレッシュ指示42に基づいて、図13(b)に示すように、CH2のストリーム32のリフレッシュ周期を、6フレーム分の期間から3フレーム分の期間に短縮させるように、符号化部201が行なう符号化を制御する。また、リフレッシュ制御部203は、上述したリフレッシュ情報を生成させるように、リフレッシュ情報生成部204を制御する。
【0092】
このリフレッシュ制御部203による制御により、リフレッシュ情報生成部204は、上述したリフレッシュ情報を生成する。そのリフレッシュ情報により、図13(c)に示す(n+4)の時に復号される画像が短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像であると特定できる。
【0093】
上記のようにリフレッシュ情報が生成されると、多重部205は、リフレッシュ情報生成部204により生成されたリフレッシュ情報を、符号化部201により符号化されたCH2のストリーム32に多重化して、リフレッシュ情報が多重化されたCH2のストリーム32を、動画像受信装置70へ送信する。
【0094】
そのCH2のストリーム32は、動画像受信装置70により受信され、動画像受信装置70において、リフレッシュ情報抽出部310が、CH2のストリーム32を解析する。そして、リフレッシュ情報抽出部310は、その解析中にユーザデータ領域を検出すると(図19のステップ703)、ユーザデータ領域からリフレッシュ情報を取り出し(図19のステップ704)、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定するピクチャ番号を取得する。
【0095】
そのピクチャ番号は表示制御部309へ送られ、表示制御部309は、送られてきたピクチャ番号と、復号化部301で復号化されている画像のピクチャ番号とを比較し(図19のステップ705)、送られてきたピクチャ番号と等しいピクチャ番号を有する画像が出力画像6としてモニタ8へ出力されモニタ8により表示されるように、スイッチ306の選択を切り替える(図19のステップ706)。これにより、チャンネルの切替え処理が完了する。
【0096】
このように、本実施の形態2では、上述した実施の形態1と同様に、ユーザデータ領域を用いることでリフレッシュ情報をストリーム中に多重し、動画像受信装置がそのリフレッシュ情報を基にしてストリームの切替えタイミングを取るので、無駄な時間待ちをすることなくチャンネル切替えが実現できる、という効果が得られる。
【0097】
また、上述した実施の形態2の場合、上記実施の形態1とは異なり、カウンタを使用しないで出力画像6の切替えタイミングが取れるので処理が簡素化できるという利点もある。
【0098】
なお、上述した実施の形態2では、リフレッシュ情報として、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定するピクチャ番号を用いたが、その後尾画像の次の画像にあたる、次のリフレッシュ周期の先頭画像を特定するピクチャ番号を、リフレッシュ情報として用いても、上述した場合と同様の効果が得られる。要するに、リフレッシュ情報は、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定する情報でありさえすれば、上述した実施の形態2の場合の同様の効果が得られる。
【0099】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3の動画像送受信システムについて説明する。
【0100】
本実施の形態3と上述した実施の形態1及び実施の形態2とは、リフレッシュ情報の内容のみが相違する。本実施の形態3では、リフレッシュ情報として、短縮後のリフレッシュ周期の先頭画像を特定する識別子を利用して、そのリフレッシュ情報を用いて、後述する方法により短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定する。したがって、本実施の形態3の動画像送受信システム、動画像送信装置、及び動画像受信装置の構成は、実施の形態1と同様のため説明は省略する。
【0101】
図20に、本発明の実施の形態3の動画像送信装置によりストリーム中に多重化されるリフレッシュ情報の位置と構造を示す。本実施の形態3では、リフレッシュ情報として、短縮後の最初のリフレッシュ周期の先頭画像を特定する識別子のみが用いられ、そのリフレッシュ情報は短縮後の最初のリフレッシュ周期の先頭ピクチャのユーザデータ領域に格納されてストリーム中に多重化される。
【0102】
そのため、本実施の形態3では、リフレッシュ情報は、32bitのユーザデータスタートコードと、16bitの上記識別子とで構成される48bitの情報となる。
【0103】
以下に、図21に示すフローチャート用いて、本実施の形態3における動画像送受信システムの動作を説明する。なお、本実施の形態3でも、上述した実施の形態1及び実施の形態2の場合と同様に、図13(d)に示すように、スイッチ304によりCH1のストリーム31が選択されている状態で、そのCH1のストリーム31が復号されて出力画像6としてモニタ8へ出力されモニタ8により表示されているときに、ユーザがCH2のストリーム32の方が選択されるようにチャンネル切替え指示7を行なう場合を想定する(図21のステップ801)。
【0104】
その場合、動画像受信装置70では、そのチャンネル切替え指示7に基づいて、スイッチ304によりCH2のストリーム32が選択されるとともに、リフレッシュ指示部308は、CH2のストリーム32のリフレッシュ周期の短縮を要求するリフレッシュ指示42を、CH2のストリーム32に対応する動画像送信装置62に送信する(図21のステップ802)。
【0105】
動画像送信装置62では、リフレッシュ制御部203が、動画像受信装置70からの上記リフレッシュ指示42に基づいて、図13(b)に示すように、CH2のストリーム32のリフレッシュ周期を、例えば6フレーム分の期間から3フレーム分の期間に短縮させるように、符号化部201が行なう符号化を制御する。また、リフレッシュ制御部203は、上述したリフレッシュ情報(上記識別子)を生成させるように、リフレッシュ情報生成部204を制御する。
【0106】
そして、多重部205は、リフレッシュ情報生成部204により生成されたリフレッシュ情報を、符号化部201により符号化されたCH2のストリーム32に多重化して、リフレッシュ情報が多重化されたCH2のストリーム32を、動画像受信装置70へ送信する。
【0107】
そのCH2のストリーム32は、動画像受信装置70により受信され、動画像受信装置70において、リフレッシュ情報抽出部310が、CH2のストリーム32を解析する。リフレッシュ情報抽出部310は、その解析中にユーザデータ領域を検出すると(図21のステップ803)、表示制御部309内のカウンタに、予め決められている短縮後のリフレッシュ周期を特定する短縮後のリフレッシュ周期の値をセットする(図21のステップ804)。表示制御部309内のカウンタは、上記実施の形態1において説明したように、復号化部301がピクチャ単位で行なう復号化処理と同期してカウントする(図21のステップ805)。そして、上記カウンタによるカウントが終了したら(図21のステップ806)、表示制御部309は、スイッチ306により出力画像6の取出し先をフレームメモリ302からフレームメモリ303に切り替える(図21のステップ807)。
【0108】
そうすると、図13(d)に示すように、図13(c)に示す(n+4)の時にリフレッシュが終了し復号される画像以降のCH2のストリーム32に基づく出力画像6が、(n+5)の時からモニタ8へ出力されモニタ8により表示される。
【0109】
このように、本実施の形態3では、上述した実施の形態1及び実施の形態2と同様に、リフレッシュ情報がストリーム中に多重化されているので、動画像受信装置がそのリフレッシュ情報を基にしてストリームの切替えタイミングを取ることができ、その結果、無駄な時間待ちをすることなくチャンネル切替えが実現できる、という効果が得られる。
【0110】
また、上述した本実施の形態3の利点は、ストリーム中に多重するユーザデータの情報を最も簡潔にして実施できることである。
【0111】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4の動画像送受信システムについて説明する。
【0112】
本実施の形態4では、上述した各実施の形態とは異なり、リフレッシュ情報はユーザデータ領域に格納されるのではなく、短縮後のリフレッシュ周期の先頭ピクチャにのみシーケンスヘッダを挿入することで、リフレッシュ情報を実現するものである。したがって、本実施の形態4の動画像送受信システム、動画像送信装置、及び動画像受信装置の構成は、実施の形態1と同様のため説明は省略する。
【0113】
図22に、本発明の実施の形態4の動画像送信装置によりストリーム中に多重化されるリフレッシュ情報の位置を示す。本実施の形態4では、上記のようにシーケンスヘッダをリフレッシュ情報として使用する。シーケンスヘッダは通常、チャプターの頭出し等の目的で使用されるが、本実施の形態4では、以下で説明するように、短縮後のリフレッシュ周期の先頭ピクチャのところでのみシーケンスヘッダを挿入する。
【0114】
以下に、図23に示すフローチャート用いて、本実施の形態4における動画像送受信システムの動作を説明する。なお、本実施の形態4でも、上記各実施の形態の場合と同様に、図13(d)に示すように、スイッチ304によりCH1のストリーム31が選択されていて、そのCH1のストリーム31が復号されて出力画像6としてモニタ8へ出力されモニタ8により表示されているときに、ユーザがCH2のストリーム32の方が選択されるようにチャンネル切替え指示7を行なったとする(図23のステップ901)。
【0115】
そうすると、動画像受信装置70では、そのチャンネル切替え指示7に基づいて、スイッチ304によりCH2のストリーム32が選択されるとともに、リフレッシュ指示部308は、CH2のストリーム32のリフレッシュ周期の短縮を要求するリフレッシュ指示42を、CH2のストリーム32に対応する動画像送信装置62に送信する(図23のステップ902)。
【0116】
動画像送信装置62では、リフレッシュ制御部203が、動画像受信装置70からの上記リフレッシュ指示42に基づいて、図13(b)に示すように、CH2のストリーム32のリフレッシュ周期を、例えば6フレーム分の期間から3フレーム分の期間に短縮させるように、符号化部201が行なう符号化を制御する。また、リフレッシュ制御部203は、上述したリフレッシュ情報としてのシーケンスヘッダを生成させるように、リフレッシュ情報生成部204を制御する。
【0117】
そして、多重部205は、リフレッシュ情報生成部204により生成されたリフレッシュ情報としてのシーケンスヘッダを、符号化部201により符号化されたCH2のストリーム32に多重化して、リフレッシュ情報としてのシーケンスヘッダが多重化されたCH2のストリーム32を、動画像受信装置70へ送信する。
【0118】
そのCH2のストリーム32は、動画像受信装置70により受信され、動画像受信装置70において、リフレッシュ情報抽出部310が、CH2のストリーム32を解析する。リフレッシュ情報抽出部310は、その解析中にシーケンスヘッダを検出したら(図23のステップ903)、そのシーケンスヘッダが検出されたという情報に基づいて、表示制御部309内のカウンタに、予め決められている短縮後のリフレッシュ周期を特定する短縮後のリフレッシュ周期の値をセットする(図23のステップ904)。表示制御部309内のカウンタは、上記実施の形態1において説明したように、復号化部301がピクチャ単位で行なう復号化処理と同期してカウントを開始する(図23のステップ905)。そして、上記カウンタによるカウントが終了したら(図23のステップ906)、表示制御部309は、スイッチ306により出力画像6の取出し先をフレームメモリ302からフレームメモリ303に切り替える(図23のステップ907)。
【0119】
そうすると、図13(d)に示すように、図13(c)に示す(n+4)の時にリフレッシュが終了し復号される画像以降のCH2のストリーム32に基づく出力画像6が、(n+5)の時からモニタ8へ出力されモニタ8により表示される。
【0120】
このように、本実施の形態4では、短縮後の最初のリフレッシュ周期の先頭ピクチャにリフレッシュ情報としてのシーケンスヘッダがストリーム中に多重化されており、動画像受信装置がそのシーケンスヘッダを基にしてストリームの切替えタイミングを取るので、無駄な時間待ちをすることなくチャンネル切替えが実現できる、という効果が得られる。
【0121】
また、上述した本実施の形態4では、本実施の形態4の動画像送信装置と従来の動画像送信装置との相違点がシーケンスヘッダの処理を行なうか否かという点であるので、本実施の形態4の動画像送信装置の従来の動画像送信装置からの修正が少なくてすむ、という利点もある。
【0122】
なお、上述した各実施の形態では、図12を用いて説明したように、動画像受信装置70では、リフレッシュ指示部308は、ユーザからのチャンネル切替え指示7に基づいて、リフレッシュ指示を行なうとした。しかしながら、リフレッシュ指示部308は、ユーザからのチャンネル切替え指示7に基づいて、リフレッシュ指示を行なうものであると限定されない。
【0123】
例えば、図24に示すように、CH1〜CH4の四つのストリームが動画像受信装置70に受信され、チャンネル切替制御部313が、ユーザからチャンネル切替え指示7が出された場合、上記CH1〜CH4の四つのストリームを例えば30秒毎に順次切り替えるようにスイッチ304aを制御するものとする。そして、チャンネル切替制御部313は、スイッチ304aに対して上記CH1〜CH4の四つのストリームの切替えを制御する際に、スイッチ304aの切替えにより選択されるストリームを送信する動画像送信装置にリフレッシュ周期を短縮させるためのリフレッシュ指示を出すように、リフレッシュ指示部308に対して指示するものとする。その場合、リフレッシュ指示部308は、ユーザからのチャンネル切替え指示7に基づいてリフレッシュ指示をするのではなく、チャンネル切替制御部313からの指示に基づいてリフレッシュ指示をすることになる。
【0124】
また、上述した各実施の形態では、図10を用いて説明したように、動画像送受信システムは、動画像送信装置61と、動画像送信装置62と、動画像受信装置70とで構成されるとした。しかしながら、図25に示すように、動画像送受信システムは、図8を用いて説明した従来の動画像送受信システムと同様に、動画像送信装置61と、動画像受信装置70とで構成されてもよい。
【0125】
その場合、動画像送信装置61がCH1のストリーム31を送信している状態で、動画像受信装置70がそのCH1のストリーム31を受信していない場合、ユーザからの新規接続指示9に基づいて、動画像受信装置70が、上記CH1のストリーム31の受信を開始し、そのCH1のストリーム31に基づく画像をモニタ8へ出力しようとする状況を考える。
【0126】
そのとき、動画像受信装置70は、ユーザから新規接続指示9を受けるときまでは、動画像送信装置61からのCH1のストリーム31を受信していなかったので、CH1のストリーム31をすぐに復号することはできない。そこで、なるべく早くCH1のストリーム31を復号できるようにするために、動画像受信装置70は、CH1のストリーム31のリフレッシュ周期の短縮を要求するリフレッシュ指示41を、動画像送信装置61に送信する。
【0127】
動画像送信装置61は、そのリフレッシュ指示41に基づいて、図26(a)に示すように、リフレッシュ周期を例えば4フレーム分の期間から2フレーム分の期間に短縮して、入力動画像11を符号化するとともに、上述したリフレッシュ情報をCH1のストリーム31に多重化して送信する。
【0128】
そうすると、図26(c)に示すように、動画像受信装置70は、上記リフレッシュ情報を利用することにより、上述した各実施の形態の場合と同様に、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を知ることができる。その結果、動画像受信装置70は、上記後尾画像が復号できたら、その後尾画像以降のCH1のストリーム31の画像をモニタ8へ出力しモニタ8により表示させることが可能となる。これにより、図9と比較すると明らかなように、表示開始時に乱れた画像が表示される時間が従来より短くなる。
【0129】
また、上述した各実施の形態では、ストリームへのリフレッシュ情報の多重化は、リフレッシュ周期が短縮された時に行なわれるとしたが、リフレッシュ周期変更時だけでなく、常時行なわれていてもかまわない。
【0130】
また、上述した各実施の形態では、CH1のストリーム31においては、リフレッシュ周期は、リフレッシュ指示があるまでは4フレーム分の期間であり、リフレッシュ指示がされたら2フレーム分の期間に短縮され、CH2のストリーム32においては、リフレッシュ周期は、リフレッシュ指示があるまでは6フレーム分の期間であり、リフレッシュ指示がされたら3フレーム分の期間に短縮されるとした。しかしながら、短縮後のリフレッシュ周期の長さは、動画像送信装置において任意に設定可能である。したがって、例えばCH2のストリーム32の場合であれば、リフレッシュ指示がされたら、リフレッシュ周期は、6フレーム分の期間から2フレーム分の期間に短縮されてもよく、短縮後のリフレッシュ期間の長さは限定されない。
【0131】
また、上述した各実施の形態では、説明の便宜上、イントラスライスを含む各Pピクチャはフレーム構造であるとしたが、フィールド構造であってもよい。
【0132】
このように、イントラスライスを含む各Pピクチャがフィールド構造である場合、ユーザからチャンネル切替え指示7が出されるまでは、動画像送信装置は、例えば図27(a)に示すように、リフレッシュ周期を例えば8フィールド分の期間とし、1枚目の奇数フィールド(1T)→1枚目の偶数フィールド(1B)→2枚目の奇数フィールド(2T)→2枚目の偶数フィールド(2B)→3枚目の奇数フィールド(3T)→3枚目の偶数フィールド(3B)→・・・の順に、ストリームを構成する各フィールドを送信する。なお、図27においては、各フィールド上の帯状に黒く塗りつぶされている部分はイントラスライスに基づく画像を示し、また、帯状の斜線部分はフレーム間順方向予測符号化されたスライスに基づく画像を示しており、黒く塗りつぶされてもおらず、斜線も付されていない空白のスライスは、データが存在しないことを示している。
【0133】
さてこのような場合、ユーザからチャンネル切替え指示7が出され、それにともなって動画像受信装置からリフレッシュ指示が出されると、動画像送信装置は、例えば図27(b)に示すように、リフレッシュ周期を例えば6フィールド分の期間に短縮して、ストリームを構成する各フィールドを順に送信する。その際、動画像送信装置は、上述した各実施の形態において説明したように、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定するリフレッシュ情報も送信する。つまり図27(b)の例では、ピクチャ3’Bピクチャが短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像(後尾フィールド)であるとするリフレッシュ情報を、動画像送信装置は送信する。
【0134】
このように、動画像送信装置は、リフレッシュ指示を受信すると、それまでよりもリフレッシュ周期を短縮するとともに、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定するリフレッシュ情報も送信するので、動画像受信装置は、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を知ることができる。そのため、動画像受信装置は、チャンネル切替え指示7により選択されたストリームに基づく画像(フィールド)をモニタへ出力しそのモニタにより表示させるのに、その選択されたストリームの短縮されたリフレッシュ周期の終了の後、余分な時間を待たなくてすむ。つまりこの場合、動画像受信装置は、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像(後尾フィールドであるピクチャ3’B)から、そのストリームに基づく画像(フィールド)をモニタへ出力しそのモニタにより表示させることが可能になる。
【0135】
また、チャンネル切替え指示7が行なわれた場合に限らず、新規接続指示9が行なわれた場合も、上記と同様に、動画像送信装置はリフレッシュ情報を送信し、動画像受信装置は、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像(後尾フィールド)から、そのストリームに基づく画像(フィールド)をモニタへ出力しそのモニタにより表示させることが可能になる。
【0136】
また、上述した各実施の形態における動画像送信装置61,62及び動画像受信装置70の各構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
【0137】
さらに、上述した各実施の形態における動画像送信装置61,62及び動画像受信装置70の全部又は一部の構成要素としてコンピュータを機能させるためのプログラムを、所定のコンピュータに適用し、そのコンピュータで、上述した各実施の形態における動画像送信装置61,62及び動画像受信装置70の全部又は一部の構成要素の機能を実現することも可能である。なお、上記プログラムの使用の実施態様の具体例としては、CD−ROM等の記録媒体に上記プログラムを記録することや、そのプログラムが記録された記録媒体を譲渡することや、インターネット等における通信手段で上記プログラムを通信すること等が含まれる。また、コンピュータに、上記プログラムをインストールすることも含まれる。
【0138】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明は、外部からのリフレッシュ指示に基づいてリフレッシュ周期を短縮して符号化データを生成するとともに、短縮後の最初のリフレッシュ周期の終了時を特定することができるリフレッシュ情報を上記符号化データとともに送信する動画像送信装置を提供することができる。
【0139】
また、本発明は、リフレッシュ周期を短縮して符号化データを送信する動画像送信装置からの、上記符号化データとともに送信されてくる短縮後の最初のリフレッシュ周期の終了時を特定することができるリフレッシュ情報に基づいて、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像から外部の表示装置に画像表示させることができる動画像受信装置を提供することができる。
【0140】
さらに、本発明は、上記の短縮後の最初のリフレッシュ周期の終了時を特定することができるリフレッシュ情報を符号化データとともに送信する動画像送信装置と、その動画像送信装置からの、上記符号化データとともに送信されてくる短縮後の最初のリフレッシュ周期の終了時を特定することができるリフレッシュ情報に基づいて、短縮後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像から外部の表示装置に画像表示させることができる動画像受信装置とを有する動画像送受信システムを提供することができる。
【0141】
このように、本発明によれば、動画像送信装置が符号化データ中にリフレッシュ情報を多重化し、動画像受信装置が符号化データ中からリフレッシュ情報を抽出し、表示タイミングを制御することにより、チャンネル切替え時や新規接続時に短い時間で、チャンネル切替えや新規接続に対応する符号化データに基づく画像が表示可能となるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】イントラスライスの説明図
【図2】従来の動画像送受信システムの構成図
【図3】従来の動画像送信装置のブロック図
【図4】従来の動画像受信装置のブロック図
【図5】従来のチャンネル切替えの手順を示したフローチャート
【図6】従来のチャンネル切替え時のピクチャの変遷を示した第1の図
【図7】従来のチャンネル切替え時のピクチャの変遷を示した第2の図
【図8】従来の動画像送受信システムの構成図
【図9】従来の新規接続時のピクチャの変遷を示した図
【図10】本発明の実施の形態の動画像送受信システムの構成図
【図11】本発明の実施の形態の動画像送信装置のブロック図
【図12】本発明の実施の形態の動画像受信装置のブロック図
【図13】本発明の実施の形態におけるチャンネル切替え時のピクチャの変遷を示した第1の図
【図14】本発明の実施の形態1におけるチャンネル切替えの手順を示したフローチャート
【図15】本発明の実施の形態1におけるリフレッシュ情報の位置と構造を示した図
【図16】本発明の実施の形態におけるチャンネル切替え時のピクチャの変遷を示した第2の図
【図17】本発明の実施の形態の動画像受信装置のブロック図
【図18】本発明の実施の形態2におけるリフレッシュ情報の位置と構造を示した図
【図19】本発明の実施の形態2におけるチャンネル切替えの手順を示したフローチャート
【図20】本発明の実施の形態3におけるリフレッシュ情報の位置と構造を示した図
【図21】本発明の実施の形態3におけるチャンネル切替えの手順を示したフローチャート
【図22】本発明の実施の形態3におけるリフレッシュ情報の位置と構造を示した図
【図23】本発明の実施の形態3におけるチャンネル切替えの手順を示したフローチャート
【図24】本発明の実施の形態の動画像受信装置のブロック図
【図25】本発明の実施の形態の動画像送受信システムの構成図
【図26】本発明の実施の形態における新規接続時のピクチャの変遷を示した図
【図27】本発明の実施の形態の、フィールドで構成されるストリームのリフレッシュ周期が短縮されたときの表示開始フィールドを説明する図
【符号の説明】
6 出力画像
7 チャンネル切替え指示
8 モニタ
11,12 入力動画像
31 CH1のストリーム
32 CH2のストリーム
41,42 リフレッシュ指示
51,52 カメラ
61,62 動画像送信装置
70 動画像受信装置
201 符号化部
203 リフレッシュ制御部
204 リフレッシュ情報生成部
205 多重部
301 復号化部
302,303 フレームメモリ
304,305,306 スイッチ
308 リフレッシュ指示部
309 表示制御部
310 リフレッシュ情報抽出部

Claims (12)

  1. 画像上のイントラスライスが設けられる場所が連続する画像毎に順次ずらされたフレーム間順方向予測符号化画像を少なくとも一部に含む動画像を送信する動画像送信装置と、前記動画像送信装置からの前記動画像を受信する動画像受信装置とを有する動画像送受信システムにおいて、
    前記動画像送信装置に、前記動画像受信装置からのリフレッシュ指示に基づいて、前記イントラスライスが設けられる場所が移動するリフレッシュ周期が短くなるように、フレーム間順方向予測符号化画像の生成を制御するリフレッシュ制御部と、前記リフレッシュ周期が短くなった後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定することができるリフレッシュ情報を生成するリフレッシュ情報生成部と、前記リフレッシュ情報を前記動画像に多重する多重部とを備え、
    前記動画像受信装置に、所定の指示に基づいて、前記動画像送信装置に対して、前記イントラスライスが設けられる場所が移動するリフレッシュ周期を短くさせるための前記リフレッシュ指示を行なうリフレッシュ指示部と、前記動画像送信装置から得られた前記リフレッシュ情報に基づいて、前記後尾画像以降のいずれかの画像から、前記動画像を所定の表示装置に表示させる表示制御部とを備えた
    動画像送受信システム。
  2. 画像上のイントラスライスが設けられる場所が連続する画像毎に順次ずらされたフレーム間順方向予測符号化画像を少なくとも一部に含む動画像を送信する動画像送信装置において、
    外部からのリフレッシュ指示に基づいて、前記イントラスライスが設けられる場所が移動するリフレッシュ周期が短くなるように、フレーム間順方向予測符号化画像の生成を制御するリフレッシュ制御部と、
    前記リフレッシュ周期が短くなった後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定することができるリフレッシュ情報を生成するリフレッシュ情報生成部と、
    前記リフレッシュ情報を前記動画像に多重する多重部とを
    備えた動画像送信装置。
  3. 前記リフレッシュ制御部は、前記リフレッシュ指示に基づいて、前記イントラスライスの幅が広くなるように、フレーム間順方向予測符号化画像の生成を制御する、請求項2に記載の動画像送信装置。
  4. 前記リフレッシュ情報は、前記リフレッシュ周期が短くなった後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定する情報である請求項2に記載の動画像送信装置。
  5. 前記リフレッシュ情報は、前記リフレッシュ周期が短くなった後の最初のリフレッシュ周期の先頭画像を特定する情報と、短くなった前記リフレッシュ周期の長さの情報とで構成される情報である請求項2に記載の動画像送信装置。
  6. 前記リフレッシュ情報は、前記リフレッシュ周期が短くなった後の最初のリフレッシュ周期の先頭画像を特定する情報である請求項2に記載の動画像送信装置。
  7. 所定の動画像送信装置からの、画像上のイントラスライスが設けられる場所が連続する画像毎に順次ずらされたフレーム間順方向予測符号化画像を少なくとも一部に含む動画像を受信する動画像受信装置において、
    所定の指示に基づいて、前記動画像送信装置に対して、前記イントラスライスが設けられる場所が移動するリフレッシュ周期を短くさせるためのリフレッシュ指示を行なうリフレッシュ指示部と、
    前記動画像送信装置から得られた、前記リフレッシュ周期が短くなった後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定することができるリフレッシュ情報に基づいて、前記後尾画像以降のいずれかの画像から、前記動画像を所定の表示装置に表示させる表示制御部とを
    備えた動画像受信装置。
  8. 前記リフレッシュ情報は、前記リフレッシュ周期が短くなった後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定する情報である請求項7に記載の動画像受信装置。
  9. 前記リフレッシュ情報は、前記リフレッシュ周期が短くなった後の最初のリフレッシュ周期の先頭画像を特定する情報と、短くなった前記リフレッシュ周期の長さの情報とで構成される情報である請求項7に記載の動画像受信装置。
  10. 前記リフレッシュ周期が短くなったときのリフレッシュ周期の長さの情報を記憶している記憶部を備え、
    前記リフレッシュ情報は、前記リフレッシュ周期が短くなった後の最初のリフレッシュ周期の先頭画像を特定する情報であって、
    前記表示制御部は、前記記憶部に記憶されている前記リフレッシュ周期の長さの情報をも利用して、前記後尾画像以降のいずれかの画像から、前記動画像を前記表示装置に表示させる
    請求項7に記載の動画像受信装置。
  11. 画像上のイントラスライスが設けられる場所が連続する画像毎に順次ずらされたフレーム間順方向予測符号化画像を少なくとも一部に含む動画像を送信するためのプログラムにおいて、
    外部からのリフレッシュ指示に基づいて、前記イントラスライスが設けられる場所が移動するリフレッシュ周期が短くなるように、フレーム間順方向予測符号化画像の生成を制御するリフレッシュ制御部と、
    前記リフレッシュ周期が短くなった後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定することができるリフレッシュ情報を生成するリフレッシュ情報生成部と、前記リフレッシュ情報を前記動画像に多重する多重部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  12. 所定の動画像送信装置からの、画像上のイントラスライスが設けられる場所が連続する画像毎に順次ずらされたフレーム間順方向予測符号化画像を少なくとも一部に含む動画像を受信するためのプログラムにおいて、
    所定の指示に基づいて、前記動画像送信装置に対して、前記イントラスライスが設けられる場所が移動するリフレッシュ周期を短くさせるためのリフレッシュ指示を行なうリフレッシュ指示部と、
    前記動画像送信装置から得られた、前記リフレッシュ周期が短くなった後の最初のリフレッシュ周期の後尾画像を特定することができるリフレッシュ情報に基づいて、前記後尾画像以降のいずれかの画像から、前記動画像を所定の表示装置に表示させる表示制御部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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