JP3852080B2 - コーナー材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の壁面等のコーナー部(出隅、入隅等)に取り付けて、この部分を凹凸のない平坦な面に先仕上げし、壁装材等の貼着を容易かつ美麗に行うために使用されるコーナー材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、建物の壁面を壁紙、布地、合成樹脂クロス等の壁装材で施工することが多くなっている。この種の壁装材を貼着する場合、美麗な仕上げを得るためには、下地面を凹凸のない平坦な面に仕上げておく必要があるが、壁材として凹凸の多い石膏ボ−ドや合板が使用されることが多いので、特に出隅部分や入隅部分の先仕上げが極めて困難であった。
【0003】
建物の壁面の出隅部分を平坦に先仕上げするために、厚さ1ミリメ−トル以下、幅2ミリメ−トル以下の軟質合成樹脂製蝶番部の長手方向左右両側に、1ミリメ−トル以下の肉厚を有する硬質合成樹脂製の平板を一体に連結し、該平板には適数の孔を穿設したコーナー材が開発されている(実公昭62−40030号)。このコーナー材は、蝶番部を建物のコ−ナ−部に当てがい、この部分を直角に屈曲させて左右両側の平板をそれぞれ壁面に接着剤で貼りつけることにより、該コーナー部の壁面を平坦化するものである。このコーナー材は、表裏反転して使用することにより、建物の出隅部分及び入隅部分の施工を行うことができるとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のコーナー材は、出隅部分の凹凸の多い下地面を手軽に平坦化することができる便利なものであるが、折り曲げ用の蝶番部が薄くて柔らかい材質で作られているため、該蝶番部の強度が弱く、出隅に使用した時はコーナー部のエッジ部の強度が弱くなり、この部分に他の物体が衝突した時に容易に変形や損傷が生じるという問題点があった。また、これを入隅に使用した場合には、その上から壁装材を貼り着けた後、エッジ部にナイフで切り目を入れて壁装材の余分な部分を切り離す際に、軟弱な蝶番部自体が切り離されて、この部分に隙間ができてしまうという問題点があった。
【0005】
一方、上記のような蝶番部を設けず、硬質の平板をその長手方向に沿う中心線でほぼ直角に屈曲させた形状のものが実用化されている。このものは、予め断面L型の屈曲形状に押し出し成形した後、該屈曲した両側の平板部にそれぞれ粘着テープ(両面テープ)を貼り付けて穿孔することにより製造されるが、平板部が互いに直角に屈曲したままであるので、一方の平板部へのテープ貼着や穿孔を行なう時に他方の平板部が邪魔になり、能率的にテープ貼着や穿孔を行うことができず、製造工程が複雑になるという問題点があった。
【0006】
そこで、本願発明は、屈曲部の強度が高く、かつ製造が容易な断面L型のコーナー材を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用した。即ち、本発明にかかるコーナー材は、縦横の平板部が基線の位置で結合一体化された断面L型のコーナー材において、前記結合一体化された平板部のうち、一方の平板部における前記基線の近傍に、前記基線と平行な折り曲げ線を有する柔軟な蝶番部を設けるとともに、前記縦横の平板部には表裏に通じる複数の孔を穿設したことを特徴としている。
【0008】
使用対象となる建物等のコーナー部が、凸状の出隅であっても凹状の入隅であっても、このコーナー材をそのコーナー部にあてがって、その屈曲した2枚の平板部を該コーナー部を構成する両側の面にそれぞれ貼り付ける。このためには、当該平板部の貼り付け面に、表面に接着剤層を有する粘着テープを貼着しておくのが便利である。
【0009】
このコーナー材の屈曲部(エッジ部)は、その平板部と一体に成形されているため、強度が高く、出隅の場合でも該エッジ部が損傷しにくい。また、入隅の場合に、該コーナー材の外面に貼り付けた壁装材を切り離すため、屈曲したエッジ部の内側にナイフを入れても、この部分の強度が高いためコーナー材自体は切り離されにくい。したがって、建物等のコーナー部を十分に保護することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について具体例を挙げて説明する。このコーナー材1は、縦横2枚の平板部2,3をその側縁部で互いにほぼ直角に突き合わせた形状のL型棒体として成形されている。その屈曲線(基線)4を挟んで一方の平板部2には蝶番部5が設けられている。この蝶番部5は、前記基線4の近傍(図示例では前記基線4から数ミリメートル乃至十数ミリメートル離れた位置)に設けられた基線と平行な折り曲げ線7を中心に容易に折り曲げることができるもので、平板部自体を構成する硬質の合成樹脂とは別の柔軟な合成樹脂で一体成形されている。なお、蝶番部5の端縁部が前記基線4に接するようにしてもよい。
【0011】
基線4を挟んで両側の平板部2,3の前記基線4と蝶番部5を避けた位置には、それぞれの一方の面に粘着テープ9が貼り付けられている。粘着テープ9は両面に感圧性接着剤を塗布した両面テープであり、表面は接着剤層保護用の被覆紙10でカバーされている。
【0012】
粘着テープ9を貼り付ける面は、壁面等に貼り付ける面、すなわち、出隅用のコーナー材の場合は屈曲した内側の平板部表面であり、入隅用のコーナー材の場合は屈曲した外側の面である。このような粘着テープを貼り付けておく代わりに、使用時に必要な面に接着材を塗布して貼り付けるようにしてもよい。
【0013】
さらに、上記両側の平板部2,3には、表裏に通ずる円形の孔15,…が多数穿孔されている。この孔は施工時に表裏に塗られたパテが平板部を挟んで一体化するための流通孔で、直径3〜5ミリメートル程度の円形孔とするのが好ましいが、角孔や異形の孔であってもよい。
【0014】
このコーナー材1は、次のようにして製造することができる。すなわち、L型のノズルを有する押し出し金型を用い、適当な強度を有する合成樹脂を押し出し成形する。この場合、蝶番部5には他の部分よりも柔軟な異種材質の合成樹脂が供給されるようにする。この押し出し成形により、一方の平板部に蝶番部を有する断面L型の棒状体が連続的に一体成形される。
【0015】
金型から押し出された断面L型の成形体は、該押し出し成形ラインに設けられたガイド部材により、一方の平板部を蝶番部5で開方向に折り曲げ、図2に示す如く、互いに平行で高さの異なる二つの平板部(2,3a)が段部D(基線4と折り曲げ線7との間の部分3bが垂直となる)によって連結された2段屈曲形状に展開される。
【0016】
この状態では、二つの平板部2,3aが互いに平行になるので、該展開された成形体をこれら両平面部が密着する段付きの金型M上に載せた状態で、該両平面部に対し粘着テープの貼着と穿孔を行うことができる。この場合において、粘着テープの貼着は上方からそれぞれの平板部に対し同時に行うことができ、穿孔は両方の平板部に対し工具(パンチ)Pを同一方向(図2の上下方向)に動作させて加工することができる。このため、インライン加工が容易であり、成形、テープ貼着、穿孔を連続的に行うことができるのである。
【0017】
二つの平板部が直角に屈曲したままであると、テープ貼着と穿孔を各平板部ごとに異なった方向(互いに直角な方向)の動作で行わなければならないので、加工が極めて困難かつ煩雑となるが、本発明のコーナー材は上記の如く、加工時に両平面が平行となるように展開することができるので、加工が容易である。上記成形、加工が終了した棒体は適当な長さに切断すればよい。なお、段部3bにはテープ貼着と穿孔が行われないが、該段部3bの幅はそれほど大きくないので、使用上問題はない。
【0018】
このコーナー材を用いて建物の出隅部を平坦化する場合について例示すると、接着剤層をカバーする被覆紙10を剥して接着剤層を露出させ、図に示す如く、蝶番部5をコーナー部の頂部に当てがって接着剤で平板部2,3を壁面に貼りつける。予め接着剤層が設けれれていないコーナー材の場合は、平板部2,3の裏面側に接着剤を塗って貼りつける。なお、前記蝶番部5を屈曲基線4に近付けておけば、施工するコーナー部が直角ではなく、鋭角または鈍角の場合に、該蝶番部5を利用して若干折り曲げることにより、両平板部を密着させることができるので適応性が向上する。
【0019】
コーナー材1を施工場所に取り付けたら、平板部2,3の外縁部と下地との間に形成される段部をパテ17等でならし、その上から壁紙、布地、ビニルクロス等の壁装材19を接着剤で貼りつける。このパテまたは接着剤が平板部2,3の孔15,…を通して下地に付着するので、コーナー材の付着強度が向上する。図中、20は石膏ボ−ド、合板等の板材、22は野縁材である。
【0020】
このコーナー材1は、屈曲エッジ部(基線部分)を硬質高強度の材質で成形することができるので、使用時にこの部分に物体が衝突しても損傷を受けにくい。また、入隅に使用して、表面に貼り付けられた壁装材をこの部分から切り離す場合に、ナイフの刃先が当たっても簡単には切り離されない。したがって、コーナー部の保護が十分に行われる。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にかかるコーナー材1は、屈曲エッジ部の強度が高く、しかも製造が容易なものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例をあらわす斜視図である。
【図2】その展開状態をあらわす断面図である。
【図3】平板部の拡大断面図である。
【図4】使用法の説明図である。
【図5】その要部の拡大図である。
【符号の説明】
1 コーナー材
2 平板部
3 平板部
4 基線
5 蝶番部
15 孔
Claims (2)
- 縦横の平板部が基線の位置で結合一体化された断面L型のコーナー材において、前記結合一体化された平板部のうち、一方の平板部における前記基線の近傍に、前記基線と平行な折り曲げ線を有する柔軟な蝶番部を設けるとともに、前記縦横の平板部には表裏に通じる複数の孔を穿設したことを特徴とするコーナー材。
- 平板部の片面に、外面側に接着剤層を有する粘着テープが貼り付けられている請求項1に記載のコーナー材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14082396A JP3852080B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | コーナー材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14082396A JP3852080B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | コーナー材 |
Publications (2)
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JPH09302888A JPH09302888A (ja) | 1997-11-25 |
JP3852080B2 true JP3852080B2 (ja) | 2006-11-29 |
Family
ID=15277558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP14082396A Expired - Lifetime JP3852080B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | コーナー材 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3852080B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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JP5438329B2 (ja) * | 2009-01-26 | 2014-03-12 | パナホーム株式会社 | 入隅コーナ部の構造 |
JP6913119B2 (ja) * | 2019-02-18 | 2021-08-04 | 大建工業株式会社 | コーナー部材、クロス仕上施工構造及びクロス仕上施工方法 |
-
1996
- 1996-05-09 JP JP14082396A patent/JP3852080B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09302888A (ja) | 1997-11-25 |
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