JP3851854B2 - 電子部品搭載装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品供給装置から取り出した電子部品をプリント基板の所定の位置に衝撃を緩和してより高速に搭載する電子部品搭載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自装置内に自動搬入されるプリント基板(以下、単に基板という)の所定位置に例えばIC、抵抗、コンデンサ等の多数の電子部品(以下、単に部品という)を自動的に搭載する電子部品搭載装置がある。
【0003】
図8(a) は、そのような電子部品搭載装置の外観を示す斜視図であり、同図(b) はその上下の保護カバーを取り除いて内部の構成を模式的に示す斜視図である。同図(a),(b) に示す電子部品搭載装置(以下、本体装置ともいう)1は、天井カバー上部にCRTディスプレイからなるモニタ装置2と、稼動状態を報知する警報ランプ3を備えている。また、上部保護カバー4の前面には、液晶ディスプレイとタッチ式入力パネルからなり外部からの操作により各種の指示を入力することができる小型の表示入力パネル5が配設されている。
【0004】
下部の基台6の上には、中央に、固定と可動の1対の平行する基板案内レール7及び7が基板の搬送方向(X軸方向、図の斜め右下から斜め左上方向)に水平に延在して配設される。これらの基板案内レール7の下部に接して、ループ状の基板搬送用コンベアベルトが走行可能に配設される。基板搬送用ベルトは、それぞれ数ミリ幅のベルト脇部を基板案内レール7の下から基板搬送路に覗かせて、ベルト駆動モータにより駆動され、基板搬送方向に走行し、基板の裏面両側を下から支持しながら装置本体内に部品搭載前の基板をライン上流側から搬入し、部品搭載済みの基板をライン下流側に搬出する。
【0005】
そして、基台6の内部には、特には図示しないが、基板の位置決め装置、基板を2本の基板案内レール7間に固定する基板固定機構、各部を制御するための制御装置等が備えられている。
また、更に基台6の上には、上記1対の基板案内レール7を跨いで、基板搬送方向に直角の方向(前後方向)に平行に延在する左右一対の固定レール(Y軸レール)8及び8が配設されている。これらY軸レール8に移動レール(X軸レール)9がY軸レール8に沿って滑動自在に係合し、このX軸レール9に、部品を基板に搭載する作業を行う作業ヘッドを支持する作業ヘッド支持塔10がX軸レール9に沿って滑動自在に懸架されている。
【0006】
同図(a),(b) では定かに示していないが、上記のX軸レール9には、その長手方向(X軸方向)に沿って作業ヘッド支持塔10を自在に移動させる不図示のX軸モータが配設され、基台6上には、X軸レール9をY軸レール8に沿って前後(Y軸方向)に進退させるこれも不図示のY軸モータが配設されている。これらのX軸モータ及びY軸モータが制御回路からの指示により正逆両方向に自在に回転することにより、作業ヘッド支持塔10がX軸方向及びY軸方向に自在に移動する。
【0007】
作業ヘッド支持塔10には詳しくは後述する作業ヘッドが支持されており、その作業ヘッドの先端には吸着ノズル11が着脱自在に装着されている。この作業ヘッド支持塔10は、屈曲自在で内部が空洞な帯状のチェーン体12(12−1、12−2)に保護・収容された複数本の不図示の信号コードを介して装置本体1の基台6内部の電装部マザーボード上に配設されている中央制御部と連結されている。上記の作業ヘッド支持塔10は、これらの信号コードを介して中央制御部からは電力及び制御信号を供給され、中央制御部へは基板上の部品搭載位置等の情報を示す画像データを送信する。
【0008】
また、基台6上の前部と後部には夫々部品供給ステージ13及び13が配設されている。これら部品供給ステージ13には、特には図示しないが、部品を収納したテープを巻着したリールを備えたカートリッジ方式の多数の部品供給装置が複数種類の部品に対応して載設され、あるいは複数種類の部品に対応する複数枚のパレットを備えたトレイ方式の部品供給装置等が係合する。
【0009】
この部品供給ステージ13と基板案内レール7との間に、異なる種類の吸着ノズル11を交換可能に収容するノズル交換器14と、吸着ノズル11の先端に吸着された部品を画像認識のために下方から撮像する部品認識用カメラ15とが配設されている。
【0010】
図9(a) は、上記作業ヘッド支持塔10内部の斜視図であり、同図(b) は、上記吸着ノズル11の拡大側断面図である。同図(a) に示すように、作業ヘッド支持塔10は、上述した可撓性の帯状コード12−1(及び図8(b) に示した帯状コード12−2)によって装置本体の中央制御部と連結されており、先端には2個の作業ヘッド16及び16と、基板認識用カメラ17を備えている。
【0011】
2個の作業ヘッド16は、それぞれZ軸方向(上下方向)に昇降可能であり、更にθ軸方向(360°方向)に回転可能に構成され、それぞれその先端に照明装置18を備えている。
2個の作業ヘッド16の先端に交換自在に装着される吸着ノズル11は、同図(a),(b) に示すように、光拡散板11−1とノズル11−2とを有し、同図(b) に示すように、筒状の上端部周面には把持凸部11−3が形成されている。
【0012】
上記の作業ヘッド支持塔10は、上述した二本のY軸レール8と1本のX軸レール9により前後左右に自在に移動し、これから基板に搭載する部品の種類に応じた吸着ノズル11を、図8(b) に示したノズル交換器14で交換した後、部品供給ステージ11上の不図示の部品供給装置から部品を吸着して部品認識用カメラ15上に移動し、照明装置18で光拡散板11−1を上から照明して均一な明るさの背景光を光拡散板11−1から拡散させ、この背景光の中に浮き出る部品を部品認識用カメラ15で撮像する。この部品認識用カメラ17から出力されるアナログ撮像画像データをA/D変換器でデジタル画像データに変換してから画像認識を行い、部品の保持位置偏差を検出し、この検出した保持位置偏差に基づいて搭載位置データを補正する。
【0013】
更に、作業ヘッド支持塔10は、基板認識用カメラ17で図8(a),(b) に示す基板案内レール7によって位置決めされている不図示の基板の所定の部品搭載位置を確認して、その搭載位置に上記の部品を搭載する。
図10は、上記の作業ヘッド16の先端部の構造を示す側断面である。同図に示すように、作業ヘッド16はZ軸支持シャフト19を備え、Z軸支持シャフト19の先端にはやや大きく円筒状に広がったZ軸保持部21がZ軸支持シャフト19と一体に形成されている。
【0014】
このZ軸保持部21を貫通し、Z軸支持シャフト19内に滑動自在に上部を挿通されてZ軸22が保持されている。Z軸22はZ軸支持シャフト19に対して、数mmの高さ範囲aで上下に動けるようになっており、通常は、Z軸22のフランジ状に張り出す挿通係合部が、Z軸保持部21の下端についたストッパに当接してZ軸22が抜けないように構成されている。
【0015】
Z軸22の下端部には把持装置23が備えられ、この把持装置23は開閉自在な2個の把持爪25によって、吸着ノズル11の把持凸部11−3の下方を咥え込むようにして吸着ノズル11を着脱自在に把持している。
このZ軸22の把持装置23と、Z軸支持シャフト19のZ軸保持部21との間にダンパースプリング24が介装されている。Z軸22の把持装置23は、ダンパースプリング24によって常に下方向に押圧されており、これにより、Z軸22の挿入係合部は、通常は、Z軸保持部21の下端にストッパに押し付けられている。
【0016】
Z軸支持シャフト19は、図9で説明したように、上下に昇降自在であり且つ360度方向に回転自在である。そして、上端部には、特には図示しないが、真空発生装置に連結された吸引ホースが連結されている。図10に示す作業ヘッド16は吸着ノズル11の先端に部品26を吸着した状態を示している。
【0017】
Z軸22は、部品26を吸着ノズル11に吸着する場合と、その吸着した部品26を基板に搭載する場合に、Z軸支持シャフト19と共に下降する。部品26を吸着ノズル11に吸着する場合は、吸着ノズル11と部品26との間に衝突による衝撃が発生する。また、吸着した部品26を基板に搭載する場合にも部品26と基板との間に衝突による衝撃が発生する。
【0018】
通常、部品26には厚さにバラツがあり、他方、基板にも厚さのばらつきや反り等により、高さ位置に微小な変位が発生している。上記のダンパースプリング24と数mmの高さ範囲aは、そのような部品26の高さ寸法の誤差や基板の厚さや反り等からくる高さ方向の変位を吸収して、部品26や基板に大きな衝撃や圧力が加わらないようにするために設けられている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ダンパースプリング24は、上記のように部品搭載時の高さ方向の位置ずれを吸収して、部品や基板に大きな衝撃や圧力が加わらないようにするためのものであるから、その押し付勢力は弱いほど良い。
【0020】
ところが、部品を吸着するときZ軸支持シャフト19内部に負圧が発生する。この負圧によって、外気によるZ軸22を上方に押し上げる(持ち上げる)力が発生する。したがって、ダンパースプリング24の押し付勢力を余り弱くしてしまうと、上記のZ軸22つまり把持装置23の押し上げによってダンパースプリング24が縮んでしまう。またZ軸支持シャフト19が急速に上下したときなどにも伸縮して動いてしまうが、これは負圧による押し上げ力よりは弱い。
【0021】
したがって、ダンパースプリング24には、部品吸引時に負圧によって縮まないように、負圧の発生する力より大きな初期荷重を設定しておく必要がある。
しかしながら、近年の生産タクトの向上指向に従い、Z軸支持シャフト19の昇降動作にも高速化の要求が高まってくると、上述した従来の方法では、Z軸支持シャフト19の上下の移動速度の高速化により部品26の吸着時や基板への搭載時に部品26や基板に伝わる衝撃荷重が増加し、この衝撃荷重が部品26の許容できる上限を越えてしまい、部品26を損傷させる等の不具合が発生する可能性が大きくなってきた。
【0022】
特に、部品や基板への衝撃が問題になるのは、下降終了時であり、この時にノズル保持部には重力と減速加速度による力に加えて更にダンパースプリングの荷重も加わってくる。したがって、吸着動作を高速化するために吸着ノズル11つまりZ軸支持シャフト19を急速に降下させると、極めて大きな衝撃力が部品や基板に伝達される。
【0023】
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、部品を基板の所定の位置に衝撃を緩和してより高速に搭載する電子部品搭載装置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
以下に、本発明に係わる電子部品搭載装置の構成を述べる。
本発明の電子部品搭載装置は、部品供給部から電子部品を吸着して該電子部品をプリント基板の所定の位置に搭載する作業ヘッドを備えた電子部品搭載装置であって、上記電子部品を吸着する吸着ノズルを保持する上記作業ヘッドのノズル保持部を備えたZ軸先端の高さを制御するアクチュエータと、上記Z軸先端の高さの変位を検出する変位検出手段と、上記電子部品を吸着する上記吸着ノズルの空気圧を検出する空圧検出手段と、上記Z軸の位置及び加速度並びに上記空圧検出手段により検出された空気圧に基づいて、上記吸着ノズルにより上記電子部品を吸着する際または吸着した上記電子部品を上記プリント基板へ搭載する際における上記電子部品に与える衝撃を可及的に緩和すべく上記アクチュエ−タに発生させる力を制御する制御手段と、を備えて構成される。
【0025】
また、この電子部品搭載装置は、例えば請求項2記載のように、上記アクチュエータの位置、速度及び加速度の変位量を検出するアクチュエータ変位量検出手段を更に有し、上記制御手段は、上記Z軸の位置、速度及び加速度並びに上記空圧検出手段により検出される空気圧及び上記アクチュエータ変位量検出手段により検出された上記アクチュエータの変位量に基づいて、上記吸着ノズルにより上記電子部品を吸着する際または吸着した上記電子部品を上記プリント基板へ搭載する際における振動を吸収すべく、上記アクチュエータに発生させる力を制御するように構成される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施の形態における電子部品搭載装置の制御システムの構成を示すブロック図である。尚、電子部品搭載装置の外観及び内部のハード構成は、図8(a),(b) に示した電子部品搭載装置1の構成と、作業ヘッド16の構成を除いてほぼ同様である。
【0027】
図1に示すように、本例における電子部品搭載装置の制御システムは、制御部27にバス28を介して接続された撮影部29、吸着ノズル部31、記憶部32、センサ部33、Y軸モータドライバ34、X軸モータドライバ35、Z軸モータドライバ36、回転モータドライバ37及びアクチュエータドライバ38が設けられている。
【0028】
上記の撮影部29は、作業ヘッドの吸着ノズル先端の位置補正や吸着ノズルに吸着された電子部品の位置補正を行うために基台側に配設されている撮像カメラや、基板の電子部品搭載位置を確認するために作業ヘッド支持塔側に配設されている撮像カメラを駆動制御する回路である。
【0029】
また、吸着ノズル部31は、各作業ヘッド支持塔に支持されている各作業ヘッドの吸着ノズルに連結されている吸引ホースの空気圧を制御する回路である。
記憶部32は、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、さらには各種のデスク装置ドライバ等を有する回路であり、ROMには制御部27に各種の処理を実行させるプログラムが記憶されている。RAMにはデスク装置から読み込まれた各種のデータ、又は制御部27が行う各種演算の中間データを一時的に記憶する記憶領域が備えられている。
【0030】
センサ部33は、基板搬入センサや基板搬出センサ、作業ヘッド支持塔の移動終端位置のセンサなどの通常のセンサの他に、本発明の作業ヘッドに配設されるZ軸変位センサや空圧センサなどを駆動し、その検知出力を制御部27に通知する回路である。
【0031】
更に、Y軸モータドライバ34は、各Y軸レールが支持するX軸レールをそれぞれ所望のY軸方向に移動駆動するY軸モータの駆動回路である。
X軸モータドライバ35は、各X軸レールが支持する作業ヘッド支持塔をそれぞれ所望のX軸方向へ移動駆動するX軸モータの駆動回路である。
【0032】
Z軸モータドライバ36は、各作業ヘッド支持塔に支持される作業ヘッドをそれぞれ所望のZ軸方向へ昇降駆動させるZ軸モータの駆動回路である。
回転モータドライバ37は、各作業ヘッド支持塔に支持される作業ヘッドを、それぞれ所望の360度方向へ回転駆動するθ軸モータの駆動回路である。
【0033】
そして、アクチュエータドライバ38は、各作業ヘッドの上下動、すなわち作業ヘッド先端の詳しくは後述するZ軸の上下動の動作を補正するためのリニアモータを駆動する回路である。
図2は、上記電子部品搭載装置の作業ヘッド支持塔に保持される作業ヘッドの主要部の構成を示す断面図である。同図には、本発明に関わる主要部のみを示しZ軸モータ、Z軸駆動ベルト、Z軸係合ナット、θ軸モータ、θ軸駆動ベルト、θ軸プーリ、回転・昇降支持ガイド等の機構部の構成は図示を省略している。
【0034】
同図に示すように、作業ヘッド40は、Z軸支持シャフト41の下方からZ軸42が挿通されている。Z軸支持シャフト41の下端には、Z軸支持シャフト41の内径と同し内径を有するフランジ43が固着している。Z軸支持シャフト41の内面には、上記のフランジ43の固着部分から上方へ、軸心を中心に対向する位置に、所定の長さの溝44が穿設されている。この溝44に、Z軸42の周面に軸対称に形成されている凸部45が滑動自在に嵌入している。
【0035】
凸部45の長さは、溝44の長さよりも短く形成されている。Z軸42は、自由状態では、自重で下方に付勢され、凸部45の下端がフランジ43の上面に当接してZ軸支持シャフト41に支持される。また、この静止状態で、凸部45の上方には、凸部45の長さが溝44の長さよりも短い分だけの長さhの間隙が溝44内に形成されている。この長さhの分だけ、Z軸42は、Z軸支持シャフト41の昇降とは独立に、上下に移動可能である。またZ軸42は、その凸部45がZ軸支持シャフト41の溝44に嵌入していることによりZ軸支持シャフト41と一体に回転する。
【0036】
Z軸支持シャフト41の内部では、Z軸42の上端面に、Z軸変位センサ46の伸びきった探針46−1の先端が当接している。探針46−1は、Z軸42の上下の移動に追随して上下に進退してZ軸42の上下の変位を検知する。
また、Z軸支持シャフト41の内部には、Z軸42の上端面の近傍の適宜の位置に、Z軸支持シャフト41内の空気圧を検知するための空圧センサ47が配設されている。
【0037】
また、Z軸42の先端には吸着ノズルを着脱自在に装着するノズル保持部48が形成されている。このノズル保持部48は、支持ピン49を支点に回動可能に配設された鉤形をした複数の把持爪51からなるクランプ機構を備えている。
また、上記のフランジ43の下面から下方に筒状体52が固設され、この筒状体52にはコイル53が捲着されている。コイル53には、Z軸支持シャフト41に埋設されて上から下に貫通するコイル用電線54が接続されている。コイル用電線54の図外に延びる他端は、不図示の電流増幅回路を介して図1に示したアクチュエータドライバ38に接続している。
【0038】
上記の筒状体52のコイル53の捲着部を包み込むようにヨーク体55が、ノズル保持機構の上方で、Z軸42に外嵌して固着している。ヨーク体55にはZ軸42側に密着して環状の永久磁石56が配設されている。上記のコイル53、ヨーク体55及び永久磁石56により、Z軸42を上下動させるアクチュエータ57を構成している。
【0039】
このアクチュエータ57は、ボイスコイルモータ形式の極めて小型のリニアモータであり、フレミングの左手の法則を利用した簡単な構造をなし、ほぼ電流値に比例した力を発生する。本例では鉛直方向に10mmほどの稼動範囲(上述した長さhの範囲)でZ軸42つまりノズル保持部48を上下に移動させる力を発生させることが出来る。すなわちこのアクチュエータ57は、Z軸42に対して従来の受動的なダンパースプリングに代わって上述した長さhの範囲でZ軸42に対し能動的に上下方向への力を作用させることができる。
【0040】
ここで、吸着ノズルを装着したノズル保持部48に掛かる力を考える。例として作業ヘッド支持塔を部品供給部の上に移動させ、部品供給部から、ノズル保持部48に装着されている吸着ノズルにより部品を吸着して取り出す時にノズル保持部48に働く力を考えると、ノズル保持部48には、Z軸42の下降及び上昇時の加減速によって発生する力、重量による力、部品の吸着により発生する力の3種類の力が作用する。
【0041】
図3(a),(b),(c) は、それぞれ上記のZ軸42の加減速によって発生する力、重量によって発生する力、部品の吸着によって発生する力を模式的に示す図である。尚、同図(a) および同図(c) に示す力は、変化を分かりやすく示すため、同図(b) の重量による力(重力)よりも大きく示しているが、実際には、吸着ノズルの大きさや吸着される部品の形状や寸法等によって、そのつど変化する。また同図(a),(b),(c) は、いずれも横軸に時刻t0 から時刻t2 までの時間を示し、縦軸に力を示している。
【0042】
横軸に示す時刻t0 から時刻t1 までがZ軸42(つまりZ軸支持シャフト41)の下降時間、時刻t1 は部品吸着時刻、そして、その時刻t1 から時刻t2 までがZ軸42の上昇時間を示している。また、縦軸に示す「0」は力が零の位置を示し、「0」より上の「+」は上向きの力、「0」より下の「−」は下向きの力を示している。
【0043】
同図(a) に示すように、ノズル保持部48の下降/上昇による加減速により発生する力aは、下降開始時の加速では慣性により上向きの力となってノズル保持部48に加えられ、下降終了時の減速では同じく慣性により下向きの力となってノズル保持部48に加えられる。また、部品吸着後の上昇開始時の加速では慣性により下向きの力となり、上昇終了時の減速では同じく慣性により上向きの力となる。
【0044】
また、同図(b) に示す重量による力bは常に一定であり、下向きである。また部品供給部にある部品を吸着するには、吸着ノズルの先端に負圧を供給して部品を吸着するが、部品が吸着ノズルに吸着されるとZ軸42内の負圧が強くなり、同図(c) に示すように、Z軸42つまりノズル保持部48を持ち上げる力cが発生する。
【0045】
前述したように、従来では、部品吸着動作を高速化するためにZ軸支持シャフトを急速に降下させると、図3(a),(b),(c) に示す3種類の力a、b及びcが総合されて極めて大きな衝撃力が部品や基板に伝達される。
しかし、本例では、アクチュエータ57を駆動して、図3(a),(b),(c) に示すようなノズル保持部48を介して吸着ノズル先端に加わる力a、b及びcを相殺し、部品吸着時には吸着ノズルと部品の衝突時の衝撃を緩和し、基板への部品搭載時には吸着ノズルに保持された部品と基板の衝突時の衝撃を緩和する。これにより、Z軸42の高速動作を可能にし、部品搭載装置における基板ユニットの生産能力を向上させることができる。
【0046】
本例では、Z軸支持シャフト41の上下動に伴う慣性による力と部品の吸着により発生する負圧による力を検出し、この検出に基づいて、ノズル保持部48にかかる力(つまり吸着ノズル先端に加わる力、以下同様)を計算し、この計算に基づいてアクチュエータ57を駆動して、ノズル保持部48がZ軸支持シャフト41に対して伸びきる側に保持するために必要な最小限の力が加わるように制御する。
【0047】
図4(a) は、ノズル保持部48(つまり装着されている吸着ノズルの先端、以下同様)を適正に動作させるために作用させる保持力の指令値(電流換算値、以下同様)を示す図であり、同図(b) は、その指令値を実現させるためにアクチュエータ57を駆動する力を示す図である。同図(a),(b) も、横軸に時刻t0 から時刻t2 までの時間を示している。
【0048】
尚、ここで言う保持力は、Z軸支持シャフト41からノズル保持部48に対して加えられる力(重力も含む)を示し、その力の加わる方向は、ノズル保持部48を上に持ち上げる方向をプラス、下に引かれる方向をマイナスとしたとき、常に下向きである。図4(a) に示す保持力の指令値dが中心線「0」より下に表されているのは、上記のようにノズル保持部48が常に下方に引かれていることを意味している。
【0049】
また、同図(a) に示す保持力の指令値dは、時間軸に対する関数であり、Z軸支持シャフト41に対してZ軸42が伸びきる側に保持していたノズル保持部48を、部品吸着時刻t1 の直前に、つまり吸着ノズルの先端が部品に当接する寸前までに、アクチュエータの保持力が可能な限り弱くなるようにして、吸着ノズルの先端が部品に当接した際の衝突による衝撃を吸収するようにしている。そして、続いて部品を吸着するために吸着ノズルの先端を緩やかに部品に押圧させている。
【0050】
上記の指令値dを実現するための図4(b) に示すアクチュエータ57の駆動力をeとすれば、上記の指令値dは、駆動力eと、図3(a),(b),(c) に示した加減速による力a、重量による力b、及び負圧による力cとが合成されたものであるから、上記の指令値dは式「d=a+b+c+e」で表すことができる。
【0051】
したがって、加減速による力a、重量による力b、及び負圧による力cがそれぞれ確定され、更に指令値dが決定されれば、アクチュエータ57の駆動力eは、上記の式「d=a+b+c+e」の「a+b+c」を左辺に移項して、式「d−a−b−c=e」によって求めることができる。
【0052】
図5は、上記のように演算によって行われるアクチュエータ57によってノズル保持部48の移動位置を制御する制御モジュールのブロック図である。この制御はリアルタイムで行われる。同図に示すように、先ず、Z軸42への保持力の指令値dが加減算モジュール58に出力される。
【0053】
この指令値dは、外部からの力が加わっていないとした場合に、吸着ノズルの先端に加えるべき適正な力を示し、そのようにZ軸42(つまりノズル保持部48)に力を加えるために、アクチュエータ57を駆動するための力であり、図4(a) に示した指令値dと同じものである。図5に示す指令値dは、上記の力が、アクチュエータ57がその力と同じ大きさの力を出すのに必要な電流の値に変換されたものである。
【0054】
これと同時に、Z加速度(Z軸42の位置及び加速度)が検出され、この検出されたZ加速度がZ加速度変換モジュール59によって電流値aに変換されて、この変換された電流値aが上記の加減算モジュール58に出力される。この電流値aへの変換も、Z加速度が、アクチュエータ57がその力と同じ大きさの力を出すのに必要な電流の値に変換されたものである。
【0055】
上記のZ加速度の検出では、先ず、Z軸42の位置、つまり、このZ軸42を保持しているZ軸支持シャフト41の位置は、Z軸支持シャフト41の上下動を起動した時点からの時間と、図1に示したZ軸モータドライバ36によって回転駆動される不図示のZ軸モータに付加されているエンコーダの出力を計測することによって得られ、これにより、Z軸42の位置を予測することができる。次に、Z軸42の加速度は、時間軸に対する上記の位置の変化から検出することができる。
【0056】
このZ加速度の値と、予め計測しておいたアクチュエータ57によって駆動される部分(Z軸、吸着ノズル、部品)の重量から、Z軸支持シャフト41の加速減速によって、Z軸42にかかる力を演算によって求めることができる。
更に、上記と同時に、重量が検出され、この検出された重量が、重量変換モジュール61によって電流値bに変換され、この変換された電流値bが上記の加減算モジュール58に出力される。上記の重量は、Z軸42の重量は固定値であるので、部品吸着時においてはノズル保持部48に装着された吸着ノズルの番号(種類)で認識される吸着ノズルの重量を加えて演算することによって検出される。また、部品搭載時には、吸着している部品の番号(種類)によって認識される部品重量を更に加えて演算されることによって検出される。いずれの場合も、検出後における重量は一定であり、重量から変換された一定の電流値bが出力される。
【0057】
この電流値bも、図3(b) に示した、重量bが、アクチュエータ57がその力と同じ大きさの力を出すのに必要な電流の値に変換されたものである。
更に、上記と同時に、真空圧が検出され、この検出された真空圧が、真空圧変換モジュール62によって電流値cに変換され、この変換された電流値cが上記の加減算モジュール58に出力される。この電流値cも、図3(c) に示した真空圧による力cが、、アクチュエータ57がその力と同じ大きさの力を出すのに必要な電流の値に変換されたものである。
【0058】
上記の真空圧は、図2に示した空圧センサ47によって検出されるZ軸支持シャフト41内の真空圧である。この圧力センサの出力と、予め測定しておいたZ軸支持シャフト41管内の断面積から、真空圧力によって発生する力(図3(c) に示したノズル保持部48を引き上げる力)の大きさを求め、この求められた力に対応する上述した電流値cに変換される。
【0059】
これらの電流値d、a、b、及びcは、加減算モジュール58によって、式「d−a−b−c=e」によおる演算が行われる。すなわちZ加速度から発生する力a、重力(重量)b、真空圧から発生する力cと、アクチュエータ57の出す力の合計が、保持力指令dと一致するような、アクチュエータ57の推力eが、駆動電流に換算されて計算される。
【0060】
この演算結果の電流値eがアクチュエータ57への電流指令(力指令)として電流制御部(力制御部)63に送出される。この電流値eに換算されたアクチュエータ57の推力eは、例えば図4(b) に示すような波形からなる時間軸に沿って変化する推力eである。
【0061】
上記の電流値eは、電流増幅回路64で、増幅され、リニアモータであるアクチュエータ57を駆動する。このとき実際に流れた電流値は、電流検出器65によって検出され、電流制御部63にフィードバックされる。電流制御部63は、実際に流れる電流値が電流指令の通りになるように制御する。
【0062】
図6は、他の実施の形態におけるアクチュエータ57によるノズル保持部48の移動位置を制御すると共にノズル保持部48をより安定した状態に制御する制御モジュールのブロック図である。尚、本例における電子部品搭載装置の制御システムの構成は、図1の場合と同一である。ただし、図6に示す制御ブロックは、図5に示した保持力指令の制御ブロック66に加えて、Z軸42の位置と速度を制御するための制御ループが追加されている。Z軸42の位置の検出は図2に示したZ軸変位センサ46によって行われる。また、この制御もリアルタイムで行われる。
【0063】
図6に示す制御ループにおいて、図1に示す制御部27からZ軸支持シャフト41の動作に同期して出力されるアクチュエータ57への位置指令とゲイン指令が、位置制御部67及び乗算器69に与えられる。位置指令は位置制御部67及び速度制御部68を介して電流指令となって乗算器69に入力される。
【0064】
また、上記の位置制御部67には位置検出器71からアクチュエータ57の位置情報がフィードバックされ、速度制御部68には速度検出器72からアクチュエータ57の移動速度情報がフィードバックされる。上記の位置検出器71は、Z軸変位センサ46の出力に基づいてアクチュエータ57の位置を検出し、速度検出器72は、Z軸変位センサ46の出力に基づいて得られるアクチュエータ57の時間軸に対する位置の変化に基づいて、アクチュエータ57の速度を検出する。
【0065】
乗算器69は、ゲイン指令に基づいて、速度制御部68から出力される電流指令に係数kを乗算して、この係数kを乗算した電流指令を加算器73に出力する。また、制御ブロック66側のアクチュエータ57への駆動電力指令eは、一旦係数(1−k)を乗算器74によって乗算され、この係数(1−k)を乗算された駆動電力指令が上記の加算器73に入力される。これにより、加算器73から、保持力指令のみではなく、保持力指令に位置指令の補正が加わった電流指令が制御ブロック66の電流制御部63に入力される。
【0066】
上記の係数kは(0≦k≦1)の実数であり、アクチュエータ57の制御を位置制御によって行うか駆動力の大きさの制御で行うかの割合を決めるものであり、位置制御から駆動力制御になだらかに遷移させるために用いられる係数である。この係数kは、測定実験によって最適値が決定される。
【0067】
また、係数kは一定の値ではなく、Z軸支持シャフトの高さの関数となっている。これは、吸着ノズルの先端が吸着する部品に到達するまで、又は吸着した部品が基板面に到達するまでは、アクチュエータ57の制御に主に位置制御を用い、部品又は基板に到達したあとは、主に駆動力(部品又は基板を押圧する力)の制御を用いるように変化させるためである。
【0068】
この係数kは、制御部27より、位置指令及び保持力指令と共に、Z軸支持シャフト41の動作に同期して送り出される。
図7(a),(b) は、上記のようにして制御されることによって吸着ノズルの先端が部品に衝突する瞬間にアクチュエータ57を縮む方向に動かす動作を示す図である。同図(a) は、アクチュエータ57の速度avと、Z軸支持シャフト41の速度zv、Z軸42先端の吸着ノズルの先端の速度nv、及びゲインkとの関係を示しており、同図(b) は、そのときのアクチュエータ57の高さ位置ahと、Z軸支持シャフト41の高さ位置zh、Z軸42先端の吸着ノズルの先端75の高さ位置nhとの関係を示している。
【0069】
このように、Z軸支持シャフト41が部品に近づいたとき、アクチュエータ57を上に縮む方向に動作させるように位置制御する。アクチュエータ57の縮む速度とZ軸支持シャフト41が下がる速度が一致する時点で、吸着ノズルの先端75が部品の上に到達するように動作させることによって、吸着ノズルの先端75が部品に当る時点でのノズル先端の速度を「0」に近くすることができる。このときゲインkによって、アクチュエータ57を位置制御から力制御に切り替えることによって、衝突時の衝撃を最小にして、その後にゆるやかに押し付ける制御が可能になる。
【0070】
尚、上記実施の形態では、いずれも能動的な作用を持ついわばアクティブダンパーとでもいうべきアクチュエータとして、VCM(ボイス・コイル・モータ)からなる直動モータ(リニアモータ)を使用しているが、これに限ることなく、アクチュエータは、その推力がZ軸支持シャフトの加速度、ノズル保持部の重量及びZ軸支持シャフト内の真空圧からそれぞれ発生する力と合成されて、ノズル保持部に対する適正な保持力指令となるような推力を発生させるものであれば、そのような形態のアクチュエータであっても良い。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、作業ヘッドのノズル保持部に能動的な作用を持つアクチュエータを配設し、アクチュエータの推力、Z軸支持シャフトの加速度、ノズル保持部の重量、Z軸支持シャフト内の真空圧からそれぞれ発生する力の合計が適正な保持力指令となるようにアクチュエータを駆動するので、Z軸下降時の衝撃荷重が低滅されて部品や基板を損傷させる虞がなくなって歩留まりが向上する。
【0072】
また、アクチュエータの駆動により、吸着ノズルの先端の位置とこれに加わる力を強制的に制御できるので、Z軸の移動速度を高速化することが可能となり、これにより、電子部品搭載装置の基板ユニット生産能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における電子部品搭載装置の制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】一実施の形態における電子部品搭載装置の作業ヘッド支持塔に保持される作業ヘッドの主要部の構成を示す断面図である。
【図3】 (a),(b),(c) はそれぞれZ軸の加減速によって発生する力、重量によって発生する力、部品の吸着によって発生する力を模式的に示す図である。
【図4】 (a) はノズル保持部を理想的に動作させるために作用させる力の指令値を示す図、(b) はその指令値を実現させるためのアクチュエータの駆動電流出力値を示す図である。
【図5】一実施の形態における作業ヘッドのアクチュエータによってノズル保持部の移動位置を制御する制御モジュールのブロック図である。
【図6】他の実施形態におけるノズル保持部の移動位置をより安定した状態に制御する制御モジュールのブロック図である。
【図7】 (a) は保持力指令と位置指令の両方で制御される場合の各部の速度及びゲインkとの関係を示す図、(b) はそのときの各部の高さ位置の関係を示す図である。
【図8】 (a) は従来の電子部品搭載装置の外観を示す斜視図、(b) はその上下の保護カバーを取り除いて内部の構成を模式的に示す斜視図である。
【図9】 (a) は従来の電子部品搭載装置の作業ヘッド支持塔内部の斜視図、(b) は吸着ノズルの拡大側断面図である。
【図10】従来の電子部品搭載装置の作業ヘッドの先端部の構造を示す側断面である。
【符号の説明】
1 電子部品搭載装置
2 モニタ装置
3 警報ランプ
4 上部保護カバー
5 表示入力パネル
6 基台
7 基板案内レール
8 Y軸レール
9 X軸レール
10 作業ヘッド支持塔
11 吸着ノズル
11−1 光拡散板
11−2 ノズル
12−1、12−2 帯状コード
13 部品供給ステージ
14 ノズル交換器
15 部品認識用カメラ
16 作業ヘッド
17 基板認識用カメラ
18 照明装置
19 Z軸支持シャフト
21 Z軸保持部
22 Z軸
23 把持装置
24 ダンパースプリング
25 把持爪
26 電子部品
28 制御部27にバス
29 撮影部
31 吸着ノズル部
32 記憶部
33 センサ部
34 Y軸モータドライバ
35 X軸モータドライバ
36 Z軸モータドライバ
37 回転モータドライバ
38 アクチュエータドライバ
40 作業ヘッド
41 Z軸支持シャフト
42 Z軸
43 フランジ
44 溝
45 凸部
46 Z軸変位センサ
46−1 探針
47 空圧センサ
48 ノズル保持部
49 支持ピン
51 把持爪
52 筒状体
53 コイル
54 コイル用電線
55 ヨーク体
56 永久磁石
57 アクチュエータ
58 加減算モジュール
59 Z加速度変換モジュール
61 重量変換モジュール
62 真空圧変換モジュール
63 電流制御部
64 電流増幅回路
65 電流検出器
66 保持力指令の制御ブロック
67 位置制御部
68 速度制御部
69 乗算器
71 位置検出器
72 速度検出器
73 加算器
74 乗算器
75 吸着ノズル先端

Claims (2)

  1. 部品供給部から電子部品を吸着して該電子部品をプリント基板の所定の位置に搭載する作業ヘッドを備えた電子部品搭載装置であって、
    前記電子部品を吸着する吸着ノズルを保持する前記作業ヘッドのノズル保持部を備えたZ軸先端の高さを制御するアクチュエータと、
    前記Z軸先端の高さの変位を検出する変位検出手段と、
    前記電子部品を吸着する前記吸着ノズルの空気圧を検出する空圧検出手段と、
    前記Z軸の位置及び加速度並びに前記空圧検出手段により検出された空気圧に基づいて、前記吸着ノズルにより前記電子部品を吸着する際における前記電子部品に与える衝撃を可及的に緩和すべく
    前記吸着ノズルの先端が前記電子部品に衝突する瞬間に前記アクチュエータを縮む方向に動かすように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする電子部品搭載装置。
  2. 前記アクチュエータの位置、速度及び加速度の変位量を検出するアクチュエータ変位量検出手段を更に有し、前記制御手段は、前記Z軸の位置、速度及び加速度並びに前記空圧検出手段により検出される空気圧及び前記アクチュエータ変位量検出手段により検出された前記アクチュエータの変位量に基づいて、前記吸着ノズルにより前記電子部品を吸着する際における振動を吸収すべく、前記アクチュエータに発生させる力を制御することを特徴とする請求項1記載の電子部品搭載装置。
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