JP3850916B2 - 便座の殺菌装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
従来、飛行機、デパートメント・ストアー、レストラン、オフィスなどの公共用水洗便所などでは、便座の表面の形に類似した使い捨てのシートペーパーが予め用意されていて、このシートペーパーを便座の上に敷いて、便座に付着した細菌が人体に移るのを間接的に防いでいたが、このシートペーパーを便座の上に手で敷いたり、用済み後に手で捨てる必要があり、この作業が面倒であった。また、このシートペーパーを便座の表面に自動的に供給するシートペーパー自動供給装置が最近市販されているが、これもシートペーパーを捨てるのは手で行う必要があり、また便座の表面を殺菌するものではない。また、便座の表面を殺菌するために、殺菌液を含浸させた水溶性の使い捨て殺菌ペーパーも市販されているが、いちいちこれを外出時に携帯するのが面倒であった。
【0002】
上記従来の欠点を解決するに、本発明者は、1990年5月7日に特許を出願した発明(特許出願番号、特願平2−117365)において、便座の表面を直接的に殺菌消毒し、常にその表面を清潔に保つことができる便座の殺菌便座を提案した。この先行技術の便座の殺菌便座は、特許出願公告番号、特公平7−93913号(公告日、1995年10月11日)の特許公報に記載のように、少なくとも表面が短波長光線透過部材からなる便座を備え、前記便座の一端部を短波長光線導入部とし、前記便座の表面部を短波長光線出射部とし、前記短波長光線導入部から導入された前記短波長光線を前記便座の他端へ伝搬させると共に、前記便座の表面のほぼ全面から前記短波長光線を出射させるように構成されている。即ち、この先行技術の便座の殺菌便座は、便座として紫外線の導光材料を使用して、紫外線光源から放射した紫外線を便座の一端から導入し、光フアイバーの原理を用いてこの紫外線を便座の他端へ伝搬させると共に、便座の表面のほぼ全面から紫外線を出射させ、便座の表面を紫外線により実質的に均一に照明することにより便座の表面のほぼ全面を紫外線の殺菌作用により殺菌消毒するものである。
【0003】
上記紫外線光源としては、蛍光灯の蛍光塗料の塗布をやめ、外管に使用するガラスとして石英などの紫外線透過ガラスを使用した通常の殺菌ランプ(低圧水銀ランプ)が使用することができる。この殺菌ランプ20から放射される波長2600オングストローム付近の短波長紫外線は、大きな殺菌効果があることが広く知られている。一方前記短波長紫外線の強度が大きな場合には肉眼に害を与える恐れがある。このために、この先行発明を実施化するに当たっては、前記特許公報に記載のように、万一紫外線が外部に放射されている状態の時に、便座の表面を肉眼で長い時間又は近距離で直接見つめることがないようにする以下の安全手段(1)、(2)、(3)、又は(4)が必要であった。
【0004】
前記安全手段(1)は、人体力が便座に着座したことを着座センサーにより検知して、その検知信号を点灯回路に出力することにより、通常は紫外線光源を消灯させてあり、着座した時にのみ便座の表面を殺菌するに十分な所定時間、紫外線光源を点灯させるものである。また前記安全手段(2)は、通常は紫外線光源を点灯して便座の表面を殺菌中であり、人体から放射される赤外線を検知する例えば焦電効果型の赤外線センサーにより人体の接近を検知し、この検知信号を点灯回路に出力し、紫外線光源を消灯させて便座の表面から出射する紫外線を直視するのを避けるものである。更にまた前記安全手段(3)は、通常は紫外線光源を点灯して便座の表面を殺菌中であり、赤外線センサーにより人体の接近を検知し、この検知信号を点灯回路に出力し、紫外線光源を消灯させて便座の表面から出射する紫外線を直視するのを防ぎ、次いで人体が便座に着座したときに着座センサーの検知信号ONにより点灯回路を動作させ、紫外線光源を所定時間点灯し、再び便座の表面を殺菌するものである。次いで人体が便座から離れた時に着座センサーの検知信号はOFFとなるが、人体が上記赤外線センサーから十分な距覧」だけ遠ざかると再び紫外線光源を点灯させ、初期の状態に戻すことができる。更にまた前記安全手段(4)は、着座センサーを省略して、その代わりに赤外線センサーのみを用い、常時紫外線光源を点灯させておき常時便座の表面を殺菌しておき、人体が赤外線センサーに接近した時に、紫外線光源を消灯するように構成して、便座から出射する紫外線が肉眼に入るのを防ぐものである。
【0005】
前記短波長光線透過部材として使用できる紫外線透過性の材料としては、前記特許公報に記載のように、無機材料として、SiO2を少なくとも99.9重量パーセント含む透明石英ガラス(溶融石英:fused quarts)、サフアイア(sapphire)、組成SiO2,75.3、B2O3,13.8、ZnO,1.4、Al2O3,4.3、NaO,5.0重量パーセントのホウケイ酸ガラス(borosilicate glass)などがあげられ、また有機材料としてはジメチル・シリコーン(dimethyl silicone)などのシリコーン系樹脂、ポリカーボネート(polycarbonate)樹脂などがあげられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の主な目的は、便座の表面を直接的に殺菌消毒し、常にその表面を清潔に保つことができる上記先行発明の便座の殺菌便座を改良し、上記安全手段を削除可能とする便座の殺菌便座を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の便座の殺菌便座は、少なくとも表面が短波長光線透過部材からなる便座を備え、前記便座の一部分を短波長光線導入部とし、前記便座の表面部を短波長光線出射部とし、前記短波長光線導入部から導入された前記短波長光線を前記便座の他端へ伝搬させると共に、前記便座の表面のほぼ全面から前記短波長光線を出射させるように構成した便座の殺菌便座において、前記短波長光線透過部材から漏れ出る前記短波長光線によって照射され、前記短波長光線透過部材の前記表面にほぼ全面的に設けられた、前記短波長光線によって活性化する光触媒を含む光触媒層を備えている。
【0008】
前記光触媒層は、多数の光触媒粒子を短波長光線透過部材からなる結合材内に分散させることができる。
【0009】
前記光触媒(photocatalyst、photo activatedcatalyst)自体は周知のものであり、短波長光線の照射によって励起されて活性化し、光励起されたときに発揮する強力な光触媒の酸化還元力による光触媒反応、光触媒作用を利用して、これと接触、付着又は接近した物質を分解する。代表的な光触媒は酸化チタン(TiO)等のある種の光応答半導体(photo activated semiconductor)である。
【0010】
例えば、前記光触媒性酸化チタンは、酸素(O)を活性化し、オゾン(O)又は活性酸素(O)を発生し細菌類、かび類等の有機汚染物質を酸化分解し、殺菌、脱臭、脱色、または消毒することが知られている。
【0011】
【作用】
本発明の便座の殺菌便座は、少な〈とも表面が短波長光線透過部材からなる便座を備え、前記便座の一端部を短波長光線導入部とし、前記便座の表面部を短波長光線出射部とし、前記短波長光線導入部から導入された前記短波長光線を前記便座の他端へ伝搬させると共に、前記便座の表面のほぼ全面から前記短波長光線を出射させるように構成した便座の殺菌便座において、前記短波長光線透過部材から漏れ出る前記短波長光線によって照射され、前記短波長光線透過部材の前記表面にほぼ全面的に設けられた、前記短波長光線によって活性化する光触媒を含む光触媒層を備えている。従って前記短波長光線透過部材の前記一表面から漏れ出た前記短波長光線により前記光触媒層の裏面側から照射させて光触媒作用により前記光触媒層を励起させ、活性化させる。前記光触媒層は、短波長光線の照射によって励起されて活性化し、光励起されたときに発揮する強力な光触媒の酸化還元力による光触媒反応、光触媒作用を利用して、これと接触、付着又は接近した物質を分解する。例えば、光励起された前記光触媒性酸化チタンは、酸素(O)を活性化し、オゾン(O)又は活性酸素(O)を発生し細菌類、かび類等の有機汚染物質を酸化分解し、殺菌、脱臭、または消毒する。
【0012】
【実施例】
本発明の各種の実施例を以下に図面を参照して説明する。なお説明を分かりやすくするために各部分の相対的な寸法、大きさは実際と異なって示されている。また同一部分には同一の引用符号を付けてある。
【0013】
(実施例1)図1は、殺菌便座100を斜視図として示した、本発明の実施例1の説明図である。図2は、図1のA−A線に沿って殺菌便座100を部分的に切断し拡大して示した、概略的な拡大断面図であり、殺菌便座100内の伝搬光線の進行経路を表示している。図3は、図1のB−B線に沿って殺菌便座100を切断し拡大して示した、概略的な拡大断面図である。図1は本発明の殺菌便座100及び短波長光源200の概略斜視図である。
【0014】
図1において、殺菌便座100は、例えば、透明石英ガラス(溶融石英)、ホウケイ酸ガラス等の短波長光線の透過性に優れている無機物からなる図2、図3では断面が板状の短波長光線透過部材からなる便座10と、便座10の表面10aに酸化チタン等の金属酸化物からなる多数の光触媒粒子を混合したガラスフリット等の無機結合材層からなる光触媒層20とからなる。または殺菌便座100は、シリコーン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂等の短波長光線の透過性に優れている有機樹脂、又は短波長光線の透過性に優れている前記無機物からなる図では板状の便座10と、便座10の表面10aに酸化チタン等の金属酸化物からなる多数の光触媒粒子を混合した有機塗料、有機接着剤等の有機結合材層からなる光触媒層20とからなる。
【0015】
図1に示すように、直管型の短波長光源200は殺菌便座100の板状の便座10の一側面部10cの面に平行に隣接して配置されている。なお符号10bは便座10の裏面を示し、10dは便座10の他側面部10dを示す。電源回路301の出力側は点灯制御回路302の入力側に接続されて、点灯制御回路302に電力を供給する。点灯制御回路302の出力側は短波長光源200に接続されて、短波長光源200の点灯を制御する。短波長光源200から放射された短波長光線L1は、短波長光線透過部材からなる便座10の一側面部10cから入射して、便座10内を便座10の他側面部10d方向に向けて進行する。
【0016】
図2、図3において、図1で示した短波長光源200から放射された矢印で示す短波長光線L1は、板状(直方体)の無機光学材料又は有機光学材料からなる便座10の一側面部10cから便座10の内部に入射し、周知の光ファイバーと相似の原理に従い内部全反射を繰り返して、一側面部10cと対向する他側面部10dに向かって便座10の内部を進行する。便座10の表面10aは周知のサンド・ブラスト法、ケミカル・エッチング法、ホット・スタンプ法等により粗面化されている。便座10の一側面部10cに入射した短波長光線L1は、便座10内を他側面部10dに向かって進行する伝搬光線L2(図2参照)となるが、この粗面化表面10aの存在により、その一表面10aから進行方向に向かって少しずつ漏れ出るようになっている。表面10aから漏れ出た光線は、その表面10aに設けられた光触媒層20をその裏面側から照射する。この漏れ出た短波長光線L2が照射された光触媒層20は、この短波長光線L2を吸収し活性化される。活性化された光触媒層20は、その上に接触、付着等して存在する、例えば、細菌類、かび類、人体の垢、し尿汚れ等の汚染物質DMを光触媒層20の光触媒作用により、酸化又は還元する。従って汚染物質DMは酸化又は還元されて分解又は反応し、殺菌便座100の光触媒層20表面に接触、付着した汚染物質DMを除去し易くし、殺菌(又は除菌、滅菌)し、また消臭(又は脱臭)することが出来る。
【0017】
前記短波長光線L1、L2の照射よって活性化する光触媒を含む前記光触媒層20に含有される光触媒材料としては、例えば二酸化チタン(TiO)(光励起波長388nm以下)、酸化タングステン(WO)(光励起波長388nm以下)、酸化亜鉛(ZnO)(光励起波長388nm以下)、硫化亜鉛(ZnS)(光励起波長344nm以下)、酸化錫(SnO)(光励起波長326nm以下)等の半導体の金属酸化物等が用いられる。または例えば二酸化チタンに微量の白金等を坦持させた特殊金属坦持光触媒は光触媒作用が向上する。
【0018】
前記光触媒粒子20bとして、二酸化チタン(TiO)は反応力の大きさ、時続性(耐久性、寿命)、安全性(化粧品、食品に添加しても無害)等からいかなる分野にも利用出来る。この二酸化チタンの結晶型にはアナターゼとルチルとがある。アナターゼ型二酸化チタンは光触媒として優れていることが知られている。またルチル型とアナターゼ型二酸化チタンを混合したものはアナターゼ型の含有量が増加すると光触媒効率が向上し、約15%程度で光触媒効率が飽和することが知られている。またこの二酸化チタンは上限として太陽光の長波長紫外線を含む約410nmの波長の光まで吸収出来る。光散乱能力、隠ぺい力の優れた一般に白色顔料として用いられている平均径0.2μmから0.3μmの顔料用酸化チタンと異なり、光触媒として効率の良い二酸化チタンは、約10分の1の平均径0.015μmから0.05μm(15nmから50nm)の微結晶からなり、超微粒子酸化チタン又は透明酸化チタンと呼ばれており、市販されている。この超微粒子酸化チタンは約410nm以下の紫外光線を吸収し可視光線を透過する。
【0019】
この光触媒とその原理、作用および応用等については、例えば「光が関わる触媒化学」(季刊、化学総説、No.23)、特にP51−178、(III章、半導体の光触媒作用)の欄、財団法人日本化学会編集、1994年7月発行、「触媒のおはなし」植村、上松著、1994年3月、財団法人、日本規格協会発行、「新素材ハンドブック」新素材ハンドブック編集委員会編著、P508−P510、第31・2・2項の無定形酸化物触媒の項の記載、1988年1月、丸善株式会社発行、「触媒の科学」田中、田丸著、1988年7月、産業図書株式会社発行、「酸化チタン−物性と応用技術」清野著、1993年3月、技報堂出版株式会社発行等に詳細に記載されている。
【0020】
便座10の一表面10aこの漏れ出た短波長光線が、その表面10a上に設けられた光触媒層20に含まれる光触媒粒子20bを励起、活性化する。従って光により活性化した光触媒粒子20bの光触媒作用により、光触媒層20と接触又は付着した浄化又は反応すべき対象物DMを、酸化又は還元する。
【0021】
便座10(光フアイバーのコア(core)に相当する)の裏面10bは粗面化されておらず、裏面10bは便座10より光学的な屈折率の低い空気(光フアイバーのクラツド(clad)に相当する)と接触しているので、光ファイバー、光導波路の原理にしたがって、伝搬光線L2は空気中には少ししか漏洩せず、便座10の内部を内部全反射して他側面部10dに向かって進行する。
【0022】
光触媒層20を支持物体となる便座10に固定(支持、保持、坦持)させる具体例を述べる。便座10として無機ガラス板を用いる場合、超微粒子酸化チタンと比較的に溶融温度の低いガラス粉末からなるガラス・フリットとを有機樹脂バインダーを含む溶媒中に混合、分散させる。次にこれを無機ガラス板の表面に塗布する。次に自然乾燥又は加熱乾燥して溶媒を蒸発させると、無機ガラス板の表面に、超微粒子酸化チタンとガラス・フリットとを分散した有機樹脂バインダー層が形成される。次にこの有機樹脂バインダー層を塗布した無機ガラス板を通常約500℃から700℃の間の温度範囲で加熱すると、ガラス・フリットが溶融して無機ガラス板の表面に、ガラス・フリットを無機結合材とした多数の超微粒子酸化チタンを分散した光触媒層20が出来る。
【0023】
便座10として有機樹脂板(又は無機ガラス板)を用いる場合、例えば、アクリル樹脂、アルキド樹脂、アミノアルキド樹脂、ビニル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂等の通常塗料として用いられている有機樹脂のバインダーを溶かした溶媒中に超微粒子酸化チタンを分散させた塗料を、有機樹脂板の表面に塗布し乾燥又は焼き付けると、有機樹脂板(又は無機ガラス板)の表面に、有機樹脂を結合材とした多数の超微粒子酸化チタンを分散した光触媒層20が出来る。この外にも光触媒層20を便座10に固定させる方法は種々あり、例えば、アクリル樹脂、ビニル樹脂等の塗料用エマルジョンと水との混合液中に超微粒子酸化チタンを分散させた塗料を、有機樹脂板の表面に塗布し乾燥する。又は有機樹脂板(または無機ガラス板)の表面に、予め接着剤を塗布しておき、接着剤の乾燥又は硬化前に超微粒子酸化チタンを散布するか吹き付け、その後に接着剤を乾燥又は硬化させる。
【0024】
紫外線などの短波長光線に対して透過性に優れた短波長透過部材からなる前記便座10として用いられる材料としては、無機光学材料として、SiOを少なくとも99.9重量パーセント含む透明石英ガラス(溶融石英:fusedquarts)、サフアイア(sapphire)、ホウケイ酸ガラス(borosilicate glass)などがあげられ、また有機光学材料としてはジメチル・シリコーン(dimethyl silicone)等のけい素(略称Sl)樹脂、ポリカーボネート(略称PC)樹脂、ポリメチルメタクリレート(略称PMMA)等のアクリル樹脂、紫外線透過性のふっ素樹脂(旭ガラス社製の商品名サイトップ)、ポリエステル樹脂(鐘紡社製の光学用ポリエステル樹脂)、光学用エポキシ樹脂などがあげられる。
【0025】
前記短波長光線200としては、前記光触媒に対して活性化作用の強い紫外線(UV:ultraviolet ray)を用いるのが望ましい。この紫外線は、可視光線の波長の短い方の限界380ナノメートル(nm)即ち3800オングストローム(Å)以下からX線に至る範囲の目に見えない電磁波であり、更に分類すると380nmから315nmまでの紫外線をUV−A線(長波長紫外線)、315nmから280nmまでの紫外線をUV−B線(中波長紫外線)、また280nmから100nmまでの紫外線をUV−C線(短波長紫外線)と呼ばれている。本発明において、どの光線を利用するかは、使用する光触媒の種類に依存する。例えば、二酸化チタン(TiO)、酸化タングステン(WO)、酸化亜鉛(ZnO)は光励起波長が388nm以下なので、紫色の可視光線の波長以下の紫色の可視光線、長波長紫外線、中波長紫外線、短波長紫外線が幅広く使用できる。また酸化錫(SnO)は光励起波長が326nm以下なので、紫色の可視光線の波長以下の紫色の可視光線、長波長紫外線、中波長紫外線、短波長紫外線が幅広く使用できる。酸化錫(SnO)は光励起波長が326nm以下なので326nm以下の長波長紫外線、中波長紫外線、短波長紫外線が使用できる。
【0026】
前記紫外線を発生する紫外線光源として、使用する光触媒の光励起波長に対応して、殺菌灯(ガーミディカル・ランプ、Germidical Lamp)、可視光をカットしたブラック・ライト灯(Black Light)、UV発光蛍光灯(UV Radiated Fluolescent Lamp)又はメタルハライド・ランプ(Metal Halide Lamp)等の放電灯を用いることが出来る。
【0027】
前記殺菌灯は、蛍光灯の蛍光塗料の塗布をやめ、外管に使用するガラスとして透明石英すなわち透明溶融石英(トランスペアレント・ヒューズド・クォーツ、Transparent Fused Quarts)などの、紫外線透過ガラスを使用した通常の低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプである。この殺菌灯は、水銀の放電によって波長260nm付近(253.7nm)を中心とし、250nmから280nmの短波長紫外線を放射する。
【0028】
また前記ブラック・ライトは、紫色、青色等の可視光線を含む蛍光灯を黒色フィルターのガラス管で作ったものか、または紫色、青色の短波長可視光線を含む蛍光灯に紫外線だけを透過する黒色フィルターを併用したものであり、380nmから300nmまでの主として中波長紫外線を放射する。またこのブラック・ライトの代わりに紫色、青色の光線をも透過する透明なガラス管を用いた紫色、青色の光線を含む蛍光灯も使用できる。前記メタルハライド・ランプは、前記中波長紫外線と長波長紫外線とに富む紫外線を放射し、高圧水銀ランプに金属のハロゲン化物を添加したものである。前記UV発光蛍光灯は、青色の光線を含み、前記中波長紫外線と長波長紫外線とに富む紫外線を放射する蛍光灯である。またUV発光蛍光灯、メタルハライド・ランプのガラス管を前記中波長紫外線を遮断または吸収するフィルターで構成し、前記中波長紫外線を大幅にカットし、日焼け効果のある前記長波長紫外線に富む紫外線を放射するランプも使用できる。
【0029】
図1、図2、図3を参照して説明した第1実施例において、便座10の裏面10bに蒸着(evaporating)、スパッタリング(sputtering)などにより形成したアルミニューム(Al)、ニッケル(Ni)などの反射層を設けることができる。この場合には伝搬光線L2は裏面10bからは放射されず、表面10aからのみ効率良く出射して光触媒層20を照射する。また図1において、短波長光源200を配置した一側面部10cを除き、他の3箇所の側面部(10d外)に伝搬光線L2が空気中に漏洩しないように反射層を設けることができる。
【0030】
(実施例2)本発明の実施例2を、図4の殺菌便座100を斜視図として示した説明図を参照して説明する。実施例1で説明した共通の部分は、説明を簡単にするために出来る限り省略する。以上に説明した本発明の実施例1では、図1に示すように、短波長光源200を殺菌便座100の一側面部10cなどの一部分に隣接して配置しているが、本発明の実施例2では短波長光源200は光ファイバー・ケーブル400を用いることにより殺菌便座100から離れた任意の箇所に配置することが出来る。
【0031】
図4において、殺菌便座100は、短波長光線の透過性に優れている図では板状の短波長光線透過部材からなる便座10と、便座10の表面10aに酸化チタン等の金属酸化物からなる多数の光触媒粒子を混合、分散した結合材層からなる光触媒層20とからなる。またこの実施例の便座の殺菌装置は、殺菌便座100と、短波長光源200と、短波長光線透過性の光ファイバーの複数本を含む光ファイバー・ケーブル400とを備えている。光ファイバー・ケーブル400は、この実施例では、その一端部400aでは複数の光ファイバーが直線状に配列され、一端部400bでは複数の光ファイバーが円形状に配列されている。図2ではU字型の短波長光源210は、殺菌便座100から離れた任意の箇所に配置されている。前記光ファイバー・ケーブル400は、互いに任意の処理を隔てて離れている殺菌便座100の一部分と短波長光源210との間に、介在され、互いに光学的に結合している。光ファイバー・ケーブル400は、その一端部400aが短波長光源200の近辺に配置されて短波長光源210から放射される短波長光線を受光し、短波長光線をその他端部400bに伝送する。その他端部400bは殺菌便座100の一側面部10cの近辺に隣接して配置されているので、その他端部400bに伝送された短波長光線は殺菌便座100の内部に入射する。短波長光源210は、レンズ等の集光器211,反射鏡212と共にランプ・ハウス213内に収納されている。
【0032】
本発明の実施例2の短波長光源200を任意の箇所に配置することが出来る点は、短波長光源200の防水対策上、非常に有利となる。
【0033】
便座10の一側面部10cから便座10の内部に入射した伝搬光線は、周知の光ファイバーと相似の原理に従い内部全反射を繰り返して、一側面部10cと対向する他側面部10dに向かって便座10の内部を進行する。この伝搬光線は、一側面部10cから他側面部10dに向かって便座10の内部を伝搬すると共に、少しずつ表面10aと裏面10bから漏れ出る。表面10aから漏れ出た光線は、その表面10aに設けられた光触媒層20をその裏面側から照射する。この漏れ出た短波長光線が照射された光触媒層20は、この短波長光線を吸収し活性化される。活性化された光触媒層20は、その上に接触、付着等して存在する、細菌類、かび類、し尿汚れ等の汚れ成分、汚染物質を光触媒層20の光触媒作用により、酸化又は還元し、殺菌浄化する。
【0034】
図4では、短波長光源200は、U字型であるが、直線状(直管型)又はW字型等任意のものが用いられる。また図4では、光ファイバー・ケーブル400は、複数本の光ファイバーを束ね、その一端部400aが全体として円形に配列され、他端部400bが全体として直線状に配列されたものであるが、その代わりに複数本の光ファイバーを平行に配列したリボン状のファイバー・ケーブル、一本の光ファイバー、複数本の光ファイバーを束ねた通常の光ファイバー・ケーブル等の短波長透過性の任意の光ファイバー、光ファイバー・ケーブルを用いることが出来る。
【0035】
以上に説明した前記短波長光源200は人工光源であるが、人工光源の代わりに太陽光集光器を用いることが出来る。太陽光線に含まれる紫外線等の短波長光線は光触媒を励起して活性化するのに役立つ。即ち図5の断面図に示すように、太陽光集光器500は、箱510と短波長光線透過窓520と、放物面鏡530と光ファイバー・ケーブル400の一端部400aとからなる。放物面鏡530と光ファイバー・ケーブル400の一端部400bは、箱510内に収納され、その一端部400bは放物面鏡530の焦点部に配置される。太陽光線L3は短波長光線透過窓520を透過して、放物面鏡530で反射されて、収束太陽光L4となって放物面鏡530の焦点部に集まる。この収束太陽光L4は光ファイバー・ケーブル400の一端部400aから入射され、図4に示すように、光ファイバー・ケーブル400の他端部400Bまで伝達されて複数または一つの殺菌便座100に対する入射光線L1となる。
【0036】
紫外線導光性など短波長透過性のある光ファイバー、光フアイバー・ケーブル400の短波長透過性の光学材料、即ちコア(core:芯)およびクラッド(clad:鞘、被覆材)としては、高純度溶融石英、サフアイア、第1実施例で述べたホウケイ酸ガラスなどの無機光学材料、ジメチル・シリコーン(dimethl silicone)などのシリコーン系樹脂(silicone base plastics or resin)、ポリカーボネート(polycarbonate)樹脂、フッ化炭素系(carbon fluoride base)樹脂などの有機光学材料を用いることができる。なお上記材料の内でコア部材としては比較的に屈折率の高いものを用い、クラッド部材として比較的に屈折率の低いものを組み合わせて用いる必要があるのは当然のことである。
【0037】
また紫外線域の光フアイバー、光フアイバー・ケーブルは、世界の複数の一流電線メーカーから入手可能である。例えば三菱電線工業株式会社(MITSUBISHI CABLE INDUSTRIES,LTD)から市販されている紫外線用光フアイバー(波長0.26micron meterにおける減衰量:6dB/10meterまたはそれ以下)等を用いることができる。
【0038】
(実施例3)本発明の実施例3を図6の概略拡大断面図を参照して説明する。実施例1では便座10は厚さが一定の板状体であるが、この実施例2では、テーパー(taper)構造の板状体である。この実施例2の殺菌便座120は、図6に示すように、短波長光線の透過性に優れている板状(直方体)の無機光学材料又は有機光学材料からなる便座122と、その表面122a(又は裏面122bとの両方の主面)に、短波長光線に対して透過性の優れたガラスフリット又は有機樹脂からなる結合材内に多数の光触媒粒子を混合又は分散させたものを塗布し、乾燥又は焼き付けた光触媒含有結合材層すなわち光触媒層124とからなる。
【0039】
図6から明らかなように、便座122の板が、一側面部122cからその他側面部122dに向かって、順次その厚さが連続的に小さくなっていくテーパー(taper)構造、即ち楔型になっている。従って便座122が、一側面部122cからその他側面部122dに向かうに従って、一側面部122cからその他側面部122dに向かって、便座122の表面122aから伝搬光線を少しずつ徐々に均一に出射させることができるので、光触媒層124の全面をその裏面からどの部分でも均一に照射させることができる。なお便座122の裏面122bからも伝搬光線が少しずつ徐々に漏洩するので、裏面122bに反射層を設けるのが望ましい。また光触媒層124を設ける便座122の表面122aを、粗面化してもよい。
【0040】
(実施例4)本発明の実施例4を図7の概略拡大断面図を参照して説明する。図7において、この実施例4の殺菌便座130は、その内面132aを紫外線反射性とした底板132と、頂板134と、頂板134の表面134aに短波長光線に対して透過性の優れた結合材内に多数の光触媒粒子を混合又は分散させたものを塗布し、乾燥又は焼き付けた光触媒層131と、頂板134と底板132との間に紫外線を導光する空間136とからなる。また、頂板134と底板132との間の対接面138は有機または無機の接着剤などにより接合され互いに一体化している。この実施例の殺菌便座130では、頂板134の一側面部134cから他側面部134dに向かうに従って、短波長光線透過部材の頂板134の表面(出射部)134aから少しずつ徐々に、短波長光線を出射させることができるので、表面134a上に設けた光触媒層131をその真面から短波長光線を照射する。
【0041】
(実施例5)本発明の実施例5を、図8の殺菌便座100を斜視図として示した説明図を参照して説明する。ここでは各種の前記実施例と共通の部分は、説明を簡単にするために出来る限り省略する。図8において、殺菌便座100は、図3、図6、図7で示す断面形状を持ち、短波長光線の透過性に優れている短波長光線透過部材からなる便座10と、便座10の表面10aに酸化チタン等の金属酸化物からなる多数の光触媒粒子を混合、分散した結合材層からなる光触媒層20とからなる。またこの実施例の便座の殺菌装置は、殺菌便座100と、短波長光源220と、短波長光線透過性の光ファイバーまたは光ファイバーの複数本を含む光ファイバー・ケーブル410とを備えている。短波長光源220は、レンズ等の集光器221、反射鏡222と共にランプ・ハウス223内に収納されている。この光ファイバーまたは光ファイバー・ケーブル410は、互いに任意の距離を隔てて離れている殺菌便座100の一部分と短波長光源220との間に介在され、互いに光学的に結合している。
【0042】
この実施例では、光ファイバーまたは光ファイバー・ケーブル410は、その一端部410aが短波長光源220の近辺に配置されて、短波長光源220から放射される短波長光線を受光し、短波長光線をその他端部410bに伝送する。この実施例では、その他端部410bは殺菌便座100の一横側面部10eに光ファイバー・コネクター等を用いて、殺菌便座100の便座10に固定されて、その他端部410bと便座10とは光学的に結合されている。従ってその他端部410bから内部に導入された短波長光線(入射光線)は、光フアイバーの原理に従い、コアである短波長光線透過部材からなる便座10中を閉じ込められて内部全反射を繰り返しながら伝搬して便座10の他側面部10dに達する。そして便座10の一横側面部10eから他側面部10dに向かうに従って、短波長光線は便座10の表面10aから少しずつ徐々に漏れ出て、その表面10a上に設けた光触媒層20のほぼ全面を照射し、光触媒層20を活性化することができる。
【0043】
(実施例6)本発明の実施例6を、図9の殺菌便座100を斜視図として示した説明図を参照して説明する。実施例6の説明では、以上に説明した実施例で説明した共通の部分は、説明を簡単にするために出来る限り省略する。図9において、殺菌便座100は、図3、図6、図7で示す断面形状を持ち、短波長光線の透過性に優れている短波長光線透過部材からなる便座10と、便座10の表面10aに酸化チタン等の金属酸化物からなる多数の光触媒粒子を混合、分散した結合材層からなる光触媒層20とからなる。またこの実施例の便座の殺菌装置は、殺菌便座100と、短波長光源220と、短波長光線透過性の光ファイバーまたは光ファイバーの複数本を含む光ファイバー・ケーブル420とを備えている。短波長光源220は、レンズ等の集光器221、反射鏡222と共にランプ・ハウス223内に収納されている。この光ファイバーまたは光ファイバー・ケーブル420は、互いに任意の距離を隔てて離れている殺菌便座100の一部分と短波長光源220との間に介在され、互いに光学的に結合している。
【0044】
この実施例では、光ファイバーまたは光ファイバー・ケーブル420は、その一端部420aが短波長光源220の近辺に配置されて、短波長光源220から放射される短波長光線を受光し、短波長光線をその他端部420bに伝送する。この実施例では、その他端部420bは殺菌便座100の便座10aに光ファイバー・コネクター等を用いて、殺菌便座100の光触媒層20を貫通して便座10の表面内に固定されて、その他端部420bと便座10とは光学的に結合されている。従ってその他端部420bから内部に導入された短波長光線(入射光線)は、光フアイバーの原理に従い、コアである短波長光線透過部材からなる便座10中を閉じ込められて内部全反射を繰り返しながら伝搬して便座10の他側面部10dに達する。そして便座10の表面10a内の一部から他側面部10dに向かうに従って、短波長光線は便座10の表面10aから少しずつ徐々に漏れ出て、その表面10a上に設けた光触媒層20を照射し、光触媒層20を活性化することができる。
【0045】
(その他の実施例)本発明の便座の殺菌装置は上記の各種の実施例の他に例えば以下に述べるように各種の変形または組み合わせが可能である。殺菌便座100、120、130に電熱ヒーターを設けることにより、暖房便座を兼ねることができる。また本発明を周知の洗浄便座、乾燥便座、洗浄乾燥便座内に容易に組み込むことができる。また公共用水洗便所のように一個所に複数の便器及び便座を設ける場合には、大容量の唯一の短波長光源(太陽光の集光器を含む)と複数の光フアイバー・ケーブルにより複数の本発明の殺菌便座に一括して短波長光線を供給することが可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明の便座の殺菌装置は、次に列挙する独自の優れた効果がある。(a)前記の従来または先行技術の欠点を除去する。(b)前記便座の表面にほぼ全面的に設けられ、短波長光線透過部材からなる便座の表面から漏れ出る短波長光線によって照射されて活性化する、光触媒を含む光触媒層の光触媒作用を利用して、便座と接触、付着した汚染物質を分解し、殺菌または消毒することが可能である。(c)便座と接触、付着した臭気性のある汚染物質を分解、無臭化することが可能であり、前記先行技術に無い脱臭効果がある。(d)便座の表面から漏れ出た短波長光線は、前記表面上に設けらけた光触媒層においてほとんどが吸収されるので、光触媒層の表面から外部の空間に漏れ出る短波長光線は無視できるほど非常に少ない。従って万一、本発明の殺菌便座を直視しても肉眼に入る短波長光線は非常に少なく安全である。(e)従って本発明の便座の殺菌装置では、前記安全手段(1)、(2)、(3)又は(4)を削除することが可能となる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、殺菌便座100等を斜視図として示した、本発明の実施例1の説明図である。
【図2】図2は、図1のA−A線に沿って殺菌便座100を部分的に切断し拡大して示した、概略的な拡大断面図であり、殺菌便座100内の伝搬光線の進行経路を表示している。
【図3】図3は、図1のB−B線に沿って殺菌便座100を切断し拡大して示した、概略的な拡大断面図である。
【図4】図4は、殺菌便座100等を斜視図として示した、本発明の実施例2の説明図である。
【図5】図5は、本発明の実施例で短波長光源として利用できる太陽光線の集光器を説明する概略的な断面図である。
【図6】図6は、図1または図2のB−B線に沿って殺菌便座100を切断し拡大して示した、殺菌便座100の他の変形例を示す概略的な拡大断面図である。
【図7】図7は、図1または図2のB−B線に沿って殺菌便座100を切断し拡大して示した、殺菌便座100の更に他の変形例を示す概略的な拡大断面図である。
【図8】図8は、殺菌便座100等を斜視図として示した、本発明の実施例3の説明図である。
【図9】図9は、殺菌便座100等を斜視図として示した、本発明の実施例4の説明図である。
【符号の説明】
10・・・・便座(toilet seat、stool seat、又はpot seat)
10a・・・便座の表面(front surface of toiletseat)
10b・・・便座の裏面(rear surface of toiletseat)
10c・・・便座の一側面部(a side surface oftoilet seat)
10d・・・便座の他側面部(another side surfaceof toilet seat)
20・・・光触媒層(photocatalyst layer)
20a・・・結合材(bonding material)
20b・・・光触媒粒子(photocatalyst particle)
100、120、130・・・殺菌便座(toilet seatwith germidical function)
200、210、220・・・短波長光源(light source ofshort wave length ray)
301・・・電源回路(power supply)
302・・・点灯制御回路(light control circuit)
400、410、420・・・光ファイバー、光ファイバー・ケーブル(optical fiber、optical fiber cable)
500・・・太陽光線の集光器(sun light collector)
530・・・放物面鏡(parabolic refrector)
L1・・・短波長光線(short wave length ray)
L2・・・伝搬光線(transmission ray)
L3・・・太陽光線(sun ray)
L4・・・収束太陽光線(short wave length ray)
DM・・・汚染物質(dirty material)

Claims (9)

  1. 少なくとも表面が短波長光線透過性部材からなる便座と、
    前記短波長光線透過性部材の少なくとも表面にほぼ全面的に設けた光触媒を含有する光触媒層と、
    前記光触媒層を活性化する短波長光線を発する光源を備え、
    前記短波長光線透過性部材を経由して前記光源からの前記短波長光線を前記光触媒層に吸収させて活性化させ、前記光触媒層に付着する汚染物質を光触媒作用により分解、浄化し、かつ
    前記短波長光線を前記光触媒層において吸収させることにより、前記短波長光線が前記光触媒層から外部の空間に漏れ出るのを防止することを特徴とする、便座の殺菌装置。
  2. 少なくとも表面が短波長光線透過性部材からなる便座と、
    前記短波長光線透過性部材の少なくとも表面にほぼ全面的に設け、多数の光触媒粒子を短波長光線透過部材からなる結合材内に分散させてなる光触媒層と、
    前記光触媒層を活性化する短波長光線を発する光源を備え、
    前記短波長光線透過性部材を経由して前記光源からの前記短波長光線を前記光触媒層に吸収させて活性化させ、前記光触媒層に付着する汚染物質を光触媒作用により分解、浄化し、かつ
    前記短波長光線を前記光触媒層において吸収させることにより、前記短波長光線が前記光触媒層から外部の空間に漏れ出るのを防止することを特徴とする、便座の殺菌装置。
  3. 請求項第1項または第2項に記載の便座の殺菌装置において、前記便座の短波長光線透過部材が、短波長光線透過性の成形体からなることを特徴とする、便座の殺菌便座。
  4. 請求項第1項または第2項に記載の便座の殺菌装置において、前記便座の短波長光線透過部材が、短波長光線透過性のテーパー状の板状体からなることを特徴とする、便座の殺菌便座。
  5. 請求項第1項または第2項に記載の便座の殺菌装置において、前記便座の短波長光線透過部材が、短波長光線透過性の頂板と底板とからなり、かつ頂板と底板との間に短波長光線を導光する空間を設けたことを特徴とする、便座の殺菌便座。
  6. 請求項第1項乃至第5項のいずれかに記載の便座の殺菌装置において、前記短波長光線を発生する短波長光源を設け、前記短波長光源を前記短波長光線透過部材の一部分である前記短波長光線の入射部の近傍に配置したことを特徴とする、便座の殺菌装置。
  7. 請求項第1項乃至第5項のいずれかに記載の便座の殺菌装置において、前記短波長光線を発生する短波長光源を設け、前記便座の短波長光線透過部材の一部分である前記短波長光線の入射部に、その一端を直結または近接させ、かつその他端を任意の個所に配置した前記短波長光源と光結合させた短波長透過性の光フアイバーを備えたことを特徴とする、便座の殺菌装置。
  8. 請求項第6項または第7項に記載の便座の殺菌装置において、前記短波長光源が、人工光源であることを特徴とする、便座の殺菌装置。
  9. 請求項第7項に記載の便座の殺菌装置において、前記短波長光源が太陽光線を集光する集光装置であり、前記光フアイバーの他端面を集光装置のほぼ焦点に配置したことを特徴とする、便座の殺薗装置。
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