JP3383932B2 - 光触媒装置 - Google Patents

光触媒装置

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JP3383932B2 JP08043496A JP8043496A JP3383932B2 JP 3383932 B2 JP3383932 B2 JP 3383932B2 JP 08043496 A JP08043496 A JP 08043496A JP 8043496 A JP8043496 A JP 8043496A JP 3383932 B2 JP3383932 B2 JP 3383932B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光触媒を持つ光触媒
含有装置と光触媒利用反応装置に関し、更に詳しくは短
波長光線によって活性化し、これと接触又は接近した物
質を酸化還元反応する光触媒を含む光触媒層を持つ光触
媒含有装置と、この光触媒含有装置と短波長光源とを備
えた光触媒利用反応装置に関する。
【0002】短波長光線の照射によって励起されて活性
化し、これと接触、付着又は接近した物質を分解する光
触媒(photocatalyst)が知られている。
代表的な光触媒は酸化チタン(TiO)等のある種の
光応答半導体(photoactivated sem
iconductor)である。この光触媒の応用分野
としては、例えば物体(基質)の表面から汚れ成分を除
去する洗浄、汚れ成分の付着を防止する防汚、殺菌、脱
臭、空気の清浄、排気処理、水の清浄、排水処理、水の
分解(水素の獲得)、有機合成または有機分解反応の促
進、環境汚染物質の分解など多彩である。これらの応用
分野は光励起されたときに発揮する強力な光触媒の酸化
還元力による光触媒反応、光触媒作用を利用している。
【0003】例えば、短波長光線を照射した前記光触媒
は、空気中の酸素(O)、又は水に溶けている又は水
に混入している酸素を活性化し、オゾン(O)又は活
性酸素(O)を発生し水に含まれているかび類、細菌
類、トリハロメタン類の有機塩素化合物を酸化分解し、
脱臭、脱色、殺菌、または消毒する。また短波長光線の
照射により励起された前記光触媒は、例えば水(H
O)の分解に高い活性を示し、水を分解して活性酸素
(O)と水素(H)とを発生する。更に前記光触媒
は、環境浄化材料として、空気中または排水中に含まれ
ている有機ハロゲン化合物、例えばトリクロロエチレン
(TCE)、テトラクロロエチレン(PCE)等の揮発
性有機溶剤類、農薬、例えばペンタゾン等の除草剤、D
EP等の殺虫剤、DDPV等の有機燐農薬、有害無機化
合物、例えばシアン、6価クロム等の様な環境汚染物質
の分解に寄与する。
【0004】
【従来の技術】多数の光触媒粒子を直接何らかの物質と
酸化還元反応させた後に、光触媒粒子を分離、回収する
のが困難であり、光触媒粒子を利用する装置が複雑とな
る。従って従来の光触媒粒子を利用する先行技術の光触
媒含有装置では、光触媒粒子を含む光触媒層を支持物体
に固定(支持、保持、坦持)させて光触媒支持物体の形
態として使用することが多い。
【0005】図5と図6を参照して、光触媒粒子を含む
光触媒層を支持物体に固定させた従来技術の光触媒含有
装置即ち光触媒支持物体の代表例を説明する。図5はこ
の光触媒含有装置300の概略斜視図であり、また図6
は図5のB−B線に沿って切断した光触媒含有装置30
0の拡大概略断面図である。図5と図6において、光触
媒含有装置300は、例えば、セラミックス、ガラス等
の無機物からなる板状の支持体30と、支持体30の一
表面に酸化チタン等の金属酸化物からなる多数の光触媒
粒子をガラスフリット等の無機結合剤によって焼結して
固定した光触媒層20とからなる。または光触媒含有装
置300は、有機樹脂又は無機物からなる板状の支持体
30と、支持体30の表面に酸化チタン等の金属酸化物
からなる多数の光触媒粒子を混合した有機塗料を塗布乾
燥させた光触媒層20とからなる。
【0006】従来技術の光触媒利用反応装置は光触媒含
有装置300と短波長光源210(図では直管型光源、
線光源)とを備えている。図5に示すように、この短波
長光源210は光触媒含有装置300の支持体30の表
面に設けられた光触媒層20の表面から図では垂直方向
に距離Dの間隔を隔てた箇所に設けられている。図5、
図6に示すように、この短波長光源210から放射され
た短波長光線L10は、前記支持体30の表面に支持さ
れた光触媒層20の表面を直接的に照射している。図
5、図6に示す例では、例えば食品による汚れ、かび
類、細菌類、油汚れ、し尿汚れ等の住まいの汚れ成分、
即ち浄化処理すべき対象物OB(図では円形で示されて
いる部分)が光触媒層20の表面の一部分に付着してい
る。
【0007】短波長光源210から放射された短波長光
線L10は、対象物OBが存在する箇所では、光により
活性化すべき光触媒層20に到達する途中で、吸収また
は反射されて、対象物OBを透過した一部分が光触媒層
20を活性化するに過ぎない。短波長光源210と光触
媒含有装置300の表面に設けられた光触媒層20との
間に、室内または排気等の汚れ成分を含む空気や、水道
水や、排水等の汚れ成分を含む水や、水の分解用の清浄
水等の種々の媒体からなる対象物OBを介在させて、対
象物OBを浄化処理または反応処理する場合において
も、汚れ成分を含む空気、汚れ成分を含む水、水の分解
用の清浄水等の媒体即ち対象物OBは、前記短波長光源
210から放射された短波長光線L10を吸収又は反射
し、短波長光線L10の残りの一部分のみが光触媒層2
0の表面に到達するので、光触媒層20を活性化する光
量が少ない。周知のように、この水は可視光線を良く透
過するが、紫外線等の短波長光線の透過性が悪く、反対
に短波長光線を良く吸収する。従って従来のこの種の技
術では、光触媒を光照射により活性化して浄化処理又は
反応処理する対象物OBが、短波長光源210と光触媒
層20との間に介在することにより、短波長光線L10
の利用効率が低く、短波長光源210から放射された光
線L10を有効に利用していない欠点があった。即ち従
来技術の光触媒含有装置300では、光触媒層20の光
触媒反応を促進するためには、大容量の短波長光源21
0を用いる必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的は、
従来の各種の光触媒含有装置と異なった新しい光触媒含
有装置と光触媒利用反応装置とを提案するものである。
また本発明の他の主な目的は、光触媒層を活性化する短
波長光線を放射する短波長光源と、浄化処理、反応処理
等をすべき対象物との間に、光触媒層を直接的に介在さ
せない新しい光触媒含有装置と光触媒利用反応装置とを
提案するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、前記支持体(物体、支持物体)として
短波長光線透過部材を用い、外部からの短波長光線を一
旦前記支持体の内部に導入し、前記短波長光線をその内
部を伝搬させると共に少しずつ前記支持体から漏れ出る
ようにし、前記支持体上に設けた光触媒層の裏面から前
記短波長光線を照射するように構成している。更に詳し
くは、本発明の光触媒含有装置は、少なくともその一部
から導入し、かつその内部を伝搬する比較的に波長が短
い短波長光線を少しずつ漏れ出るようにした、前記短波
長光線に対して透過性の優れた短波長光線透過部材と、
前記短波長光線透過部材から漏れ出る前記短波長光線に
よって照射され、前記短波長光線透過部材の少なくとも
一表面の少なくとも一部分またはほぼ全面に設け、前記
短波長光線によって活性化する光触媒を含む光触媒層と
を備えている。また本発明の光触媒利用反応装置は、前
記光触媒含有装置と、前記光触媒含有装置の短波長光線
透過部材の一部分に隣接して配置した短波長光源とを備
えている。又は本発明の光触媒利用反応装置は、前記光
触媒含有装置と、任意の箇所に配置した短波長光源と、
前記光触媒含有装置と前記短波長光源との間に介在させ
た短波長透過光ファイバーとを備えている。
【0010】
【作用】本発明の光触媒含有装置では、外部から入射さ
せた短波長光線を一旦面光源に変換し、この面光源上に
光触媒層を設けた構成となっている。従って前記光触媒
層は、前記短波長光線透過部材の前記一表面から漏れ出
た前記短波長光線により前記光触媒層の裏面側から照射
させて光触媒作用により前記光触媒層を励起させ、活性
化させる。そして前記光触媒層上に存在する浄化又は反
応すべき対象物を酸化又は還元し、対象物を浄化処理又
は反応させる。本発明の光触媒含有装置では、従来装置
のように前記光触媒支持物体の光触媒層表面と前記支持
体から離れた短波長光源との間に、何ら前記対象物を介
在させていない。従って本発明では、光線の利用効率が
高く、光線を有効に利用できる。また本発明の光触媒利
用反応装置では、従来装置とは異なり、比較的に小容量
の短波長光源を使用することができる。
【0011】
【実施例】本発明の各種の実施例を以下に図面を参照し
て説明する。なお説明を分かりやすくするために各部分
の相対的な寸法、大きさは実際と異なって示されてい
る。また同一部分には同一の引用符号を付けてある。
【0012】(実施例1)本発明の基本的な実施例を図
1と図2とを参照して説明する。図1は本発明の光触媒
含有装置100及び短波長光源200の概略斜視図であ
る。また図2は図1のA−A線に沿って切断し、かつ他
側面部10dの部分を省略した光触媒含有装置100の
拡大概略断面図であり、その内部を伝搬し、又漏れ出る
光線L2の経路が概念的に示されている。
【0013】図1と図2において、光触媒含有装置10
0は、例えば、透明石英ガラス(溶融石英)、ホウケイ
酸ガラス等の短波長光線の透過性に優れている無機物か
らなる図では板状の短波長透過部材10と、短波長透過
部材10の表面10aに酸化チタン等の金属酸化物から
なる多数の光触媒粒子を混合したガラスフリット等の無
機結合材層からなる光触媒層20とからなる。または光
触媒含有装置100は、シリコーン系樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、アクリル樹脂等の短波長光線の透過性に優
れている有機樹脂、又は短波長光線の透過性に優れてい
る前記無機物からなる図では板状の短波長透過部材10
と、短波長透過部材10の表面10aに酸化チタン等の
金属酸化物からなる多数の光触媒粒子を混合した有機塗
料、有機接着剤等の有機結合材層からなる光触媒層20
とからなる。
【0014】図1に示すように、直管型の短波長光源2
00は光触媒含有装置100の板状の短波長透過部材1
0の一側面部10cの面に平行に隣接して配置されてい
る。図1、図2において、短波長光源200から放射さ
れた矢印で示す短波長光線L1は、短波長透過部材10
の一側面部10cから短波長透過部材10の内部に入射
し、周知の光ファイバーと相似の原理に従い内部全反射
を繰り返して、一側面部10cと対向する他側面部10
dに向かって短波長透過部材10の内部を進行する。短
波長透過部材10の内部を進行する伝搬光線L2は、一
側面部10cから他側面部10dに向かって短波長透過
部材10の内部を伝搬すると共に、少しずつ表面10a
と裏面10bから漏れ出る。表面10aから漏れ出た失
印で示す光線L2は、その表面10aに設けられた光触
媒層20をその裏面側から照射する。この漏れ出た短波
長光線L2が照射された光触媒層20は、この短波長光
線L2を吸収し活性化される。活性化された光触媒層2
0は、その上に接触、付着等して存在する、例えば、食
品による汚れ、かび類、細菌類、油汚れ、し尿汚れ等の
住まいの汚れ成分等の浄化処理すべき対象物OB(図で
は円形で示されている部分)を光触媒層20の光触媒作
用により、酸化又は還元する。従って対象物OBは酸化
又は還元されて分解又は反応し、対象物OBは例えば浄
化処理され又は反応処理される。例えば、光触媒含有装
置100の光触媒層20表面から接触、付着した対象物
20を除去し易くしたり、減菌、除菌、殺菌したり、消
臭したり、脱色したりして、浄化処理することが出来
る。
【0015】図1、図2では、対象物OBが光触媒層2
0の表面の一部分に接触、付着している例を示したが、
対象物OBが光触媒層20の表面のほぼ全面に接触、付
着している場合でも、対象物OBを除去し易くしたり、
減菌、除菌、殺菌したり、消臭したり、脱色したりし
て、浄化処理することが出来ることは勿論である。又は
室内または排気等の汚れ成分を含む空気や、水道水や、
排水等の汚れ成分を含む水や、水の分解用の清浄水等の
種々の媒体からなる対象物OBを光触媒含有装置100
の光触媒層20表面に強制的に流動接触させて、対象物
OBを浄化処理または反応処理することが出来る。
【0016】前記短波長光線によって活性化する光触媒
を含む前記光触媒層20に含有される光触媒材料として
は、例えば二酸化チタン(TiO)(光励起波長38
8nm以下)、酸化タングステン(WO)(光励起波
長388nm以下)、酸化亜鉛(ZnO)(光励起波長
388nm以下)、硫化亜鉛(ZnS)(光励起波長3
44nm以下)、酸化錫(SnO)(光励起波長32
6nm以下)等の半導体の金属酸化物等が用いられる。
または例えば二酸化チタンに微量の白金等を坦持させた
特殊金属坦持光触媒は光触媒作用が向上する。なお、こ
の光触媒とその原理、作用および応用等については、例
えば「光が関わる触媒化学」(季刊、化学総説、No.
23)、特にP51−178、(III章、半導体の光
触媒作用)の欄、財団法人日本化学会編集、1994年
7月発行、「触媒のおはなし」植村、上松著、1994
年3月、財団法人、日本規格協会発行、「新素材ハンド
ブック」新素材ハンドブック編集委員会編著、P508
−P510、第31・2・2項の無定形酸化物触媒の項
の記載、1988年1月、丸善株式会社発行、「触媒の
科学」田中、田丸箸、1988年7月、産業図書株式会
社発行、「酸化チタン一物性と応用技術」清野著、19
93年3月、技報堂出版株式会社発行等に詳細に記載さ
れている。
【0017】紫外線の透過性に優れた前記短波長透過部
材10として用いられる材料としては、無機光学材料と
して、SiO2を少なくとも99.9重量パーセント含
む透明石英ガラス(溶融石英:fused quart
s)、サフアイア(sapphire)、ホウケイ酸ガ
ラス(borosilicate glass)などが
あげられ、また有機光学材料としてはジメチル・シリコ
ーン(dimethylsilicone)等のけい素
(略称Sl)樹脂、ポリカーボネート(略称PC)樹
脂、ポリメチルメタクリレート(略称PMMA)等のア
クリル樹脂、紫外線透過性のふっ素樹脂(旭ガラス社製
の商品名サイトップ)、ポリエステル樹脂(鐘紡社製の
光学用ポリエステル樹脂)などがあげられる。
【0018】前記短波長光線200としては、前記光触
媒に対して活性化作用の強い紫外線(UV:ultra
violet ray)を用いるのが望ましい。この紫
外線は、可視光線の波長の短い方の限界380ナノメー
トル(nm)即ち3800オングストローム(Å)以下
からX線に至る範囲の目に見えない電磁波であり、更に
分類すると380nmから315nmまでの紫外線をU
V−A線(長波長紫外線)、315nmから280nm
までの紫外線をUV−B線(中波長紫外線)、また28
0nmから100nmまでの紫外線をUV−C線(短波
長紫外線)と呼ばれている。
【0019】前記紫外線光線を発生する紫外線光源とし
て、殺菌灯(ガーミシダル・ランプ、Germicid
al Lamp)、可視光をカットしたブラック・ライ
ト灯(Black Light)、UV発光蛍光灯(U
V Radiated Fluolescent La
mp)、メタルハライド・ランプ(Metal Hal
ide Lamp)等の放電灯を用いることが出来る。
【0020】前記殺菌灯は、蛍光灯の蛍光塗料の塗布を
やめ、外管に使用するガラスとして透明石英すなわち透
明溶融石英(トランスペアレント・ヒューズド・クォー
ツ、Transparent Fused Quart
s)などの、紫外線透過ガラスを使用した通常の低圧水
銀ランプ、高圧水銀ランプである。この殺菌灯は、水銀
の放電によって波長260nm付近(253.7nm)
を中心とし、250nmから280nmの短波長紫外線
を放射する。
【0021】また前記ブラック・ライトは、青色の光線
を含む蛍光灯を黒色フィルターのガラス管で作ったもの
か、または青色の光線を含む蛍光灯に紫外線だけを透過
する黒色フィルターを併用したものであり、380nm
から300nmまでの主として中波長紫外線を放射す
る。またこのブラック・ライトの代わりに青色の光線を
も透過する透明なガラス管を用いた青色の光線を含む蛍
光灯も使用できる。前記メタルハライド・ランプは、前
記中波長紫外線と長波長紫外線とに富む紫外線を放射
し、高圧水銀ランプに金属のハロゲン化物を添加したも
のである。前記UV発光蛍光灯は、青色の光線を含み、
前記中波長紫外線と長波長紫外線とに富む紫外線を放射
する蛍光灯である。またUV発光蛍光灯、メタルハライ
ド・ランプのガラス管を前記中波長紫外線を遮断または
吸収するフィルターで構成し、前記中波長紫外線を大幅
にカットし、日焼け効果のある前記長波長紫外線に富む
紫外線を放射するランプも使用できる。
【0022】図3と図4とは、本発明の前記実施例の細
部を更に詳細に説明するものである。図3は図1のA−
A線に沿って切断した概略拡大断面図である。なお、図
3では図1に示す対象物OBは省略してある。また図3
は図2の拡大率と異なっている。図4は図3の一部分1
00aを拡大して示す部分拡大断面図である。
【0023】図3と図4において、光触媒含有装置10
0は、短波長光線の透過性に優れている板状(直方体)
の無機光学材料又は有機光学材料からなる短波長透過部
材10と、その表面10aに、短波長光に対して透過性
の優れたガラスフリット又は有機樹脂からなる結合材2
0a内に多数の光触媒粒子20bを混合又は分散させた
ものを塗布し、乾燥又は焼き付けた光触媒含有結合材層
すなわち光触媒層20とからなる。図4の部分拡大図で
明らかなように、短波長透過部材10の表面10aは周
知のサンド・ブラスト法、ケミカル・エッチング法、ホ
ット・スタンプ法等により粗面化されている。短波長透
過部材10の一側面部10cに入射した短波長光線L1
は、短波長透過部材10内を他側面部10dに向かって
進行する伝搬光線L2(図3と図4では省略、図2参
照)となるが、この粗面化表面10aの存在により、そ
の一表面10aから進行方向に向かって少しずつ漏れ出
るようになっている。短波長透過部材10の一表面10
aこの漏れ出た短波長光線(図3と図4では省略、図2
の矢印部分参照)が、その表面10a上に設けられた光
触媒層20に含まれる光触媒粒子20bを励起、活性化
する。従って光により活性化した光触媒粒子20bの光
触媒作用により、光触媒層20と接触又は付着した浄化
又は反応すべき対象物OB(図3と図4では省略、図1
と図2とを参照)を、酸化又は還元する。
【0024】短波長透過部材10(光フアイバーのコア
(core)に相当する)の裏面10bは粗面化されて
おらず、裏面10bは短波長透過部材10より光学的な
屈折率の低い空気(光フアイバーのクラツド(cla
d)に相当する)と接触しているので、光ファイバー、
光導波路の原理にしたがって、伝搬光線L2は空気中に
は少ししか漏洩せず、短波長透過部材10の内部を内部
全反射して他側面部10dに向かって進行する。
【0025】前記光触媒粒子20bとして、二酸化チタ
ン(TiO2)は反応力の大きさ、持続性(耐久性、寿
命)、安全性(化粧品、食品に添加しても無害)等から
いかなる分野にも利用出来る。この二酸化チタンの結晶
型にはアナターゼとルチルとがある。アナターゼ型二酸
化チタンは光触媒として優れていることが知られてい
る。またルチル型とアナターゼ型二酸化チタンを混合し
たものはアナターゼ型の含有量が増加すると光触媒効率
が向上し、約15%程度で光触媒効率が飽和することが
知られている。またこの二酸化チタンは上限として太陽
光の長波長紫外線を含む約410nmの波長の光まで吸
収出来る。光散乱能力、隠ぺい力の優れた一般に白色顔
料として用いられている平均径0.2μmから0.3μ
mの顔料用酸化チタンと異なり、光触媒として効率の良
い二酸化チタンは、約10分の1の平均径0.015μ
mから0.05μm(15nmから50nm)の微結晶
からなり、超微粒子酸化チタン又は透明酸化チタンと呼
ばれており、市販されている。この超微粒子酸化チタン
は約410nm以下の紫外光線を吸収し可視光線を透過
する。
【0026】光触媒層20を支持物体となる短波長透過
部材10に固定(支持、保持、坦持)させる具体例を述
べる。短波長透過部材10として無機ガラス板を用いる
場合、超微粒子酸化チタンと比較的に溶融温度の低いガ
ラス粉末からなるガラス・フリットとを有機樹脂バイン
ダーを含む溶媒中に混合、分散させる。次にこれを無機
ガラス板の表面に塗布する。次に自然乾燥又は加熱乾燥
して溶媒を蒸発させると、無機ガラス板の表面に、超微
粒子酸化チタンとガラス・フリットとを分散した有機樹
脂バインダー層が形成される。次にこの有機樹脂バイン
ダー層を塗布した無機ガラス板を通常約500℃から7
00℃の間の温度範囲で加熱すると、ガラス・フリット
が溶融して無機ガラス板の表面に、ガラス・フリットを
無機結合材とした多数の超微粒子酸化チタンを分散した
光触媒層20が出来る。
【0027】短波長透過部材10として有機樹脂板(又
は無機ガラス板)を用いる場合、例えば、アクリル樹
脂、アルキド樹脂、アミノアルキド樹脂、ビニル樹脂、
エポキシ樹脂、メラミン樹脂等の通常塗料として用いら
れている有機樹脂のバインダーを溶かした溶媒中に超微
粒子酸化チタンを分散させた塗料を、有機樹脂板の表面
に塗布し乾燥又は焼き付けると、有機樹脂板(又は無機
ガラス板)の表面に、有機樹脂を結合材とした多数の超
微粒子酸化チタンを分散した光触媒層20が出来る。こ
の外にも光触媒層20を短波長透過部材10に固定させ
る方法は種々あり、例えば、アクリル樹脂、ビニル樹脂
等の塗料用エマルジョンと水との混合液中に超微粒子酸
化チタンを分散させた塗料を、有機樹脂板の表面に塗布
し乾燥する。又は有機樹脂板(または無機ガラス板)の
表面に、予め接着剤を塗布しておき、接着剤の乾燥又は
硬化前に超微粒子酸化チタンを散布するか吹き付け、そ
の後に接着剤を乾燥又は硬化させる。
【0028】図1、図2、図3、図4を参照して説明し
た第1実施例において、短波長透過部材10の裏面10
bに蒸着(evaporating)、スパッタリング
(sputtering)などにより形成したアルミニ
ューム(Al)、ニッケル(Ni)などの反射層を設け
ることができる。この場合には伝搬光線L2は裏面10
bからは放射されず、表面10aからのみ効率良く出射
して光触媒層20を照射する。また図1において、短波
長光源200を配置した一側面部10cを除き、他の3
箇所の側面部(10d外)に伝搬光線L2が空気中に漏
洩しないように反射層を設けることができる。
【0029】以上に説明した第1実施例では、線状の短
波長光源200を短波長透過部材10の一側面部10c
のみに設けている(図1参照)が、他の三箇所の側面部
(10d外)の少なくとも一個所に線状の短波長光源を
追加することが出来る。
【0030】以上に説明した本発明の第1実施例を変形
した各種の実施例を以下に説明する。
【0031】(第2実施例)本発明の第2実施例を図7
の概略斜視図を参照して説明する。以上に説明した本発
明の第1実施例では図1に示すように、短波長光源20
0を光触媒含有装置100の一側面部10cなどの一部
分に隣接して配置しているが、本発明の第2実施例では
短波長光源200は光ファイバー400を用いることに
より光触媒含有装置100離れた任意の箇所に配置する
ことが出来る。
【0032】図7において、光触媒含有装置100は、
短波長光線の透過性に優れている図では板状の短波長光
線透過部材10と、短波長光線透過部材10の表面10
aに酸化チタン等の金属酸化物からなる多数の光触媒粒
子を混合、分散した結合材層からなる光触媒層20とか
らなる。また光触媒利用反応装置は、光触媒含有装置1
00と、短波長光源200と、短波長光線透過性の光フ
ァイバー(又は複数本の前記光ファイバーを含む光ファ
イバー・ケーブル)400とを備えている。図ではU字
型の短波長光源200は、光触媒含有装置100から離
れた任意の箇所に配置されている。前記光ファイバー
(又は光ファイバー・ケーブル)400は、互いに任意
の距離を隔てて離れている光触媒含有装置100の一部
分と短波長光源200との間に、介在され、互いに光学
的に結合している。前記光ファイバー(又は光ファイバ
ー・ケーブル)400は、その一端部400aが短波長
光源200の近辺に配置されて短波長光源200から放
射される短波長光線を受光し、短波長光線をその他端部
400bに伝送する。その他端部400bは光触媒含有
装置100の一側面部10cの近辺に隣接して配置され
ているので、その他端部400bに伝送された短波長光
線は光触媒含有装置100の内部に入射する。
【0033】短波長透過部材10の一側面部10cから
短波長透禍部材10の内部に入射した伝搬光線は、周知
の光ファイバーと相似の原理に従い内部全反射を繰り返
して、一側面部10cと対向する他側面部10dに向か
って短波長透過部材10の内部を進行する。この伝搬光
線は、一側面部10cから他側面部10dに向かって短
波長透過部材10の内部を伝搬すると共に、少しずつ表
面10aと裏面10bから漏れ出る。表面10aから漏
れ出た矢印で示す光線は、その表面10aに設けられた
光触媒層20をその裏面側から照射する。この漏れ出た
短波長光線が照射された光触媒層20は、この短波長光
線L2を吸収し活性化される。活性化された光触媒層2
0は、その上に接触、付着等して存在する、例えば、食
品による汚れ、かび類、細菌類、油汚れ、し尿汚れ等の
住まいの汚れ成分等の浄化処理すべき対象物OB(図で
は円形で示されている部分)を光触媒層20の光触媒作
用により、酸化又は還元する。
【0034】図7では、短波長光源200は、U字型で
あるが、直線状(直管型)又はW字型等任童のものが用
いられる。また図7では、短波長光源200のU字型
(又はW字型)の形状と、光触媒含有誌置100の光入
射部分のほぼ直線形状とにそれぞれ対応させて、光ファ
イバー・ケーブル400は、複数本の光ファイバーを束
ね、その一端部400aが全体としてほぼ円形に配列さ
れ、他端部400bが全体としてほぼ直線状に配列され
たものである。また図7において、直線状(直管型)の
短波長光源200を用いる場合には上記光ファイバー・
ケーブル400の代わりに、複数本の光ファイバーを平
行に配列した両端末の配列がほぼ直線状のリボン状のフ
ァイバー・ケーブルを用いるのが望ましい勿論一本の
光ファイバー、複数本の光ファイバーを束ねた通常の光
ファイバー・ケーブル等の短波長透過性の任意の光ファ
イバー、光ファイバー・ケーブルを用いることが出来
る。また上記の短波長光源200は人工光源であるが、
その代わりに太陽光線を太陽光集光器によって集光し、
その焦点に前記光ファイバー・ケーブル400の一端部
400aを配置して、短波長光源200とすることが出
来る。即ち、短波長光源200として人工光源の代わり
に、太陽光線を用いることができ、太陽光線に含まれる
紫外線等の短波長光線は光触媒を励起して活性化するの
に役立つ。
【0035】紫外線導光性など短波長透過性のある光フ
ァイバー、光フアイバー・ケーブル400の短波長透過
性の光学材料、即ちコア(core:芯)およびクラッ
ド(clad:鞘、被覆材)としては、高純度溶融石
英、サフアイア、第1実施例で述べたホウケイ酸ガラス
などの無機光学材料、ジメチル・シリコーン(dime
thyl silicone)などのシリコーン系樹脂
(silicone base plastics o
r resin)、ポリカーボネート(polycar
bonate)樹脂、フッ化炭素系(carbon f
luoride base)樹脂などの有機光学材料を
用いることができる。なお上記材料の内でコア部材とし
ては比較的に屈折率の高いものを用い、クラッド部材と
して比較的に屈折率の低いものを組み合わせて用いる必
要があるのは当然のことである。
【0036】また紫外線域の光フアイバー、光フアイバ
ー・ケーブルは、世界の複数の一流電線メーカーから入
手可能である。例えば三菱電線工業株式会社(MITS
UBISHI CABLE INDUSTRIES,L
TD)から市販されている紫外線用光フアイバー(波長
0.26micron meterにおける減衰量:6
dB/10meterまたはそれ以下)等を用いること
ができる。
【0037】(第3実施例)本発明の第3実施例を図8
の概略拡大断面図を参照して説明する。本発明の第1実
施例及び第2実施例では光触媒含有装置100の片面に
のみに光触媒層20を持っているが、本発明の第3実施
例では光触媒含有装置100の両面に光触媒層20を持
っている。即ち図8において、本発明の第3実施例の光
触媒含有装置100は、短波長光線の透過性に優れてい
る板状の短波長透過部材10と、短波長透過部材10の
表面10aと裏面10bとの両面に、酸化チタン等の金
属酸化物からなる多数の光触媒粒子20bを短波長光線
の透過性に優れている結合材20a内に混合、分散した
光触媒含有結合材層からなる二つの光触媒層20とから
なる。この実施例は、例えば、汚染した又は反応させる
べき液体、粉体等の流体を光触媒含有装置100の両面
の二つの光触媒層20に流動接触させて、前記流体を浄
化又は酸化還元反応させる場合に有効に用いられる。
【0038】(第4実施例)本発明の第4実施例を図9
の概略拡大断面図を参照して説明する。第1実施例、第
2実施例、第3実施例では短波長透過部材10は厚さが
ほぼ一定の板状体であるが、第4実施例ではその厚さが
順次変化しているテーパー(taper)構造の板状体
である。この第4実施例の光触媒含有装置120は、図
9に示すように、短波長光線の透過性に優れているテー
パー状の無機光学材料又は有機光学材料からなる短波長
透過部材122と、その表面122a(又は裏面122
bとの両方の主面)に、短波長光線に対して透過性の優
れたガラスフリット又は有機樹脂からなる結合材内に多
数の光触媒粒子を混合又は分散させたものを塗布し、乾
燥又は焼き付けた光触媒含有結合材層すなわち光触媒層
124とからなる。
【0039】図9から明らかなように、短波長透過部材
122の板が、一側面部122cからその他側面部12
2dに向かって、順次その厚さが連続的に小さくなって
いくテーパー(taper)構造、即ち楔型になってい
る。従って短波長透過部材122が、一側面部122c
からその他側面部122dに向かうに従って、一側面部
122cからその他側面部122dに向かって、短波長
透過部材122の表面122aから伝搬光線を少しずつ
徐々に均一に出射させることができるので、光触媒層1
24の全面をその裏面からどの部分でも均一に照射させ
ることができる。なお短波長透過部材122の裏面12
2bからも伝搬光線が少しずつ徐々に漏洩するので、
1実施例と同様に裏面122bに第1実施例と同様な
射層を設けるのが望ましい。また光触媒層124を設け
る短波長透過部材122の表面122aを、第1実施例
と同様に粗面化してもよい。
【0040】(第5実施例)本発明の第5実施例を図1
0の概略拡大断面図を参照して説明する。図10におい
て、この第5実施例の光触媒含有装置130は、その内
面132aを紫外線反射性とした底板132と、短波長
光線透過性の頂板134と、頂板134の表面134a
に短波長光線に対して透過性の優れた結合材内に多数の
光触媒粒子を混合又は分散させたものを塗布し、乾燥又
は焼き付けた光触媒層131と、頂板134と底板13
2との間に紫外線を導光(導入)する空間136とから
なる。また、頂板134と底板132との間の対接面1
38は有機または無機の接着剤などにより接合され互い
に一体化している。この実施例の光触媒含有装置130
では、頂板134の一側面部134cから他側面部13
4dに向かうに従って、短波長光線透過部材の頂板13
4の表面(出射部)134aから少しずつ徐々に、短波
長光線を出射させることができるので、表面134a上
に設けた光触媒層131をその裏面から短波長光線を照
射する。
【0041】(第6実施例)本発明の第6実施例を図1
1の概略拡大断面図を参照して説明する。図11におい
て、この第6実施例の光触媒含有装置140は、裏面の
複数の個所を粗面とした光散乱性裏面142b 2 と平滑
裏面142b 1 とを交互に持つ、厚さがほぼ一定の板状
の短波長光線透過部材142と、この裏面142b1
142b2上に形成された短波長光線透過層144と、
短波長光線透過層144上に形成された光触媒粒子を混
合又は分散させたものを塗布し、乾燥又は焼き付けた光
触媒層141とからなる。
【0042】従って短波長光線透過部材142の一側面
部142cから内部に導入された短波長光線(入射光
線)は、光フアイバーの原理に従い、コアである短波長
光線透過部材142中閉じ込められて内部全反射を繰
り返しながら伝搬して短波長光線透過部材142の他側
面部142dに達する。そして短波長光線透過部材14
2の一側面部142cから他側面部142dに向かうに
従って、短波長光線は短波長光線透過部材142の裏面
の複数の光散乱性粗面142b2から短波長光線透過層
144を経由して光触媒層141を少しずつ徐々に照射
させることができる。
【0043】なお光触媒層141を短波長光線透過部材
142の表面142a上と裏面142b1、142b2
上に形成してもよい。この場合、短波長光線透過層14
4を削除してもよいことは勿論である。図11に示すよ
うに短波長光線透過部材142の一側面部142cから
他側面部142dに向かうに従って、光散乱性裏面14
2b1の分布密度を増加させる場合には、光触媒層14
1をどの箇所でも均一に照射させることができる。
【0044】(第7実施例)本発明の第7実施例を図1
2の概略拡大断面図を参照して説明する。図12におい
て、この第7実施例の光触媒含有装置160は、短波長
光線透過部材の頂板164と、頂板164の表面164
aに設けた光触媒粒子を混合又は分散させたものを塗布
し、乾燥又は焼き付けた光触媒層161と、底板166
と、両者164、166の間の空間167に設けた異な
る長さの複数の短波長光線導光性の光フアイバー162
と両者164、166を固定するスペーサー168とか
ら構成される。
【0045】複数の光フアイバー162の一端162c
は、全て一側面部で終端され、複数の光フアイバー16
2の他端162d即ち自由端はそれぞれ異なる個所で終
端している。なお複数の光フアイバー162の複数の他
端、即ち自由端162dは、図ではそれぞれ異なる位置
で規則的に終端しているが、出射光線の均一性と製造コ
ストの点から不規則的にランダムに終端しても良い。ま
た底板166の内面又は外面に短波長光線反射層を設け
ても良い。また上記複数の光フアイバー162の複数の
自由端162dを固定するために、頂板164と底板1
66との間の空間167にシリコーン樹脂などの短波長
光線透過樹脂を充填するのが望ましい。
【0046】光フアイバー162は、周知のように石英
などの紫外線導光性の高屈折率のコアとコアを被覆する
低屈折率のクラッドとからなり、光フアイバー162の
一端面162cから入射した紫外線は内部全反射を繰り
返しながら光フアイバー162の他端162dへ伝搬さ
れ、他端162dから出射して出射光線となる。複数の
光フアイバー162の長さを異ならしてあるので、複数
の光フアイバーの他端162dの位置即ち紫外線が出射
する個所がそれぞれ異なる。従って短波長光線透過部材
の頂板164の実質的に全面から短波長光線が出射する
ことになり、頂板164の表面164aに設けられた光
触媒層161のほぼ全面を短波長光線により照射するこ
とができる。
【0047】(第8実施例)本発明の第8実施例を図1
3の概略拡大断面図を参照して説明する。図13におい
て、この第8実施例の光触媒含有装置170は、異なる
長さの複数の紫外線導光性の光フアイバー172を型を
用いてシリコーン樹脂、アクリル樹脂などの短波長光線
透過性の樹脂成形体174内に埋設し、樹脂成形体14
の表面174aに光触媒粒子を混合又は分散させた光触
媒層171設けたものである。複数の光フアイバー17
2の一端172cは、全て樹脂成形体174の一側面部
で終端され、複数の光フアイバー172の他端172d
即ち自由端はそれぞれ異なる個所で終端している。なお
複数の光フアイバー172の複数の他端、即ち自由端1
72dは、図13ではそれぞれ異なる位置で規則的に終
端しているが、出射光線の均一性と製造コストの点から
不規則的にランダムに終端しても良い。また樹脂成形体
174の底面174bに短波長光線反射層を設けても良
い。この実施例では複数の光フアイバー172の一端1
72c即ち短波長光線入射部の面積が比較的に大きくな
っているので、図1のように短波長光源40を光触媒含
有装置170の一側面部の近くに設置する場合に適す
る。
【0048】(第9実施例)本発明の第9実施例を図1
4の概略拡大断面図を参照して説明する。図14におい
て、この第9実施例の光触媒含有装置180は、異なる
長さの複数の短波長光線導光性の光フアイバー182を
型を用いてシリコーン樹脂、アクリル樹脂などの短波長
光導光性の樹脂成形体184内に埋設し、樹脂成形体1
84の表面と裏面との両面に光触媒粒子を混合又は分散
させた合計二つの光触媒層181を設けたものである。
複数の光フアイバー182の一端182cは、全て樹脂
成形体184の一側面部で終端され、複数の光フアイバ
ー182の他端182d即ち自由端はそれぞれ異なる個
所で終端している。
【0049】複数の光フアイバー182の複数の他端、
即ち自由端182dは、図13ではそれぞれ異なる位置
で規則的に終端しているが、出射光線の均一性と製造コ
ストの点から不規則的にランダムに終端しても良い。こ
の実施例では図14に示すように複数の光フアイバー1
82はそれらの一端182cが、全て樹脂成形体184
の一側面部182cで密集して終端され、それらの他端
182d即ち自由端はそれぞれ異なる個所で上方向と下
方向の両方向に放射状に広がって終端している。従って
この実施例では複数の光フアイバー182の一端182
c即ち短波長光線入射部の面積が比較的に小さくなって
いるので、点状などの比較的に小面積の短波長入射光線
を複数の光フアイバー182の一端182cに光学的に
結合する場合に適する。
【0050】(第10実施例)本発明の第10実施例を
図15の概略拡大断面図を参照して説明する。図15に
おいて、この第10実施例の光触媒含有装置190は、
石英などの紫外線導光性の無機ガラス、又はポリカーボ
ネート樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂などの短波
長光線導光性の合成樹脂からなる図ではほぼ板状の成形
体191と、その頂面即ち表面191a上に蛍光体材料
からなる多数の蛍光体粒子を無機ガラス又は合成樹脂か
らなる短波長光線導光性の結合材内に混合して分散させ
た蛍光体含有層192と、成形体191の裏面191b
上に、多数の光触媒粒子を混合又は分散させた光触媒層
193とから構成される。
【0051】上記の蛍光体材料としては、周知の蛍光ラ
ンプに用いられている多種の蛍光体を用いることがで
き、使用できる具体的な蛍光体材料としては、例えば白
色を発光するハロリん酸カルシューム(Ca halo
phosphate)、青色を発光するタングステン
酸マグネシューム(Mg tungstate)、緑色
を発光するけい酸亜鉛 (Zn silicate)、オ
レンジ色を発光するりん酸カルシューム(Ca pho
sphate)などがあげられる。従って短波長光線導
光性の成形体191の一側面部191cから入射した短
波長光線は、短波長光線導光性の成形体191内を内部
全反射を繰り返して成形体191の他側面部191dへ
伝搬して行くと共に、その表面191aとその裏面19
1bから放射される。その表面191aから放射された
短波長光線はその表面191a上に形成された蛍光体含
有層192に含まれる蛍光体粒子を刺激し、蛍光体材料
の種類に対応して、任意の色の可視光線に変換される発
光する。またその裏面191bから放射された短波長光
線は光触媒層193を照射する。この成形体191が光
ることは短波長光源が点灯中であることを知らせる表示
器としての役目をする。
【0052】(その他の実施例)本発明は以上に説明し
た各種の実施例に限定されず、特許請求の範囲内におい
て種々の変形が可能である。例えば、本発明のその他の
実施例を図16の概略斜視図を参照して説明する。
【0053】図16Aに示す可撓性の光触媒含有装置1
94は、例えばポリメタクリル酸(PMMA)樹脂フィ
ルム、ポリカーボネート(PC)樹脂フィルム、ふっ素
樹脂フィルム、石英ガラス・フィルム等の厚さ約0.0
1mmから約0.5mmの可撓性の短波長透過部材フィ
ルム195と、その表面195aに可撓性の結合材内に
多数の光触媒粒子を混合させたものを塗布し、乾燥又は
焼き付けた光触媒を含有した結合材層すなわち光触媒層
196とからなる。従って短波長光線L1を短波長透過
部材フィルム195の一側面部195cから入射させる
と、短波長透過部材フィルム195の表面195aから
漏洩した伝搬光線により光触媒層196が照射され、光
触媒層196が活性化される。また図16Aに示す実施
例ではそれ自体を曲面とした、又は他の曲面支持体の曲
面に沿って配置に出来る可撓性の光触媒含有装置194
を提供できる。
【0054】図16Bに示す円柱状又はファイバー状の
光触媒含有装置197は、例えばポリメタクリル酸(P
MMA)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ふっ素
樹脂、石英ガラス等の可撓性の無い円柱体、又はファイ
バー状の可撓性のある短波長透過部材198と、その表
面198aに結合材内に多数の光触媒粒子を混合させた
ものを塗布し、乾燥又は焼き付けた光触媒を含有した結
合材層すなわち光触媒層199とからなる。従って短波
長光線Lを円柱体、又はファイバー状の短波長透過部
材198の一端末断面部198cから入射させると、短
波長透過部材198の表面198aから漏洩した伝搬光
線により光触媒層199が照射され、光触媒層199が
活性化される。ファイバー状の可撓性をもつ光触媒含有
装置197は、短波長光線透過光ファイバーの芯(コ
ア)の周辺に鞘(クラッド、シース)の層を設けた短波
長光線透過光ファイバーの鞘の層内に多数の光触媒粒子
を分散させた特殊な光触媒含有光ファイバーであり、例
えば図16Cに示すようにコイル状又は渦巻き状に配置
して用いることが出来る。
【0055】上記の各種の実施例においては、前記光触
媒層又は前記蛍光体層は前記短波長透過部材の表面又は
裏面にほぼ全面的に設けてあるが、その表面又は裏面の
任意の領域に部分的に設けてもよい。
【0056】上記の各種の実施例においては、前記短波
長光線を前記光触媒含有装置における前記短波長透過部
材の側面部から入射させているが、前記短波長光線を前
記短波長透過部材の表面又は裏面からに入射させても良
い。この場合には、前記光触媒層を部分的に設けた前記
光触媒含有装置における前記短波長透過部材の表面又は
裏面の一部から、例えばプリズム等の周知の光学部材を
用いて、前記短波長光線を前記短波長透過部材の内部に
一旦入射させる。
【0057】
【発明の効果】以上に記載した各種実施例の説明で明ら
かなように、本発明では、光触媒層をその表面又は裏面
に設けた短波長光線透過部材(光触媒支持物体)に、外
部の短波長光源から放射される短波長光線を入射させ
て、一旦面光源に変換し、この面光源即ち前記短波長光
線透過部材から漏れ出た前記短波長光線を前記光触媒層
の裏面側から照射させて、前記光触媒層の光触媒作用に
より前記光触媒層を励起させ、活性化させている。そし
て前記光触媒層上に存在する浄化又は反応すべき対象物
を酸化又は還元し、対象物を浄化処理又は反応処理して
いる。本発明では、従来技術のように光触媒支持物体の
光触媒層表面と前記光触媒支持体から離れた短波長光源
との問に、何ら前記対象物を介在させていない。従って
本発明では、光線の利用効率が高く、光線を有効に利用
できる。また本発明では、比較的に小容量の短波長光源
を使用することができる。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第一実施例を説明する概略斜
視図である。
【図2】図2は、図1のA−A線に沿って切断した概略
拡大断面図である。
【図3】図3は、図1のA−A線に沿って切断した概略
拡大断面図である。
【図4】図4は、図3の概略部分拡大断面図である。
【図5】図5は、先行技術即ち従来技術の概略斜視図で
ある。
【図6】図6は、図5のB−B線に沿って切断した拡大
概略断面図である。
【図7】図7は、本発明の第2実施例を説明する概略斜
視図である。
【図8】図8は、本発明の第3実施例を説明する拡大概
略断面図である。
【図9】図9は、本発明の第4実施例を説明する拡大概
略断面図である。
【図10】図10は、本発明の第5実施例を説明する拡
大概略断面図である。
【図11】図11は、本発明の第6実施例を説明する拡
大概略断面図である。
【図12】図12は、本発明の第7実施例を説明する拡
大概略断面図である。
【図13】図13は、本発明の第8実施例を説明する拡
大概略断面図である。
【図14】図14は、本発明の第9実施例を説明する拡
大概略断面図である。
【図15】図15は、本発明の第10実施例を説明する
拡大概略断面図である。
【図16】図16は、本発明のその他の各種の実施例を
説明する概略斜視図である。
【符号の説明】
10・・・短波長透過部材、短波長線透過部材(tra
nsmissiblematerial to sho
rt wave length ray) 10a・・・短波長透過部材の表面(front su
rface) 10b・・・短波長透過部材の裏面(rear sur
face) 10c・・・短波長透過部材の一側面部(a side
surface) 10d・・・短波長透過部材の他側面部(anothe
r sidesurface) 20・・・光触媒層(photocatalyst l
ayer) 20a・・・結合材(bonding materia
l) 20b・・・光触媒粒子(photocatalyst
particle) 100・・・光触媒含有装置(device incl
udingphotocatalyst partic
le) 200・・・短波長光源(light source
of shortwave length ray) 400・・・光ファイバー、光ファイバー・ケーブル
(opticalfiber、optical fib
er cable) L・・・短波長光線(short wave len
gth ray) L・・・伝搬光線(transmission ra
y) OB・・・対象物(object) 120、130、140、160、170、180、1
90、194、197・・・光触媒含有装置 122、134、142、164、170、180、1
91、195・・・短波長透過部材、短波長光線透過部
材 162、172、182、198・・・光ファイバー
(短波長透過部材) 122a、134a、142a、192a・・・短波長
透過部材の表面 122b、134b、142b、192b・・・短波長
透過部材の裏面 122c、134c、142c、192c・・・短波長
透過部材の一側面部 122d、134d、142d、192d・・・短波長
透過部材の他側面部 124、134、141a、141b、161、17
1、181、193・・・光触媒層 192・・・蛍光体層(phospher laye
r)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)少なくとも一つの表面と対向する一
    対の側面(または端末面)とを有する光線透過性の導光
    部材と、前記表面側に配置された光触媒とを備えた光触
    媒装置であって、 (b)前記表面に交互に配置された複数の粗面と複数の
    平滑面とを備え、かつ (c)光線入射部とした前記表面の一部からまたは前記
    側面(または前記端末面)から、前記光触媒を活性化す
    る光線を前記導光部材の内部に導入させると共にその内
    部に伝播させ、前記粗面から出射させた前記光線により
    前記光触媒を照射させることを特徴とする光触媒装置。
  2. 【請求項2】(a)少なくとも一つの表面と対向する一
    対の側面(または端末面)とを有する光線透過性の導光
    部材と、前記表面側に配置された光触媒とを備えた光触
    媒装置であって、 (b)前記表面に交互に配置された複数の粗面と複数の
    平滑面と、 (c)光線入射部とした前記表面の一部からまたは前記
    側面(または前記端末面)から、前記光触媒を活性化す
    る光線を前記導光部材の内部に導入させると共にその内
    部に伝播させ、前記粗面から出射させた前記光線により
    前記光触媒を照射させ、かつ (d)複数の前記粗面と複数の前記平滑面の分布密度が
    一方の前記側面(または前記端末面)から他方の前記側
    面(または前記端末面)に向かって増加していることを
    特徴とする光触媒装置。
  3. 【請求項3】前記表面と前記光触媒との間に光線透過層
    を介在させたことを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の光触媒装置。
  4. 【請求項4】(a)少なくとも一つの表面と一対の側面
    (または端末面)とを有する光線透過性の導光部材と、
    前記表面側に配置された光触媒とを備えた光触媒装置で
    あって、 (b)前記表面側に蛍光体を配置させ、 (d)前記側面(または前記端末面)を、前記光触媒を
    活性化すると共に前記蛍光体を発光させる光線を前記導
    光部材の内部に導入させる光線入射部とし、かつ(e)
    前記導光部材の内部を伝搬した前記光線を前記蛍光体を
    経由することなく前記表面から出射させて前記光触媒を
    照射すると共に、前記光線を前記表面から出射させて前
    記蛍光体を照射することを特徴とする光触媒装置。
  5. 【請求項5】(a)少なくとも一つの表面と一対の側面
    (または端末面)とを有する光線透過性の導光部材と、
    前記表面側に配置された光触媒とを備えた光触媒装置で
    あって、 (b)前記表面側に蛍光体を配置させ、 (d)前記光触媒を活性化すると共に前記蛍光体を発光
    させる光線をプリズムを用いて前記表面の一部から前記
    導光部材の内部に導入させ、かつ (e)前記導光部材の内部を伝搬した前記光線を前記蛍
    光体を経由することなく前記表面から出射させて前記光
    触媒を照射すると共に、前記光線を前記表面から出射さ
    せて前記蛍光体を照射することを特徴とする光触媒装
    置。
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