JPH057394U - 光触媒浄水器 - Google Patents

光触媒浄水器

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JPH057394U
JPH057394U JP6163291U JP6163291U JPH057394U JP H057394 U JPH057394 U JP H057394U JP 6163291 U JP6163291 U JP 6163291U JP 6163291 U JP6163291 U JP 6163291U JP H057394 U JPH057394 U JP H057394U
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JP
Japan
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water
cylinder member
photocatalyst layer
layer formed
photocatalyst
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Pending
Application number
JP6163291U
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English (en)
Inventor
薫一 加藤
浩明 横井
Original Assignee
株式会社加藤機械製作所
株式会社アイワ
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光触媒の反応により、水中に溶存している有
機物や汚染物質を分解除去するとともに雑菌類の繁殖を
防ぎ、かつ長期間の使用が可能な浄水器を提供する。 【構成】 入水部および出水部を有し、内面に光触媒層
が形成された外筒部材20と、内部にUVランプが内装
され、外面に光触媒層が形成された透明ガラス体よりな
る内筒部材30と、前記外筒部材と内筒部材とによって
形成された環状の導水路内に流水方向に並設され、内外
面に光触媒層が形成されたガラス体よりなる複数の管状
素子40とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は飲料水を浄化する浄水器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、飲料用の水道水にはその浄化を目的として、塩素化合物などの化学薬 品が投入されている。このような化学薬品は水中に残留して、いわゆるカルキ臭 を与えることがある。 一方、井戸水などの地下水にはカルキ臭はないものの、水中にさまざまな雑菌 や有機物が溶存している恐れがある。 そのため、このような飲料水のカルキ臭を取り除いたり雑菌や有機物を除去す るために、種々の浄水器が提案されている。
【0003】 しかしながら、従来の浄水器の多くは中空糸膜のミクロフィルターを利用した もので、水中の固形物を除去するには有効であっても水中に溶解している物質、 たとえば有機溶剤などに対しては大きな効果が期待できない。 また、雑菌類の捕捉はできても、フィルター内に雑菌が残留するので使用時に は捨て水を頻繁にする必要があり、その増殖を防いだり滅菌効果には問題があっ た。 加えて、従来のフィルター類にあっては、経時的にろ過効果が低下するので一 定期間ごとに交換が必要であった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、上記した問題点に鑑み提案されたものであって、光触媒の反応に より水中に溶存している有機物や汚染物質を水素ガス、炭酸ガスなどのガス体に 分解し除去するとともに、雑菌類の繁殖を防ぎ、長期間の使用に耐える新規な浄 水器を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この考案は、入水部および出水部を有し、内面に光触媒層が形成さ れた外筒部材と、内部にUVランプが内装され、外面に光触媒層が形成された透 明ガラス体よりなる内筒部材と、前記外筒部材と内筒部材とによって形成された 環状の導水路内に流水方向に並設され、内外面に光触媒層が形成されたガラス体 よりなる複数の管状素子とからなる光触媒浄水器に係る。
【0006】
【実施例】
以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説明する。 図1はこの考案の光触媒浄水器の一例を示す縦断面図、図2は図1に示された 光触媒浄水器を2−2線で切断した断面図、図3はその部分拡大図である。
【0007】 図1および図2に示されるように、この考案の光触媒浄水器10は外筒部材2 0と該外筒部材20内に配された内筒部材30と前記外筒部材20と内筒部材3 0とによって形成された環状の導水路11内に流水方向に並設された管状素子4 0とから構成されている。
【0008】 外筒部材20は石英ガラスまたはパイレックスなどの透明ガラス製の筒状本体 21よりなり、パッキング12,13を介して上部に入水部22、下部に出水部 23が形成されている。符号14は前記入水部22に設けられたフィルター、1 6は処理水を前記導水路11および管状素子40内へ導入する入水孔、17は導 水路11および管状素子40内の処理水を出水部23へ導く出水孔である。
【0009】 図3に示されるように、この外筒部材20の内面24には光触媒層25が形成 されている。 この光触媒層25には公知の半導体材料およびその化合物、合金あるいは酸化 物が用いられ、好ましくは酸化チタンである。 前記光触媒層25は、いわゆるゾル−ゲル法によって有利に形成することがで きる。すなわち、金属アルコキシドからゲルを作った後、乾燥し数百℃で加熱す ることによって筒状本体21の内面24に光触媒層25を形成するものである。
【0010】 この光触媒層25は水と接触する際に、紫外線の照射を受けることにより強力 な酸化還元作用を示し水中の有機物を分解する。 分解された有機物はさらに、炭酸ガス、水素ガスなどのガス体に分解されて揮 発除去される。
【0011】 内筒部材30は石英ガラスまたはパイレックスなどの透明ガラス体からなる筒 状本体31よりなり、その外面32には光触媒層35が形成されているとともに 、内部にUVランプ50が内装されている。 符号33,34は前記UVランプ50の保持部材である。
【0012】 前記UVランプ50には公知の紫外線照射ランプが用いられるが、各光触媒層 25,35,45の反応を促進する波長を有するものが好ましく、水銀灯、水素 放電管、キセノン放電管、ライマン放電管などの一種または二種以上が適宜に組 み合わせて用いられる。
【0013】 この実施例において、前記内筒部材30下部は器外に設けられた空気(酸素) 供給器またはオゾン発生器55に連結されていて、供給用配管56を介して次述 する管状素子40内部に空気(酸素)またはオゾンを吹き込むようになっている 。 この酸素またはオゾンの吹き込みによって処理水が攪拌されるとともに、光触 媒への酸素供給が行なわれ光触媒反応を効果的に促進し、かつその長期間の使用 が可能になる。
【0014】 管状素子40は同様に石英ガラスまたはパイレックスなどの透明ガラス体から なり、その内面41および外面42には、前記外筒部材20および内筒部材30 の光触媒層25,35と同様に光触媒層45が形成されて、図のように、前記導 水路11内に流水方向に複数本が並設されている。 なお、この管状素子40は、導水路11の大きさによって適宜の本数が配され る。
【0015】 水道水などの処理水60は前記外筒部材20の入水部22より通されて、フィ ルター14によって細かいちりなどの固形物が取り除かれたのち、入水孔16を 経て前記導水路11へ導かれる。
【0016】 この処理水60は前記導水路11内および前記管状素子40内を通される。 その際、前述したように、前記内筒部材30内部に設けられたUVランプ50 の照射ならびに光触媒層25,35,45の強力な酸化還元作用に基づき、処理 水60中の有機物を分解するとともに雑菌の繁殖を防ぐ。
【0017】 なお、この実施例において、前記外筒部材20の外面26にはアルミニウムな どの金属が蒸着あるいはスパッタリングなどによってコーティングされていて、 前記外筒部材20の内面方向に鏡面を付与している。 したがって、照射されたUVランプ50からの紫外線は外筒部材20内で無限 に乱反射し、光触媒層25,35,45の反応が効果的に励起される。また、こ のような構造によればUVランプ50からの紫外線を直視することがなく、人体 に安全である。
【0018】 殺菌浄化処理された前記処理水60は、出水孔17を経て外筒部材20の出水 部23へ導かれ飲用に供される。
【0019】
【考案の効果】
以上図示し説明したように、この考案の光触媒浄水器によれば、紫外線の照射 および光触媒の強力な酸化還元作用によって、水中に溶存している有機物や汚染 物質を完全に、かつ効率よく分解除去することができ、雑菌類の繁殖を防ぐこと ができる。 この考案によれば、さらに、従来のフィルター素子のように一定期間ごとに交 換することが不要で長期間の使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の光触媒浄水器の一例を示す縦断面図
である。
【図2】図1に示された光触媒浄水器を2−2線で切断
した断面図である。
【図3】その部分拡大図である。
【符号の説明】
10 光触媒浄水器 11 導水路 20 外筒部材 21 筒状本体 22 入水部 23 出水部 25 光触媒層 30 内筒部材 31 筒状本体 35 光触媒層 40 管状素子 45 光触媒層 50 UVランプ

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 入水部および出水部を有し、内面に光触
    媒層が形成された外筒部材と、 内部にUVランプが内装され、外面に光触媒層が形成さ
    れた透明ガラス体よりなる内筒部材と、 前記外筒部材と内筒部材とによって形成された環状の導
    水路内に流水方向に並設され、内外面に光触媒層が形成
    されたガラス体よりなる複数の管状素子とからなる光触
    媒浄水器。
JP6163291U 1991-07-09 1991-07-09 光触媒浄水器 Pending JPH057394U (ja)

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