JP3850820B2 - カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラの設定および動作状態等の表示機能の改良に係り、特に表示部を照明する表示照明機能を備えるカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば銀塩フィルムを用いる在来のカメラにおいては、自動撮影、ストロボ撮影、セルフタイマー撮影、および長時間露出撮影等の撮影機能がある。多くのカメラでは、それぞれに対応する撮影モードを選択設定することにより、これらの撮影機能を用いた撮影を行うことができる。
長時間露出撮影は、低光量下での撮影等の低輝度の被写体を撮影するため長い露光時間により光量不足を補う撮影モードである。長時間露出撮影には、夜景撮影に適する夜景モード、ストロボ発光と連携させるスローシンクロモード等の自動露出による長時間露出の他に、手動操作による長時間露出撮影機能としてカメラに設けられているタイム露出機能およびバルブ機能等を用いたタイムモードおよびバルブモード等の撮影モードがある。
【0003】
タイム露出機能は、レリーズ操作から次のレリーズ操作までの間にわたってシャッタを開き続ける機能であり、バルブ機能は、レリーズボタンを押している間だけシャッタを開き続ける機能である。
ところで、近年、カメラにおける制御系の電子化が進み、ほとんどのカメラは電池電源により動作するようになっている。このため、上述した各種撮影モードその他の設定状態および動作状態等を、液晶表示装置等の低消費電力の表示装置により、表示するものが多い。例えば、液晶表示装置は、光の反射または屈折を利用した表示であり、発光素子等による表示と異なり、暗所では視認が困難になるため、EL(エレクトロルミネセンス)素子、または蛍光灯等の発光素子による照明を併用することが多い。
【0004】
液晶表示装置自体は、低消費電力であるが、液晶表示装置を照明する照明装置は、ある程度の電力を消費するため、電池電源の長寿命化を考慮すると、照明が必要でないときには、照明装置はなるべく使用しないようにすることが望ましい。
例えば、実開平5−81832号公報は、シャッタスピード、絞り値等の撮影情報を表示しないモードを有するカメラに関するものである。この実開平5−81832号公報には、前記撮影情報を表示しないモードにおいては、表示用の液晶に対する照明が不要であるので、該照明を消灯することが開示されている。
また、実開平6−15051号公報は、ファインダ視野内に撮影情報を表示する液晶表示装置を有するカメラに関するものである。この実開平6−15051号公報には、前記ファインダ視野内に撮影情報を表示する液晶表示装置を照明する照明装置の照明光量を、測光結果による被写体の明るさに基づいて追随制御することが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した実開平5−81832号公報では、表示装置の表示が行われず、明らかに照明が不要である場合に、該照明を消灯することが示されている過ぎない。また、実開平6−15051号公報には、液晶表示装置が見にくくなるのを防止するために、ファインダ視野内の明るさに応じて照明光量を制御しているだけである。
したがって、上述した実開平5−81832号公報の場合には、表示装置の表示が行われている限り無条件で照明が行われており、実開平6−15051号公報の場合にも、被写体が非常に明るい場合にのみ照明が消灯されるにすぎず、被写体の明るさがある程度以下の場合には、照明が消灯されることはない。すなわち、これらいずれの場合も、照明装置による電池電源の消費を積極的に低減しようとしているわけではない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、低輝度での使用が前提となる撮影モードでの操作や動作中に、表示が見にくくなることを、効果的に防止し得るカメラを提供することにある。
本発明の他の目的は、特に、低輝度での使用が前提となる撮影モードが選択された場合には、表示が見にくくなることを、確実に防止し得ると共に、電池電源の無駄な消費を抑制し得るカメラを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した本発明に係るカメラは、上述した目的を達成するために、
被写体を撮影するための複数の動作モードを有するカメラにおいて、
設定および動作状態を表示する表示手段と、
前記表示手段を照明するための表示照明手段と、
前記複数の動作モードにおいて低輝度での操作を前提とする低輝度撮影モードが選択された時点から、前記表示照明手段を所定時間点灯させる第1の点灯制御手段と、
前記低輝度撮影モードが選択されている状態で、レリーズ操作に応じて消灯状態であった前記表示照明手段を点灯させ、シャッタ閉じ動作後に該表示照明手段を消灯させる第2の点灯制御手段と
を具備することを特徴としている。
また、請求項2に記載した本発明に係るカメラは、上述した目的を達成するために、
前記低輝度撮影モードは、夜景モード、バルブモード、タイムモードおよびスローシンクロモードからなる群より選ばれる少なくとも1つであることを特徴としている。
【0007】
請求項3に記載した本発明に係るカメラは、
前記レリーズ操作が、レリーズボタンの押し動作によって1段目のRL1信号に引き続き2段目のRL2信号を発生する操作であって、
前記第2の点灯制御手段は、前記2段目のRL2信号に応じて消灯状態であった前記表示照明手段を点灯させて、シャッタ閉じ動作後に該表示照明手段を消灯させることを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係るカメラは、レリーズ操作から次のレリーズ操作までの間にわたってシャッタを開き続けるタイムモードが選択されたときは、前記第2の制御手段は前記第2段目のRL2信号に応じて消灯状態であった前記表示照明手段を点灯させてシャッタ開き動作が開始され、前記1段目のRL1信号または前記2段目のRL2に応じてシャッタ閉じ動作の終了後に該表示照明手段を消灯させることを特徴としている。
請求項5に記載した本発明に係るカメラは、上述した目的を達成するために、
被写体を撮影するための複数の動作モードを有するカメラにおいて、
設定および動作状態を表示する表示手段と、
前記表示手段を照明するための表示照明手段と、
前記複数の動作モードにおいて低輝度での操作を前提とする低輝度撮影モード選択されると、消灯状態であった前記表示照明手段点灯させ、レリーズ操作に応じてシャッタ開き動作を実施して、シャッタ閉じ動作後に該表示照明手段を消灯させる制御手段と
を具備することを特徴としている。
【0008】
【作用】
本発明によるカメラは、複数の操作手段を有するカメラにおいて、表示手段を照明するための表示照明手段を、前記複数の操作手段のうちの低輝度モードでの動作中において前記低輝度モードの動作開始前に消灯状態であった前記表示照明手段を点灯させる。
このような構成により、特に、低輝度での使用が前提となる撮影モードでの動作中に、表示が見にくくなることを、効果的に防止することができる。
本発明によるカメラは、前記制御手段が、前記低輝度での使用を前提とする所定の操作手段の操作に基づく動作モードの選択時に前記表示照明手段の点灯を開始させる。
このような構成により、特に、低輝度での使用が前提となる撮影モードが選択された場合には、表示が見にくくなることを、確実に防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に基づき、図面を参照して本発明のカメラを詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラの要部の構成を示している。図1に示すカメラは、カメラ制御部11、システム電源12、メインスイッチ13、フィルム駆動系14、レンズ駆動系15、露光制御系16、シャッタ駆動系17、ストロボ装置18、表示装置19、レリーズスイッチ20、モード設定スイッチ21、MR(マニュアルリワインド)スイッチ22、裏蓋スイッチ23、ストロボスイッチ24、セルフモードスイッチ25、露出補正スイッチ26および絞りスイッチ27を具備している。
カメラ制御部11は、カメラ制御手段を構成し、カメラ全体の動作を制御する。
システム電源12は、カメラ全体を作動させるための電力を発生する電池を用いた電源である。このシステム電源12は、カメラ制御部11には電力DCDCを供給する。メインスイッチ13は、システム電源12による電力供給をオン/オフ操作するためのスイッチであり、カメラ制御部11にスイッチ信号MAINを供給して、カメラ制御部11の動作を含むカメラ全体の動作をオン/オフさせる。
【0010】
フィルム駆動系14は、1コマ撮影する毎にフィルムを1コマずつ巻き上げて給送し、装填されたフィルムの全コマの撮影が終了した時点またはMRスイッチ22で、手動指示による巻き戻し(リワインド)が要求された時点で、フィルムを巻き戻す。このフィルム駆動系14は、MRスイッチ22で、手動巻き戻しが要求された時点で、単にフィルムの手動による巻き戻しを許容するように制御し、手動のハンドル操作によるフィルムの巻き戻しを可能とするように構成してもよい。
レンズ駆動系15は、オートフォーカス等の測距系を含み、例えばレリーズスイッチ20の1段目の操作に応動して、測距を行いさらにその測距結果に応じて撮影レンズ系を駆動して、レンズ繰り出し量を制御する。
【0011】
露光制御系16は、測光部、絞り制御系およびストロボ制御系等を含み、例えばレリーズスイッチ20の1段目の操作に応動して、測距に先立って測光を行い、さらにその測光結果に応じて適正露出を得るべくシャッタ開時間、絞り値およびストロボ発光等を設定制御する。
シャッタ駆動系17は、シャッタを制御し、露光制御系16の制御に基づくシャッタ開時間でシャッタを開閉する。
ストロボ装置18は、露光制御系16により連係制御されてストロボを発光する。
【0012】
表示装置19は、例えば液晶表示装置等の非発光の表示手段である表示部を有する表示装置であり、例えばEL(エレクトロルミネセンス)素子またはLED(発光ダイオード)を用いて表示部を照明する照明手段である照明部を備えている。この表示装置19は、カメラ制御部11により制御されて、表示信号LCDによりカメラの設定および動作状態を表示部に表示するとともに、照明信号ELLに応答して、該表示部を照明部により照明する。
レリーズスイッチ20は、レリーズスイッチ手段を構成し、レリーズボタン(図示せず)の操作によって動作するスイッチであり、直接的な直接レリーズ信号をカメラ制御部11に与える。このレリーズスイッチ20からカメラ制御部11に供給される直接レリーズ信号には、レリーズボタンの1段目の操作すなわち半押し(レリーズボタンを半分押し込んだ状態)で発生する1段目のレリーズ信号RL1およびレリーズボタンの2段目の操作すなわち全押し(レリーズボタンを完全に押し込んだ状態)で発生する2段目のレリーズ信号RL2がある。
【0013】
モード設定スイッチ21は、スイッチ操作によってカメラ制御部11にモード信号MODEを与えてカメラの動作モードを設定する。
MRスイッチ22は、マニュアルリワインド、すなわち手動操作による巻き戻しを要求するためのマニュアルリワインド信号MRをカメラ制御部11に与えるためのスイッチである。このMRスイッチ22によるマニュアルリワインド信号MRは、既に述べたように、単に手動のハンドル操作によるフィルムの巻き戻しを許容させることを要求する信号としてもよい。
裏蓋スイッチ23は、カメラの裏蓋の開操作および閉操作にそれぞれ応答して、裏蓋開信号OPN/裏蓋閉信号CLSをカメラ制御部11に供給する。これら裏蓋開信号OPN/裏蓋閉信号CLSは、例えばオン/オフ動作する単一の信号であるとする。
【0014】
ストロボスイッチ24は、ストロボ装置18の動作/不動作を設定するスイッチであり、その動作状態に応じたストロボ設定信号STをカメラ制御部11に供給する。このストロボ設定信号STにより、ストロボ発光(強制発光)、ストロボ自動発光(自動露出撮影に連動して必要に応じて発光)およびストロボ非発光のいずれかが選択設定される。
セルフモードスイッチ25は、セルフタイマー撮影を行うためのセルフモードを設定するスイッチであり、設定時にはセルフ設定信号SELFをカメラ制御部11に供給する。露出補正スイッチ26は、自動露出動作の露出補正量を設定するためのスイッチであり、操作の都度、露出補正信号EVSをカメラ制御部11に供給する。カメラ制御部11は、露出補正信号EVSに応動して、露出補正量を所定の順序に従って逐次変更する。
【0015】
絞りスイッチ27は、絞り値を示す絞り設定信号AVPをカメラ制御部11に供給する。カメラ制御部11は絞りスイッチ27の設定値に応じて、露光制御系16を制御し撮影時の絞り値を設定する。
すなわち、カメラ制御部11は、メインスイッチ13によってオン/オフ制御されて、モード設定スイッチ21で設定されたモードにて、システム電源12から供給される電力を用いて、動作する。カメラ制御部11は、レリーズスイッチ20の操作に基づいて、レンズ駆動系15、露光制御系16、シャッタ駆動系17およびストロボ装置18を制御して、1コマずつ撮影を行い、1コマ撮影後はフィルム駆動系14を制御して1コマ分フィルムを巻き上げ給送する。また、カメラ制御部11は、装填されたフィルムの全コマの撮影が終了すると、フィルム駆動系14を制御して自動的にフィルムを巻き戻す。
【0016】
また、カメラ制御部11は、モード設定スイッチ21の操作により、例えば自動撮影モード、ストロボ撮影モードおよびセルフモード、並びに夜景モード、スローシンクロモード、タイムモードおよびバルブモード等の長時間露出撮影モードのような種々の撮影モードを逐次選択設定する。
カメラ制御手段としてのカメラ制御部11は、上述したように撮影およびフィルム給送等のカメラにおける全てのシーケンスを制御する部分であり、典型的には、制御用マイクロコンピュータ等のIC(集積回路)で構成する。このカメラ制御部11を構成するICとしては、制御用マイクロコンピュータの他に、制御用のゲートアレイ等のようなカスタムICを用いることができる。
表示装置19は、表示照明手段である、例えばEL素子等の照明素子を駆動する照明駆動部を含み、カメラ制御部11の照明信号ELLのオン/オフに応動して表示照明をオン/オフさせる。
【0017】
レリーズスイッチ20を操作することにより、カメラは、測光および測距を行い、レンズを繰り出して、シャッタを開閉して撮影を行い、さらにフィルム給送を行う。上述したように、レリーズスイッチ20は、2段階で動作するスイッチであり、1段目すなわちレリーズボタンを半分ほど押し込んだ半押し状態のレリーズ信号RL1で測光、測距、およびレンズ繰り出しまでを行わせ、2段目すなわちレリーズボタンを完全に押し込んだ全押し状態のレリーズ信号RL2でシャッタ開閉およびフィルム給送を行わせる。このレリーズスイッチ20による機能分担は、所望によりあるいは状況に応じて変更してよい。また、レリーズスイッチ20を、単一段のみのスイッチで構成して、その操作により全ての撮影シーケンスを実行させる構成としてもよい。
【0018】
モード設定スイッチ21は、タイム露出モード、バルブ撮影モード、その他の撮影モード設定に用いる。例えば、このモード設定スイッチ21を適宜操作することにより、カメラ制御部11がタイム露出モードに設定される。タイム露出モードにおいて、レリーズスイッチ20が押操作(例えば2段目のレリーズ信号RL2)されるとタイム露出撮影動作がスタートし、カメラ制御部11を介してシャッタ駆動系17が制御されてシャッタが開く。この状態で再びレリーズスイッチ20が押操作(例えば2段目のレリーズ信号RL2)されると、カメラ制御部11は、シャッタ駆動系17を介してシャッタが閉じ、フィルム駆動系14を介してフィルムを巻き上げて撮影を終了する。
【0019】
モード設定スイッチ21は、タイム露出モードを、他の多くの撮影モードの中の1つとして選択可能な構成とする。また、タイム露出モードにおけるタイム露出撮影のスタートおよびストップもレリーズスイッチ20の1段目のレリーズ信号RL1および2段目のレリーズ信号RL2のどちらで制御するように構成してもよい。
さらに、メインスイッチ13、MRスイッチ22、裏蓋スイッチ23、ストロボスイッチ24、セルフモードスイッチ25、露出補正スイッチ26および絞りスイッチ27は、上述したような各種の動作をカメラ制御部11に指示設定するためのスイッチである。
【0020】
次に、上述したように構成したカメラの表示照明の制御に係る動作の一例を図2に示すフローチャートを参照して説明する。
図2に示す処理は、フィルムカウンタやモード状態を確認する必要がある動作を要求するスイッチ等の操作部の操作時に、規定動作、すなわち該当する操作処理の間、表示装置19の照明を点灯させるカメラ制御部11の処理である。
定常時は、待機状態にあり(ステップS1)、該待機状態においては、該当するスイッチ等の操作部による操作受付の有無を監視する(ステップS2)。該当操作がなければ、待機状態での操作受付の監視を続け、該当操作が検出されると、カメラ制御部11は表示装置19に対する照明信号ELLをオンとして、照明を点灯させる(ステップS3)。この状態で、受け付けられた操作に該当する規定動作の処理を実行し(ステップS4)、この処理が終了すると、カメラ制御部11は表示装置19に対する照明信号ELLをオフとして、照明を消灯させ(ステップS5)、待機状態に戻る。
【0021】
このようにして、予め設定した、操作中もしくは操作後にフィルムカウンタやモード状態を確認する必要がある動作を要求する場合は、該当操作部を操作した時点で、照明を点灯させ、該操作により要求された動作処理の終了後に照明を消灯する。
したがって、操作に基づく規定動作の処理中、照明が点灯しているので、操作中または操作後の状態を容易にしかも明確に確認することができる。なお、スイッチ等の操作部自体に操作状態を明示する機能を持っていたり、操作状態が明らかで、表示を確認する必要のないスイッチ等の操作部については、上述のような照明の点灯はしない。このようにすることにより、無駄な電力消費を抑えることができる。
このような制御は、例えば裏蓋スイッチ23、レリーズスイッチ20、メインスイッチ13およびモード設定スイッチ21等のスイッチ操作に対して適用する。
【0022】
図3〜図6に、これら各スイッチ操作の場合のフローチャートを示す。
例えば、図3に示す処理は、裏蓋の開閉に連動する裏蓋スイッチ23の操作時に、規定動作すなわちフィルムセット動作処理の間表示装置19の照明を点灯させるカメラ制御部11の処理である。
定常時は、待機状態にあり(ステップS1)、該待機状態においては、裏蓋スイッチ23による裏蓋閉操作の検出の有無を監視する(ステップS2A)。裏蓋閉操作がなければ、待機状態での裏蓋閉操作の監視を続け、裏蓋閉操作が検出されると、カメラ制御部11は、表示装置19に対する照明信号ELLをオンとして、照明を点灯させる(ステップS3)。この状態で、規定動作であるフィルムセット動作の処理を実行し(ステップS4A)、この処理が終了すると、カメラ制御部11は表示装置19に対する照明信号ELLをオフとして、照明を消灯させ(ステップS5)、待機状態に戻る。
このようにして、予め設定した、裏蓋スイッチ23を閉操作した時点で、照明を点灯させ、該操作に基づくフィルムセット動作処理の終了(フィルムのローディング完了)後に照明を消灯する。
【0023】
図4に示す処理は、通常撮影におけるレリーズスイッチ20の操作時に、規定動作すなわち撮影動作または撮影操作を途中でやめた場合の撮影動作処理の間表示装置19の照明を点灯させるカメラ制御部11の処理である。
定常時は、待機状態にあり(ステップS1)、該待機状態においては、レリーズスイッチ20による1段目レリーズ信号RL1の有無を監視する(ステップS2B)。レリーズスイッチ20の操作がなければ、待機状態でのレリーズスイッチ20の監視を続け、1段目レリーズ信号RL1が検出されると、カメラ制御部11は、表示装置19に対する照明信号ELLをオンとして、照明を点灯させる(ステップS3)。
【0024】
この状態で、規定動作、すなわち2段目レリーズ信号RL2が与えられて撮影動作の続行、または1段目レリーズ信号RL1がオフとされた場合の撮影操作の中止のいずれかの処理を実行し(ステップS4B)、この処理が終了すると、カメラ制御部11は表示装置19に対する照明信号ELLをオフとして、照明を消灯させ(ステップS5)、待機状態に戻る。
このようにして、予め設定した、レリーズスイッチ20の1段目を操作した時点で、照明を点灯させ、該操作に基づく撮影動作または撮影中止動作処理の終了後に照明を消灯する。
【0025】
図5に示す処理は、撮影準備におけるメインスイッチ13の操作時に、規定動作すなわち本体内に、いわゆる沈胴式として収容されていた鏡胴を撮影準備のため所定の準備位置に突出させるなどの鏡胴準備動作処理の間表示装置19の照明を点灯させるカメラ制御部11の処理である。
定常時は、待機状態にあり(ステップS1)、該待機状態においては、メインスイッチ13の操作の有無を監視する(ステップS2C)。メインスイッチ13の操作がなければ、待機状態でのメインスイッチ13の監視を続け、メインスイッチ信号MAINが検出されると、カメラ制御部11は、表示装置19に対する照明信号ELLをオンとして、照明を点灯させる(ステップS3)。
この状態で、規定動作、すなわち撮影準備のための鏡胴準備動作処理を実行し(ステップS4C)、この処理が終了すると、カメラ制御部11は、表示装置19に対する照明信号ELLをオフとして、照明を消灯させ(ステップS5)、待機状態に戻る。
このようにして、予め設定した、メインスイッチ13を操作した時点で、照明を点灯させ、該操作に基づく鏡胴準備動作処理の終了後に照明を消灯する。
【0026】
図6に示す処理は、モード設定スイッチ21の操作時に、規定動作、すなわちモード切換動作の処理の間表示装置19の照明を点灯させるカメラ制御部11の処理である。
定常時は、待機状態にあり(ステップS1)、該待機状態においては、モード設定スイッチ21の操作によるモード信号MODEの有無を監視する(ステップS2D)。モード設定スイッチ21の操作がなければ、待機状態でのモード設定スイッチ21の監視を続け、モード信号MODEが検出されると、カメラ制御部11は、表示装置19に対する照明信号ELLをオンとして、照明を点灯させる(ステップS3)。
【0027】
この状態で、規定動作、すなわちモード切換動作処理を実行し(ステップS4D)、この処理が終了すると、カメラ制御部11は、表示装置19に対する照明信号ELLをオフとして、照明を消灯させ(ステップS5)、待機状態に戻る。このようにして、予め設定した、モード設定スイッチ21を操作した時点で、照明を点灯させ、該操作に基づくモード切換備動作処理の終了後に照明を消灯する。
なお、上述と同様の照明制御を行うことが望ましいスイッチには、上記各スイッチの他には、MRスイッチ22およびセルフモードスイッチ25等がある。
図7に示す処理は、フィルムカウンタやモード状態を確認する必要がある動作を要求するスイッチ等の操作部の操作に基づく、規定動作、すなわち該当する操作処理の終了後、所定時間だけ表示装置19の照明を点灯させるカメラ制御部11の処理である。
【0028】
定常時は、待機状態にあり(ステップS11)、該待機状態においては、該当するスイッチ等の操作部による操作受付の有無を監視する(ステップS12)。該当操作がなければ、待機状態での操作受付の監視を続け、該当操作が検出されると、カメラ制御部11は、受け付けられた操作に該当する規定動作の処理を実行する(ステップS13)。
この処理が終了すると、カメラ制御部11は、表示装置19に対する照明信号ELLをオンとして、照明を点灯させる(ステップS14)。このままの状態で、予め設定された所定時間、例えば5秒間待ち(ステップS15)、5秒間が経過すると、カメラ制御部11は、表示装置19に対する照明信号ELLをオフとして、照明を消灯させ(ステップS16)、待機状態に戻る。
【0029】
このようにして、動作の終了後にフィルムカウンタやモード状態を確認する必要がある動作を要求する場合は、該当操作により要求された動作処理の終了後に、照明を点灯させ、予め設定された所定時間の後に照明を消灯する。
したがって、操作に基づく規定動作の処理後に、照明が点灯するので、操作後の状態を容易に、しかも明確に確認することができる。なお、スイッチ等の操作部自体に操作状態を明示する機能を持っていたり、操作状態が明らかで、表示を確認する必要のないスイッチ等の操作部については、上述のような照明の点灯はしない。このようにすることにより、無駄な電力消費を抑えることができる。
【0030】
このような制御は、第1の実施の形態の場合と同様に、例えば裏蓋スイッチ23、レリーズスイッチ20、メインスイッチ13、モード設定スイッチ21、MRスイッチおよびセルフモードスイッチ等のスイッチ操作に対して適用することができる。
例えば、図8に裏蓋開閉操作による裏蓋スイッチ操作の場合の具体的なフローチャートを示す。
【0031】
図8に示す処理は、裏蓋の開閉に連動する裏蓋スイッチ23の操作時に基づく規定動作、すなわちフィルムセット動作処理の終了後の所定時間、表示装置19の照明を点灯させるカメラ制御部11の処理である。
定常時は、待機状態にあり(ステップS11)、該待機状態においては、裏蓋スイッチ23による裏蓋閉操作の検出の有無を監視する(ステップS12A)。裏蓋閉操作がなければ、待機状態での裏蓋閉操作の監視を続け、裏蓋閉操作が検出されると、カメラ制御部11は、規定動作であるフィルムセット動作の処理を実行する(ステップS13A)。このフィルムセット動作の終了時に、カメラ制御部11は表示装置19に対する照明信号ELLをオンとして、照明を点灯させる(ステップS14)。この状態で、予め設定した所定時間、例えば5秒間待ち(ステップS15)、5秒間経過すると、カメラ制御部11は表示装置19に対する照明信号ELLをオフとして、照明を消灯させ(ステップS16)、待機状態に戻る。
このようにして、予め設定した、裏蓋スイッチ23の操作に基づくフィルムセット動作処理の終了後に照明を点灯し、所定時間後に、照明を消灯させる。
【0032】
図9に示す処理は、フィルムカウンタやモード状態を確認する必要がある動作を要求するスイッチ等の操作部の操作に基づく、規定動作、すなわち該当する操作処理の期間およびその終了後の所定時間について表示装置19の照明を点灯させるカメラ制御部11の処理である。
定常時は、待機状態にあり(ステップS21)、該待機状態においては、該当するスイッチ等の操作部による操作受付の有無を監視する(ステップS22)。該当操作がなければ、待機状態での操作受付の監視を続け、該当操作が検出されると、カメラ制御部11は、表示装置19に対する照明信号ELLをオンとして、照明を点灯させる(ステップS23)。この状態で、カメラ制御部11は、受け付けられた操作に該当する規定動作の処理を実行する(ステップS24)。
この処理が終了すると、予め設定された所定時間、例えば5秒間待ち(ステップS25)、5秒間が経過すると、カメラ制御部11は、表示装置19に対する照明信号ELLをオフとして、照明を消灯させ(ステップS26)、待機状態に戻る。
【0033】
このようにして、予め設定した動作時およびその終了後にフィルムカウンタやモード状態を確認する必要がある動作を要求する場合は、該当操作により要求がされた時点で照明を点灯させ、該当動作処理の終了後の予め設定された所定時間の後に照明を消灯する。したがって、操作に基づく規定動作中およびその処理後に、照明が点灯するので、操作後の状態を容易にしかも明確に確認することができる。
なお、スイッチ等の操作部自体に操作状態を明示する機能を持っていたり、操作状態が明らかで、表示を確認する必要のないスイッチ等の操作部については、上述のような照明の点灯はしない。このようにすることにより、無駄な電力消費を抑えることができる。
【0034】
このような制御は、第1および第2の実施の形態の場合と同様に、例えば裏蓋スイッチ23、レリーズスイッチ20、メインスイッチ13、モード設定スイッチ21、MRスイッチ22およびセルフモードスイッチ25等のスイッチ操作に対して適用することができる。
例えば、図10に裏蓋開閉操作による裏蓋スイッチ操作の場合の具体的なフローチャートを示す。
【0035】
図10に示す処理は、裏蓋の開閉に連動する裏蓋スイッチ23の操作時に基づく規定動作、すなわちフィルムセット動作の処理中および処理終了後の所定時間表示装置19の照明を点灯させるカメラ制御部11の処理である。
定常時は、待機状態にあり(ステップS21)、該待機状態においては、裏蓋スイッチ23による裏蓋閉操作の検出の有無を監視する(ステップS22A)。裏蓋閉操作がなければ、待機状態での裏蓋閉操作の監視を続け、裏蓋閉操作が検出されると、カメラ制御部11は、表示装置19に対する照明信号ELLをオンとして、照明を点灯させる(ステップS23)。そして、カメラ制御部11は、規定動作であるフィルムセット動作の処理を実行する(ステップS24A)。このフィルムセット動作の終了時に、そのままの状態で、予め設定した所定時間、例えば5秒間待ち(ステップS25)、5秒間経過すると、カメラ制御部11は表示装置19に対する照明信号ELLをオフとして、照明を消灯させ(ステップS26)、待機状態に戻る。
【0036】
このようにして、予め設定した、裏蓋スイッチ23の操作に基づくフィルムセット動作の処理開始時に照明を点灯し、所定時間後に、照明を消灯させる。
なお、スイッチ等の操作部自体に操作状態を明示する機能を持っていたり、操作状態が明らかで、表示を確認する必要のないスイッチ等の操作部には、例えばストロボスイッチ24および絞りスイッチ27等があり、これらの操作に対するカメラ制御部11の処理は、次のようになる。
【0037】
ストロボスイッチ24の場合、操作部近傍には、図11に示すように、ストロボ発光マーク24a、オートストロボマーク24bおよびストロボ非発光マーク24cが表示されている。操作部であるスライド操作つまみ24dをこれら各表示のいずれかに対応させるべくスライド操作することにより、該当するストロボ動作モードを設定する。したがって、設定時の操作状態から設定モードの状態は明らかである。
この場合のカメラ制御部11の制御は、図12に示すように、定常時は、待機状態にあり(ステップS31)、該待機状態においては、ストロボスイッチ24の操作を監視する(ステップS32)。ストロボスイッチ24の操作がなければ、待機状態でのストロボスイッチ24の監視を続け、ストロボスイッチ24の操作が検出されると、ストロボモードを切換えて(ステップS33)、待機状態に戻る。
【0038】
絞りスイッチ27の場合、図13に示すように、回動操作されるダイヤル操作部27aの近傍には、指標27bが表示されている。操作部であるダイヤル操作部27aに表示された絞り値を前記指標27b位置に対応させるべく回動操作することにより、該当する絞り値を設定する。したがって、設定時の操作状態から設定絞り状態は明らかである。
この場合のカメラ制御部11の制御は、図14に示すように、定常時は、待機状態にあり(ステップS35)、該待機状態においては、絞りスイッチ27の操作を監視する(ステップS36)。絞りスイッチ27の操作がなければ、待機状態での絞りスイッチ27の監視を続け、絞りスイッチ27の操作が検出されると、絞り値を切換えて(ステップS37)、待機状態に戻る。
【0039】
ところで、カメラにおける動作モードには、低輝度での操作を前提にした、長時間露出モード、すなわち夜景モード、バルブモード、タイムモードおよびスローシンクロモード等がある。これらのような、動作モードの場合には、低輝度撮影であるので当然カメラ周囲の光量も少なく表示装置19の表示を見るためには照明が必要なことが多いと推定される。そこで、このような場合に、照明を点灯させるようにするのが、本発明の第2の実施の形態である。
【0040】
本発明の第2の実施の形態は、本発明の請求項1に対応するものである。本発明の第2の実施の形態に係るカメラの構成は、第1の実施の形態と同様に図1に示す通りである。この場合、カメラ制御部11の撮影操作に対する処理を図15および図16に示すようにして行う。
【0041】
図15に示す処理は、モード設定スイッチ21によるモード切換時のカメラ制御部11の処理である。
定常時は、待機状態にあり(ステップS61)、該待機状態においては、モード設定スイッチ21によるモード信号MODEを監視する(ステップS62)。この場合、理解を容易にするためモード信号MODEにより、ノーマルモードと低輝度操作を前提にした長時間露出モードであるタイムモードとが交互に切換えられるものとする。モード信号MODEがなければ、待機状態でのモード信号MODEの監視を続け、モード信号MODEが検出されると、カメラ制御部11は、設定モードを従前の状態から他の状態にモード変更を行い、従前状態がノーマルモードであればタイムモードに、従前の状態がタイムモードであればノーマルモードにそれぞれ設定し(ステップS63)、ステップS61の待機状態に戻る。
【0042】
このようにして、低輝度操作を前提にしたモード、例えばタイムモードに設定された場合のタイム露出撮影におけるカメラ制御部11の処理を図16に示す。定常時は、待機状態にあり(ステップS65)、該待機状態においては、レリーズスイッチ20の1段目レリーズ信号RL1の有無を監視する(ステップS66)。レリーズスイッチ20の1段目レリーズ信号RL1がなければ、待機状態での操作受付の監視を続け、該1段目レリーズ信号RL1が検出されると、カメラ制御部11は、測光および測距等の撮影準備の動作を実行する(ステップS67)。
【0043】
この状態で、次のレリーズスイッチ20からの信号を調べ、2段目レリーズ信号RL2がオンか、1段目レリーズ信号RL1がオフかを判定する(ステップS68)。1段目レリーズ信号RL1がオフとなった場合には、ステップS65の待機状態に戻る。
ステップS68で、2段目レリーズ信号RL2がオンと判定された場合、カメラ制御部11は、レンズ駆動系15を制御してレンズの繰り出しを実行する(ステップS69)。
【0044】
カメラ制御部11は、レンズを繰り出した後、表示装置19に対する照明信号ELLをオンとして、照明を点灯させて(ステップS70)、シャッタ駆動系17を介してシャッタを開く(ステップS71)。
この状態で、カメラ制御部11は、次のレリーズスイッチ20からの信号を調べ、1段目レリーズ信号RL1または2段目レリーズ信号RL2の再度のオン動作を待つ(ステップS72)。
1段目レリーズ信号RL1または2段目レリーズ信号RL2が再度オンとなるとカメラ制御部11は、シャッタ駆動系17を介してシャッタを閉じ(ステップS73)、表示装置19に対する照明信号ELLをオフとして、照明を消灯した後(ステップS74)レンズ駆動系15を介してのレンズ戻し制御を行う(ステップS75)。
【0045】
巻き戻し後、フィルム駆動系14を介してフィルムを巻き上げ且つストロボ装置18に対するストロボ充電を行って(ステップS76)、ステップS65の待機状態に戻る。
このようにして、低輝度を前提とした操作モード時には、照明を点灯して、表示を見易くすることができる。
低輝度での操作を前提にした場合に上述した第2の実施の形態とは、異なるタイミングで照明を点灯させるようにするのが本発明の第3の実施の形態である。
【0046】
本発明の第3の実施の形態に係るカメラの構成は、第1の実施の形態と同様に図1に示す通りである。この場合、カメラ制御部11の撮影操作に対する処理を図15および図17に示すようにして行う。
図15に示すようなモード設定スイッチ21の操作によって、低輝度操作を前提にしたモード、例えばタイムモードに設定された場合のタイム露出撮影におけるカメラ制御部11の処理を図17に示す。
【0047】
定常時は、待機状態にあり(ステップS65)、該待機状態においては、レリーズスイッチ20の1段目レリーズ信号RL1の有無を監視する(ステップS66)。レリーズスイッチ20の1段目レリーズ信号RL1がなければ、待機状態での操作受付の監視を続け、該1段目レリーズ信号RL1が検出されると、カメラ制御部11は、表示装置19に対する照明信号ELLをオンとして、照明を点灯させて(ステップS67A)、測光および測距等の撮影準備の動作を実行する(ステップS68A)。
この状態で、次のレリーズスイッチ20からの信号を調べ、2段目レリーズ信号RL2がオンか、1段目レリーズ信号RL1がオフかを判定する(ステップS69A)。1段目レリーズ信号RL1がオフとなった場合には、ステップS65の待機状態に戻る。
【0048】
ステップS69Aで、2段目レリーズ信号RL2がオンと判定された場合、カメラ制御部11は、レンズ駆動系15を制御してレンズの繰り出しを実行する(ステップS70A)。
カメラ制御部11は、レンズを繰り出した後、シャッタ駆動系17を介してシャッタを開く(ステップS71)。
この状態で、カメラ制御部11は、次のレリーズスイッチ20からの信号を調べ、1段目レリーズ信号RL1または2段目レリーズ信号RL2の再度のオン動作を待つ(ステップS72)。
【0049】
1段目レリーズ信号RL1または2段目レリーズ信号RL2が再度オンとなると、カメラ制御部11は、シャッタ駆動系17を介してシャッタを閉じ(ステップS73)、表示装置19に対する照明信号ELLをオフとして、照明を消灯した後(ステップS74)レンズ駆動系15を介してのレンズ戻し制御を行う(ステップS75)。巻き戻し後、フィルム駆動系14を介してフィルムを巻き上げ且つストロボ装置18に対するストロボ充電を行って(ステップS76)、ステップS65の待機状態に戻る。
このようにしても、低輝度を前提とした操作モード時に、照明を点灯して、表示を見易くすることができる。
低輝度での操作を前提にした場合に上述した第3の実施の形態とは、さらに異なるタイミングで照明を点灯させるようにするのが本発明の第4の実施の形態である。
【0050】
本発明の第4の実施の形態に係るカメラの構成は、第1の実施の形態と同様に図1に示す通りである。この場合、カメラ制御部11の撮影操作に対する処理を図18および図19に示すようにして行う。
図18に示す処理は、モード設定スイッチ21によるモード切換時のカメラ制御部11の処理である。
【0051】
定常時は、待機状態にあり(ステップS61)、該待機状態においては、モード設定スイッチ21によるモード信号MODEを監視する(ステップS62)。この場合、理解を容易にするためモード信号MODEにより、ノーマルモードと低輝度操作を前提にした長時間露出モードであるタイムモードとが交互に切換えられるものとする。モード信号MODEがなければ、待機状態でのモード信号MODEの監視を続け、モード信号MODEが検出されると、カメラ制御部11は、設定モードを従前の状態から他の状態にモード変更を行い、従前状態がノーマルモードであればタイムモードに、従前の状態がタイムモードであればノーマルモードにそれぞれ設定し(ステップS63)、表示装置19に対する照明信号ELLをオンとして、照明を点灯させて(ステップS64)、ステップS61の待機状態に戻る。
【0052】
このようにして、低輝度操作を前提にしたモード、例えばタイムモードに設定された場合のタイム露出撮影におけるカメラ制御部11の処理を図19に示す。定常時は、待機状態にあり(ステップS65)、該待機状態においては、レリーズスイッチ20の1段目レリーズ信号RL1の有無を監視する(ステップS66)。レリーズスイッチ20の1段目レリーズ信号RL1がなければ、待機状態での操作受付の監視を続け、該1段目レリーズ信号RL1が検出されると、カメラ制御部11は、測光および測距等の撮影準備の動作を実行する(ステップS67)。
【0053】
この状態で、次のレリーズスイッチ20からの信号を調べ、2段目レリーズ信号RL2がオンか、1段目レリーズ信号RL1がオフかを判定する(ステップS68)。1段目レリーズ信号RL1がオフとなった場合には、ステップS65の待機状態に戻る。
ステップS68で、2段目レリーズ信号RL2がオンと判定された場合、カメラ制御部11は、レンズ駆動系15を制御してレンズの繰り出しを実行する(ステップS69B)。カメラ制御部11は、レンズを繰り出した後、シャッタ駆動系17を介してシャッタを開く(ステップS71A)。
この状態で、カメラ制御部11は、次のレリーズスイッチ20からの信号を調べ、1段目レリーズ信号RL1または2段目レリーズ信号RL2の再度のオン動作を待つ(ステップS72)。
【0054】
1段目レリーズ信号RL1または2段目レリーズ信号RL2が再度オンとなるとカメラ制御部11は、シャッタ駆動系17を介してシャッタを閉じ(ステップS73)、表示装置19に対する照明信号ELLをオフとして、照明を消灯した後(ステップS74)レンズ駆動系15を介してのレンズ戻し制御を行う(ステップS75)。巻き戻し後、フィルム駆動系14を介してフィルムを巻き上げ且つストロボ装置18に対するストロボ充電を行って(ステップS76)、ステップS65の待機状態に戻る。
このようにしても、低輝度を前提とした操作モード時に、照明を点灯して、表示を見易くすることができる。
なお、本発明は、上述した各実施の形態の構成を適宜組み合わせるなど、種々に変形して実施することができることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】
本発明の請求項1のカメラによれば、被写体を撮影するための複数の動作モードを有するカメラにおいて、
設定および動作状態を表示する表示手段と、
前記表示手段を照明するための表示照明手段と、
前記複数の動作モードにおいて低輝度での操作を前提とする低輝度撮影モードが選択された時点から、前記表示照明手段を所定時間点灯させる第1の点灯制御手段と、
前記低輝度撮影モードが選択されている状態で、レリーズ操作に応じて消灯状態であった前記表示照明手段を点灯させ、シャッタ閉じ動作後に該表示照明手段を消灯させる第2の点灯制御手段とを具備する構成としたので、
レリーズ操作をする以前に低輝度撮影モードの操作時に照明を点灯してモードの設定や設定変更の確認を容易且つ確実に行うことができ、さらに操作に基づく規定動作の処理後に操作後の状態を容易にしかも明確に確認することができると共に、
第1および第2の制御手段によって、表示照明手段の点灯を、必要最小限に抑えることができ、電池電源の無駄な消費をできる限り、抑制することができる。
【0056】
本発明の請求項5のカメラによれば、被写体を撮影するための複数の動作モードを有するカメラにおいて、
設定および動作状態を表示する表示手段と、
前記表示手段を照明するための表示照明手段と、
前記複数の動作モードにおいて低輝度での操作を前提とする低輝度撮影モード選択されると、消灯状態であった前記表示照明手段点灯させ、レリーズ操作に応じてシャッタ開き動作を実施して、シャッタ閉じ動作後に該表示照明手段を消灯させる制御手段と
を具備するので、低輝度での使用が前提となる撮影モードへの設定が、表示照明手段の点灯により、易い表示で、容易に視認でき、また、低輝度モード撮影時の動作を容易に確認できると共に、表示照明手段による点灯表示をシャッタ閉じ動作後、直ちに消灯することで電池電源の消費をできる限り抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカメラの要部の機能構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】図1のカメラの操作時点灯処理を示すフローチャートである。
【図3】図1のカメラの操作時点灯処理の一例である裏蓋動作処理を示すフローチャートである。
【図4】図1のカメラの操作時点灯処理の他の一例である通常撮影処理を示すフローチャートである。
【図5】図1のカメラの操作時点灯処理のその他の一例であるメインスイッチ処理を示すフローチャートである。
【図6】図1のカメラの操作時点灯処理のさらにその他の一例であるモード設定スイッチ処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態に関連するカメラの操作後点灯処理を示すフローチャートである。
【図8】図1のカメラの操作後点灯処理の一例である裏蓋動作処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態に関連するカメラの操作以後点灯処理を示すフローチャートである。
【図10】図9のカメラの操作以後点灯処理の一例である裏蓋動作処理を示すフローチャートである。
【図11】図1のカメラのストロボスイッチの操作部の外観を示す模式図である。
【図12】表示照明を使用しない処理の一例であるストロボスイッチ処理を示すフローチャートである。
【図13】カメラの絞りスイッチの操作部の外観を示す模式図である。
【図14】表示照明を使用しない処理の他の一例である絞りスイッチ処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係るカメラのモード切換処理を示すフローチャートである。
【図16】図15のカメラのタイム露出モード撮影動作処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係るカメラのタイム露出撮影動作処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第4の実施の形態に係るカメラのモード切換処理を示すフローチャートである。
【図19】図18のカメラのタイム露出モード撮影動作処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 カメラ制御部
12 システム電源
13 メインスイッチ
14 フィルム駆動系
15 レンズ駆動系(測距系を含む)
16 露光制御系(測光系を含む)
17 シャッタ駆動系
18 ストロボ装置
19 表示装置(表示照明手段を含む)
20 レリーズスイッチ
21 モード設定スイッチ
22 MR(マニュアルリワインド)スイッチ
23 裏蓋スイッチ
24 ストロボスイッチ
25 セルフモードスイッチ
26 露出補正スイッチ
27 絞りスイッチ

Claims (5)

  1. 被写体を撮影するための複数の動作モードを有するカメラにおいて、
    設定および動作状態を表示する表示手段と、
    前記表示手段を照明するための表示照明手段と、
    前記複数の動作モードにおいて低輝度での操作を前提とする低輝度撮影モードが選択された時点から、前記表示照明手段を所定時間点灯させる第1の点灯制御手段と、
    前記低輝度撮影モードが選択されている状態で、レリーズ操作に応じて消灯状態であった前記表示照明手段を点灯させ、シャッタ閉じ動作後に該表示照明手段を消灯させる第2の点灯制御手段とを具備することを特徴とするカメラ。
  2. 前記低輝度撮影モードは、夜景モード、バルブモード、タイムモードおよびスローシンクロモードからなる群より選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記レリーズ操作は、レリーズボタンの押し動作によって1段目のRL1信号に引き続き2段目のRL2信号を発生する操作であって、
    前記第2の点灯制御手段は、前記2段目のRL2信号に応じて消灯状態であった前記表示照明手段を点灯させて、シャッタ閉じ動作後に該表示照明手段を消灯させることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  4. レリーズ操作から次のレリーズ操作までの間にわたってシャッタを開き続けるタイムモードが選択されたときは、前記第2の制御手段は前記第2段目のRL2信号に応じて消灯状態であった前記表示照明手段を点灯させてシャッタ開き動作が開始され、前記1段目のRL1信号または前記2段目のRL2に応じてシャッタ閉じ動作の終了後に該表示照明手段を消灯させることを特徴とする請求項3に記載のカメラ。
  5. 被写体を撮影するための複数の動作モードを有するカメラにおいて、
    設定および動作状態を表示する表示手段と、
    前記表示手段を照明するための表示照明手段と、
    前記複数の動作モードにおいて低輝度での操作を前提とする低輝度撮影モード選択されると、消灯状態であった前記表示照明手段点灯させ、レリーズ操作に応じてシャッタ開き動作を実施して、シャッタ閉じ動作後に該表示照明手段を消灯させる制御手段と
    を具備することを特徴とするカメラ。
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