JP2708080B2 - カメラのセルフ撮影方法 - Google Patents

カメラのセルフ撮影方法

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JP2708080B2 JP885990A JP885990A JP2708080B2 JP 2708080 B2 JP2708080 B2 JP 2708080B2 JP 885990 A JP885990 A JP 885990A JP 885990 A JP885990 A JP 885990A JP 2708080 B2 JP2708080 B2 JP 2708080B2
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  • Focusing (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカメラのセルフ撮影方法に係り、特に自動焦
点調節機能を有するカメラのセルフ撮影方法に関する。
〔従来の技術〕 一般に、セルフ撮影を行う場合には、シャッタレリー
ズボタンを押してから、実際にシャッタが動作するまで
に所定の時差(例えば10秒)を与えるセルフタイマを利
用している。
また、最近ではリモコンによってセルフ撮影を行うこ
とができるカメラもある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、セルフタイマを利用する場合には、所
定のセルフ時間の間に、自分の立つ位置に行ってポーズ
を作る忙しさがあり、またセルフ時間が長すぎると、待
ち時間が長くなるという問題がある。更に、一般のカメ
ラはシャッタレリーズボタンの押下時に被写体距離の測
距を行うために、予め自分の立つ位置と等距離の被写体
にカメラを向けて測距を行い、その後、構図を変えてセ
ルフタイマをスタートさせる必要があり、煩雑であっ
た。
一方、リモコンを備えたカメラは高価となり、カメラ
も大型化するという欠点がある。
また、最近のAFカメラでは、被写体にシングルビーム
を投光して被写体距離を測距するモード(以下、シング
ルビームモードという)以外に、被写体にマルチビーム
を投光して各ビーム毎に被写体距離を測距し、最も近い
距離を真の被写体距離として採用するモード(以下、マ
ルチビームモードという)が実現されている。尚、マル
チビームモードの場合には、例えば、並んでいる2人を
撮影するときに、2人の中間の背景を測距してしまうと
いうシングルビームモードの有する不具合がないという
利点がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、こ
れらの欠点を解決することができるとともに、セルフ撮
影時にマルチビームを発光する発光手段の寿命を延ばす
ことができるカメラのセルフ撮影方法を提供することを
目的とする。
〔課題を解決する為の手段〕
本発明は前記目的を達成するために、マルチビームを
被写体に投光して被写体距離を測距するマルチビームモ
ードを有するカメラのセルフ撮影方法において、所定の
ボタン操作によりセルフ撮影を行うためのシーケンスを
スタートさせるステップと、前記シーケンスのスタート
時に前記マルチビームを被写体に投光して各ビーム毎に
被写体距離の測距を行い、各ビーム毎に測距した被写体
距離に対応する第1の測距データを記憶する第1の測距
ステップと、前記第1の測距ステップで測距後、前記マ
ルチビームを構成する各ビームを1本ずつ一定の周期で
順次繰り返して投光し、各ビーム毎に被写体距離の測距
を行い、各ビーム毎に測距した被写体距離に対応する第
2の測距データを得る第2の測距ステップと、前記第1
の測距ステップで各ビーム毎に測距した前記第1の測距
データと、前記第2の測距ステップで各ビーム毎に測距
した前記第2の測距データとの比較であって、それぞれ
同一方向に向かって投光したビームに基づいて測距した
前記第1の測距データと第2の測距データとを比較し、
測距データの変化を検出する検出ステップと、前記検出
ステップによって測距データの変化が検出されると、所
定のシャッタレリーズ動作を実行するステップと、から
成ることを特徴としている。
〔作用〕
本発明によれば、撮影者が撮影位置に入ったことを検
知することにより所定のシャッタレリーズ動作を行うよ
うにしている。即ち、セルフ撮影を行うためのシーケン
スをスタートさせたときに測距して記憶した第1の測距
データと、その後、一定の周期で繰り返し測距して得た
第2の測距データとを比較し、測距データが変化した時
に、撮影者が撮影位置に入ったと判断するようにしてい
る。そして、この測距データの変化時点から所定のシャ
ッタレリーズ動作(例えば、セルフLEDを3秒点滅した
のちシャッタを切る動作)をスタートさせるようにして
いる。
ところで、前記記憶した第1の測距データは、マルチ
ビームを被写体に投光して各ビーム毎に測距した複数の
被写体距離に対応したものであり、前記第2の測距デー
タはマルチビームを構成する各ビームを1本づつ一定の
周期で順次繰り返して投光し、各ビーム毎に測距した被
写体距離に対応するものである。そして、同一方向に向
かって投光したビームに基づいて測距した第1の測距デ
ータ及び第2の測距データ同士を比較して測距データの
変化を検出するようにしている。
即ち、本発明によるセルフ撮影方法はビームの発光回
数が多くなるが、セルフ撮影時における測距データの変
化を検出する際にはマルチビームを構成する各ビームを
1本ずつ所定の周期で順次繰り返して発光させるように
し、測距データの変化を検出するための周期を一定に保
持しつつ、ビームの発光回数を少なくするようにしてい
る。
〔実施例〕
以下添付図面に従って本発明に係るカメラのセルフ撮
影方法の好ましい実施例を詳説する。
第1図は本発明方法が適用されたカメラの回路全体の
一実施例を示すブロック図である。同図に示すようにこ
のカメラの回路は、中央処理装置(CPU)10、操作スイ
ッチ群12、測光部14、測距部16、シャッタ部18、液晶表
示部20等から主に構成されている。
操作スイッチ群12は、例えばカメラのメインスイッチ
SM、シャッタレリーズスイッチSP、フォカスロックスイ
ッチSPFL、セルフモード切り替えスイッチSSELF、フイ
ルムマニュアル巻戻しスイッチSMR、遠景又は夜景制御
スイッチSINF、オプションモードスイッチSOPT、テレ動
作制御スイッチSTELE、ワイド動作制御スイッチSWIDE等
を有しており、これらのスイッチの出力はCPU10に加え
られるようになっている。
測光部14は被写体の明るさを測光し、その測光データ
を示す信号SHAE及び測光部16の光導電素子のγ補正デー
タを示す信号SHγをCPU10に出力する。
測距部16は被写体距離を三角測距法によって測距し、
その測距データAFDをCPU10に出力する。即ち、CPU10
は、測距時に赤外発光ダイオード30を発光させるための
駆動信号AFLEDを赤外発光ダイオード30に出力するとと
もに、測距部16を駆動するためのAFロジッククロック信
号AFLCK、AFシリアルデータAFSD、AFシリアルクロック
信号AFSCKを測距部16に出力する。ここで、赤外発光ダ
イオード30は、CPU10からの駆動信号AFLEDによってビー
ムL、C、Rのマルチビームを発光することができると
ともに、ビームCのみのシングルビームを発光すること
ができるようになっている。また、測距離16はビーム
L、C、Rによる測距指令を示すAFシリアルデータAFSD
により測距を行い、この測距データAFDをCPU10にシリア
ル転送する。
シャッタ部18は、電磁的にシャッタ羽根の開閉駆動及
び制御を行うステッピングモータ駆動のレンズシャッタ
であり、CPU10から加えられるステッピングモータ駆動
制御信号SH0、SH1、SH2及びAFマグネット駆動制御信号S
HAFMgによって制御される。即ち、シャッタ制御を行う
場合には、先ず、AFマグネット駆動制御信号SHAFMgによ
ってAFマグネットを励磁してレンズ駆動を可能にし、ス
テッピングモータ駆動制御信号SH0、SH1、SH2によって
ステッピングモータを駆動してレンズを移動させる。そ
して、予め測距した測距データAFDに対応したステップ
位置に達すると、AFマグネットを消磁してシャッタ羽根
駆動を可能にする。その後、さらにステッピングモータ
を駆動すると、シャッタ羽根が開口していく。そして、
予め測光した測光データSHAEに対応したステップ位置に
達すると、ステッピングモータを逆転させ、シャッタ羽
根を閉じていき、初期位置まで戻った時点で一連の動作
を終了する。
液晶表示部20は、第2図(A)に示すようにセルフタ
イマ表示部22、フイルム枚数表示部24A、24B、フイルム
給送表示部26、バッテリ警告表示部28等を有しており、
CPU10からの制御信号に基づいて所要の表示を行う。
尚、第2図(B)はシャッタレリーズスイッチSPを押下
してから一定時間経過後に撮影を行うモード(以下、ノ
ーマルセルフモードという)の表示内容を示している。
また、第2図(C)は後述する本発明に係るセルフ撮影
を行うモード(以下、オートセルフモードという)の表
示内容を示しており、このオートセルフモードの場合に
は、セルフタイマ表示部22を表示するとともに、フイル
ム枚数表示部24Bを利用して「A」を表示する。更に、
第2図(D)はオートセルフモードで複数枚撮影するモ
ード(以下、マルチオートセルフモードという)の表示
内容を示しており、このマルチオートセルフモードの場
合には、セルフタイマ表示部22を表示するとともに、フ
イルム枚数表示部24Aを利用して「A」を表示し、フイ
ルム枚数表示部24Bを利用してその枚数を表示する。
また、第1図において、CPU10は上記セルフ操作時に
セルフ発光ダイオード32に信号SELFLEDを出力してその
点灯を制御する。更に、CPUには、エンコーダ34からズ
ーム位置を示す4ビットの信号EA、EB、EC、EDが加えら
れ、1駒検出スイッチ36からはフイルムが1駒送りされ
る毎に信号SOが加えられ、フイルム感度検出スイッチ38
からはフイルムのISO感度を示す4ビットの信号DX2、DX
3、DX4、DX5が加えられている。また、CPU10はデート写
し込み装置40にデート写し込み信号Xを出力し、更にま
たズームモータ及びフィルム給送モータを駆動するため
の駆動回路42に、3ビットのモータ駆動信号MD0、MD1、
MD2を出力する。
次に、本発明に係るカメラのセルフ撮影方法につい
て、第3図(A)及び(B)に示すフローチャートを参
照しながら詳説する。
カメラのメインスイッチSMをONし、シャッタレリーズ
スイッチSPを押下すると、CPU10は以下の処理を実行す
る。
まず、撮影モードがオートセルフモードにセットされ
ているか否かを判別する(ステップ100)。ここで、オ
ートセルフモードがセットされていない場合には、ノー
マルセルフモードがセットされているか否かを判別する
(ステップ110)。尚、オートセルフモードはオプショ
ンモードスイッチSOPTによってセットすることができ、
ノーマルセルフモードはセルフモード切り替えスイッチ
SSELFによってセットすることができる。
ステップ110でノーマルセルフモードがセットされて
いないと判断すると、通常の撮影を行う。即ち、測距部
16から測距データを入力するとともに、測距部14から測
光データを入力し(ステップ120、130)、これらの測距
データ及び測光データに基づいてレンズ繰り出し量及び
露出を制御すべく、前述したようにシャッタ部18へのス
テッピングモータ駆動制御信号SH0、SH1、SH2及びAFマ
グネット駆動制御信号SHAFMgを出力し(ステップ14
0)、撮影を終了する。
一方、ステップ110でノーマルセルフモードがセット
されていると判断すると、セルフLED32を7秒間点灯さ
せ(ステップ150)、続いてセルフLED32を3秒間点滅さ
せたのち(ステップ160)、即ち、シャッタレリーズス
イッチSPを押下してから10秒後に上記と同様にしてステ
ップ120、130、140を介して撮影を行う。
次に、ステップ100でオートセルフモードがセットさ
れていると判断した場合について説明する。
この場合、まず、CPU10はセルフLED32を点灯させると
ともに(ステップ200)、測距部16でマルチビームモー
ドによる測距を行わせる。即ち、CPU10はマルチビーム
(ビームL、C、R)を発光させるべく、赤外発光ダイ
オードを駆動し、測距部16により各ビームL、C、Rに
基づく測距を行わせ、各ビームL、C、R毎の測距デー
タAF−L(1)、AF−C(1)及びAF−R(1)を測距
部16から入力して記憶する(ステップ210、220、23
0)。
続いて、上記測距データが変化したか否かを検出する
ためのステップ240に進む。
即ち、ステップ240では、第3図(B)に示すように
先ず一定時間T1(例えば0.5秒)経過したか否かを判別
し(ステップ241)、時間T1が経過すると、ビームLを
発光させるとともに測距部16でこのビームLによる測距
を行わせ、その測距データAF−L(2)を入力し(ステ
ップ242)、前記記憶した測距データAF−L(1)とそ
の後に測距した測距データAF−L(2)とを比較する
(ステップ243)。
ここで、測距データAF−L(1)と測距データAF−L
(2)とが等しい場合には、上記と同様にして時間T1
過後にビームCを発光させるとともに測距部16でこのビ
ームCによる測距を行わせ、その測距データAF−C
(2)を入力し(ステップ244、245)、前記記憶した測
距データAF−C(1)とその後に測距した測距データAF
−C(2)とを比較する(ステップ246)。
ここで再び、測距データAF−C(1)と測距データAF
−C(2)とが等しい場合には、上記と同様にして時間
T1経過後にビームRを発光させるとともに測距部16でこ
のビームRによる測距を行わせ、その測距データAF−R
(2)を入力し(ステップ247、248)、前記記憶した測
距データAF−R(1)とその後に測距した測距データAF
−R(2)とを比較する(ステップ249)。
そして、測距データAF−R(1)と測距データAF−R
(2)とが等しい場合には、第3図(A)のステップ25
0に進み、ここでオートセルフモードがスタートしてか
ら一定時間T2(例えば30秒)経過したか否かを判別し、
時間T2経過するまで、上記第3図(B)に示したステッ
プ240の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップ240内のステップ243、246、249のいず
れかのステップにおいて、予め記憶した測距データとそ
の後に測距した測距データとが異なる場合には、撮影者
が所定の撮影位置に入ったと判断し、測距データが変化
した時点でステップ240からステップ160に移行し、セル
フLEDを3秒間点滅させたのち、ステップ120、130、140
を介して撮影を行う。
また、時間T2の間、予め記憶した測距データとその後
繰り返し測距した測距データとが等しく測距データが変
化しない場合には、時間T2経過後、セルフLEDを消灯し
(ステップ260)、オートセルフモードによる撮影を行
わずに終了する。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係るカメラのセルフ撮影
方法によれば、撮影者が撮影位置に入ったことを検知し
て所定のシャッタレリーズ動作を行うようにしたため、
従来のセルフタイマ装置のようにポーズを作る忙しさや
待ち時間が長くなるという不具合がなく、またセルフ操
作を開始する前に自分の立つ位置と等距離の測距を行う
ための一連の測距操作が不要となる利点がある。更に、
既存の測距手段を用いることにより、別途リモコン送受
信器を設ける場合に比べて大幅なコストアップを招くこ
ともない。
更にまた、上記セルフ撮影に際して、マルチビームを
構成する各ビームを1本ずつ一定の周期で順次投光する
ようにしたため、ビームの発光回数を少なくすることが
でき、ビーム発光手段の寿命を延ばすことができるとと
もに、バッテリの消費量を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るカメラのセルフ撮影方法が適用さ
れたカメラの回路全体の一実施例を示すブロック図、第
2図(A)乃至(D)はそれぞれ第1図の液晶表示部の
詳細を説明するために用いた図、第3図(A)及び
(B)は本発明に係るカメラのセルフ撮影方法を説明す
るために用いたフローチャートである。 10……中央処理装置、12……操作スイッチ群、14……測
光部、16……測距部、18……シャッタ部、20……液晶表
示部、30……赤外発光ダイオード、32……セルフ発光ダ
イオード。
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 宗義 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富 士写真光機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−147709(JP,A) 特開 平1−250813(JP,A) 特開 昭62−153839(JP,A) 実開 昭62−46434(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マルチビームを被写体に投光して被写体距
    離を測距するマルチビームモードを有するカメラのセル
    フ撮影方法において、 所定のボタン操作によりセルフ撮影を行うためのシーケ
    ンスをスタートさせるステップと、 前記シーケンスのスタート時に前記マルチビームを被写
    体に投光して各ビーム毎に被写体距離の測距を行い、各
    ビーム毎に測距した被写体距離に対応する第1の測距デ
    ータを記憶する第1の測距ステップと、 前記第1の測距ステップで測距後、前記マルチビームを
    構成する各ビームを1本ずつ一定の周期で順次繰り返し
    て投光し、各ビーム毎に被写体距離の測距を行い、各ビ
    ーム毎に測距した被写体距離に対応する第2の測距デー
    タを得る第2の測距ステップと、 前記第1の測距ステップで各ビーム毎に測距した前記第
    1の測距データと、前記第2の測距ステップで各ビーム
    毎に測距した前記第2の測距データとの比較であって、
    それぞれ同一方向に向かって投光したビームに基づいて
    測距した前記第1の測距データと第2の測距データとを
    比較し、測距データの変化を検出する検出ステップと、 前記検出ステップによって測距データの変化が検出され
    ると、所定のシャッタレリーズ動作を実行するステップ
    と、 から成ることを特徴とするカメラのセルフ撮影方法。
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