JP3091212B2 - 多重露光装置 - Google Patents

多重露光装置

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JP3091212B2
JP3091212B2 JP02284433A JP28443390A JP3091212B2 JP 3091212 B2 JP3091212 B2 JP 3091212B2 JP 02284433 A JP02284433 A JP 02284433A JP 28443390 A JP28443390 A JP 28443390A JP 3091212 B2 JP3091212 B2 JP 3091212B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カメラに用いられる多重露光装置に係り、
特に、多重露光撮影の高速化に関する。
[従来の技術] 一眼レフレックスカメラに於いて、多重露出撮影を行
なう場合には、一般に、シャッタ開閉動作の前後に、ミ
ラーアップ・ダウン動作を行なう必要がある。このよう
なカメラは、例えば、写真工業誌の1971年12月号の第75
頁や、特開昭61−156234号公報に開示されている。
前者の記事で紹介されているカメラは、ミラーアップ
がシャッタ巻き上げと無関係にできるものであり、また
巻戻しボタンを押しながら巻き上げ操作を行なうと、フ
ィルム送り無しでシャッタチャージのみが行なわれるの
で、多重露出が簡単にできるというものである。しかし
このカメラは、ミラーアップ操作及び多重露光操作とも
機械的な操作によるため、連写性に欠けるものであっ
た。また、必ず巻き上げを行なう(フィルム送り無し)
ので、高速な多重露光撮影は不可能であった。
後者の公報は、多重露光前の被写体の輝度から1回当
たりの露光量を計算し、算出露光量に基づき各回の露光
を制御するという多重露光制御に関するるものである。
しかし、このような多重露光制御を適用したカメラは、
連続で多重露光する時に、ミラーのアップ・ダウンを伴
うため、多重露光撮影の高速化は遂げられない。
そこで、例えば、写真工業誌の1978年12月号の第49頁
や同誌の1989年10月号の第26頁に紹介されているよう
に、ペリクルミラーを用いることにより、ミラーのアッ
プ・ダウンを不要としたカメラが開発されている。
前者の記事は、高速モータドライブカメラに関するも
ので、このカメラは、ペリクルミラー(半透明ミラー)
を使用することによりミラーのアップ・ダウンがなく、
高速で連続撮影ができる。また、フィルム送り無しで連
写すれば、高速多重露光が可能である。しかしこのカメ
ラは、ミラーや機構が特注のため、カメラが高価なもの
となってしまう。また、絞り操作が手動であり、撮影コ
マ一枚一枚に露出補正をかけることができないものであ
る(シャッタスピードも連写中一定である)。
後者の記事で紹介されたカメラも、ペリクルミラーを
用いることによりミラーのアップ・ダウンを不要とし、
高速で連続撮影が行えるようにしたものである。しかし
このカメラは、ペリクルミラー近傍に、オートフォーカ
ス(AF)用のサブミラーを有しており、このサブミラー
のアップ・ダウンが必要となる。従って、結果的に、高
速で連続撮影を行なうことができないものである。
[発明が解決しようとする課題] 一般的な一眼レフレックスカメラの多重露光シーケン
スでは、シャッタ開閉動作の前後にミラーのアップ・ダ
ウン動作が入ってくるため、秒10コマというように高速
で多重露光を行なうことは不可能である。そこで、高速
(秒10回)で多重露光をするために、前述したように、
いくつかのカメラでは、ペリクルミラーを用いてこの問
題を解決している。しかし、クイックリターンミラーの
代わりに、ペリクルミラーを使用しているため、カメラ
自体が高価になるという欠点を有している。
また、手動ミラーアップ機構を有し、フィルムを送る
ことなく多重露光できるカメラも提案されており、この
ようなカメラは、ペリクルミラーを用いた場合と同様な
高速多重露光撮影ができるものである。しかしこのカメ
ラの場合、ミラーアップ動作を手動で行なうため、レリ
ーズ操作の前にミラーアップ操作部材を操作しなければ
ならないので、操作がわずらわしいという欠点がある。
また、ミラーアップしてしまうと、ファインダが見えな
くなってしまい、写したい被写体が確認できなくなるの
で、レリーズタイミングがつかめないといった問題点が
ある。
本発明の目的は、上記のような問題点を解決し、わず
らわしい操作をせずに、高速で連続多重露光撮影ができ
るようにする多重露光装置を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明の多重露光装置は、ノーマル多重露光撮影モー
ド及び高速多重露光撮影モードを設定する多重撮影モー
ド設定手段と、上記高速多重露光撮影モード及びノーマ
ル多重露光撮影モードに於ける多重撮影回数を設定する
多重撮影回数設定手段と、被写体輝度を測定する測光手
段と、少なくとも上記多重撮影回数設定手段によって設
定された多重撮影回数と上記測光手段の測光出力とに基
づいて、上記高速多重露光撮影モード及びノーマル多重
露光撮影モードに於ける1回当りの露光量を算出すると
ともに、この1回当たりの露光量を得るためのシャッタ
速度と絞り値との組み合わせを算出する露光量演算手段
と、上記多重撮影モード設定手段により上記高速多重露
光撮影モード及びノーマル多重露光撮影モードが設定さ
れている場合は、撮影開始命令に応答して上記露光量演
算手段で算出された露光量で、上記多重撮影回数設定手
段により設定された多重撮影回数だけ露光する露光手段
とを備え、上記露光量演算手段は、上記多重撮影モード
設定手段により上記高速多重露光撮影モードが設定され
ている場合には、1回当たりの露光量が実質変わらない
範囲で、シャッタ速度が上記ノーマル多重露光撮影モー
ドが設定されている場合よりも高速になる組み合わせに
なるような、シャッタ速度と絞り値とを算出することを
特徴とする。
[作用] 本発明の多重露光装置では、多重撮影モード設定手段
によってノーマル又は高速多重露光撮影モードを設定す
るとともに、多重撮影回数設定手段によって上記ノーマ
ル又は高速多重露光撮影モードに於ける多重撮影回数を
設定したとき、露光量演算手段は、少なくとも上記多重
撮影回数と被写体輝度を測定する測光手段の測光出力と
に基づいて上記ノーマル又は高速多重露光撮影モードに
於ける1回当りの露光量を算出するとともに、この1回
当りの露光量を得るためのシャッタ速度と絞り値との組
み合わせを算出し、露光手段は、上記ノーマル又は高速
多重露光撮影モードが設定されている場合は、撮影開始
命令に応答して上記露光量演算手段で算出された露光量
で、上記多重撮影回数設定手段により設定された多重撮
影回数だけ露光する。そして特に、高速多重露光撮影モ
ードが設定されている場合には、上記露光量演算手段
は、上記算出したシャッタ速度と絞り値との組み合わせ
を、上記算出した1回当りの露光量が実質変わらない範
囲で、シャッタ速度が上記ノーマル多重露光撮影モード
が設定されている場合よりも高速になるようにする。こ
のように、高速多重露光撮影モードに設定し、レリーズ
するだけで、各回の露光量が自動的に算出されてなお且
つ1回当りの露光量が実質変わらない範囲で、上記ノー
マル多重露光撮影モードが設定されている場合よりもシ
ャッタ速度が高速になるようにしたので、多重後の全体
の露光量を常に適正になし得ると同時に1秒間に1コマ
に写し込める多重枚数を増やすことができ、ゴルフやテ
ニス等のスポーツのフォームを細かく分解して撮影する
ことができるようになる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は、本発明の多重露光装置の第1実施例のブロ
ック構成図である。同図に示すように、この多重露光装
置は、測光手段1、露出演算手段2、多重撮影モード設
定手段3、シフト手段4、高速多重制御手段5、露出制
御手段6、ミラーモータ制御手段7a、ミラーモータ7b、
チャージモータ制御手段8a、及びチャージモータ8bで構
成されている。
このような構成の多重露光装置では、多重撮影モード
設定手段3により、設定されたフィルム給送モードに対
応して行なわれるノーマル多重撮影モードと、フィルム
給送モードに関係なく最高の連写速度で設定多重回数分
の多重撮影を行なう高速多重撮影モードとを設定できる
ようになっている。露出演算手段2は、測光手段1の測
光出力と多重回数とに基づき1回当りの露光量及びシャ
ッタ速度と絞り値の組合せを算出する。ここで、上記多
重撮影モード設定手段3により上記高速多重撮影モード
が設定されている場合、シフト手段4は、上記露出演算
手段2で算出された上記シャッタ速度と絞り値の組合せ
を高速側にシフトさせる。
ここで、レリーズ開始信号が供給されると、高速多重
制御手段5は、露出制御手段6、モータ制御手段7a,8a
を制御して、ミラーアップ後、露光とシャッタチャージ
とを交互に行なわせしめる。即ち、ミラーモータ制御手
段7aによりミラーモータ7bを駆動してミラーアップさせ
る。この後、露出制御手段6によるシャッタ先幕及び後
幕の走行と、チャージモータ制御手段8aにるチャージモ
ータ8bの駆動によるシャッタのチャージとを交互に行な
わせる。
このように、レリーズ開始信号に応じて、ミラーアッ
プを行ない、その後、露光とシャッタチャージとを交互
に行なうことで、わずらわしい操作をせずに、高速で連
続多重露光撮影ができるようになる。
第2図は、本発明の第2実施例として、本発明の多重
露光装置を電動ズームカメラに適用した場合のブロック
構成図である。この電動ズームカメラの電気回路は、大
きくは本体回路10とレンズ回路40より構成されている。
本体回路10に於いて、メインCPU11は、システム全体
のシーケンス制御及び各種演算を行なう。測光スイッチ
(SW1)21は、図示しないレリーズ釦の押し下げの第1
段階でオンとなり、測光スイッチ21がオンすると、メイ
ンCPU11はオートフォーカス(AF)動作を開始する。レ
リーズスイッチ(SW2)20は、レリーズ釦の押し下げの
第2段階でオンとなり、レリーズスイッチ20がオンする
と、メインCPU11は露光シーケンスを開始する。
測光回路14は、被写体輝度BVを測光し、メインCPU11
にデータを送る。フィルム感度読み取り回路15は、カメ
ラのパトローネ室に設けられた電気接点を介して、装填
されたフィルムのパトローネ上のDXコードを読み取り、
メインCPU11にフィルム感度情報SVを送る。測距回路16
は、フィルム面等価位置での被写体像のピントのズレ量
を測定するもので、焦点検出用光学系による像を1次元
の自己走査型撮像素子(CCD)で捉え、その出力をA/D変
換した後、メインCPU11に送る。このデータに基づきメ
インCPU11は、デフォーカス量とその方向を検知する。
表示回路17は、液晶LCDあるいは発光ダイオードLED等
の発光素子から成り、メインCPU11から送られる自動露
出(AE)の演算結果であるシャッタ速度TY,絞り値AV,撮
影モード等の情報がこの表示回路17によってファインダ
内部等に表示される。
シャッタ先幕保持用マグネット12は、メインCPU11の
出力端子P00がローレベルになった時に通電され、シャ
ッタ先幕を保持する。シャッタ後幕保持用マグネット13
は、メインCPU11の出力端子P01がローレベルになった時
に通電され、シャッタ後幕を保持する。このシャッタ先
幕の保持を解除してからシャッタ後幕の保持が解除され
るまでの間の時間がシャッタ速度に相当する。
巻き上げモータ駆動回路25は、図示しない電源電圧が
供給されており、メインCPU11の制御信号に基づき巻き
上げモータ26を駆動制御し、フィルムの巻き上げを行な
う。巻き上げエンコーダ27は、フォトインタラプタやパ
ルス板から成り、巻き上げモータ26の回転数に応じたパ
ルスを発生してメインCPU11のカウンタ入力端子(P70)
に送出する。
チャージモータ駆動回路28は、図示しない電源電圧が
供給されており、メインCPU11の制御信号に基づきチャ
ージモータ29を駆動制御し、シャッタのチャージを行な
う。チャージ完了スイッチ30は、シャッタチャージが未
完の状態ではオフで、シャッタのチャージが完了すると
オンになるスイッチであり、メインCPU11は、該スイッ
チ30のオン検知をすると、チャージモータ駆動回路29に
停止信号を送り、チャージモータ29を停止させる。
ミラーモータ駆動回路31は、図示しない電源電圧が供
給されており、メインCPU11の制御信号に基づきミラー
モータ32を駆動制御し、ミラーのアップ・ダウンを制御
する。ミラーアップスイッチ(SWMU)24は、図示しない
ミラーが上がりきるとオンになる。
18は多重撮影モードスイッチ(SWME)である。この多
重撮影モードスイッチ18を押しつつアップスイッチ(SW
UP)22あるいはダウンスイッチ(SWDN)23を押動するこ
とにより、ノーマル多重撮影モードと高速多重撮影モー
ド,通常撮影モードを選択することができるようになっ
ている。これらの撮影モードの説明は後述する。19はカ
メラの露出モードを選択するためのAEモードスイッチ
(SWMODE)である。このAEモードスイッチ19を押しつつ
上記アップスイッチ22あるいはダウンスイッチ23を押動
させることにより、プログラムモード,絞り優先モー
ド,シャッタ速度優先モード,マニュアルモードを選択
することができるようになっている。また、アップスイ
ッチ22あるいはダウンスイッチ23のみをオンにした場合
は、絞り優先モード時には絞り値が、シャッタ速度優先
モード時にはシャッタ速度が、任意に設定できるように
なっている。
上記多重撮影モードスイッチ18によりノーマル多重撮
影モードあるいは高速多重撮影モードが選択されている
状態で、多重撮影モードスイッチ18とAEモードスイッチ
19を同時に押しつつアップスイッチ22あるいはダウンス
イッチ23を押動することにより、多重撮影の枚数を設定
することができる。
一方、レンズ回路40に於いては、レンズ内の全ての電
気的制御動作を制御するレンズ制御CPU41が収納されて
いる。このレンズ制御CPU41は、シリアルデータバス(B
US)を介して、カメラ本体10内のメインCPU11のポートP
8に接続されている。このレンズ制御CPU41内の図示しな
いRAMには、各交換レンズ毎に、開放絞り値,最小口径
絞り値,焦点距離,及び焦点調節に必要な繰り出し量変
換係数等が記憶されており、レンズをカメラ本体に装着
した時、上記データが装着部近傍に設けられた電気接点
を介してカメラ本体10に伝送される。
上記レンズ制御CPU41は、メインCPU11の命令に基づ
き、ズーミングに必要なズームモータ43の制御と、メイ
ンCPU11の計算したデフォーカス量に基づきAEモータ46
の制御と、メインCPU11の計算した絞り値Avに応じた信
号に基づき絞りモータ49の制御を行なう。
ズームモータ駆動回路42は、図示しない電源電圧が供
給されており、レンズ制御CPU41の制御信号に基づきズ
ームモータ43を駆動制御し、電動ズーミングを行なう。
ズームエンコーダ44は、ズーミングに伴う焦点距離の変
化を検出してレンズ制御CPU41に送る。
AFモータ駆動回路45は、図示しない電源電圧が供給さ
れており、レンズ制御CPU41の制御信号に基づきAFモー
タ46を駆動制御を行なう。AFエンコーダ47は、AF時に於
けるAFモータ46の回転数、即ちレンズの移動量をモニタ
するためのものである。このAFエンコーダ47は、フォト
インタラプタ等から成っており、AFモータ46の回転数に
応じたパルスを発生してレンズ制御CPU41のカウンタ入
力端子(PB1)に送出する。
絞りモータ駆動回路48は、図示しない電源電圧が供給
されており、レンズ制御CPU41の制御信号に基づき絞り
モータ49を駆動制御し、絞り装置の開閉を行なう。絞り
エンコーダ50は、レンズ絞り込み時に於ける絞りモータ
49の回転数、即ち絞り込み量をモニタするためのもので
ある。この絞りエンコーダ50は、フォトインタラプタや
MRセンサから成っており、絞りモータ49の回転数に応じ
たパルスを発生してレンズ制御CPU41のカウンタ入力端
子(PB3)に送出する。
第3図(a)は、メインCPU11に内蔵されたRAM33を示
しており、このRAM33のエリア1〜11に対応してそれぞ
れAEモード,測光モード,フィルム感度,多重撮影モー
ド,多重回数設定値,絞り設定値,シャッタ速度設定
値,被写体輝度のA/D変換値,演算された絞り値,演算
されたシャッタ速度,多重フラグ及びシフトフラグが記
憶されている。
ここで、多重フラグとは、フィルムが未露光、即ち多
重撮影モードに設定されて且つ撮影が一度も行なわれて
いない場合には「0」となり、フィルムが露光、即ち多
重撮影モードに設定され撮影が一度でも行なわれた場合
には「1」となる。
また、シフトフラグとは、高速多重撮影モードに設定
された時に、算出されたシャッタ速度と絞り値の組合せ
が自動的にシャッタ速度が最高速になるような組合せに
シフトされたか否かを示すフラグで、シフトが行なわれ
た時は「1」となる。
次に、本発明の実施例のカメラの動作について説明す
る。
カメラの各回路には不図示の電源回路から電力が供給
され、定常状態ではカメラが巻き上げ完了状態で不図示
の巻き上げ完了スイッチがオフである。かかる状態でメ
インCPU11は、表示回路17のLCD表示部に撮影枚数,撮影
モード等の表示を行なわせている。
また、メインCPU11は、スイッチ18〜24の状態を順次
繰り返して検出している。またメインCPU11は、アップ
スイッチ(SWUP)22とダウンスイッチ(SWDN)23のオ
ン,オフによるパルスをカウントしている。この状態を
スタンバイモードと称する。
次に、この状態で、AEモードスイッチ(SWMODE)19が
オンされたことをメインCPU11が検出した場合の動作に
ついて説明する。
RAM33の各エリアには、初期状態では「1」が格納さ
れており、AEモードスイッチ19がオンされる前にはRAM3
3のエリア1の内容が「1」にセットされている。この
エリア1の内容「1」は、例えば第3図(b)の如く、
シャッタ速度優先モードであり、LCD表示には第4図
(a)に示す如く「TV」表示がなされている。AEモード
スイッチ19をオンしてメインCPU11が該スイッチのオン
状態を検知すると、メインCPU11は、表示回路17に同図
(b)に示す表示を行なわせる。
次に、アップスイッチ(SWUP)22をオン,オフさせる
と、メインCPU11はカウントアップ動作を行ない、アッ
プスイッチ22を3回オン,オフさせた場合、カウント値
は「3」となる。
AEモードスイッチ19がオンされているので、この場合
にはカウント値「3」はAEモードの情報を記憶するRAM3
3のエリア1の内容に加算される。前述のようにRAM33の
エリア1の内容は「1」であったので、上記カウント値
「3」を加えることにより「4」となる。第3図(b)
のエリア1の内容「4」に対応するAEモードはプログラ
ムモードなり、表示回路17は第4図(c)のような表示
を行なう。
ここで、アップスイッチ22をさらにオン,オフさせる
とカウントアップが行なわれ、メインCPU11によりその
計数値がRAM33のエリア1の内容に加算されるが、該エ
リア1の内容は「4」→「1」→「2」→「3」のよう
にサイクリックに変わっていく。AEモードがプログラム
モードの状態でAEモードスイッチ19がオフされると、メ
インCPU11はスタンバイモードに戻る。よって、RAM33の
エリア1の内容を「4」にセットした後、AEモードスイ
ッチ19をオフすると表示回路17は第4図(d)のような
表示を行なう。
RAM33のエリア2及びエリア3に関しては、不図示の
測光モードスイッチ及びフィルム感度設定スイッチを使
用して全く同様の操作により設定される。
次に、多重撮影モードスイッチ18がオンされたことを
メインCPU11が検出した場合について、第5図(a)及
び(b)の一連のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS11では、メインCPU11は、スイッチ18
〜24の状態を検出し、ステップS12にて、多重撮影モー
ドスイッチ(SWME)18がオン且つAEモードスイッチ(SW
MODE)19がオフであるか否かの判定を行なう。多重撮影
モードスイッチ18がオン且つAEモードスイッチ19がオフ
でなければ、ステップS21からの動作を行なう。多重撮
影モードスイッチ18がオン且つAEモードスイッチ19がオ
フとなった場合のみ、次のステップS13の動作に進む。
即ち、多重撮影モードスイッチ18のみがオンしている
ことをメインCPU11が検出すると、メインCPU11は、表示
回路17に第4図(e)に示すような表示を行なわせるデ
ータを送出する。従って、同図(e)に示したような表
示が行なわれ、多重撮影のモードを設定中であることを
使用者に認識させる。
次に、ステップS13で、アップスイッチ22又はダウン
スイッチ23を操作し、多重撮影モードの設定を行ない、
ステップS14で表示する。
即ち、多重撮影モードスイッチ18をオンしたままアッ
プスイッチ22又はダウンスイッチ23をオン,オフさせる
と、メインCPU11がカウントしたカウント値がRAM33のエ
リア4の内容に加算される。ここで、RAM33のエリア4
には初期状態に於いて「1」が格納されており、このエ
リア4の内容「1」は例えば、ノーマル多重撮影モード
であり、第4図(e)に示すような表示が行なわれてい
る。従って、アップスイッチ22によりクロックパルスが
1回メインCPU11に入力されると、上記エリア4の内容
は「2」になり、第3図(b)のRAM33のエリア4の内
容「2」が対応する多重撮影モードは高速多重撮影モー
ドとなり、表示回路17は第4図(f)のような表示を行
なう。
この後、ステップS15で再び多重撮影モードスイッチ1
8がオン且つAEモードスイッチ19がオフであるか否かを
判定する。多重撮影モードスイッチ18がオン且つAEモー
ドスイッチ19がオフであれば、ステップS13の多重撮影
モード設定へ戻る。
即ち、ここでアップスイッチ22をさらにオン,オフさ
せると、カウントアップが行なわれ、メインCPU11によ
りその計数値がRAM33のエリア4の内容に加算される
が、このエリア4の内容は「2」→「3」→「1」のよ
うにサイクリックに変わっていく。エリア4の内容が
「3」になると、多重撮影モードが解除され、この時の
表示は、第4図(g)のような表示である。なお、この
後、多重撮影モードスイッチ18がオフされると多重撮影
に関する表示はなくなり、多重撮影モードスイッチ18が
押される前の表示(第4図(d))に戻る。
また、上記ステップS15で、多重撮影モードスイッチ1
8がオン且つAEモードスイッチ19がオフでないと判定さ
れた場合は、次のステップS16の動作に進む。このステ
ップS16では、上記ステップS13で設定されたモードが、
多重撮影モードであるか、通常撮影モードであるかを判
定する。通常撮影モードである場合は、上記ステップS1
1に戻り、多重撮影モードである場合は、次のステップS
17に進む。このステップS17では、多重撮影モードスイ
ッチ18及びAEモードスイッチ19が共にオンであるか否か
の判定を行なう。多重撮影モードスイッチ18,AEモード
スイッチ19が共にオンでなければ、このステップS17の
判定動作を繰り返す。多重撮影モードスイッチ18,AEモ
ードスイッチ19が共にオンであった場合のみステップS1
8以下の動作を行なう。
つまり、ノーマル多重撮影モード又は高速多重撮影モ
ードが設定された後、多重撮影モードスイッチ18とAEモ
ードスイッチ19が両押しされると、多重撮影枚数の設定
ステップへ移り、この時の表示は第4図(h)のように
なり、RAM33のエリア5の内容が「1」に設定されてい
るため、多重撮影枚数は1枚である。
そして、次のステップS18で、アップスイッチ22又は
ダウンスイッチ23を操作し、多重撮影枚数の設定を行な
い、ステップS19で表示する。
つまり、アップスイッチ22をオン,オフさせると、ク
ロックパルスがメインCPU11に入力され、そのカウント
値がRAM33のエリア5に加算される。もしクロックパル
スが15回出力されるとエリア5の内容は「16」となり、
LCD表示は第4図(i)に示すようになる。
次のステップS20では、再び多重撮影モードスイッチ1
8及びAEモードスイッチ19が共にオンであるか否かの判
定を行なう。多重撮影モードスイッチ18及びAEモードス
イッチ19が共にオンであれば、ステップS18の多重撮影
枚数の設定へ戻る。多重撮影モードスイッチ18及びAEモ
ードスイッチ19が共にオンでなければ、第5図(b)の
ステップS23の動作へ移る。
ステップS21では、現在設定されているモードが、ノ
ーマル多重撮影モード又は高速多重撮影モードであるの
か、あるいは通常撮影モードであるのかを判定する。ノ
ーマルあるいは高速多重撮影モードの場合は、既に多重
撮影モードと多重撮影枚数の設定が終了しているので、
ステップS43で表示を行なった後、次のステップS44で多
重撮影モードスイッチ18及びAEモードスイッチ19が共に
オンであるか否かの判定を行なう。多重撮影モードスイ
ッチ18及びAEモードスイッチ19が共にオンであれば、上
記ステップS18以下の動作を行なう。多重撮影モードス
イッチ18及びAEモードスイッチ19が共にオンでなけれ
ば、第5図(b)のステップS23へ移る。
第5図(b)のステップS23では、測光スイッチ(S
W1)21がオンされているか否かを判定する。測光スイッ
チ21がオンでなければ、第5図(a)のステップS11に
戻る。測光スイッチ21がオンであれば、次のステップS2
4の動作を行なう。このステップS24では、測光及び測距
を行なう。即ち、メインCPU11は、測光回路14に測光出
力値を送出するよう命令を出し、メインCPU11に入力し
た測光出力は、メインCPU11内のA/D変換器でA/D変換さ
れ、RAM33のエリア8に格納される。そして、メインCPU
11は、上記エリア8に格納されたA/D変換結果とRAM33の
エリア3に格納されたフィルム感度とを加算して測光値
EVを算出する。また、メインCPU11は、測距回路16から
のデフォーカス量に基づき、レンズ合焦位置に駆動する
のに必要な駆動量と駆動方向を計算してAFモータ46に送
る。
次のステップS25では、上記ステップS24で算出した測
光値EVと、上記ステップS18で設定されたRAM33のエリア
5内の多重回数設定値(m)とに基づいて、1回の露光
量を演算する。即ち、 EV′=EV+log2m の演算を行なう。例えば、m=16の時には、 EV′=EV+4 となる。そしてさらに、この算出された1回当りの露光
量EV′を元に、1回当りのAE演算を行なう。AEモードと
して第3図(b)のRAM33のエリア1の内容「4」に対
応するプログラムモードが選択されていると、 TV=(1/2)EV′ …(1) AV=EV′−TV …(2) (但し、TVは1回当りのシャッタスピード、AVは1回当
りの絞りのアペックス値を示す) の演算を行なう。そして、この演算結果であるAV値及び
TV値をRAM33のエリア6及び7に格納すると共に、それ
らを表示回路17に送出して表示する。
次に、ステップS26で、設定されているモードが、高
速多重撮影モードであるかの判定を行なう。高速多重撮
影モードであった場合は次のステップS27に進み、通常
撮影モード又はノーマル多重撮影モードであった場合に
はステップS28以下の動作を行なう。
即ち、この後、さらにシャッタボタンを押下してレリ
ーズスイッチ(SW2)をオンにすると、メインCPU11はRA
M33のエリア6及びエリア7に格納されているAV値,TV
を元に撮影を行なうものであるが、多重撮影枚数が16枚
に設定してあるため、1回の撮影の露光量が適正撮影を
行なうために必要な露光量の1/16になるように、以下の
ように制御される。つまり、露光量を1/16にするために
は、シャッタ速度を4段階速い方にずらすか、絞り値を
4段階絞り込めば良いわけであるが、多重露光を高速で
行なうためには、絞り値はそのままでシャッタ速度を高
速にしたほうが有利である。
そこで、高速多重撮影モードの場合には、ステップS2
7に於いて、上記ステップS25で算出されたシャッタ速度
と絞りの組合せを自動的にシャッタ速度が最高速になる
ような組合せにシャフトしている。このようにシャッタ
速度を最高速にすることにより、撮影回数を多く設定す
ることができる。
即ち、本発明では、多重露出をさらに高速にするため
に、上記の関係が保たれる範囲内で絞り値を小さく、シ
ャッタ速度を速くしている。これは一種のプログラムシ
フトであり、シャッタ速度が速くなったことにより、撮
影コマ速が上がり、一コマに写し込まれる多重回数を増
やすことができる。これにより、例えばゴルフやテニス
のフォームを撮影した時に、被写体を止めて写すことが
可能になる。
上記の方法により、シフトされた絞り値AV′とシャッ
タ速度TV′はRAM33のエリア9及びエリア10に格納さ
れ、さらに表示回路17に送られてAV′値,TV′値の表示
を行なう。
多重撮影枚数を16枚に設定する前の表示は例えば第4
図(j)のようであり、シャッタ速度は1/125秒,絞り
値はF8となっている。なお、TV値,AV値の表示は回路に
電源が供給されている時のみ行なわれる。
次に、高速多重撮影モードで多重撮影枚数が16枚に設
定された後には、絞り値がF8、シャッタ速度が1/2000
秒、さらにシフトされて、絞り値がF8→F5.6→F4、シャ
ッタ速度が1/2000→1/4000→1/8000秒となり、最終的に
は第4図(k)に示すような表示となる。
次に、ステップS28では、レリーズスイッチ20がオン
されているか否かの判定を行なう。レリーズスイッチ20
がオンでなければ、ステップS23に戻る。レリーズスイ
ッチ20がオンであれば、以下の動作を行なう。
ステップS29では、ミラーアップスイッチ24をオンさ
せミラーモータ32を駆動しミラーアップを行なう。これ
と同時に、絞りモータ49を駆動し、上記ステップS25で
算出した絞り値AVに絞り込む。但しこの場合、高速多重
撮影モードに設定されている時には、上記ステップS27
でシフトされた絞り値AV′に絞り込む。
即ち、レリーズスイッチ(SW2)20が押下されてレリ
ーズが行なわれると、上記の演算により求められたAV
あるいはAV′値がメインCPU11からレンズ制御CPU41に送
られ、 (絞りの制御段数)=(エリア6の内容) −(レンズの開放絞り値) 又は (絞りの制御段数)=(エリア9の内容) −(レンズの開放絞り値) がレンズ制御CPU41により演算され、その結果即ち絞り
制御段数がレンズ制御CPU41内のRAM(図示せず)に格納
される。
その後、メインCPU11からミラーモータ駆動回路31に
制御信号が送られ、ミラーモータ32が回転し、ミラーが
上昇を開始する。一方、レンズ側では、ミラーの上昇初
期に絞りの制御が行なわれる。即ち、レンズ制御CPU41
から絞りモータ駆動回路48に制御信号が送られ絞りモー
タ49が回転し、絞りエンコーダ50から得られるパルスを
レンズ制御CPU41はカウントし、絞りの制御段数が格納
してあるRAMの値を1ずつ減じ、RAMの値が0になった時
に絞りモータ駆動回路48に停止信号を送り、絞りモータ
49を停止させる。ミラーが上昇するとミラーアップスイ
ッチ(SWMU)24がオンとなり、メインCPU11はミラーモ
ータ駆動回路31に停止信号を送り、ミラーモータ32を停
止させる。高速多重撮影モードでは、このミラーアップ
状態で以降のシーケンスを行なうことになる。
即ち、ステップS30では、1回の露光量制御、即ち上
記ステップS25で算出したシャッタ速度TVでシャッタ速
度が制御される。但しこの場合も、高速多重撮影モード
に設定されている時には、上記ステップS27でシフトさ
れたシャッタ速度TV′に基づきシャッタ速度つまり先幕
と後幕の制御を行なう。
即ち、ミラーアップが完了し、絞り羽根が停止して安
定するまでの所定の時間待った後、シャッタ制御を行な
う。
メインCPU11は、先幕マグネット12に通電した後、演
算されたシャッタ速度であるRAM33のエリア7又はエリ
ア10の値に従った時間のカウント動作を行ない、シャッ
タ速度時間が経過すると後幕マグネット13に通電を行な
い、露光動作を終了する。シャッタ後幕が走行完了する
と、図示しない後幕走行完了スイッチがオフとなるの
で、メインCPU11はそれを検出し、先幕マグネット12,後
幕マグネット13の通電をオフにする。
次に、ステップS31で、RAM33のエリア5の内容から
「1」を減算し、次のステップS32で、このエリア5の
内容が「0」となったか否かが判定される。通常撮影モ
ード時は、エリア5の内容が「0」になるので、ステッ
プS33以降の動作を行なう。なお、上記ステップS31で
は、ノーマルあるいは高速多重撮影モードに設定されて
いる場合には、RAM33の多重フラグに「1」を立てるよ
うになっている。
ステップS33では、メインCPU11からレンズ制御CPU41
に、絞りを開放に復帰させるべく制御信号を送出し、同
時にミラーモータ32に通電を行なわせる信号を送出す
る。そして、絞りの復帰,ミラーダウンが実行される。
ステップS34では、チャージモータ駆動回路28にチャー
ジモータ29を駆動させる信号を送り、シャッタのチャー
ジを行なう。ステップS35では、巻き上げモータ駆動回
路25に巻き上げモータ26を駆動させる信号を送り、フィ
ルムの巻き上げを行なう。そして、次のステップS36
で、レリーズスイッチ20のオフを待って、動作を終了す
る。つまり、シャッタボタンの押下解除が検知された時
にスタンバイモードに戻る。
また、上記ステップS32でRAM33のエリア5の内容が
「0」になっていないと判定された場合には、つまり多
重撮影の途中である場合には、ステップS38にて、高速
多重撮影モードであるかどうかの判定を行なう。高速多
重撮影モードであったならば、次のステップS39でシャ
ッタのチャージを行なった後、上記ステップS30に戻
る。こうして、高速多重撮影モードの場合は、RAM33の
エリア5の内容が「0」になるまで、露光→チャージ→
露光が繰り返され、エリア5の内容が「0」になると、
上記ステップS33に進み、ミラーダウン,絞りの復元が
行なわれ、さらにシャッタチャージ,フィルムの巻き上
げが行なわれる。そして、ステップS36にて、レリーズ
スイッチ20のオン検知がなされ、レリーズスイッチ20の
オフが検知された時、即ちシャッタボタンの押下解除が
検知された時には、スタンバイモードに戻る。
つまり、高速多重撮影モードに於いては、先ず1回目
のフィルム露光が終了すると、メインCPU11は、多重フ
ラグに「1」を立てると共に、RAM33のエリア5の内容
から「1」を減算して「15」にする。また、さらにメイ
ンCPU11は、上記エリア5の内容が「0」か否かを検知
して、「0」でない場合には、シャッタのチャージを行
なうチャージモータ29のみに通電を行なわせる信号をチ
ャージモータ駆動回路28に送る。今、上記の如くエリア
5の内容は「15」にセットされているため、チャージモ
ータ29のみ駆動され、絞り値を変更する必要がないの
で、絞りモータ49は駆動されない。シャッタのチャージ
が完了すると、チャージ完了スイッチ30がオンからオフ
へ反転し、チャージモータ駆動回路28にチャージモータ
29の通電を停止させる信号を出力する。
高速多重撮影モードでは、シャッタチャージが完了す
ると同時に、フィルム露光動作を行ない、RAM33のエリ
ア5の内容をさらに「1」減算して「14」とし、次にシ
ャッタチャージに移る。かかる撮影を計16回行なうと、
上記エリア5の内容が「0」となり、高速多重撮影が終
了する。
多重撮影が終了するとエリア5の内容が「0」にな
り、メインCPU11はレンズ制御CPU41に絞りを開放に復帰
させるべく制御信号を送出し、シャッタのチャージを行
なうチャージモータ29を通電するための信号を送出する
と共に、巻き上げモータ26に通電を行なわせる信号及び
ミラーモータ32に通電させる信号を送出する。よって、
多重撮影が終了すると、絞りモータ49,ミラーモータ32,
チャージモータ29,巻き上げモータ26に通電が行なわ
れ、絞りの復元,ミラーダウン,シャッタチャージ,フ
ィルム巻き上げが実行される。
なお、高速多重撮影が終了した後には、第4図(1)
に示すように通常の表示が行なわれる。
また、上記ステップS38にて、高速多重撮影モードで
ない、つまりノーマル多重撮影モードであると判定され
た場合には、ステップS40に進む。このステップS40で
は、メインCPU11からミラーモータ32に通電を行なわせ
る信号を送出することにより、ミラーダウンが実行され
る。次に、ステップS41で、チャージモータ駆動回路28
にチャージモータ29を駆動させる信号を送り、シャッタ
のチャージを行なう。そして、次のステップS42で、レ
リーズスイッチ20のオン,オフが判定され、オンが検知
されると、上記ステップS29に戻り、ミラーアップ,絞
り制御,露光が行なわれる。この一連の動作は、RAM33
のエリア5の内容が「0」になるまで続けられ、エリア
5の内容が「0」になると多重撮影終了となり、上記ス
テップS33に進んで、ミラーダウン,絞り復元,シャッ
タチャージ,フィルム巻き上げが行なわれ、スタンバイ
モードに戻る。
なお、上記高速多重撮影モードでは、いったんレリー
ズが行なわれると、レリーズスイッチ20のオン,オフに
関係なく連続的に、プリセットされた多重枚数分の多重
撮影が行なわれる。この場合、単写,連写の設定に無関
係に、連写モードに設定される。
また、上記実施例に於いては、ノーマル多重撮影モー
ドの場合にも連写モードとなるものとして説明したが、
単写モードとすることもできる。そのようにするために
は、第5図(b)のフローチャートのステップS41とス
テップS42との間に、ステップS36に相当するステップを
追加すればよい。即ち、レリーズスイッチ20のオン状態
検知がなされ、レリーズスイッチ20がオフとなるまで
は、ステップS42に移行しない。よって、単写モードで
は、例えシャッタボタンの押下が解除されていなくても
露光を休止し、再度シャッタボタンが押下されることに
よりステップS42以降のシーケンスを実行する。
このように、ノーマル多重撮影モードでは各回の露光
毎にミラーアップダウンを行なうようにし、また高速多
重撮影モードでは露光前に自動的にミラーをアップして
設定回数の露光動作が終了した後に自動的にミラーをダ
ウンするようにしている。
つまり、高速多重撮影モードに設定し、レリーズする
だけで、ミラーがミラーアップ状態に固定され、各回の
露光量が自動的に算出されてなお且つシャッタ速度が高
速になるようにしたので、多重後の全体の露光量を常に
適正になし得ると同時に1秒間に1コマに写し込める多
重枚数を増やすことができ、ゴルフやテニス等のスポー
ツのフォームを細かく分解して撮影することができるよ
うになる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、わずらわしい操
作をせずに、高速多重撮影モードに設定することによ
り、各回の露光量が自動的に算出されてなお且つシャッ
タ速度が高速になり、多重後の全体の露光量を常に適正
になし得ると同時に多重枚数を増やすことができる多重
露光装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示すブロック構成図、第
2図は本発明の第2実施例を電動ズームカメラに適用し
た場合のブロック構成図、第3図(a)は第2図中のメ
インCPUに内蔵されたRAMの割当を示す図、同図(b)は
RAMの内容と撮影情報との対応を示す図、第4図(a)
乃至(1)はそれぞれ表示器の表示例を示す図、第5図
(a)及び(b)はそれぞれ動作を説明する一連のフロ
ーチャートである。 1……測光手段、2……露出演算手段、3……多重撮影
モード設定手段、4……シフト手段、5……高速多重制
御手段、6……露出制御手段、7a……ミラーモータ制御
手段、7b,32……ミラーモータ、8a……チャージモータ
制御手段、8b,29……チャージモータ、10……本体回
路、11……メインCPU、17……表示回路、18……多重撮
影モードスイッチ(SWME)、19……AEモードスイッチ
(SWMODE)、20……レリーズスイッチ(SW2)、21……
測光スイッチ(SW1)、22……アップスイッチ(S
WUP)、23……ダウンスイッチ(SWDN)、24……ミラー
アップスイッチ(SWMU)、33……RAM、40……レンズ回
路、41……レンズ制御CPU、48……絞りモータ駆動回
路、49……絞りモータ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−147443(JP,A) 特開 昭53−143218(JP,A) 特開 昭64−44923(JP,A) 特開 平2−5034(JP,A) 特開 平2−93627(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノーマル多重露光撮影モード及び高速多重
    露光撮影モードを設定する多重撮影モード設定手段と、 上記高速多重露光撮影モード及びノーマル多重露光撮影
    モードに於ける多重撮影回数を設定する多重撮影回数設
    定手段と、 被写体輝度を測定する測光手段と、 少なくとも上記多重撮影回数設定手段によって設定され
    た多重撮影回数と上記測光手段の測光出力とに基づい
    て、上記高速多重露光撮影モード及びノーマル多重露光
    撮影モードに於ける1回当りの露光量を算出するととも
    に、この1回当たりの露光量を得るためのシャッタ速度
    と絞り値との組み合わせを算出する露光量演算手段と、 上記多重撮影モード設定手段により上記高速多重露光撮
    影モード及びノーマル多重露光撮影モードが設定されて
    いる場合は、撮影開始命令に応答して上記露光量演算手
    段で算出された露光量で、上記多重撮影回数設定手段に
    より設定された多重撮影回数だけ露光する露光手段と、 を具備し、 上記露光量演算手段は、上記多重撮影モード設定手段に
    より上記高速多重露光撮影モードが設定されている場合
    には、1回当たりの露光量が実質変わらない範囲で、シ
    ャッタ速度が上記ノーマル多重露光撮影モードが設定さ
    れている場合よりも高速になる組み合わせになるよう
    な、シャッタ速度と絞り値とを算出することを特徴とす
    る多重露光装置。
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