JP3146043B2 - 特殊撮影機能付カメラ - Google Patents

特殊撮影機能付カメラ

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JP3146043B2
JP3146043B2 JP35678691A JP35678691A JP3146043B2 JP 3146043 B2 JP3146043 B2 JP 3146043B2 JP 35678691 A JP35678691 A JP 35678691A JP 35678691 A JP35678691 A JP 35678691A JP 3146043 B2 JP3146043 B2 JP 3146043B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一の感光部位に、撮
影光学系の合焦位置における露出と撮影光学系の非合焦
位置における少なくとも1回の露出とを多重露出する特
殊撮影を行うことのできる特殊撮影機能付カメラの改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な写真撮影は、撮影光学系の焦点
位置が合焦位置にある時、適正な露出制御値に基づいて
露出を行う事が普通である。しかし、写真表現の多様化
に伴い、様々な特殊撮影効果の手法が生れている。中で
も、ソフトフォ−カス撮影は、人物(ポ−トレ−ト)や
静物の写真でその効果を大きく発揮するものである。
【0003】このソフトフォ−カス撮影は大別すると、
ソフトフォ−カス撮影用のフィルタを利用する方法と、
ソフトフォ−カス撮影用レンズを利用する方法があり、
前者のソフトフォ−カス撮影用のフィルタを利用する方
法には、ワセリンなどの油脂分を塗布したスカイライト
フィルタを撮影レンズの直前に取り付けたり、微細な凹
凸加工を施したフィルタを撮影レンズの直前に取り付け
る方法が知られている。また、後者で用いられるソフト
フォ−カス撮影用レンズとは、高次の球面収差により被
写体像の周囲に淡いフレア−を発生させて、幻想的な効
果を出す撮影光学系である。
【0004】また、最近では、コンピュ−タを利用した
高度な設計技術により、通常の使用状態では一般のレン
ズと同じ収差のない光学系のレンズであるが、光学系内
の少なくとも一枚以上のレンズを光軸方向に移動させる
ことで、高次の球面収差を発生させるソフトフォ−カス
撮影光学系のレンズになるものも発明されている。
【0005】また、前述のソフトフォ−カス撮影方法の
他に、通常のカメラとレンズを用いてソフトフォ−カス
撮影を行う方法として、フィルムの同一駒に対して、合
焦している被写体像と非合焦状態の被写体像の両方を写
し込む多重露出による方法などが知られている。
【0006】前述のワセリンなどの油脂分を塗布したス
カイライトフィルタを撮影レンズの直前に取り付ける方
法では、フィルタの保管や持ち運びが不便であるうえ、
ソフトフォ−カス効果の有無に合せてフィルタの取付作
業をしなければならないという煩雑さがあり、屋外での
気軽なスナップ撮影などに利用するには不向きである。
また、微細な凹凸加工を施したフィルタを撮影レンズの
直前に取り付ける方法も、同様に、一般撮影とソフトフ
ォ−カス撮影を撮り分けるには不便な方法である。
【0007】その点で、前述の一般撮影用とソフトフォ
−カス撮影用とに切り換えられるレンズであれば、特別
に携帯する物もなく、煩雑な取付作業も無く、一般撮影
とソフトフォ−カス撮影とを瞬時に切り換えられるの
で、フィルタに較べればはるかに便利であるが、一眼レ
フカメラの持つ「レンズ交換ができる」という長所を著
しく損なっている。また、高次の球面収差を利用する為
に絞りが開放付近でのみ効果を発揮するため、屋外など
の被写体照度が高く、絞り込まなければならない場所で
は効果が発揮されないという欠点を合せ持っている。
【0008】以上の諸種の欠点を克服することのできる
ものが、先の多重露出によるソフトフォ−カス撮影であ
ると云える。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この多
重露出によるソフトフォ−カス撮影においても、以下の
ようなカメラ操作の煩雑さが問題となっていた。
【0010】先ず、カメラ操作の煩雑さが問題となる。
つまり、最初に多重露出モ−ドにセットし、その後、多
重露出効果が適正となるように測光値を基に多重撮影に
おける1回毎の露出値を決め、露出補正しなければなら
ない。さらに、最適なソフトフォ−カス効果を生み出す
ためには、非合焦撮影時における非合焦量や、合焦撮影
時と非合焦撮影時との露出配分を考慮しなければならな
い。
【0011】本発明の目的は、煩雑な操作を使用者に強
要することなく、意図したソフトフォ−カス効果を得る
ための撮影を実現させたり、初心者であっても失敗の少
ないソフトフォ−カス効果を持つ撮影を実現させること
のできる特殊撮影機能付カメラを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、被写体の焦点状態を検出
する焦点検出手段と、該焦点検出手段からの信号に基づ
いて撮影光学系の焦点位置を変更し、撮影光学系を合焦
位置に移行させる焦点位置変更手段とを備えた特殊撮影
機能付カメラにおいて、多重撮影時の露出比を選択して
均等でない露出比に設定する露出比変更手段と、該露出
比変更手段にて設定された露出比に基づいて各多重撮影
毎の露出を異ならしめて露出制御を行う露出制御手段と
を設け、特殊撮影に際して前記焦点位置変更手段及び前
記露出制御手段を制御し、同一の感光部位に、前記焦点
位置変更手段にて移行された撮影光学系の合焦位置にお
ける露出と非合焦位置における少なくとも1回の露出を
前記露出比変更手段にて設定された露出比にて撮影し
重露出する特殊撮影機能付カメラとするものである。
【0013】同じく上記目的を達成するために、請求項
2記載の本発明は、被写体の焦点状態を検出する焦点検
出手段と、該焦点検出手段からの信号に基づいて撮影光
学系の焦点位置を変更し、撮影光学系を合焦位置に移行
させる焦点位置変更手段とを備えた特殊撮影機能付カメ
ラにおいて、多重撮影時の露出比を選択して均等でない
露出比に設定する露出比変更手段と、多重撮影時の露出
値を補正する露出補正手段と、前記露出比変更手段にて
設定された露出比及び前記露出補正手段にて設定された
補正値に基づいて各多重撮影毎の露出を異ならしめて露
出制御を行う露出制御手段とを設け、特殊撮影に際して
前記焦点位置変更手段及び前記露出制御手段を制御し、
同一の感光部位に、前記焦点位置変更手段にて移行され
た撮影光学系の合焦位置における露出と非合焦位置にお
ける少なくとも1回の露出を前記露出比変更手段にて設
定された露出比及び前記露出補正手段にて設定された補
正値に基づいて制御し多重露出する特殊撮影機能付カメ
ラとするものである。
【0014】同じく上記目的を達成するために、請求項
3記載の本発明は、被写体の焦点状態を検出する焦点検
出手段と、該焦点検出手段からの信号に基づいて撮影光
学系の焦点位置を変更し、撮影光学系を合焦位置に移行
させる焦点位置変更手段とを備えた特殊撮影機能付カメ
ラにおいて、撮影光学系の非合焦位置における露出に対
して合焦位置における露出の比率大きくなるような露
出比率にて露出制御を行う露出制御手段を設け、特殊撮
影に際して前記焦点位置変更手段及び前記露出制御手段
を制御し、同一の感光部位に、前記焦点位置変更手段に
て移行された撮影光学系の合焦位置における露出と非合
焦位置における少なくとも1回の露出を前記露出比率に
て制御し多重露出する特殊撮影機能付カメラとするもの
である。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例における特殊効果撮
影可能なカメラの概略構成を示す図である。
【0016】図1において、1はカメラの各処理を制御
するマイクロコンピュ−タ(以下、マイコンと記す)、
2は撮影モ−ドを入力する撮影モ−ドダイアル、3は被
写体輝度測定用の測光センサ23の出力信号をマイコン
1に取り込む為のA/D変換器、4はAFユニット60
内のラインセンサからの出力信号をマイコン1に取り込
むためのA/D変換器、5は電子ダイアル、6は露出補
正ボタン、7は液晶表示器、SW1はレリ−ズボタンの
押圧に連動してその1段目でONする起動スイッチ、S
W2はレリ−ズボタンの押圧に連動してその2段目でO
Nするレリ−ズ開始スイッチ、SW3はカメラの背蓋の
開閉を検出する背蓋開閉検出スイッチ、SW4はカメラ
のパトロ−ネ室にフィルムが装填されていることを検出
するフィルム装填検出スイッチ、23は前出の被写体輝
度測定用の測光センサ、30はシャッタユニット、40
はミラ−ユニット、50は撮影レンズユニット、51は
焦点位置調節可能な撮影レンズ、52は焦点調節用モ−
タ、53は焦点調節用モ−タ52の駆動量を検出するエ
ンコ−ダ、54はレンズの透過光量を調節する電磁駆動
絞り装置である。55はレンズユニット制御回路であ
り、焦点調節用モ−タ52の速度制御が可能である。ま
た、60は前出の焦点位置検出用のAFユニットであ
る。
【0017】図2は、上記カメラの測光系及びAF系を
示す図である。
【0018】図2において、21はファインダ用ペンタ
プリズム、22は測光センサ23に像を結像させるため
の測光光学系、31はフォ−カルプレ−ンシャッタ駆動
装置、32はフォ−カルプレ−ンシャッタの先幕、33
はフォ−カルプレ−ンシャッタの後幕、41は後述のメ
インミラ−の駆動(上昇,下降)やフィルム給送用、更
にはシャッタのチャ−ジを行う不図示のモ−タにより回
転せられるミラ−駆動軸、42はファインダ部分とAF
部分とに光路を分割するための半透過なメインミラ−、
43は前記光路を分割されたAF用の光束をAFユニッ
ト60に導く為のサブミラ−である。
【0019】上記の図2を用いてカメラの露光シ−ケン
スを説明すると、レリ−ズボタンの2段目までの押圧操
作がなされることにより、レリ−ズ開始スイッチSW2
がONとなり、レリ−ズシ−ケンスが開始される。
【0020】すなわち、マイコン1は不図示のモ−タを
駆動させてメインミラ−42をファインダ側へ上昇(ミ
ラ−駆動軸41を介して)させる。この時、メインミラ
−42の上昇と共にサブミラ−43はメインミラ−42
の裏側に折り畳まれ、撮影レンズ51とフィルム面との
間の光路を妨害することはない。メインミラ−42がフ
ァインダ側に上昇し終えると、マイコン1は次にフォ−
カルプレ−ンシャッタ駆動装置31にフォ−カルプレ−
ンシャッタの先幕32の走行を指示する。これにより、
多重1回目の露光が開始される。そして、露出演算に基
づいたシャッタ秒時経過後、マイコン1はフォ−カルプ
レ−ンシャッタ駆動装置31にフォ−カルプレ−ンシャ
ッタの後幕33の走行を指示する。これにより、フィル
ムへの多重1回目の露光が終了する。
【0021】次に、マイコン1はモ−タを駆動させてフ
ァインダ側へ上昇していたメインミラ−42を下降させ
る。この時、メインミラ−42の裏側に折畳まれていた
サブミラ−43はメインミラ−42の下降と共に元の位
置に復帰する。また、前述のメインミラ−42の下降と
同時にシャッタ駆動用のバネのチャ−ジがなされる。そ
して撮影レンズ51を最高速で駆動させて焦点位置を所
定量だけデフォ−カスさせて多重2駒目の露光の準備を
行う。次に、モ−タを駆動させてメインミラ−42をフ
ァインダ側へ上昇させる。この時、処理時間の短縮が必
要であれば、撮影レンズ51の駆動とメインミラ−42
の駆動を同時に行う事も可能である。この後、撮影レン
ズ51の駆動終了とメインミラ−42の上昇終了で、第
1回目への露光と同様に、シャッタ駆動装置31にフォ
−カルプレ−ンシャッタの先幕32の走行を指示する。
これにより、多重2回目の露光が開始される。そして、
指定時間の経過後、マイコン1はフォ−カルプレ−ンシ
ャッタ駆動装置31にフォ−カルプレ−ンシャッタの後
幕33の走行を指示する。これにより、フィルムへの多
重2回目の露光が終了する。次に、モ−タを駆動させて
ファインダ側へ上昇していたメインミラ−42を下降さ
せる。この時、メインミラ−42の裏側に畳まれていた
サブミラ−43はメインミラ−42の下降と共に基の位
置に復帰する。また、上記メインミラ−42の下降と同
時にシャッタ駆動用のバネをチャ−ジする。
【0022】以上で、1駒に対する多重1回目,2回目
の露光が完了し、その後フィルムを1駒給送して次の駒
の撮影に備える。
【0023】図3は、上述したソフトフォ−カス撮影時
における動作説明を助けるための図である。
【0024】図3(a)は、被写体を合焦状態にしてフ
ィルム面に写し込む際、つまり多重1回目の撮影状態を
示す図で、フィルム面には鮮鋭な被写体像が投影されて
いる。
【0025】図3(b)は、被写体を非合焦状態にして
フィルム面に写し込む際、つまり多重2回目の撮影状態
を示す図で、フィルム面にはボケた被写体像が投影され
ている。
【0026】図3(c)は、最終的にフィルムに露光さ
れる被写体像を説明するための図で、多重1回目の鮮鋭
な被写体像と多重2回目のボケた被写体像とが合成され
てソフトフォ−カス効果が出ている。
【0027】図4は上記のソフトフォ−カス撮影時にお
けるタイミングチャ−トである。
【0028】ここでは、モ−タの逆転でメインミラ−4
2の上昇とチャ−ジ,更には下降を、正転でフィルム給
送を行うカメラを例にして説明する。また、このカメラ
の絞り装置は、ステッピングモ−タに通電する事で絞り
が絞られ、その後、通電OFF状態ではその絞り状態を
保持したままであり、再度通電されて絞り開放となるよ
うな電磁駆動絞り装置である。また、フォ−カルプレ−
ンシャッタの先幕,後幕はカメラのスタンバイ状態では
機械的に保持されており、機械的保持が無くなる前にマ
グネットが通電されて吸着保持され、先幕,後幕共に、
走行開始タイミングに合せて通電をOFFするようなシ
ャッタ機構であるものとする。
【0029】以下に、図4のタイミングチャ−トに基づ
いて説明する。
【0030】レリ−ズボタンの押圧に連動して起動スイ
ッチSW1がONとなると、測光、測距動作が開始さ
れ、次いで測距演算結果に基づいた位置へのレンズ駆動
が開始される。合焦後、露光シ−ケンスに入るべくレリ
−ズ開始スイッチSW2がONとなると、モ−タの逆転
が開始され、メインミラ−43が上昇し始める。この
時、シャッタ先幕用マグネットと後幕マグネットへの通
電がなされアマ−チャの吸着保持がなされた後に、先幕
32,後幕33の走行を禁止していた機械的保持状態が
開放される。メインミラ−43の上昇が完了すると、ミ
ラ−アップ状態を示す信号MRUPがON(“L”)と
なり、絞り信号EMDが“H”となって前述の電磁駆動
絞りが作動する。
【0031】次に、シャッタ先幕用マグネットへの通電
がOFFされ、これにより先幕32が走行し、次いで露
出演算に基づいたシャッタ秒時経過後にシャッタ後幕用
マグネットへの通電がOFFされ、これにより後幕33
が走行する。そして、この後幕33の走行完了を示す信
号CN2が“H”となると、モ−タが再度逆転され、メ
インミラ−43は下降し始め、上記信号MRUPはOF
F(“H”)となる。この時同時に、シャッタチャ−ジ
が行われ、その後、後幕走行完了を示す信号CN2は
“L”となる。上記モ−タの逆転は前記シャッタのチャ
−ジ完了信号SCHが発生(“H”)となるまで行われ
る。
【0032】上記のシャッタチャ−ジ中に、多重2回目
の非合焦撮影の為に所定駆動量だけ撮影レンズ51が駆
動され、該撮影レンズ51が所定の駆動を完了すると、
続けて再度モ−タの逆転が行われ、多重2回目の露光シ
−ケンスに入る。
【0033】なお、この時、シャッタのチャ−ジ完了信
号SCHの発生と撮影レンズ51の駆動完了のどちらか
が先になるかはレンズ駆動量や駆動速度によるので、そ
の状況によって異なる。ここではシャッタのチャ−ジ完
了信号SCHの発生よりもレンズ駆動完了の方が遅かっ
た場合のタイミングチャ−トとなっている為、撮影レン
ズ51の駆動完了を待って2回目の露光シ−ケンスに入
る。
【0034】2回目の露光シ−ケンスに入ると、先ずモ
−タの逆転が行われ、これによりメインミラ−43が上
昇し始め、ミラ−アップが完了するとミラ−アップ状態
を示す信号MRUPがONされる。次に、フォ−カルプ
レ−ンシャッタの先幕32が走行し、露出演算に基づい
たシャッタ秒時経過後に後幕33が走行する。そして、
この後幕33の走行完了を示す信号CN2が“H”ON
となると、モ−タが再度逆転され、メインミラ−43は
下降し始め、上記信号MRUPはOFFとなる。この
時、多重1回目の露光時に絞ったままの状態にある前述
の電磁駆動絞りに再度通電がなされ、絞りを開放にす
る。そしてミラ−ダウンと同時にシャッタのチャ−ジが
行われ、その後、後幕走行完了を示す信号CN2は
“L”となる。上記モ−タの逆転は前述と同様、前記シ
ャッタのチャ−ジ完了信号SCHが発生となるまで行わ
れる。
【0035】以上でソフトフォ−カス撮影のレリ−ズシ
−ケンスが終了し、モ−タが正転されてフィルムの1駒
給送が行われる。
【0036】なお、図4中のFLMVはフィルムが給送
されている時に発生するパルス信号で、所定回数カウン
ト後に上記モ−タへの通電がデュ−ティ制御されてブレ
−キがかけられ、該モ−タは停止し、次の撮影に備える
ことになる。
【0037】ここで、多重2回目の非合焦撮影の為のレ
ンズ駆動量について述べる。
【0038】レンズ駆動量算出式は、以下の通りであ
る。
【0039】P={(n×F×δ)/s}/d なお、Pはレンズ駆動量(レンズ駆動パルス数)、Fは
絞り値、δは最小錯乱円、sはレンズの敏感度、dはレ
ンズ送りピッチである。nは要求するデフォ−カス倍率
であり、このnの値により多重2回目の非合焦量が決定
され、ソフトフォ−カス効果の程度を左右する。本実施
例では後述するように「n=50」としている。
【0040】また、多重2回目の非合焦撮影の為のレン
ズ駆動方向については、まず至近側に駆動する。これは
主被写体よりも至近側に別の被写体が存在する確率が低
いからである。但し、レンズを駆動した結果、上記の式
により算出された所定駆動量を満たさなかった場合は、
至近端に突き当たった後に∞端側に所定駆動量分、レン
ズを再駆動する。この時、上記の式により算出された所
定駆動量と個々のレンズの持つ最大デフォ−カス量とを
比較し、場合によっては、レンズを駆動した結果が所定
駆動量を満たさなくても至近端で停止するようにしても
良い。
【0041】図5は本発明の実施例における特殊撮影機
能付カメラの平面図であり、図1と同じ部分は同一符合
を付してある。
【0042】以下、この図5を用いて、ソフトフォ−カ
ス撮影における操作方法と表示について説明する。
【0043】通常の多重撮影は、一般に各回の露出は全
て均等であるため、露出比は「1:1」であるが、様々
な特殊効果を狙って露出比も「1:1」に限らずいろい
ろな露出比で撮影する場合もある。本実施例における露
出配分も同様に、いろいろ露出比を選択する事でソフォ
トフォ−カス効果の程度を変えることができる。多重2
回目の露出量を多重1回目の露出量よりも大きくすれば
(シャッタ速度を変えることにより)、合焦像が薄くな
り、全体的にソフトフォ−カス効果の程度が大きくなる
傾向にあるが、撮影シ−ンに合せて単なるピントボケ写
真にならないように適度な露出比を選択する必要があ
る。
【0044】そこで、図5(a)のように、撮影モ−ド
ダイアル2をソフトフォ−カスモ−ド(二重丸にて示し
ている)にセットすると、図5(b)の様に「1」が液
晶表示器7に表示される。即ち、多重の1回目の露出量
が比較的大きくソフトフォ−カス効果の程度が小さい
(ソフト度1)が初期設定される。そして、よりソフト
フォ−カス効果の程度が大きい写真を撮影する際には、
電子ダイヤル5を右へ回転させると、図5(c)の様に
「2」が表示される。即ち、多重の1回目の露出量が比
較的小さくソフトフォ−カス効果の程度が大きいモ−ド
(ソフト度2)が設定される。つまり、電子ダイアル5
を左に回せばソフトフォ−カス効果の小さいモ−ドへ、
右に回せばソフトフォ−カス効果の大きいモ−ドへと任
意に設定可能である。また、露出補正ボタン6を押しな
がら電子ダイアル5を回転させ、任意の露出補正量を設
定すれば、先に述べたソフト度1及びソフト度2は、露
出量が加味された露出値に設定し直される。
【0045】以上、上記の撮影要素をいろいろ組み合わ
せることにより、本実施例におけるソフトフォ−カス撮
影モ−ドにセットした状態で、ソフトフォ−カス効果の
程度を任意に選択可能となる。
【0046】図6及び図7は図1に示す本実施例におけ
るカメラのマイコン1の動作を示すフロ−チャ−トであ
り、以下これにしたがって説明する。「ステップ100
1」 I/O(マイコン周辺IC)のリセットやメモリ
の初期化を行う。この時、不図示の動作継続タイマもリ
セットされる。「ステップ1002」 背蓋開閉スイッ
チSW3やフィルム装填スイッチSW4等の状態より、
背蓋が閉じてフィルムが装填されている状態であり、且
つプリワインド前か否かを判別し、プリワインド前であ
ればステップ1003へ進み、プリワインド不要であれ
ばステップ1005へ進む。「ステップ1003」 フ
ィルムの突っ張りを検出するまでフィルムをフィルム巻
取りスプ−ルへ巻取る。即ち、全てのフィルムを一旦フ
ィルム巻取りスプ−ルに巻取る。また、プリワインド動
作中に前記フィルム移動手段からの信号を計数してフィ
ルムの撮影可能駒数(規定駒数)を検出し、記憶する。
ここで、上記のフィルムの突っ張り検出は、フィルムの
パ−フォレ−ションの移動を検出する不図示のフィルム
移動検出手段からの信号がある一定時間発生しないこと
で行っている。「ステップ1004」 不図示のDXコ
−ド読取手段によりフィルム感度情報を読み取り、記憶
する。この時、フィルムがDXコ−ドに対応していない
場合には、フィルム感度は撮影者により入力されるが、
この値を記憶することになる。「ステップ1005」
撮影モ−ドダイアル2で選択されている撮影モ−ドを読
み取り、現在の撮影モ−ドを記憶する。「ステップ10
06」 レリ−ズボタンの1段までの押圧操作がなさ
れ、起動スイッチSW1がONしているか否かを判別す
る。この結果、ONしていればステップ1007へ進
み、OFFのままであればステップ1016へ進む。
「ステップ1007」 動作継続タイマをリセットし、
動作時間を延長する。「ステップ1008」 撮影レン
ズ51でファインダに結像される像の一部はペンタプリ
ズム21を透過した後、測光光学系22で測光センサ2
3に導かれるが、ここではマイコン1は前記測光センサ
23の出力を取り込んでA/D変換した後、測光値とし
て記憶する。「ステップ1009」 上記ステップ10
08で記憶した測光値と前記ステップ1004で記憶し
たフィルム感度情報と前記ステップ1005で記憶した
撮影モ−ドとにより、シャッタ速度と絞り値とを算出
し、記憶する。「ステップ1010」 上記ステップ1
005で記憶した撮影モ−ドがソフトフォ−カスモ−ド
であるか否かを判別し、特殊撮影モ−ドであるところの
ソフトフォ−カスモ−ドであった場合にはステップ10
11へ進み、それ以外の撮影モ−ドであった場合はステ
ップ1013へ進む。「ステップ1011」 ここでは
撮影モ−ドがソフトフォ−カスモ−ドであるので、装着
されている撮影レンズ51の最大デフォ−カス量が所定
値(後に述べる「50Fδ」)より小さいか否かを判別
し、所定値未満であればステップ1012へ進み、所定
値以上であればステップ1013へ進む。「ステップ1
012」 装着されている撮影レンズ51の最大デフォ
−カス量が所定値よりも小さいので、所定のソフトフォ
−カス効果を得ることができないことの警告、例えば図
5(b)或は図5(c)のソフト度「1」或は「2」の
外部表示を点滅させ、又不図示のファインダ内において
も警告表示を行う。なお、ブザ−等の発音による警告で
も良い。「ステップ1013」 撮影レンズ51を通過
した像はメインミラ−42を透過し、サブミラ−43で
AFユニット60に導かれ、ここで瞳分割手段によって
1対の像に分割されてラインセンサ61で電気信号に変
換されるが、マイコン1はこのラインセンサ61の出力
信号を取り込んでA/D変換し、AF用の信号として記
憶する。この後、マイコン1はこのAF信号に対して相
関演算などを施してデフォ−カス量を算出する。「ステ
ップ1014」 上記ステップ1013にて算出したデ
フォ−カス量から合焦か否かを判別し、合焦であった場
合にはステップ1018へ進み、そうでない場合はステ
ップ1015へ進む。「ステップ1015」 前記ステ
ップ1013でのデフォ−カス量からレンズ駆動量を算
出し、撮影レンズユニット50内の制御回路55にこれ
に従った焦点調節動作を行わせる。制御回路55は、送
られてくるレンズ駆動量にしたがって焦点調節用モ−タ
52を駆動し、エンコ−ダ53からの出力信号に基づい
て撮影レンズ51の位置決め制御を行う。そしてステッ
プ1002へ戻る。
【0047】上記ステップ1006において起動スイッ
チSW1がOFFと判別した場合には、前述したように
ステップ1016へ進む。「ステップ1016」 動作
継続タイマの状態を判別し、該タイマが所定カウントに
達していればステップ1017へ進み、所定カウントに
達していなければステップ1002へ戻る。「ステップ
1017」 不図示のDC/DCコンバ−タ等を停止さ
せたり、各アクチュエ−タの通電を停止させてカメラシ
ステムを停止させる。
【0048】上記ステップ1014において合焦と判別
した場合は、前述したようにステップ1018へ進む。
「ステップ1018」 ここではレリ−ズ開始スイッチ
SW2がONされているか否かを判別し、ONされてい
れば図7に示すステップ1019へ進んでレリ−ズシ−
ケンスへ入り、OFFであればステップ1002へ戻
る。「ステップ1019」 上記ステップ1009にお
いて記憶したシャッタ速度と絞り値を基にフォ−カル
プレ−ンシャッタの先幕32と後幕33の走行開始タイ
ミングを設定し、同様に、撮影レンズユニット50内の
電磁駆動絞り装置54の駆動量を設定する。「ステップ
1020」 不図示のモ−タを逆転させてミラ−駆動軸
41を回転させ、メインミラ−42をファインダ側へ上
昇させる。この時、サブミラ−43はメインミラ−42
に連動して上昇し、最終的にはメインミラ−42側に折
り畳まれる。「ステップ1021」 ファインダで被写
体像を観察するために開放状態にあった電磁駆動絞り装
置54をステップ1019で設定した絞り駆動量だけ駆
動させ、撮影用の所定の絞り状態にする。「ステップ1
022」 上記ステップ16で設定したフォ−カルプレ
−ンシャッタの先幕32と後幕33の走行開始タイミン
グによりシャッタ駆動制御を行ってフィルムに被写体像
の写し込みを行う。「ステップ1023」 前記ステッ
プ1005において記憶した撮影モ−ドを判別し、ソフ
トフォ−カス撮影モ−ドであった場合にはステップ10
30へ進み、通常の撮影モ−ドであった場合にはステッ
プ1024へ進む。「ステップ1024」 不図示のモ
−タを逆転させてミラ−駆動軸41を前述とは逆方向に
回転させ、メインミラ−42を元の位置に下降させる。
この時、メインミラ−42に折り畳まれていたサブミラ
−43は該メインミラ−42に連動して元の位置に戻
る。また、メインミラ−42の下降によりシャッタのチ
ャ−ジが行われる。「ステップ1025」 上記ステッ
プ1021で絞り込んだ電磁駆動絞り装置54を開放状
態になる様に該電磁駆動絞り装置54を駆動させる。
「ステップ1026」 フィルムが装填されている時
(フィルムが有る時)はステップ1027へ進み、フィ
ルムが装填されていない時(フィルムが無い時)はステ
ップ1002へ戻る。「ステップ1027」 フィルム
のパ−フォレ−ションの移動を検出する不図示のフィル
ム移動検出手段からの信号が1駒分になるまで不図示の
フィルム給送装置を駆動してフィルムを1駒分だけ給送
する。「ステップ1028」 前記ステップ1003に
おいて記憶したフィルムの規定駒数と現在の駒数を比較
し、フィルム終了したか否かを判別する。この結果、フ
ィルム終了でなかった場合にはステップ1002へ戻
り、フィルム終了であった場合にはステップ1029へ
進む。「ステップ1029」 撮影者にフィルムの終了
警告を発して、フィルムの交換の操作以外は禁止し、ス
テップ1002へ戻る。
【0049】上記ステップ1023においてソフトフォ
−カス撮影モ−ドであった場合には、前述したようにス
テッ1030へ進む。「ステップ1030」 ここでは
デフォ−カス量が所定量になるようなレンズ駆動量(レ
ンズ駆動パルス数)を算出する。例えば、要求するデフ
ォ−カス倍率nを「50」,絞り値Fを「2.8 」,最小
錯乱円δを「0.035 mm」,レンズ送りピッチdを「0.00
5 mm」,レンズの敏感度sを「1.0 」として、最小錯乱
円δが「0.035 mm」,絞り値Fが「2.8 」の状態で合焦
位置で多重1回目を、そして多重2回目を所定量(50
・F・δ)だけデフォ−カスして露光したい場合は、 P={(n×F×δ)/s}/d ={(50×2.8 ×0.035 )/1.0 }/0.005 =875[パルス] という計算を実行してレンズ駆動量を算出する。「ステ
ップ1031」 上記ステップ1030で算出した撮影
レンズ51のフォ−カス駆動量を撮影レンズユニット5
0内の制御回路に指示する。「ステップ1032」 不
図示のモ−タを逆転させてミラ−駆動軸41を回転さ
せ、メインミラ−42を元の位置に下降させる。この
時、メインミラ−42に折り畳まれていたサブミラ−4
3は該メインミラ−42に連動して元の位置に戻る。ま
た、メインミラ−42の下降によりシャッタのチャ−ジ
が行われる。「ステップ1033」 不図示のモ−タを
逆転させて上記のステップ1032とは逆方向にミラ−
駆動軸41を回転させ、メインミラ−42をファインダ
側へ上昇させる。この時、サブミラ−43はメインミラ
−42に連動して上昇し、最終的にはメインミラ−42
側に折り畳まれる。「ステップ1034」 上記ステッ
プ1031で駆動させた撮影レンズ51が停止したか否
かを判別し、停止していなければこのステップに留ま
り、その後停止したことを確認するとステップ1035
へ進む。「ステップ1035」 ステップ1031で駆
動させた撮影レンズ51がステップ1030で算出した
所定量(所定のデフォ−カス量)だけ駆動できたか否か
を判別し、所定量だけ駆動できなかった場合は至近端に
突き当たったとみなしてステップ1036へ進み、所定
量分の駆動が行われた場合はステップ1041へ進む。
「ステップ1036」 上記ステップ1030で算出し
たレンズ駆動量(所定量)をP,撮影レンズ51が実際
に駆動できた駆動量をPr,撮影レンズ51の最大デフ
ォ−カス量をDとして、以下の2条件のどちらかを満た
していれば、撮影レンズ51の反転駆動の必要がないと
判断する。
【0050】 (1)Pr>0.70×P (2)Pr>0.35×D/d すなわち、実際のレンズ駆動量Prが所定量Pの「70
%」以上か、実際のレンズ駆動量PrがD/dの「35
%」以上(D/dは最大駆動パルス数を表す)であれ
ば、撮影レンズ51の反転駆動の必要がないと判断す
る。(1)の条件は、PrがPの「70%」に達してい
ればソフトフォ−カス撮影の効果が得られることを意味
し、(2)の条件は、Prが最大駆動パルス数の「35
%」に達していれば、反転駆動しても所望のデフォ−カ
ス量が得られる確率が低いことを意味する。「ステップ
1037」 撮影レンズ51の反転駆動が不要か否かを
判別し、不要な場合はステップ1041へ進み、反転駆
動が必要な場合はステップ1038へ進む。「ステップ
1038」 上記ステップ1030で算出したレンズ駆
動量Pと撮影レンズ51が実際に駆動した駆動量Prと
から、反転駆動量Pxを「Px=−(P+Pr)」なる
計算により求める。「ステップ1039」 上記ステッ
プ1038で計算した撮影レンズ51の反転駆動量Px
を撮影レンズユニット50内の制御回路55へ指示し、
撮影レンズ51の反転駆動を開始させる。「ステップ1
040」 上記ステップ1039で駆動させた撮影レン
ズが停止したか否かを判別し、停止していなければこの
ステップに留まり、その後停止したことを確認するとス
テップ1041へ進む。「ステップ1041」 ここで
は上記ステップ1009において記憶したシャッタ速度
と絞り値とに基づいてフォ−カスプレ−ンシャッタの先
幕32と後幕33の走行開始タイミングを設定し、同時
に、撮影レンズユニット50内の電磁駆動絞り装置54
の駆動量を設定する。この後、一時的にソフトフォ−カ
ス撮影モ−ドを解除してステップ1021へ戻る。
【0051】以上が一連の動作説明であるが、ここで、
上記のステップ1009の露光量の算出について更に詳
述する。
【0052】適正露光量の定義については多くの意見が
あるが、フィルム感度が100のフィルムに対して「0.
075 〜0.1 [lux・sec ]」とするのが一般的である。
今、「0.08[lux・sec ]」を適正露出量と考えると、
露出量Hとフィルム感度Sの積は H×S=8.0 で、露出量Hは像面照度Iと有効露出時間Tの積で与え
られるので、Bを被写体輝度、Fを絞り値、kをレンズ
の透過率等の係数として、 H=I×T=k×(B×T/F2 ) という関係式がある。上記露出量Hの関係式と、EV値
の定義式から、 EV=log2 (F2 /T) =log2 {(k×B×s)/8.0 } としてEV値が算出できる。なお、被写体輝度Bは測光
センサ23により測光値として得られる。この後、前述
の計算で得られたEV値から、撮影モ−ドが通常の撮影
モ−ドであれば所定のプログラム線図にしたがってシャ
ッタ速度と絞り値との組み合せを設定し、ソフトフォ−
カス撮影モ−ドであれば、これ専用のプログラム線図に
したがってシャッタ速度と絞り値との組み合せを設定す
る。また、ソフトフォ−カス撮影モ−ドの時は、複数の
露出で適正露出となるようにソフトソ−カス効果に合せ
て多重1回目と多重2回目のシャッタ速度と絞り値とを
設定する。
【0053】なお、この実施例では、多重撮影回数とし
て2回の場合を例にしているが、合焦状態での多重1回
目の後、非合焦状態で2回以上の写し込みを行うように
しても良い。また、この場合、非合焦状態のデフォ−カ
ス量を各回毎に変化させても良い。
【0054】この実施例によれば、ソフトフォ−カスモ
−ドにおいて、電子ダイアル5の操作により、撮影レン
ズ51の合焦位置における露出値と該撮影レンズ51の
至近側非合焦位置における露出値との比率を最適な比に
設定し、後はレリ−ズ操作を行うことのみにより、フィ
ルムの所定駒に、自動的に設定された露出値にしたがっ
て多重露出が連続して所定回数分行われる為、豊富な経
験や知識、感を必要とせず、初心者にも簡単に意図した
ソフトフォ−カス効果を持つ写真撮影を行うことが可能
となる。
【0055】また、この実施例によれば、ソフトフォ−
カスモ−ドにおいて、露出補正ボタン6の操作により、
撮影レンズ51の合焦位置における露出と該撮影レンズ
51の至近側非合焦位置における露出の少なくとも一方
の補正値を任意に設定し、後はレリ−ズ操作を行うこと
のみにより、フィルムの所定駒に、自動的に補正された
露出値にしたがって多重露出が連続して所定回数分行わ
れる為、豊富な経験や知識、感を必要とせず、初心者に
も簡単に意図したソフトフォ−カス効果を持つ写真撮影
を行うことが可能となる。
【0056】さらに、この実施例によれば、ソフトフォ
−カスモ−ドを設定することにより、選択可能な複数の
露出の比率(多重1回目と2回目の)の中から、この撮
影時において比較的頻度の高いポ−トレ−ト撮影等に適
した、合焦位置における露出の比例配分の大きい方の比
率が選択され、後はレリ−ズ操作を行うことのみによ
り、フィルムの所定駒に、自動的に補正された露出値に
したがって多重露出が連続して所定回数分行われる為、
豊富な経験や知識、感を必要とせず、初心者であっても
失敗の少ない、ソフトフォ−カス効果を持つ写真撮影を
行うことが可能となる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3
載の本発明によれば、煩雑な操作を使用者に強要するこ
となく、意図したソフトフォ−カス効果を得るための撮
影を実現させたり、初心者であっても失敗の少ないソフ
トフォ−カス効果を持つ撮影を実現させることができる
特殊撮影機能付カメラを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるカメラの概略構成を
示す図である。
【図2】図1のカメラの測光系及びAF系を示す図であ
る。
【図3】本発明の一実施例におけるソフトフォ−カス撮
影時の動作説明を助ける為の図である。
【図4】本発明の一実施例におけるソフトフォ−カス撮
影時のタイミングチャ−トである。
【図5】本発明の一実施例におけるカメラの平面図であ
る。
【図6】本発明の一実施例におけるマイコンの動作の一
部を示すフロ−チャ−トである。
【図7】図6の動作の続きを示すフロ−チャ−トであ
る。
【符号の説明】
1 マイコン 2 撮影モ−ドダイアル 5 電子ダイアル 6 露出補正ボタン 7 液晶表示器 23 測光センサ 30 シャッタユニット 31 フォ−カルプレ−ンシャッタ駆動装置 32 フォ−カルプレ−ンシャッタの先幕 33 フォ−カルプレ−ンシャッタの後幕 42 メインミラ− 51 撮影レンズ 52 焦点調節用モ−タ 53 エンコ−ダ 54 電磁駆動絞り装置 55 制御回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−233526(JP,A) 特開 平2−93627(JP,A) 特開 平3−214128(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 15/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の焦点状態を検出する焦点検出手
    段と、該焦点検出手段からの信号に基づいて撮影光学系
    の焦点位置を変更し、撮影光学系を合焦位置に移行させ
    る焦点位置変更手段とを備えた特殊撮影機能付カメラに
    おいて、 多重撮影時の露出比を選択して均等でない露出比に設定
    する露出比変更手段と、該露出比変更手段にて設定され
    露出比に基づいて各多重撮影毎の露出を異ならしめて
    露出制御を行う露出制御手段とを設け、特殊撮影に際し
    て前記焦点位置変更手段及び前記露出制御手段を制御
    し、同一の感光部位に、前記焦点位置変更手段にて移行
    された撮影光学系の合焦位置における露出と非合焦位置
    における少なくとも1回の露出を前記露出比変更手段に
    て設定された露出比にて撮影し多重露出することを特徴
    とする特殊撮影機能付カメラ。
  2. 【請求項2】 被写体の焦点状態を検出する焦点検出手
    段と、該焦点検出手段からの信号に基づいて撮影光学系
    の焦点位置を変更し、撮影光学系を合焦位置に移行させ
    る焦点位置変更手段とを備えた特殊撮影機能付カメラに
    おいて、多重撮影時の露出比を選択して均等でない露出比に設定
    する露出比変更手段と、 多重撮影時の露出値を補正する
    露出補正手段と、前記露出比変更手段にて設定された露
    出比及び前記露出補正手段にて設定された補正値に基づ
    いて各多重撮影毎の露出を異ならしめて露出制御を行う
    露出制御手段とを設け、特殊撮影に際して前記焦点位置
    変更手段及び前記露出制御手段を制御し、同一の感光部
    位に、前記焦点位置変更手段にて移行された撮影光学系
    の合焦位置における露出と非合焦位置における少なくと
    も1回の露出を前記露出比変更手段にて設定された露出
    比及び前記露出補正手段にて設定された補正値に基づい
    て制御し多重露出することを特徴とする特殊撮影機能付
    カメラ。
  3. 【請求項3】 被写体の焦点状態を検出する焦点検出手
    段と、該焦点検出手段からの信号に基づいて撮影光学系
    の焦点位置を変更し、撮影光学系を合焦位置に移行させ
    る焦点位置変更手段とを備えた特殊撮影機能付カメラに
    おいて、 撮影光学系の非合焦位置における露出に対して合焦位置
    における露出の比率大きくなるような露出比率にて露
    出制御を行う露出制御手段を設け、特殊撮影に際して前
    記焦点位置変更手段及び前記露出制御手段を制御し、同
    一の感光部位に、前記焦点位置変更手段にて移行された
    撮影光学系の合焦位置における露出と非合焦位置におけ
    る少なくとも1回の露出を前記露出比率にて制御し多重
    露出することを特徴とする特殊撮影機能付カメラ。
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