JP3847723B2 - 緑化設備 - Google Patents

緑化設備 Download PDF

Info

Publication number
JP3847723B2
JP3847723B2 JP2003059442A JP2003059442A JP3847723B2 JP 3847723 B2 JP3847723 B2 JP 3847723B2 JP 2003059442 A JP2003059442 A JP 2003059442A JP 2003059442 A JP2003059442 A JP 2003059442A JP 3847723 B2 JP3847723 B2 JP 3847723B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
planting
water storage
water
greening
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003059442A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004267042A5 (ja
JP2004267042A (ja
Inventor
靖之 上田
孝治 吉岡
稔 吉田
茂 鷲崎
和生 工村
伸二 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Ky Tec Corp
Original Assignee
Kyodo Ky Tec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Ky Tec Corp filed Critical Kyodo Ky Tec Corp
Priority to JP2003059442A priority Critical patent/JP3847723B2/ja
Priority to PCT/JP2004/000618 priority patent/WO2004077931A1/ja
Publication of JP2004267042A publication Critical patent/JP2004267042A/ja
Publication of JP2004267042A5 publication Critical patent/JP2004267042A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3847723B2 publication Critical patent/JP3847723B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G9/00Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
    • A01G9/02Receptacles, e.g. flower-pots or boxes; Glasses for cultivating flowers
    • A01G9/033Flat containers for turf, lawn or the like, e.g. for covering roofs

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物を栽培可能な植栽部を貯水部若しくは保水部の上方に設ける緑化構造体を屋上等の敷設面に複数敷設してなる緑化設備に係り、雨水を有効利用する緑化設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
植物を栽培可能な植栽部を貯水部若しくは保水部の上方に設ける緑化構造体や緑化設備等で、雨水を有効利用するものに関連する公知文献として特許文献1〜3がある。特許文献1には、底部から外方に吸水部を設けた上部開口の植物栽培コンテナを貯水槽に載置し、植物栽培コンテナの底部と貯水槽の底部間に貯水空間を形成すると共に、貯水空間の上部近傍に開口部を形成し、雨水をコンテナ内の植物育成材を通過させ貯水空間に導水する植物栽培ユニットが開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、一定の水位に水を貯める下部コンテナに人工土壌を入れた上部コンテナを積み重ねて構成される栽培コンテナを屋上に敷き並べ、、各下部コンテナ同士を連結管で接続連通し、最上流側の各下部コンテナに給水栓を接続連通すると共に、上部コンテナの人工土壌に下部コンテナの水を毛細管現象で吸い上げて供給する水吸上部材を設ける屋上緑化装置で、人工土壌の水分が飽和状態になると雨水が水吸上部材を介して下部コンテナに溜まる構成が開示されている。
【0004】
また、特許文献3には、外周壁で所定形状の植栽空間を区画し、その上層部を植栽スペース、下層部を雨水を集めて溜める貯水タンクとし、両層部の境界に通水通気性フィルターと、貯水タンクから植栽スペースの土中に毛細管現象で水を供給する給水部材を設置し、植栽スペース部分に雨水を直接貯水タンクに導く集水溝を設ける雨水貯水型花壇設備が開示されている。
【0005】
その他、特許文献4には、一対の植栽容器の重合部間に給水管を配設し、給水管の側面に形成された給水孔と植栽容器の通水口を介して一対の植栽容器に給水する緑化ユニットが開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−201538号公報
【特許文献2】
特開平11−98929号公報
【特許文献3】
特開平9−248082号公報
【特許文献4】
特開2001−69859号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1、2の技術は、降雨があった際に雨水を植物栽培コンテナ内の土壌など植物育成材に一旦浸透させ、植物育成材を介して雨水を貯水槽に導くことから、植物栽培コンテナに植物が多く植栽されている場合や降雨量が多い場合には、植物育成材への浸透で補えない殆どの雨水が植物育成材上を流れ、植物栽培コンテナ相互間から落下して敷設面へ流れ出る、即ち、雨水を貯水槽へ導くことができずに緑化設備の外に排出してしまうことになるので、雨水を多く確保して植栽に有効利用することが困難である。従って、植物を良好に植栽するためには別途潅水を行う必要が生じ、膨大な水道費がかかってしまう。
【0008】
また、特許文献3の技術は、植栽スペースから集水溝で雨水を直接貯水タンクに導くので、雨水をより多く確保して植栽に有効利用することは可能であるが、植栽スペース内に別途集水溝を設けるための様々な部材や作業が必要となり、高価なものになる。また、集水溝を一側壁の近傍に設ける場合に敷設面の勾配を考慮して集水溝を低勾配側に設ける必要がある等、集水溝を設けることで施工性を悪化させてしまう。また、植栽スペース内に集水溝を設けることで、植栽スペースが狭くなってしまう。
【0009】
本発明は上記不具合を解消するものであり、貯水部若しくは保水部に雨水等の水分を確実に導いて、雨水等の水分をより多く確保して植栽に有効利用することができ、又、安価で施工性に優れる緑化設備を提供することを目的とする。また、本発明は、植栽面積を減らすことなく、若しくは最大限植栽面積を確保しつつ、貯水部若しくは保水部に雨水等の水分を導くことができる緑化設備を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の緑化設備は、貯水若しくは保水可能な貯水部若しくは保水部の上方に略箱形の植栽部が設けられる緑化構造体を、敷設面に複数並設して構成される緑化設備であって、隣り合う該植栽部相互間に該貯水部若しくは該保水部へ水分を導入可能な流水経路を設けることを特徴とし、例えば貯水可能な上面開口の略箱形である貯水部の上方に育成材が充填される略箱形の植栽部が1対1で対応して設けられる緑化構造体を、敷設面に複数並設して構成される緑化設備で、該植栽部の側壁に略上下方向へ凸条と凹溝を形成し、隣り合う植栽部の一方の植栽部の凸条を他方の植栽部の凹溝内に配設し、該凸条と凹溝との間の隙間を該隙間の下に位置する該貯水部の開口へ水分を導入可能な流水経路とするとよい。
【0011】
更に、本発明の緑化設備は、前記流水経路が、少なくとも植栽部の育成材に浸透しきれない水分を前記貯水部若しくは保水部へ導入可能であることを特徴とする。
【0012】
更に、本発明の緑化設備は、前記植栽部の側壁相互間に設ける流水経路の下方に、略箱形の貯水部若しくは保水部の開口若しくは開口の一部を配設することを特徴とする。例えば略箱形の貯水部若しくは保水部の少なくとも側壁上端の近傍位置に開口を設け、前記開口若しくは開口の一部を略箱形の植栽部の底面よりも平面視で外方に配置する。好ましくは、貯水可能な上面開口の略箱形である貯水部の上方に育成材が充填される略箱形の植栽部が1対1で対応して設けられる緑化構造体を、敷設面に複数並設して構成される緑化設備で、該貯水部の側壁に外方へ突出する上面開口の凸部と内方へ突出する凹部を形成し、隣り合う貯水部の一方の貯水部の凸部を他方の貯水部の凹部内に収納し、隣り合う該植栽部相互間の隙間を該隙間の下に位置する該貯水部の凸部の開口へ水分を導入可能な流水経路とするとよい。
【0013】
更に、上記一方の貯水部若しくは保水部の凸部を他方の貯水部若しくは保水部の凹部に係合する構成とすると一層好適である。また、本発明の緑化設備では、貯水部若しくは保水部を側壁及び底面を有する上面開口の略箱形とし、貯水部若しくは保水部の側壁上端に隣り合う他の貯水部若しくは保水部と連係可能な連係部を設ける構成としてもよい。
【0014】
更に、本発明の緑化設備は、対応する前記植栽部と前記貯水部若しくは保水部を平面視でずらして配設することを特徴とする。例えば同大同形の植栽部と貯水部若しくは保水部を用い、平面視でずれた位置に配設し、流水経路を設ける構成等が可能である。好ましくは、貯水可能な上面開口の略箱形である貯水部の上方に、育成材が充填される上面開口の略箱形である植栽部が1対1で対応して設けられる緑化構造体を、敷設面に複数並設して構成される緑化設備で、該1対1で対応する植栽部と貯水部とを平面視でずらして配設し、隣り合う該植栽部相互間の隙間を該隙間の下に位置する該貯水部の開口へ水分を導入可能な流水経路とするとよい。
【0015】
【作用】
本発明の緑化設備は、貯水部若しくは保水部上に植栽部を設ける緑化構造体を並設し、隣り合う植栽部相互間に貯水部若しくは保水部へ水分を導入可能な流水経路を設けるので、貯水部若しくは保水部に雨水等の水分を確実に導き、雨水等の水分をより多く確保して植栽に有効利用することができる。特に、植栽部の育成材に浸透しきれなかった水分を流水経路に流して貯水部若しくは保水部に導く構成とすることで、より一層確実に且つ多量に雨水等の水分を貯水部若しくは保水部へ導き、植栽に有効利用することができる。更に、植栽部側壁相互間など植栽部相互間に流水経路を設けることで、植栽部内の植栽面積を減らすことなく若しくは最大限確保しつつ、雨水等の有効利用を図ることができ、より多くの植栽面積を確保できる。又、例えば定置して固定される側壁相互間に流水経路を設ける等、植栽部相互間に流水経路を設けるので、例えば育成材等に外力が加わって流水経路が塞がれる等の不具合が無く、長期に亘って安定した流水経路を確実に確保できる。
【0016】
又、貯水部若しくは保水部を上面開口で側壁及び底面を有する略箱形とし、貯水部等上に植栽部を載置して緑化構造体を形成する構成により、貯水若しくは保水可能な空間をより多く確保することが可能となり、植物栽培用として雨水等をより多く貯水若しくは保水することができる。
【0017】
更に、植栽部の側壁相互間に設ける流水経路の下方に、略箱形の貯水部若しくは保水部の開口若しくは開口の一部を配設することにより、水分を植栽部相互間の流水経路を伝わせ若しくは落下させ、貯水部若しくは保水部の開口を介して貯水部若しくは保水部内に導くことができ、簡単且つ安価な構造で、雨水を確実に安定して貯水部若しくは保水部へ導くことができる。
【0018】
更に、隣り合う植栽部の一方の植栽部の凸条を他方の植栽部の凹溝内に配設し、凸条と凹溝との間の隙間で流水経路を設けることで、より一層確実に且つ長期に亘って安定して貯水部若しくは保水部に水分を導ける流水経路とすることができる。又、凸条を凹溝内に配置して緑化構造体を敷設し、緑化設備を施工できるので、緑化設備の位置決め等が容易となり、施工性が向上する。
【0019】
更に、対応する植栽部と貯水部若しくは保水部を平面視でずれた位置に配置して植栽部を貯水部若しくは保水部に載置し、流水経路を設けることで、より簡単且つ安価な構造で、雨水を確実に安定して貯水部若しくは保水部へ導くことができる流水経路を構成できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面に沿って説明する。図1〜図3は本発明の第1実施形態の緑化設備に関し、図1は植栽部を示す図、図2は貯水部を示す図、図3は緑化構造体を複数敷設した緑化設備を示す平面説明図である。
【0021】
第1実施形態の緑化設備に於ける植栽部10は、図1に示すように、平面視略正方形で、側壁11と底面12を有する上面開口の略箱形であり、4辺の側壁11の内、隣り合う2辺には内方へ略弧状に突出する凹溝13或いは凹部が各辺にそれぞれ2つずつ形成され、他の隣り合う2辺には外方へ略弧状に突出する凸条14或いは凸部が各辺にそれぞれ2つずつ形成されている。凸条14は凹溝13内に収納可能な大きさであり、植栽部10を並設して隣り合う植栽部10の一方の植栽部10の凹溝13内に他の植栽部10の凸条14を収納した状態で、凸条14の外端が凹溝13の内端から離間して隙間が形成され、前記隙間が後述する流水経路となる構成である。
【0022】
前記植栽部10の底面12には、植栽部10内或いは後述する植栽部10内の育成材18に保持しきれない余剰水を貯水部20内へ導くと共に、植栽部10に植栽される植物19の根へ空気を流通させる機能を有する通水兼通気口15が所定箇所に複数穿設され、又、底面12の略中央には導水部材挿通穴16が形成され、植栽部10或いは植栽部10の育成材18の水分が不足すると貯水部20内の水分を毛細管現象により植栽部10或いは育成材18に導く別体の導水部材17が、前記導水部材挿通穴16に挿通され、底面12から下方に突出して設けられている。
【0023】
植栽部10内には、図3に示すように、育成材18が充填され、育成材18に植物19が植栽される。前記育成材18は、植栽可能であれば適宜であるが、例えばパーライト、バーミキュウライト、ピートモス、バーク堆肥、チャフコン、木質腐朽有機物、ゼオライト、下水或いは浄水場から発生する汚泥、或いは汚泥の焼却灰等、或いはこれらを含有するもの、或いはこれらの内の数種類を選定して配合したもの、更に、これらの内の数種類を選定し、根腐れ防止用の硅酸塩白土等を植物19の種類、環境等に応じて適宜選定し、これらを保水性、排水性を良好にするためにバランス良く配合したもの、或いは配合して固化しブロック状にした軽量育成材や、スポンジやヤシガラ等の繊維材等の軽量育成材等とすることができる。尚、育成材18として軽量育成材を用いると、軽量育成材による荷重は従来の客土の約1/3程度であることから、敷設面への負荷される荷重を軽減することができ好適である。
【0024】
また、第1実施形態の緑化設備に於ける貯水部20は、図2に示すように、平面視略正方形で、側壁21と底面22を有する上面開口の略箱形であり、貯水部20の大きさは植栽部10と略同大である。前記側壁21の上端の略中央には貯水部20内の余剰水を排出する略弧状の切欠凹部23が側壁21の上端を切り欠いて形成されている。又、前記底面22の所定箇所には、底面22の上面から平面視略十字形の柱状部材24が4つ上方に向かって立設されており、各柱状部材24は側壁21の上端と略同一高さで立設され、貯水部20上に載置される植栽部10の荷重や植栽部10に負荷される外力を柱状部材24で受けて支持する構成である。前記柱状部材24は、平面視略十字形の中実で形成され、少ない体積で高強度を得られる構造であり、所要の強度を確実に確保しつつ、より多くの貯水が可能な構成になっている。
【0025】
そして、図3に示すように、屋上等の敷設面に貯水部20の複数を並べ、各貯水部20を隣接させて敷設し、育成材18を充填して植物19が植栽された植栽部10をそれぞれ貯水部20上に載置して緑化構造体2を構成しつつ、第1実施形態の緑化設備1を形成する。植栽部10と貯水部20から構成される緑化構造体2を複数並べて敷設し、緑化設備1を構成した状態では、隣り合う一方の植栽部10の凹溝13内に他方の植栽部10の凸条14が収納され、前記凹溝13と凸条14との間に隙間である流水経路3が形成されると共に、前記隙間或いは流水経路3の下方に貯水部20の開口が配置された状態となる。
【0026】
上記緑化設備1上に降雨等があった場合、植栽部10内の雨水等の水分量が育成材18の浸透能力範囲内である場合には、育成材18と通水兼通気口15等を介して貯水部20に水分が導かれるが、前記水分量が育成材18の浸透能力を超える場合には、前記浸透能力を超える水分が育成材18上を流れ、流水経路3を介して貯水部20へ導かれる。そして、貯水部20内に導かれた雨水等の水分は、植栽部10が水不足になった場合に導水部材17を介して植栽部10内の育成材18に導かれる。
【0027】
上記第1実施形態の緑化設備1は、植栽部10の側壁11に凹溝13や凸条14を設ける簡単な構成で、雨水等をより多く確実に貯水部20へ導くことが可能であり、従来は無駄にしていた分の雨水等も集水することができる。従って、雨水等をより多く確実に有効利用することができ、水道費を節約することができる。また、育成材18の浸透能力に依存せずに、貯水部20内に集水することが可能であり、様々な育成材18を使用しても同様の効果を発揮することができる。
【0028】
次に、本発明の第2実施形態について、第1実施形態と異なる箇所の詳細を説明する。図4〜図6は第2実施形態の緑化設備に関し、図4は植栽部を示す図、図5は貯水部を示す図、図6は緑化構造体を複数敷設した緑化設備を示す平面説明図である。
【0029】
第2実施形態の緑化設備に於ける植栽部10は、図4に示すように、平面視略正方形で、側壁11と底面12を有する上面開口の略箱形であり、凹溝13と凸条14が形成されていない形状であること以外は、第1実施形態の植栽部10の構成と同様である。
【0030】
また、第2実施形態の緑化設備に於ける貯水部20は、図5に示すように、平面視略正方形で、側壁21と底面22を有する上面開口の略箱形であり、4辺の側壁21の内、隣り合う2辺には略方形で内方に突出して高さ方向に延びる凹部25が形成され、他の隣り合う2辺には略方形で外方に突出して高さ方向に延びる凸部26が形成されている。凸部26は凹部25内に収納可能な大きさであり、貯水部20を並設して隣り合う貯水部20の一方の貯水部20の凹部25内に他の貯水部20の凸部26を収納し、凸部26の外端面が凹部25の内端面に当接する、或いは凸部26が凹部25に係合若しくは嵌合するようになっている。他の構成は、第1実施形態の貯水部20の構成と同様である。
【0031】
そして、図6に示すように、屋上等の敷設面に貯水部20を複数並べ、貯水部20の凹部25内に隣り合う貯水部20の凸部26を収納しながら、各貯水部20を隣接させて敷設し、育成材18を充填して植物19を植栽した植栽部10をそれぞれ貯水部20上に載置して緑化構造体2を構成しつつ、第2実施形態の緑化設備1を形成する。植栽部10と貯水部20から構成される緑化構造体2を複数並べて敷設し、緑化設備1を構成した状態では、隣り合う植栽部10・10の側壁11・11相互間に隙間である流水経路3が形成され、隙間或いは流水経路3の下方に貯水部20の凸部26の開口が配置された状態となる。
【0032】
上記緑化設備1上に降雨等があった場合、第1実施形態と同様に、植栽部10内の雨水等の水分量が育成材18の浸透能力範囲内である場合には、育成材18と通水兼通気口15等を介して貯水部20に水分が導かれるが、前記水分量が育成材18の浸透能力を超える場合には、前記浸透能力を超える水分が育成材18上を流れ、流水経路3を介して貯水部20へ導かれる。そして、貯水部20内に導かれた雨水等の水分は、植栽部10が水不足になった場合に導水部材17を介して植栽部10内の育成材18に導かれる。
【0033】
上記第2実施形態の緑化設備1は、貯水部20の側壁21に凹部25や凸部26を設ける簡単な構成で、雨水等をより多く確実に貯水部20へ導くことが可能であり、従来は無駄にしていた分の雨水等も集水することができる。従って、雨水等をより多く確実に有効利用することができ、水道費を節約することができる。また、育成材18の浸透能力に依存せずに、貯水部20内に集水することが可能であり、様々な育成材18を使用しても同様の効果を発揮することができる。
【0034】
次に、本発明の第3実施形態について、第1、第2実施形態と異なる箇所の詳細を説明する。図7及び図8は第3実施形態の緑化設備に関し、図7は緑化設備を示す平面説明図、図8は緑化設備の一部断面説明図である。
【0035】
第3実施形態の緑化設備1に於ける植栽部10は、図7及び図8に示すように、第2実施形態に於ける植栽部10と同一構成であり、また、第3実施形態の緑化設備1に於ける貯水部20は、第1実施形態に於ける貯水部20と同一構成である。
【0036】
そして、第3実施形態の緑化設備1は、屋上等の敷設面Fに貯水部20を所定間隔を開けて並べて敷設し、必要に応じて前記所定間隔の敷設状態の貯水部20を所定部材で位置決め固定し、育成材18を充填して植物19を植栽した植栽部10をそれぞれ貯水部20上に平面視で斜めにずらした位置で載置して緑化構造体2を構成しつつ、第3実施形態の緑化設備1を形成する。植栽部10と貯水部20から構成される緑化構造体2を複数並べて敷設し、緑化設備1を構成した状態では、隣り合う植栽部10・10の側壁11・11相互間に隙間である流水経路3が形成され、隙間或いは流水経路3の下方に貯水部20の開口が配置された状態となり、流水経路3を介して貯水部20に水Wが貯水される。
【0037】
尚、流水経路3は、上記の如く予め所定間隔を設定して、施工時に意識的に形成する隙間にしてもよいが、施工時に緑化構造体2或いは植栽部10を敷設する際に自然にできる隙間としてもよい。
【0038】
上記第3実施形態の緑化設備1は、流水経路3を形成するための特別な構成が無い平面視略正方形の植栽部10や貯水部20を用い、対応する植栽部10と貯水部20をずらして配置する簡単な構成で流水経路3を形成することが可能であるから、より安価で且つ容易に第1、第2実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0039】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記第1〜第3実施形態に限定されるものではなく、様々な拡張及び変形が可能である。
【0040】
例えば貯水部20の側壁21等で植栽部10を支持し、貯水部20に柱状部材24を設けない構成としてもよく、又、柱状部材24は植栽部10を支持可能なものであれば適宜である。また、植栽部10に柱状部材を立設すると、植栽部10上を人が歩行した場合の踏圧を支持し、育成材18の固化等や緑化構造体2等の破損を防止できて好適である。
【0041】
また、貯水部20の底面22の下側には脚部を突設すると、貯水部20から溢れ出た余剰水の排水経路を底面22の下側に形成することができるので好適である。
【0042】
また、貯水部20に代え、保水材等の保水部或いは略箱形の保水材が充填された保水部とする構成とすることも可能であり、雨水等の水分を保持し、植栽部10内の水分が不足した場合に、導水部材17等で貯水部20若しくは保水部の水分を植栽部10内に導入可能な構成であれば全て含まれる。
【0043】
また、第1実施形態の植栽部10の凹溝13と凸条14や、第2実施形態の貯水部20の凹部25と凸部26の個数や位置等は上記実施形態に限定されるものではない。又、植栽部10に凸条14を設けずに凹溝13のみを設ける構成や、貯水部20に凹部25を設けずに凸部26のみを設ける構成としてもよい。又、凹溝13、凹部25、凸条14、凸部26の形状は上記実施形態に限定されず、半円弧、四角形、三角形等適宜であり、更に、これらが側壁11、21に形成されている形状或いは状態も、上記実施形態に限定されず波形、鋸形等適宜である。又、凹溝13、凹部25、凸条14、凸部26を形成する位置は、側壁11、21の2辺に限定されるものではなく、植栽部10の角部等にこれらの適宜のものを形成し、第3実施形態と同様にずらして、流水経路が形成するようにしてもよい。
【0044】
また、貯水部20の側壁21の上端等に断面略鉤形の連係部を設ける、前記連係部を隣り合う貯水部20の側壁21の上端に掛けて連携する構成や、隣り合う貯水部20・20の側壁21・21の上端に断面コ字形の連係部材を跨がせて連係する構成等、複数敷設する貯水部20を相互に連携する構成とすると、貯水部20の位置決めを確実に行うことが可能となると共に、貯水部20上に載置される植栽部10の位置決めも同時に行うことができ、流水経路3を確実に確保することができる。
【0045】
また、本発明の植栽部10や貯水部20の形状は平面視略正方形である必要はなく、長方形、多角形等様々な形状にしてもよい。
【0046】
また、第3実施形態の植栽部10のずらし方向は貯水部20に対して斜めにずらす構成としたが、縦又は横方向へのずらしだけの構成としてもよい。又、植栽部10を貯水部20に対して平面視でずらして配置する構成では、例えば貯水部20の側壁21の上端に係合するように、植栽部10の底面12に係合用の突起を設ける等、植栽部底面12に係合部を設けると、迅速且つ確実に位置決めができて好適である。
【0047】
【発明の効果】
本発明の緑化設備は、貯水部若しくは保水部に雨水等の水分を確実に導き、雨水等の水分をより多く確保して植栽に有効利用することができる効果を奏する。即ち、貯水部等に貯水等され植栽に有効利用できる有効水を飛躍的に増加し、貯水部等に導かれず無駄に排出する無効水を極力減少若しくは無くすことができる。また、安価に提供することが可能であり、優れた施工性を実現するものである。また、植栽面積を減らすことなく、或いは最大限植栽面積を確保しつつ、貯水部若しくは保水部に雨水等の水分を導いて有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)第1実施形態の緑化設備に於ける植栽部の平面図。
(b)同図(a)のA−A線矢視断面図。
(c)同図(a)のB−B線矢視断面図。
(d)同図(a)のC−C線矢視図。
【図2】(a)第1実施形態の緑化設備に於ける貯水部の平面図。
(b)同図(a)のA−A線矢視断面図。
(c)同図(a)のB−B線矢視図。
【図3】第1実施形態の緑化設備を示す平面説明図。
【図4】(a)第2実施形態の緑化設備に於ける植栽部の平面図。
(b)同図(a)のA−A線矢視断面図。
(c)同図(a)のB−B線矢視図。
【図5】(a)第2実施形態の緑化設備に於ける貯水部の平面図。
(b)同図(a)のA−A線矢視断面図。
(c)同図(a)のB−B矢視図。
【図6】第2実施形態の緑化設備を示す平面説明図。
【図7】第3実施形態の緑化設備を示す平面説明図。
【図8】第3実施形態の緑化設備の一部断面説明図。
【符号の説明】
1 緑化設備
2 緑化構造体
3 流水経路
10 植栽部
11、21 側壁
12、22 底面
13 凹溝
14 凸条
20 貯水部
25 凹部
26 凸部

Claims (5)

  1. 水可能な上面開口の略箱形である貯水部の上方に育成材が充填される略箱形の植栽部が1対1で対応して設けられる緑化構造体を、敷設面に複数並設して構成される緑化設備であって、該植栽部の側壁に略上下方向へ凸条と凹溝を形成し、隣り合う植栽部の一方の植栽部の凸条を他方の植栽部の凹溝内に配設し、該凸条と凹溝との間の隙間を該隙間の下に位置する該貯水部の開口へ水分を導入可能な流水経路とすることを特徴とする緑化設備。
  2. 水可能な上面開口の略箱形である貯水部の上方に育成材が充填される略箱形の植栽部が1対1で対応して設けられる緑化構造体を、敷設面に複数並設して構成される緑化設備であって、該貯水部の側壁に外方へ突出する上面開口の凸部と内方へ突出する凹部を形成し、隣り合う貯水部の一方の貯水部の凸部を他方の貯水部の凹部内に収納し、隣り合う該植栽部相互間の隙間を該隙間の下に位置する該貯水部の凸部の開口へ水分を導入可能な流水経路とすることを特徴とする緑化設備。
  3. 前記一方の貯水部の凸部を他方の貯水部の凹部に係合することを特徴とする請求項2記載の緑化設備。
  4. 水可能な上面開口の略箱形である貯水部の上方に、育成材が充填される上面開口の略箱形である植栽部が1対1で対応して設けられる緑化構造体を、敷設面に複数並設して構成される緑化設備であって、該1対1で対応する植栽部と貯水部とを平面視でずらして配設し、隣り合う該植栽部相互間の隙間を該隙間の下に位置する該貯水部の開口へ水分を導入可能な流水経路とすることを特徴とする緑化設備。
  5. 前記貯水部の側壁上端に隣り合う他の貯水部と連係可能な連係部を設けることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の緑化設備。
JP2003059442A 2003-03-06 2003-03-06 緑化設備 Expired - Fee Related JP3847723B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003059442A JP3847723B2 (ja) 2003-03-06 2003-03-06 緑化設備
PCT/JP2004/000618 WO2004077931A1 (ja) 2003-03-06 2004-01-23 緑化設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003059442A JP3847723B2 (ja) 2003-03-06 2003-03-06 緑化設備

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004267042A JP2004267042A (ja) 2004-09-30
JP2004267042A5 JP2004267042A5 (ja) 2006-03-30
JP3847723B2 true JP3847723B2 (ja) 2006-11-22

Family

ID=32958849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003059442A Expired - Fee Related JP3847723B2 (ja) 2003-03-06 2003-03-06 緑化設備

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3847723B2 (ja)
WO (1) WO2004077931A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5108225B2 (ja) * 2005-12-26 2012-12-26 株式会社竹中工務店 緑化容器
IT1402296B1 (it) * 2010-07-29 2013-08-28 Dakota Italia S P A Assemblato a funzione di pozzetto per l'irrigazione interrabile con rubinetto centrale e sede per il tubo di gomma.
KR101246030B1 (ko) 2012-08-07 2013-03-26 서규선 초기우수 집수 및 식재 기능이 구비된 블록 및 이를 이용한 시공방법
CN104663294A (zh) * 2015-01-28 2015-06-03 上海绿墙绿化有限公司 一种防水阻根种植一体化复合卷材
FR3077951B1 (fr) * 2018-02-21 2020-07-17 Vertige International Caissette de pose precultivee pour la vegetalisation de toitures, ensemble vegetal incluant au moins deux caissettes
EP3530108B1 (fr) * 2018-02-21 2021-12-01 Vertige International Caissette de pose precultivée pour la végétalisation de toitures, ensemble végétal incluant au moins deux caissettes
CN109168736A (zh) * 2018-08-25 2019-01-11 浙江省水利河口研究院 一种快速排水的绿化带结构
CN112449931B (zh) * 2020-10-22 2021-07-27 成都中节能环保发展有限公司 一种高层建筑绿色屋顶的绿化系统

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002281846A (ja) * 2001-03-28 2002-10-02 Kurimoto Ltd 植栽ブロック
JP4622136B2 (ja) * 2001-04-06 2011-02-02 パナソニック電工株式会社 地被植物用緑化パネル

Also Published As

Publication number Publication date
WO2004077931A1 (ja) 2004-09-16
JP2004267042A (ja) 2004-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7392616B1 (en) Modular field planting system
JP5248945B2 (ja) 緑化装置
JP3813934B2 (ja) 緑化体
JP3847723B2 (ja) 緑化設備
JP4780761B2 (ja) 緑化設備及び下地部材
JP4753074B2 (ja) 緑化システム
WO2007069395A1 (ja) 植栽基盤の固定構造
JP2005323589A (ja) 緑化設備
JP2004089209A (ja) 緑化装置
JP3856681B2 (ja) 植栽トレー
JP2008067607A (ja) 屋根緑化用樹脂トレイおよび屋根緑化構造
JP2002212911A (ja) 歩車道境界ブロック
JP4828928B2 (ja) 植栽コンテナ、植栽ユニット及び植栽設備
JP2007189910A (ja) 緑化ユニット及び該緑化ユニットを備える緑化システム
JP5675199B2 (ja) 屋根緑化設備
JP2012010671A (ja) 緑化用パネル及び屋上緑化構造
JPH08120693A (ja) 擁 壁
JP4279009B2 (ja) 緑化用構造体及び緑化設備
JP4671264B2 (ja) 緑化ユニット及び緑化設備
JP3406304B2 (ja) 屋上緑化装置
JP2006246830A (ja) 緑化エリアの仕切材及び仕切構造、緑化設備
JP4747135B2 (ja) 植栽用マット及びその敷設方法
JP2004041095A (ja) 緑化植栽用貯水部材とこれを用いた植栽装置
JP2004097235A (ja) 貯水器
JP2007053970A (ja) 屋上用路床ブロック並びにこれを用いた屋上用路床構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060131

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130901

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees