JP3846647B2 - スライドビード塗布方法及び装置 - Google Patents

スライドビード塗布方法及び装置

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスライドビード塗布方法及び装置に係り、特に写真用フィルム、写真用印画紙、磁気記録テープ、接着テープ、感圧記録紙、オフセット版材、電池等の製造において、連続走行している長尺状の可撓性支持体(以下「ウエブ」と称する)に塗布液ホッパーのスライド面を流下する液膜状の液状塗布組成物(以下「塗布液」と称する)を塗布するスライドビード塗布方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
連続走行するウエブ面上に塗布液を塗布する方法の1つにスライドビード塗布方法がある。
スライドビード塗布方法のための装置としては、Russell等により米国特許第2,761,791号に提案された多層スライドビード装置がある。この装置は、スライド面を流下する複数の塗布液が、スライド面先端において連続走行されているウエブと出会う間隙部にビードを形成するようにし、このビードを介して塗布液をウエブ面に塗布するものである。従って、この種の装置は、ビードを安定に形成できることが重要である。
【0003】
また、この種の装置は、色々なウエブ幅を有するウエブに対応しなくてはならず、ウエブ幅に応じてスライド面を流下する塗布液の幅規制を行う必要がある。
塗布液の幅規制を行う方法としては、例えば、特開昭57−110364号公報に開示されているガイド板を用いた方法がある。この方法は、スライド面の幅方向両側縁部にスライド面の基端から先端まで一対のガイド板を設け、このガイドで塗布液の幅規制を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ガイド板を用いた従来のスライドビード塗布装置は、塗布液幅方向の両側縁部におけるビード形成が安定しないために、ウエブエッジ部、所謂「耳部」に塗布液の塗り残しが発生し易いという欠点がある。従って、「耳部」を後工程で裁断しなくてはならないので、「耳部」を裁断する裁断工程を設けなくてはならないと共に、「耳部」を裁断する分だけ製品歩留りが悪くなるという問題が生じる。
【0005】
更に、ガイド板の場合、ウエブ幅が変わる度にガイド板同士の間隔を調整する為に塗布ラインの運転を停止しなくてはならないという欠点がある。従って、運転停止による時間ロスが発生するため、作業効率が著しく低下するという問題が生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、塗布液の幅方向全体に安定なビードを形成し、ウエブの「耳部」まで塗り残しなく均一な厚みで塗布液を塗布することができると共に、ウエブ幅が変わっても塗布ラインの運転を停止させることなく塗布液幅を変えることのできるスライドビード塗布方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
本発明は、前記目的を達成する為に、塗布液ホッパーのスライド面を流下する液膜状の液状塗布組成物が、スライド面先端と連続走行する長尺状の可撓性支持体との間でビードを形成するようにし、該ビードを介して前記液状塗布組成物を前記可撓性支持体面上に塗布するスライドビード塗布方法において、前記スライド面を流下する液状塗布組成物の液膜のうち、前記スライド面先端近傍における両側縁部に気体を吹きつけ、その気体の吹き付け力で前記両側縁部の液状塗布組成物を盛り上げることにより、該両側縁部の液膜を厚膜にしたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、前記目的を達成する為に、塗布液ホッパーのスライド面を流下する液膜状の液状塗布組成物が、スライド面先端と連続走行する長尺状の可撓性支持体との間でビードを形成するようにし、該ビードを介して前記液状塗布組成物を前記可撓性支持体面上に塗布するスライドビード塗布装置において、前記スライド面を流下する液状塗布組成物の前記スライド面先端近傍における両側縁部に、気体の吹き付け力で前記両側縁部の液状塗布組成物を盛り上げて該両側縁部の液膜を厚膜にする気体噴出手段を配設したことを特徴とする。
【0008】
本発明は、液状物の表面に気体を吹き付けると、気体の吹き付け力により気体の当たったところがへこみ、その分へこんだ部分の隣が盛り上がることを利用し、液状塗布組成物の側縁部のビード形成を安定させるようにしたものである。
即ち、本発明によれば、スライド面を流下する液状塗布組成物の側縁部に配設した気体噴出手段から吹き出す気体の吹き付け力により液状塗布組成物の側縁部に液状塗布組成物の流れ方向に沿って湾曲状に盛り上がった厚膜の流れを形成する。この厚膜な流れを、液状塗布組成物の側縁部に形成することにより、液状塗布組成物の側縁部におけるビード形成を安定させることができるので、ウエブの「耳部」まで塗り残しなく塗布することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るスライドビード塗布方法及び装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1及び図2は、本発明のスライドビード塗布装置10の第1の実施の形態を説明する図で、図1は側断面図、図2は平面図である。以下に複数の塗布液をウエブ面に多層膜状に塗布する多層スライドビード塗布の例で説明する。
【0010】
図1及び図2に示すように、ウエブ12面に塗布される複数(例えば3種類)の塗布液14は、図示しない塗布液タンクからそれぞれの供給ライン16、18、20を介してスライドホッパー22内の各マニホールド24、26、28に供給される。スライドホッパー22は、主として複数のダイブロック30と、ダイブロック30同士を合わせた状態でその側面に当てがう一対の側板32とで構成され、スライドホッパー22には、供給管16、18、20、マニホールド24、26、28、スリット34、36、38、スライド面40等の塗布液14の流路が形成される。マニホールド24、26、28に供給された各塗布液14は塗布幅方向に拡流された後、各スリット34、36、38を介してスライドホッパー22上面の下方傾斜したスライド面40に押し出される。スライド面40に押し出された各塗布液14は、互いに混ざり合うことなく多層液膜状の塗布液14となってスライド面40を流下し、スライド面40下端のリップ先端42に達する。リップ先端42に達した塗布液14は、リップ先端42と、バックアップローラ44に巻き掛けられて走行するウエブ12面との間隙部46にビード48を形成し、このビード48を介してウエブ12面に塗布される。
【0011】
また、バックアップローラ44の下方にはスライドホッパー22とバックアップローラ44とチャンバー形成部材50とで囲まれた減圧室52が形成される。チャンバー形成部材50の側面には真空装置(図示せず)に接続される排気管54が接続され、底面には減圧室52に落下した塗布液14を排出する排液管56が接続される。この減圧室52は、ビード48の下側を負圧にしてビード48を安定化させると共に、ウエブ12に塗布されなかった余剰の塗布液14を減圧室52に流れ落ち易くする働きがある。
【0012】
また、リップ先端42近傍でスライド面40の両側縁部には、エアを噴出する一対の細管状のエアノズル58が設けられると共に、エアノズル58は図示しないエア量調整バルブを介してコンプレッサに接続される。このエアノズル58は、その吹出口58Aが、塗布液14の流下方向に沿って斜め下向きで且つやや内向きエアが吹き出されるように形成される(図1、図2及び図3参照)。また、一対のエアノズルは58、スライド面40の幅方向にスライド可能なように図示しないスライド機構に支持される。
【0013】
次に、上記の如く構成したスライドビード塗布装置10の作用について説明する。 先ず、前準備として、エアノズル58の中心とウエブ12のエッジライン12Aが一致するようにスライド機構を作動させて一対のエアノズル58をスライド面40の幅方向にスライドさせる(図2参照)。この場合、エアノズル58のノズル径や塗布液流量にもよるが、ウエブ12のエッジライン12Aに対してエアノズル58中心がスライド面の幅方向に±数mmずれて位置してもウエブ12の「耳部」まで塗布液を塗布する上で問題ない。
【0014】
次に、スライドホッパー22のスライド面40に多層状の塗布液14を流下させると共に、コンプレッサを作動させて、スライド面40を流下する塗布液14の液膜面に塗布液14の流下方向やや内側に向けてエアを吹きつける。これにより、図3(図1の3─3線に沿った断面図)に示すように、エアノズル58から吹き出されたエアによる吹き付け力により、エアが当たった部分の塗布液14が排除されてへこみ部分14Aが形成され、その分へこみ部分14Aの内側が盛り上がった部分14Bが形成される。これにより、スライド面40を流下する塗布液14の巾方向両側縁部には縦断面が湾曲状に盛り上がった厚膜の流れが形成される。この場合、スライド面40に塗布液14の流下を開始する前に、エアノズル58からエアを吹き出すと厚膜な流れが形成されにくくなるので、スライド面40を流下する塗布液14の流れが安定してからエアを吹き出すようにすることが好ましい。そして、この厚膜な流れを塗布液14の両側縁部に形成することにより、塗布液14の両側縁部におけるビード形成を極めて安定させることができるので、ウエブ12の「耳部」まで塗り残しなく塗布することができる。この時、厚膜な流れの外側を流れる塗布液14は、ウエブ12に塗布されることなく減圧室52に流れ落ちる。
【0015】
従って、本発明のスライドビード塗布装置10は、スライド面40を流下する塗布液14の液膜面にエアを吹きつけるという簡単な構成でウエブ12の「耳部」まで塗布液14を確実に塗布することができる。
上記エアノズル58のノズル径(内径)は、1mm〜12mm程度が好ましい。この理由は、ノズル径が細過ぎると、エアノズル58からのエアの吹き付け力で排除される塗布液量が少な過ぎて厚膜の流れを形成することができない一方、ノズル径が太過ぎると、風圧により排除される塗布液量が多過ぎて塗布液の側縁部の厚膜が過大になりすぎて、ウエブの側縁部に塗布される塗布厚が厚くなりすぎるためである。更に、ノズル径が太過ぎると、液膜を乱し塗布液14の中央部の膜厚分布が一定にならないためである。
【0016】
また、リップ先端42からエアノズル58中心までの距離は、エアノズル58径や塗布液14の流量によっても異なるが上記エアノズル58径とした場合に、2mm〜70mm程度が好ましい。この理由は、距離が長すぎるとエアノズル58により厚膜になった塗布液14の流れがリップ先端42に到達する前にスライド面40の中央部を流れる塗布液の膜厚(ウエブに塗布される本来の膜厚)に戻ってしまうからである。一方、距離が短すぎると、厚膜になりきらないうちに塗布液14がリップ先端42に達してしまうからである。
【0017】
また、エアノズル58から吹き出す気体の流速は、流速(V)は、0.1〜20m/秒がよい。流速が小さすぎると吹き付け力で排除される塗布液量が少な過ぎて厚膜の流れを形成できない一方、大きすぎると、風圧により排除される塗布液量が多過ぎて塗布液の側縁部から中央部にかけて厚膜になり、ウエブに塗布される本来の膜厚にならないばかりでなく、スライド面40を流下する塗布液14の流れに乱れが発生するためである。
【0018】
また、エアノズル58から吹き出す気体の種類は、エアに限られず、塗布液14と化学的な反応を生じない気体、例えば窒素ガス等の不活性ガスでもよい。更には、加湿エアを用いると、エアを吹きつけることによる塗布液14の乾燥が防止されるのでより好ましい。
また、本発明のスライドビード塗布装置10の効果として、ウエブ12の「耳部」まで塗布液14を塗布することで説明したが、逆に、ウエブエッジ12Aより内側に数mm以上離してエアノズル58を位置させれば、エアノズル58の外側を流下する塗布液14はウエブ12に塗布されないので、ウエブ12の「耳部」にわざと塗布液14を塗らないようにすることもできる。
【0019】
このように、本発明のスライドビード塗布装置10は、ウエブ12幅に対応させて一対のエアノズル58をウエブ12のエッジライン12A上にそれぞれ配設することにより、塗布液14の幅規制を行うことができる。この場合、ウエブ12幅が変わったら、エアノズル58の位置を新たに塗布されるウエブ12のエッジライン12A上に合わせるようにスライドさせるだけでよいので、塗布ラインの運転を停止することなく塗布液14の幅規制を行うことができる。
【0020】
また、本発明のスライドビード塗布装置10の場合、一般的には一対のエアノズル58を用いることが好ましいが、場合によっては、塗布液14の両側縁部のうちの一方側だけにエアノズル58を用いて、他方側には従来のガイド板を用いて行うこともできる。
図4及び図5は、本発明のスライドビード塗布装置10の第2の実施の形態を説明する図であり、図4は側断面図、図5は平面図である。また、第1の実施の形態で説明したと同じ装置や部材には同符号を付し、説明は省略する。
【0021】
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態の細管状のエアノズル58をスリット型ノズル60に変えたものであり、その他については第1の実施の形態と同様である。
図4及び図5に示すように、スライド面40の両側縁部でリップ先端42近傍から塗布液14が押し出されるスリット34近傍まで間には、エアを噴出する一対のスリット型ノズル60が配設されると共に、それぞれのエアスリット60はエアチューブ62により図示しないエア量調整バルブを介してコンプレッサに接続される。このスリット型ノズル60は、図6に示すように、コレプレッサからの圧縮エアがエアチューブ62を介してマニホールド64内に供給され、マニホールト64から斜め下向きに傾斜して形成されたスリット路66を通ってスリット口68から吹き出される。これにより、スリット口68から吹き出されるエアは、スライド面40の側縁部に沿って側縁部の外側から内側に向けて且つ斜め下向きにエアが吹き出される。(図7参照)。また、一対のスリット型ノズル60は、スライド面40の幅方向にスライド可能なように図示しないスライド機構に支持される。
【0022】
本発明の第2の実施例によれば、スライド面40に沿って配設されたスリット型ノズル60からスライド面40を流下する塗布液14に対してエアを吹きつける。これにより、図7(図4の7─7線に沿った断面図)に示すように、スリット型ノズル60から吹き出されたエアの吹き付け力により、エアが当たった部分の塗布液14が溝状に排除されてへこみ溝部分14Cが形成され、その分へこみ溝部分14Cの内側に盛り上がった連続部分14Dが形成される。これにより、スライド面40を流下する塗布液14の巾方向両側縁部には縦断面が湾曲状に盛り上がった厚膜の流れが形成される。
【0023】
従って、第2の実施の形態の場合も、第1の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。更に、第2の実施の形態の場合には、スライド面40を流下する塗布液14の液膜面に対してスライド面40の側縁部に沿った形でエアが線状に吹きつけられるので、リップ先端部42まで確実に厚膜を形成することができる。
【0024】
上記スリット型ノズル60から吹き出されるエアの流速(V)は、0.1〜10m/秒がよい。流速が小さすぎると吹き付け力で排除される塗布液量が少な過ぎて厚膜の流れを形成できない一方、大きすぎると、風圧により排除される塗布液量が多過ぎて塗布液の側縁部から中央部にかけて厚膜になり、ウエブに塗布される本来の膜厚にならないばかりでなく、スライド面40を流下する塗布液14の流れに乱れが発生するためである。
【0025】
また、スリット型ノズル60からのエアが当たる塗布液14の液面位置は、ウエブ12のエッジライン12Aに一致させることが好ましいが、エッジライン12Aから±10mm程度ずれても問題はない。
また、スリット型ノズル68のスリット口68の下端位置は、リップ先端42から3〜20mmであることが好ましい。スリット口68の下端位置がリップ先端42から離れすぎていると、厚膜になった塗布液14の流れがリップ先端42に到達する前にスライド面40の中央部を流れる塗布液の膜厚(ウエブに塗布される本来の膜厚)に戻ってしまうからである。一方、距離が短すぎると、厚膜になりきらないうちに塗布液14がリップ先端42に達してしまうからである。
【0026】
また、スリット型ノズル60のスリット間隙量は、3〜30mmが良く、好ましくは5から15mmである。スリット間隙量が狭すぎると、吹き付け力で排除される塗布液量が少な過ぎて厚膜の流れを形成できない一方、広すぎると、風圧により排除される塗布液量が多過ぎて塗布液の側縁部の厚膜が過大になりすぎて、ウエブの側縁部に塗布される塗布厚が厚くなりすぎるためである。更に、ノズル径が太過ぎると、液膜を乱し塗布液14の中央部の膜厚分布が一定にならないためである。
【0027】
尚、本発明に用いられる塗布液14は、その用途に応じて種種の液組成物が含まれ、例えば、写真感光材料におけるような、感光乳剤層、下塗層、保護層、バック層等の塗布液、磁気記録材料におけるような、磁性層、下塗層、潤滑層、保護層、バック層等の塗布液、その他接着剤層、着色層、防錆層、等の塗布液があげられ、それらの塗布液は、水溶性バインダー又は有機バインダーを含有して成っている。
【0028】
本発明に使用されるウエブ12とは、紙、プラスチックフィルム、金属、レジンコーティッド紙、合成紙等が包含される。プラスチックフィルムの材質は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等のビニル重合体、6,6─ナイロン、6─ナイロン等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン─2,6─ナフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、セルローストリアセテート、セルロースダイアセテート等のセルロースアセテート等が使用される。また、レジンコーティッド紙に用いる樹脂としては、ポリエチレンを始めとするポリオレフィンが代表的であるが、必ずしもこれに限定されない。また、金属ウエブとしては、例えば、アルミニウムウエブがある。
【0029】
【実施例】
次に、本発明のスライドビード塗布装置の実施例を本発明の第2の実施の形態で説明した装置の例で以下に説明する。
【0030】
塗布液の組成及び粘度を表1に示す。
【表1】
Figure 0003846647
ウエブは、表2の寸法のアルミニウムウエブを用いた。
【0031】
【表2】
Figure 0003846647
スライドビード塗布装置の運転条件は表3の通りである。
【0032】
【表3】
Figure 0003846647
上記した塗布液組成、ウエブ寸法及び運転条件で、ウエブの幅方向全体に渡って塗布液の塗布を試みた結果、ウエブ面には、「耳部」まで塗布液の塗布厚が60μmで均一に塗布することができた。また、600mm幅のスリットから押し出された塗布液を、スリット型ノズルで厚膜にすることにより500mm幅に幅規制することができた。即ち、スリット型ノズルの前流側を600mm幅で流下した塗布液は、一対のスリット型ノズルで塗布液の両側縁部を厚膜にすることにより両縁が50mmに設定され、両縁部の塗布液は減圧室に落下した。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のスライドビード塗布方法及び装置によれば、スライド面を流下する液状塗布組成物の液膜面に気体を吹きつけることによる気体の吹き付け力で、液状塗布組成物の両側口部に中央部よりも厚膜の流れを形成するようにしたので、長尺状の可撓性支持体の耳部まで塗り残しなく塗布することができる。
【0034】
また、スライド面を流下する塗布液の液膜面に気体を吹きつけるだけで液状塗布組成物の幅規制を行うことができるので、塗布ラインの運転を停止することなく液状塗布組成物の幅規制を行うことができる。
従って、本発明のスライドビード塗布方法及び装置は、従来のガイド板を用いたスライドビード塗布装置のように「耳部」を後工程で裁断する必要がないので、「耳部」を裁断する裁断工程を設ける必要がないと共に、「耳部」を裁断しなくてよいので製品歩留を向上させることができる。
【0035】
更に、本発明のスライドビード塗布方法及び装置は、ガイド板のように液状塗布組成物の幅規制のために塗布液ラインの運転を停止する必要がないので、作業効率を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のスライドビード塗布装置の第1の実施の形態の構成を説明する側断面図
【図2】図2は、図1の平面図
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態の作用を説明する断面図
【図4】図4は、本発明のスライドビード塗布装置の第2の実施の形態の構成を説明する側断面図
【図5】図5は、図4の平面図
【図6】図6は、スリット型ノズルの構造を説明する説明図
【図7】図7は、本発明の第2の実施の形態の作用を説明する断面図
【符号の説明】
10…スライドビード塗布装置
12…ウエブ
12A…ウエブエッジ
14…塗布液(多層膜)
22…スライドホッパー
24、26、28…マニホールド
34、36、38…スリット
40…スライド面
42…リップ先端
44…バックアップロール
46…間隙部
52…減圧室
58…ノズル
60…スリット型ノズル

Claims (4)

  1. 塗布液ホッパーのスライド面を流下する液膜状の液状塗布組成物が、スライド面先端と連続走行する長尺状の可撓性支持体との間でビードを形成するようにし、該ビードを介して前記液状塗布組成物を前記可撓性支持体面上に塗布するスライドビード塗布方法において、
    前記スライド面を流下する液状塗布組成物の液膜のうち、前記スライド面先端近傍における両側縁部に気体を吹きつけ、その気体の吹き付け力で前記両側縁部の液状塗布組成物を盛り上げることにより、該両側縁部の液膜を厚膜にしたことを特徴とするスライドビード塗布方法。
  2. 前記液状塗布組成物は、複数の液状塗布組成物が多層膜状になったものであることを特徴とする請求項1のスライドビード塗布方法。
  3. 塗布液ホッパーのスライド面を流下する液膜状の液状塗布組成物が、スライド面先端と連続走行する長尺状の可撓性支持体との間でビードを形成するようにし、該ビードを介して前記液状塗布組成物を前記可撓性支持体面上に塗布するスライドビード塗布装置において、
    前記スライド面を流下する液状塗布組成物の前記スライド面先端近傍における両側縁部に、気体の吹き付け力で前記両側縁部の液状塗布組成物を盛り上げて該両側縁部の液膜を厚膜にする気体噴出手段を配設したことを特徴とするスライドビード塗布装置。
  4. 前記気体噴出手段は、前記スライド面の巾方向にスライド自在であることを特徴とする請求項3のスライドビード塗布装置。
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