JP3845963B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ピエゾ素子をアクチュエータとして使用した内燃機関の燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
筒内燃料噴射方式の火花点火式内燃機関に適用する燃料噴射弁には高度の応答性及び開閉精度が求められる。このような要求に応える燃料噴射弁として、多数のピエゾ素子を積層した構成のアクチュエータに信号電流を供給して伸縮させることにより弁体の開閉を制御するようにしたものが知られている(例えば特開平7−229457号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種のピエゾアクチュエータを用いた燃料噴射装置では、アクチュエータの作動が高速であるがゆえに弁体が開き切るときのストッパとの衝突または閉じ切るときのノズルとの衝突により弁体がジャンプして流量特性が不安定になったり、二次噴射を起こしたりするという問題を生じる。またこれらの衝撃により異音が発生するという問題もある。
【0004】
本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、複数のアクチュエータにより弁体のリフトを段階的に制御することにより針弁開閉時の衝撃を緩和できるようにした燃料噴射装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ピエゾアクチュエータの伸縮を弁体の進退動作に変換してノズルを開閉する機構を有する燃料噴射弁において、前記ピエゾアクチュエータを互いに軸方向に直列に結合した複数のアクチュエータ部で構成するとともに、前記各アクチュエータ部をそれぞれ独立して駆動する駆動手段を備えたものとする。また、前記駆動手段は、閉弁開始後、針弁が全閉となる直前にいずれかのアクチュエータ部に一時的に開弁方向の駆動信号を供給するように構成されており、前記燃料噴射弁は、ピエゾアクチュエータを収装した本体とその先端部に接続され弁体としての針弁を収装したノズルとからなり、本体には該本体内に形成されたシリンダ部とピエゾアクチュエータ端部に設けられ前記シリンダ部に摺動自由に嵌合するピストン部とで差圧室が画成され、ノズルには該ノズル内に形成されたシリンダ部と針弁後端部に設けられ前記ノズルシリンダ部に摺動自由に嵌合するピストン部とで背圧室が画成されるとともに針弁を閉弁方向に付勢する弾性体が設けられ、前記差圧室と背圧室とは通路を介して相互に連通されるとともに燃料が導入され、ピエゾアクチュエータの伸縮に伴う差圧室および背圧室の燃料圧力変化に基づき針弁を開閉駆動するよう構成され、ピエゾアクチュエータは、長さL1の第1アクチュエータ部と、長さL2の第2アクチュエータ部とからなり、かつ各アクチュエータ部の長さL1、L2は、背圧室のピストン部受圧面積をa1、差圧室のピストン部受圧面積をa2、針弁の必要リフト量をs、該アクチュエータ部のピエゾ変位率をδ(ただし、δ=ピエゾアクチュエータの全長/変位量)とするとき、L1>(a1/a2)s・δの条件を満足するように設定され、駆動手段は、開弁開始後に各アクチュエータ部に開弁方向の駆動信号を供給するとともに、針弁が全開となる直前に第2アクチュエータ部に一時的に閉弁方向の駆動信号を供給するように構成する
【0006】
請求項2の発明は、ピエゾアクチュエータの伸縮を弁体の進退動作に変換してノズルを開閉する機構を有する燃料噴射弁において、前記ピエゾアクチュエータを互いに軸方向に直列に結合した複数のアクチュエータ部で構成するとともに、前記各アクチュエータ部をそれぞれ独立して駆動する駆動手段を備え、前記駆動手段は、閉弁開始後、針弁が全閉となる直前にいずれかのアクチュエータ部に一時的に開弁方向の駆動信号を供給するように構成されており、 燃料噴射弁は、ピエゾアクチュエータを収装した本体とその先端部に接続され弁体としての針弁を収装したノズルとからなり、本体には該本体内に形成されたシリンダ部とピエゾアクチュエータ端部に設けられ前記シリンダ部に摺動自由に嵌合するピストン部とで差圧室が画成され、ノズルには該ノズル内に形成されたシリンダ部と針弁後端部に設けられ前記ノズルシリンダ部に摺動自由に嵌合するピストン部とで背圧室が画成されるとともに針弁を閉弁方向に付勢する弾性体が設けられ、前記差圧室と背圧室とは通路を介して相互に連通されるとともに燃料が導入され、ピエゾアクチュエータの伸縮に伴う差圧室および背圧室の燃料圧力変化に基づき針弁を開閉駆動するように構成され、ピエゾアクチュエータは、長さL1の第1アクチュエータ部と、長さL2の第2アクチュエータ部からなり、かつ各アクチュエータ部の長さL1、L2は、背圧室のピストン部受圧面積をa1、差圧室のピストン部受圧面積をa2、針弁の必要リフト量をs、該アクチュエータ部のピエゾ変位率をδ(ただし、δ=ピエゾアクチュエータの全長/変位量)とするとき、L1>(a1/a2)s・δの条件を満足するように設定され、駆動手段は、開弁開始時に各アクチュエータ部に開弁方向の駆動信号を供給するとともに、針弁が全開となる直前に第2アクチュエータ部に閉弁方向の駆動信号を供給し、かつ該閉弁方向の駆動状態を少なくとも閉弁直前まで維持するように構成する。
【0011】
【作用・効果】
請求項1以下の各発明によれば、ピエゾアクチュエータを2個以上の複数のアクチュエータ部から構成するとともに、各アクチュエータ部の伸縮動作すなわちノズルの開閉動作を個々独立に制御可能な駆動手段を設け特に閉弁開始後、全閉となる直前に何れかのアクチュエータ部を一時的に開弁方向に駆動するようにしたことから、全閉するする直前の弁体の変位および速度を減殺して、全閉時の衝撃を緩和し、これにより流量特性の不安定化や騒音の発生、さらに二次噴射という不具合を回避することができる。さらに弁体が全開となる直前に一部のアクチュエータを一時的に閉弁方向に駆動することにより、全開する直前の弁変位および速度を減殺して、全開時の衝撃をも緩和することができる。
【0012】
また第1のアクチュエータ部の長さL1を設定することにより、該アクチュエータ部の作動により所要の針弁リフト量を確保しつつ、第2のアクチュエータ部を併用することで開弁時の応答性の向上を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につき図面を示して説明する。図1において、1は燃料噴射弁、2はその駆動回路である。
【0014】
燃料噴射弁1は、筒状の本体11の内部にアクチュエータ12が収装されるとともに、この本体11の先端部には、内部に針弁13を収装したノズル14が設けられている。
【0015】
アクチュエータ12は、それぞれ薄板状のピエゾ素子を多数積層して円柱状に形成された第1アクチュエータ部12aと第2アクチュエータ部12bとが直列に結合されている。このアクチュエータ12の背後側の端部に設けられた端板15は、本体11に嵌合したキャップ16に対してボール17を介して位置決めされている。
【0016】
アクチュエータ12の先端側にはピストン部18が設けられており、このピストン部18は本体内に形成されたシリンダ部19にシールリング20を介して油密的にかつ摺動可能に嵌合している。ピストン部18の前方にはシリンダ部19との間に差圧室21が画成されており、この差圧室21に収装された皿ばね22の張力によりピストン部18は背後方向に付勢されている。
【0017】
ノズル14にはその先端部に開口した噴孔23を開閉する針弁13が収装されている。この針弁13は、基端部が太径のピストン部24となっており、このピストン部24がノズル内周に形成されたシリンダ部25に沿って摺動可能に保持されている。ピストン部24の背後部に画成された背圧室26には弾性体としてコイルスプリング27が介装されており、このスプリング27の張力により針弁13は閉弁方向に付勢されている。また背圧室26は通路30を介してその背後の差圧室21と連通している。
【0018】
ピストン部24よりも前方のノズル14内の空間は燃料室28となっており、この燃料室28には燃料供給口29を介して図示しない燃料系統から所定圧力に調圧された燃料が供給される。
【0019】
駆動回路2は、図示しない運転状態検出手段からの情報に基づき、例えば内燃機関の回転数及び吸入空気量をパラメータとして燃料噴射量を決定し、該燃料噴射量に相当するパルス幅を有する駆動信号を燃料噴射弁のアクチュエータ12に付与して燃料噴射を行わせる。ただし前記駆動信号は、詳細は後述するが、アクチュエータ12の第一アクチュエータ部12aと第2アクチュエータ部12bとで個々独立したタイミングで供給される。
【0020】
ところで、本実施形態では上述のとおりアクチュエータ12を第1アクチュエータ12aと第2アクチュエータ12bとから構成しているが、第1アクチュエータ部12aの長さL1は第2アクチュエータ部12bの長さL2よりも大きく、またL1は次の式で示される条件を満たすように設定されている。
【0021】
L1>(a1/a2)s・δ … (a)
ただし、a1は背圧室26のピストン部受圧面積、a2は差圧室21のピストン部受圧面積、δは針弁13の必要リフト量、δはアクチュエータ12のピエゾ変位率(ピエゾアクチュエータの全長と変位量の比)である。
【0022】
次にアクチュエータ12に駆動信号を供給したときの燃料噴射弁1の基本的な作動につき説明する。この燃料噴射弁では、非噴射時にはアクチュエータ12に伸び方向の信号を供給している。このとき、アクチュエータ12は伸張して差圧室21の容積を小さく保っている。燃料室28に供給されている燃料の圧力は、この場合針弁ピストン部24とシリンダ部25との間の摺動間隙を介して背圧室26にも作用しているため、針弁13の前後圧力は平衡しており、したがって針弁13はスプリング27の張力により閉弁保持されている。
【0023】
この状態から収縮方向の信号を供給するとアクチュエータ12及びピストン部18は速やかに初期位置にまで収縮するため、差圧室21はその容積を拡大して圧力を低下させる。この圧力低下は通路30を介して直ちに背圧室26に伝えられるが、このとき針弁ピストン部24とシリンダ部25との間の摺動間隙がオリフィスとして作用するので、背圧室26の圧力低下に対して燃料室28の圧力変化に遅れを生じ、燃料室28は相対的に高圧になる。このピストン部24の前後圧力差に基づき、針弁13はスプリング27に抗して背後方向に通路30周囲の壁面に当接する位置まで変位し、噴孔23を開放して燃料噴射を行う。
【0024】
そのときの要求燃料噴射量に応じて定められた時間が経過した後に再び伸び方向の信号を供給すると、アクチュエータ12が再度伸張して室21及び26の圧力を上昇させるため針弁13が閉弁方向にノズル内面に着座する位置まで変位して燃料噴射は終了する。非噴射時の針弁13の閉弁状態はピストン24前後の圧力平衡状態およびスプリング27の張力により保持される。
【0025】
ところで、このようにアクチュエータ12が単一構造のものとしてこれにオン・オフ状の信号を付与して開閉制御した場合、これは従来例に相当する構成であり、図2に示したように針弁変位が開弁方向または閉弁方向の最大量に達したとき(図の時間tfまたはte)に大きな変位速度の状態から急激に針弁が停止させられるため大きな衝撃が発生し、これが二次噴射やジャンプなどの不都合の原因となっていることはすでに述べたとおりである。
【0026】
これに対して本発明では、上述の通りアクチュエータ12を二つのアクチュエータ部12a、12bに分割した構成とし、これらに付与する駆動信号を適切なタイミングで制御することにより針弁13が最大変位しようとするときの衝撃を緩和しようとするものである。次にこの点を、図3または図4に示した実施形態に基づいて説明する。なお、図3、図4および以下の説明においては、表記を簡略化するために第1アクチュエータ12aは1段目、第2アクチュエータ12bは2段目と表し、それぞれの変位は図中に破線、一転鎖線で示す。また、駆動信号はアクチュエータに開弁方向の変位を与える場合をON、閉弁方向の変位を与える場合をOFFで示す。
【0027】
まず図3に示した例について説明する。これは、図示したように開弁開始時t0にて1段目と2段目の双方にON信号を付与し、その後針弁が最大変位(全開位置)に達する直前の時期t1に達したときに2段目のみOFF信号を付与する。これにより、針弁が最大変位に達する時期t2より前に実線で示したアクチュエータ12の合成変位が減少するため、針弁の速度が低減して最大変位時の衝撃が緩和される。
【0028】
開弁後は1段目のみが変位した状態であるが、上記(a)式で示したようにこの場合1段目のアクチュエータ部12aのみで所要の針弁変位が得られるようにその長さL1が設定してあるので、確実に所期の燃料噴射を行わせることができる。また、必要な針弁変位を1段目のみで確保しつつ、開弁開始時に2段目を併用することで開弁応答性を高めることができる。
【0029】
その後、閉弁開始時期t3が到来すると、こんどは1段目にもOFF信号を付与し、これにより針弁は閉弁方向へと変位することになる。この閉弁方向の変位の途中、完全に閉弁する直前の時期t4からt5の間、一時的に2段目のみにON信号を付与する。このように、長さの比較的短い2段目のアクチュエータ部12bに一時的にON信号を付与することで、閉弁直前の針弁の変位速度が減殺されるため、閉弁時の衝撃も十分に緩和される。
【0030】
ところで、図1に示した燃料噴射弁では第1アクチュエータ部12aのみで所要の針弁リフトが得られるようにしてあるが、これに限らず、各アクチュエータ部12a,12bの合成変位により所要の針弁変位を得るような設定とすることも可能である。図4はこのような場合の制御を示したもので、この場合1段目は開弁開始時t0から閉弁開始時t3にわたりON信号を付与する点で図3のものと同様であるが、開弁直弁t2の前後で一時的に2段目にOFF信号を付与している点で異なる。この制御により、必要な針弁変位を確保しつつ最大変位時の衝撃を図3のものと同様にして緩和することができる。
【0031】
なお、針弁が全開または全閉するタイミングは噴射弁、アクチュエータ、駆動回路等の仕様が定まれば実験的に確認することができるので、この実験結果に基づいて駆動信号を付与するタイミングを決定すればよい。もちろん針弁の変位を検出するリフトセンサーを設け、そのリフト信号に基づいて制御するように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の概略構成図。
【図2】アクチュエータへの通電制御に関する一実施形態を示すタイミング図。
【図3】アクチュエータへの通電制御方法に関する他の実施形態を示すタイミング図。
【図4】従来の燃料噴射弁の作動特性を示す特性線図。
【符号の説明】
1 燃料噴射弁
2 駆動回路
11 燃料噴射弁の本体
12 ピエゾアクチュエータ
12a 第1アクチュエータ部
12b 第2アクチュエータ部
13 針弁
14 ノズル
15 端板
16 キャップ
17 ボール
18 ピストン部
19 シリンダ部
20 シールリング
21 差圧室
22 皿ばね
23 噴孔
24 ピストン部
25 シリンダ部
26 背圧室
27 コイルスプリング
28 燃料室
29 燃料供給口
30 通路

Claims (2)

  1. ピエゾアクチュエータの伸縮を弁体の進退動作に変換してノズルを開閉する機構を有する燃料噴射弁において、
    前記ピエゾアクチュエータを互いに軸方向に直列に結合した複数のアクチュエータ部で構成するとともに、前記各アクチュエータ部をそれぞれ独立して駆動する駆動手段を備え、
    前記駆動手段は、閉弁開始後、針弁が全閉となる直前にいずれかのアクチュエータ部に一時的に開弁方向の駆動信号を供給するように構成されており、
    前記燃料噴射弁は、ピエゾアクチュエータを収装した本体とその先端部に接続され弁体としての針弁を収装したノズルとからなり、
    本体には該本体内に形成されたシリンダ部とピエゾアクチュエータ端部に設けられ前記シリンダ部に摺動自由に嵌合するピストン部とで差圧室が画成され、
    ノズルには該ノズル内に形成されたシリンダ部と針弁後端部に設けられ前記ノズルシリンダ部に摺動自由に嵌合するピストン部とで背圧室が画成されるとともに針弁を閉弁方向に付勢する弾性体が設けられ、前記差圧室と背圧室とは通路を介して相互に連通されるとともに燃料が導入され、ピエゾアクチュエータの伸縮に伴う差圧室および背圧室の燃料圧力変化に基づき針弁を開閉駆動するよう構成され、
    ピエゾアクチュエータは、長さL1の第1アクチュエータ部と、長さL2の第2アクチュエータ部とからなり、かつ各アクチュエータ部の長さL1、L2は、背圧室のピストン部受圧面積をa1、差圧室のピストン部受圧面積をa2、針弁の必要リフト量をs、該アクチュエータ部のピエゾ変位率をδ(ただし、δ=ピエゾアクチュエータの全長/変位量)とするとき、
    L1>(a1/a2)s・δの条件を満足するように設定され、
    駆動手段は、開弁開始後に各アクチュエータ部に開弁方向の駆動信号を供給するとともに、針弁が全開となる直前に第2アクチュエータ部に一時的に閉弁方向の駆動信号を供給するように構成されていることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. ピエゾアクチュエータの伸縮を弁体の進退動作に変換してノズルを開閉する機構を有する燃料噴射弁において、
    前記ピエゾアクチュエータを互いに軸方向に直列に結合した複数のアクチュエータ部で構成するとともに、前記各アクチュエータ部をそれぞれ独立して駆動する駆動手段を備え、
    前記駆動手段は、閉弁開始後、針弁が全閉となる直前にいずれかのアクチュエータ部に一時的に開弁方向の駆動信号を供給するように構成されており、
    燃料噴射弁は、ピエゾアクチュエータを収装した本体とその先端部に接続され弁体としての針弁を収装したノズルとからなり、
    本体には該本体内に形成されたシリンダ部とピエゾアクチュエータ端部に設けられ前記シリンダ部に摺動自由に嵌合するピストン部とで差圧室が画成され、
    ノズルには該ノズル内に形成されたシリンダ部と針弁後端部に設けられ前記ノズルシリンダ部に摺動自由に嵌合するピストン部とで背圧室が画成されるとともに針弁を閉弁方向に付勢する弾性体が設けられ、前記差圧室と背圧室とは通路を介して相互に連通されるとともに燃料が導入され、ピエゾアクチュエータの伸縮に伴う差圧室および背圧室の燃料圧力変化に基づき針弁を開閉駆動するように構成され
    ピエゾアクチュエータは、長さL1の第1アクチュエータ部と、長さL2の第2アクチュエータ部からなり、かつ各アクチュエータ部の長さL1、L2は、背圧室のピストン部受圧面積をa1、差圧室のピストン部受圧面積をa2、針弁の必要リフト量をs、該アクチュエータ部のピエゾ変位率をδ(ただし、δ=ピエゾアクチュエータの全長/変位量)とするとき、
    L1>(a1/a2)s・δの条件を満足するように設定され、
    駆動手段は、開弁開始時に各アクチュエータ部に開弁方向の駆動信号を供給するとともに、針弁が全開となる直前に第2アクチュエータ部に閉弁方向の駆動信号を供給し、かつ該閉弁方向の駆動状態を少なくとも閉弁直前まで維持するように構成されていることを特徴とする燃料噴射装置
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