JP3845652B2 - ドレッシング用ノズル付中栓及びドレッシング用容器 - Google Patents

ドレッシング用ノズル付中栓及びドレッシング用容器 Download PDF

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Description

本発明は、分離液状ドレッシング用ノズル付中栓及び分離液状ドレッシングが入った容器に関するものである。
油分と調味液からなる分離液状ドレッシングなどでは、そのまま放置すると容器内の上層部に油分の油性液、下層部には調味液の水溶性液が分離した状態となる。そのため使用前に容器を振って分離液状ドレッシングを混合させるが、油性液と水溶性液との注出液がほぼ一定とする油性液と水溶性液との混合用注出栓として、特許文献1に記載の壜口部に密嵌される周壁と前記周壁の下端周縁面周に敵数の注出孔を有する底壁と前記底壁と平行に垂設された抵抗板とからなる注出栓が提案されている。この注出栓においては、比重の軽い油脂層部である油性液が先ず抵抗板に衝突しそのやや後から比重の重い水層部である水溶性液が抵抗板に衝突することで、壜体内で攪拌されたような対流作用が発生するため、混合した分離液状ドレッシングを外へ流出させている。また、特許文献2も油性液と水溶性液との注出液がほぼ一定とする油性液と水溶性液との混合用注出栓が提案されている。
また、貯留室の根幹部に透孔を、先端部に弁体機能もつ空気抜孔を設けた補助具を、容器本体の注口に内嵌めした特許文献3に記載のドレッシング用容器の蓋体補助具においては、前記弁体は容器を正立させた際に閉止し倒立させた際に開放する機能を有するため、容器を倒立させると水溶液が下方に位置する結果、前記水溶液が貯留室に侵入し保管され、
蓋体を外し容器本体を正立させた状態で傾けることで上方に位置する油溶液が前記透孔を介して注口から注ぎ出され、貯留室内の水溶液も同時に注口から注ぎ出されるため、混合しながら外へ流出させている。
実開昭56−32064号公報 実開昭56−32063号公報 実公平8−2119号公報
分離液状ドレッシングは、油と調味液が合わさって出来上がったものであり、若しくは油である油性液と調味液である水溶性液と具材などからなる固形物などが合わさって出来上がったものであるので、前記分離液状ドレッシングはそのまま放置していると比重差で容器内の上部に油性液が下部に水溶性液が分離した状態になる。ところが、特許文献1または特許文献2に記載の注出栓では、そのまま注ぎ出すと油性液ばかりが先に出てくるため、最初に注ぎ出す時は脂っこい味となり、後の方では調味料の濃い味の分離液状ドレッシングとなる。それを防ぐ為に使用前の手順として、分離液状ドレッシングが入ったボトルの中央を握り、手首を中心に左回し右回しを素早く繰り返し、分離した状態の油性液と水溶性液を混ぜ合わせる方法が分離液状ドレッシングなどのボトルのラベルに記載されているが、実際に使用する消費者の多くは、ラベルに記載されている振り方をせず握りしめたボトルを縦方向上下に振る動作を行うので、油性液と水溶性液がうまく混ざり合わず特に使用開始時は容器内のエアスペースが少ないため、最初の方は油性液の割合が多い分離液状ドレッシングとなり、最後の方は調味液などの水溶性液の割合が多い分離液状ドレッシングが注がれてしまうため、結局、同じ味のドレッシングを毎回味わう事が出来ない。また、ここ数年、市販されている分離液状ドレッシングの傾向としては味を重視するため油性液と水溶性液の容量を10とした場合、油性液の割合は4以上に設定しているものが多く、このような比率の分離液状ドレッシングを使用して特許文献1に記載の前記注出栓を使用した場合、分離液状ドレッシングが入った容器の容器内のエアスペースが少ない時は、振らずに分離液状ドレッシングを流出させると、容器内の上層部に油性液、下層部に水溶性液が分離した状態になるので、前記抵抗板には油性液のみが衝突し攪拌が行われず上層部に存在する油性液のみが外へ流出してしまう状態になる。そこで、容器を数回振って分離液状ドレッシングを混合させようとしても、エアスペースが少ない時はいくら振っても前記抵抗板が壁となり攪拌を妨げ、前記抵抗板には油性液のみしか衝突せず攪拌がうまく行われず効果はみられない。
更に、特許文献3に記載のドレッシング用容器の蓋体補助具を使用した場合では、使用前に容器を逆さまにして倒立させた状態でなければ貯留室へ水溶液を貯めることは出来ないため、容器を正立させたり倒立させたりする行為自体がドレッシングの水溶液と油溶液の混合させる動作となるため水溶液と油溶液が分離するのを待つ必要が生じる。その為、貯留室内に貯めた水溶液を外へ流出しきった場合、再び、容器を逆さまにして倒立させ貯留室内に水溶液を貯め込む時間が必要となり、例えば一時に連続して複数人がドレッシングを使用することになった場合、その動作が非常に手間となりかえって実用的ではない。
本発明の目的は、上記課題を解決し、分離液状ドレッシングなどの被注出物の油性液と水溶性液の注出比率をほぼ毎回同等比率で外へ流出できるドレッシング用ノズル付中栓及びドレッシング用容器を提供することである。
本発明は、二種以上の異なった材料からなるドレッシングが入ったボトルの入口部(6)にリング状の中栓リング本体(5、5a1)を備えたドレッシング用ノズル付中栓において、中栓リング本体(5、5a1)の上端の壁部をドレッシングを誘導して外へ流出するガイド内壁(8、8a1)のある注ぎ口(4、4a1)とし、前記中栓リング本体(5、5a1)の上端と下端との中間位置に壁板(9、9a1)を形成し、前記壁板(9、9a1)には開口部(10、10a1、10a2、10a3)を備えるとともに反対側の位置側にエア抜き部(3、3a1、3a2、3a3)を備えて、前記中栓リング本体(5、5a1)の下端にボトル(6)内にあって前記注ぎ口(4、4a1)と前記開口部(10、10a1、10a2、10a3)と連通するノズル部(2、21a)を設け、前記ノズル部(2、21a)は前記ボトル内壁(6a)に面して開口したノズル部入口(2a、2a2)を有することによりノズル付中栓(1、1b)を構成し、前記壁板(9、9a1)と前記ノズル部(2、21a)とでドレッシングを攪拌させるドレッシング用ノズル付中栓で、油性液や水溶性液や具材などの被注出物からなる分離液状ドレッシングが入ったボトルを縦方向上下に振った場合でも、分離液状ドレッシングが、毎回、同じような割合で、注ぎ口から注がれる。
本発明は、二種以上の異なった材料からなるドレッシングが入ったボトルの入口部(6)にガイド内壁(8a、8a2)のあるリング状の中栓リング本体(5a、5a2)と前記ドレッシングがガイド内壁(8a、8a2)を通り注ぎ口(4a、4a2)から外へ流出するように形成されたキャップ本体(14a)を備えたドレッシング用容器のドレッシング用ノズル付中栓において、前記中栓リング本体(5a、5a2)の上端と下端との中間位置に壁板(9a、9a2)を備え、前記壁板(9a、9a2)には開口部(10a、10a4)を備えるとともに反対側の位置側にエア抜き部(3a、3a4)を備えて、前記中栓リング本体(5a、5a2)の下端にボトル(6)内にあって前記開口部(10a、10a4)と連通するノズル部(21、21b)を設け、前記ノズル部(21、21b)は前記ボトル内(6a)壁に面して開口したノズル部入口(2a1、2a3)と底面側が壁となるノズル部壁板(91、91a)を有することによりノズル付中栓(1a、1c)を構成し、前記壁板(9a、9a2)と前記ノズル部壁板(91、91a)とでドレッシングを攪拌させるドレッシング用ノズル付中栓で、油性液や水溶性液や具材などの被注出物からなる分離液状ドレッシングが入ったボトルを縦方向上下に振った場合でも、分離液状ドレッシングが、毎回、同じような割合で、注ぎ口から注がれる。
本発明は、更に、前記ノズル部(2、21、21a、21b)の内壁面の少なくとも一部に上端狭径から下端広径となる傾斜を形成して流速調整を行うドレッシング用ノズル付中栓で、より油性液と水溶性液と固形物が適度に混合した混合液を外へ流出させる。
本発明は、更に、前記エア抜き部(3、3a、3a1、3a2、3a3、3a4)の位置において、筒形体からなる筒部(11、11a)を前記中栓リング本体(5、5a、5a1、5a2)の下端に延出して設けて、前記筒部(11、11a)を前記エア抜き部(3、3a、3a1、3a2、3a3、3a4)と連通させてエア滞留室(13,131,132)を形成するドレッシング用ノズル付中栓で、使用前にボトルを数回振って前記被注出物を混合させた場合でも、前記エア抜き部(3、3a、3a1、3a2、3a3、3a4)からは少量のエアが外へ噴出する一方で、前記エア滞留室(13,131,132)の中ではエアだまりが発生するため、前記被注出物がエア抜き部(3、3a、3a1、3a2、3a3、3a4)から外へ流出することはない。
本発明は、これら上記ドレッシング用ノズル付中栓(1、1a、1b、1c)を前記ボトル(6)と一体としたことを特徴とするドレッシング用容器である。
本発明は、二種以上の異なった材料からなるドレッシングが入ったボトルの入口部(6)にリング状の中栓リング本体(5、5a1)を備えたドレッシング用ノズル付中栓において、中栓リング本体(5、5a1)の上端の壁部をドレッシングを誘導して外へ流出するガイド内壁(8、8a1)のある注ぎ口(4、4a1)とし、前記中栓リング本体(5、5a1)の上端と下端との中間位置に壁板(9、9a1)を形成し、前記壁板(9、9a1)には開口部(10、10a1、10a2、10a3)を備えるとともに反対側の位置側にエア抜き部(3、3a1、3a2、3a3)を備えて、前記中栓リング本体(5、5a1)の下端にボトル(6)内にあって前記注ぎ口(4、4a1)と前記開口部(10、10a1、10a2、10a3)と連通するノズル部(2、21a)を設け、前記ノズル部(2、21a)は前記ボトル内壁(6a)に面して開口したノズル部入口(2a、2a2)を有することによりノズル付中栓(1、1b)を構成し、前記壁板(9、9a1)と前記ノズル部(2、21a)とでドレッシングを攪拌させるドレッシング用ノズル付中栓とすることにより、また、二種以上の異なった材料からなるドレッシングが入ったボトルの入口部(6)にガイド内壁(8a、8a2)のあるリング状の中栓リング本体(5a、5a2)と前記ドレッシングがガイド内壁(8a、8a2)を通り注ぎ口(4a、4a2)から外へ流出するように形成されたキャップ本体(14a)を備えたドレッシング用容器のドレッシング用ノズル付中栓において、前記中栓リング本体(5a、5a2)の上端と下端との中間位置に壁板(9a、9a2)を備え、前記壁板(9a、9a2)には開口部(10a、10a4)を備えるとともに反対側の位置側にエア抜き部(3a、3a4)を備えて、前記中栓リング本体(5a、5a2)の下端にボトル(6)内にあって前記開口部(10a、10a4)と連通するノズル部(21、21b)を設け、前記ノズル部(21、21b)は前記ボトル内(6a)壁に面して開口したノズル部入口(2a1、2a3)と底面側が壁となるノズル部壁板(91、91a)を有することによりノズル付中栓(1a、1c)を構成し、前記壁板(9a、9a2)と前記ノズル部壁板(91、91a)とでドレッシングを攪拌させるドレッシング用ノズル付中栓とすることにより、前記ボトルを傾斜させボトル内の被注出物を外へ流出させる際、前記ノズル部入口より前記ボトルの肩部付近に存在する油性液と水溶性液と固形物が適度に混合された混合液を外へ流出させることができる。
本発明の実施形態について、図1乃至図5に基づいて説明する。ボトル6内の二種以上の異なった材料からなる分離液状ドレッシングのような油分の油性液(イ)と調味液の水溶性液などからなる被注出物を中栓の一端(後述する中栓リング本体5の下端に相当する)側から混合させて外へ流出させるための中栓をボトル6の入口部に嵌合させて、そのセット時位置決めをリング状の中栓リング本体5と前記中栓リング本体5に形成したボトル嵌合部7とで行って、中栓をボトル6の入口部に設置する。また、前記中栓の他端(前記中栓リング本体5の上端が相当する)側に、中栓リング本体5の上端の壁部をボトル6内にある前記被注出物を誘導し外へ流出するためのガイド内壁8のある注ぎ口4を構成する。
前記中栓リング本体5の上端と下端との中間位置に板状の壁板9を形成する。すなわち、中栓の一端(前記中栓リング本体5の下端に相当する)と中栓の他端(前記中栓リング本体5の上端に相当する)との中間位置に壁板9を備えている。前記壁板9には注ぎ口4と同じ位置側に開口した開口部10を設け、前記中栓リング本体5の下端側にボトル6内にあって前記注ぎ口4と同じ位置側で前記開口部10と連通する筒状のノズル部2を設ける。前記筒状のノズル部2は前記ボトル内壁6aに面した位置方向に開口したノズル部下端であるノズル部入口2aを構成する。
前記ノズル部2とボトル内壁6aの間に中栓の一端(前記中栓リング本体5の下端に相当する)側と連通し、前記注ぎ口4のと設置位置と反対側の対面となる離れた位置側の前記壁板9に小径の貫通した中栓エア抜き部3を設けノズル付中栓1を構成する。この場合、前記ノズル付中栓1は、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂材で1パーツ部品として成形する事ができるので、低コストで提供できる。
図4において、前記ノズル付中栓1をノズル部2が下方向にし、セット時位置決め機能を有する前記中栓リング本体5をボトル6の入口部に嵌合させて熱溶着して設置する。
図3及び図5において、前記ボトル6を使用して分離液状ドレッシングなどの被注出物を外へ流出させる場合の動作を説明する。A方向にボトル6を斜めに傾けていき、注ぎ口4と同じ向きに設置されたノズル部入口2aから入れ込んだボトル内壁6a付近に存在する分離液状ドレッシングからなる被注出物が、ノズル部2のガイド内壁8を通って注ぎ口3から外へ流出されるが、消費者の多くはドレッシングの油分である油性液(イ)と、ドレッシングの調味液である水溶性液が分離された状態になっている被注出物を、使用する前に縦方向上下に攪拌する動作を行うことで被注出物は前記ノズル部2と壁板9に衝突しながら混合され混合液(ウ)となる。
しかしボトル6内のエア(ア)のスペースが少ない時の被注出物は攪拌が不十分となるため、上層部にエア(ア)、中層部に油性液(イ)、下層部に油性液(イ)と水溶性液が比較的混合された混合液(ウ)が発生する。そのためボトル6の傾斜が行われた時に、中層部の油性液(イ)と混合液(ウ)は、前記壁板9にぶつかることで攪拌作用が発生するとともに中層部の油性液(イ)の流出を抑える作用が発生するため、ボトル6内の被注出物の流れを変えることができる。
また、前記混合液(ウ)が存在する周辺に前記ノズル部2が設置されることから、前記中栓ノズル部2内に設置されたノズル部入口2aから前記混合液(ウ)が取り入れられ外へ流出させることができるので、エア(ア)のスペースが少ない時など、ボトル6内の被注出物の残量に関わらず、毎回ほぼ同じ割合の油性液(イ)と水溶性液が混じり合った混合液(ウ)を注ぎ出す事ができる。
上記は、ノズル付中栓1をボトル6とは別体とした構成について説明したが、図4においてポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂材でボトル6をノズル付中栓1とをワンパーツで構成した容器を形成してもよい。
次に、上記本発明の実施形態の実施例について説明するが、本発明の範囲は以下に示す評価テスト等により制限されるものではない。また、評価テストについては従来の中栓と本発明とを比較したものであるが、流出速度や撹拌の仕方によって変化するものであり、必ずしも同じ結果が得られるわけではないが、同等の結果を得ることができる。
また、以下に示す評価テストを実施するため、市販されている和風醤油ごま入ドレッシングを使用したが、本発明の範囲は和風醤油ごま入ドレッシングだけに制限されるものではなく、分離液状ドレッシング等の油性液(イ)と水溶性液からなる分離される被注出物に対して適するものである。
まず、市販されている和風醤油ごま入ドレッシング200mlの中栓付きボトルと、本発明のボトル6とを用意して、以下の評価テストを実施した。
和風醤油ごま入ドレッシング200mlが入ったボトルを放置し、ドレッシングが完全に油性液(イ)と水溶性液に分離されていることを確認する。
次に、試験管10本とロートを用意し、和風醤油ごま入ドレッシングが油性液(イ)と水溶性液に分離された状態のボトル6を、3回縦方向上下にふり、ボトル6の注ぎ口4を閉塞するキャップ(図示せず)を開けて、1回に3〜5mlを4〜6回に分けて20±0.5mlを11秒間かけてロートを設置した試験管へボトルに入った和風醤油ごま入ドレッシングを流し込む。
更に、和風醤油ごま入ドレッシングの液体が180mlになったボトルを再び放置し、和風醤油ごま入ドレッシングが完全に油性液(イ)と水溶性液に分離されていることを確認する。
そして、油性液(イ)と水溶性液に分離されているボトル6を、再び、3回縦方向上下にふり、ボトル6の前記キャップを開けて、1回に3〜5mlを4〜6回に分けて、20±0.5mlを11秒間かけてロートを設置した試験管へ、ボトル6に入った和風醤油ごま入ドレッシングを流し込む。
以上の繰り返しを、後8回行い、200ml入りの和風醤油ごま入ドレッシングが入った液体ボトル6を、10本の試験管に注ぎ入れる。
この状態で、10本の試験管に注ぎ入れられた和風醤油ごま入ドレッシングの液体が、油性液(イ)と水溶性液に分離するまで、そのまま試験管の中で放置し、完全に分離した油性液(イ)と水溶性液の容量を調べる。
市販されている和風醤油ごま入ドレッシングのボトル6に装着されている中栓をそのまま使用して、上に記載した評価テストを実施したところ、下に示す表1のとおり、和風醤油ごま入ドレッシングの油性液(イ)と水溶性液が出る割合が、最初に注ぎだした時では、油性液(イ)17ml、水溶性液3mlであったが、2回目は、油性液(イ)5.5ml、水溶性液14.5ml、3回目は、油性液(イ)5.0ml、水溶性液15.0mlと、均一に注ぎ出すことができなかった。
Figure 0003845652
しかしながら、本発明の前記ドレッシング用ノズル付中栓1を設置したボトル6を使用して同じ評価テストを実施したところ、下に示す表2のとおり最初に注ぎ出した時の和風醤油ごま入ドレッシングの油性液(イ)と水溶性液の割合と、2回目以降に注ぎ出した時の和風醤油ごま入ドレッシングの油性液(イ)と水溶性液の割合が、約±1ml前後の誤差しか発生しない評価結果であった。
Figure 0003845652
以上の評価結果からも判断できるように、本発明である前記ドレッシング用ノズル付中栓1を設置したボトル6を使用すれば、和風醤油ごま入ドレッシングの残量に関わらず、毎回、油性液(イ)と水溶性液の割合がほぼ、同じ割合の和風醤油ごま入ドレッシングを注ぎ出す事が出来る。エア(ア)のスペースが少ない、注ぎ出し開始1回目の流出時にも効果があり、ドレッシングの残量に関わらず毎回ほぼ同じ味の和風醤油ごま入ドレッシングを味わえる事が出来る。
本発明の異なる第2の実施形態を図6乃至図13に基づいて説明する。ボトル6内の二種以上の異なった材料からなる分離液状ドレッシングのような油分の油性液(イ)と調味液の水溶性液と具材などの固形物からなる被注出物を中栓の一端(前記中栓リング本体5aの下端に相当する)側から混合させて外へ流出させるための中栓をボトル6の入口部に嵌合させて、そのセット時位置決めをリング状の中栓リング本体5aと前記中栓リング本体5aに形成したキャップ本体嵌合部71とで行って、中栓をボトル6の入口部に設置する。また、前記中栓の他端(前記中栓リング本体5aの上端が相当する)側に、中栓リング本体5aの上端の壁部をボトル6内にある前記被注出物を誘導し外へ流出するためのガイド内壁8aを通り、キャップ本体14aに形成された注ぎ口4aを構成する。
前記中栓リング本体5aの上端と下端との中間位置に板状の壁板9aを形成する。すなわち、中栓の一端(前記中栓リング本体5aの下端に相当する)と中栓の他端(前記中栓リング本体5aの上端に相当する)との中間位置に壁板9aを備えている。前記壁板9aには注ぎ口4aと同じ位置側に開口した開口部10aを設け、前記中栓リング本体5aの下端側にボトル6内にあって前記注ぎ口4aと同じ位置側で前記開口部10aと連通する筒状のノズル部21を設ける。前記筒状のノズル部21は前記ボトル内壁6aに面した位置方向に開口したノズル部下端であるノズル部入口2a1と底面側が壁となるノズル部壁面91を構成する。
前記壁板9aと前記ノズル部壁板91は、ボトル6の傾斜が行われた時に、中層部の油性液(イ)と混合液(ウ)は、前記壁板9及び前記ノズル部壁板91にぶつかることで攪拌作用が発生するとともに中層部の油性液(イ)の流出を抑える作用が発生するため、ボトル6内の被注出物の流れを変えることができる。
前記ノズル部21とボトル内壁6aの間に中栓の一端(前記中栓リング本体5aの下端に相当する)側と連通し、前記注ぎ口4aと設置位置と反対側の対面となる離れた位置側の前記壁板9aに、リング状の筒形体からなる筒部11を前記中栓リング本体5aの下端に延出して設けて、前記筒部11の上面の少なくとも一部が筒部11内径より狭径穴で貫通したエア抜き部3aを形成し、前記筒部11内にエア滞留室13を設けてドレッシング用ノズル付中栓1aを構成して中栓リング本体5aの上端と連通する。この場合、前記ドレッシング用ノズル付中栓1aはポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂材で1パーツ部品として成形する事ができるので、低コストで提供できる。
また、前記ノズル部21の上端面には開口した開口部10aと下端面には開口したノズル部入口2a1を形成し、前記ノズル部21の内壁面の少なくとも一部に、本発明実施例においては開口部10aに、上端狭径から下端広径となる傾斜を形成して流速調整を行う流速調整板12を設けることで、例えば使用前にボトル6を数回振って被注出物を混合させてから、螺合ネジのキャップ等を開け前記被注出物を外へ流出させるが、その動作時間を要する場合に再び油性液(イ)と水溶性液に分離し始めた前記被注出物の油性液(イ)が、前記流速調整板12に衝突し流下速度を低下させることで、より油性液(イ)と水溶性液と固形物が適度に混合した混合液(ウ)を外へ流出させることが可能になる。
更に、前記エア滞留室13の構造として、使用前にボトル6を数回振って被注出物を混合させた場合でも、エア抜き部3aの形状が筒部11の内径より小さく形成しているため、エア抜き部3aからは少量のエア(ア)が外へ噴出しエア滞留室13の中ではエア(ア)だまりが発生するため、被注出物がエア抜け部3aから外へ流出しない構造になる。
また、流出時においても、図10に示すとおりエア抜け部3aから外の空気が入室しエア滞留室13を通ってボトル6の中へ入り込むため、被注出物はエア滞留室13を通ってエア抜け部3aから外へ流出することはない。更に、前記被注出物を外へ流出させる速度についても、前記エア抜け部3aを小径にしているため、エアを取り込む量に制限かかり前記被注出物を外へ流出させる速度が調整され、先に外へ流出しようとしていた油性液(イ)に流出速度の速い水溶性液や固形物が追いつき、より混合された前記混合液(ウ)が外へ流出させることが出来る。
また、図11に示すとおり前記エア滞留室13の機能を有する筒部11aについては複数設置してもほぼ同じ効果を有するが、前記被注出物を外へ流出させる速度の調整が必要な場合は、エア抜け部3aの穴形の大きさを変えることで同じ効果を有することが出来る。
次に、流速調整板12の設置形体が異なる実施例として、図12においては、前記ノズル部21の内壁面の一カ所に上端狭径から下端広径となる大きな傾斜を形成した流速調整板12aをもつノズル部21を示したが、これ以外の形体で前記ノズル部21の内壁面に複数設置することでも同じ効果を有する。
このように形成した前記ドレッシング用ノズル付中栓1aを図10及び図13に示すように、ヒンジキャップ14に取り付けたものをボトル6の開口部へ取り付けて、前記ドレッシング用ノズル付中栓1aとボトル6の入口部へ嵌合させて熱溶着する。また、前記ドレッシング用ノズル付中栓1aにキャップ本体嵌合部71を形成し前記ヒンジキャップ14に嵌合固着させるが、前記ドレッシング用ノズル付中栓1aと前記ヒンジキャップ14をワンパーツとして成形することも可能である。
上記は、ドレッシング用ノズル付中栓1aをボトル6とは別体として説明したが、図10において、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂材でボトル6をドレッシング用ノズル付中栓1a、ヒンジキャップ14および容器本体をワンパーツで構成した容器を形成してもよい。
次に、上記本発明の異なる第2の実施形態の実施例について説明するが、本発明の範囲は以下に示す評価テスト等により制限されるものではない。また、評価テストについては従来の中栓と本発明とを比較したものであるが、流出速度や撹拌の仕方によって変化するものであり、必ずしも同じ結果が得られるわけではないが、同等の結果を得ることができる。
また、以下に示す評価テストを実施するため、市販されている油性液(イ)の比率が高く具材からなる固形物が入った分離液状ドレッシングを使用したが、本発明の前記ドレッシングだけに制限されるものではなく、分離液状ドレッシング等の油性液(イ)と水溶性液と具材からなる固形物からなる被注出物に対して適するものである。
まず、市販されている油性液(イ)の比率が高く具材からなる固形物が入った分離液状ドレッシング250mlの中栓付きボトルと、本発明のボトル6とを用意して、以下の評価テストを実施した。
前記分離液状ドレッシングの構成比率については油性液(イ)4.5、調味液である水溶性液2.75、具材である固形物2.75のものを使用し、前記分離液状ドレッシングが入ったボトル6を放置し油性液(イ)と水溶性液と固形物が完全に分離されたことを確認する。
次に、試験管13本とロートを用意し完全に分離した状態の前記分離液状ドレッシングを3回縦方向上下に振った後、ボトル6の注ぎ口4を閉塞するヒンジキャップ14を開けて1回に3〜6mlに分けて約20mlを約11秒間かけてロートを設置した試験管へボトル6に入った分離液状ドレッシングを流し込む。
更に、内容量が230mlに減少した前記分離液状ドレッシングが入ったボトル6を再び放置し、油性液(イ)と水溶性液と具材が完全に分離されたことを確認する。
再び、完全に分離した状態の前記分離液状ドレッシングを3回縦方向上下に振った後、ボトル6の前記ヒンジキャップ14を開けて1回に3〜6mlに分けて約20mlを約11秒間かけてロートを設置した試験管へボトルに入った分離液状ドレッシングを流し込む。
以上の繰り返しをその後11回繰り返し13本の試験管へ流し込む。この状態で、13本の試験管の中に注ぎ入れられた前記分離液状ドレッシングが、油性液(イ)と水溶性液と具材が完全に分離されるまで放置した後、分離した油性液(イ)と具材を含む水溶性液の容量を調べる。
以上の方法を用い、まず市販品の分離液状ドレッシングのボトル6に装着されている中栓をそのまま使用して評価テストの実施を行ってみたところ、表3に示すとおり油性液(イ)と具材を含む水溶性液が流出する割合は、分離液状ドレッシングがボトル6に入れられた初期の状態では油性液(イ)19.0mlに対し具材を含む水溶性液は1.0mlであった。2回目では油性液(イ)19.0mlに対し具材を含む水溶性液は1.0ml、3回目では12.0mlに対して油性液(イ)は具材を含む水溶性液は8.0mlと均一な比率で流出させることは出来なかった。
Figure 0003845652
次に本発明のドレッシング用ノズル付中栓1aが設置されたボトル6またはこれらを一体化した容器を使用して評価テストの実施を行ったところ、表4に示すとおり油性液(イ)と具材を含む水溶性液が流出する割合は、分離液状ドレッシングがボトル6に入れられた初期の状態では油性液(イ)7.5mlに対し具材を含む水溶性液は12.5mlであった。2回目では油性液(イ)10.0mlに対し具材を含む水溶性液は10.0ml、3回目では8.5mlに対して油性液(イ)は具材を含む水溶性液は11.5mlと約±2ml前後の誤差しか発生しない評価結果であった。
Figure 0003845652
以上の評価結果から判断できるように、本発明のドレッシング用ノズル付中栓1aが設置されたボトル6またはこれらを一体化した容器を使用すれば、分離液状ドレッシングなどの被注出物の油性液(イ)と水溶性液の注出比率をほぼ毎回同じ比率で外へ流出でき、特に油性液(イ)の比率が高く具材からなる固形物の分離液状ドレッシングで、ボトル6内のエア(ア)のスペースが少ない時にも効果があり、毎回同じ味を食すことができる。
本発明の異なる第3の実施形態を図14乃至図17に基づいて説明する。ボトル6内の二種以上の異なった材料からなる分離液状ドレッシングのような油分の油性液(イ)と調味液の水溶性液と具材などの固形物からなる被注出物を中栓の一端(前記中栓リング本体5a1の下端に相当する)側から混合させて外へ流出させるための中栓をボトル6の入口部に嵌合させて、そのセット時位置決めをリング状の中栓リング本体5a1と前記中栓リング本体5a1に形成したボトル嵌合部7aとで行って、中栓をボトル6の入口部に設置する。また、前記中栓の他端(前記中栓リング本体5a1の上端が相当する)側に、中栓リング本体5a1の上端の壁部をボトル6内にある前記被注出物を誘導し外へ流出するためのガイド内壁8a1をとおり注ぎ口4a1構成する。
前記ガイド内壁8a1の周壁より内径位置の下端側に延出して中栓リング本体5a1の上端側に開口した開口部10a1と連通してボトル6内のドレッシングが通る筒状のノズル部21aを設ける。前記ノズル部21aの上面側は周縁から連続して開口した開口部10a1と下面側がボトル内壁6aに面した位置方向に周縁から連続して開口したノズル部入口2a2を形成し、前記ノズル部21aの内壁面同士が結合した壁板9a1を設けドレッシング用ノズル部付中栓1bを構成する。この場合、前記ノズル付中栓1bはポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂材で1パーツ部品として成形する事ができるので、低コストで提供できる。
また、前記中栓ノズル部21aにおいては、前記開口部10a1の周縁形状と前記ノズル部入口2a2の周縁形状が連続同形状を有するため、前記ノズル部21aと対面に位置するノズル部21aがエア滞留室131となり、前記エア滞留室131の上面に位置する開口部10a1が外からのエア取り込みやエア噴出の役目を兼ね備えたエア抜き部3a1の機能も有するため、前記開口部10a1については、どの位置からボトル6を傾斜させても同様に被注出物を外へ流出させることできる。
前記ドレッシング用ノズル付中栓1bをボトル6の入口部に挿入し設置することで、ボトル6を斜めに傾けていくと、前記ノズル部入口2aから被注出物を取り込んで注ぎ口4a1を通って外へ流出させる事が出来る。
図16においては、図15の開口部10a2形状とエア抜け部3a2の形状の異なる第2の形態を実施例として示す。
また図17においては、図15の開口部10a3形状とエア抜け部3a3の形状の異なる第3の形態を実施例として示す。但し、図示の形状に限定されるものではない。
上記は、ドレッシング用ノズル付中栓1bをボトル6とは別体として説明したが、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂材でボトル6をドレッシング用ノズル付中栓1bとをワンパーツで構成した容器を形成してもよい。
次に、本発明の異なる第3の実施形態の実際例を説明するが、本発明の範囲は、以下に示す評価テスト等により制限されるものではない。なお、この評価方法は従来の中栓と本発明品の比較を行う為に実施した為、流出速度や混ぜ方によって変化するものであり、必ずしも同じ結果が得られるわけでは無いが、同等の結果を得る事が出来る。
また、以下に示す評価テストを実施するため、市販されている和風醤油ごま入ドレッシングを使用したが、本発明の範囲は、和風醤油ごま入ドレッシングだけに制限されるものではなく、分離液状ドレッシング等の油成分である油性液(イ)と、水成分からなる分離される液体の水溶性液からなる被注出物に対して、適するものである。
まず、市販されている和風醤油ごま入ドレッシング200mlの中栓付きボトルと、本発明のボトル6とを用意して、以下の評価テストを実施した。
評価テスト方法は、和風醤油ごま入ドレッシング200mlが入ったボトル6を放置し、ドレッシングが完全に油性液(イ)と水溶性液に分離されていることを確認する。
次に、試験管10本とロートを用意し、ドレッシングが油性液(イ)と水溶性液に分離された状態のボトル6を、3回縦方向上下にふり、ボトル6の注ぎ口4を閉塞するキャップ(図示せず)を開けて、過度な注ぎ出し角度をつける事を防ぐ為に1回に3〜6mlを目途に数回に分けて約20mlを約11秒間かけてロートを設置した試験管へ、ボトル6に入ったドレッシングを流し込む。
更に、和風醤油ごま入ドレッシングの液体が180mlになったボトル6を再び放置し、ドレッシングが完全に油性液(イ)と水溶性液に分離されていることを確認する。
そして、ドレッシングが油性液(イ)と水溶性液に分離されているボトル6を、再び、3回縦方向上下にふり、ボトル6の前記キャップを開けて、1回に3〜6mlを数回に分けて、約20mlを約11秒間かけてロートを設置した試験管へ、ボトル6に入ったドレッシングを流し込む。
以上の繰り返しを、後8回行い、200ml入りのドレッシングが入った液体ボトル6を、10本の試験管に注ぎ入れる。
この状態で、10本の試験管に注ぎ入れられたドレッシングの液体が、油性液(イ)と水溶性液に分離するまで、そのまま試験管の中で放置し、完全に分離した油性液(イ)と水溶性液の容量を調べる。
市販されている和風醤油ごま入ドレッシングのボトル6に装着されている中栓をそのまま使用して、上に記載した評価テストを実施したところ、下に示す表5のとおり、ドレッシングの油性液(イ)と水溶性液が出る割合が、最初に注ぎだした時では、油性液(イ)17ml、水溶性液3mlであったが、2回目は、油性液(イ)5.5ml、水溶性液14.5ml、3回目は、油性液(イ)5.0ml、水溶性液15.0mlと、均一に注ぎ出すことができなかった。
Figure 0003845652
しかしながら、本発明のドレッシング用ノズル付中栓1bを設置したボトル6を使用して、同じ評価テストを実施したところ、下に示す表6のとおり、最初に注ぎ出した時の、ドレッシングの油性液(イ)と水溶性液の割合と、2回目以降に注ぎ出した時のドレッシングの油性液(イ)と水溶性液の割合が、ほぼ均一に流出させる事が出来た結果となった。
Figure 0003845652
以上の評価結果からも判断できるように、本発明のドレッシング用ノズル付中栓1bを設置したボトル6を使用すれば、ドレッシングの残量に関わらず、毎回、油性液(イ)と水溶性液の割合がほぼ、同じ割合のドレッシングを、注ぎ出す事が出来る。特に、注ぎだし開始1回目の注ぎ出しの効果が高い。
本発明の異なる第4の実施形態を図18乃至図21に基づいて説明する。ボトル6内の二種以上の異なった材料からなる分離液状ドレッシングのような油分の油性液(イ)と調味液の水溶性液と具材などの固形物からなる被注出物を中栓の一端(前記中栓リング本体5a2の下端に相当する)側から混合させて外へ流出させるための中栓をボトル6の入口部に嵌合させて、そのセット時位置決めをリング状の中栓リング本体5a2と前記中栓リング本体5a2に形成したボトル嵌合部7bとで行って、中栓をボトル6の入口部に設置する。また、前記中栓の他端(前記中栓リング本体5a2の上端が相当する)側に、中栓リング本体5a2の上端の壁部をボトル6内にある前記被注出物を誘導し外へ流出するためのガイド内壁8a2をとおり、キャップ本体14aに形成された注ぎ口4a2を構成する。
前記ガイド内壁8a2の周壁より内径位置の下端側に延出して中栓リング本体5a2の上端側に開口した開口部10a4と連通してボトル6内のドレッシングが通る筒状のノズル部21bを設け、前記ノズル部21bの上面側は周縁から連続して開口した開口部10a4と下面側がボトル内壁6aに面した位置方向に周縁から連続して開口したノズル部入口2a3と底面側が壁となるノズル部壁面91bを形成し、前記ノズル部21bの内壁面同士が結合した壁板9a2を設けドレッシング用ノズル部付中栓1cを構成する。この場合、前記ドレッシング用ノズル付中栓1cはポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂材で1パーツ部品として成形する事ができるので、低コストで提供できる。
また、前記ノズル部21bにおいては、前記開口部10a4の周縁形状と前記ノズル部入口2a3の周縁形状が連続同形状を有するため、前記ノズル部21bと対面に位置するノズル部21bがエア滞留室132となり、前記エア滞留室132の上面に位置する開口部10a4が外からのエア取り込みやエア噴出の役目を兼ね備えたエア抜き部3a4の機能も有するため、前記開口部10a4については、どの位置からボトル6を傾斜させても同様に被注出物を外へ流出させることできる。
図20においては、本発明のドレッシング用ノズル部付中栓1cをボトル6の開口部へ嵌合させたものに、開封時引きちぎりを容易するために形成させたプルリング部14b機能がついたキャップ本体14aを前記ボトル6へ嵌合させた状態を示したものであるが、これ以外にアルミなどのシール材をドレッシング用ノズル部付中栓1cの天面などへ接着させることも可能である。
また、図21においては、図20に示した前記プルリング部を開封した状態で前記ボトル6を傾斜させ、前記ボトル6内の分離液状ドレッシングなどの被注出物を外へ流出する場合の動作を説明する。消費者の多くはドレッシングの油分である油性液(イ)と、ドレッシングの調味液である水溶性液と、ドレッシングの具材である固形物などが分離された状態になっている被注出物を、使用する前に縦方向上下に攪拌する動作を行うことで被注出物は前記ノズル部21bと壁板9a2とノズル部壁板91aに衝突しながら混合され混合液(ウ)となる。しかし被注出物がボトル6に入れられた初期の状態で使用する場合では、ボトル6内のエア(ア)のスペースが少ないため攪拌が十分に行われず図3に示すようにボトル6を傾斜させると、上層部にエア(ア)、中層部に油性液(イ)、下層部に油性液(イ)と水溶性液と固形物が比較的混合された混合液(ウ)が発生する。そのためボトル6の傾斜が行われた時に、前記混合液(ウ)が存在する周辺に前記ノズル部21bが設置されることから、前記ノズル部21b内に設置されたノズル部入口2a3から前記混合液(ウ)が取り入れられ外へ流出させることができる。
本発明の実施形態を示すノズル付中栓の側面図である。 同実施形態の断面図である。 同実施形態の平面図である。 同実施形態のノズル付中栓をボトルへ嵌合させた断面図である。 同実施形態の注出状態を示す断面図である。 本発明の異なる第2の実施形態を示すノズル付中栓の立体図である。 図6の断面図である。 図6の平面図である。 図6の底面図である。 図6をボトルとキャップ本体へ嵌合させた断面図である。 図6の筒部の異なる実施形態を示す立体図である。 図6の流速調整板の異なる実施形態を示す断面図である。 図6をヒンジキャップへ嵌合させた断面図である。 本発明の異なる第3の実施形態を示すノズル付中栓の断面図である。 図14の平面図である。 図15の異なる第2の実施形態を示す平面図である。 図15の異なる第3の実施形態を示す平面図である。 本発明の異なる第4の実施形態を示すノズル付中栓の断面図である。 図18の平面図である。 図18をボトルとキャップ本体へ嵌合させた断面図である。 図18の注出状態を示す断面図である。
符号の説明
1 ノズル付中栓
1a ノズル付中栓
1b ノズル付中栓
1c ノズル付中栓
2 ノズル部
21 ノズル部
21a ノズル部
21b ノズル部
2a ノズル部入口
2a1 ノズル部入口
2a2 ノズル部入口
2a3 ノズル部入口
3 エア抜き部
3a エア抜き部
3a1 エア抜き部
3a2 エア抜き部
3a3 エア抜き部
3a4 エア抜き部
4 注ぎ口
4a 注ぎ口
4a1 注ぎ口
4a2 注ぎ口
5 中栓リング本体
5a 中栓リング本体
5a1 中栓リング本体
5a2 中栓リング本体
6 ボトル
6a ボトル内壁
7 ボトル嵌合部
7a ボトル嵌合部
7b ボトル嵌合部
71 キャップ本体嵌合部
8 ガイド内壁
8a ガイド内壁
8a1 ガイド内壁
8a2 ガイド内壁
9 壁板
9a 壁板
9a1 壁板
9a2 壁板
91 ノズル部壁板
91a ノズル部壁板
10 開口部
10a 開口部
10a1 開口部
10a2 開口部
10a3 開口部
10a4 開口部
11 筒部
11a 筒部
12 流速調整板
12a 流速調整板
13 エア滞留室
131 エア滞留室
132 エア滞留室
14 ヒンジキャップ
14a キャップ本体
14b プルリング部
ア エア
イ 油性液
ウ 混合液

Claims (5)

  1. 二種以上の異なった材料からなるドレッシングが入ったボトルの入口部(6)にリング状の中栓リング本体(5、5a1)を備えたドレッシング用ノズル付中栓において、中栓リング本体(5、5a1)の上端の壁部をドレッシングを誘導して外へ流出するガイド内壁(8、8a1)のある注ぎ口(4、4a1)とし、前記中栓リング本体(5、5a1)の上端と下端との中間位置に壁板(9、9a1)を形成し、前記壁板(9、9a1)には開口部(10、10a1、10a2、10a3)を備えるとともに反対側の位置側にエア抜き部(3、3a1、3a2、3a3)を備えて、前記中栓リング本体(5、5a1)の下端にボトル(6)内にあって前記注ぎ口(4、4a1)と前記開口部(10、10a1、10a2、10a3)と連通するノズル部(2、21a)を設け、前記ノズル部(2、21a)は前記ボトル内壁(6a)に面して開口したノズル部入口(2a、2a2)を有することによりノズル付中栓(1、1b)を構成し、前記壁板(9、9a1)と前記ノズル部(2、21a)とでドレッシングを攪拌させることを特徴とするドレッシング用ノズル付中栓。
  2. 二種以上の異なった材料からなるドレッシングが入ったボトルの入口部(6)にガイド内壁(8a、8a2)のあるリング状の中栓リング本体(5a、5a2)と前記ドレッシングがガイド内壁(8a、8a2)を通り注ぎ口(4a、4a2)から外へ流出するように形成されたキャップ本体(14a)を備えたドレッシング用容器のドレッシング用ノズル付中栓において、前記中栓リング本体(5a、5a2)の上端と下端との中間位置に壁板(9a、9a2)を備え、前記壁板(9a、9a2)には開口部(10a、10a4)を備えるとともに反対側の位置側にエア抜き部(3a、3a4)を備えて、前記中栓リング本体(5a、5a2)の下端にボトル(6)内にあって前記開口部(10a、10a4)と連通するノズル部(21、21b)を設け、前記ノズル部(21、21b)は前記ボトル内(6a)壁に面して開口したノズル部入口(2a1、2a3)と底面側が壁となるノズル部壁板(91、91a)を有することによりノズル付中栓(1a、1c)を構成し、前記壁板(9a、9a2)と前記ノズル部壁板(91、91a)とでドレッシングを攪拌させることを特徴とするドレッシング用ノズル付中栓。
  3. 前記ノズル部(2、21、21a、21b)の内壁面の少なくとも一部に上端狭径から下端広径となる傾斜を形成して流速調整を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載のドレッシング用ノズル付中栓。
  4. 前記エア抜き部(3、3a、3a1、3a2、3a3、3a4)の位置において、筒形体からなる筒部(11、11a)を前記中栓リング本体(5、5a、5a1、5a2)の下端に延出して設けて、前記筒部(11、11a)を前記エア抜き部(3、3a、3a1、3a2、3a3、3a4)と連通させてエア滞留室(13,131,132)を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のいづれか一つのドレッシング用ノズル付中栓。
  5. 請求項1乃至4記載のいづれか一つのドレッシング用ノズル付中栓(1、1a、1b、1c)を前記ボトル(6)と一体としたことを特徴とするドレッシング用容器。
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