JP3844937B2 - 配管保護カバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに組付け可能な基台と蓋体とで構成され、内部に給水湯管等を収容して保護する配管保護カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の配管保護カバーとして、実公平6−18312号公報に開示されているものが知られており、これが図6に示されている。図6において、この保護カバーC’は、相互に組み付けられる基台51と蓋体52とから成り、蓋体52の開口部を断熱材53により閉塞して、基台51の両側壁部51aの外周と、蓋体52の内周との間に形成される空気層54により断熱性を高める構成である。
【0003】
上記保護カバーC’では、別体の断熱材53が必要となり、しかも、この断熱材53を蓋体52の天板部の裏面に貼り付けたりするのが、大変に面倒な作業であった。また、前記断熱材53、或いは蓋体52の開口幅の寸法誤差や、該開口部への断熱材53の嵌入不十分等によって、蓋体開口部の閉塞が完全でない場合が多く、基台51の内部と完全に隔離された空気層を設けることは困難であるために、十分な断熱効果が得られなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、別体の断熱材等を使用せずに、構造自体によって高い断熱効果が得られる配管保護カバーの提供を課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するための請求項1の発明は、各嵌合部の嵌合により互いに組付け可能な基台と蓋体とで構成され、内部に給水湯管等の配管を収容して保護する配管保護カバーであって、前記蓋体は、外壁部と、該外壁部と所定間隔をおいて該外壁部に沿って形成される内壁部とを備え、断面視において前記外壁部及び内壁部の間に密閉され、かつ連続した空気層となる中空部が形成されて、蓋体の前記中空部は、基台と蓋体とが組み付けられた状態で、基台内部に収容された配管の上方、及び両側方にそれぞれ形成され、前記基台の両側壁部が基台内部に収容された配管に弾接した状態において、前記基台内部に収容された配管の上方及び両側方に、前記中空部により形成された空気層と異なる第2の空気層 を形成すべく、前記蓋体の内面は、基台の両側壁部、及びこれに連続する配管の上端部と離れて形成されていることを特徴としている。
【0006】
請求項1の発明によれば、蓋体には、断面視において連続した空気層となる中空部が形成されて、該中空部は、基台と蓋体とが一体に組み付けられた状態で、基台内部に収容された配管の上方、及び両側方に配置されるように形成され、しかも基台と蓋体とが組み付けられた状態において、前記蓋体の内面と、基台内部に収容される配管、及び基台の側壁部との間に、前記中空部により基台に形成された空気層とは異なる第2の空気層が形成されていて、前記配管は内外二層の空気層で覆われるために、保護カバーの構造自体によって断熱性が一層に高められる。このように、保護カバーの構造自体によって高い断熱性が得られるため、別体の断熱材等を使用する必要がなくなって、その貼付け作業等が不要となり、配管の施工性も高まる
【0007】
また、請求項の発明は、請求項の発明において、前記蓋体は、前記蓋体の外方又は内方から作用する衝撃を吸収可能とすべく、前記中空部を形成する外壁部又は内壁部が、該中空部の内方に変形可能に形成された構成であるので、請求項1の発明の上記作用効果に加えて、蓋体に作用する衝撃力を効果的に吸収できる。更に、請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、前記蓋体の嵌合部が中空構造になっているために、保護カバーの構造自体による断熱性が一層に高められる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例の配管保護カバーC1 内に給水湯管Pを収容した状態の部分斜視図であり、図2は、同じく横断面図であり、図3は、配管保護カバーC1 の分解斜視図であり、図4は、同じく分解状態の横断面図である。図1ないし図4において、配管保護カバーC1 は、互いに組み付けられる基台10と蓋体20とから成り、この基台10と蓋体20は、いずれも長尺状をした樹脂の押出成形品である。基台10は、断面略U字状をしていて、底壁部11の幅方向の両端部に、それぞれ側壁部12が起立された構成であって、両側壁部12の基端部は、外方に向けて屈曲形成されて、側壁部12の基端部と、前記底壁部11の幅方向の両端部との間の凹状となった部分は嵌合凹部13となっている。また、両側壁部12の基端部の外方に屈曲した部分の内側には、この両側壁部12の間に収容される給水湯管Pの下端部の両側を支持するための支持突起部14がそれぞれ垂直に形成されている。また、両側壁部12は、弾性変形可能であって、その上端部は、内方に向けて緩やかにわん曲されて、両側壁部12の間に収容される給水湯管Pの外周面に弾接可能になっている。また、底壁部11の幅方向の両端部には、設置板部15が段差状となって設けられて、設置状態において、前記底壁部11の裏面には、空隙部が形成される。
【0009】
一方、蓋体20は、断面逆U字状であって、しかも、断面視において中空筒状をしており、天壁部21の幅方向の両端に側壁部22がそれぞれ下方に向けて連設され、更に、各側壁部22の下端部の内側には、前記基台10の嵌合凹部13に嵌合される嵌合凸部23が設けられた構成である。また、前記天壁部21、両側壁部22及び両嵌合凸部23の部分は、いずれも中空状に成形されて、断面視において密閉された逆U字状の空気層24が形成されている。また、この蓋体20は、前記空気層24を主体にして見ると、その内外には、それぞれ内壁部25及び外壁部26が設けられて、これらの各壁部25,26は、いずれも内方に向けて変形可能になっている。また、内壁部25における側壁部22の部分は、基台10と蓋体20とを組み付けた状態において、基台10の側壁部12との間に空気層27が形成可能なように、外壁部26に近接した状態で、基台10の側壁部12と略平行となっている。また、内壁部25における天壁部21の部分は、給水湯管Pとの間に空気層27が形成可能なように、円弧状に成形されている。
【0010】
このため、基台10の両側壁部12の間に給水湯管Pを収容した状態で、前記基台10に対して蓋体20を上方から押し込むと、その嵌合凸部23が、基台10の両側壁部12の外面に弾接することにより、その両側壁部22の部分が外方に弾性変形されて、前記嵌合凸部23が基台10の嵌合凹部13の部分に達すると、蓋体20の両側壁部22が原形状に復元して、基台10の嵌合凹部13と蓋体20の嵌合凸部23とが互いに嵌合されて、基台10と蓋体20とが一体に組み付けられる。ここで、蓋体20の両側壁部22は、空気層24を有していて、薄肉の内壁部25が弾性変形し易い構造になっている結果、前記両側壁部22そのものが弾性変形し易くなって、基台10の嵌合凹部13と蓋体20の嵌合凸部23との嵌合が容易となる。また、上記状態においては、基台10の両側壁部12の略上半部は、この両側壁部12の間に収容された給水湯管Pの外周面に弾接しているために、基台10の両側壁部12、及びこれに連続する給水湯管Pの上端部と、蓋体20の内壁部25との間には、所定の隙間が形成されて、該隙間は、他の部分と隔離された空気層27となっている。
【0011】
このように、本実施例の配管保護カバーC1 は、これを構成する蓋体20の断面視の全域に亘って外部と密閉された空気層24が設けられ、しかも、基台10と蓋体20とを相互に組み付けることにより、蓋体20の構造自体によって、その内部に設けられた前記空気層24とは別の空気層27が形成され、両空気層24,27が相乗して、断熱材等の別部材を使用せずに、高い断熱効果が発揮される。
【0012】
また、本実施例の配管保護カバーC1 は、その蓋体20を中空筒状に形成している内壁部25又は外壁部26が内方に向けて変形可能となっているために、前記蓋体20に外方から衝撃が作用したり、或いは収容した給水湯管Pに通水湯されて、前記給水湯管Pが踊ったりして、前記蓋体20に内方から衝撃が作用した場合には、前記内壁部25又は外壁部26が変形して、前記衝撃が効果的に吸収される。
【0013】
なお、前記した配管保護カバーC1 は、断面視において、全体が一つの中空筒状となって、その中空部である空気層24は、断面視において連続しているが、全体としての中空部内に1ないし複数の隔離壁部が設けられて、断面視において複数の中空部が存在する構成にすることも可能である。この構造であると、前記隔離壁部の存在によって、蓋体の強度が高まる。
【0014】
引き続いて、図5を参照にして、本発明の第2実施例の配管保護カバーC2 について説明する。この保護カバーC2 は、互いに組み付けられる基台30と蓋体40とから成る。基台30は、底壁部31の両端部に側壁部32が設けられた構成であって、各側壁部32の略下半部は、厚肉に成形されていると共に、その略上半部は、薄肉板状に成形されていて、各側壁部32の略上半部の外側には、それぞれ嵌合凸部33が設けられている。また、底壁部31には、断面長方形状の空気層34を形成する中空部が設けられていると共に、前記各側壁部32の略下半部の厚肉に成形された部分には、空気層35を形成する中空部がそれぞれ設けられている。
【0015】
一方、蓋体40は、天壁部41の幅方向の両端部に下方に向けて側壁部42がそれぞれ連設されて、各側壁部42の上端部の内側の部分に、前記嵌合凸部33と嵌合される嵌合凹部43が設けられ、前記天壁部41及び前記各側壁部42には、ほぼその全域に亘って空気層44を形成する中空部が設けられた構成である。このため、前記蓋体40は、前記空気層44を主体にして見ると、その内外には、それぞれ内壁部45及び外壁部46が設けられて、これらの各壁部45,46は、いずれも内方に向けて変形可能となっている。そして、基台30の両側壁部32の間に給水湯管Pを収容した状態で、該基台30に対して蓋体40を押し込むと、両側壁部42、特に側壁部42を構成する内壁部45が外方に弾性変形して、その嵌合凹部43に、基台30の嵌合凸部33が嵌合されると、前記両側壁部42は、原形状に復元して、基台30と蓋体40とが一体に組み付けられる。この組付け状態においては、蓋体40の内壁部45及び基台30の両側壁部32の内面と、給水湯管Pの外面との間に、基台30と蓋体40との組付けによる空気層47が形成される。
【0016】
このように、第2実施例の配管保護カバーC2 は、これを構成する基台30と蓋体40との双方に空気層34,35,44が設けられていることに特徴があって、保護カバーC2 を構成する基台30と蓋体40の構造自体によって、給水湯管Pの収容状態において、ほぼその全周に亘って空気層を設けることができて、断熱効果が一層高まる利点がある。また、基台30と蓋体40との組付けにより形成される空気層47も断熱性の向上に寄与する。更に、蓋体40には、その断面視の全域に亘って空気層44が形成されていて、該空気層44を形成する内壁部45及び外壁部46が薄肉状となるために、内外から蓋体40に作用する衝撃は、効果的に吸収される利点もある。
【0017】
また、本発明を実施可能な配管保護カバーとは、上記した基台10,30及び蓋体20,40のような長尺状のものに限られず、所定長に切断されて設置された前記基台10,30及び蓋体20,40を、その直線接続部、或いは屈曲接続部において接続するための長さの短い接続部保護カバーに対しても実施可能である。このような短い接続部保護カバーは、射出成形されることが多いので、その天壁部、或いは側壁部に成形される中空部は、配管方向に沿って隔壁部が設けられて、該配管方向に沿って断続した構造であってもよい。更に、本発明を実施可能な配管保護カバーとは、上記したような給水湯管に限られず、空調用冷媒管等を収容するための空調用の配管保護カバーに対しても実施可能である。
【0018】
なお、基台と蓋体とからなる配管保護カバーにおいて、蓋体の側壁部の下端部が基台の底壁部の側に廻り込んでいる形状のものにおいて、この廻り込んだ部分を中空構造にして、該部分にも空気層を設けると、蓋体のほぼ全周に亘って空気層が設けられて、その断熱性が一層高められる。
【0019】
【発明の効果】
本発明に係る配管保護カバーは、これを構成する蓋体に、基台と蓋体との組付け状態で基台内部に収容された配管の上方、及び両側方に配置された空気層となる中空部が形成されているのに加えて、前記組付け状態で、基台の両側壁部が配管に弾接して、基台内部に収容された配管の上方、及び両側方に、前記空気層とは異なる第2の空気層が形成されて、前記配管の上方、及び両側方は、内外二層の空気層によって覆われる。よって、本発明に係る配管保護カバーは、別体の断熱材等を使用せずに、構造自体によって高い断熱効果を得ることができると共に、別体の断熱材等を使用しないために、その貼付け作業等が不となって、施工性も高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の配管保護カバーC1 内に給水湯管Pを収容した状態の部分斜視図である。
【図2】 同じく横断面図である。
【図3】 配管保護カバーC1 の分解斜視図である。
【図4】 同じく分解状態の横断面図である。
【図5】 本発明の第2実施例の配管保護カバーC2 の横断面図である。
【図6】 従来の配管保護カバーC’の横断面図である。
【符号の説明】
1,C2 :配管保護カバー
P:給水湯管(配管)
10,30:基台
20,40:蓋体
23:蓋体の嵌合凸部(嵌合部)
24,34,35,44:空気層
25,45:蓋体の内壁部
26,46:蓋体の外壁部
27,47:空気層(第2の空気層)
43:蓋体の嵌合凹部(嵌合部)

Claims (3)

  1. 各嵌合部の嵌合により互いに組付け可能な基台と蓋体とで構成され、内部に給水湯管等の配管を収容して保護する配管保護カバーであって、
    前記蓋体は、外壁部と、該外壁部と所定間隔をおいて該外壁部に沿って形成される内壁部とを備え、断面視において前記外壁部及び内壁部の間に密閉され、かつ連続した空気層となる中空部が形成されて、蓋体の前記中空部は、基台と蓋体とが組み付けられた状態で、基台内部に収容された配管の上方、及び両側方にそれぞれ形成され、
    前記基台の両側壁部が基台内部に収容された配管に弾接した状態において、前記基台内部に収容された配管の上方及び両側方に、前記中空部により形成された空気層と異なる第2の空気層を形成すべく、前記蓋体の内面は、基台の両側壁部、及びこれに連続する配管の上端部と離れて形成されていることを特徴とする配管保護カバー。
  2. 前記蓋体は、前記蓋体の外方又は内方から作用する衝撃を吸収可能とすべく、前記中空部を形成する外壁部又は内壁部が、該中空部の内方に変形可能に形成されていることを特徴とする請求項に記載の配管保護カバー。
  3. 前記蓋体の嵌合部は、中空構造になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の配管保護カバー。
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