JPS6033596Y2

JPS6033596Y2 - 高周波加熱装置の扉体

Info

Publication number: JPS6033596Y2
Application number: JP12380079U
Authority: JP
Inventors: 俊一上村; 秀信羽切
Original assignee: 株式会社東芝
Priority date: 1979-09-07
Filing date: 1979-09-07
Publication date: 1985-10-05
Also published as: JPS5641496U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は高周波加熱装置に用いられる高周波加熱装置
の扉体の改良に関する。

一般に高周波加熱装置に用いられる扉体には、種々の形
態のものがあり、その代表的一例が第１図に示されてい
る。

すなわち、図中ａは中央に開口からなる透視窓すを有し
、周側に立位壁Ｃを有した第１、のフレーム体（フレー
ム体に相当）であり、この第１のフレーム体ａの外面上
にはたとえば透明なプラスチック板で構成された外バリ
ア体ｄが枠状の扉体カバーｅで挾持されている。

また、第１のフレーム体ａの内面周側部上には、立位壁
Ｃと離間対向して、先端側を内側に向けた状態で断面ク
ランク状を呈した枠状の第２のフレーム体ｆが取着され
ている。

そして１．この第２のフレーム体ｆの先端外側面に板状
のシート板ｇが中央支持の状態で固定ねじｈ・・・によ
りねじ止め固定されシート板ｇの自由端、第２のフレー
ム体ｆ１立位壁Ｃの離間部に所定の開口距離、すなわち
周知である高周波の波長λに対しほぼλ／４の離間距離
を存したチョークキャビティｉを形成している。

さらに第２のフレーム体ｆの外側面には、第１のフレー
ム体ａの開口と離間対向して電波遮蔽部材としての金網
ｊおよびたとえは透明なプラスチック板で構成された内
バリア体ｋが設けられていて、そのうちの内バリア体に
は周縁がシート板ｇと第２のフレーム体ｆの先端部とに
挾持され、また金網ｊも同じく挾持され高周波加熱室１
に臨む透視窓ｍを構成している。

すなわち、金網ｊで漏洩高周波を遮断するようにしてい
る一方、内バリア体にで高周波加熱室１側から侵入する
油などを遮断、さらに外バリア体ｄで外部から針金など
が侵入することがないよう遮断するようにしている。

なお、ｎは裏面カバーである。しかしながら、このよう
な構造の扉体は、外バリア体ｄをねじなく固定するもの
の、内バリア体におよび金網ｊをねじで固定しているた
めに、固定ねじｈ・・・の頭部が第２図に示すように裏
面上に露出してしまう。

そのため、固定ねじｈのねじ孔あるいは頭部に加熱した
被加熱物の油や汚れなどが蓄積しやすく不衛生的であり
、しかもその清掃が行ないにくいという不具合を生じて
いた。

この考案は上記事情に着目してなされたもので、その目
的とするところは、ねじを用いることなく外バリア体、
電波遮蔽部材、内バリア体を固定できる、衛生的で清掃
性の優れた高周波加熱装置の扉体を提供しようとするも
のである。

以下、この考案の一実施例を第３図および第４図を参照
して説明する。

図中１は第１のフレーム体（この考案のフレーム体に相
当）であり、この第１のフレーム体１は金属性部材によ
り形成され、中央に開口枠状からなる透視窓部１ａを、
また周側に立位壁２を形成して構成されている。

そして、この第１のフレーム体１の立位壁２の内側には
、その立位壁２に沿って金属性部材で形成された第２の
フレーム体３が設けられている。

この第２のフレーム体３は、はぼＬ字状の断面を有して
矩形枠状に形成されていて基側３ｂに支持座４が他側と
対向して一体に設けられている。

そして、この第２のフレーム体３は上記立位壁２に側壁
３ａが離間対向した状態で配置され、第１のフレーム体
１の外面方向から支持座４に向って螺挿された固定ねじ
５・・・によって第１のフレーム体１上にねじ止め固定
される。

そして、第２のフレーム３と第１のフレーム１の立位壁
２との離間部に、はぼλ／４を存したチョークキャビテ
ィ６を形成している。

なお、７は裏面カバーである。また、上記第１のフレー
ム体１の外面には、その外面に渡ってたとえば透明なプ
ラスチック板で構成される内バリア体８が設けられてい
る。

なお、内バリア体８の内面には、上記第１のフレーム体
１に螺挿された固定ねじ５・・・の取り付は位置に対応
して凹部８ａ・・・が設けられており、これら凹部８ａ
・・・内に固定ねじ５・・・の頭部が配設される。

また、この内バリア体８の外面上には電波遮蔽部材とし
ての金網９が設けられるとともに、この金網９の外面上
にはたとえば先の内バリア体８と同様、透明なプラスチ
ック板で構成された外バリア体１０が設けられる。

そして金網９には第４図にも示すように内バリア体８、
外バリア体１０の外形よりも大きな外形を有するものが
用いられていて、内バリア体８、金網９、外バリア体１
０の３者から電波シール体１１を構成するようにしてい
る。

すなわち、金網９で漏洩電波を遮断し、内バリア体８お
よび外バリア体１０で金網９側に対する油、異物などの
侵入を遮断するようにしている。

そして、この電波シール体１１は、第１のフレーム体１
に嵌挿された扉体カバーである枠状の側面カバー１２の
″嵌挿に伴ってフレーム体１の外面上に挾持され、内バ
リア体８の内面が透視窓部１ａを介して高周波加熱室１
３に臨み、外バリア体１０の外面が外気に臨む透視窓１
４を構成している。

なお、外バリア体１０には透視窓１４に臨む以外の範囲
面部にシルク印刷が施されており、固定ねじ５・・・を
目視から遮っている。

すなわち、固定ねじ５・・・は外部から見えないように
なっている。

また、上記側面カバー１２のフレーム体１への取り付は
形態としては、第５図に示すようになっている。

すなわち、側面カバー１２の一側内周面には係合爪１２
ａ・・・が設けられており、他側に形成された受部１２
ｂで上記内バリア体８、金網９、外バリア体１０の３者
を受けるとともに、係合爪１２ａ・・・を第１のフレー
ム１の立位壁２に設けた係合受部１ｂ・・・に係合する
ことにより、側面カバー１２の取り付けをなすと同時に
、この際、側面カバー１２と立位壁２との固定面間に上
記金網９の周端部が挿入されて挾持固定されるようにな
っている。

なお１５は高周波吸収体である。

しかして、このような構成された扉体を組立てる場合に
は、まず裏面カバー７を第１のフレーム体１の立位壁２
に係合し、ついで第２のフレーム体３を第１のフレニム
体１の内面における所定部位上に配置する。

つづいて、第１のフレーム体１の外面方向から支持座４
に向って固定ねじ５・・・を螺挿し、第２のフレーム体
３を第１のフレーム１の内面上に固定する。

これにより立位壁２と第２のフレーム体３の側壁３ａと
の周方向離間部に所定のチョークキャビティ６が形成さ
れ、扉体の基本構造が構成される。

こののち、この第１のフレーム体１の外面上に内バリア
体８、金網９、外バリア体１０を順次配置し、側面カバ
ー１２を外面方向からフレーム体１の周側面に嵌挿する
。

このとき途中経過が第６図に示されており、金網９の周
端部は、側面カバー１２の第１のフレーム体１に対する
挿入により、その挿入方向に沿って折曲し、側面カバー
１２の挿入にもとづいて順次側面カバー１２と立位壁と
の面間に挿入され挟持固定される。

そして、側面カバー１２は係合爪１２ａ・・・と係合受
部１ｂ・・・との係合により位置決め固定なされる。

これら一連した組立工程により組立作業が完了する。

このようにして、組立られた扉体は、金網９の周端部が
ねじを要することなく内バリア体８、外バリア体１０と
共に挟持固定されるから第７図に示すようにねじの頭部
が露出することはなく、また裏面にも第８図に示すよう
にねじが露出することはなくなる。

この結果、裏面では不要な突没がない平滑な面となり、
加熱した被加熱物の油、汚れなどの蓄積が生じにくくな
る。

つまり、衛生的であり、しかも清掃が極めて容易となる
。

また、第２のフレーム体３の全体を使ってチョークキャ
ビティ６を形成すると共に、第１のフレーム１の外面上
に電波シール体１１を側面カバー１２を用いて固定する
ようにしたことで、第２のフレーム体３の張り出しを解
消することができるようになり、透視窓１４の透視面積
の拡大を図り、高周波加熱室１３の透視を良好にするこ
とができる利点がある。

そのうえ、シール板といった別途構成部品を第２のフレ
ーム板３て兼用させることができるから、その分、構造
を簡素化することができ、組立てにかかる作業性の向上
を図る利点をもつ。

なお、上記実施例では電波遮蔽部材として金網を用いた
が、パンチング板を用いてもよい。

以上説明したようにこの考案によればねじを用いること
なく外バリア体、電波遮蔽部材、内バリア体の３者を同
時に固定することができる。

この結果、従来のように電波遮蔽部材を固定するための
ねじが露出するといったことはなくなり、衛生的にも清
掃性にも優れる扉体を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の扉体の構造を示す部分断面図、第２図は
その裏面を示す外観図、第３図はこの考案の一実施例を
示す部分断面図、第４図はその分解斜視図、第５図はそ
の扉体カバーのフレーム体への取り付は構造を示す部分
斜視図、第６図は組立て経過状態を示す部分斜視図、第
７図は組立て後の表面を示す斜視図、第８図はその裏面
を示す斜視図である。１・・・・・・第１のフレーム体、（フレーム体）、１
ａ・・・・・・透視窓部、２・・・・・・立位壁、８・
・・・・・内バリア体、９・・・・・・金網（Ｎ波遮蔽
部材）、１０・・・・・・外バリア、１２・・・・・・
側面カバー（扉体カバー）。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

中央に高周波加熱装置の高周波加熱室に臨む透視窓部を
有し、周壁に立位壁を形成してなる枠状のフレーム体と
、このフレーム体の外面に渡り、重合するように配置さ
れた内バリア体および外バリア体と、これら内バリア体
と外バリア体との間に配される外形が上記内バリア体、
外バリア体よりも大きい電波遮蔽部材と、上記フレーム
体に嵌挿され嵌挿に伴って上記内バリア体、電波遮蔽部
材、外バリア体を挾持するとともに、電波遮蔽部材の周
端部をフレーム体との間に配して挾持固定する扉カバー
とを具備したことを特徴とする高周波加熱装置の扉体。