JP3844320B2 - 1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンの製造方法 - Google Patents
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Description
発明の背景
本発明はポリカーボネートに対する分岐剤、より詳しくは以後時々「THPE」と呼ぶ1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンの調製方法に係わる。
米国特許3,579,542および4,992,598に開示されているように、THPEはポリカーボネートに対する分岐剤として通常使用されている。それ故に、ビスフェノールAのようなジヒドロキシ芳香族化合物およびホスゲンまたは炭酸ジフェニルのようなカーボネート源をも含んでいる反応混合物中にTHPEを導入することができる。
【0002】
THPEは通常、フェノールとアセトンとの2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以後「ビスフェノールA」と呼ぶ)を生成する反応と類似したフェノールと4−ヒドロキシアセトフェノンとの反応により調製される。しかしながら、4−ヒドロキシアセトフェノンは高価なので、この方法は経済的には望ましくない。
【0003】
出願人所有の米国特許出願08/583,264および08/760,357には、酸性条件下においての促進剤として3−メルカプトプロピオン酸のようなメルカプト化合物の有効量の存在下における過剰のフェノールと2,4−ペンタンジオンとの反応によりTHPEを調製する方法が開示されている。2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(「ビスフェノールA」)が主要な副生物であるが、しかしTHPEをもたらす反応とビスフェノールAをもたらす反応は殆ど互いに独立して生起しているようである。
【0004】
この方法は前記の米国特許出願には60%程度の収率でTHPEを与えると開示されており、代替的な商業ルートとして有望である。しかしながら、通常40℃程度の温度で高い収率でTHPEを与えるには非常に長い反応時間が必要とされることが分かっている。特に60℃およびそれ以上の比較的に高い温度では、反応時間を短縮することができるが、しかしそれにも拘わらず2,4−ペンタンジオンの分解および/または自己縮合のような競合反応の発生のために最適な収率は得られることができないようである。
【0005】
全体的な結果としては殆ど、理論値の55%またはそれ以上のTHPE収率は少なくとも40時間の反応時間を使用することによってのみ達成できるということになる。しかし、このような長時間の処方は商業的な使用には望ましくない。
米国特許5,463,140にはフェノールとカルボニル化合物との縮合によるポリフェノール類の生成に促進剤としてメルカプトスルホン酸を使用することが開示されている。そこに開示されているカルボニル化合物の一つはアセチルアセトン(2,4−ペンタンジオン)であるが、しかしこれから得られる如何なる生成物の同定も開示されていない。この反応に無機酸を使用することがこの米国特許に述べられているのが見られるのはその実施例2においてのみであり、そこでは3−メルカプトプロパンスルホン酸ナトリウム塩を若干過剰の硫酸で中和して生成された3−メルカプトプロパンスルホン酸の存在下でフェノールが9−フルオレノンと縮合されている。
【0006】
それ故、フェノールと2,4−ペンタンジオンとからTHPEを調製する既に開示されている方法の変形法であって、反応時間が24時間以内で、必須反応物質である2,4−ペンタンジオンを消費する副反応を最小にする温度にて、理論値の少なくとも55%の収率でこの生成物を提供するような方法を開発することが大いに望ましかろう。
【0007】
発明の要約
本発明は比較的に穏やかな条件下において、そして24時間またはそれ未満ですらの反応時間で、特に高い収率で、フェノールと2,4−ペンタンジオンとからTHPEを製造する方法を提供する。
本発明は、約30−55℃の範囲の温度において、フェノール対2,4−ペンタンジオンのモル比が少なくとも約6:1であるフェノールと2,4−ペンタンジオンの混合物を、フェノールに基づき少なくとも0.8重量%の促進剤としての少なくとも1種のメルカプトスルホン酸および該メルカプトスルホン酸に対して少なくとも約7.5:1の当量比の硫酸に接触させてビスフェノールAおよび1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンの混合物を生成することからなる、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンの製造方法に係わる。
【0008】
好適な実施の態様の詳細な既述
本発明によれば、フェノールと2,4−ペンタンジオンは少なくとも約6:1そして好ましくは約6−9:1のモル比で使用される。これらの試薬は任意の順序で配合することができるが、フェノールを常時大過剰に維持するためには2,4−ペンタンジオンを最後に増分的に(例えば滴下して)導入することがしばしば有利である。溶剤を使用することができるが、溶剤は通常必要ないしまた好ましくもない。
【0009】
更に必須な成分は少なくとも1種のメルカプトスルホン酸および硫酸である。メルカプトスルホン酸は前述の米国特許5,463,140に開示されたもののいずれでもよい。メルカプトスルホン酸は好ましくはモノマー状のメルカプトスルホン酸であり、より好ましくはメルカプトアルカンスルホン酸である。このより好ましい化合物におけるアルキレン基は最も頻繁には約1−15個の炭素原子、そして好ましくは約1−5個の炭素原子を含有する。入手性および特別な効果性からすれば最も好ましい化合物は3−メルカプトプロパンスルホン酸である。メルカプトスルホン酸は遊離の酸としてまたはその塩、典型的にはナトリウム塩のようなアルカリ金属塩として導入することができ、この塩は硫酸と接触されると遊離のスルホン酸に転換される。
【0010】
硫酸は典型的には市販の97%材料として導入される。硫酸とメルカプトスルホン酸との組合せがTHPEを高い収率で与えるのに特に有効であることが分かった。これはメルカプトスルホン酸を3−メルカプトプロピオン酸で置き換えると収率が低下する事実により示された。収率はまた、3−メルカプトプロピオン酸とメタンスルホン酸やp−トルエンスルホン酸のような単純なスルホン酸との組合せを使用するときにも実質的に低下する。
【0011】
反応混合物中のメルカプトスルホン酸の割合はフェノールに基づいて遊離の酸として計算して少なくとも0.8重量%、最も頻繁には0.8乃至約3.0重量%である。3.0重量%より割合を多くしても収率を実質的に改善しない。しかし、0.8重量%より少ない割合では収率は目立って減少する。
反応混合物中の硫酸の割合は比較的高く、メルカプトスルホン酸の当量に対する当量比が少なくとも約7.5:1、一般に約7.5−10.0:1である。遊離の酸の代わりに使用することのできるメルカプトスルホン酸の塩を中和するには更に1当量の硫酸が必要とされよう。
【0012】
本発明に従って使用される反応温度は約30−55℃の範囲内であり、好ましくは約40−50℃である。30℃より低い温度では反応は非常に遅くなろうし、一方55℃より高いと2,4−ペンタンジオンを巻き込んだ競合反応によりTHPEの収率が低下される可能性がある。しばしば反応を窒素やアルゴンのような不活性雰囲気内で行うことが好ましい。穏やかな真空の適用も有益となりえよう。
【0013】
本発明の方法によって製造されたTHPEは好ましくは特定の一連の工程で精製される。上述したような2,4−ペンタンジオンとフェノールとの反応が完結した時点で行われる第一の工程は粗生成物、最も頻繁には未反応のフェノールを少量含んだTHPEとビスフェノールAとの混合物を塩素化アルカン、最も頻繁にはメチレンクロライドと組み合わせることである。メチレンクロライドの十分量は粗生成物に対する容量比として少なくとも約2.5:1、最も頻繁には約3:1である。このメチレンクロライドの添加の前または後に、水酸化ナトリウムや重炭酸ナトリウムのような塩基性試薬を添加して粗生成物を中和することができる。
【0014】
この塩素化アルカンとの組合せを調製すると、THPEとビスフェノールAのTHPE−濃縮混合物(以後「濃縮混合物」と呼ぶ)が析出し、これを単離することができる。この濃縮混合物には約98重量%もの多量のTHPEが含まれている可能性があり、残りは主にビスフェノールAである。
この粗生成物の濃縮混合物への転換にともない実質的な色の減少が起きる。最も頻繁には、この粗生成物のAPHA色数が約2000以上であるのに対して、この濃縮混合物の色数は1000程度である。ポリカーボネートに対する分岐剤として使用するためにはしかし、色数が150以下の本質的に色のない生成物が一般に必要とされる。塩素化アルカンで繰り返し洗浄しても更に精製および脱色を達成することはできないので、別の更なる精製工程が必要とされよう。
【0015】
この更なる精製工程の第一工程では、濃縮混合物を少なくとも30容量%のメタノールを含有するメタノール−水混合物と接触させることができる。このメタノール−水混合物中のメタノールの容量が30%未満だと、実質的な量、典型的には2重量%より多いビスフェノールAが生成物中に残留することが分かった。最も頻繁には、このメタノール−水混合物中のメタノールの割合は30−40容量%の程度である。このメタノール−水混合物中にTHPEが溶解するのを抑圧するため、この混合物を使用に先立ちTHPEで飽和させる。このように飽和されたメタノール−水混合物を以後時々「洗浄液」と表示する。
【0016】
この洗浄液と濃縮混合物との間の接触はスラリー化によるかまたは簡単に洗浄することによりなしうる。典型的な接触温度は約25−50℃の範囲である。この洗浄液には更に脱色割合、最も頻繁には約0.01−0.10重量%のアルカリ金属の硼水素化物または亜二チオン酸塩、好ましくは硼水素化ナトリウム(NaBH4)または亜二チオン酸ナトリウム(Na2S2O3)を含ませることができる。硼水素化ナトリウムが好ましい。
【0017】
この接触がスラリー化によって行われるときは、最も頻繁にはスラリーの生成により高い温度が使用された場合には約25℃に冷却してから、こうして得られたTHPEスラリーから濾過することにより精製されたTHPEが回収される。この工程で生成された精製THPEは一般に少なくとも98%純粋であり、ビスフェノールAが実質的な量で存在する唯一の不純物である。
【0018】
精製されたTHPEから回収されたメタノール−水濾液はそれ自体がTHPEで飽和されている。それ故、この濾液は更に別の濃縮混合物に対して洗浄液として使用するために再循環することができる。
上記の精製法から得られた精製THPEは一般に明るいクリーム色をしている。これをメタノールに溶解しそして脱色割合のアルカリ金属硼水素化物または亜二チオン酸塩で処理することにより本質的に純粋な白色生成物に変換することができる。この始め琥珀色の溶液はこのような処理により淡い黄色になる。この溶液を濾過し25−50℃の範囲の温度に維持した後、同じ温度の水を攪拌しながらゆっくり加え、必要ならこの溶液を周囲温度に冷却して、本質的に純粋なTHPEを白色の固体として析出させることができる。
【0019】
前記洗浄液と濃縮混合物との間の接触がスラリー化ではなく、例えばフィルターケーキに洗浄液を噴霧するなどして洗浄により行われるときは、こうして得られる濃縮混合物はしばしば約5重量%に及ぶ幾分より高い含有量のビスフェノールAを含む可能性がある。この混合物は次いで更に上述したようにして脱色割合のアルカリ金属硼水素化物または亜二チオン酸塩を含んだメタノールと、そして随意には更に又脱色炭と接触させることができる。必要なら濾過した後、得られた溶液を水と組み合わせることにより最終生成物を析出させることができ、この最終生成物には一般に少なくとも約96%のTHPEが含まれており、その残部はビスフェノールAである。生成物がポリカーボネート分岐剤として使われるときにはこのような割合のビスフェノールAの存在は許容される。
【0020】
本発明の方法によるTHPEの収率は、上述したような精製の後ですら、理論値の少なくとも約55%である。
本発明を以下の実施例により例証する。
実施例 1−4
機械的なオーバーヘッド・スターラーが装備された500mlの三首丸底フラスコに、フェノール100g(1.06モル)、3−メルカプトプロパンスルホン酸ナトリウム3g(16.9ミリモル)(その遊離酸の2.63gに相当)および内部標準としてのp−テルフェニル200mgを装入した。得られた混合物を各種の反応温度に加熱しそれから2,4−ペンタンジオン13.3ml(129ミリモル)を一度に加えた。最後に、各種の量の97%硫酸を数分間にわたり滴下して加えた。窒素パージの後、或実施例においては反応の過程でハウスバキュームを適用した。この反応の過程にわたり、生成物が析出始めるにつれて反応混合物が褐色帯びた赤色となりそして非常に濃厚となった。この混合物を高圧液体クロマトグラフィーで分析して反応が20時間で完結したことが測定された。
【0021】
全体で24時間の許容反応時間の後、この混合物をメチレンクロライド200mlで希釈した。得られた溶液を1リットルのErlenmyer フラスコに移しそれからメチレンクロライドで全容積が450mlとなるまで希釈した。この混合物を2時間攪拌し、濾過しそして洗浄した。
こうして得られた粗生成物を予めTHPEで飽和された水−メタノール混合物(61:39容量比)100mlで洗浄して余分な色および少量の不純物を除去した。明るいクリーム色をした固体が単離され、これは乾燥するとTHPE、ビスフェノールAおよびフェノールの混合物を与えた。THPEの粗収率を高圧液体クロマトグラフィーで測定した。
【0022】
これらの結果を、3−メルカプトプロパンスルホン酸の代わりに等量の3−メルカプトプロピオン酸を使用した対照例1と比較して、表Iに示す。
【0023】
表Iにおける結果は、3−メルカプトプロピオン酸を促進剤として使用した類似の反応が単に51%の粗収率しか与えなかった対照例1と比較して、本発明の方法によれば55%以上の粗収率が常に得られることを実証している。
実施例 5−7
3−メルカプトプロパンスルホン酸ナトリウムの割合を変えて実施例4の処方を繰り返した。上述した仕上げ処理手順の後、粗THPEをメタノールに溶解しそれから少量の硼水素化物を加え、次いで脱色炭を加えた。この混合物を窒素下に30分間攪拌しそして濾過してから、硼水素化ナトリウムを溶解して含む水を精製された生成物を析出させるのに必要な量より過剰に1.2時間にわたり攪拌しながら滴下して加えた。固体の生成物を濾過してから一定重量になるまで60℃で乾燥したところ、THPE約96.5%を含み残部がビスフェノールAの生成物をもたらした。THPEの精製収率を計算しそしてこれらの結果を、スルホン酸の使用量が0.8%未満であった2つの対照例と比較して、表IIに示した。
【0024】
これから、精製後においてすら本発明の方法によれば比較的に高い収率で生成物が得られることは明らかである。しかしながら、スルホン酸の割合が0.8%未満だと、実質的に減少した収率が観察された。
【0025】
実施例 8
38リットルのガラス−内張りした反応器に、フェノール18.2kg(194モル)、3−メルカプトプロパンスルホン酸ナトリウム345gおよび内部標準としてのp−テルフェニル34gを装入した。この混合物を窒素下に攪拌しながら50℃に加熱し、そして97%硫酸1.03kgを数分間にわたって加えたところ、混合物は黄色になり、次いでオレンジ色になった。窒素スパージを10分間継続した後に2,4−ペンタンジオン2.5kg(25モル)を数分間にわたり加えたところ、僅かな発熱が認められた。若干真空を使用しそして攪拌および窒素スパージを22時間継続した。高圧液体クロマトグラフィーで測定すると20時間後に反応は完結していた。
【0026】
50℃でメチレンクロライド17リットルをゆっくりと加え、それからこの混合物をポリエチレンドラム内に注ぎ込み、それから更に38リットルのメチレンクロライドで希釈した。室温で2時間攪拌した後、この混合物をろ過し、それからこの濾過残留物をメチレンクロライド17リットル、水19リットルおよび予めTHPEで飽和された40:60(容量比)のメタノール−水溶液19リットルで洗浄した。この精製生成物を真空中60℃で一定重量になるまで乾燥したところ、分析によればTHPE94.6重量%、ビスフェノールA4.8重量%およびフェノール0.6重量%からなることが示された。粗THPEの収率は理論値の55.8%であった。
Claims (10)
- 30−55℃の範囲の温度において、フェノール対2,4−ペンタンジオンのモル比が少なくとも6:1であるフェノールと2,4−ペンタンジオンの混合物を、フェノールに基づき少なくとも0.8重量%の促進剤としての少なくとも1種のメルカプトスルホン酸および該メルカプトスルホン酸に対して少なくとも7.5:1の当量比の硫酸に接触させてビスフェノールAおよび1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンの混合物を生成することからなる、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンの製造方法。
- 前記メルカプトスルホン酸がメルカプトアルカンスルホン酸である請求項1記載の方法。
- 前記メルカプトスルホン酸の割合がフェノールに基づき0.8乃至3重量%である請求項2記載の方法。
- 前記メルカプトスルホン酸がアルカリ金属塩として導入され、このアルカリ金属塩を追加の硫酸で中和する請求項2記載の方法。
- 前記メルカプトスルホン酸が3−メルカプトプロパンスルホン酸である請求項2記載の方法。
- 前記の生成混合物を1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンで濃縮された1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンとビスフェノールAの混合物の析出物を生成する量の塩素化アルカンと組合せそれからこの析出物を単離し、
前記析出物を少なくとも30容量%のメタノールを含有しそして前もって1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンで飽和されているメタノール−水混合物に接触させて1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンのスラリーを生成し、それから
前記スラリーから精製された1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンを回収する
ことにより前記1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンが精製される請求項2記載の方法。 - 前記メタノール−水混合物が更に脱色割合の硼水素化ナトリウムを含んでいる請求項6記載の方法。
- 前記精製された1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンを更なるメタノールと接触させて溶液を形成し、水と組み合わせることによりこれから更に精製された1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンを析出させる請求項7記載の方法。
- 前記更なるメタノールが脱色割合の硼水素化ナトリウムを含有している請求項8記載の方法。
- 前記の更なるメタノールとの接触が脱色炭との接触をも含む請求項8記載の方法。
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