JP3843852B2 - ヒートポンプ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヒートポンプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ヒートポンプ装置は、一般には図6に示すように、圧縮機51と、利用側熱交換器52、減圧機構としての電動弁53、熱源側熱交換器54とを順に接続して構成される。そして、圧縮機51の吐出管55には、高圧遮断器(HPS)56が介設されている。すなわち、高圧側が何らかの原因で異常に上昇した場合に、この高圧遮断器56を動作させると共に、圧縮機51を停止させるのである。
【0003】
ところで、上記高圧遮断器56には通常ばらつきがある。例えば、高圧遮断器56の作動圧力を14.2MPaに設定した場合、+0〜−0.6MPa程度の誤差がある。そのため、通常運転時の高圧圧力を、上記高圧遮断器56の作動圧力の下限値である13.6MPaよりも低い圧力としなければならなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような場合に、通常運転時の高圧圧力を上昇しようとすれば、高圧遮断器56の作動圧力や設計圧力を上昇させる必要がある。しかし、設計圧力を上げれば、配管肉厚が大となったり、装置全体が大型化したりする。
【0005】
また、負荷変動や起動時等に高圧が一時的に通常時よりも上昇することもあり、一旦高圧遮断器56が作動して、圧縮機51が停止すれば、そのまま再起動させることができず、メンテナンス要員(サービスマン)が点検を行わなければならなかった。すなわち、高圧遮断器56が作動すれば、ヒートポンプ装置を長期(長時間)にわたって使用することができなくなり、ユーザーは快適生活をいとなむことができないおそれがあった。
【0006】
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その一の目的は、設計圧力を上昇させることなく、通常動作時の圧力を上昇させることが可能なヒートポンプ装置を提供することにある。また、他の目的は、高圧遮断器の作動を抑制して、運転を長時間継続させることが可能なヒートポンプ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1のヒートポンプ装置は、圧縮機15と、利用側熱交換器16と、減圧機構17と、熱源側熱交換器18とを順次接続し、高圧異常のときに高圧遮断器24を作動させるヒートポンプ装置であって、上記圧縮機15の停止圧力となる上記高圧遮断器24の実際の作動圧力を記憶していることを特徴としている。
【0008】
請求項1のヒートポンプ装置では、圧縮機15の停止圧力となる上記高圧遮断器24の実際の作動圧力を記憶しているので、高圧遮断器24の実際の作動圧力に基づいて各種制御を行うことができ、設計圧力を上昇させなくても、従来より運転範囲の拡大を図ることができる。
【0009】
請求項2のヒートポンプ装置は、高圧側圧力が上記高圧遮断器24の実際の作動圧力よりも低い基準圧力を越えたときに、この高圧遮断器24を作動させることなく、上記圧縮機15を停止させることを特徴としている。
【0010】
上記請求項2のヒートポンプ装置では、高圧側圧力が上記高圧遮断器24の実際の作動圧力よりも低い基準圧力を越えたときに、高圧遮断器24を作動させることなく、上記圧縮機15を停止させることができ、高圧遮断器24の作動を回避(防止)することができる。これにより、この高圧上昇が一時的である場合に、そのまま再運転させたりすることができる。このような制御は、例えば以下のようにして行うことができる。すなわち、高圧遮断器24の誤差を考慮した設計上の最低動作圧力に基づいて、圧縮機15を停止すべき圧力を定めておき、高圧遮断器24の実際の動作圧力が、上記設計上の最低動作圧力を越えた圧力差分だけ、圧縮機15を実際に停止する圧力を上昇させて設定するのである。
【0011】
請求項3のヒートポンプ装置は、高圧側圧力が上記圧縮機15の停止圧力を越えないように、上記圧縮機15の周波数を制御して、上記圧縮機15の停止を防止することを特徴としている。
【0012】
上記請求項3のヒートポンプ装置では、高圧側圧力が上記圧縮機15の停止圧力を越えて、圧縮機15が停止しそうなときに、圧縮機15の周波数を制御することによって、高圧側圧力を低下(垂下)させることができる。これにより、圧縮機15の停止を回避して、長時間の継続運転が可能となる。
【0013】
請求項4のヒートポンプ装置は、冷媒に超臨界で使用する超臨界冷媒を用いたことを特徴としている。
【0014】
上記請求項4のヒートポンプ装置では、高圧圧力が高く、高圧圧力制御に細心の注意を払う必要がある冷媒を用いているので、上記各作用が一段と顕著に現われる。また、オゾン層の破壊、環境汚染等の問題がなく、地球環境にやさしいヒートポンプ装置となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、この発明のヒートポンプ装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1はこのヒートポンプ装置の簡略図を示し、このヒートポンプ装置2は、貯湯タンク3に貯められた温水を沸き上げてこの貯湯タンク3に貯えるものであり、この貯湯タンク3に貯湯された温湯が図示省略の浴槽等に供給される。すなわち、貯湯タンク3には、その底壁に給水口5が設けられると共に、その上壁に出湯口6が設けられている。そして、給水口5から貯湯タンク3に水道水が供給され、出湯口6から高温の温湯が出湯される。また、貯湯タンク3には、その底壁に取水口10が開設されると共に、側壁(周壁)の上部に湯入口11が開設され、取水口10と湯入口11とが循環路12にて連結されている。そして、この循環路12に水循環用ポンプ13と熱交換路14とが介設されている。なお、給水口5には給水用流路8が接続されている。
【0016】
そして、ヒートポンプ装置2は冷媒回路を備え、この冷媒回路は、圧縮機15と、熱交換路14を構成する利用側熱交換器(水熱交換器)16と、減圧機構(電動膨張弁)17と、熱源側熱交換器(空気熱交換器)18とを順に接続して構成される。すなわち、圧縮機15の吐出管19を水熱交換器16に接続し、水熱交換器16と電動膨張弁17とを冷媒通路20にて接続し、電動膨張弁17と蒸発器18とを冷媒通路21にて接続し、空気熱交換器18と圧縮機15とをアキュームレータ22が介設された冷媒通路23にて接続している。また、冷媒に超臨界で使用する超臨界冷媒(例えば、炭酸ガス)を用いる。なお、図1において、29aは外気温度を検出する外気温度検出用サーミスタである。
【0017】
また、吐出管19には、高圧遮断器(HPS)24と、圧力センサ30aとが介設されている。さらに、上記圧縮機15にはインバータ26が接続され、このインバータ26への入力電流値を検出する後述する入力電流検出手段27としての変成器(CT)27aが設けられている。なお、空気熱交換器18にはこの空気熱交換器18の能力を調整するファン28が付設されている。
【0018】
したがって、圧縮機15を駆動させると共に、水循環用ポンプ13を駆動(作動)させると、貯湯タンク3の底部に設けた取水口10から貯溜水(低温水)が流出し、これが循環路12の熱交換路14を流通する。そのときこの温湯は水熱交換器16によって加熱され(沸き上げられ)、湯入口11から貯湯タンク3の上部に返流される。このような動作を継続して行うことによって、貯湯タンク3に高温の温湯を貯湯することができる。
【0019】
ところで、このヒートポンプ装置の制御部は、図2に示すように、外気温度検出手段29と、圧力検出手段30と、入力電流検出手段27と、記憶手段32と、制御手段33等を備える。そして、圧力検出手段30は上記圧力センサ30aにて構成でき、高圧側の圧力を検出する。また、入力電流検出手段27は上記変成器27aにて構成でき、圧縮機15の入力電流を検出する。さらに、外気温度検出手段29は外気温度検出用サーミスタ29aにて構成することができる。なお、上記記憶手段32や制御手段33は例えばマイクロコンピュータを用いて構成することができる。
【0020】
上記ヒートポンプ装置において、高圧側が何らかの原因で異常に上昇した場合に、この高圧遮断器24が作動すれば、圧縮機15を停止させることになる。しかしながら、高圧遮断器24が作動した場合、一時的な高圧上昇であっても、直ちに再度の運転を行うことができない。このため、一時的な高圧上昇の場合には、この高圧遮断器24を作動させないのが好ましい。そこで、このヒートポンプ装置では、上記圧力検出手段30にて高圧側の圧力を監視(検出)して、高圧遮断器24が作動する前に圧縮機15をソフト的に停止させるようにしている。なお、この一時的な高圧上昇は、この実施の形態のように、水循環用ポンプ12を有する場合、この水循環用ポンプ12にごみやエア(空気)が入り込んだりすることによって生じる。
【0021】
このため、ヒートポンプ装置では、高圧遮断器24の実際の作動圧力よりも所定値だけ低い基準圧力を予め設定しておき、高圧側圧力がこの基準圧力を越えたときに、制御手段33からの指令にて上記圧縮機15を停止させることとしている。この場合、上記記憶手段32に、高圧遮断器24の実際の作動圧力を記憶させている。すなわち、このヒートポンプ装置を製品として出荷する際の検査において、このヒートポンプ装置に装着される高圧遮断器24の実際の作動圧力を検出し、このデータを記憶させるものである。
【0022】
そして、上記圧力検出手段30にて検出される圧力値(PR)を図3に示すように、A〜Eのゾーンに分けてゾーン毎に圧縮機15の周波数の上記制御手段33で上限制限を行う。Aゾーン(復帰ゾーン)は通常使用エリアであり、この制御(ピークカット制御)による周波数の上限制限を行わないゾーンであり、Bゾーン(アップゾーン)は現在の周波数の上限制限では、異常高圧になるおそれがきわめて少ないため、周波数の上限制限をアップ(上昇)させるゾーンであり、Cゾーン(無変化ゾーン)は現在の周波数の上限制限では、異常高圧になるおそれが少ないため、周波数の上限制限を変化させないゾーンであり、Dゾーン(垂下ゾーン)は現在の周波数の上限制限では、異常高圧になるおそれがあるため、周波数の上限制限を垂下(低下)させるゾーンであり、Eゾーン(停止ゾーン)は異常に高圧が上昇しているとして、圧縮機15を停止させるゾーンである。
【0023】
上記各ゾーンは、図3に示すように、PRPC1´〜PRPC5´に基づいて設定される。この場合、PRPC1´〜PRPC5´は、PRPC1〜PRPC5に補正値PRPCBを加えたものとする。ここで、PRPC1とは、復帰域確定圧力であって、例えば、12.7MPaであり、PRPC2とは、アップ域確定圧力であって、例えば、12.9MPaであり、PRPC3とは、無変化域確定圧力であって、例えば、13.1MPaであり、PRPC4とは、垂下域確定圧力であって、例えば、13.3MPaであり、PRPC5とは、停止域確定圧力であって、例えば、13.5MPaである。また、補正値PRPCBは、補正値PRPCB=高圧遮断器24の実際の作動時の圧力値(PR)−定数(PRHPS)となる。ここで、定数(PRHPS)は例えば、13.6MPa(14.2MPa−誤差0.6MPa)である。このため、作動時の実際の圧力値(PR)が例えば14.0MPaであれば、補正値は、14.0MPa−13.6MPaとなって、0.4MPaとなる。従って、各PRPC1´〜PRPC5´は、各PRPC1〜PRPC5にこのような0.4MPa(補正値)を加えたものとなる。すなわち、高圧遮断器24の誤差を考慮した設計上の最低動作圧力(13.6MPa)に基づいて、圧縮機15を停止すべき圧力(PRPC5=13.5MPa)、及び圧縮機15の周波数を垂下させるべき圧力(PRPC4=13.3MPa)を定めておき、高圧遮断器24の実際の動作圧力(14.0MPa)が、上記設計上の最低動作圧力(13.6MPa)を越えた圧力差分(14.0−13.6=0.4MPa)だけ、圧縮機15を実際に停止する圧力(PRPC5´=13.5+0.4=13.9MPa)、及び圧縮機15の実際に垂下させる圧力(PRPC4´=13.3+0.4=13.7MPa)を上昇させて設定するのである。このため、このヒートポンプ装置では、高圧遮断器24の実際の作動圧力に基づいて、高圧遮断器24を作動させない範囲内において、圧縮機15を停止させる高圧側の圧力等を高く設定でき、設計圧力を上昇させることなく、運転範囲を増加させることができる。
【0024】
圧縮機15に周波数が上昇する場合において、PRPC2´未満がAの復帰ゾーンであり、PRPC2´とPRPC3´との間の範囲がBのアップゾーンであり、PRPC3´とPRPC4´との間の範囲がCの無変化ゾーンであり、PRPC4´とPRPC5´との間の範囲がDの垂下ゾーンであり、PRPC5´を越える範囲が停止ゾーンとなる。また、下降する場合において、PRPC5´を越える範囲が停止ゾーンであり、PRPC5´とPRPC3´との間の範囲がDの垂下ゾーンであり、PRPC3´とPRPC2´との間の範囲がCの無変化ゾーンであり、PRPC2´とPRPC1´との間の範囲がBのアップゾーンであり、PRPC1´未満がAの復帰ゾーンである。なお、この図3において、閾値(線上)は増加(上昇)時及び減少(下降)時ともに、その上のゾーンとする。
【0025】
また、ゾーンが変化したとき、圧縮機15の周波数の上限制限を変更する。すなわち、圧力が増加する場合には、A→B、B→C、C→Dがあり、圧力が減少する場合には、D→C、C→Bがある。そして、A→Bに増加した場合には、圧縮機15の周波数をΔFP1だけ垂下させる。また、B→Cに増加した場合には、FUPS=0のとき、圧縮機15の周波数をΔFP1だけ垂下させ、FUPS=1のとき、周波数を保持(維持)する。ここで、ΔFP1は、ゾーン変化時周波数変化幅であり、例えば、2Hzである。また、FUPSとは、アップ済みフラグであり、後述するように、Bゾーンで制限周波数を増加させたときを1とし、増加させていないときを0としている。C→Dに増加した場合にも、圧縮機15の周波数をΔFP1だけ垂下させる。
【0026】
そして、D→Cに減少した場合及びC→Bに減少した場合には、圧縮機15の周波数をそれぞれΔFP2だけ増加させる。ここで、ΔFP2は、ゾーン変化時周波数変化幅であり、例えば、3Hzである。
【0027】
なお、A→Cに増加したときには、A→B、B→Cの上記処理を行い、A→Dに増加したときには、A→B、B→C、C→Dの上記処理を行い、B→Dに増加したときには、B→C、C→Dの上記処理を行う。また、D→Bに減少したときには、D→C、C→Bの上記処理を行い、D→Aに減少したときには、D→C、C→Bの上記処理を行い、C→Aのときは、C→Bの上記処理を行う。
【0028】
次に、各ゾーン内での処理(ゾーンが変化しない場合の処理)を説明する。Aゾーンでは、この制御(ピークカット制御)による周波数の上限制限を解除する。また、Bゾーンでは、TP1毎にΔFP4の割合で制限周波数FPOUTを増加させる。この操作を行ったときは、アップ済みフラグFUPS=1とする。このアップ済みフラグFUPSはこのBゾーン(アップゾーン)以外では0とする。ここで、TP1とは、上限周波数変更間隔タイマであって、例えば、120秒であり、ΔFP4はアップ域での周波数変化幅であって、例えば、3Hzである。また、Cゾーンでは、制限周波数FPOUTを変化させず、Dゾーンでは、TP2毎にΔFP3の割合で制限周波数FPOUTを垂下させる。ここで、TP2は垂下域での上限周波数変更間隔タイマであって、例えば、20秒であり、ΔFP4は垂下域での周波数変化幅であって、例えば、2Hzである。そして、Eゾーンでは、圧縮機15の運転を停止する。
【0029】
このように、上記ヒートポンプ装置によれば、圧縮機15の停止圧力となる高圧遮断器24の実際の作動圧力を記憶し、この作動圧力に基づいて、高圧遮断器24を作動させない範囲において、圧縮機15を停止させる高圧側の圧力(基準圧力)を設定している。そのため、圧縮機15を停止させることになる高圧側の圧力(基準圧力)を従来よりも上昇させても、高圧遮断器24を作動させないようにすることができる。これによって、設計圧力を余分に高い圧力とすることなく、運転範囲の拡大を図ることができる。すなわち、ヒートポンプ装置として、配管肉厚の増加や装置全体の大型化を回避して、運転範囲の拡大を図ることができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0030】
ところで、高圧異常が発生しても、恒久的でなく一時的な場合(水循環用ポンプ13にごみが入り込んだ場合)もある。このような一時的な高圧上昇であっても、高圧遮断器24が作動すれば、直ちに運転を再開させることができず、いわゆるサービスマンが点検する必要があり、運転停止時間が大となって、湯を使えない状態が生じ、不便な生活をいとなむことになる。これに対して、このヒートポンプ装置では、停止ゾーンを決定するPRPC5´は高圧遮断器24の実際の作動圧力よりも所定値だけ低い基準圧力であり、この停止ゾーンに入れば、この高圧遮断器24を作動させることなく、上記圧縮機15を停止させることができる。このため、このような一時的な高圧上昇の場合には、これらの原因を除去することによって、再起動が可能となり、長期(長時間)の運転停止を回避することができる。
【0031】
また、このヒートポンプ装置では、高圧が上昇して、図3の垂下ゾーンに達すれば、圧縮機15の周波数を低下(垂下)させるので、停止ゾーンに達するのを回避することができる。すなわち、高圧側圧力が上記圧縮機15の停止圧力を越えないように、上記圧縮機15の周波数を制御して、上記圧縮機15の停止を防止することができる。これによって、長時間の継続運転が可能となり、貯湯タンク3に温湯を貯めることができ、ユーザーは安心して湯を使用することができる。
【0032】
しかも、このヒートポンプ装置では、圧縮機15を停止させる際の高圧側の圧力は、上記圧力検出手段30としての圧力センサ30aが検出する圧力に基づくものである。このため、この圧力センサ30aの検出値が実際の圧力値と相違していたとしても、この検出値が予め設定した圧縮機停止圧力となれば、圧縮機15を停止させるものであり、この圧力センサ30aのばらつきを考慮する必要がなく、高圧上昇した際には、安定して圧縮機15を停止させることができる。
【0033】
ところで、上記ヒートポンプ装置では、圧縮機15とインバータ26にて制御しているので、電源電圧が低下すれば、運転電流が増加する。また、環境条件や負荷変動により、過渡的に運転電流が増加する。そのため、このヒートポンプ装置に使用される部品(電子部品)が発熱して、劣化や破損といった不具合が生じる場合がある。そこで、このヒートポンプ装置では、上記入力電流検出手段27にて入力電流値を検出して、この入力電流値により、圧縮機5の周波数の上限制御を上記制御手段33にて行う。
【0034】
この場合、図4に示すように、入力電流値によって、停止ゾーンと、垂下ゾーンと、無変化ゾーンと、復帰ゾーンに区分し、各ゾーンに従って、制限周波数数を変化させる。この図4において、I3及びI4はそれぞれ入力電流垂下値、上限電流値であって、例えば、I3は17.5Aであり、I4は19.5Aであり、Iαは無変化域幅である。そして、停止ゾーンとは圧縮機15を停止させるゾーンであり、所定時間TI2(例えば、3秒程度)このゾーンを継続すれば圧縮機15を停止させる。また、垂下ゾーンとは、圧縮機15に周波数を低下(垂下)させるゾーンであり、無変化ゾーンとは、周波数を変化させないゾーンであり、復帰ゾーンとは、通常運転エリアであり、この入力電流値に基づくこの周波数の制限を解除するゾーンである。
【0035】
上昇する場合において、I3未満がAの復帰ゾーンであり、I3とI4との間の範囲が垂下ゾーンであり、I4を越える範囲が停止ゾーンとなる。また、下降する場合において、I4を越える範囲が停止ゾーンであり、I4とI3との間の範囲が垂下ゾーンであり、I3と(I3−α)との範囲が無変化ゾーンであり、(I3−α)未満がAの復帰ゾーンである。
【0036】
ところで、上記入力電流垂下値I3は外気温度によって変化する。すなわち、外気温度による入力電流垂下値I3の設定は、図5に示すグラフ図に基づくことになる。この図5において、入力電流が一定となる範囲は部品(素子)の効力で決定され、入力電流が減少する範囲は部品の使用可能上限温度で決定される。具体的には、上記外気温度検出手段29にて検出された外気温度DOAがDOA>12℃であるときに、外気温度電流垂下値I3´を、I3−0.25×(DOA−12)とする。なお、I3´<0のときは、I3´=0とする、また、冷媒循環回路にデフロスト回路を有する場合、デフロスト運転中でないことが必要である。上記条件が成立しないときには、I3´=I3とする。
【0037】
すなわち、運転中の部品温度は、周囲温度(外気温度)と部品発熱量とで決定されるため、低外気温度の際には、運転周波数を垂下させる必要がないが、このヒートポンプ装置では、外気温度が高くなると、運転周波数を垂下させることによって、電子部品の発熱を抑え、電子部品の劣化や破損を防止することができる。このため、この周波数を垂下させる量としては変更可能であるが、電子部品の劣化や破損が発生しない周波数となるように設定する必要がある。
【0038】
また、このヒートポンプ装置では、入力電流が停止ゾーンに入ったときには、圧縮機15を停止させることになって、電子部品の劣化や破損を確実に防止することができる。さらに、入力電流が停止ゾーンに入らないように、周波数上限値I3を設定することが可能であり、このように設定すれば、これによって、運転停止しにくくすることができる。なお、上限電流値I4も入力電流垂下値I3と同様に外気温度に応じて変更する制御を行ってもよい。
【0039】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、図3におけるA〜Eの区分の基準となる圧力値の変更は自由である。この場合、停止ゾーン及び垂下ゾーンを決定する圧力値が、高圧遮断器24の実際の作動圧力よりも、所定値だけ低くなるように設定することもできるが、あまりに低下すれば運転エリアが狭くなるので、高圧遮断器24を作動させず、しかもあまり運転エリアが狭くならない範囲で設定する必要がある。また、垂下ゾーンの周波数の垂下周波数としても、変更可能であるが、通常使用エリアよりも低下しないようにする必要がある。なお、冷媒回路の冷媒として炭酸ガスを用いるのが好ましいが、その他、ジクロロジフルオロメタン(R−12)やクロロジフルオロメタン(R−22)のような冷媒であっても、オゾン層の破壊、環境汚染等の問題から、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(R−134a)のような代替冷媒であってもよい。また、このヒートポンプ装置は、給湯機以外の各種冷凍機に使用することができる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1のヒートポンプ装置によれば、高圧遮断器の実際の作動圧力に基づいて各種制御を行うことができ、設計圧力を上昇させなくても、従来より運転範囲の拡大を図ることができる。これにより、ヒートポンプ装置として、配管肉厚の増加や装置全体の大型化を回避して、運転範囲の拡大を図ることができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0041】
請求項2のヒートポンプ装置によれば、高圧上昇が発生しても高圧遮断器の作動を回避(防止)することができる。これにより、この高圧上昇が一時的である場合に、サービスマンを呼ぶことなく、そのまま再運転させたりすることができ、長時間の運転不可状態を回避することができる。すなわち、装置として使用することができない時間の短縮を図れ、この装置を有効に利用することができる。
【0042】
請求項3のヒートポンプ装置によれば、長時間の継続運転が可能となり、貯湯タンクに温湯を貯めるヒートポンプ装置であれば、貯湯タンクに安定して湯を貯めることができ、ユーザーは安心して湯を使用することができる。
【0043】
請求項4のヒートポンプ装置によれば、高圧圧力が高く、高圧圧力制御に細心の注意を払う必要がある冷媒を用いているので、上記各効果が一段と顕著に現われる。また、オゾン層の破壊、環境汚染等の問題がなく、地球環境にやさしいヒートポンプ装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のヒートポンプ装置の実施の形態を示す簡略図である。
【図2】上記ヒートポンプ装置の制御部の簡略ブロック図である。
【図3】上記ヒートポンプ装置の圧力区分を示すグラフ図である。
【図4】上記ヒートポンプ装置の入力電流区分を示すグラフ図である。
【図5】上記ヒートポンプ装置の外気温度と入力電流との関係を示すグラフ図である。
【図6】従来のヒートポンプ装置の簡略図である。
【符号の説明】
15 圧縮機
16 利用側熱交換器
17 減圧機構
18 熱源側熱交換器
24 高圧遮断器
Claims (4)
- 圧縮機(15)と、利用側熱交換器(16)と、減圧機構(17)と、熱源側熱交換器(18)とを順次接続し、高圧異常のときに高圧遮断器(24)を作動させるヒートポンプ装置であって、上記圧縮機(15)の停止圧力となる上記高圧遮断器(24)の実際の作動圧力を記憶していることを特徴とするヒートポンプ装置。
- 高圧側圧力が上記高圧遮断器(24)の実際の作動圧力よりも低い基準圧力を越えたときに、この高圧遮断器(24)を作動させることなく、上記圧縮機(15)を停止させることを特徴とする請求項1のヒートポンプ装置。
- 高圧側圧力が上記圧縮機(15)の停止圧力を越えないように、上記圧縮機(15)の周波数を制御して、上記圧縮機(15)の停止を防止することを特徴とする請求項1のヒートポンプ装置。
- 冷媒に超臨界で使用する超臨界冷媒を用いたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかのヒートポンプ装置。
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