JP3840712B2 - 複連型推進工法及び複連型推進管 - Google Patents
複連型推進工法及び複連型推進管 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、掘進機の後端に推進管を接続し、掘進機の掘進に伴い推進管同士をカラーで直列に連結して推進させる推進工法、特に、推進管による複数のトンネルを並列して同時に施工する複連型推進工法と、それに使用する複連型推進管に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、推進工法は、比較的距離が短く、口径の小さな管渠の布設工法として用いられている。管渠の形態として、部分的に2つの管渠を布設する必要がある場合(例えば、下水管の伏せ越し)や、途中より分岐させる場合等には、従来は、図10に示すように2つの小口径単円トンネルt・tを別個に施工するか、又は図11に示すように2つの管渠が内挿されるような大口径の1つの単円トンネルTを施工していたので、次のような問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
(A)2つの単円トンネルを別個に施工する場合
トンネル施工時(推進管の推進時)の影響を考慮した場合、通常、両トンネルの間隔をトンネル1つ分程度離す必要があるので、占有幅又は占有高が大きくなり、ルート選定が制限され、また立坑寸法の増大によりコストアップとなる。
【0004】
(B)大口径単円トンネルとする場合
▲1▼ 不要な断面が多く、コストアップとなる。
▲2▼ トンネル占有高が高くなり、立坑が深くなるなど、コストアップとなる。
▲3▼ 通常の口径の単円トンネル区間のための推進機、設備等に加え、大口径の単円トンネル区間のための推進機、設備等が別個に必要になるため、コストアップになる。
【0005】
本発明の目的は、上記のような問題点に鑑み、推進管による複数トンネルの同時施工を、従来の通常の単円トンネル用の掘進機、推進管、設備を転用して容易に且つコストアップを招くことなく行えるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、並列結合した複連型推進管を複数の掘進機の掘進に伴い同時に推進させるに当たり、複数のリング9・10を上下のスペーサ11・12により所定の間隔を保持して結合させたカラー5の各リング9・10に各推進管3・4の端部を嵌合させて、各リング9・10にてその前後の推進管同士を直列に連結するとともに、カラー5の上下のスペーサ11・12の間に充填材6を充填して、並列する推進管相互をカラーを介して並列結合する。複数の掘進機同士もスペーサ2を介して並列に結合する。
【0007】
カラー5で結合された並列する推進管の間に上下のスペーサ7・8を介在させ、これらの間にも充填材6を充填してもよい。また、カラー5の上下のスペーサ11・12の間に仕切板14を設け、充填材6をこの仕切板14の前後で上下のスペーサ11・12の間に充填してもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。
【0009】
図1と図2に本発明による2連型推進工法の概略をそれぞれ示し、図1は横2連型、図2は縦2連型としたものである。図1の横2連型の場合には、2台の掘進機1A・1Bを容易に分離できるスペーサ2により左右に並べて結合し、これに応じて推進管3・4も左右に並べて同じスパン同士のものを2リング型のカラー5で結合させ、その左右の結合を各スパン毎に行い、同じカラー5で左右とも直列に継ぎ足しながら左右同時に推進させる。図2の縦2連型の場合には、2台の掘進機1A・1Bをスペーサ2により上下に並べて結合し、これに応じて推進管3・4も上下に並べて同じスパン同士のものを2リング型のカラー5で結合させ、その上下の結合を各スパン毎に行い、同じカラー5で上下とも直列に継ぎ足しながら上下同時に推進させる。横2連、縦2連のいずれの場合にも、同じスパンの2本の推進管3・4間の間隙にはモルタル等の充填材6を充填する。各掘進機1A・1Bは、掘進方向を変更できるように中折れ式のものを使用する。
【0010】
図3、図4(図3のA−A線の断面図)及び図5(図3のB−B線の断面図)に、横2連の場合における同一スパンの2本の推進管3・4の結合例を示す。2本の推進管3・4は、その前後両端で2リング型カラー5により結合するとともに、前後のカラー5の間においても板状の上下のスペーサ7・8により胴部同士を結合して、上下のスペーサ7・8間に充填空間を形成し、この充填空間にモルタル等の充填材6を充填する。
【0011】
図6、図7、図8(図7のC−C線の断面図)及び図9(図7のD−D線の断面図)に2リング型カラー5の一例を示す。このカラー5は、左右2個のリング9・10を、板状の上下のスペーサ11・12により所定の間隔を保持して結合し、更にその補強のためこれらスペーサ11・12間において複数の補助リブ13でも結合して左右一体にしたものである。上下のスペーサ11・12間の間隙にも、図4に示すようにモルタル等の充填材6を充填するが、その充填を前後に分けて行うため、上下のスペーサ11・12の間に仕切板14が設けられている。各リング9・10は、従来の単一リングのカラーと同様に、ウエブ15とフランジ16とによるT形断面になっており、前後2本の推進管(例えば、図1における前後の推進管4・4)を直列連結する場合、それらの端部をウエブ15の前後においてフランジ16に嵌合させる。
【0012】
推進管3・4により横2連又は縦2連のトンネルを施工するには、2台の掘進機1A・1Bを同時に掘進させるのに伴い、2本の推進管3・4を図3ないし図5に示したように並列結合してジャッキ(図示せず)により後押ししながら同時に推進させる。1スパン分の1組の推進管3・4を推進させたら、次の組の推進管3・4を前組の推進管3・4にカラー5で直結し、2台の掘進機1A・1Bを同時に掘進させるのに伴い、同様に後押ししながら全ての推進管3・4を同時に推進させ、同様の工程を繰り返す。
【0013】
このようにして横2連又は縦2連のトンネルを同時に施工した後、掘進機1A・1Bを他工事に転用する場合には、2台の掘進機1A・1Bを結合しているスペーサ2を撤去して掘進機1A・1Bを分離する。
【0014】
なお、本発明を2連型について説明したが、3連以上にも上記と同様にして適用できる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、推進管による複数トンネルの同時施工を、従来の通常の単円トンネル用の掘進機、推進管、設備を転用し、カラーを複リングにすることと、結合のためのスペーサを付加するだけで、容易に且つさしたるコストアップを招くことなく行える。一方、立坑寸法は、複数の単円トンネルを別々に施工する場合に比べ小さくなるので、その面ではコストダウンになる。また、使用後の掘進機を容易に分離し、他工事に転用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】横2連型とした本発明の実施形態の斜視図である。
【図2】縦2連型とした実施形態の斜視図である。
【図3】1組の推進管の並列結合構造を示す斜視図である。
【図4】図3のA−A線の断面図である。
【図5】図3のB−B線の断面図である。
【図6】2リング型カラーの斜視図である。
【図7】同じく正面図である。
【図8】図7のC−C線の断面図である。
【図9】図7のD−D線の断面図である。
【図10】2つの小口径単円トンネルを別々に施工する従来工法の説明図である。
【図11】図9の2つの小口径単円トンネルを含むような1つの大口径単円トンネルを施工する従来工法の説明図である。
【符号の説明】
1A・1B 掘進機
2 スペーサ
3・4 推進管
5 カラー
6 充填材
7・8 スペーサ
9・10 リング
Claims (4)
- 並列結合した複連型推進管を複数の掘進機の掘進に伴い同時に推進させる複連型推進工法であって、複数の掘進機同士をスペーサを介して並列に結合し、また、複数のリングを上下のスペーサにより所定の間隔を保持して結合させたカラーの各リングに各推進管の端部を嵌合させて、各リングにてその前後の推進管同士を直列に連結するとともに、カラーの上下のスペーサの間に充填材を充填して、並列する推進管相互をカラーを介して並列結合し、複数の掘進機を同時に掘進させるのに伴い、並列結合した推進管を同時に推進させることを特徴とする複連型推進工法。
- カラーで結合された並列する推進管の間に上下のスペーサを介在させ、これらの間にも充填材を充填することを特徴とする請求項1に記載の複連型推進工法。
- 並列結合して複数の掘進機の掘進に伴い同時に推進される複連型推進管であって、複数のリングを上下のスペーサにより所定の間隔を保持して結合させたカラーの各リングに各推進管の端部を嵌合させて、各リングにてその前後の推進管同士を直列に連結するとともに、カラーの上下のスペーサの間に充填材を充填して、並列する推進管相互をカラーを介して並列結合したことを特徴とする複連型推進管。
- カラーの上下のスペーサの間に仕切板を設け、充填材をこの仕切板の前後で上下のスペーサの間に充填したことを特徴とする請求項3に記載の複連型推進管。
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