JP2747487B2 - 多連形トンネルの覆工における中柱の受け替え工法 - Google Patents

多連形トンネルの覆工における中柱の受け替え工法

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JP2747487B2 JP2052926A JP5292690A JP2747487B2 JP 2747487 B2 JP2747487 B2 JP 2747487B2 JP 2052926 A JP2052926 A JP 2052926A JP 5292690 A JP5292690 A JP 5292690A JP 2747487 B2 JP2747487 B2 JP 2747487B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、断面略円形の掘削穴を複合してなる多連形
トンネルを覆工するにあたり、複合部の間にわたって建
て込んだ仮設中柱に代えて本設中柱に受け替えていく工
法に関する。
[発明がなされた技術背景] 近年、地下鉄道用トンネルなどの大断面トンネル構造
物を構築するための大断面シールド工法として、複円形
特殊断面シールド工法とよばれるものが行なわれるよう
になった。
この工法は、円筒状のシールド掘削機を複数基連結し
た構造のシールド掘削機を用いて、断面略円形の掘削穴
が一部複合した状態で連なる断面形状に地山を掘削し、
この掘削穴の周壁に、互いに連結されるRCセグメント等
のセグメントを据え付けて筒状壁体を構築するととも
に、この筒状壁体を掘削穴に沿って複数連結し(一次覆
工)、この一次覆工の内面にコンクリートを巻き立て
(二次覆工)、それらによって地山を支持して所定の内
空を構成するというものである。そして、通常上記筒状
壁体の複合部には、この複合部に応じた分岐部セグメン
トが配され、さらに、この分岐部セグメント間には、支
柱として中柱を建て込んでいる。
ところで、たとえば地下鉄トンネルにおいて、3基の
シールド掘削機を横に連結して掘削穴を形成し、その中
央の掘削穴をプラットホーム、その両側の掘削穴を鉄道
として利用する形式の駅部を構築する際、前記中柱は中
央の掘削穴の両側にあって分岐部セグメントごとに建て
込まれており、これら中柱がこのままの状態では、乗客
の乗降やプラットホームの通行の邪魔となる。したがっ
て、これら中柱の代わりに、前記筒状壁体を支えつつ
も、乗降やプラットホームの通行の邪魔にならないよう
な間隔をおいて、本設の中柱を建て込む必要がある。
しかしながら、このように最初にセグメントごとに建
て込んだ中柱を撤去しつつ、本設の中柱を所定間隔をお
いて建て込んでいくにあたっての効率的な工法は未だ開
発されておらず、要望されているのが現状である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、多連形トンネルの覆工にあたり、セグ
メントごとに建て込んだ仮設の中柱に代えて、本設の中
柱を所定間隔おきに効率的に建て込むことを可能とする
多連形トンネルの覆工における中柱の受け替え工法を提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するため、断面略円形の掘削
穴を略水平方向に複数複合してなる多連形トンネルの周
壁にセグメントによる覆工体を構築し、複合部の互いの
対向面間にわたってセグメントごとに仮設中柱を建て込
んだ後、所定区間において、前記覆工体を仮受け材によ
り支持してから前記仮設中柱を撤去し、次いで、前記対
向面間に、トンネルの軸方向にわたってラーメン構造体
を建て込んでその柱部を本設中柱とし、この後、前記仮
受け材を撤去することを特徴としている。
[作用] 本発明の多連形トンネルの覆工における中柱の受け替
え工法によれば、セグメントによって構築される筒状壁
体は、ラーメン構造体によって支持され、かつその柱部
が仮設中柱に代わって本設中柱となり、仮設中柱に代え
て本設中柱を所定間隔おきに受け替えていく作業を効率
的に行うことが可能となる。
この工法では、筒状壁体はラーメン構造体により支持
されるから、構造体としてきわめて強固なものとなる。
また、使用して撤去した仮設中柱を、その前方において
新たに筒状壁体を構築して中柱を建て込むときに転用で
きる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図ないし第5図を参照
して説明する。
第1図および第2図は、3基のシールド掘削機を横に
連結した構造のシールド掘削機により、略水平方向に隣
り合う3つの掘削穴1A、1B、1Cの一部が複合した大断面
の掘削穴1を地山Gに掘削形成し、その周壁2を、互い
に連結される円弧板状セグメント3A、分岐部セグメント
3Bにより覆工して筒状壁体3(覆工体)を構築し、さら
に、掘削穴1の掘進にともない、この筒状壁体3を掘削
穴1に沿って連結して地下鉄の駅部のトンネルを構築し
ている状態を示している。このトンネルは、中央の掘削
穴1Aがプラットホーム、その両側の掘削穴1B、1Cが鉄道
として利用される形式のものである。
前記分岐部セグメント3Bは断面Y字状であって筒状壁
体3における上下2ヵ所の複合部4にそれぞれ配され、
各上下の分岐部セグメント3Bには、互いの対向面3bが形
成されている。またこれら分岐部セグメント3Bの外側の
R面には、後述する仮受け支柱(仮受け材)5を受ける
支柱受け座6が一体に設けられている。
次いで、本発明に係る筒状壁体3に対して本設中柱を
建て込んで行く工法の手順を、第1図ないし第5図にも
とづいて説明していく。
まず、第1図および第2図に示すように、筒状壁体3
の構築にともない、各筒状壁体3ごとに、上下の分岐部
セグメント3Bの各対向面3b間にわたって仮設中柱7を建
て込む。
次いで、第3図(1)に示すように、所定区間におい
て、上下の支柱受け座6間に仮受け支柱5を建て込み筒
状壁体3を支持してから仮設中柱7を撤去する。
次に、第3図(2)および第4図に示すように、上記
区間における下側の分岐部セグメント3Bの対向面3b上
に、上下の分割体8a・8aによって構成されるラーメン構
造体8の一方の分割体8aを載置し固定する。
続いて、第3図(3)に示すように、この分割体8a上
に、他方の分割体8aを載置するとともに、分割体8a・8a
どうしならびに上側の分割体8aを上側の分岐部セグメン
ト3Bに固定する。これにより、分割体8a・8aからなるラ
ーメン構造体8が、上下の分岐部セグメント3Bの互いの
対向面3b間に、トンネルの軸方向にわたって建て込まれ
る。
ラーメン構造体8は、両端の柱部9、9と上下の水平
部10とが組み合わされてなるものである。
そしてこの後、仮受け支柱5を撤去する。
次に、掘削穴1の形成と筒状壁体3…の構築にともな
い、第5図に示すように、上記と同様にしてラーメン構
造体8を上下の分岐部セグメント3B間に建て込み、か
つ、隣合うラーメン構造体8の柱部9を互いに連結す
る。このように連結された柱部9・9が、本設中柱11と
なる。
以上の手順を、繰り返すことにより、筒状壁体3…内
において、所定間隔おきに本設中柱11が設けられる。
本実施例の場合、第5図に示すように、仮設中柱7の
撤去区間、すなわちラーメン構造体8の水平部10の長さ
は分岐部セグメント3Bの5つ分であり、その両端面は、
分岐部セグメント3Bどうしの接続部とずらして分岐部セ
グメント3Bの略中央に位置するように配設している。ま
た、本設中柱11は、上記間隔がおかれた状態で筒状壁体
3…を支持し得る強度を有し、またその間隔は、乗客の
乗降やプラットホームの通行に邪魔とならない距離に設
定される。
以上のような工法により、筒状壁体3…に対し、仮設
中柱7を本設中柱8に受け替えていく作業を効率的に行
うことが可能となった。
この工法では、筒状壁体3…はラーメン構造体8によ
り支持される構造であるから、構造体としてきわめて強
固なものとなる。また、ある一定の区間の作業が完了し
たら、その際に使用して撤去した仮設中柱7を、その前
方において新たに筒状壁体3を構築して仮説中柱を建て
込むときに転用できる。
[発明の効果] 本発明の多連形トンネルの覆工における中柱の受け替
え工法によれば、断面略円形の掘削穴を略水平方向に複
数複合してなる多連形トンネルの周壁にセグメントによ
る覆工体を構築し、複合部の互いの対向面間にわたって
セグメントごとに仮設中柱を建て込んだ後、所定区間に
おいて、前記覆工体を仮受け材により支持してから前記
仮設中柱を撤去し、次いで、前記対向面間に、トンネル
の軸方向にわたってラーメン構造体を建て込んでその柱
部を本設中柱とし、この後、前記仮受け材を撤去するこ
とを特徴とするから、仮設中柱に代えて本設中柱を所定
間隔おきに受け替えていく作業を効率的に行うことが可
能となる。
この工法では、筒状壁体はラーメン構造体により支持
されるから、構造体としてきわめて強固なものとなり、
また、使用して撤去した仮設中柱を、その前方において
新たに筒状壁体を構築して中柱を建て込むときに転用で
きるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第1図は仮設中柱を建て込んだ状態の筒状壁体の正
面図、第2図は第1図のII−II線矢視図、第3図(1)
〜(3)は工法の手順を説明する図、第4図は第3図
(2)のIV−IV線矢視図、第5図は第3図(3)のV−
V線矢視図である。 1、1A、1B、1C……掘削穴、2……周壁、3……筒状壁
体(覆工体)、3A……セグメント、3B……分岐部セグメ
ント、3b……分岐部セグメントの対向面、4……複合
部、5……仮受け支柱(仮受け材)、7……仮設中柱、
8……ラーメン構造体、9……柱部、11……本設中柱、
G……地山。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面略円形の掘削穴を略水平方向に複数複
    合してなる多連形トンネルの周壁にセグメントによる覆
    工体を構築し、複合部の互いの対向面間にわたってセグ
    メントごとに仮設中柱を建て込んだ後、所定区間におい
    て、前記覆工体を仮受け材により支持してから前記仮設
    中柱を撤去し、次いで、前記対向面間に、トンネルの軸
    方向にわたってラーメン構造体を建て込んでその柱部を
    本設中柱とし、この後、前記仮受け材を撤去することを
    特徴とする多連形トンネルの覆工における中柱の受け替
    え工法。
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