JP3840703B2 - 光学活性スルホキシド化合物の製造法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スルフィド化合物を光学活性マンガン錯体触媒の存在下、不斉酸化することを特徴とする光学活性なスルホキシド化合物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学活性なスルホキシド化合物は、不斉合成における不斉補助剤として重要な中間体である。
例えば、光学活性なスルホキシド化合物は、特開平7-82195 には光学活性なアリルアルコール誘導体合成の不斉補助剤として使用されている。
【0003】
又、Chem. Ind. 15, 636 (1994) 及び Acc. Chem. Res. 20, 72 (1987) には、種々の光学活性化合物合成の不斉補助剤として使用されている。
スルフィド化合物から、光学活性なスルホキシド化合物を製造する方法としては、例えば、J. Am. Chem. Soc. 106, 8188 (1984) 及び J. Org. Chem. 60, 8086 (1995) 等のチタン−酒石酸エステルを触媒に使用する反応、Tetrahedron Lett. 33, 5391 (1992) 及び J. Org. Chem. 58, 4529 (1993) 等のチタン−光学活性ビナフトールを触媒に使用する反応、Tetrahedron Lett. 23, 1685 (1982) 及び J. Org. Chem. 55, 3628 (1990) 等のメタロポルフィリン錯体を触媒に使用する反応、Chem. Lett. 1483 (1986) 、Tetrahedron Lett. 33, 7111 (1992) 及び Tetrahedron Lett. 35, 1887 (1994) のメタロサレン錯体を触媒に使用する反応等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の方法は、いずれも光学活性な金属錯体を触媒として使用した反応であり、非常に優れた方法である。
しかし、上記の不斉反応において触媒として用いられる光学活性金属錯体は、現在も種々の改良がなされており、性能及び経済性を考慮した更なる優れた触媒の開発研究が盛んに行なわれているのが現状である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、不斉スルフィド酸化反応について鋭意検討を重ねた結果、光学活性マンガン錯体を触媒として使用することにより、容易に反応が進行して光学活性スルホキシド化合物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、式(1)
【0006】
【化4】
【0007】
〔式中、Arは、置換されていてもよいフェニル基又はナフチル基(該置換基としては、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基、C2〜C5アルカノイル基、C2〜C5アルキルカルボニルオキシ基、C2〜C5アルコキシカルボニル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子が挙げられる。)を意味し、
R5は、C1〜C4アルキル基を意味し、Arのオルト位にC1〜C4アルキル基又はC1〜C4アルコキシ基が置換している場合、該置換基とR5が一緒になってC4〜C8の環を形成してもよい。〕
で表わされるスルフィド化合物を、
式(2)
【0008】
【化5】
【0009】
〔式中、R1、R2、R3及びR4は、独立に水素原子、置換されていてもよいC1〜C4アルキル基(該置換基としては、C1〜C4アルキル基、ハロゲン原子が挙げられる。)、置換されていてもよいフェニル基(該置換基としては、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基が挙げられる。)を意味し、R1、R2、R3及びR4の何れか2つが一緒になってC4〜C8の環を形成してもよい。
【0010】
Rは水素原子、置換されていてもよいC1〜C4アルキル基(該置換基としては、C1〜C4アルキル基、ハロゲン原子が挙げられる。)、置換されていてもよいフェニル基(該置換基としては、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基が挙げられる。)、C1〜C4アルコキシ基、C2〜C5アルカノイル基、C2〜C5アルキルカルボニルオキシ基、C2〜C5アルコキシカルボニル基、又は置換シリル基を意味し、
X-は、塩を形成しうる陰イオン対を意味し、
Yは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基を意味し、ビナフチル基はラセミ体でも光学活性体でもよい。〕
で表わされる光学活性マンガン錯体触媒の存在下、酸化することを特徴とする、
式(3)
【0011】
【化6】
【0012】
〔式中、Ar、R5は、前記に同じ。*で示される硫黄原子の絶対配位は、RかSを意味する。〕
で表わされる光学活性スルホキシド化合物の製造法に関するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、更に詳細に本発明を説明する。
先ず、Ar、R5、R1、R2、R3、R4、R、X-及びYについて説明する。
C1〜C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基,i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。
【0014】
C1〜C4アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基,i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基基等が挙げられる。
C2〜C5アルカノイル基としては、アシル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基,i−プロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、i−ブチルカルボニル基、sec−ブチルカルボニル基、n−アミルカルボニル基、i−アミルカルボニル基、ネオペンチルカルボニル基等が挙げられる。
【0015】
C2〜C5アルキルカルボニルオキシ基としては、メチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキシ基,i−プロピルカルボニルオキシ基、n−ブチルカルボニルオキシ基、i−ブチルカルボニルオキシ基、sec−ブチルカルボニルオキシ基、tert−ブチルカルボニルオキシ基、n−アミルカルボニルオキシ基、i−アミルカルボニルオキシ基、ネオペンチルカルボニルオキシ基等が挙げられる。
【0016】
C2〜C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基,i−プロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、i−ブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、n−アミロキシカルボニル基、i−アミロキシカルボニル基、ネオペンチルオキシカルボニル基等が挙げられる。
【0017】
ハロゲン原子としては、弗素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子当が挙げられる。
C4〜C8の環としては、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、シクロオクタン環等が挙げられる。
又、置換シリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリ−n−プロピルシリル基、トリ−i−プロピルシリル基、、トリ−n−ブチルシリル基、トリ−i−ブチルシリル基、ジメチルエチルシリル基、ジメチル−n−プロピルシリル基、ジメチル−n−ブチルシリル基、ジメチル−i−ブチルシリル基、ジメチル−t−ブチルシリル基等が挙げられる。
【0018】
X-の塩を形成しうる陰イオン対としては、OH-、F-、Cl-、Br-、I-、CH3CO2 -、PF6 -、ClO4 -、BF4 -、CO3 2-、SO4 2-、PO4 3- 等が挙げられる。
次に、不斉スルフィド酸化反応について説明する。
式(1)のスルフィド化合物としては、メチルフェニルスルフィド、エチルフェニルスルフィド、メチルo−トリルスルフィド、メチルp−トリルスルフィド、メチルo−ニトロフェニルスルフィド、メチルp−ニトロフェニルスルフィド、メチルo−クロルフェニルスルフィド、メチルp−クロルフェニルスルフィド、メチルo−ブロモフェニルスルフィド、メチルp−ブロモフェニルスルフィド、メチルo−メトキシフェニルスルフィド、メチルp−メトキシフェニルスルフィド、エチルo−ニトロフェニルスルフィド、メチル1−ナフチルスルフィド、メチル2−ナフチルスルフィド、メチル2−ピリジルスルフィド等が挙げられる。
【0019】
酸化剤としては、ヨードシルベンゼン、ヨードシルメシチレン、ヨードソ安息香酸、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム、過酸化水素等が挙げられる。
酸化剤の使用量としては、式(1)のスルフィド化合物に対して1〜20倍モルの範囲、好ましくは1〜10倍モルの範囲がよい。
【0020】
式(2)の光学活性マンガン錯体触媒において、好ましい触媒としては下記の光学活性マンガン錯体及びこれらのエナンチオマーが挙げられる。
【0021】
【化7】
【0022】
〔式中、MeOはメトキシ基、Phはフェニル基、PF6はヘキサフルオロホスフェート基を意味する。〕
光学活性マンガン錯体触媒の使用量としては、式(1)のスルフィド化合物に対して0.01〜50モル%の範囲、好ましくは、0.1〜10モル%の範囲がよい。
【0023】
本発明において、3級アミン及び3級アミンN−オキサイド等を反応促進剤として共存させることもできる。
これら3級アミン及び/又は3級アミンN−オキサイドとしては、イミダゾール、1−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、ピリジン、4−t−ブチルピリジン、4−フェニルピリジン、4−フェニルプロピルピリジン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、4−ジメチルアミノピリジン、イミダゾール−N−オキサイド、1−メチルイミダゾール−N−オキサイド、2−メチルイミダゾール−N−オキサイド、ピリジン−N−オキサイド、4−t−ブチルピリジン−N−オキサイド、4−フェニルピリジン−N−オキサイド、4−フェニルプロピルピリジン−N−オキサイド、α−ピコリン−N−オキサイド、β−ピコリン−N−オキサイド、γ−ピコリン−N−オキサイド、4−ジメチルアミノピリジン−N−オキサイド等が挙げられる。
【0024】
3級アミン及び/又は3級アミンN−オキサイドの使用量としては、式(1)のスルフィド化合物に対して0.01〜2倍モルの範囲がよい。
反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル等のニトリル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロルベンゼン、フルオロベンゼン、o−ジクロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−オクタン、n−デカン等の脂肪族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、ジメトキシエタン等のエーテル類、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、シクロヘキサノール等のアルコール類等が挙げられ、好ましくは、クロルベンゼン、アセトニトリル、酢酸エチルがよい。
【0025】
更に、これらの反応溶媒は、単独または組合せて使用することもできる。
反応温度としては、通常−50℃〜50℃の範囲、好ましくは−25℃〜30℃の範囲がよい。
反応時間は、使用する式(1)のスルフィド化合物、式(2)の光学活性マンガン錯体触媒及び酸化剤の種類にもよるが、通常0.1〜1000時間である。
【0026】
反応終了後、適当な溶媒により目的物を抽出し、溶媒を減圧濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー又は蒸留等の操作により、式(3)の光学活性スルホキシド化合物を得ることができる。
得られた目的物の光学純度は、光学活性クロマトグラフィーカラムや旋光度によって測定することができる。
【0027】
【実施例】
以下、実施例により更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
窒素雰囲気下、メチルo−ニトロフェニルスルフィド16.9mg(0.10ミリモル)、光学活性マンガン錯体(1)1.1mg(1.0マイクロモル)、アセトニトリル1.0mlを仕込み均一溶液とした。
【0028】
この溶液に、ヨードシルベンゼン22.0mg(0.10ミリモル)を加え、25℃で2時間攪拌した。
反応終了後、反応液をセライト濾過して、濾液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/7)により精製し、光学活性なメチルo−ニトロフェニルスルホキシド17.5mg(収率94%)を得た。
【0029】
光学純度を液体クロマトグラフィー(光学活性カラム DAICEL CHIRALPAK AD:ヘキサン/2−プロパノール=9/1)により測定したところ、94%eeであった。
【0030】
【化8】
【0031】
実施例2
窒素雰囲気下、メチルフェニルスルフィド11.7μl(0.10ミリモル)、光学活性マンガン錯体(1)1.1mg(1.0マイクロモル)、4−フェニルピリジン−N−オキサイド1.7mg(0.01ミリモル)、クロルベンゼン1.0mlを仕込み均一溶液とした。
【0032】
この溶液に、ヨードシルベンゼン22.0mg(0.10ミリモル)を加え、25℃で2時間攪拌した。
反応終了後、反応液をセライト濾過して、濾液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/7)により精製し、光学活性なメチルフェニルスルホキシド13.7mg(収率98%)を得た。
【0033】
光学純度を液体クロマトグラフィー(光学活性カラム DAICEL CHIRALCEL OD:ヘキサン/2−プロパノール=9/1)により測定したところ、81%eeであった。
実施例3
窒素雰囲気下、メチルフェニルスルフィド11.7μl(0.10ミリモル)、光学活性マンガン錯体(2)1.2mg(1.0マイクロモル)、クロルベンゼン1.0mlを仕込み均一溶液とした。
【0034】
この溶液に、ヨードシルベンゼン22.0mg(0.10ミリモル)を加え、25℃で2時間攪拌した。
反応終了後、反応液をセライト濾過して、濾液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/7)により精製し、光学活性なメチルフェニルスルホキシド13.6mg(収率97%)を得た。
【0035】
光学純度を液体クロマトグラフィー(光学活性カラム DAICEL CHIRALCEL OD:ヘキサン/2−プロパノール=9/1)により測定したところ、71%eeであった。
【0036】
【化9】
【0037】
実施例4
窒素雰囲気下、メチルフェニルスルフィド11.7μl(0.10ミリモル)、光学活性マンガン錯体(3)1.1mg(1.0マイクロモル)、クロルベンゼン1.0mlを仕込み均一溶液とした。
この溶液に、ヨードシルベンゼン22.0mg(0.10ミリモル)を加え、25℃で2時間攪拌した。
【0038】
反応終了後、反応液をセライト濾過して、濾液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/7)により精製し、光学活性なメチルフェニルスルホキシド12.8mg(収率91%)を得た。
光学純度を液体クロマトグラフィー(光学活性カラム DAICEL CHIRALCEL OD:ヘキサン/2−プロパノール=9/1)により測定したところ、39%eeであった。
【0039】
【化10】
【0040】
実施例5〜19
各種スルフィド化合物(0.1ミリモル)、光学活性マンガン錯体(1)(1.0マイクロモル)、各種溶媒(1.0ml)、ヨードシルベンゼン(0.10ミリモル)及び必要に応じて添加剤として4−フェニルピリジン−N−オキサイド(4−PPNO)(0.01ミリモル)を使用して不斉酸化反応を行った。結果を下表に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】
本発明の方法によれば、式(1)のスルフィド化合物を、式(2)の光学活性マンガン錯体触媒の存在下、酸化することにより、式(3)の光学活性スルホキシド化合物を容易に製造することができる。
Claims (3)
- 式(1)
R5は、C1〜C4アルキル基を意味し、Arのオルト位にC1〜C4アルキル基又はC1〜C4アルコキシ基が置換している場合、該置換基とR5が一緒になってC4〜C8の環を形成してもよい。〕
で表わされるスルフィド化合物を、
式(2)
Rは水素原子、置換されていてもよいC1〜C4アルキル基(該置換基としては、C1〜C4アルキル基、ハロゲン原子が挙げられる。)、置換されていてもよいフェニル基(該置換基としては、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基が挙げられる。)、C1〜C4アルコキシ基、C2〜C5アルカノイル基、C2〜C5アルキルカルボニルオキシ基、C2〜C5アルコキシカルボニル基、又は置換シリル基を意味し、
X-は、塩を形成しうる陰イオン対を意味し、
Yは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基を意味し、ビナフチル基はラセミ体でも光学活性体でもよい。〕
で表わされる光学活性マンガン錯体触媒の存在下、酸化することを特徴とする、
式(3)
で表わされる光学活性スルホキシド化合物の製造法。 - Rがフェニル基、R1及びR3が水素原子、R2及びR4が一緒になってシクロヘキサン基を形成し、Xがヘキサフルオロホスフェート基、Yが6,6’−メトキシ基である光学活性マンガン錯体又はそのエナンチオマーを触媒として使用することを特徴とする請求項1記載の製造法。
- R、R2及びR4がフェニル基、R1及びR3が水素原子、Xがヘキサフルオロホスフェート基、Yが6,6’−メトキシ基である光学活性マンガン錯体又はそのエナンチオマーを触媒として使用することを特徴とする請求項1記載の製造法。
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