JP3840443B2 - 表示素子およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は表示素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、液晶ディスプレイ(以下、LCDとも云う)や有機ELディスプレイ(以下、OLEDとも云う)は、ノート型パソコンやテレビ、携帯電話や携帯情報端末(以下、PDAとも云う)などのモバイル情報機器の表示端末として広く用いられている。しかし、現在用いられているLCDやOLEDの大部分は厚さが0.7mm程度のガラス基板上に形成されている。このため、LCDやOLEDを含めた表示素子への要求として、更なる薄型化や、軽量化が求められている。これらの要求を満たすため、厚さの薄いガラスや、熱硬化性樹脂、紫外線(以下、UVとも云う)硬化性樹脂、熱可塑性樹脂など、ガラスより比重の小さいプラスチック材料などの材料がLCDやOLEDの基板として用いられている。例えば、非特許文献1には、アモルファスシリコンからなる薄膜トランジスタ(以下、TFTとも云う)をプラスチック基板上に形成したLCDが開示されている。
【0003】
【非特許文献1】
SID INTERNATOINAL SYMPOSIUM DIGEST OF TECHNICAL PAPERS, Vol. XXXIII, Number II, 2002,p802-805.
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、熱可塑性樹脂は耐熱温度が200℃以下であるものが多く、アモルファスシリコンや、ポリシリコンを用いた薄膜トランジスタ(以下、TFTとも云う)の製造に必要な350℃〜600℃のプロセスには耐えられない。このため、製造されたTFTの移動度が低く、高性能のTFTを得ることができない。また、プラスチック基板は伸び縮みするので高精細にできない。したがって、熱可塑性樹脂からなる基板上に高性能で精細度の高いTFTを含むアクティブマトリクス型のアレイ基板を形成することは非常に困難である。
【0005】
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであって、軽量でかつ高性能で精細度の高い表示素子およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様による表示素子は、樹脂基板と第1のガラス基板とを接着層を介して接着され、前記第1のガラス基板に素子が形成された第1の表示領域、前記表示領域の外部に形成された信号接続部、および前記信号接続部と前記素子とを接続する配線を有する第1の基板と、樹脂基板と第2のガラス基板とを接着層を介して接着され、第2の表示領域を有し、前記第1のガラス基板及び前記第2のガラス基板を内側として前記第1の表示領域と前記第2の表示領域が対向して重なるように前記第1の基板と所定の間隔を有して保持され、端面が前記配線上に位置する第2の基板と、前記第2の基板の前記端面に対応する、前記第1の基板の前記配線上の位置に設けられた紫外領域のレーザー光を遮光する材料からなる材料膜とを備えたことを特徴とする。
【0007】
なお、前記材料膜は、前記第1の基板側に絶縁層を介して形成された前記紫外領域のレーザー光を遮光する遮光層を備えていても良い。
【0008】
なお、前記材料膜は、前記第2の基板側に絶縁層を介して形成された前記紫外領域のレーザー光を遮光する遮光層を備えても良い。
【0009】
なお、前記材料膜は、前記第1の基板の前記配線上の位置から前記第2の基板の前記端面に達するように形成された紫外領域のレーザー光を遮光する材料からなるスペーサであっても良い。
【0010】
また、本発明の第2の態様による表示素子の製造方法は、素子が形成された第1の表示領域、前記表示領域の外部に形成された信号接続部、および前記信号接続部と前記素子とを接続する配線を有する第1の基板と、第2の表示領域を有し、前記第1の表示領域と前記第2の表示領域が対向して重なるように前記第1の基板と所定の間隔を有して保持され、切断線の少なくとも一部が前記配線上に位置する第2の基板と、前記第2の基板の切断線に対応する、前記第1の基板の前記配線上の位置に形成された紫外領域のレーザー光を遮光する遮光層とを備え、前記第1の基板及び第2の基板として、樹脂基板とガラス基板とを接着層を介して接着し、夫々前記ガラス基板を内側としたパネルを形成し、前記パネルの前記第2の基板に前記切断線に沿って紫外領域のレーザー光を照射し、切断することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の第3の態様による表示素子の製造方法は、素子が形成された第1の表示領域、前記表示領域の外部に形成された信号接続部、および前記信号接続部と前記素子とを接続する配線を有する第1の基板と、第2の表示領域を有し、前記第1の表示領域と前記第2の表示領域が対向して重なるように前記第1の基板と所定の間隔を有して保持され、切断線の少なくとも一部が前記配線上に位置する第2の基板と、前記第2の基板の前記切断線の一部の近傍に形成された紫外領域のレーザー光を遮光する遮光層とを備え、前記第1の基板及び第2の基板として、樹脂基板とガラス基板とを接着層を介して接着し、夫々前記ガラス基板を内側としたパネルを形成し、前記パネルの前記第2の基板に前記切断線に沿って紫外領域のレーザー光を照射し、切断することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の第4の態様による表示素子の製造方法は、素子が形成された第1の表示領域、前記表示領域の外部に形成された信号接続部、および前記信号接続部と前記素子とを接続する配線を有する第1の基板と、第2の表示領域を有し、前記第1の表示領域と前記第2の表示領域が対向して重なるように前記第1の基板と所定の間隔を有して保持され、切断線の少なくとも一部が前記配線上に位置する第2の基板と、前記第2の基板の前記切断線に対応する、前記第1の基板の前記配線上の位置に前記切断線に達するように形成された紫外領域のレーザー光を吸収する材料からなるスペーサとを備え、前記第1の基板及び第2の基板として、樹脂基板とガラス基板とを接着層を介して接着し、夫々前記ガラス基板を内側としたパネルを形成し、前記パネルの前記第2の基板に前記切断線に沿って紫外領域のレーザー光を照射し、切断することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の第5の態様による表示素子の製造方法は、素子が形成された第1の表示領域、前記表示領域の外部に形成された信号接続部、および前記信号接続部と前記素子とを接続する配線を有する第1の基板と、第2の表示領域を有し、前記第1の表示領域と前記第2の表示領域が対向して重なるように前記第1の基板と所定の間隔を有して保持され、切断線の少なくとも一部が前記配線上に位置する第2の基板とを備え、前記第1の基板及び第2の基板として、樹脂基板とガラス基板とを接着層を介して接着し、夫々前記ガラス基板を内側としたパネルを形成し、前記パネルを、紫外領域のレーザー光を吸収する液体に浸し、前記パネルの前記第2の基板に前記切断線に沿って紫外領域のレーザー光を照射し、切断することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の第6の態様による表示素子の製造方法は、素子が形成された第1の表示領域、前記表示領域の外部に形成された信号接続部、および前記信号接続部と前記素子とを接続する配線を有する第1の基板と、第2の表示領域を有し、前記第1の表示領域と前記第2の表示領域が対向して重なるように前記第1の基板と所定の間隔を有して保持され、切断線の少なくとも一部が前記配線上に位置する第2の基板とを備え、前記第1の基板及び第2の基板として、樹脂基板とガラス基板とを接着層を介して接着し、夫々前記ガラス基板を内側としたパネルを形成し、前記パネルの前記第2の基板に紫外領域のレーザー光を前記切断線に沿って照射して切断する際に、前記切断線の少なくとも一部上では、前記配線の間にのみ紫外領域のレーザー光を照射することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を以下に図面を参照して詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
【0016】
まず、本発明の各実施形態の前提となる表示素子を説明する。
【0017】
表示素子を軽量化するために、薄いガラスと薄いプラスチックの積層基板を用いることが考えられる。この積層基板を用いるとTFTの特性を低下させずに軽く、曲げが可能なLCDを得ることができると予想される。そして、この場合、積層基板を用いるのは、アレイ基板ばかりでなく、対向基板も積層基板を用いる。これは、積層基板を用いないと、そりが生じるためである。
【0018】
薄いガラスと薄いプラスチックからなる積層基板を、アレイ基板および対向基板に用いた場合、配線部分を出すために、機械的に切断すると、切断面が滑らかでないことから、クラックなどが伸展し易い。このため、削りかすが出て液晶を封入する際にこの削りかす液晶に混入する可能性がある。
【0019】
このため、基板が吸収する波長領域のレーザー光を用いて所定の寸法に切り出すことが考えられる。ガラスやプラスチックの場合、紫外領域で光を吸収するので、波長が紫外線領域のレーザー光を用いて加工することが可能となっている。
【0020】
なお、ここでいうレーザー光の波長とは、レーザー光の発振波長の他に、入射レーザー光が光学変換素子により変換された後の波長も含めており、例えばYAGレーザー(発振波長:1.064μm)の3次高調波(波長:355nm)や4次高調波(波長:266nm)も、波長が紫外線領域のレーザー光に含まれているものとする。なお、ガラスとプラスチックからなる積層基板を赤外レーザーを用いて切断すると、赤外レーザーは、加熱溶断するので温度が上がり、ガラスとプラスチックの膨張率が異なることから、ガラスに熱応力が印加されて割れが生じるという問題がある。紫外領域のレーザー(以下、UVレーザーとも云う)は、分子間の結合を切断する分子破壊であるので、これが用いられる。
【0021】
厚さが薄い熱可塑性樹脂基板とガラス基板を重ね合わせた基板を用いたアクティブマトリクス型液晶表示素子の液晶パネルを、波長が紫外線領域のレーザー光を用いて所定の形状に切断する方法について、図19乃至図22を参照して説明する。図19はアレイ基板10と、対向基板20を重ね合わせた液晶パネルの断面図を示し、図20は図19に示す切断線A−Aで切断したときの断面図を示す。この液晶パネルは、それぞれ厚さが0.1mmのガラス基板11と熱可塑性樹脂基板12が接着されたアレイ基板10と、それぞれ厚さが0.1mmのガラス基板21と熱可塑性樹脂基板22が接着された対向基板20とを備えている。これらのアレイ基板10および対向基板20は、ガラス基板11、21の面が対向して配置され、かつスペーサ31によって所定の間隔を保持するように形成された構造となっている。アレイ基板10を構成するガラス基板11の表示領域上には、複数の走査線(図示せず)と、これらの複数の走査線に交差する複数の信号線(図示せず)と、走査線と信号線との交差点に設けられた画素電極(図示せず)と、画素電極に対応して設けられて対応する走査線によって開閉動作し一端が対応する信号線に接続され他端が対応する画素電極に接続されるTFT(図示せず)とが形成されている。また、アレイ基板10上の表示領域より外側には、信号接続部15が形成されており、これらの信号接続部15は配線14を介して上記信号線および走査線と接続されている。
【0022】
一方、対向基板20を構成するガラス基板21の、上記表示領域に対応する領域には、ITO(Indium-Tin Oxide) からなる対向電極が設けられている。そして、アレイ基板10と対向基板20との間の上記表示領域には液晶35が挟持されている。この液晶35は上記表示領域の周囲に塗布されたシール材32によって封止されている。
【0023】
アレイ基板10、対向基板20のそれぞれに対し、樹脂基板12、22側から波長240nm〜270nmの紫外線領域のレーザー光50を照射すると、樹脂基板12、22およびガラス基板11、21とも上記波長領域で光を吸収するため、基板10、20を切断することができる。図19に示すように、アレイ基板10は表示領域の外側でかつ信号接続部15の領域の外側を切断線40に沿って切断すれば良く、対向基板20は表示領域の外側を、信号接続部15の領域を含まないように切断線41に沿って切断すれば良い。切断線40、41に沿って基板10、20を切断すると、図21、22に示すアクティブマトリクス型液晶表示素子を得ることができる。
【0024】
上記のような切断方法により基板を加工した場合、信号接続部15を含まない辺に対してはアレイ基板10と対向基板20を同じ位置で切断すれば良いが、信号接続部15を含む辺に対しては、アレイ基板10の方を対向基板20より外側で切断することになる。対向基板20を切断する際に、レーザー光50が対向基板20の熱可塑性樹脂基板およびガラス基板で十分吸収されない場合には、レーザー光50は対向基板20を通り抜け、アレイ基板10上まで到達するため、アレイ基板10上に形成された配線部にダメージを与え、配線14が断線し、映像信号を表示できなくなるという問題が生じる。
【0025】
また、上述のような薄いガラスや樹脂からなる基板を用いた場合、基板の剛性が十分でないため、平坦度を保つことが難しくなる。例えばLCDにおいては2枚の基板をある一定の間隔で重ね合わせて保持しておく必要があり、その間隔は約5μmと非常に狭いため、表示領域内ではスペーサ31により、表示領域外ではシール材32によりその間隔を精度よく保っている。
【0026】
剛性が小さい基板は反りやすく、特に信号接続部15の近傍には幅や間隔の小さい配線が密集しているため、図23に示すように対向基板20が反ってアレイ基板10上の配線14をこすり、配線14のオープンやショートが発生しやすい、という問題が生じる。
【0027】
そこで、本発明の各実施形態においては、配線が断線またはショートするのを防止することのできる表示素子およびその製造方法について説明する。
【0028】
(第1実施形態)
本発明の第1の実施形態による液晶表示素子を図1および図2を参照して説明する。図1は、本実施形態による液晶表示素子の構成を示す断面図であり、図2は、図1に示す切断線A−Aで切断したときの断面図である。
【0029】
本実施形態による液晶表示素子は、それぞれ厚さが0.1mmのガラス基板11と熱可塑性樹脂基板12が接着されたアレイ基板10と、それぞれ厚さが0.1mmのガラス基板21と熱可塑性樹脂基板22が接着された対向基板20とを備えている。これらのアレイ基板10および対向基板20は、ガラス基板11、21の面が対向して配置され、かつスペーサ31によって所定の間隔を保持するように形成された構造となっている。アレイ基板10を構成するガラス基板11の表示領域上には、複数の走査線(図示せず)と、これらの複数の走査線に交差する複数の信号線(図示せず)と、走査線と信号線との交差点に設けられた画素電極(図示せず)と、画素電極に対応して設けられて対応する走査線によって開閉動作し一端が対応する信号線に接続され他端が対応する画素電極に接続されるTFT(図示せず)とが形成されている。また、ガラス基板11上の表示領域より外側には、信号接続部15が形成されており、これらの信号接続部15は配線14を介して上記信号線および走査線と接続されている。そして、対向基板20の切断された端面25に対応する、各配線14の領域上には、絶縁層17と金属遮光層18からなる積層膜が設けられた構成となっている。
【0030】
一方、対向基板20を構成するガラス基板21の、上記表示領域に対応する領域には、ITO(Indium-Tin Oxide) からなる対向電極が設けられている。そして、アレイ基板10と対向基板20との間の上記表示領域には液晶35が挟持されている。この液晶35は上記表示領域の周囲に塗布されたシール材32によって封止されている。
【0031】
次に、本実施形態による液晶表示素子の製造方法を、図3および図4を参照して説明する。
【0032】
上記液晶表示素子は、必要なサイズより大きいサイズのアレイ基板10および対向基板20上にパターン形成などを行った後、切断線40、41に沿ってレーザー光を照射することで液晶表示素子として必要な外形寸法に切り出すことにより製造される。図3は、パターンは形成されたが、レーザー光を照射することにより液晶表示素子として必要な外形寸法に切り出す前の液晶パネルの断面図を示し、図4は、図3に示す切断線B−Bで切断したときの断面図を示す。
【0033】
まず、通常の製造工程を用いて、アレイ基板10を構成する厚さが0.1mmのガラス基板11の表示領域上に、複数の走査線(図示せず)、これらの複数の走査線に交差する複数の信号線(図示せず)、走査線と信号線との交差点に設けられた画素電極(図示せず)、画素電極に対応して設けられて対応する走査線によって開閉動作し一端が対応する信号線に接続され他端が対応する画素電極に接続される例えばポリシリコンからなるTFT(図示せず)を形成する。また、ガラス基板11上の表示領域より外側に、信号接続部15と、これらの信号接続部15に上記信号線および走査線を介して接続される配線14を形成する。そして、レーザー光を照射することにより切断される対向基板20の端面25に対応する、各配線14の領域上に、絶縁層17と金属遮光層18からなる積層膜を形成する。更に、表示領域内にスペーサ31を形成する。
【0034】
その後、それぞれ厚さが0.1mmのガラス基板11と熱可塑性樹脂基板12を接着剤で接着し、アレイ基板10を形成する(図3参照)。
【0035】
一方、対向基板20を構成するガラス基板21の、上記表示領域に対応する領域に、ITO(Indium-Tin Oxide) からなる対向電極を形成する。その後、それぞれ厚さが0.1mmのガラス基板21と熱可塑性樹脂基板22を接着剤で接着し、対向基板20を形成する(図3参照)。
【0036】
そして、アレイ基板10を構成するガラス基板11の表示領域の周囲にシール材31を塗布し、上記ガラス基板11と対向基板を構成するガラス基板21とが向かい合いかつスペーサ31によって所定の間隔に保持されるように、アレイ基板10と、対向基板20とを張り合わせる。
【0037】
その後、図示しない注入口から、上記表示領域に液晶35を注入し、上記注入口を例えば紫外線硬化樹脂を塗布し、紫外線を照射することにより上記紫外線硬化樹脂を硬化させ、液晶35を封止する。これにより、図3に示す液晶パネルが完成する。
【0038】
このように形成された液晶パネルにおいては、図3に示すように、アレイ基板10の信号接続部15のない辺では、アレイ基板10の切断線40と対向基板20の切断線41とは平面的に重なるが、信号接続部15のある辺では、対向基板20の切断線41はアレイ基板10の信号接続部15より内側に位置し、アレイ基板10上の配線14と交差する部分が生じる。配線14と対向基板20の切断線41が交差する、配線14の領域上に絶縁層17を介して金属遮光層18が積層されている。
【0039】
次に、アレイ基板10の樹脂基板12側から切断線40に沿ってYAGレーザーの4次高調波(波長:266nm)を照射する。ガラス基板11、樹脂基板12ともにYAGレーザーの4次高調波の光50を吸収するため、アレイ基板10を所定の形状に切り出すことができる。同様に、対向基板20の樹脂基板22側から切断線41に沿ってYAGレーザーの4次高調波の光50を照射し、対向基板20を所定の形状に切り出す。これにより、図3および図4に示すように、アレイ基板10の辺端部に形成された信号接続部15を露出させることができる。
【0040】
この際、アレイ基板10上の配線14と、対向基板20の切断線41が交差する配線14上には、絶縁層17を介して金属遮光層18が形成されているので、対向基板20を切断するときに対向基板20を通り抜けてきたレーザー光50は金属遮光層18を透過しないために、配線14が損傷を受けず、走査線または信号線と信号接続部15との電気的接続を保ったまま、対向基板20を所定の形状に切り出すことができる。
【0041】
以上説明したように、本実施形態によれば、遮光層を設けたことにより、UVレーザーを用いて積層基板を切断した場合に配線が断線またはショートするのを防止することができる。
【0042】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による液晶表示素子を、図5および図6を参照して説明する。図5は、本実施形態による液晶表示素子の構成を示す断面図であり、図6は、図5に示す切断線A−Aで切断したときの断面図である。
【0043】
第1実施形態の液晶表示素子においては、アレイ基板10の配線14と対向基板20の切断線41が交差する位置に設けられる絶縁層および金属遮光層からなる積層膜は、アレイ基板10の配線14上に形成されていたが、本実施形態においては、上記積層膜を対向基板側に設けた構成となっている。すなわち、図5および図6に示すように、対向基板20を構成するガラス基板21の表示領域の外の、アレイ基板10の配線14と対向基板20の切断線が交差する位置に、絶縁層23および金属遮光層24からなる積層膜が形成されている。上記積層膜以外は第1実施形態による液晶表示素子と同じ構成となっている。
【0044】
次に、次に、本実施形態による液晶表示素子の製造方法を、図7および図8を参照して説明する。
【0045】
上記液晶表示素子は、必要なサイズより大きいサイズのアレイ基板10および対向基板20上にパターン形成などを行った後、切断線40、41に沿ってレーザー光を照射することで液晶表示素子として必要な外形寸法に切り出すことにより製造される。図7は、パターンは形成されたが、レーザー光を照射することにより液晶表示素子として必要な外形寸法に切り出す前の液晶パネルの断面図を示し、図8は、図7に示す切断線B−Bで切断したときの断面図を示す。
【0046】
まず、通常の製造工程を用いて、アレイ基板10を構成するガラス基板11の表示領域上に、複数の走査線(図示せず)、これらの複数の走査線に交差する複数の信号線(図示せず)、走査線と信号線との交差点に設けられた画素電極(図示せず)、画素電極に対応して設けられて対応する走査線によって開閉動作し一端が対応する信号線に接続され他端が対応する画素電極に接続される例えばポリシリコンからなるTFT(図示せず)を形成する。また、ガラス基板11上の表示領域より外側に、信号接続部15と、これらの信号接続部15に上記信号線および走査線を介して接続される配線14を形成する。更に、表示領域内にスペーサ31を形成する。その後、第1実施形態の場合と同様にして、それぞれ厚さが0.1mmのガラス基板11と熱可塑性樹脂基板12を接着剤で接着し、アレイ基板10を形成する(図7参照)。
【0047】
一方、対向基板20を構成するガラス基板21の、上記表示領域に対応する領域に、ITOからなる対向電極を形成する。そして、レーザー光50が照射される切断線41と、アレイ基板10の配線14が交差する、ガラス基板21の位置上に、絶縁層23と金属遮光層24からなる積層膜を形成する。続いて、それぞれ厚さが0.1mmのガラス基板21と熱可塑性樹脂基板22を接着剤で接着し、対向基板20を形成する(図7参照)。
【0048】
その後、アレイ基板10を構成するガラス基板11の表示領域の周囲にシール材31を塗布し、上記ガラス基板11と対向基板を構成するガラス基板21とが向かい合いかつスペーサ31によって所定の間隔に保持されるように、アレイ基板10と、対向基板20とを張り合わせる。
【0049】
その後、図示しない注入口から、上記表示領域に液晶35を注入し、上記注入口を例えば紫外線硬化樹脂を塗布し、紫外線を照射することにより上記紫外線硬化樹脂を硬化させ、液晶35を封止する。これにより、図7に示す液晶パネルが完成する。
【0050】
このように形成された液晶パネルにおいては、図7に示すように、アレイ基板10の信号接続部15のない辺では、アレイ基板10の切断線40と対向基板20の切断線41とは平面的に重なるが、信号接続部15のある辺では、対向基板20の切断線41はアレイ基板10の信号接続部15より内側に位置し、アレイ基板10上の配線14と交差する部分が生じる。配線14と対向基板20の切断線41が交差する、対向基板20の位置上に絶縁層17を介して金属遮光層18が積層されている。
【0051】
次に、アレイ基板10の樹脂基板12側から切断線40に沿ってYAGレーザーの4次高調波(波長:266nm)を照射する。ガラス基板11、樹脂基板12ともにYAGレーザーの4次高調波の光50を吸収するため、アレイ基板10を所定の形状に切り出すことができる。同様に、対向基板20の樹脂基板22側から切断線41に沿ってYAGレーザーの4次高調波の光50を照射し、対向基板20を所定の形状に切り出す。これにより、図7および図8に示すように、アレイ基板10の辺端部に形成された信号接続部15を露出させることができる。
【0052】
この際、アレイ基板10上の配線14と、対向基板20の切断線41が交差する、対向基板20の位置上には、絶縁層23を介して金属遮光層24が形成されているので、対向基板20を切断するときに対向基板20を通り抜けてきたレーザー光50は金属遮光層24を透過しないために、配線14が損傷を受けず、走査線または信号線と信号接続部15との電気的接続を保ったまま、対向基板20を所定の形状に切り出すことができる。
【0053】
この際、アレイ基板10の信号接続部15のある辺での対向基板20の切断線41上およびその近傍には金属遮光層24が形成されており、薄い基板だけの場合と比較して強度が強くなっており、クラックが発生しにくく、基板が割れにくい。
【0054】
以上説明したように、本実施形態によれば、遮光層を設けたことにより、UVレーザーを用いて積層基板を切断した場合に配線が断線またはショートするのを防止することができる。
【0055】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態による液晶表示素子を、図9および図10を参照して説明する。図1は本実施形態による液晶表示素子の構成を示す断面図であり、図10は図9に示す切断線A−Aで切断したときの断面図である。
【0056】
この実施形態の液晶表示素子は、第1実施形態の液晶表示素子において、信号接続部15のある辺での対向基板20の切断線41と重なる部分に、絶縁層17および金属遮光層18からなる積層膜を設ける代わりに、対向基板20に達する遮光体からなるスペーサ37を設けた構成となっている。
【0057】
次に、本実施形態による液晶表示素子の製造方法を、図11および図12を参照して説明する。
【0058】
上記液晶表示素子は、必要なサイズより大きいサイズのアレイ基板10および対向基板20上にパターン形成などを行った後、切断線40、41に沿ってレーザー光を照射することで液晶表示素子として必要な外形寸法に切り出すことにより製造される。図11は、パターンは形成されたが、レーザー光を照射することにより液晶表示素子として必要な外形寸法に切り出す前の液晶パネルの断面図を示し、図12は、図11に示す切断線B−Bで切断したときの断面図を示す。
【0059】
まず、通常の製造工程を用いて、アレイ基板10を構成するガラス基板11の表示領域上に、複数の走査線(図示せず)、これらの複数の走査線に交差する複数の信号線(図示せず)、走査線と信号線との交差点に設けられた画素電極(図示せず)、画素電極に対応して設けられて対応する走査線によって開閉動作し一端が対応する信号線に接続され他端が対応する画素電極に接続される例えばポリシリコンからなるTFT(図示せず)を形成する。また、ガラス基板11上の表示領域より外側に、信号接続部15と、これらの信号接続部15に上記信号線および走査線を介して接続される配線14を形成する。そして、レーザー光を照射することにより切断される対向基板20の端面に対応する、各配線14の領域上に、絶縁層17と金属遮光層18からなる積層膜を形成する。更に、表示領域内にスペーサ31を形成する。このスペーサ31を形成する際に、アレイ基板10の信号接続部15のある辺での対向基板20の切断線41と重なる部分に、遮光体からなるスペーサ37を形成する。その後、それぞれ厚さが0.1mmのガラス基板11と熱可塑性樹脂基板12を接着剤で接着し、アレイ基板10を形成する(図11参照)。
【0060】
一方、対向基板20を構成するガラス基板21の、上記表示領域に対応する領域に、ITOからなる対向電極を形成する。その後、それぞれ厚さが0.1mmのガラス基板21と熱可塑性樹脂基板22を接着剤で接着し、対向基板20を形成する(図11参照)。
【0061】
そして、アレイ基板10を構成するガラス基板11の表示領域の周囲にシール材31を塗布し、上記ガラス基板11と対向基板を構成するガラス基板21とが向かい合いかつスペーサ31、37によって所定の間隔に保持されるように、アレイ基板10と、対向基板20とを張り合わせる。なお、スペーサ37は、波長が紫外線領域のレーザー光を吸収する材料から構成されている。
【0062】
その後、図示しない注入口から、上記表示領域に液晶35を注入し、上記注入口を例えば紫外線硬化樹脂を塗布し、紫外線を照射することにより上記紫外線硬化樹脂を硬化させ、液晶35を封止する。これにより、図11に示す液晶パネルが完成する。
【0063】
このように形成された液晶パネルにおいては、図11に示すように、アレイ基板10の信号接続部15のない辺では、アレイ基板10の切断線40と対向基板20の切断線41とは平面的に重なるが、信号接続部15のある辺では、対向基板20の切断線41はアレイ基板10の信号接続部15より内側に位置し、アレイ基板10上の配線14と交差する部分が生じる。配線14と対向基板20の切断線41が交差する、配線14の領域上に絶縁層17を介して金属遮光層18が積層されている。
【0064】
次に、アレイ基板10の樹脂基板12側から切断線40に沿ってYAGレーザーの4次高調波(波長:266nm)を照射する。ガラス基板11、樹脂基板12はともにYAGレーザーの4次高調波の光50を吸収するため、アレイ基板10を所定の形状に切り出すことができる。同様に、対向基板20の樹脂基板22側から切断線41に沿ってYAGレーザーの4次高調波の光50を照射し、対向基板20を所定の形状に切り出す。これにより、図11および図12に示すように、アレイ基板10の辺端部に形成された信号接続部15を露出させることができる。この際、アレイ基板10上の配線14と、対向基板20の切断線41が交差する配線14上には、レーザー光を吸収する材料からなるスペーサ37が形成されているので、対向基板20を切断するときに対向基板20を通り抜けてきたレーザー光50はスペーサ37を透過しないために、配線14が損傷を受けず、走査線または信号線と信号接続部15との電気的接続を保ったまま、対向基板20を所定の形状に切り出すことができる。
【0065】
以上説明したように、本実施形態によれば、配線が断線またはショートするのを防止することができる。
【0066】
また、本実施形態の液晶表示素子によれば、対向基板20所定の形状に切り出す際には、アレイ基板10で信号接続部15のある辺での対向基板20の切断線41上およびその近傍にはスペーサ37が形成されており、ギャップが一定に保たれているため、剛性の小さい基板を用いても基板の反りが発生しないために、対向基板20が反ってアレイ基板10に接することによる配線のオープンやショートの発生を抑えることができる。
【0067】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態による液晶表示素子の製造方法を、図13乃至図15を参照して説明する。
【0068】
この実施形態による液晶表示素子の製造方法は、まず図13に示す液晶パネル、すなわち、図19に示す液晶パネルを形成する。
【0069】
次に、この液晶パネルを形成した後、信号接続部15のある辺の端部を、紫外線領域の光を吸収したり散乱したりすることにより透過させない液体65中に浸す。この液体65は、容器60内に保持されている。液体65の例としては、溶剤中にブラックカーボンや、黒、赤などの色素や顔料を溶かしたものを入れる。液体65は毛細管現象により2枚の基板10、20に挟まれた領域に入り込む。
【0070】
その後、図15に示すように、対向基板20の樹脂基板22側から切断線41に沿ってYAGレーザーの4次高調波の光50を照射し、対向基板20を所定の形状に切り出す。このとき、信号接続部15のある辺ではレーザー光50が液体65により吸収されたり散乱されたりして強度が弱まるため、アレイ基板10上の配線14が損傷を与えなない。なお、アレイ基板10の切断は切断線40に沿って行う。
【0071】
最後に、清浄な空気洗浄を行うことにより、上記液体65を除去し、液晶表示素子を完成する。
【0072】
以上説明したように、本実施形態によれば、配線が断線またはショートするのを防止することのできる。
【0073】
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態による液晶表示素子の製造方法を、図16乃至図18を参照して説明する。
【0074】
この実施形態による液晶表示素子の製造方法は、まず図16に示す液晶パネル、すなわち、図19に示す液晶パネルを形成する。
【0075】
この液晶パネルは、アレイ基板10で信号接続部15のない辺では、アレイ基板10の切断線40と、対向基板20の切断線41とは平面的に重なるが、信号接続部15のある辺では、対向基板20の切断線41はアレイ基板10の信号接続部15より内側に位置し、アレイ基板10上の配線14と交差する部分が生じる。切断線41と交差する部分の配線14は、図17に示すように、一定間隔で配置されている部分を含み、配線14の太さL1は20μm〜500μm、隣接する配線14間の間隔L2は30μm〜500μm程度となっている。
【0076】
なお、この液晶パネルにおいては、信号接続部15は1辺のみに形成されているが、複数の辺に形成されていても同様である。
【0077】
続いて、YAGレーザーの4次高調波(波長:266nm)の光50を照射することでアレイ基板10、対向基板20を切断線40、41に沿って、所定の形状に切り出す。ガラス、プラスチックフィルムともにYAGレーザーの4次高調波の光50を吸収するため、基板を加工することができる。図18に示すように、照射されるレーザービームのスポット径51は10μm〜20μm程度、照射エネルギーは100mW〜1000mW程度である。上記切り出しは、まず、アレイ基板10の樹脂基板12側からYAGレーザーの4次高調波の光50を切断線40に沿って照射し、アレイ基板10を所定の形状に切り出す。この場合、切断線40上を途切れないように連続的にレーザーを照射しても良いし、切断線40上を間引いて不連続的に照射しても良い。
【0078】
同様に、対向基板20の樹脂基板22側から切断線41に沿ってYAGレーザーの4次高調波の光50を照射し、対向基板20を所定の形状に切り出す。このとき、アレイ基板10で信号接続部15のない辺での対向基板20の切断は、アレイ基板10と同様に, 切断線41上を途切れないように連続的にレーザーを照射しても良いし、切断線41上を間引いて不連続的に照射しても良い。しかし、アレイ基板10で信号接続部15のある辺での対向基板20の切断は、レーザー照射によりアレイ基板10上の配線14に損傷を与えないように、図18に示すように、隣接する配線14の間にのみレーザー光50が照射されるようにすれば良い。
【0079】
以上説明したように、本実施形態によれば、配線が断線またはショートするのを防止することのできる。
【0080】
次に、薄いガラス基板とプラスチックフィルムからなる樹脂基板が接着剤で接着された基板を用いて液晶パネルを形成する方法としては、板厚が厚い2枚のガラス基板を用いて液晶パネルを形成後、それぞれのガラス基板の裏面をエッチングして薄くし、プラスチックフィルムからなる樹脂基板を接着する方法や、2枚のガラス基板のそれぞれを裏面からエッチングして薄くした後、プラスチックフィルムからなる樹脂基板を接着し、更にそれらを組み合わせて液晶パネルを形成する方法などがある。それぞれについて説明する。
【0081】
(a)パネル形成後ガラス基板をエッチングする場合
まず、硼珪酸ガラスなどの無アルカリガラスからなる第1のガラス基板上にTFT、配線、接続パッドなどのパターンを形成する。これらの形成方法はポリシリコンをTFTに用いた従来のアクティブマトリックス型LCDにおけるアレイ基板の形成方法を用いることができる。第1のガラス基板の厚さは0.7mm乃至1.1mm程度であり、上記パターンを形成する際のプロセスにおいて割れにくいための十分な強度を有している。
【0082】
第1のガラス基板上の表示領域にはポリシリコンからなるTFTがマトリクス状に配列されている。また、TFTには、このTFTに信号を入力するための厚さ400nmのAlからなる信号線、TFTを駆動するための厚さ300nmのMo−W合金からなるゲート線、ITOなどの透明導電体材料からなる画素電極、などが接続されている。
【0083】
表示領域の周囲には、ポリシリコンからなるTFTを含む駆動回路が形成されており、更に、第1のガラス基板の端部には、信号入出力用に信号接続部が配置されている。表示領域と駆動回路との間や、駆動回路と信号接続部との間はAlやMo−Wなどの配線により接続されている。これらの配線はゲート線や信号線を形成するのと同時に形成しても良い。
【0084】
次に、硼珪酸ガラスなどの無アルカリガラスからなる第2のガラス基板上のうち、表示領域に相当する部分にITOなどの透明導電体材料からなる対向電極を形成する。第2のガラス基板の厚さは0.7mm乃至1.1mm程度であり、上記対向電極を形成する際のプロセスにおいて割れにくいための十分な強度を有している。
【0085】
続いて、第1のガラス基板と第2のガラス基板のうちの一方の基板の上に有機樹脂からなるスペーサを形成し、表示領域の外側には接着性を持つ材料からなるシールを形成した後、第1のガラス基板と第2のガラス基板を重ねあわせ、約5μmの間隔となるよう保持する。さらに第1のガラス基板と第2のガラス基板に挟まれ、シールに囲まれた領域に液晶を注入する。このようにして第1のガラス基板と第2のガラス基板を含む液晶パネルが完成する。
【0086】
続いて、上の方法で作製した液晶パネルの第1のガラス基板および第2のガラス基板を裏面より研磨し、それぞれのガラス基板の厚さを0.01mm〜0.2mm程度まで薄くする。0.01mm以上とすることにより水分等の侵入を防止して高い信頼性を得ることができ、0.2mm以下とすることにより軽量で曲げが可能となる。研磨の方法としては、砥石や研磨剤を用いた機械的研磨、薬液を用いてガラスを溶かす化学的エッチング、およびその組み合わせがある。ガラスを溶かす薬液としては、弗酸や弗酸を含む混酸がある。薬液を用いてガラスを研磨する場合には、上記シールが薬液にさらされてダメージを受けることがないように、セルの端面を保護しておく必要がある。
【0087】
さらに、上記の方法で薄くした第1のガラス基板および第2のガラス基板に接着剤を用いてプラスチックフィルムを貼り付ける。接着剤としては紫外線硬化接着剤、アクリル接着剤、エポキシ樹脂、熱硬化接着剤などを用いればよい。また、プラスチックフィルムとしては0.025mm〜0.4mm程度の厚さのものが望ましく、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアリレート、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリオレフィンなどがよい。また、上記実施形態のように液晶ディスプレイとして用いる場合は可視領域で透明で、屈折率の異方性が小さいものがより望ましい。
【0088】
このようなプロセスにより、薄いガラス基板と樹脂基板が貼りついた基板からなるパネルが得られる。
【0089】
(b)ガラス基板をエッチング後にパネルを形成する場合
まず、硼珪酸ガラスなどの無アルカリガラスからなる第1のガラス基板上にTFT、配線、接続パッドなどのパターンを形成する。これらの形成方法はポリシリコンをTFTに用いた従来のアクティブマトリクス基板の形成方法を用いることができる。第1のガラス基板の厚さは0.7mm乃至1.1mm程度であり、上記パターンを形成する際のプロセスにおいて割れにくいための十分な強度を有している。
【0090】
第1のガラス基板上のうち、表示領域にはポリシリコンからなるTFTがマトリクス状に配列されている。TFTには、TFTに信号を入力するための厚さ400nmのAlからなる信号線、TFTを駆動するための厚さ300nmのMo−W合金からなるゲート線、ITOなどの透明導電体材料からなる画素電極、などが接続されている。
【0091】
表示領域の周囲には、ポリシリコンのTFTを含む駆動回路が形成されており、更に、第1のガラス基板の端部には、信号入出力用に信号接続部が配置されている。表示領域と駆動回路との間や、駆動回路と信号接続部との間はAlやMo−Wなどの配線により接続されている。これらの配線はゲート線や信号線を形成するのと同時に形成しても良い。
【0092】
次に、硼珪酸ガラスなどの無アルカリガラスからなる第2のガラス基板上のうち、表示領域に相当する部分にITOなどの透明導電体材料からなる対向電極を形成する。第2のガラス基板の厚さは0.7mm乃至1.1mm程度であり、上記パターンを形成する際のプロセスにおいて割れにくいための十分な強度を有している。
【0093】
続いて、上の第1のガラス基板および第2のガラス基板のそれぞれを裏面より研磨し、それぞれのガラスの厚さを0.01mm〜0.2 mm程度まで薄くする。研磨の方法としては、砥石や研磨剤を用いた機械的研磨、薬液を用いてガラスを溶かす化学的エッチング、およびその組み合わせがある。ガラスを溶かす薬液としては、弗酸や弗酸を含む混酸がある。薬液を用いてガラスを研磨する場合には、第1のガラス基板や第2のガラス基板の表面や端面が薬液にさらされてダメージを受けることがないように保護しておく必要がある。
【0094】
さらに、上記の方法で薄くした第1のガラス基板および第2のガラス基板の裏面に接着剤を用いてプラスチックフィルムを貼り付ける。接着剤としては紫外線硬化接着剤、アクリル接着剤、エポキシ樹脂、熱硬化接着剤などを用いればよい。また、プラスチックフィルムとしては0.025mm〜0.4mm程度の厚さのものが望ましく、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアリレート、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリオレフィンなどがよい。また、上記実施形態のように液晶ディスプレイとして用いる場合は可視領域で透明で、屈折率の異方性が小さいものがより望ましい。
【0095】
このようなプロセスにより、薄ガラスとプラフィルムが貼りついた第1の基板と第2の基板が得られる。
【0096】
続いて、第1の基板と第2の基板のうちの一方の基板の上に有機樹脂からなるスペーサを形成し、表示領域の外側には接着性を持つ材料からなるシールを形成した後、第1の基板と第2の基板を重ねあわせ、約5μmの間隔となるよう保持する。さらに第1の基板と第2の基板に挟まれ、シールに囲まれた領域に液晶を注入する。
【0097】
このようなプロセスにより、薄ガラスとプラ基板が貼りついた基板からなる液晶パネルが得られる。
【0098】
なお、UVレーザーは1nm〜400nm程度の波長のものをいい、上記各実施形態においては、UVレーザーとして、波長が150nm〜400nmのものを用いることが好ましい。この波長範囲とすることにより、切断に十分なパワーを持ち、ガラスに吸収されない紫外領域のレーザーを用いることができる。
【0099】
なお、上記各実施形態において、金属遮光層としては、Al、Mo、Cr、Cu、Ta、Ti、Wもしくはこれらの合金が用いられる。また、Crからなる金属遮光層を対向基板側に形成した場合には、BM(Black Matrix)と一緒に形成することができるので、工程数が削減される。
【0100】
なお、本願発明においては、配線の断線やショートを防ぐことができれば良く、遮光層において、レーザーを完全に遮光できなくとも良い。例えば、遮光層自体にダメージがあっても良い。
【0101】
また、スペーサとしては、スペーサ柱とスペーサ球がある。スペーサ柱を形成するために、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドなどが用いられる。プロセス的には、感光性が有る方が工程数が少なくてすむため、感光性アクリル樹脂、感光性ポリイミドなどが用いられる。特に、スペーサを遮光用に用いる場合には、表示面内のスペーサと一緒に形成することができるので、工程数を削減することができる。また、スペーサ球としては、ジビニルベンゼン共重合体(商品名:ミクロパール)、シリカ(SiO)、またはシリカの周りにジビニルベンゼンを被覆したもの等が用いられる。
【0102】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、配線が断線またはショートするのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による液晶表示素子の構成を示す断面図。
【図2】図1に示す切断線A−Aで切断したときの第1実施形態による液晶表示素子の断面図。
【図3】第1実施形態による液晶表示素子の液晶パネルを示す断面図。
【図4】図3に示す切断線B−Bで切断したときの第1実施形態による液晶表示素子の断面図。
【図5】本発明の第2実施形態による液晶表示素子の構成を示す断面図。
【図6】図5に示す切断線A−Aで切断したときの第2実施形態による液晶表示素子の断面図。
【図7】第2実施形態による液晶表示素子の液晶パネルを示す断面図。
【図8】図7に示す切断線B−Bで切断したときの第2実施形態による液晶表示素子の断面図。
【図9】本発明の第3実施形態による液晶表示素子の構成を示す断面図。
【図10】図9に示す切断線A−Aで切断したときの第3実施形態による液晶表示素子の断面図。
【図11】第3実施形態による液晶表示素子の液晶パネルを示す断面図。
【図12】図11に示す切断線B−Bで切断したときの第3実施形態による液晶表示素子の断面図。
【図13】本発明の第4実施形態による液晶表示素子の製造方法に用いられる液晶お亜ネルの構成を示す断面図。
【図14】第4実施形態による製造方法を説明する図。
【図15】第4実施形態による製造方法を説明する図。
【図16】第5実施形態による液晶表示素子の製造方法に用いられる液晶パネルの構成を示す断面図。
【図17】第5実施形態の製造方法に用いられる液晶パネルに係る信号接続部に接続される配線間の関係を説明する図。
【図18】第5実施形態による製造方法を説明する図。
【図19】液晶表示素子構成を示す断面図。
【図20】図19に示す切断線A−Aで切断したときの液晶表示素子の断面図。
【図21】液晶表示素子の液晶パネルを示す断面図。
【図22】図21に示す切断線B−Bで切断したときの液晶表示素子の断面図。
【図23】剛性が小さい対向基板を用いたときの問題を説明する図。
【符号の説明】
10 アレイ基板
11 ガラス基板
12 樹脂基板
14 配線
15 信号接続部
17 絶縁層
18 金属遮光層
20 対向基板
21 ガラス基板
22 樹脂基板
23 絶縁層
24 金属遮光層
25 端面
31 スペーサ
32 シール材
35 液晶

Claims (8)

  1. 第1の樹脂基板と第1のガラス基板とを接着層を介して接着され、前記第1のガラス基板に素子が形成された第1の表示領域、前記表示領域の外部に形成された複数の信号接続部、および複数の前記信号接続部と前記素子とを接続する複数の配線を有する第1の基板と、
    第2の樹脂基板と第2のガラス基板とを接着層を介して接着され、第2の表示領域を有し、前記第1のガラス基板及び前記第2のガラス基板を内側として前記第1の表示領域と前記第2の表示領域が対向して重なるように前記第1の基板と所定の間隔を有して保持され、端面が前記配線上に位置する第2の基板と、
    前記第2の基板の前記端面に対応する、前記第1の基板の複数の前記配線上の位置に、それぞれ分離して設けられた紫外領域のレーザー光を遮光する金属材料からなる複数の遮光層
    を備えたことを特徴とする表示素子。
  2. 前記遮光層は、前記第1の基板側に絶縁層を介して形成されていることを特徴とする請求項1記載の表示素子。
  3. 前記遮光層は、前記第2の基板側に絶縁層を介して形成されていることを特徴とする請求項1記載の表示素子。
  4. 第1の樹脂基板と第1のガラス基板とを接着層を介して接着され、前記第1のガラス基板に素子が形成された第1の表示領域、前記表示領域の外部に形成された信号接続部、および前記信号接続部と前記素子とを接続する配線を有する第1の基板と、
    第2の樹脂基板と第2のガラス基板とを接着層を介して接着され、第2の表示領域を有し、前記第1のガラス基板及び前記第2のガラス基板を内側として前記第1の表示領域と前記第2の表示領域が対向して重なるように前記第1の基板と所定の間隔を有して保持され、端面が前記配線上に位置する第2の基板と、
    前記第2の基板の前記端面に対応する、前記第1の基板の前記配線上の位置に設けられた紫外領域のレーザー光を遮光する材料からなる材料膜と、
    を備え、
    前記材料膜は、前記第1の基板の前記配線上の位置から前記第2の基板の前記端面に達するように形成された紫外領域のレーザー光を遮光する材料からなるスペーサであることを特徴とする表示素子。
  5. 素子が形成された第1の表示領域、前記表示領域の外部に形成された複数の信号接続部、および複数の前記信号接続部と前記素子とを接続する複数の配線を有する第1の基板と、
    第2の表示領域を有し、前記第1の表示領域と前記第2の表示領域が対向して重なるように前記第1の基板と所定の間隔を有して保持され、切断線の少なくとも一部が複数の前記配線上に位置する第2の基板と、前記第2の基板の前記切断線の一部の近傍に複数の前記配線に対応して分離して形成された紫外領域のレーザー光を遮光する金属材料からなる遮光層と
    を備え、
    前記第1の基板及び第2の基板として、樹脂基板とガラス基板とを接着層を介して接着し、夫々前記ガラス基板を内側としたパネルを形成し、前記パネルの前記第2の基板に前記切断線に沿って紫外領域のレーザー光を照射し、切断することを特徴とする表示素子の製造方法。
  6. 素子が形成された第1の表示領域、前記表示領域の外部に形成された信号接続部、および前記信号接続部と前記素子とを接続する配線を有する第1の基板と、
    第2の表示領域を有し、前記第1の表示領域と前記第2の表示領域が対向して重なるように前記第1の基板と所定の間隔を有して保持され、切断線の少なくとも一部が前記配線上に位置する第2の基板と、前記第2の基板の前記切断線に対応する、前記第1の基板の前記配線上の位置に前記切断線に達するように形成された紫外領域のレーザー光を吸収する材料からなるスペーサとを備え、
    前記第1の基板及び第2の基板として、樹脂基板とガラス基板とを接着層を介して接着し、夫々前記ガラス基板を内側としたパネルを形成し、前記パネルの前記第2の基板に前記切断線に沿って紫外領域のレーザー光を照射し、切断することを特徴とする表示素子の製造方法。
  7. 素子が形成された第1の表示領域、前記表示領域の外部に形成された信号接続部、および前記信号接続部と前記素子とを接続する配線を有する第1の基板と、
    第2の表示領域を有し、前記第1の表示領域と前記第2の表示領域が対向して重なるように前記第1の基板と所定の間隔を有して保持され、切断線の少なくとも一部が前記配線上に位置する第2の基板とを備え、
    前記第1の基板及び第2の基板として、樹脂基板とガラス基板とを接着層を介して接着し、夫々前記ガラス基板を内側としたパネルを形成し、前記パネルを、紫外領域のレーザー光を吸収する液体に浸し、前記パネルの前記第2の基板に前記切断線に沿って紫外領域のレーザー光を照射し、切断することを特徴とする表示素子の製造方法。
  8. 素子が形成された第1の表示領域、前記表示領域の外部に形成された信号接続部、および前記信号接続部と前記素子とを接続する配線を有する第1の基板と、
    第2の表示領域を有し、前記第1の表示領域と前記第2の表示領域が対向して重なるように前記第1の基板と所定の間隔を有して保持され、切断線の少なくとも一部が前記配線上に位置する第2の基板とを備え、
    前記第1の基板及び第2の基板として、樹脂基板とガラス基板とを接着層を介して接着し、夫々前記ガラス基板を内側としたパネルを形成し、前記パネルの前記第2の基板に紫外領域のレーザー光を前記切断線に沿って照射して切断する際に、前記切断線の少なくとも一部上では、前記配線の間にのみ紫外領域のレーザー光を照射することを特徴とする表示素子の製造方法。
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