JP3840130B2 - ラインセンサ及びそれを用いた画像読取装置 - Google Patents

ラインセンサ及びそれを用いた画像読取装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はラインセンサ及びそれを用いた画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は画像読み取り装置の構成例である。
【0003】
101は原稿給送装置であり、次のように構成されるものである。
【0004】
102は原稿で、103は原稿102を載置する原稿トレイである。
104,105はそれぞれ原稿給紙ローラーと分離パッドである。原稿給紙ローラー104と分離パッド105は対に構成されており、原稿トレイ103に載置された原稿102を1枚づつ分離、給紙するものである。
【0005】
106は中間ローラー対であり、原稿給紙ローラー104と分離パッド105で分離された原稿103を装置内部に送るためのものである。
【0006】
108,109,110はそれぞれ大ローラー、第一従動ローラー、第二従動ローラーであり、原稿103を大ローラー108を回す形で流し読みガラス112と原稿ガイド板107の間に送るために機能するものである。
【0007】
117は流し読みガラス112に対向して設けられた原稿ガイド板で原稿103を流し読みガラス112に密着されるためのものである。
【0008】
118,111はそれぞれジャンプ台と、大ローラー8の第三従動ローラーで、流し読みガラス112上部を通過した原稿103を再び大ローラー108側に引き込むためのものである。
【0009】
107は排紙ローラーで、原稿給送装置101から原稿103を排出するために機能する。
【0010】
119は原稿読み取り装置であり、次のように構成される。
【0011】
113は露光部であり、露光部113には原稿103を照射するためのランプと反射笠と第一ミラーが搭載されている。114はミラーユニットであり、第二、第三ミラーが搭載されている。115は光学レンズ、116はCCDラインセンサである。123はプラテンガラスであり、プラテンガラス123上に置かれた原稿の読み取りは露光部113とミラーユニット114が2:1の速度で移動走査することで行われる。
【0012】
112は流し読みガラスで、原稿給送装置101によって原稿103が流し読みガラス112上を通過することによって画像読み取りが行われる。この際、露光部113、ミラーユニット114は図1に示す位置に固定されている。122は白色基準板で、シェーディング補正の基準として用いられるものである。
【0013】
原稿読み取り装置119に使用されているCCDラインセンサ116の構造を図2に示す。
【0014】
図2のCCDラインセンサは受光素子に蓄積された信号電荷を奇数、偶数画素に分けて読み出すタイプのものである。
【0015】
200は上述のCCDラインセンサであり、201はフォトダイオードが一次元状に並べられた受光部である。なお、モノクロ用ラインセンサは前記受光部が一本で、カラー用のラインセンサではR、G、Bのカラーフィルタを塗布、または染色した3本の受光部をもつ3ラインセンサが使用される。ここでは、説明を簡略にするため、受光部が一本のモノクロ用ラインセンサについて説明する。
【0016】
CCDラインセンサ200はA4縦の原稿を600dpiの解像度で読み取るよう、7500のフォトダイオードから構成されている。
【0017】
202、203はシフトゲート(以下SHゲート)であり、受光部201にて受光・蓄積された信号電荷を読み出す(垂直転送)ものである。SHゲート202、203は受光部201の両側に1画素おきに設けられており、SHゲート202は受光部201奇数番目の信号電荷の転送、203は偶数番目の信号電荷の転送にするように機能する。
【0018】
204、205は信号電荷を出力端子方向に水平転送する転送レジスタであり、SHゲート202、203によりシフトされた奇数、偶数番目の信号電荷を出力端子方向にそれぞれ転送するものである。
【0019】
SHゲート202、203はSHゲートを操作するためのシフトパルス(以下SHパルス)により制御され、SHパルスは端子206に入力される。転送レジスタ204、205は端子207,208から入力される2相のクロックパルスφ1、φ2により駆動される。
【0020】
209、210は転送レジスタ204、205により転送された信号電荷を受け取り、次段の出力アンプ部へ転送するためのゲートであり、端子211に入力されるφBパルスにより駆動される。
【0021】
212,213は最終ゲート209、210からの信号電荷を電圧信号に変換する電荷電圧変換部である。電荷電圧変換部212、213には信号電荷を電圧に変換するコンデンサ基準電位にリセットする機能を有しており、端子214より入力されるリセットパルス(以下RSパルス)により動作するようになっている。
【0022】
215,216は信号出力端子であり、それぞれ奇数画素、偶数画素の信号が電圧信号として出力される。
【0023】
図3にCCDラインセンサ200の駆動パルスのタイムチャートを示す。
【0024】
CCDラインセンサ200の駆動は、フォトダイオード201から転送レジスタ204,205まで信号電荷を垂直転送する期間(TV)と転送レジスタ204,205にて信号電荷を水平転送するための期間(TH)から構成される。
【0025】
垂直転送期間(TV)はt1からt4のタイミングで構成される。
・t1ではフォトダイオード201からの信号電荷を受け取るべく転送レジスタ204、205のφ1ゲートONしておく。
・t2、t3にてSHパルスを入力することによりフォトダイオード201に蓄積されていた信号電荷を転送レジスタ204、205のφ1ゲートに垂直転送する。
・t4にて、SHパルスをOFFすることによりSHゲートを閉じ、フォトダイオード201からの電荷読み出しを完了するとともに、次ラインの受光蓄積に入る。
【0026】
水平転送期間(TV)はt5、t6の繰り返しで構成される。t5、t6の繰り返し周期TCは転送レジスタ204、205の1画素分の転送周期に相当している。
【0027】
本例のラインセンサでは受光部201にて蓄積された電荷を奇数、偶数画素に分割して読み出す構成であり、転送レジスタ204,205の転送段数は受光部画素数7500の半分で済む(7500画素/2=3750画素分)。
【0028】
上記垂直転送期間(TV)と水平転送期間(TH)の和が蓄積時間(TINT)となり、この時間で原稿を1ラインずつ読み取るべく駆動されるようになっている。
【0029】
上記構成において流し読みを行った場合の動作について説明する。
【0030】
いま、読み取りの解像度が主・副走査ともに600dpi、原稿搬送速度112mm/secとすると、等倍(100%)読み取りを行う場合、CCDラインセンサ116の蓄積時間は、次式で算出される。
【0031】
【数1】
Figure 0003840130
【0032】
CCDラインセンサの駆動周波数は以下のように計算される。ここで、本例では受光部201から信号電荷を転送レジスタ204、205へ読み出すのに必要な時間を2usec(t1〜t4:各0.5usec)とする。また、簡略化のためCCDの構成画素は有効部分3750画素のみるとする
【0033】
【数2】
Figure 0003840130
【0034】
CCDラインセンサの蓄積時間、駆動周波数は等倍読み取り時の原稿搬送速度がにより決定され、これら値は読み取りシステム固有の値として設定される。
【0035】
上記設定でのA4サイズ原稿の1分間あたりの読み取り生産性は、原稿の給紙間隔0.1secとすると次式で求められる。
【0036】
【数3】
Figure 0003840130
【0037】
次に変倍読み取り時(50%読み取り時)の設定について説明する。
【0038】
変倍読み取りはCCDラインセンサの蓄積時間、駆動周波数を等倍時の設定のまま、原稿給送装置1の搬送速度を変更することにより行われる場合が多い。原稿搬送速度を上記例の2倍(224mm/sec)とした場合、副走査の解像度は300dpiとなり、副走査方向のみ50%の画像が得られる。
【0039】
主走査の解像度は600dpiのままなので、図示しない画像処理回路により間引きや合成等の処理により解像度変換が行われ50%の変倍処理が行われる。この場合のA4縦原稿の生産性は次のようになる。
【0040】
【数4】
Figure 0003840130
【0041】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例による画像読み取り装置では原稿給送速度による副走査のみの解像度変換による変倍処理を行うため、主走査、副走査の読み取り解像度が異なるという問題がある。また、生産性、副走査解像度が原稿給送速度に対して一律に設定されるため、生産性、副走査解像度を独立に設定出来ないという問題があった。
【0042】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、用途に応じて複数の生産性と読み取り解像度を提供する画像読み取り装置を実現することにあり、読み取り解像度を可変可能なCCDラインセンサと、画像読み取り装置の制御方法を提案するものである。
【0043】
具体的には、光電変換素子を直線上に配置した受光部と、前記受光部に蓄積された電荷を読み出すためのSHゲートと、前記SHゲートにより読み出された電荷を転送する転送レジスタを有するラインセンサにおいて、前記受光部の隣接する2画素ごとに前記SHゲートが受光部を挟んで交互に設けられており、また、上記ラインセンサにおいて、前記受光部の隣接する2画素に蓄積された電荷を合成して読み出し、転送レジスタにて転送するようにした。
【0044】
【発明の実施の形態】
図4は本発明による解像度可変CCDラインセンサの構造図である。
【0045】
401は直線状に配列された7500画素分のフォトダイオード列である。
【0046】
フォトダイオード列301の両側には信号電荷を読み出すためのSHゲートが2本(402,403)用意されている。
【0047】
SHゲート402,403は奇数番目のフォトダイオードから信号電荷を読み出すためのSH1ゲート、偶数番目から読み出すSH2ゲートで構成されている。
【0048】
また、SH1ゲート、およびSH2ゲートはフォトダイオード列401に対して交互に配置されており、フォトダイオードの隣接する2画素おきに配置されるような構成になっている。
【0049】
SH1ゲート、SH2ゲートはそれぞれ独立して動作させることが可能であり、端子406,407からのSH1パルス、SH2パルスによってフォトダイオード列401からの信号電荷読みだしが制御できるようになっている。
【0050】
404は第1の転送レジスタ,405は第2の転送レジスタである。
【0051】
転送レジスタ404、405は端子408,409,410,411から入力されるφ1、φ2、φ3、φ4の4本のクロック信号により駆動され、SH1ゲート、SH2ゲートにより読み出された信号電荷を出力方向に水平転送する。
【0052】
413,414はそれぞれ第1、第2の転送レジスタ404,405にて転送された信号電荷を受け、次段の出力アンプ部へ転送するための最終ゲートであり、端子415に入力されるφBパルスにより駆動される。
【0053】
416、417は最終ゲート413,414からの信号電荷を電圧信号に変換する電荷電圧変換部である。電荷電圧変換部416,417は端子418より入力されるリセットパルス(以下RSパルス)により、信号を基準電位にリセットするための機能を有している。
【0054】
電荷から電圧に変換された信号は出力端子419、420からそれぞれ出力される。
【0055】
次に上記CCDラインセンサ400の動作について次に説明する。
【0056】
図5はCCDラインセンサ400を600dpiの解像度で駆動する場合のタイミングチャートであり、また、図6はそのときの信号電荷の移動を模式的に示したものである。
【0057】
図5のタイミングチャートにおいて、垂直転送期間(TV)はt1からt9のタイミングで構成され、水平転送期間(TH)はt10、t11の繰り返しで構成される。繰り返し周期TCは転送レジスタ404、405の1画素分の転送周期に相当する。
【0058】
図6は(1)〜(6)の合計6つの図で構成されており、各図において▲1▼から▲8▼で示してあるものがフォトダイオードにて発生した信号電荷を表している。
【0059】
以下、図5と図6のタイミングを対応させて動作を説明する。
【0060】
図6(1)…図5−t1での信号電荷の状態を示す。
【0061】
フォトダイオード301には直前の蓄積期間にて信号電荷▲1▼〜▲8▼が生じている。
【0062】
フォトダイオード301からの電荷読み出し準備としてφ1ゲートがONしているが、このときSH1ゲートがOFF状態のため電荷の移動はない。
【0063】
図6(2)…図5−t2〜t3においてSH1ゲートがONしたときの信号電荷の移動状態である。
【0064】
SH1ゲートがONするとフォトダイオード301に蓄積された信号電荷▲1▼〜▲8▼のうち、SH1ゲートに対応した奇数番目の信号電荷▲1▼,▲3▼,▲5▼,▲7▼が転送レジスタのφ1ゲートに転送される。具体的には、信号電荷▲1▼,▲5▼はフォトダイオード301下方に位置するSH1ゲートにより転送レジスタ305のφ1ゲートに転送され、また、信号電荷▲3▼,▲7▼はフォトダイオード301上方に位置する転送レジスタ304のφ1ゲートに転送される。
【0065】
図6(3)…図5−t4,t5においてφ1ゲートがOFF、φ4ゲートがONしたときの信号電荷の状態である。
【0066】
φ1ゲートがOFFし、φ4ゲートがONするので、転送レジスタ305においては信号電荷▲1▼,▲5▼はφ1ゲートからφ4ゲートに転送される。転送レジスタ304においても同様に、信号電荷▲3▼,▲7▼がφ1ゲートからφ4ゲートに転送される。
【0067】
図6(4)…図6−t6〜t7において、φ2ゲートがONしており、次いでSH2ゲートをONしたときの信号電荷の移動状態である。
【0068】
SH2ゲートをONすることにより、フォトダイオード301にある偶数番目の信号電荷▲2▼,▲4▼,▲6▼,▲8▼が転送レジスタに転送される。
【0069】
信号電荷▲2▼,▲6▼はフォトダイオード301下方に位置するSH2ゲートにより転送レジスタ305のφ2ゲートに転送され、信号電荷▲4▼,▲8▼はフォトダイオード301上方に位置する転送レジスタ304のφ2ゲートに転送される。
【0070】
図6−t8にて、SH2ゲートをOFFすることにより、フォトダイオード301に蓄積されていたすべての信号電荷の転送レジスタ304、305への垂直転送が完了したことになる。
【0071】
図6(5)…図5−t9ににおいて、φ2、φ4ゲートがOFFし、φ1,φ3ゲートがONした場合の信号電荷の移動を示す。
【0072】
φ2、φ4ゲートにあった信号電荷▲1▼〜▲8▼はそれぞれ隣接するφ1ゲート、φ3ゲートへそれぞれ水平転送される。
【0073】
ここで、φ1〜φ4ゲートにはあらかじめ電位障壁が形成されており、転送レジスタでの電荷転送は出力端子方向の一方向にしか行われないようになっているので、信号電荷の逆流は生じない。
【0074】
図6(6)…図6−t10
図6(6)…図6−t11において、φ1、φ3ゲートがOFFし、φ2,φ4ゲートがONした場合の信号電荷の移動を示す。
【0075】
φ1ゲート、φ3ゲートにあった信号電荷▲1▼〜▲8▼はそれぞれ隣接するφ2ゲート、4ゲートへの水平転送される。
【0076】
このt10,t11のサイクルを繰り返すことで信号電荷の水平転送が行われる。
【0077】
本例のラインセンサはフォトダイオード列301に蓄積される信号電荷を2本の転送レジスタ404,405にて転送する構成をとっているため、上記水平転送はフォトダイオード列301の画素数7500の半分である3750画素分だけ行えばよい。
【0078】
したがって、本例では水平転送期間(TH’)は3750xTCとなる。
【0079】
次に解像度可変型CCDラインセンサ400を300dpiで駆動する場合を説明する。
【0080】
図7はCCDラインセンサ300を300dpiの解像度で駆動する場合のタイミングチャートであり、また、図8はそのときの信号電荷の移動を模式的に示したものである。
【0081】
図7のタイミングチャートにおいて、垂直転送期間(TV)はt1からt9のタイミングで構成され、水平転送期間(TH)はt10、t11の繰り返しで構成される。繰り返し周期TCは転送レジスタ404、405の1画素分の転送周期に相当する。
【0082】
図6は(1)〜(6)の合計6つの図で構成されており、各図において▲1▼から▲8▼で示してあるものがフォトダイオードにて発生した信号電荷を表している。
【0083】
図7のタイミングチャートにおいて、600dpiのタイミングチャート同様に垂直転送期間(TV’)と水平転送期間(TH’)から構成され、その和が蓄積期間(Tint’)となる。垂直転送期間(TV’)はt1’からt8’のタイミングで構成され、水平転送期間(TH’)はt9〜、t12の繰り返しで構成される。繰り返し周期TCは転送レジスタ404、405の1画素分の転送周期に相当する。
【0084】
図8は(1)〜(8)の合計8つの図で構成されており、各図において▲1▼から▲8▼で示してあるものがフォトダイオードにて発生した信号電荷を表している。
【0085】
以下、図7と図8のタイミングを対応させて動作を説明する。
【0086】
図8(1)…図7−t1’における信号電荷の状態を示す。
【0087】
600dpiの場合と同様、フォトダイオード列301の各画素に信号電荷が蓄積された状態である。フォトダイオード301の電荷読み出し準備としてφ2ゲートがONしているが、このときSH2ゲートがOFF状態のため電荷の移動はない。
【0088】
図8(2)…図7−t2’、t3’においてSH2ゲート303がONしたときの信号電荷の移動状態である。
【0089】
フォトダイオード301に蓄積された信号電荷▲1▼〜▲8▼のうち、SH2ゲートに対応した偶数番目の信号電荷▲2▼,▲4▼,▲6▼,▲8▼が転送レジスタのφ2ゲートに転送される。
【0090】
信号電荷▲2▼,▲6▼はフォトダイオード301下方に位置するSH2ゲートにより転送レジスタ305のφ2ゲートに転送され、信号電荷▲4▼,▲8▼はフォトダイオード301上方に位置する転送レジスタ304のφ2ゲートに転送される。
【0091】
図8(3)…図7−t4’、t5’においてφ2ゲートがOFF、φ1ゲートがONしたときの信号電荷の状態である。
【0092】
転送レジスタ305においては信号電荷▲2▼▲6▼はφ2ゲートからφ1ゲートに転送され、また、転送レジスタ304においても同様に、信号電荷▲4▼▲8▼がφ2ゲートからφ1ゲートに転送される。
【0093】
図8(4)…図7−t6’、t7’においてSH1ゲート302がONしたときの信号電荷の移動状態である。
【0094】
SH2ゲートをONすることにより、フォトダイオード301にある奇数番目の信号電荷▲1▼,▲3▼,▲5▼,▲7▼が転送レジスタのφ1ゲートに転送される。
【0095】
信号電荷▲1▼,▲5▼はフォトダイオード301下方に位置するSH1ゲートにより転送レジスタ305のφ1ゲートに転送され、信号電荷▲3▼,▲7▼はフォトダイオード301上方に位置する転送レジスタ304のφ1ゲートに転送される。
【0096】
ここで、信号電荷▲2▼に着目すると、信号電荷▲2▼は転送レジスタ305のφ1ゲートにすでに存在しており、SH1ゲートをONすることにより読み出された信号電荷▲1▼と混合され、混合電荷▲1▼▲2▼となる。同様に信号電荷▲6▼とSH1ゲートにより読み出された信号電荷▲5▼が混合され、混合電荷▲5▼▲6▼となる。
【0097】
転送レジスタ304では、φ1ゲートにすでに存在していた信号電荷▲4▼とSH1ゲートをONすることにより読み出された信号電荷▲3▼と混合され、混合電荷▲3▼▲4▼となる。同様にφ3ゲートの信号電荷▲8▼と読み出された信号電荷▲7▼が混合され、混合電荷▲7▼▲8▼となる。
【0098】
t8’にて、SH1ゲートをOFFすることにより、フォトダイオード301に蓄積されていたすべての信号電荷の転送レジスタ304、305への垂直転送が完了したことになる。
【0099】
図8(5)…図7−t9’における電荷移動を示す。
【0100】
φ1ゲートがOFFし、φ4ゲートがONすることにより、転送レジスタ304、305のφ1ゲートにある各合成電荷はそれぞれφ4ゲートに水平転送される。
【0101】
図8(6)…図7−t10’における電荷移動を示す。
【0102】
φ3ゲートがONしており、φ4ゲートがOFFするので、転送レジスタ304、305のφ4ゲートにある各合成電荷はそれぞれφ3ゲートに水平転送される。
【0103】
図8(7)…図7−t11’における電荷移動を示す。
【0104】
φ2ゲートがONしており、φ3ゲートがOFFするので、転送レジスタ304、305のφ3ゲートにある各合成電荷はそれぞれφ2ゲートに水平転送される。
【0105】
図8(8)…図7−t12’における電荷移動を示す。
【0106】
φ1ゲートがONしており、φ2ゲートがOFFするので、転送レジスタ304、305のφ2ゲートにある各合成電荷はそれぞれφ1ゲートに水平転送される。
【0107】
図8(5)〜(8)のサイクルが繰り返され、合成電荷の水平電荷転送が行われる。
【0108】
本例のラインセンサはフォトダイオード列301に蓄積される信号電荷を2本の転送レジスタ404,405にて転送する構成をとっているため、上記水平転送はフォトダイオード列301の画素数7500の半分である3750画素分だけ行えばよい
以上説明したように300dpi読み取り駆動では、図8(4)にて隣接するフォトダイオード2画素にて蓄積された信号電荷の混合が行われる。そのため、7500画素のフォトダイオード列401を3750画素のフォトダイオード列、すなわち、読み取り解像度300dpiのラインセンサとして扱うことが可能である。
【0109】
そして、フォトダイオードにて蓄積された信号電荷を2本の転送レジスタ404,405にて転送する構成をとっているため、上記水平転送はフォトダイオード列301の画素数7500の1/4である1875画素分だけ行えばよい。したがって、300dpi動作の場合の水平転送期間(TH’)は1875xTC’となる。
【0110】
本実施例による読み取り解像度可変ラインセンサを使用した画像読み取り装置の読み取り生産性について述べる。
【0111】
等倍(100%)読み取り動作において、原稿の搬送速度112mm/sec、紙間0.1secとすると、蓄積時間、駆動周波数、およびA4縦原稿の生産性は次のようになる。
【0112】
【数5】
Figure 0003840130
【0113】
原稿搬送速度を上記の倍の224mm/secとし、副走査方向のみ300dpiとしてA4縦原稿を読み取った場合の生産性は次のようになる。
【0114】
【数6】
Figure 0003840130
【0115】
上記の等倍読み取り時のCCD駆動周波数を本例の画像読み取り装置の基準となる周波数とし、そのときの50%変倍読み取り、すなわち原稿搬送速度お変更するとともに、CCDの読み取り解像度を300pdiに設定した倍について述べる。
【0116】
CCD駆動周波数を10MHzとすると、1画素あたりの転送時間Tc’は100nsecとなるから、水平転送時間TH’は次のように計算できる。
【0117】
TH’=187S画素×Tc’=187S画素×100nsec=187.usec
蓄積時間Tint’は垂直転送時間Tv’=4.0usec(tl〜t8幅:各0.5usec)とすると
Tint’=TH’+Tv’=187.5十4.0=191.5usec
蓄積時間Tint’=191.5usecとした場合、原稿搬送速度は次式のように計算できる。
【0118】
【数7】
Figure 0003840130
【0119】
このときのA4原稿の読み取り生産性は紙間0.1secとすると次のようになる。
【0120】
【数8】
Figure 0003840130
【0121】
以上の結果をまとめると、表1のようになる。
【0122】
【表1】
Figure 0003840130
【0123】
等倍読み取り時の生産性30.4ipmとなる上記システムにおいて、原稿の搬送速度を変更して、副走査方向の読み取り解像度のみ変更した場合、その生産性は57.8ipmであるが、本発明による解像度変更可能なラインセンサを使用し、主走査、副走査とも300dpiの読み取りを行った場合の生産性は104.3ipmとなり、副走査方向のみ変更した場合と比較して2倍弱の生産性が得られる。
以上説明したように、本実施形態の解像度可変型CCDラインセンサには以下のような特徴がある。
・画素単位の読み出しを行う解像度600dpi読み取りの他に、駆動パルスの変更だけで隣接する2画素の電荷を混合して読み出すことにより、解像度300dpiの読み取りを可能にする。
・水平転送クロックの周波数を変えることなく読み取り解像度を切りかえることが可能になる。
・300dpi読み取り時、水平転送期間を短縮出来る。
・水平転送期間の短縮により蓄積される電荷量が小さくなってしまうが、隣接画素の信号電荷を合成することにより十分な出力レベルが得られる。
【0124】
【発明の効果】
本発明によれば、駆動パルスの変更だけで隣接する2画素の電荷を混合して読み出すことができる。また、水平転送クロックの周波数を変えることなく読み取り解像度を変えることが可能となり、水平転送期間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】原稿搬送装置を持つ画像読み取り装置。
【図2】従来のCCDラインセンサの構造。
【図3】従来のCCDラインセンサを駆動するパルスのタイムチャート。
【図4】本発明に係るCCDラインセンサの構造図。
【図5】本発明に係るCCDラインセンサにおいて1画素ごとに信号を読み出す場合の駆動パルスを示すタイミングチャート。
【図6−1】本発明に係るCCDラインセンサにおいて1画素ごとに信号を読み出す場合の信号電荷の転送過程を示す図。
【図6−2】本発明に係るCCDラインセンサにおいて1画素ごとに信号を読み出す場合の信号電荷の転送過程を示す図。
【図7】本発明に係るCCDラインセンサにおいて隣接画素の信号電荷を合成して読み出す場合の信号電荷の転送過程を示す図。
【図8−1】本発明に係るCCDラインセンサにおいて隣接画素の信号電荷を合成して読み出す場合の信号電荷の転送過程を示す図。
【図8−2】本発明に係るCCDラインセンサにおいて隣接画素の信号電荷を合成して読み出す場合の信号電荷の転送過程を示す図。
【符号の説明】
400 CCDラインセンサ
401 フォトダイオード列
402,403 シフトゲート
404,405 電荷転送レジスタ
406,407、408,409,410,411,415,418 駆動パルス入力端子
413,414 最終段ゲート
416,417 電荷電圧変換部

Claims (3)

  1. 光電変換素子を直線上に配置した受光部と、前記受光部に蓄積された電荷を読み出すため前記受光部の両側に設けられたシフトゲートと、前記シフトゲートにより読み出された電荷を転送する複数の転送レジスタを有するラインセンサにおいて、
    前記受光部の隣接する2画素ごとに前記シフトゲートが受光部を挟んで交互に配置されるとともに、前記隣接する2画素のそれぞれ対し独立してシフトゲートを設けたことを特徴とするラインセンサ。
  2. 請求項1記載のラインセンサにおいて、前記受光部の隣接する2画素に蓄積された電荷を合成すべく読み出し、転送レジスタにて転送することが可能なラインセンサ。
  3. 請求項1又は2記載のラインセンサを搭載した画像読取装置。
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