JP3838984B2 - プリンタのインクリボン切換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドットインパクト方式プリンタにおけるインクリボンホルダに関し、特に二色インクリボンの各色部をプリンタヘッドに対して切換えるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば二色印字可能なドットインパクト方式プリンタにおいては、幅方向に関して例えば黒/赤の二色に分割された二色インクリボンを使用して、プリンタヘッドに対してインクリボンを長手方向に垂直な方向に移動させることにより、各色部をプリンタヘッドに対向させて、各色の印字を行なうようにしている。
【0003】
ここで、このような二色インクリボンをプリンタヘッドに対して装着する場合、ドットインパクト方式プリンタのプリンタヘッド付近において、プリンタの印刷媒体の押さえ部を開放する機構を設けて、この押さえ部を開放した状態にて、プリンタヘッドに対して二色インクリボンを装着する必要があった。
その際、プリンタヘッドに対して二色インクリボンを正確に位置決めして装着する必要があり、二色インクリボンがプリンタヘッドに対してずれてしまうと、インクリボンがプリンタヘッドに絡まったり、二色インクリボンの各色部の境界部分で印字してしまう等の障害の発生する可能性があった。
【0004】
これに対して、特許文献1には、リボンカセットに収納されたインクリボンを、リボンガイド部によりプリンタヘッドの先端部に案内すると共に、リボンカセットを上下させて印字色を切換えるようにしたリボン切換装置が開示されている。
このリボン切換装置においては、カセットホルダを使用して、リボンカセットを着脱可能にそして揺動可能に支持することにより、カセットホルダを調整レバーを介して駆動手段により所定角度だけ回転させて、インクリボンの各色部をプリンタヘッドに対向させて、印字色を切換えるように構成されている。
その際、カセットホルダと調整レバーとの間の相互位置を調整することにより、インクリボンの各色部が正しくプリンタヘッドに対向し、印字の混色が防止されるようになっている。
【0005】
また、特許文献2には、多色インクリボンを使用して、プリンタヘッドに二列のニードルを配置しておくことにより、プリンタヘッドの移動による印字の際に、同時に二色の印字を行なうようにした多色印字装置が開示されている。
この多色印字装置においては、同様にインクリボンを収容するリボンカセットを、カセットホルダにより着脱可能にそして揺動可能に支持し、カセットホルダを揺動させてインクリボンをプリンタヘッドの移動方向に往復させることにより、インクリボンのそれぞれ二つの色部をプリンタヘッドに対向させて、印字色を切換えるように構成されている。
【0006】
【特許文献1】
特開第2668251号(第1−2頁,第3図)
【特許文献2】
特開平05−162427号(第2−3頁,第1−2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した二つの特許文献1,2においては、いずれもインクリボンの各色部の切換えの際に、インクリボンを収容したリボンカセットそしてカセットホルダ自体を揺動させるように構成されている。
このため、カセットホルダを揺動させるための複雑な機構が必要となり、コストが高くなってしまうと共に、この機構のためのスペースが必要となり、プリンタ全体が大型化してしまう。
【0008】
本発明は、上記の問題を解決すべくなされたものであり、印字媒体の押さえ部を開放することなく、インクリボンを装着することができると共に、リボンカセットを固定した状態でインクリボンの各色部の切換えを行なうことができるようにしたリボン切換えの技術の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の請求項1記載のプリンタのインクリボン切換装置は、ドットインパクト方式のプリンタヘッドに関して、幅方向に複数個に分割された異なる色部を備えたインクリボンをプリンタヘッドに対向する領域で幅方向に移動させて、各色を切換える、プリンタのインクリボン切換装置であって、プリンタヘッドに対向する領域のインクリボンをプリンタヘッドに対して位置決めするリボンホルダと、このリボンホルダの少なくともプリンタヘッド側をインクリボンの幅方向に移動可能に支持するリボン切換リンクと、リボン切換リンクをインクリボンの幅方向に移動させる駆動手段と、上記リボンホルダが上記リボン切換リンクに装着されたとき、これらを互いに係止するための、上記リボンホルダの三箇所に設けられたフックを備え、上記リボンホルダを、弾性変形により上記フックの解除が可能な弾性部材で形成し、かつ、上記リボンホルダの両端に、上記インクリボンを支持するスリットを設け、上記フックのうち二箇所のフックが、上記スリットの近傍に対向して設けられ、他の一箇所のフックが上記リボンホルダの上記プリンタヘッドと対向する位置に設けてあり、上記リボンホルダを上記プリンタヘッドに向かって押し込むと上記プリンタヘッド両側の斜面により上記リボンホルダが装着位置に導入される。
【0010】
プリンタのインクリボン切換装置をこのような構成とすると、インクリボンを収容したリボンカセットについては、プリンタ筐体内に固定保持すると共に、リボンカセットから引き出されたインクリボンのプリンタヘッドに対向する領域のみをリボンホルダによって支持した状態で、このリボンホルダをプリンタヘッドのインク切換リンクに装着することにより、インクリボンのプリンタへの装着が行なわれる。
【0011】
その際、リボンホルダは、プリンタヘッドのインパクト面に沿ってリボン切換リンクに装着することができるので、プリンタヘッドと印刷媒体との間の領域に位置する印刷媒体の押さえ部を開放する必要がない。したがって、印刷媒体の押さえ部が簡単な構成となって、コストを低減することができる。
【0012】
さらに、インクリボンの各色の切換えの際に、従来のようにリボンカセット全体ではなく、リボンカセットから引き出されたインクリボンのプリンタヘッドに対向する領域のみを支持するリボンホルダのみをリボン切換リンクによりプリンタヘッドに対して移動させるようになっている。したがって、各色の切換えのための可動部分が小さくて済み、コストを低減することができる。
【0013】
また、プリンタのインクリボン切換装置をこのような構成とすると、リボンホルダをリボン切換リンクに装着したとき、三箇所のフックによって装着状態に保持されることになり、リボンホルダが正確に装着位置で保持されることになる。したがって、インクリボンの各色の切換えの際に、インクリボンの各色部が、正確にプリンタヘッドに対向するので、混色が生ずることなく、当該色の印字が確実に行なわれ得る。
【0014】
請求項2記載のプリンタのインクリボン切換装置は、上記リボン切換リンクが、全体としてインクリボンの幅方向に並進運動可能に支持されている構成としてある。
請求項3記載のプリンタのインクリボン切換装置は、上記リボン切換リンクが、インクリボンの長手方向に平行な揺動軸の周りに揺動可能に支持されている構成としてある。
【0015】
プリンタのインクリボン切換装置をこのような構成とすると、リボン切換リンクが、並進運動または揺動運動により、そのプリンタヘッド側が、インクリボンの幅方向に対して移動されることになる。
【0022】
このようにして、本発明によるプリンタのインクリボン切換装置によれば、リボンカセットから引き出されたインクリボンのプリンタヘッドに対向する領域のみをリボンホルダによって支持した状態で、プリンタヘッドのインパクト面に沿って、このリボンホルダをプリンタヘッドのインク切換リンクに装着することにより、インクリボンのプリンタへの装着が行なわれる。
したがって、インクリボンの装着のために、プリンタヘッドと印刷媒体との間の領域に位置する印刷媒体の押さえ部を開放する必要がないので、印刷媒体の押さえ部が簡単な構成となって、コストを低減することができると共に、印刷媒体の押さえ部が開放可能ではないプリンタに対しても、本インクリボン切換装置を装着することが可能である。
【0023】
さらに、従来のインクリボン切換装置のように、リボンカセット全体を移動させてインクリボンの各色の切換えを行なうのではなく、リボンカセットから引き出されてプリンタヘッドに対向するインクリボンの領域のみを、リボンホルダによってリボン切換リンクに保持して、リボン切換リンクを移動させることにより、インクリボンの各色の切換えを行なうようになっている。したがって、インクリボンの各色の切換えのために、リボン切換リンクおよびリボンホルダのみを移動させるので、稼動部分が小さくて済み、インクリボンの各色の切換えが簡単な機構によって容易に行なわれることになる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明のプリンタのインクリボン切換装置の一実施形態について、図1から図7を参照して説明する。
図1は、本実施形態によるプリンタのインクリボン切換装置の一実施形態を組み込んだドットインパクト方式プリンタの要部の構成を示す概略図である。
【0025】
図1に示すように、ドットインパクト方式プリンタ10は、プリンタヘッド11と、リボンカセット12と、プリンタヘッド11に対向して配置されたインクリボン切換装置20と、を含んでいる。
【0026】
上記プリンタヘッド11は、公知の構成であって、図面にて左右方向に往復運動可能に支持されていると共に、その手前側が印刷データに応じて突出し得る多数のワイヤを備えたインパクト部(図示せず)として構成されている。
【0027】
さらに、上記プリンタヘッド部11は、図2に示すように、印字時に印刷媒体をプラテン(図示せず)に対して押圧するためのプロテクタ11aを備えている。
このプロテクタ11aは、従来のプリンタにおけるプロテクタとは異なり、開放可能には構成されていない。
【0028】
上記リボンカセット12は、プリンタ10の筐体(図示せず)内にて、カセット支持部12aにより固定保持されており、上記プリンタヘッド11の左右方向の軌道に沿うように配置されている。
また、上記リボンカセット12は、内部に例えば黒/赤の二色インクリボン13を収容している。
【0029】
このインクリボン13は、幅方向に関して二分割されており、それぞれ黒色部13aと赤色部13b(図2参照)から構成されている。
ここで、インクリボン13は、リボンカセット12の一端、例えば図1にて左端12bから引き出されて、リボンカセット12の外側にて長手方向に沿って引き回され、他端12cからリボンカセット12内に戻り、エンドレスに循環使用されるようになっている。
【0030】
上記インクリボン切換装置20は、上記プリンタヘッド11側に設けられたリボン切換リンク21と、このリボン切換リンク21に対して着脱可能に装着されるリボンホルダ22と、から構成されている。
【0031】
上記リボン切換リンク21は、プリンタヘッド11に対して、回転軸14の周りに揺動可能に支持されている。
また、リボン切換リンク21は、リボンホルダ22を装着位置に正確に導入し得るように、リボンホルダ22のためのガイド21aを備えている。
図示の場合、このガイド21aは、プリンタヘッド11の両端面に形成された斜面として形成されている。
さらに、上記リボン切換リンク21は、駆動手段としてソレノイド15(図5および図6参照)を備えており、このソレノイド15の作動により、上記回転軸14の周りに揺動されるようになっている。
【0032】
上記リボンホルダ22は、弾性材料、例えば樹脂材料により長手方向に細長く延びるように形成されており、リボン切換リンク21に対して装着されたとき、リボンカセット12から引き出されたインクリボン13の中央付近の領域を支持するように、両端に備えられたスリット22a,22b内にこの領域13cが挿通されている。
【0033】
さらに、リボンホルダ22は、三箇所に、リボン切換リンク21に対して係止するための係止手段としてのフック22c,22d,22eを備えている。具体的には、図3に示すように、三箇所のフックのうち、二箇所のフック22c,22dが、リボンホルダ22のスリット22a,22bの近傍にそれぞれ対向して設けられ、他の一箇所のフック22eがリボンホルダ22のプリンタヘッド11と対向する位置に設けてある
これにより、リボンホルダ22が上記ガイド21aによりリボン切換リンク21に対して装着されたとき、これらのフック22c,22d,22eがそれぞれリボン切換リンク21側に設けられた係止部に係合することによって、リボンホルダ22がリボン切換リンク21に対して正しい装着位置に固定保持されるようになっている。
【0034】
さらに、リボンホルダ22は、その両端につまみ部22f,22gを備えている。
このつまみ部22f,22gは、図4に示すように、リボンホルダ22をリボン切換リンク21に装着する際の把持部として作用する。
また、これらのつまみ部22f,22gは、図5に示すように、リボンホルダ22をリボン切換リンク21から取り外すとき、双方のつまみ部22f,22gを把持して図5にて矢印Xで示すように互いに接近するように押圧する。
これにより、リボンホルダ22全体がその弾性に基づいて湾曲して、上記フック22c,22d,22eが図5にて矢印Yで示すようにリボン切換リンク21側の対応する係合部から外れる。これにより、リボンホルダ22は、リボン切換リンク21から容易に取り外すことが可能である。
【0035】
次に、本実施形態のプリンタのインクリボン切換装置20の動作について説明する。
まず、インクリボンをプリンタにセットする場合、リボンカセット12をプリンタ10の筐体内にてカセット支持部12aにより固定保持すると共に、図4に示すように、リボンカセット12から引き出されたインクリボン13の中央付近に備えられたリボンホルダ22を、その両端のつまみ部22f,22gを手で持って、図2および図3に示すように、プリンタヘッド11に取り付けられたリボン切換リンク21のガイド21a内に挿入する。
【0036】
そして、リボンホルダ22をプリンタヘッド11に向かって押し込むと、リボンホルダ22が装着位置まで挿入されたとき、各フック22c,22d,22eが対応するリボン切換リンク21側の係止部と係合することにより、リボンホルダ22がリボン切換リンク21に対して正しい装着位置で位置決めされ、固定保持される。
この場合、リボンホルダ22は、リボン切換リンク21に対して印刷媒体側ではなく、プリンタヘッド11と反対側から装着されるので、プロテクタ11aを開放することなく、リボンホルダ22をリボン切換リンク21に対して装着することが可能である。
【0037】
このようにしてリボンホルダ22がリボン切換リンク21に装着された状態にて、ソレノイド15が作動して、図6に示すように、リボン切換リンク21が回転軸14の周りに時計回りに揺動されると、リボンホルダ22に支持されたインクリボン13の黒色部13aが、プリンタヘッド11のインパクト部に対向することになる。したがって、この状態にて、プリンタヘッド11が駆動されることにより、プロテクタ11aの下方にてプラテンとの間に配置された印刷媒体(図示せず)に対して、インクリボン13の黒色部13aを使用して印刷されることにより、黒色の印字が行なわれる。
【0038】
これに対して、ソレノイド15が作動して、図7に示すように、リボン切換リンク21が回転軸14の周りに反時計回りに揺動されると、リボンホルダ22に支持されたインクリボン13の赤色部13bが、プリンタヘッド11のインパクト部に対向することになる。したがって、この状態にて、プリンタヘッド11が駆動されることにより、プロテクタ11aの下方にてプラテンとの間に配置された印刷媒体(図示せず)に対して、インクリボン13の赤色部13bを使用して印刷されることにより、赤色の印字が行なわれる。
【0039】
また、リボンホルダ22をリボン切換リンク21から取り外す場合には、図4に示すように、リボンカセット12から引き出されたインクリボン13の中央付近に備えられたリボンホルダ22を、その両端のつまみ部22f,22gを手で持って、さらに図5に示すように、各つまみ部22f,22gを互いに接近させるように矢印X方向に押圧する。
これにより、リボンホルダ22のフック22c,22dは、リボンホルダ22の全体の弾性変形によって、それぞれ図5にて矢印Y方向にずれて、各フック22c,22d,22eがそれぞれ対応するリボン切換リンク21の各係止部から外れる。したがって、この状態からリボンホルダ22をリボン切換リンク21から離反させることにより、リボンホルダ22をリボン切換リンク21から取り外すことができる。
【0040】
このようにして、本実施形態によるプリンタのインクリボン切換装置20によれば、リボンホルダ22の脱着の際には、プリンタヘッド11のプロテクタ部11aを開放することなく、リボンホルダ22の脱着を行なうことができる。したがって、構成が簡単になり、コストを低減することが可能となる。
また、インクリボン13の各色13a,13bの切換えは、リボン切換リンク21およびリボンホルダ22のみを揺動させればよいので、従来のようにリボンカセット12全体を揺動させる必要はなく、同様に構成が簡単になり、コストを低減することができる。
さらに、リボン切換リンク21がプリンタヘッド11を覆うように形成されていることから、プリンタ使用中に、インクリボン13の交換が必要になったときでも、ユーザが交換作業中に誤ってプリンタヘッド11に触れて、火傷をするようなことがなく、安全にインクリボン13の交換を行なうことができる。
【0041】
上述した実施形態においては、リボン切換リンク21は、インクリボン13の各色の切換えの際に、ソレノイド15により揺動されるようになっているが、これに限らず、他の任意の駆動手段、例えばアクチュエータやモータ等によって揺動されるように構成されていてもよい。
また、上述した実施形態においては、リボン切換リンク21は、回転軸14の周りに揺動可能に支持されているが、これに限らず、インクリボン13を支持する部分(リボンホルダ22)が、プリンタヘッド11のインパクト部に対して移動するように構成されていればよく、揺動ではなく、並進運動により移動可能に構成されていてもよいことは明らかである。
さらに、上述した実施形態においては、二色インクリボン13が使用されていて、ソレノイド15の作動によって、二色インクリボン13の各色部13a,13bが、それぞれ選択的にプリンタヘッド11のインパクト部に対向するように構成されているが、これに限らず、三色以上の多色インクリボンを使用して、この多色インクリボンの各色部を、それぞれソレノイド等の駆動手段により選択的にプリンタヘッドのインパクト部に対向させるようにしてもよいことは明らかである。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、リボンカセットから引き出されたインクリボンのプリンタヘッドに対向する領域のみをリボンホルダによって支持した状態で、プリンタヘッドと反対側から、このリボンホルダをプリンタヘッドのインク切換リンクに装着することにより、インクリボンのプリンタへの装着が行なわれる。
したがって、インクリボンの装着のために、プリンタヘッドと印刷媒体との間の領域に位置する印刷媒体の押さえ部を開放する必要がないので、印刷媒体の押さえ部が簡単な構成となって、コストを低減することができると共に、印刷媒体の押さえ部が開放可能ではないプリンタに対しても、本インクリボン切換装置を装着することが可能である。
【0043】
さらに、リボンカセットから引き出されてプリンタヘッドに対向するインクリボンの領域のみを、リボンホルダによってリボン切換リンクに保持して、リボン切換リンクを移動させることにより、インクリボンの各色の切換えを行なうので、インクリボンの各色の切換えのための稼動部分が小さくて済み、インクリボンの各色の切換えが簡単な機構によって容易に行なわれることになる。
このようにして、本発明によれば、印字媒体の押さえ部を開放することなく、インクリボンを装着することができると共に、リボンカセットを固定した状態でインクリボンの各色部の切換えを行なうことができるようにしたリボン切換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態のリボン切換装置の一実施形態を組み込んだドットインパクト方式プリンタの要部を示す概略図である。
【図2】図1のプリンタにおけるリボン切換装置のリボンホルダをリボン切換リンクに装着する状態を示す要部の側面図である。
【図3】図1のプリンタにおけるリボン切換装置のリボンホルダをリボン切換リンクに装着する状態を示す要部の横断面図である。
【図4】図1のプリンタにおけるリボン切換装置のリボンホルダをリボン切換リンクに装着する状態を示す要部の平面図である。
【図5】図1のプリンタにおけるリボン切換装置のリボンホルダをリボン切換リンクから取り外す際のリボンホルダの弾性変形による湾曲を示す概略平面図である。
【図6】図1のプリンタにおけるインクリボンの黒色部による印字状態を示す要部側面図である。
【図7】図1のプリンタにおけるインクリボンの赤色部による印字状態を示す要部側面図である。
【符号の説明】
10 ドットインパクト方式プリンタ
11 プリンタヘッド
11a プロテクタ
12 リボンカセット
12a カセット支持部
13 インクリボン
13a 黒色部
13b 赤色部
14 回転軸
15 ソレノイド(駆動手段)
20 インクリボン切換装置
21 リボン切換リンク
21a ガイド
22 リボンホルダ
22c,22d,22e フック(係止手段)
22f,22g つまみ部

Claims (3)

  1. ドットインパクト方式のプリンタヘッドに関して、幅方向に複数個に分割された異なる色部を備えたインクリボンをプリンタヘッドに対向する領域で幅方向に移動させて、各色を切換える、プリンタのインクリボン切換装置であって、
    プリンタヘッドに対向する領域のインクリボンをプリンタヘッドに対して位置決めするリボンホルダと、
    このリボンホルダの少なくともプリンタヘッド側をインクリボンの幅方向に移動可能に支持するリボン切換リンクと、
    リボン切換リンクをインクリボンの幅方向に移動させる駆動手段と、
    上記リボンホルダが上記リボン切換リンクに装着されたとき、これらを互いに係止するための、上記リボンホルダの三箇所に設けられたフックを備え、
    上記リボンホルダを、弾性変形により上記フックの解除が可能な弾性部材で形成し、
    かつ、上記リボンホルダの両端に、上記インクリボンを支持するスリットを設け、
    上記フックのうち二箇所のフックが、上記スリットの近傍に対向して設けられ、他の一箇所のフックが上記リボンホルダの上記プリンタヘッドと対向する位置に設けてあり、上記リボンホルダを上記プリンタヘッドに向かって押し込むと、上記リボン切換リンクに備えられ、上記プリンタヘッド両側において上記リボンホルダの上記二箇所のフック近傍を、印刷媒体を押圧するためのプロテクタの方向に、或いはその逆方向に導く斜面により上記リボンホルダが装着位置に導入される、
    ことを特徴とするプリンタのインクリボン切換装置。
  2. 上記リボン切換リンクが、全体としてインクリボンの幅方向に並進運動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタのインクリボン切換装置。
  3. 上記リボン切換リンクが、インクリボンの長手方向に平行な揺動軸の周りに揺動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタのインクリボン切換装置。
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