JP3075031B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP3075031B2
JP3075031B2 JP20713293A JP20713293A JP3075031B2 JP 3075031 B2 JP3075031 B2 JP 3075031B2 JP 20713293 A JP20713293 A JP 20713293A JP 20713293 A JP20713293 A JP 20713293A JP 3075031 B2 JP3075031 B2 JP 3075031B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットプリンタ
に関する。特に、印字ヘッドとインクタンクとが一体的
に形成されたカートリッジの交換作業(すなわち着脱操
作)を容易に行なうことができるようにしたインクジェ
ットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印字ヘッドとインクタンクとが一
体的に形成されたカートリッジを用いたインクジェット
プリンタとしては、特開平3−101949号、同3−
104642号、同3−104643号、同3ー104
677号公報に開示されたものが知られている。
【0003】このプリンタは、プリンタ本体を横置き状
態にして使用することもできるし、図16に示すよう
に、プリンタ本体1を縦置きにし、背部にオートフィー
ダ2を取り付けた状態としても使用することができる。
【0004】図16に示した使用状態においては、図1
7に示すように、ほぼ水平方向に移送される記録紙Sの
上方において、印字ヘッド3hとインクタンク3tとが
一体的に形成されたカートリッジ3が、キャリッジ(図
示せず)に搭載された状態で往復動しながら記録紙Sに
印字するようになっている。
【0005】カートリッジ3には、図18(概略正面
図)に示すように、穴3aが設けられている。一方、キ
ャリッジには、カートリッジの穴3aとはまり合う凸部
が、背面側から正面側(図17において左側から右側)
へ向かって設けられている。カートリッジ3は、その穴
3aを、キャリッジに設けられた凸部に正面側からはめ
合わせまたは外すことによりキャリッジに着脱可能に搭
載されている。また、穴3aと凸部とのはまり合いを利
用して、本体側とヘッド側との電気的接続がなされるよ
うになっている。なお、キャリッジには、装着されたカ
ートリッジを固定するためのレバーが設けられている。
【0006】以上のようなプリンタにおいて、ユーザー
がカートリッジ3の着脱操作(すなわち交換作業)を行
なう場合には、先ずプリンタ本体1のカバー1c(図1
6参照)を、図17の仮想線で示すように上方に開き、
次いで、レバーによるカートリッジの固定を解除した後
矢印X2方向に沿ってカートリッジ取り外し、その後新
たなカートリッジを矢印X1方向に沿って取り付けた後
レバーで固定することにより行なっていた。
【0007】なお、4は排紙ローラであり、このローラ
4が本体側に取り付けられていると、カートリッジ3の
着脱の妨げとなるので、カバー1c側に取り付けられて
いた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のプリン
タでは、カートリッジ3の着脱操作を行なう際、ほぼ水
平状態に開かれたカバー1cの下方において、矢印X
1、X2方向へのカートリッジの着脱操作が必要になる
ため、この操作がしにくいという問題があった。
【0009】カバー1cを本体1から完全に取り外すこ
とにより多少操作はやり易くなるが、この場合にはカバ
ー1cを取り外す手間がかかってしまうという問題があ
った。
【0010】また、排紙ローラ4は、開閉するカバー1
c側に取り付けられていたので、その位置精度を確保す
ることも困難であった。
【0011】本発明の目的は、以上のような問題点を解
決し、カートリッジの着脱操作を容易に行なうことがで
き、また排紙ローラをカバーに取り付ける必要もないイ
ンクジェットプリンタを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載のインクジェットプリンタは、移送され
る記録紙の上方において往復動するキャリッジと、この
キャリッジの背面側から正面側へ向かってキャリッジに
設けられた凸部にはまり合う穴を有しこの穴を正面側か
ら前記凸部にはめ合わせまたは外すことによりキャリッ
ジに着脱可能に搭載され、前記記録紙に対向するインク
吐出面を有する印字ヘッドとインクタンクとが一体的に
形成されたカートリッジとを有するインクジェットプリ
ンタにおいて、前記キャリッジを、少なくともキャリッ
ジ本体とこのキャリッジ本体に対して上下動可能かつ右
側面視で時計方向に回動可能に取り付けられたカートリ
ッジホルダとで構成して、このカートリッジホルダに前
記凸部を設けるとともに、キャリッジ上部に位置するプ
リンタケースのカバーを開放可能に構成したことを特徴
とする。
【0013】請求項2記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記カートリッジホルダは、その上部が背面側へ、下部
が正面側へ回動することを特徴とする。
【0014】請求項3記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1または2記載のインクジェットプリンタに
おいて、前記カートリッジホルダには、カートリッジを
引っ掛けて固定するフック部材と、このフック部材を作
動させかつカートリッジホルダを上下動および回動させ
る操作レバーとが取り付けられいることを特徴とする。
【0015】請求項4記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1または2または3記載のインクジェットプ
リンタにおいて、前記印字ヘッドを駆動制御するフラッ
トケーブルが、前記キャリッジ本体に対しては、ケーブ
ル内導線が左右に向かう方向で取り付けられ、前記キャ
リッジ本体とカートリッジホルダとの間では、ケーブル
内導線が上下に向かう方向で取り付けられていることを
特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1記載のインクジェットプリンタによれ
ば、移送される記録紙の上方においてキャリッジが往復
動し、このキャリッジに搭載されたカートリッジの印字
ヘッドによって記録紙に印字がなされる。
【0017】カートリッジは、印字ヘッドとインクタン
クとが一体的に形成され、キャリッジの背面側から正面
側へ向かってキャリッジに設けられた凸部にはまり合う
穴を有し、この穴を正面側から前記凸部にはめ合わせま
たは外すことによりキャリッジに着脱可能に構成されて
いるので、前述した従来のカートリッジをそのまま使用
することができる。
【0018】そして、キャリッジは、少なくともキャリ
ッジ本体と、前記凸部が設けられたカートリッジホルダ
とで構成されており、カートリッジホルダは、キャリッ
ジ本体に対して上下動可能かつ右側面視で時計方向に回
動可能に取り付けられていて、キャリッジ上部に位置す
るプリンタケースのカバーが開放可能に構成されている
ので、次のようにしてカートリッジの交換作業(着脱操
作)を容易に行なうことができる。
【0019】すなわち、先ず、キャリッジ上部に位置す
るプリンタケースのカバーを開き、次いで、カートリッ
ジホルダを、キャリッジ本体に対して上動させるととも
に右側面視で時計方向に回動させる。これにより、カー
トリッジホルダに設けられた凸部は、正面側斜め上方に
向くこととなるので、カートリッジを容易に取り外すこ
とができ、また、新たなカートリッジを容易に取り付け
ることができる。
【0020】その後、カートリッジホルダを、キャリッ
ジ本体に対して右側面視で反時計方向に回動させるとと
もに下動させてもとの位置に戻し、カバーを閉じて作業
を終了する。
【0021】なお、カートリッジホルダをキャリッジ本
体に対して単に回動させる構成とした場合には、カート
リッジないしカートリッジホルダがその周辺の部材と干
渉するおそれがあるという制限を受けるが、回動させる
前に上動させることにより、カートリッジおよびカート
リッジホルダが、カバーの開状態によって開放されてい
る空間に向かって移動しつつ回動することとなるから、
上述した周辺部材との干渉による制限を受け難くなり、
カートリッジおよびカートリッジホルダ回りのコンパク
ト化を図ることが可能となり、ひいてはプリンタのコン
パクト化をも図ることが可能となる。
【0022】請求項2記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項1記載のインクジェットプリンタにおい
て、前記カートリッジホルダは、その上部が背面側へ、
下部が正面側へ回動する構成となっているので、カバー
の開状態によって開放されている空間を一層有効に利用
することができることとなる。
【0023】請求項3記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項1または2記載のインクジェットプリン
タにおいて、前記カートリッジホルダには、カートリッ
ジを引っ掛けて固定するフック部材と、このフック部材
を作動させかつカートリッジホルダを上下動および回動
させる操作レバーとが取り付けられいるので、このレバ
ーを操作するだけで、カートリッジホルダの上下動動
作、回動動作、およびフック部材によるカートリッジの
固定/解除動作がなされることとなり、カートリッジの
交換作業が一層容易になる。
【0024】上述したように、カートリッジホルダをキ
ャリッジ本体に対して上下動かつ回動可能に構成した場
合、カートリッジとカートリッジホルダとの電気的接続
に関しては前述した従来技術を使用することができるか
ら問題とはならないが、カートリッジホルダとプリンタ
本体との接続に関しては従来技術が存在しない。
【0025】請求項4記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項1または2または3記載のインクジェッ
トプリンタにおいて、前記印字ヘッドを駆動制御するフ
ラットケーブルが、前記キャリッジ本体に対しては、ケ
ーブル内導線が左右に向かう方向で取り付けられ、前記
キャリッジ本体とカートリッジホルダとの間では、ケー
ブル内導線が上下に向かう方向で取り付けられているの
で、往復動するキャリッジ本体に対しても、上下動およ
び回動するカートリッジホルダに対してもフラットケー
ブルが良好に追従することとなり、これによってカート
リッジホルダとプリンタ本体との好適な電気的接続状態
が得られる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0027】図1、図2は本発明に係るインクジェット
プリンタの一実施例を示す図で、図1はカバーを開けた
状態を示す外観斜視図、図2は上ケースを取り外した状
態を示す部分省略斜視図である。
【0028】先ず、これらの図を参照してプリンタの概
要について説明する。
【0029】10はプリンタ、10aはプリンタの下ケ
ース、10bは上ケース、10cは上ケース10bの一
部を構成している開閉可能なカバー、11はメインフレ
ーム、12、13はメインフレーム11を支持している
サイドフレームである。
【0030】20はキャリッジであり、サイドフレーム
12、13に支持されたガイド軸14と、同じくサイド
フレーム12、13によりガイド軸14と平行に支持さ
れたガイド板15とによって、プラテンギャップ調整レ
バー21によるギャップ調整が可能なようにガイド軸1
4回りに多少揺動可能な状態で支持されている。このキ
ャリッジ20は、図示しないキャリッジモータによりタ
イミングベルトを介して駆動され、矢印X1,X2方向
に移動する。
【0031】16は給紙ローラ、17は紙送りローラ、
18は排紙ローラ、19は排紙トレイである。
【0032】記録紙は、矢印aで示すように、排紙トレ
イ19の下方から給紙ローラ16によってプリンタ内に
供給され、紙送りローラ17に巻き回されて反転し、排
紙ローラ18により矢印bで示すように排紙トレイ19
上に排出される。そして、紙送りローラ17から排紙ロ
ーラ18にいたる過程で、矢印X1,X2方向に移動す
るキャリッジ20に搭載されたカートリッジ70の印字
ヘッドによって印字がなされる。
【0033】次に、キャリッジ20について詳しく説明
する。
【0034】図3はキャリッジの正面図、図4は平面
図、図5は分解斜視図である。
【0035】これらの図、特に図5に明示されているよ
うに、キャリッジ20は、キャリッジ本体30と、カー
トリッジホルダ40とで構成されている。
【0036】キャリッジ本体30は、前板31と、側板
32,33と、後板34とからなるほぼ枠形状に構成さ
れている。側板32,33には、それぞれ上下方向に直
線的に伸びる第1のガイド溝35と、屈曲した第2のガ
イド溝36とが形成されている。第2のガイド溝36
は、上下方向に直線的に伸びる直線部36aと、この直
線部36aから正面側上方に傾斜した傾斜部36bとで
構成されている。直線部36aと第1のガイド溝35と
は同一線上に位置している。
【0037】一方、カートリッジホルダ40は、ほぼ板
状の基部43と、側板44,44とを有しており、両側
板44に第1のピン41と、第2のピン42とが形成さ
れている。そして、これら第1、第2のピン41、42
を、キャリッジ本体30の側板32,33の弾性を利用
してその第1、第2のガイド溝35,36にはめ込むこ
とにより、キャリッジ本体30に組み込まれるようにな
っている。組み込まれた状態で、第1、第2のピン4
1、42は第1、第2のガイド溝35,36によって案
内されるようになっている。したがって、カートリッジ
ホルダ40は、キャリッジ本体30に対して上下動可能
かつ右側面視で時計方向に回動可能である。すなわち、
第1、第2のピン41、42が第1、第2のガイド溝3
5,36の下端に位置する状態を基準とすれば(図15
参照)、第2のピン42が第2のガイド溝36の直線部
36aにある範囲においてカートリッジホルダ40はカ
ートリッジ本体30に対して直線的に上動し、第2のピ
ン42が第2のガイド溝36の傾斜部36bに進入する
と、カートリッジホルダ40は上動しつつ第1のピン4
1を中心として右側面視で時計方向に回動することとな
る(図12参照)。また、回動中心となる第1のピン4
1は、上下方向において中間部分に設けられているの
で、カートリッジホルダ40は、その上部が背面側へ、
下部が正面側へ回動することとなる(図12参照)。
【0038】図6(a)(b)にカートリッジホルダの
正面図と左側面図を、図7に分解斜視図を、図8に別角
度からみた分解斜視図を示す。
【0039】これらの図に示すように、カートリッジホ
ルダ40には、背面側(すなわち基部43)から正面側
へ向かって凸部50が設けられている。この凸部50の
構造は、先に指摘した特開平3−101949号公報等
に開示されている構造と同様であり、基部43と一体的
に形成された支持板51と、この支持板51の左面側に
ゴムパッド52を介して配置されたフラットケーブル6
0の端子部61と、この端子部61を固定するための第
1の固定部材53および第2の固定部材54とからなっ
ている。なお、図6において、第2の固定部材54は省
略されている。
【0040】フラットケーブル60の端子部61は、基
部43に形成されたスリット43a(図8参照)に、基
部43の背面側から挿通して支持板51の左方に配置さ
れ、その元部61aが第1の固定部材53で固定され、
先端部61bが第2の固定部材54で固定される。第1
の固定部材53は基部43に固定され、第2の固定部材
54は支持板51の先端に固定される。図8に示すよう
に、フラットケーブル60の、端子部61の近くの部分
(基部43の背面と平行な部部)は、両面テープ62に
よって基部43の背面に固定される。フラットケーブル
60は、図7から分かるように、キャリッジ本体30に
対しては、ケーブル内導線が左右に向かう方向で取り付
けられ、キャリッジ本体30とカートリッジホルダ40
との間では、ケーブル内導線63が上下に向かう方向で
取り付けられている。64はフラットケーブルの背面に
設けられた両面テープであり、キャリッジ本体30の後
板34の前面の適所34a(図5参照)に張り付けられ
る。図5において、34bは、フラットケーブル60を
通すために後板34に形成されたスリットである。
【0041】さらに、カートリッジホルダ40は、主と
して図7に示すように、カートリッジ70(図4等参
照)を引っ掛けて固定するフック部材80と、このフッ
ク部材80を作動させかつカートリッジホルダ40をキ
ャリッジ本体30に対して上下動および回動させるため
の操作レバー90と、板カム100とを有している。
【0042】フック部材80は、図6および図7に示す
ように、可動ブロック81と、この可動ブロック81に
形成された長穴82と、可動ブロック81と一体的に形
成されたフック83と、操作レバー90に形成されたス
クリューカム92と当接する凹部84とを有しており、
長穴82を、基部43に設けられたピン45にはめ合わ
せることによりスライドおよび回動可能に取り付けられ
ている。
【0043】操作レバー90は一体品であり、円筒部9
1と、この円筒部回りに形成されたスクリューカム92
と、円筒部91に板部93を介して円筒部と同心状に形
成された円弧カム94と、同じく板部を介して設けられ
たつまみ95と、板部93から右方に突設されたピン9
6とを有している。操作レバー90は、その円筒部91
を基部43に設けられた筒状軸部46にはめ合わせるこ
とにより回動可能に取り付けられている。
【0044】110は操作レバー90およびフック部材
80の支持部材であり、ピン111と、断面L字形のガ
イド部112とを有している。ピン111を操作レバー
90の円筒部91および基部43の筒状軸部46に挿入
することにより基部43に取り付けられ、取り付けられ
た状態でガイド部112がフック部材80の上面および
正面を案内するようになっている(図3、図4参照)。
また、基部43の筒状軸部46には圧縮バネ96が外装
されており、このバネ96が操作レバー90を支持部材
110に向けて付勢することにより、スクリューカム9
2とフック部材80の凹部84とが円滑に当接するよう
になっている。
【0045】操作レバー90の円弧カム94は、後でも
説明するように、カートリッジホルダ40がキャリッジ
本体30に対して完全に時計方向に回動するように操作
レバー90を時計方向に回動させたとき、キャリッジ本
体30の側板33の内側に形成された突起33a(図
4、図5参照)と当接して、カートリッジホルダ40の
キャリッジ本体30に対する位置を固定するようになっ
ている。
【0046】板カム100は、基部43に一体的にほぼ
三角状に形成されており、第1のカム面101、第2の
カム面102、および第3のカム面103を有してい
る。この板カム100は、図5および図9、図10に示
すように、キャリッジ本体30に設けられたスライダ1
20と当接するようになっている。
【0047】スライダ120は、板カム100との当接
部121と、両側に形成された側面視長円形の突起12
2,122とを有しており、突起122,122を、支
持部材123に形成された長穴124,124にはめ合
わせることにより、支持部材123に対してスライド可
能に取り付けられている。支持部材123とスライダ1
20との間にはねじりバネ125が設けられており、こ
のねじりバネ125によってスライダ120は常時後方
(図10(b)において右方)に付勢されている。支持
部材123は、ネジ126によってキャリッジ本体30
に固定されている。
【0048】なお、カートリッジ70としては、先に指
摘した特開平3−101949号公報等に開示されてい
るもとと同様のものを使用することができる。すなわ
ち、カートリッジ70は、図11等に示すように、印字
ヘッド71とインクタンク72とが一体的に形成され、
前述した凸部50にはまり合う穴73を有し、この穴7
3を正面側から凸部50にはめ合わせまたは外すことに
よりキャリッジ20に対して着脱可能に構成されてい
る。穴73の左面には、フラットケーブル60の端子部
61と接続される端子部74が設けられている。
【0049】次に以上のようなキャリッジ20における
カートリッジ70の着脱操作について説明する。なお、
カバー10c(図1参照)はすでに開けられているもの
として説明する。
【0050】理解の容易のために、先ず、カートリッジ
の装着操作について説明する。
【0051】(i)操作レバーを時計方向に回しきった
状態では、図11、図12に示すように、カートリッジ
ホルダ40の第1、第2のピン41、42がキャリッジ
本体30の第1、第2のガイド溝35,36の上端に位
置し、カートリッジホルダ40はキャリッジ本体30に
対して時計方向いっぱいにに回動した状態となる。この
状態のとき、操作レバー90の円弧カム94はキャリッ
ジ30の突起33aに当接しているので、操作レバー9
0を回動させない限り、カートリッジホルダ40は反時
計方向へ回動し得ない状態、すなわち固定された状態と
なっている。また、キャリッジ本体のスライダ120に
はカートリッジホルダ40の板カム100の先端104
が当接している。
【0052】この状態においては、カートリッジホルダ
40の凸部50が、正面側斜め上方に向いた状態となっ
ているので、カートリッジ70を矢印A方向に沿わせて
容易に取り付け、または取り外すことができる。図1
1、図12はカートリッジ70をカートリッジホルダ4
0に取り付けた状態を示している。
【0053】(ii)図12に示す状態から、操作レバ
ー90を反時計方向に回動させると、図13に示すよう
に、スクリューカム92の回動にともなってフック部材
80が図11に示す状態から反時計方向に回動するとと
もに、右方に移動する。このフック部材80の動作によ
り、フック83がカートリッジ70の突起75に引っ掛
かり、カートリッジ70が時計方向に回動するようにし
てカートリッジホルダ40に固定される。また、このと
き同時に、フラットケーブル60の端子部61とカート
リッジの端子部74とが接続される。
【0054】フック部材80によるカートリッジ70の
固定動作が完了した直後に、操作レバー90の円弧カム
94はキャリッジ30の突起33aから外れ、従ってカ
ートリッジホルダ40は下動および回動し得る状態とな
る(図14参照)。
【0055】(iii)操作レバー90の円弧カム94
がキャリッジ30の突起33aから外れると同時に、操
作レバー90の回動操作およびカートリッジ70の自重
によって、速やかにカートリッジホルダ40が下動しな
がら反時計方向へ回動する。
【0056】カートリッジホルダ40が回動し始めると
同時に板カム100の先端104がスライダ120から
外れ、板カム100もスライダ120と当接しながらカ
ートリッジホルダ40とともに下動および回動するが、
板カム100の第2のカム面102の上部102a(図
14参照)がスライダ120にさしかかると、ねじりバ
ネ125に起因するスライダ125の抵抗が強くなり、
カートリッジホルダ40の可動および回動が一旦停止さ
れる。なお、ねじりバネ125の弾性により緩衝効果を
もって停止される。
【0057】そこで、さらに操作レバー90を押し下げ
ると、板カム100の第2のカム面102と第3のカム
面103との間に位置する山部105(図15参照)を
スライダ120が乗り越えて、第3のカム面103とス
ライダ120とが当接し、板カム100がスライダ12
0によって押し下げられた状態でカートリッジホルダ4
0がキャリッジ本体に固定される。このようして固定さ
れた状態を図15および図3、図4に示してあり、この
状態で前述した印字動作がなされる。71aはインク吐
出面である。
【0058】次にカートリッジ70の交換作業について
説明する。
【0059】(1)先ず、操作レバー90を図15矢印
aで示すように上方に引き上げる。なお、図4、図5に
おいて33bはキャリッジ本体側板33の上部に形成さ
れた指掛け部であり、例えば、この指掛け部33bに右
手親指を掛け、人差し指を操作レバー90のつまみ95
の下面に当てて操作することにより容易に引き上げるこ
とができる。
【0060】この操作によりカートリッジホルダ40が
上動し、スライダ120がカートリッジホルダの板カム
100の第3のカム面103から山部105を乗り越え
て第2のカム面102の上部102aと当接した状態で
一旦停止する。
【0061】(2)次いで、つまみ95をもって操作レ
バー90を図15矢印b方向へいっぱいに回すと、カー
トリッジホルダ40が上動しながら回動し、図11、1
2に示した状態となる。この状態では、前述したように
カートリッジホルダ40の凸部50が、正面側斜め上方
に向いた状態となっているので、カートリッジ70を容
易に取り外し、また容易に取り付けることができる。
【0062】取り付けた後、逆の操作を行なうことによ
り、カートリッジ70の装着が完了する。
【0063】なお、操作レバー90を矢印b方向へ回す
際、操作レバー90のピン96の先端が、キャリッジ本
体側板33の内面と摺接するので、操作レバー90の安
定した回動動作が得られる。
【0064】以上のようなプリンタによれば、キャリッ
ジ20が、キャリッジ本体30と、凸部50が設けられ
たカートリッジホルダ40とで構成されており、カート
リッジホルダ40は、キャリッジ本体30に対して上下
動可能かつ右側面視で時計方向に回動可能に取り付けら
れていて、キャリッジ上部に位置するプリンタケースの
カバー10cが開放可能に構成されているので、カート
リッジ70の交換作業(着脱操作)を容易に行なうこと
ができる。
【0065】また、排紙ローラ18は開閉するカバー1
0cにではなく本体側に取り付けられているから、位置
精度の確保が容易である。
【0066】なお、カートリッジホルダ40をキャリッ
ジ本体30に対して単に回動させる構成とした場合に
は、カートリッジ70ないしカートリッジホルダ40が
その周辺の部材(例えばキャリッジ本体の前板31等)
と干渉するおそれがあるという制限を受けるが、回動さ
せる前に上動させることにより、カートリッジ70およ
びカートリッジホルダ40が、カバー10cの開状態に
よって開放されている空間(図1参照)に向かって移動
した後に回動することとなるから、上述した周辺部材と
の干渉による制限を受け難くなり、カートリッジおよび
カートリッジホルダ回りのコンパクト化を図ることが可
能となり、ひいてはプリンタのコンパクト化をも図るこ
とが可能となる。
【0067】また、カートリッジホルダ40は、その上
部が背面側へ、下部が正面側へ回動する構成となってい
るので、カバー10cの開状態によって開放されている
空間を一層有効に利用することができる。
【0068】さらに、カートリッジホルダ40には、カ
ートリッジ70を引っ掛けて固定するフック部材80
と、このフック部材80を作動させかつカートリッジホ
ルダ40を上下動および回動させる操作レバー90とが
取り付けられいるので、このレバー90を操作するだけ
で、カートリッジホルダ40の上下動動作、回動動作、
およびフック部材80によるカートリッジ70の固定/
解除動作がなされることとなり、カートリッジ70の交
換作業が一層容易になる。
【0069】また、印字ヘッド71を駆動制御するフラ
ットケーブル60が、キャリッジ本体30に対しては、
ケーブル内導線が左右に向かう方向で取り付けられ、キ
ャリッジ本体30とカートリッジホルダ40との間で
は、ケーブル内導線が上下に向かう方向で取り付けられ
ているので、往復動するキャリッジ本体30に対して
も、上下動および回動するカートリッジホルダ40に対
してもフラットケーブル60が良好に追従することとな
り、これによってカートリッジホルダ40とプリンタ本
体との好適な電気的接続状態が得られる。
【0070】なお、前述したカートリッジの交換作業
は、キャリッジ20がガイド軸14上のどの位置にあっ
ても容易に行なうことができるように、キャリッジ本体
後板34(図5参照)には、後方に向けて突起34cを
一体的に設けてある。すなわちこの突起34bの先端が
メインフレーム11(図1参照)に当接することにより
キャリッジ本体30の回動が規制され、レバー90の操
作を容易に行なうことができるようになっている。
【0071】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、カートリッジの着脱操
作を容易に行なうことができる。
【0073】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの一実施
例を示す図で、カバーを開けた状態を示す外観斜視図。
【図2】上ケースを取り外した状態を示す部分省略斜視
図。
【図3】キャリッジの正面図。
【図4】キャリッジの平面図。
【図5】キャリッジの分解斜視図。
【図6】(a)はカートリッジホルダの正面図、(b)
は左側面図。
【図7】カートリッジホルダの分解斜視図。
【図8】カートリッジホルダの別角度からみた分解斜視
図。
【図9】キャリッジ本体の分解斜視図。
【図10】(a)はスライダ部分の背面図、(b)は
(a)図におけるb−b視図。
【図11】作動説明図。
【図12】作動説明図。
【図13】作動説明図。
【図14】作動説明図。
【図15】作動説明図。
【図16】従来プリンタの斜視図。
【図17】従来プリンタの概略的左側面図。
【図18】カートリッジの概略正面図。
【符号の説明】
10 プリンタ 10c カバー 20 キャリッジ 30 キャリッジ本体 40 カートリッジホルダ 50 凸部 60 フラットケーブル 70 カートリッジ 71 印字ヘッド 71a インク吐出面 72 インクタンク 73 穴 80 フック部材 90 操作レバー

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移送される記録紙の上方において往復動
    するキャリッジと、このキャリッジの背面側から正面側
    へ向かってキャリッジに設けられた凸部にはまり合う穴
    を有しこの穴を正面側から前記凸部にはめ合わせまたは
    外すことによりキャリッジに着脱可能に搭載され、前記
    記録紙に対向するインク吐出面を有する印字ヘッドとイ
    ンクタンクとが一体的に形成されたカートリッジとを有
    するインクジェットプリンタにおいて、前記キャリッジ
    を、少なくともキャリッジ本体とこのキャリッジ本体に
    対して上下動可能かつ右側面視で時計方向に回動可能に
    取り付けられたカートリッジホルダとで構成して、この
    カートリッジホルダに前記凸部を設けるとともに、キャ
    リッジ上部に位置するプリンタケースのカバーを開放可
    能に構成したことを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
  2. 【請求項2】 前記カートリッジホルダは、その上部が
    背面側へ、下部が正面側へ回動することを特徴とする請
    求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記カートリッジホルダには、カートリ
    ッジを引っ掛けて固定するフック部材と、このフック部
    材を作動させかつカートリッジホルダを上下動および回
    動させる操作レバーとが取り付けられいることを特徴と
    する請求項1または2記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記印字ヘッドを駆動制御するフラット
    ケーブルが、前記キャリッジ本体に対しては、ケーブル
    内導線が左右に向かう方向で取り付けられ、前記キャリ
    ッジ本体とカートリッジホルダとの間では、ケーブル内
    導線が上下に向かう方向で取り付けられていることを特
    徴とする請求項1または2または3記載のインクジェッ
    トプリンタ。
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