JP3838495B2 - 車両用シートバック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートバックフレームに背裏が開放されたクッション体を介して袋状のシートカバーを被覆した車両用シートバックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用シートバックは、その背面をフラット面としたものが一般的であったが、最近では後部席乗員の足元のスペースを広くし、車室内のスペースを広く感じさせるために、前部座席用シートの背面の中央部分に凹みを形成したものが使用されるようになってきているが、前記した凹みを形成する手段としては、シートカバーの背裏被覆部の裏面両側を多数個の樹脂製フックやファスンゴムによりバックフレームに固定したり、凹みの形状に形成したバックボードを使用してシートカバーを引き込むようにしているため、いずれの手段も特殊な部品が必要で部品点数が多くなるうえに組付けに手数を要して作業性が悪く、また、長期間使用すると変形するなど耐久性のうえでも問題があるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとするところは上記の問題点を解決し、車室内のスペースを広く感じさせる車両用シートバックを少ない部品点数と簡単な手数で安価に製造することができるうえに体裁のよい仕上がりとなり、しかも、長期間使用しても変形が殆どない耐久性にすぐれた車両用シートバックを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決した本発明の車両用シートバックは、シートバックフレームに背裏が開放されたクッション体を介して袋状のシートカバーを被覆してシートバック本体とした車両用シートバックにおいて、前記シートカバーの背裏被覆部の裏面に、湾曲可能な左右両側の縦芯と、両縦芯の中間部を互いに連結する連結横桿を取り付け、前記連結横桿を前記クッション体の開放された背裏部分を通じてシートバックフレーム内に引き込んで、シートバックフレームの横方向に張設されたフレームワイヤに係止することにより、両縦芯の中間部が両端部に対してシートバック内方に位置した湾曲形状をなすことで、シートカバーの背裏被覆部を湾曲させ、シートバック本体の背面を前反り面に形成したことを特徴とする。なお、このような発明において、両縦芯の中間部をクッション体の開放された背裏部分を通じシートバックフレームに引き込むには、両縦芯の中間部を連結横桿に連結しておき、この連結横桿を介して両縦芯の中間部をシートバックフレームに引き込むようにしておけば、両縦芯を同時に引き込むことができ、作業性がよくなるのでより好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。
1はシートバック本体であって、このシートバック本体1はシートバックフレーム3に背裏を開放された凹み2としたポリウレタンフォーム等のクッション体4を介して袋状のシートカバー5を被覆したものとしている。なお、前記したシートバックフレーム3は、左右の柱3a 、3aと、上部の梁部3bとからなり、左右の柱3a、3aの中間位置には横方向のフレームワイヤ6が張設されたものとしている。
【0006】
また、前記した袋状のシートカバー5は、表面被覆部5aと左右のカマチ被覆部5b、5bと背裏被覆部5cとを縦方向に縫合するとともに頭部を前記した表面被覆部5aの延長部などで閉じたものとしてある。また、背裏被覆部5cの裏面両側にあたる左右のカマチ被覆部5b、5bと背裏被覆部5cとの縫合部7にはそれぞれ連結帯8、8を縫着して各連結帯8の先端面に合成樹脂棒やピアノ線などの弾発力のある左右の縦芯9、9を取付てあり、これにより縫合部7と縦芯9とは連結帯8の幅だけ離れて平行に配置されることとなる。そして、この縦芯9、9はその中間付近において連結横桿10により連結してある。
【0007】
そして、この袋状のシートカバー5は、クッション体4を装着したシートバックフレーム3に被せるときに、前記した連結横桿10をクッション体4の背裏の開放されている凹み2に引き込んでこれをシートバックフレーム3のフレームワイヤ6に結束材11により係止させることにより、その背裏被覆部5cの裏面両側に取付けられている左右の縦芯9、9の中間部をシートバックフレーム3に引き込んで、両縦芯9、9とともにシートカバー5の背裏被覆部5cを弧状に湾曲させ、これによりシートバック本体1の背面を前反り面に形成してある。
【0008】
なお、袋状のシートカバー5をシートバックフレーム3に被せ易いようにするため、シートカバー5の背裏被覆部5cとカマチ被覆部5bとの縫合部下方をスライドファスナー止めに代えるなどしてシートカバー5の一部を開閉できるようにしておくことが好ましい。
【0009】
また、前記実施の形態においては、作業性をよくするために、縦芯9を連結帯8となる帯状の布の一方の端部に取付けて両縦芯9、9の中間部を連結横桿10で連結し、この連結横桿10をクッション体4の背裏の開放されている凹み2に引き込んでフレームワイヤ6に結束材11により係止させることにより両縦芯9、9を湾曲させ、この縦芯9、9の湾曲とともにシートカバー5の背裏被覆部5cを湾曲させてシートバック本体1の背面を前反り面に形成しているが、連結横桿10を使用せずに、両縦芯9、9の中間部をクッション体1の開放された背裏部分を通じシートバックフレーム3に直接引き込むようにしてもよい。
【0010】
このように構成されたものは、シートカバー5の背裏被覆部5cの裏面両側に取付けた湾曲可能な左右の縦芯9、9の中間部をクッション体4の開放された背裏部分を通じシートバックフレーム3に引き込むことにより、両縦芯9、9とともにシートカバー5の背裏被覆部5cを湾曲させ、これによりシートバック本体1の背面を前反り面5dに形成してあるので、後部シートとの間が前反り分だけ広くなって車室内のスペースを広く感じさせることができるうえに、少ない部品点数と僅かな手数で製造できるにもかかわらず体裁のよい仕上がりとな、また、縦芯9、9は変形し難いので長期間使用しても変形することもなくて耐久性に優れたものとなる。
【0011】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、シートバックフレームに背裏が開放されたクッション体を介して袋状のシートカバーを被覆してシートバック本体とした車両用シートバックにおいて、前記シートカバーの背裏被覆部の裏面両側に湾曲可能な左右の縦芯を取付け、この両縦芯の中間部をクッション体の開放された背裏部分を通じシートバックフレームに引き込んで、両縦芯とともにシートカバーの背裏被覆部を湾曲させることにより、シートバック本体の背面を前反り面に形成したので、車室内のスペースを広く感じさせる車両用シートバックを少ない部品点数と手数で簡単に製造することができるうえに体裁のよい仕上がりとなり、しかも、長期間使用しても変形が殆どない耐久性にすぐれた車両用シートバックを提供することができる。
従って、本発明は従来のこの種の車両用シートバックの問題点を解決したものとして業界に寄与するところ極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す横断面図である。
【図2】本発明に用いる袋状のシートカバーの背裏被覆部を、シートバックフレームのフレームワイヤに引き込む前の状態において示す要部の縦断面図である。
【図3】本発明に用いる袋状のシートカバーの背裏被覆部を、シートバックフレームのフレームワイヤに引き込んだ状態において示す要部の縦断面図である。
【図4】本発明の好ましい実施の形態におけるシートバックフレームと縦芯との関係を示す斜視図である。
【図5】本発明の車両用シートバックの外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シートバック本体
3 シートバックフレーム
4 クッション体
5 シートカバー
5c 背裏被覆部
5d 前反り面
9 縦芯
Claims (1)
- シートバックフレームに背裏が開放されたクッション体を介して袋状のシートカバーを被覆してシートバック本体とした車両用シートバックにおいて、前記シートカバーの背裏被覆部の裏面に、湾曲可能な左右両側の縦芯と、両縦芯の中間部を互いに連結する連結横桿を取り付け、前記連結横桿を前記クッション体の開放された背裏部分を通じてシートバックフレーム内に引き込んで、シートバックフレームの横方向に張設されたフレームワイヤに係止することにより、両縦芯の中間部が両端部に対してシートバック内方に位置した湾曲形状をなすことで、シートカバーの背裏被覆部を湾曲させ、シートバック本体の背面を前反り面に形成したことを特徴とする車両用シート。
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