JP3838442B1 - パレット吊下装置及び石材構造物の運搬・展示方法 - Google Patents

パレット吊下装置及び石材構造物の運搬・展示方法 Download PDF

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Abstract


【課題】墓石等の石材構造物を展示場に安全且つ容易に運搬して所定場所に展示することを可能とする石材構造物の運搬・展示用パレットを提供する。
【解決手段】パレット2の上部デッキボード51に石材構造物1をボルト56で固定する。上部デッキボード51に、ボルト56を上方に向けて挿通させる開口57が設けられている。ボルト56の螺合操作を、パレット端縁部で開放する端部開口62から手を挿入して行なうことができる。開口57は、上部デッキボード51に載置された石材構造物の下面で覆い隠される。
【選択図】図3

Description

本発明は、墓石等の石材構造物が設置されたパレットを安全に吊下するためのパレット吊下装置に関するものであり、又、該石材構造物を該パレット吊下装置を用いて運搬・展示するための石材構造物の運搬・展示方法に関するものであり、更に、パレットの吊下具に関するものである。
墓石等の石材構造物を展示場に運搬し、運搬先でこれを展示する従来方法としては、該石材構造物を木枠に梱包し、この梱包物をクレーンで吊り上げてトラックの荷台に積載し、展示場に運搬した後、運搬先で該梱包物をクレーンで吊り下ろしていた。
梱包物の嵩や梱包形態は、収容される石材構造物の大きさや形態によって様々であるために、該梱包物をトラックの荷台に積載する際や荷台から吊り下ろす際は、各梱包物に応じて安全な吊下部を慎重に選定した上で、該吊下部に吊りロープを取り付けてクレーンで吊下しなければならなかった。このように、重量のある梱包物を安全且つ確実に吊り上げたり吊り下ろしたりする作業には細心の注意を払う必要があり、作業能率が悪い問題があった。又、トラックで運搬中に梱包物が不用意に移動しないように、該梱包物にしっかりとロープ掛けを施す必要があった。加えて運搬先においては、ロープを外して該梱包物を吊り下ろすと共に梱包を解いて石材構造物を取り出し、これをパレット等の上に位置決めして載置しなければならない面倒さがあった。
特に、複数の石材を順次積み上げて構成する墓石等にあっては、各石材を正しく位置決めしながら順次積み上げなければならず、その作業には熟練を要した。又、展示場における石材の積み上げ作業には多くの時間を要したため、石材構造物を効率的に展示し難い問題もあった。
かかる石材構造物の運搬が展示目的のためである場合は、展示された石材構造物を撤収する際に再びこれを木枠に梱包し、該梱包物を前記と同様にしてクレーンで吊り上げてトラックの荷台に積載しなければならず、撤収作業にも多大の手間と時間を要した。そして、かかる運搬作業と撤収作業は、展示場を移動するたび毎に行わなければならず、石材構造物の運搬・展示に多大の手間と時間を要したばかりか、運搬・展示コストの上昇を招く問題があった。
又墓石の運搬等に際して、特開2000−335873号公報が開示するように、個々の石材をクランプで挾持して吊り上げ、これを所定場所に吊り下ろすことも行われていたが、かかるクランプ挾持作業は、石材の表面状態によっては滑り落ちやすいために、石材構造物の吊り上げに危険が伴いやすく、作業の安全性に問題があった。
特開2000−335873号公報(3頁、図1、図2)
本発明は、前記従来の問題点等に鑑みて開発されたものであり、パレットを用いて石材構造物を展示場に運搬し該石材構造物を運搬先で吊り下ろして展示するに際し、石材構造物の損傷を生じさせないパレット吊下装置の提供を課題とするものであり、又、石材構造物を展示場に安全且つ作業性よく運搬してこれを運搬先で安全且つ能率的に吊り下ろして展示することのできる石材構造物の運搬・展示方法の提供を課題とするものである。
前記課題を解決するため本発明は以下の手段を採用する。
即ち本発明に係るパレット吊下装置は、四隅部分に取付け部が設けられた取付け部付きのパレットと、該取付け部に着脱可能に取り付けられる取付部材が下端に設けられた吊下ロープの4本を具える吊下具とを具備する。前記パレットは、石材構造物を展示場に運搬して展示するために用いられる石材構造物の運搬・展示用のパレットであって、上部デッキボードと下部デッキボードとが、所要に配設された連結部により連結され、該上部デッキボードに前記石材構造物が載置されるものであり、該上部デッキボードには、前記石材構造物の下面に設けられた固定雌ネジ部に螺合し得るボルトを上方に向けて挿通させる開口が設けられており、該ボルトの螺合操作を、前記連結部間に形成されている空間部を通して行うことができ、又、前記開口が、前記上部デッキボードに載置された前記石材構造物の下面で覆い隠される如く構成されている。そして、前記4本の吊下ロープの上端がクレーンのフックに取り付けられる如くなされ、該4本の吊下ロープの夫々には、上下端が開放した筒状を呈し且つ前記パレットに載置されている前記石材構造物を損傷しない素材からなる筒状保護カバーが、その挿通孔に前記吊下ロープを挿通させて上下動可能に装着されており、該筒状保護カバーが最下降状態で、該筒状保護カバーの下端収容部内に前記取付部材を納めることができる一方、該筒状保護カバーを上昇させることによって前記取付部材を露出させ得るように構成されていることを特徴とするものである。
又、本発明に係る石材構造物の運搬・展示方法は、前記パレット吊下装置を用いて石材構造物を展示場に運搬して所定場所に展示する石材構造物の運搬・展示方法であって、前記石材構造物を、その下面に設けられている前記固定雌ネジ部を前記開口に位置合わせして前記上部デッキボードに載置し、その後、前記連結部間に形成されている空間部に、パレット端縁部で開放する端部開口から手を挿入して、前記開口の周縁部分の下面に座金を当接させると共に該座金に設けられているボルト挿通孔を挿通したボルトを前記雌ネジ部に螺合し締め付けることによって、前記パレットに石材構造物を固定し、その後、前記4本の吊下ロープの各取付部材を、前記パレットの四隅部分に設けられている前記取付け部の対応のものに取り付けた状態で、該4本の吊下ロープを介して前記パレットを、前記クレーンで吊り上げてトラックの荷台に載せ、その後、前記取付部材を前記取付け部から取り外し、展示場に運搬した後、前記4本の吊下ロープの各取付部材を、前記パレットの四隅部分に設けられている前記取付け部の対応のものに取り付けた状態で、該4本の吊下ロープを介して前記パレットを、前記クレーンで吊り上げて前記所定場所に吊り下ろし、その後、前記取付部材を前記取付け部から取り外すことを特徴とするものである。
又、本発明に係る石材構造物の運搬・展示方法のより好ましい態様は、前記パレット吊下装置を用いて石材構造物を展示場に運搬して所定場所に展示する石材構造物の運搬・展示方法であって、前記石材構造物を、その下面に設けられている前記固定雌ネジ部を前記開口に位置合わせして前記上部デッキボードに載置し、その後、前記連結部間に形成されている空間部に、パレット端縁部で開放する端部開口から手を挿入して、前記開口の周縁部分の下面に座金を当接させると共に該座金に設けられているボルト挿通孔を挿通したボルトを前記固定雌ネジ部に螺合し締め付けることによって、前記パレットに石材構造物を固定し、その後、前記筒状保護カバーの下端収容部内に前記取付部材が納められた状態にあり且つ上端がクレーンのフックに取り付けられた状態にある前記4本の吊下ロープを、前記取付部材を前記取付け部に取り付けることができるように吊り下ろし、この状態で、該4本の吊下ロープに関し、前記筒状保護カバーを上昇させて前記取付部材を露出させ該取付部材を、前記パレットの四隅部分に設けられている前記取付け部の対応のものに取り付け、その後、該筒状保護カバーを下降させて該取付部材を該筒状保護カバーの下端収容部内に納め、然る後、前記4本の吊下ロープを介して前記パレットを、前記クレーンで吊り上げてトラックの荷台に載せ、その後、前記筒状保護カバーを上昇させて前記取付部材を前記取付け部から取り外し、所定場所に運搬した後、前記筒状保護カバーの下端収容部内に前記取付部材が納められた状態にあり且つ上端がクレーンのフックに取り付けられた状態にある前記4本の吊下ロープを、前記取付部材を前記取付け部に取り付けることができるように吊り下ろし、この状態で、該4本の吊下ロープに関し、該筒状保護カバーを上昇させて前記取付部材を露出させ該取付部材を、前記パレットの四隅部分に設けられている前記取付け部の対応のものに取り付け、その後、該筒状保護カバーを下降させて該取付部材を該筒状保護カバーの下端収容部内に納め、然る後、前記4本の吊下ロープを介して前記パレットを、前記クレーンで吊り上げて前記所定場所に吊り下ろし、その後、前記筒状保護カバーを上昇させて前記取付部材を露出させた状態で、該取付部材を前記取付け部から取り外すことを特徴とするものである。
本発明は以下の如き優れた効果を奏する。
(1) 本発明に係るパレット吊下装置によるときは、石材構造物を展示場に運搬し、これを運搬先で展示のために設置するに際し、該石材構造物をパレットに安全に且つ容易にボルト固定できる。かかることから本発明によるときは、石材構造物を運搬する際、従来のような梱包作業を要することなく、又、石材構造物をロープでトラックの荷台に固定することも特に要さず、該石材構造物を、作業手間を削減して安全且つ能率的に運搬できる。又、ボルト固定部分が目視されない状態で体裁よく固定できると共に、ボルト固定のために設けた開口を、固定した石材構造物の下面で被い隠すことができるため、石材構造物の展示状態の美観を損なうことがない。
(2) 又、吊下具が設けられた本発明に係るパレット吊下装置によるときは、パレットの四隅部分に取付け部が設けられているため、吊下ロープの下端部分を該取付け部に掛着する等して、重量物たる墓石等の石材構造物とパレットとの一体化物を、安全且つ容易に吊り上げたり吊り下ろしたりすることができる。
又、該吊下ロープに筒状保護カバーが装着されているため、下端に設けられた取付部材が金属製のフック部材であるときにも、展示品である墓石等の石材構造物を該取付部材で損傷する恐れなく、石材構造物とパレットとの一体化物を吊り上げたり吊り下ろしたりすることができる。
(3) 本発明に係るパレット吊下装置によるときは、上部デッキボードと下部デッキボードとの間に形成されている空間部を、前記ボルト固定を行う際に手を挿入するスペースとして有効活用して、石材構造物をパレットに安全且つ能率的にボルト固定でき、しかも、ボルト固定部分が目視されない状態で体裁よく固定できると共に、ボルト固定のために設けた開口を、固定した石材構造物の下面で被い隠すことができるため、石材構造物の展示状態の美観を損なうことがない。
(4) 又、本発明に係る石材構造物の運搬・展示方法によるときは、墓石等の石材構造物とパレットとを一体化し、該一体化物を取り扱うため、石材構造物をパレットに一旦固定してしまえば、後は、該一体化物を、安全且つ確実に吊り上げたり吊り下ろしたりできる。従って、従来のような梱包作業を必要とせず、石材構造物を展示場に安全且つ能率的に運搬できると共に、該一体化物を所定場所に安全且つ能率的に吊り下ろすことができる。そして、このように一体化物を吊り下ろしさえすれば石材構造物の展示が直ちに可能になることから、展示のための準備時間を削減して効率的な展示を行い得ることとなる。加えて、石材構造物とパレットとが一体化していることから、展示終了後における撤収作業も安全且つ能率的に行うことができ、次の展示場への運搬も容易である。
(5) 本発明に係るパレット吊下装置によるときは、特に石材構造物が墓石である場合、該墓石を前記のようにパレットに安全にボルト固定できることから、例えば図16に示すようにパレットを傾斜させた際にも石材構造物が転倒する恐れがなく、墓石等の耐震性をアピールした展示が可能となる。
又、竿石の上端にアイボルト等の吊り下げ用取付け部を設ける場合は、墓石とパレットとの一体化物を該吊り下げ用取付け部で吊り上げることにより、複数の石材を連結して構成された墓石の安定した連結状態を印象づけることができ、これによっても墓石の耐震性をアピールできる。
(6) そして本発明においては、石材構造物をパレットに固定することとしているため、該石材構造物が墓石や五輪塔等である場合、該パレットを墓地の基礎部分と見立てたとき、墓地における墓石等の建立状態をイメージさせやすくして展示効果を上げることができる。
図1は、図2に示す石材構造物1を、安全且つ容易に展示場に運搬して所定場所に展示するために用いられる、石材構造物の運搬・展示用のパレット2を示すものである。又図2は、該パレット2を吊下するパレット吊下装置3を示すものである。
該パレット吊下装置3は、前記パレット2の四隅部分に、フック掛着部5aとしての取付け部5が設けられた取付け部付きパレット6と、該取付け部5に着脱自在に取り付けられるフック部材7aとしての取付部材7が下端に設けられた吊下ロープ9の4本とを具える吊下具10を具備し、該4本の吊下ロープ9,9,9,9の夫々に筒状保護カバー11が装着されている。
前記石材構造物1は、石材12を積み上げて構成された墓石や灯籠、石碑、更には単一の石材からなる構造物を指すものであるが、本実施例においては、図2〜3に示すように、最下段の芝台13としての石材12と、最上段の竿石15としての石材12を含む複数個の石材12が積重され且つ全体が連結棒14(図3)で連結一体化される墓石1aとして構成されている。そして本実施例においては、石材相互が、位置決め軸16(図3)を介して正しく位置決めされて積重される。
該墓石1aは、より具体的には図2〜3に示す構成を有しており、最下段の芝台13としての石材12上に、中台17としての石材12を積重し、その上に上台19としての石材12を積重すると共に、その上に寸輪20としての石材12を積重し、更にその上に、上下に長い竿石15としての石材12を積重した構成を有している。そして、前記芝台13と中台17と上台19と寸輪20の夫々には、図3〜6に示すように、その中央に、上下方向に貫通する連結孔21,21,21,21が設けられている。該連結孔21の直径は、例えば18mm程度に設定される。又、前記竿石15の下の面24の中央には、図3、図6に示すように雌ネジ部22が埋設されると共に、該竿石15の上面部34の中央部位には、図3、図5に示すように、アイボルト等の吊り下げ用取付け部23が設けられている。
又、図3、図4〜6に示すように、前記芝台13の上の面25と、前記中台17の上下の面26,27と、前記上台19の上下の面29,30と、前記寸輪20の上下の面31,32の夫々に、前記連結孔21を挟んだ対向側で、例えば左右に位置させて、且つ前記連結孔21から同距離で、2個の有底の円形状位置決め孔33,33が同径、同深さで設けられている。又前記竿石15の下の面35にも、図6に示すように、前記雌ネジ部22を挟んだ対向側で、例えば左右に位置させて、且つ前記雌ネジ部22から同距離で、2個の有底の円形状位置決め孔33,33が同径、同深さに設けられている。該位置決め孔33の直径は、例えば16mm程度に設定される。そして図4に示すように、上下の位置決め孔33,33を連通させて下の石材12上に上の石材12を積重した状態で、前記連結孔21,21相互が上下連通し且つ前記竿石15の雌ネジ部22と前記寸輪20の連結孔21とが連通する如くなされている。
そして下の石材12上に上の石材12を積重するに際し、下の石材12の上の面に設けられている2個の位置決め孔33,33に、図3〜4に示すように、円柱状位置決め軸16,16の下側部分36,36を挿入する。これにより、前記位置決め軸16,16の上側部分37,37が、前記上の面25,26,29,31で突出状態になる。該突出状態の上側部分37,37は、上の石材12を吊り下ろすことにより、該上の石材12の前記下の面27,30,32,24に設けられた位置決め孔33,33に挿入される。
又、図2、図5〜7に示すように、前記芝台13の前側部分の中央には、納骨のための、例えば円形状の開口39が設けられている。本実施例においては図6〜7に示すように、該開口39の下側部分40に、後側に向けて拡張する拡張凹部41が連設され、該拡張凹部41の上側部分は庇状の連結板部42とされると共に、該連結板部42に前記連結孔21が貫設されている。そして図6、図8に示すように、該芝台13の下面43の左右部分(対向部分)45,45の前後(両側)4箇所において、固定雌ネジ部46,46,46,46が埋設されている。又、前記中台17の前面側の中央部には、図2、図6〜7に示すように、下端開放の出し入れ口47が、前記開口39に連なるように設けられている。
又前記連結棒14は、上下に長い例えばステンレス製のものであり、図3に示すように、その下端に前記ネジ軸部49が設けられると共にその上端にもネジ軸部50が設けられており、該上のネジ軸部50は前記竿石15の前記雌ネジ部22に螺合せしめられる。
前記パレット2は、例えば図1に示すように、1辺長さが110cm程度で厚さが15cm程度の正方形板状を呈している。本実施例においては、全体が合成樹脂で一体に形成されており、正方形板状に形成された上部デッキボード51と下部デッキボード52とが、周縁部分の四隅に配設された隅の連結部53,53,53,53と、該隅の連結部53,53間に配設された中間の連結部55,55,55,55と、中央の連結部58とにより連結された正方形板体として形成されており、図2に示すように、該上部デッキボード51の後側寄り部分に前記石材構造物1が載置される。
又、該上部デッキボード51の後側寄り部分には、図1、図8に示すように、前記芝台13の下面43に設けられた前記4個の固定雌ネジ部46,46,46,46に螺合し得るボルト56,56,56,56を上方に向けて挿通させる、例えば円形の開口57,57,57,57が、正方形の各頂点に位置するように設けられている。本実施例においては、該ボルト56はボルト頭54を有し、そのネジ軸59の径は18mmに設定されると共に該開口57の径は、該ネジ軸59の挿通を容易とするために、それよりも稍大径の25mmに設定されている。そして該開口57は、図2に示すように、前記上部デッキボード51に前記芝台13を載置したときに該芝台13の下面43で覆い隠される。
かかる構成を有するパレット2に前記墓石1aを固定するに際しては、図9、図8に示すように、前記芝台13を、その下面43に設けられている固定雌ネジ部46,46,46,46を前記開口57,57,57,57に位置合わせして、前記上部デッキボード51に載置する。本実施例においては、その後、前記隅の連結部53と中間の連結部55との間に形成されている空間部60に、パレット端縁部61で開放する端部開口62から手を挿入して(挿入量は、例えば15cm程度)、前記開口57の周縁部分の下面63に、厚さが4mm、一辺長さが100mmで且つその中央部に18mmのボルト挿通孔65が設けられた例えば正方形板状を呈する座金66を当接させ、該ボルト挿通孔65に前記ボルト56のネジ軸59を挿通させ、該ネジ軸59を前記固定雌ネジ部46に螺合し、レンチで締め付ける。これによって、前記芝台13をパレット2に固定する。この状態で、前記4個の開口57,57,57,57は、前記芝台13の下面(石材構造物1の下面48)43で覆い隠される。
その後、図9、図4、図3に示すように、該芝台13の上の面25に設けられた左右の位置決め孔33,33の夫々に、前記位置決め軸16の下側部分36,36を挿入する。この状態で、該位置決め軸16,16の上側部分37,37が、前記上の面25の左右で突出状態となる。その後、前記中台17を、その下の面27に設けられている左右の位置決め孔33,33に前記位置決め軸16,16の上側部分37,37が挿入されるように位置決めをして吊り下ろす。これにより、芝台13に設けられた連結孔21と中台17に設けられた連結孔21とが、図4に示すように連通状態となる。
その後、図3〜4に示すように、中台17の上の面26の左右に設けられた前記位置決め孔33,33の夫々に前記位置決め軸16,16の下側部分36,36を挿入する。この状態で、該位置決め軸16,16の上側部分37,37が、前記上の面26の左右で突出状態となる。その後、前記上台19を、その下の面30に設けられている左右の位置決め孔33,33に前記位置決め軸16,16の上側部分37,37が挿入されるように位置決めをして、吊り下ろす。これにより、中台17に設けられた連結孔21と上台19に設けられた連結孔21とが図4に示すように連通状態となる。
その後、図3〜4に示すように、上台19の上の面29の左右に設けられた前記位置決め孔33,33の夫々に前記位置決め軸16,16の下側部分36,36を挿入する。この状態で、該位置決め軸16,16の上側部分37,37が、前記上の面29の左右で突出状態となる。その後、前記寸輪20を、その下の面32に設けられている左右の位置決め孔33,33に、前記位置決め軸16,16の上側部分37,37が挿入されるように位置決めをして、吊り下ろす。これにより、上台19に設けられた連結孔21と寸輪20に設けられた連結孔21とが図4に示すように連通状態となる。
この一連の組立工程を経ることにより、各石材に設けられた前記連結孔21,21,21,21が上下連通状態となる。この連通した連結孔に、図10に示すように、前記連結棒14を上から下に向けて挿通させ、該連結棒14の上端のネジ軸部50を前記竿石15の前記雌ネジ部22に螺合するのであるが、その際は図10に示すように、連通した連結孔の直上に前記雌ネジ部22が存するように竿石15を吊下状態とし、前記ネジ軸部50を前記雌ネジ部22に螺合させる。
その後、該竿石15を吊り下ろし、これを前記寸輪20の上の面31に載せるのであるが、その際、図10に示すように、該上の面31の左右に設けられている位置決め孔33,33の夫々に、位置決め軸16,16の下側部分36,36を挿入しておく。この状態で、該位置決め軸16,16の上側部分37,37が、前記上の面31の左右で突出状態となる。その後、前記竿石15を、その下の面24の左右に設けられた前記位置決め孔33,33に前記位置決め軸16,16の上側部分37,37が挿入されるように位置決めして吊り下ろす。前記竿石15が寸輪20の上の面31に載置された状態で、前記連結棒14の下端のネジ軸部49が、図3、図7に示すように、前記芝台13の前記連結板部42の下面67で、例えば30mm程度突出状態となる。その後、図7に示す前記出し入れ口47から前記開口39を通して前記拡張凹部41内に手を挿入し、図4、図7に示すように、前記下端のネジ軸部49に座金58を介してナット69を螺合し締め付ける。このようにナット69を締め付けることによって、墓石1aが連結棒14を介して一体化され、前記4本のボルト56,56,56,56を介して前記パレット2に安定状態に固定される。
このように墓石1aをパレット2に固定した状態において、前記開口57が前記芝台13の下面43で被い隠された状態になるために、該開口57によって墓石の設置状態の見栄えが損なわれる恐れがない。
前記墓石1aを展示場に運搬して展示するに際しては、墓石1aとパレット2との一体化物68(図12)をクレーンでトラックの荷台に積んでこれを展示場に運搬し、運搬先において、該一体化物をクレーンで吊り下ろして所定場所に展示する。
又、前記パレット吊下装置3を構成する前記取付け部付きパレット6は、図11(A)に示すように、前記パレット2を用いて構成されている。前記取付け部5を形成するには、例えば図11(B)に示すような、両端にループ部70,71が設けられた布製等のバンド74を用い、これを前記四隅の連結部53,53,53,53の夫々に巻き付けると共に一方のループ部70に他方のループ部71を潜らせて該他方のループ部71を突出状態にし、該突出した他方のループ部71を前記取付け部5とする。
又前記吊下具10は、本実施例においては、図2、図12に示すように、独立した4本の吊下ロープ9,9,9,9を用いて構成されており、該吊下ロープ9は、布製の帯状を呈するロープ本体72の下端に、前記取付け部5に掛着される取付部材(金属製のフック部材7a)7が設けられると共に、該ロープ本体72の上端には、クレーンのフック73に掛着により取り付けられる取付けループ部64が設けられている。
又前記4本の吊下ロープ9,9,9,9の夫々には、図12に示すように、上下端が開放した筒状を呈し且つ前記パレット2に載置されている前記墓石1aを損傷しない素材(例えば布製素材)からなる前記筒状保護カバー11が、その挿通孔75に前記吊下ロープ(ロープ本体72)9を挿通させて上下動可能に装着されている。該筒状保護カバー11は、手による上下動操作を容易とするために比較的長く形成され(本実施例においては40cm程度に設定され)、その上側の部分が把持部76とされている。
前記のように墓石1aをパレット2に固定した後、前記パレット吊下装置3を用いて該墓石1aを展示場に運搬して展示するに際しては、例えば図2に示すように、前記4本の吊下ロープ9,9,9,9の上端の取付けループ部64,64,64,64をクレーンの前記フック73に掛着により取り付け、図2に示すように、パレット2上の墓石1aの上側で吊り下げられた状態にする。その後、該4本の吊下ロープ9,9,9,9を、各吊下ロープ9の前記取付部材7を前記取付け部5に取り付けることができるように吊り下ろす。この吊り下ろしの際、前記取付部材(前記金属製のフック部材7a)7が前記筒状保護カバー11の下端収容部77内に納められていて露出状態にないことから、該取付部材7が墓石1aに当たったとしても、該取付部材7によって墓石1aが損傷される恐れがない。
該取付部材7が金属製のフック部材である場合において前記筒状保護カバー11が設けられていないとすれば、各吊下ロープ9,9,9,9を図13に矢印で示すように吊り下ろす際に、該取付部材7が墓石1aに当たって墓石1aが損傷される恐れがあるので好ましくない。
前記取付部材7を前記取付け部5に取り付けることができるように、各吊下ロープ9を図14(A)に示すように吊り下ろして後、図14(B)に示すように、前記筒状保護カバー11を前記把持部76で把持して上昇させることによって前記取付部材(フック部材7a)7を露出させ、該フック部材7aを図14(C)、図12の左側部分に示すように、前記取付け部5に掛着により取り付ける。その後、図14(D)、図12に示すように、該筒状保護カバー11を下降させて該フック部材7aを該筒状保護カバー11の下端収容部77内に納める。然る後、該4本の吊下ロープ9,9,9,9を介して前記パレット2をクレーンで吊り上げてトラックの荷台に載せる。その後、該筒状保護カバー11を上昇させて前記取付部材(フック部材7a)7を露出させ、該フック部材7aを前記取付け部5から取り外す。
その後、前記一体化物68をトラックで展示場に運搬する。展示場では、前記と同様にして、前記4本の吊下ロープ9,9,9,9の上端の取付けループ部64,64,64,64をクレーンのフック73に掛着により取り付け、図12に示すように、パレット2上の墓石1aの上側で吊り下げられた状態にする。その後、該4本の吊下ロープ9,9,9,9を、各吊下ロープの前記取付部材(フック部材7a)7を前記取付け部5に取り付けることができるように吊り下ろし、前記フック部材7aを前記取付け部5に掛着により取り付ける。然る後、該4本の吊下ロープ9,9,9,9を介して前記パレット2をクレーンで吊り上げ、該パレット2を展示場の所定場所に吊り下ろして設置した後、各吊下ロープ9の取付部材(フック部材7a)7を前記取付け部5から外す。
墓石1aの展示は、該墓石1aにパレット2が取り付いた状態で行われるのであるが、展示状態の見栄えを考慮して、四隅の連結部53,53,53,53に巻き付けられていた前記バンド74,74,74,74を取り外すのがよい。図15に示す展示状態においては、前記パレット2の、墓石1aの前側スペース部79に、台座80を設置すると共に該台座80上に香炉81や花立て82を載置している。このようにすれば、前記パレット2を墓地における基礎部と見立てて、墓石の実際の建立状態をイメージできることとなり、墓石の展示効果を上げることができる。
又本実施例においては、図3に示すように、墓石1aが連結棒14を介して一体化されると共に該墓石1aが前記ボルト56,56,56,56を介して前記パレット2に安定状態に固定されていることから、図16に示すように、該パレット2を例えば15〜20度に傾けても、墓石1aが転倒する恐れがない。従って、展示会場において墓石1aの耐震性を強くアピールできることとなる。又本実施例においては、前記竿石15の上端に吊り下げ用取付け部(アイボルト等)23を固定しているため、図17に示すように、該吊り下げ用取付け部23にフック83を掛着してチエンブロック等で墓石1aを吊り上げると、墓石1aとパレット2との一体化物68が吊り上げられることになる。これにより、墓石全体の一体化強度を強く印象付けることができ、この面からも墓石1aの耐震性を強くアピールできることとなる。
そして、展示場において顧客が所定の墓石を注文したい場合は、パソコン上で注文書を作成し、無線LANやインターネット等を介して直ちに発注することが可能である。所定の展示期間が終わった後は、前記した要領によって、墓石1aが固定されているパレット2をクレーンで吊り上げてトラックの荷台に載せ、別の展示場に運搬し、前記と同様にしてその展示場でパレット2を吊り下ろして展示する。
本発明は、前記実施例で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。
(1) 図18は、パレット端縁部で開放する前記端部開口62から手を挿入して前記ボルト56の螺合操作等を行いにくい場合に用いられるパレット2を例示するものであり、前記上部デッキボード51に挿入開口85を設け、該挿入開口85から手を挿入して前記ボルト56の螺合操作等を行い得るように構成されている。該挿入開口85は、例えば図18に一点鎖線で示すように、前記台座80や香炉81等を上部デッキボード51に載せて覆い隠すのがよい。
(2) 墓石1aとしての石材構造物1をパレット2に固定するに際し、前記実施例においては、芝台13を上部デッキボード51にボルト56で固定した後に該芝台13上に他の石材を順次積重して墓石1aの全体を連結棒14で連結一体化する構成を採用しているが、墓石1aの全体を連結棒14で一体化した後に、前記芝台13をボルト56を用いて上部デッキボード51に固定する作業工程によってもよい。
又、墓石1aとしての石材構造物1を連結棒14で一体化する手段は、例えば図19に示すように、間隔を置いて前後左右に配置された支持台86,86,86,86上に前記芝台13のコーナ部分87,87,87,87を載置して後、該芝台13上に順次石材12を載置することによって行ってもよい。その際、竿石15の下の面の雌ネジ部22に螺合して下方に突出した連結棒14を、連通状態にある連結孔21に下方に向けて挿通状態とし、前記芝台13の下方に突出した連結棒14の下端のネジ軸部49を、芝台13の下面中央部に設けられた凹嵌部89に突出状態とし、該ネジ軸部49に座金を介してナット91を螺合し締め付ける。このとき、該連結棒14の下端が芝台13の下面43から突出しないようにする。その後、該一体化された墓石1aを前記上部デッキボード51に載置し、前記と同様にして、前記芝台13を該上部デッキボード51にボルト56,56,56,56で固定する。
又、複数の石材を積重状態で一体化する連結棒14は、図20に示すように、一端にボルト頭93が設けられると共に他端側がネジ軸部95とされた長ボルト96として構成されてもよい。図20は、かかる長ボルト96を用いて複数の石材12を積重一体化した場合を示すものであり、上下2個の石材12,12を上下方向に挿通する前記長ボルト96のボルト頭93が、下の石材12aの下面97の中央部分に設けられた凹部99に納められると共に、前記ネジ軸部95が前記上の石材12bの下の面100に設けられた雌ネジ部22に螺合され締め付けられている。そしてこの状態で、前記各開口57は、石材構造物1の下面48で覆い隠される。
図21〜22は、前記上部デッキボード51に、前記開口57,57,57,57に加えて中央部にも中央開口101を設けた場合を示すものであり、墓石等の石材構造物1の下面102で下方に突出された連結棒14のネジ軸部103を、該中央開口101に上から下に向けて挿通させ、該中央開口101の下側で突出するネジ軸部103に、パレット端縁部で開放する端部開口62から手を挿入して該ネジ軸部103に座金105を介してナット106を螺合し締め付けることにより、墓石1aを連結棒14で一体化すると共に該墓石1aをパレット2に固定し、且つ、前記4つの開口57,57,57,57を挿通する前記ボルト56を前記芝台13の下面に設けられた雌ネジ部22,22,22,22に螺合し締め付けることによって、墓石1aをパレット2にボルト固定している。そしてこの状態で、前記各開口57は、石材構造物1の下面48で覆い隠される。
(3) 前記石材構造物1は、前記した墓石の他、灯籠や五輪塔、墓誌等の、複数の石材を連結して構成されたものや、前記した香炉や花立て等の単一の石材からなるものであってもよい。これらの石材構造物1をパレット2に固定する際、該石材構造物1のパレット2に対する必要な固定強度を考慮して、一本乃至複数本のボルトでパレット2に固定する。香炉や花立て等の比較的小さな石材構造物1であれば、1本のボルトによっても安定的に固定できる。そして、該ボルト固定のために用いられる前記開口57は、石材構造物1の下面で被い隠される。なお該石材構造物は、人造石からなるものであってもよい。
(4) 前記吊下具10は、吊下ロープ9の4本を具えておればよいのであり、前記実施例におけるように各吊下ロープが独立している必要はなく、4本の吊下ロープの上端が一体化していてもよい。
本発明において、上部デッキボード51に設けられた開口57を挿通したボルト56を、石材構造物1の下面48に設けられた固定雌ネジ部46に螺合し締め付ける構成は、前記したようなボルト頭54が設けられたボルト56を用いて行なうことの他、図23に示すように、該ボルト56を、両端部分がネジ軸部107,109とされた(本実施例においては全長に亘ってネジ軸部とされた)直線軸状のボルト56を用い、その一端側のネジ軸部107を前記固定雌ネジ部46に螺合すると共に、他端側のネジ軸部109にナット110を螺合し、該ナット110を締め付ける構成のものを含むものである。
(5) 図24、図26は、前記取付け部5の他の態様を示すものであり、ネジ軸部111の上端にフック部112を設けたフック状掛止部材113を用いて構成され、該ネジ軸部111を、例えば図26に示すように、前記パレット2の四隅部分の連結部53,53,53,53の夫々の上面中央部に設けた挿通孔115に上から下に向けて挿通させると共に、該連結部53の下面側116で突出したネジ軸部分117にナット119を螺合し締め付けることによって構成されている。
なお前記フック部112は、何らかの手段でパレット2の四隅部分の連結部53に設けられればよいのであり、例えば、該フック部に設けたアンカー部を該連結部53に埋設して設けてもよい。
又図25、図27は、前記取付け部5のその他の態様を示すものであり、ネジ軸部120の上端にリング部121を設けたリング状掛止部材122を用いて構成され、該ネジ軸部120を、例えば図27に示すように、前記パレット2の四隅部分の連結部53,53,53,53の夫々の上面中央部に設けた挿通孔115に上から下に向けて挿通させると共に、該連結部53の下面側116で突出したネジ軸部分117にナット119を螺合し締め付けることによって構成されている。
なお前記リング部121は、何らかの手段でパレット2の四隅部分の連結部53に設けられればよいのであり、例えば、該リング部に設けたアンカー部を該連結部53に埋設して設けてもよい。
図26の右側には、前記フック部材7aとしての取付部材7を、前記フック状掛止部材113のフック部112に掛着により取り付けた状態が示されており、図27の右側には、前記フック部材7aとしての取付部材7を、前記リング状掛止部材122のリング部121に掛着により取り付けた状態が示されている。
又図28の右側には、U字状掛止部材7bとしての取付部材7を、前記フック状掛止部材113のフック部112に掛着により取り付けた状態が示されており、図29の右側には、U字状掛止部材7bとしての取付部材7を、前記リング状掛止部材122のリング部121に掛着により取り付けた状態が示されている。ここに該U字状掛止部材7bは、図29に示すように、U字状部123の両端部125,127の一方125にボルト挿通孔126が設けられると共に他方127にネジ孔128が設けられており、掛止ボルト129のネジ軸部130を前記ボルト挿通孔126に挿通すると共に、該ネジ軸部130を前記ネジ孔128に螺合することによって構成されている。
図26〜29に示す場合においても、図14(D)に示すと同様にして、前記筒状保護カバー11を下降させて、前記フック部材7aや前記U字状掛止部材7bを該筒状保護カバー11の下端収容部77内に納める。
(6) 図30は、前記バンド74の他の態様を示すものであり、全体がロープを用いて構成され、両端にループ部70,70が設けられている。図31は、該バンド74を用いて構成された取付け部5を示すものであり、これを前記連結部53の夫々に巻き付けると共に一方のループ部70に他方のループ部71を潜らせて該他方のループ部71を突出状態にし、該突出した他方のループ部71を取付け部5としている。そして図31に示すように、該取付け部5(ループ部71)にフック部7aが掛着される。
(7) 前記取付け部5及び該取付け部5に取り付けられる前記取付部材7は、前記したものに特定されず、各種に構成できる。
本発明に係るパレットを示す斜視図である。 本発明に係るパレット吊下装置をその使用状態で示す斜視図である。 墓石をパレットに固定した状態を示す断面図である。 その部分拡大図である。 パレットと墓石の構成を説明する斜視図である。 パレットと墓石の構成を説明する斜視図である。 墓石を連結棒で一体化する工程を説明する断面図である。 芝台をパレットの上部デッキボードに固定する工程を説明する斜視図である。 墓石をパレットに固定した状態を示す断面図である。 パレット上において墓石を連結棒で一体化する工程を説明する断面図である。 取付け部付きパレットを、これを構成するバンドと共に示す斜視図である。 吊下具で、墓石が固定されたパレットを吊り上げる工程を説明する斜視図である。 筒状保護カバーが設けられていない吊下具で墓石を吊り上げる場合の問題点を説明する斜視図である。 墓石とパレットとの一体化物を吊下具で吊り上げる工程を説明する説明図である。。 墓石の展示状態を示す斜視図である。 墓石が固定されたパレットを傾けた状態を示す正面図である。 墓石とパレットとの一体化物を吊り上げた状態を示す正面図である。 挿入開口が設けられたパレットをその使用状態で示す部分斜視図である。 墓石を連結棒で一体化する他の手段を説明する断面図である。 2個の石材を長ボルトで連結した状態を示す部分断面図である。 上部デッキボードに中央開口が設けられたパレットを示す斜視図である。 そのパレットに墓石を固定した状態を示す断面図である。 石材構造物の下面に設けられた固定雌ネジ部にボルトを螺合し締め付ける他の構成を示す断面図である。 取付け部の他の態様を示す斜視図である。 取付け部のその他の態様を示す斜視図である。 フック部材としての取付部材をフック状掛止部材に掛着した状態を示す側面図である。 フック部材としての取付部材をリング状掛止部材に掛着した状態を示す側面図である。 U字状掛止部材としての取付部材をフック状掛止部材に掛着した状態を示す側面図である。 U字状掛止部材としての取付部材をリング状掛止部材に掛着した状態を示す側面図である。 取付け部を構成するバンドの他の態様を示す斜視図である。 その使用状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 石材構造物
2 パレット
3 パレット吊下装置
5 取付け部
6 取付け部付きパレット
7 取付部材
9 吊下ロープ
10 吊下具
11 筒状保護カバー
12 石材
14 連結棒
16 位置決め軸
33 位置決め孔
46 固定雌ネジ部
51 上部デッキボード
52 下部デッキボード
53 隅の連結部
55 中間の連結部
56 ボルト
57 開口
59 ネジ軸
60 空間部
61 パレット端縁部
62 端部開口
65 ボルト挿通孔
66 座金
74 バンド
70 ループ部
71 ループ部
72 ロープ本体
76 把持部
77 下端収容部
85 挿入開口

Claims (3)

  1. 四隅部分に取付け部が設けられた取付け部付きのパレットと、該取付け部に着脱可能に取り付けられる取付部材が下端に設けられた吊下ロープの4本を具える吊下具とを具備し、
    前記パレットは、石材構造物を展示場に運搬して展示するために用いられる石材構造物の運搬・展示用のパレットであって、上部デッキボードと下部デッキボードとが、所要に配設された連結部により連結され、該上部デッキボードに前記石材構造物が載置されるものであり、該上部デッキボードには、前記石材構造物の下面に設けられた固定雌ネジ部に螺合し得るボルトを上方に向けて挿通させる開口が設けられており、該ボルトの螺合操作を、前記連結部間に形成されている空間部を通して行うことができ、又、前記開口が、前記上部デッキボードに載置された前記石材構造物の下面で覆い隠される如く構成されており、
    前記4本の吊下ロープの上端がクレーンのフックに取り付けられる如くなされ、該4本の吊下ロープの夫々には、上下端が開放した筒状を呈し且つ前記パレットに載置されている前記石材構造物を損傷しない素材からなる筒状保護カバーが、その挿通孔に前記吊下ロープを挿通させて上下動可能に装着されており、該筒状保護カバーが最下降状態で、該筒状保護カバーの下端収容部内に前記取付部材を納めることができる一方、該筒状保護カバーを上昇させることによって前記取付部材を露出させ得るように構成されていることを特徴とするパレット吊下装置。
  2. 請求項1記載のパレット吊下装置を用いて石材構造物を展示場に運搬して所定場所に展示する石材構造物の運搬・展示方法であって、前記石材構造物を、その下面に設けられている前記固定雌ネジ部を前記開口に位置合わせして前記上部デッキボードに載置し、その後、前記連結部間に形成されている空間部に、パレット端縁部で開放する端部開口から手を挿入して、前記開口の周縁部分の下面に座金を当接させると共に該座金に設けられているボルト挿通孔を挿通したボルトを前記固定雌ネジ部に螺合し締め付けることによって、前記パレットに石材構造物を固定し、その後、前記4本の吊下ロープの各取付部材を、前記パレットの四隅部分に設けられている前記取付け部の対応のものに取り付けた状態で、該4本の吊下ロープを介して前記パレットを、前記クレーンで吊り上げてトラックの荷台に載せ、その後、前記取付部材を前記取付け部から取り外し、展示場に運搬した後、前記4本の吊下ロープの各取付部材を、前記パレットの四隅部分に設けられている前記取付け部の対応のものに取り付けた状態で、該4本の吊下ロープを介して前記パレットを、前記クレーンで吊り上げて前記所定場所に吊り下ろし、その後、前記取付部材を前記取付け部から取り外すことを特徴とする石材構造物の運搬・展示方法。
  3. 請求項1記載のパレット吊下装置を用いて石材構造物を展示場に運搬して所定場所に展示する石材構造物の運搬・展示方法であって、前記石材構造物を、その下面に設けられている前記固定雌ネジ部を前記開口に位置合わせして前記上部デッキボードに載置し、その後、前記連結部間に形成されている空間部に、パレット端縁部で開放する端部開口から手を挿入して、前記開口の周縁部分の下面に座金を当接させると共に該座金に設けられているボルト挿通孔を挿通したボルトを前記固定雌ネジ部に螺合し締め付けることによって、前記パレットに石材構造物を固定し、その後、前記筒状保護カバーの下端収容部内に前記取付部材が納められた状態にあり且つ上端がクレーンのフックに取り付けられた状態にある前記4本の吊下ロープを、前記取付部材を前記取付け部に取り付けることができるように吊り下ろし、この状態で、該4本の吊下ロープに関し、前記筒状保護カバーを上昇させて前記取付部材を露出させ該取付部材を、前記パレットの四隅部分に設けられている前記取付け部の対応のものに取り付け、その後、該筒状保護カバーを下降させて該取付部材を該筒状保護カバーの下端収容部内に納め、然る後、前記4本の吊下ロープを介して前記パレットを、前記クレーンで吊り上げてトラックの荷台に載せ、その後、前記筒状保護カバーを上昇させて前記取付部材を前記取付け部から取り外し、所定場所に運搬した後、前記筒状保護カバーの下端収容部内に前記取付部材が納められた状態にあり且つ上端がクレーンのフックに取り付けられた状態にある前記4本の吊下ロープを、前記取付部材を前記取付け部に取り付けることができるように吊り下ろし、この状態で、該4本の吊下ロープに関し、該筒状保護カバーを上昇させて前記取付部材を露出させ該取付部材を、前記パレットの四隅部分に設けられている前記取付け部の対応のものに取り付け、その後、該筒状保護カバーを下降させて該取付部材を該筒状保護カバーの下端収容部内に納め、然る後、前記4本の吊下ロープを介して前記パレットを、前記クレーンで吊り上げて前記所定場所に吊り下ろし、その後、前記筒状保護カバーを上昇させて前記取付部材を露出させた状態で、該取付部材を前記取付け部から取り外すことを特徴とする石材構造物の運搬・展示方法。
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