JP3837964B2 - インクジェット記録液 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はインクジェット記録方式に用いるインクジェット記録液に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録液に用いるインクジェットインクには、その使用される記録方式に適合すること、高い記録画像濃度を有し、色調が良好であること、耐水性や耐熱性といった色画像堅牢性に優れること、被記録媒体に対して定着が速く記録後滲まないこと、安価であること等が要求されている。このような要求に対し、種々の記録用色素化合物や記録液が提案、検討されているが、要求の多くを同時に満足するようなものは極めて限られている。特に、近年、画像保存性の観点から光堅牢性の要求が強く、また、要求されるレベルも高いものとなってきている。
【0003】
色調良好な分光吸収特性に優れた色素としては、カラー銀塩写真画像形成に用いられる銀塩写真用カプラー、例えば、アシルアセトアニライドに代表される活性メチレン化合物とN,N−ジアルキルアミノアニリンとからの酸化カップリングによって得られるアゾメチン化合物が公知である。特開平4−236268号公報、特開平4−252271号公報には、活性メチレン化合物とN,N−ジアルキルアミノアニリンとから酸化カップリングで得られる色素の用途としてインクジェットが挙げられており、このように色調良好な写真用色素をインクジェットに転用するという考え方自体は公知である。しかしながら、上記公報にはどのように使用するかについては全く記載されていない。
【0004】
画像形成の方法が異なるために、カラー銀塩写真の色素に要求される特性とインクジェット記録液の色素に要求される特性は異っており、必ずしも、カラー銀塩写真に用いられる色素がインクジェット記録液の色素として用いることができるものではない。例えば、写真用色素は、耐拡散性基を持ち油溶性のものが多く、水不溶性であり、液媒体が有機溶剤を用いたものでは使用可能であるが、液媒体が水及び水溶性有機溶媒からなる水系記録液では使用することはできない。
【0005】
本発明者らは上記のアゾメチン化合物を水系記録液での使用のために鋭意研究を重ねた結果、水系記録液での使用を可能とするためにアゾメチン化合物に水溶性基を導入して均一な記録液とするのではなく、液媒体に実質的に不溶な特定のアゾメチン色素を液媒体に分散した着色剤とすることで水系記録液での使用を可能とし、さらに驚くべきことに色画像の堅牢性に優れ、良好な色再現性のための色調に優れたインクジェット記録液が得られることを見いだした。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、色画像の堅牢性に優れ、良好な色再現性のための色調に優れたインクジェット記録液を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、
(1)水に実質的に不溶な下記一般式(2)で表される色素を、水及び水溶性有機溶媒に分散した着色剤を含むことを特徴とするインクジェット記録液。
【0010】
【化4】
Figure 0003837964
【0011】
[式中、A2、A3は各々異なっていてもよい、少なくとも−NR56を置換基として有するフェニル基を表し、R5、R6は各々異なっていてもよい水素、アルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。また、R5、R6はR5とR6が協同して環を形成するものであってもよい。R7、R8は各々異なっていてもよいシアノ基またはアシル基を表す。Eは2価の連結基を表す。]
により達成される。
【0012】
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の一般式(2)で表される色素について説明する。
【0022】
【化5】
Figure 0003837964
【0023】
[式中、A2、A3は各々異なっていてもよい、少なくとも−NR56を置換基として有するフェニル基を表し、R5、R6は各々異なっていてもよい水素、アルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。また、R5、R6はR5とR6が協同して環を形成するものであってもよい。R7、R8は各々異なっていてもよいシアノ基またはアシル基を表す。Eは2価の連結基を表す。]
【0024】
一般式(2)において、A2、A3で表される少なくとも−NR56を置換基として有するフェニル基は、さらに置換可能な置換基を有していてもよく、この場合の置換基としては、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、フッ素原子等)、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等)、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、ナフチルオキシ基等)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基等)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ基、ナフチルチオ基等)、カルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基等)、スルファモイル基(例えば、メチルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルファモイル基、ジエチルスルファモイル基等)、アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等)、スルホンアミド基(例えば、メチルスルホニルアミド基、ベンゼンスルホニルアミド基等)、アルキルオキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル基、ナフチルオキシカルボニル基等)、ニトロ基、シアノ基、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基等)、アリールアミノ基(例えば、アニリノ基、ナフチルアミノ基等)が挙げられる。これら置換基の中でもアルキル基が好ましい。
5 、R 6 で表されるアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、メタンスルホニルアミノエチル基、シアノエチル基等が挙げられ、アリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基等が挙げられ、これらはさらに置換基を有していてもよく、この場合の置換基としては、前記A 2 、A 3 で表される少なくとも−NR 5 6 を置換基として有するフェニル基の説明において、該フェニル基にさらに有していてもよい置換可能な置換基として挙げた置換基等が挙げられる。
ヘテロ環基としては、例えば、ピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリル基、オキサゾイル基、イミダゾイル基、チアゾイル基等が挙げられ、これらは置換基を有していてもよく、この場合の置換基としては、前記A 2 、A 3 で表される少なくとも−NR 5 6 を置換基として有するフェニル基の説明において、該フェニル基にさらに有していてもよい置換可能な置換基として挙げた置換基等が挙げられる。
5 、R 6 はR 5 とR 6 が協同して環を形成するものであってもよく、R 5 とR 6 が協同して形成する環としては、例えば、ピペリジノ基、ピロリジノ基、ピペラジノ基、モルホリノ基等が挙げられ、これら基は置換基を有していてもよい。
5 、R 6 としてはアルキル基が好ましい。
−NR 5 6 の置換位置としては、イミノ窒素との結合炭素に対して4位に置換されていることが好ましい。
【0025】
7、R8で表されるアシル基としては、例えば、アルカノイル基(例えば、置換されていてもよい、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ペンタノイル基、イソペンタノイル基、ネオペンタノイル基等の各基)、アロイル基(例えば、置換されていてもよい、ベンゾイル基、ナフトイル基等の各基)、ヘテロアロイル基(例えば、置換されていてもよい、ピリドイル基、チエノイル基、ピロイル基、フロニル基等の各基)が挙げられる。R 7 、R 8 としてはアシル基が好ましく、ベンゾイル基、ピバロイル基がより好ましい。
【0026】
Eで表される2価の連結基としては、例えば、アルキレン基(例えば、エチレン基等)、アリーレン基(例えば、フェニレン基、ナフチレン基等)、2価の複素環基(例えば、ピリジン、チオフェン、フラン、ピロール等の複素環の2価の基)等が挙げられる。Eで表される2価の連結基としてはアリーレン基が好ましい。
【0027】
本発明の一般式(2)で表される色素は水に実質的に不溶な色素であるが、水に実質的に不溶であるとは、pH4〜10の水に対する溶解度(25℃)が1重量%以下であることをいう。
【0028】
本発明の一般式(2)で表される色素(以下、本発明の色素ということもある。)を水に実質的に不溶であるとするためには、置換基として、例えば、スルホン酸基、カルボキシル基及びその塩等の水溶性基を有していないことが好ましい。
【0029】
以下に、本発明の一般式(2)で表される色素の具体的例示化合物を示すが、これらの記載は本発明を限定するものではない。
【0047】
【化23】
Figure 0003837964
【0048】
【化24】
Figure 0003837964
【0049】
【化25】
Figure 0003837964
【0050】
【化26】
Figure 0003837964
【0051】
【化27】
Figure 0003837964
【0052】
【化28】
Figure 0003837964
【0053】
【化29】
Figure 0003837964
【0054】
本発明の色素は、水または適当な有機溶媒中で適当なロジンセッケンあるいは界面活性剤の添加下で60〜190℃で1〜10時間熱処理することにより、さらに耐光性を付与することもできる。この場合に用いられる適当な有機溶媒とは、例えば、メタノール、エタノール等が挙げられる。
【0055】
本発明のインクジェット記録液に用いる水溶性有機溶剤としては、例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、スルホラン等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が挙げられる。
【0056】
本発明において、本発明の色素の液媒体への分散を安定化させるために分散剤を使用することができる。これら分散剤としては、例えば、アニオン性界面活性剤(例えば、カルボン酸塩、単純アルキルスルフォネート、変性アルキルスルフォネート、アルキルアリルスルフォネート、アルキル硫酸エステル塩、硫酸化油、硫酸エステル、硫酸化脂肪酸モノグリセライド、硫酸化アルカノールアミド、硫酸化エーテル、アルキル燐酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩等)、カチオン性界面活性剤(例えば、単純アミン塩、変性アミン塩、テトラアルキル第4級アンモニウム塩、変性トリアルキル第4級アンモニウム塩、トリアルキルベンジル第4級アンモニウム塩、変性トリアルキルベンジル第4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、変性アルキルピリジニウム塩、アルキルキノリニウム塩、アルキルフォスフォニウム塩等)、両性界面活性剤(例えば、ベタイン、スルフォベタイン、サルフェートベタイン等)、ノニオン性界面活性剤(例えば、脂肪酸モノグリセリンエステル、脂肪酸ポリグリコールエステル、脂肪酸ソルビタン酸エステル、脂肪酸蔗糖エステル、脂肪酸アルカノールアミド、脂肪酸ポリエチレングリコール縮合物、脂肪酸アミドポリエチレングリコール縮合物、脂肪酸アルコールポリエチレングリコール縮合物、脂肪酸アミンポリエチレングリコール縮合物、脂肪酸メルカプタンポリエチレングリコール縮合物、アルキルフェノールポリエチレングリコール縮合物、ポリプロピレングリコールポリエチレングリコール縮合物等)が挙げられる。分散剤は、一種類の分散剤を使用してもよく、また、複数の分散剤を使用してもよい。
【0057】
本発明において、インクジェット記録液の被記録媒体への定着性を良好にするため、あるいは分散剤として、水溶性高分子を加えることもできる。これら水溶性高分子としては、合成高分子類(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリアミンサルホン、ビニルアルコール−酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸塩、ポリビニル硫酸塩、ポリ(4−ビニルピリジン)塩、ポリアリルアミン塩、縮合ナフタレンスルホン酸塩、スチレン−メタクリル酸塩共重合体、スチレン−アクリル酸塩共重合体、アクリル酸エステル−アクリル酸塩共重合体、アクリル酸エステル−メタクリル酸塩共重合体、アクリル酸エステル−メタクリル酸塩共重合体、メタクリル酸エステル−メタクリル酸塩共重合体、スチレン−イタコン酸塩共重合体、イタコン酸エステル−イタコン酸塩共重合体、ビニルナフタレン−イタコン酸塩共重合体等)、セルロース誘導体(例えば、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース塩、ビスコース等)、でんぷん誘導体(例えば、ヒドロキシアルキルでんぷん、酢酸でんぷん、架橋でんぷん、デキストリン、カチオンでんぷん、リン酸でんぷん、カルボキシメチルでんぷん塩等)、天然高分子類(例えば、アルギン酸塩、ゼラチン、アルブミン、ガゼイン、アラビアゴム、トンガンゴム、リグニンスルホン酸塩等)が挙げられる。
【0058】
さらに、本発明のインクジェット記録液には、吐出安定性、プリントヘッドやインクカートリッジへの適合性、保存安定性、その他諸性能向上を目的として、それぞれの目的に適合する、粘度調整剤、表面張力調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、分散剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防腐剤、防かび剤、防錆剤等を添加することもできる。
【0059】
防腐剤、防かび剤の好ましい具体例としては、例えば、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンゾソチアゾリン−3−オン(ゼネカ社のプロキセル CRL、プロキセル BDN、プロキセル GXL、プロキセル TN、プロキセル LV)、4−クロロ−3−メチルフェノール(バイエル社のプリベントール CMK等)等が挙げられる。
【0060】
本発明のインクジェット記録液は、各種の方法で製造することができる。例えば、インクジェット記録液成分を混合し、これをコロイドミル、ボールミル、サンドミル、ビーズミル、三本ロールミル等の従来より公知の分散方法により混合摩砕することにより製造することができる。また、必要に応じてろ過して使用してもよい。
【0061】
また、本発明のインクジェット記録液は、本発明の色素を適当な有機溶媒に溶解後、適当な分散剤や水溶性高分子を溶解した水中に滴下し溶媒を留去して製造することもできる。
本発明の色素を分散した着色剤の粒子の平均粒径は400nmが好ましく、250nm以下がより好ましい。
【0062】
本発明の色素は、銀塩写真用カプラーとして公知のアシル酢酸アニライド化合物とp−フェニレンジアミン化合物とを酸化カップリングすることにより製造することができる。
【0063】
酸化カップリングは適当な有機溶媒中で行なうことができるが、アシル酢酸アニライド化合物の有機溶媒への溶解性が低い場合には、適当なアルカリ溶液(例えば、SM−28(28%ナトリウムメトキシド−メタノール溶液 東京化成(株)製)に溶解して酸化カップリングにより製造することもできる。
【0064】
【実施例】
以下に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
実施例1
表1に示す組成で、色素、分散剤、イオン交換水を混合し、サンドミルに分散することにより、各色素の分散液(分散液1〜6)を得た。この分散液を用い、表2に示す組成で、分散液または色素、イオン交換水、水溶性有機溶媒、界面活性剤1を混合して、インクジェット記録液(1〜8)を作成した。なお、表1、表2の各化合物の量は重量%で表したものである。
使用した比較色素である色素1、色素2、色素3及び界面活性剤1の構造を下記に示す。
【0065】
【化30】
Figure 0003837964
【0066】
【化31】
Figure 0003837964
【0067】
【表1】
Figure 0003837964
【0068】
【表2】
Figure 0003837964
【0069】
得られたインクジェット記録液をインクジェットプリンタ MJ−5000C(セイコーエプソン(株)製)によって、インクジェット用専用コート紙及び非コート紙として一般に事務用に使用される普通紙である中性再生紙(コニカコピーペーパー コニカ(株)製)上に画像記録し、イエロー画像サンプルを得た。このサンプルを用いて、下記の方法により、耐光性及び色調の評価を行なった。得られた結果を表2に示す。
【0070】
〈耐光性の評価〉
濃度計PDA−65(コニカ(株)製)を用い青色光における未曝射試料の反射濃度の測定をした。また、キセノンフェードメーターにて48時間曝射した後の試料(曝射試料)を用い、同様にして反射濃度の測定をし、下記により色素残存率(%)を求め、下記評価基準により耐光性を評価した。
色素残存率(%)=(D÷D0)×100
なお、D0は未曝射試料の青色光反射濃度、Dは曝射試料の青色光反射濃度である。
―評価基準―
○:色素残存率(%)が90%以上
△:色素残存率(%)が80%以上90%未満
×:色素残存率(%)が80%未満
評価が○である場合、光堅牢なイエロー画像であることを示す。
【0071】
〈色調の評価〉
濃度計PDA−65(コニカ(株)製)を用い青色光、緑色光、赤色光における反射濃度を測定し、下記により不正吸収率(%)を求め、下記評価基準により色調を評価した。
【0072】
不正吸収率(%)=[(G+R)÷(B)]×100
なお、Gは緑色光反射濃度、Rは赤色光反射濃度、Bは青色光反射濃度である。
―評価基準―
○:不正吸収率(%)が0.45%未満
×:不正吸収率(%)が0.45%以上
評価が○である場合、緑色光及び赤色光に不正吸収の少ない良好なイエロー画像であることを示す。
【0073】
表2の結果から明らかなように、本発明のインクジェット記録液は比較のインクジェット記録液を使用した場合に比較して、インクジェット専用コート紙及び非コート紙である普通紙のいずれにおいても耐光性、色調に優れていることがわかる。これに対し、比較の色素を用いたインクジェット記録液は耐光性または色調において劣っていた。
【0074】
【本発明の効果】
本発明によるインクジェット記録液は耐光性、色調が共に優れた色画像を得ることができる。

Claims (1)

  1. 水に実質的に不溶な下記一般式(2)で表される色素を、水及び水溶性有機溶媒に分散した着色剤を含むことを特徴とするインクジェット記録液。
    Figure 0003837964
    [式中、A2、A3は各々異なっていてもよい、少なくとも−NR56を置換基として有するフェニル基を表し、R5、R6は各々異なっていてもよい水素、アルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。また、R5、R6はR5とR6が協同して環を形成するものであってもよい。R7、R8は各々異なっていてもよいシアノ基またはアシル基を表す。Eは2価の連結基を表す。]
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