JP3837920B2 - 温風暖房機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温風を吹き出して暖房を行う温風暖房機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の温風暖房機は図9示すようなものが一般に知られている。以下、その構成について図9を参照しながら説明する。図9に示すように、シスターン1、ボイラ2、ポンプ3から構成された室外機4は、上方に配置した熱交換器5や下方に配置した送風機6から構成された室内機7と、接続配管8で接続されている。また、前記室内機7の上部には吸い込み口9が、下部には吹き出し口10が設けらている。11は室温検出手段を示
す。
【0003】
この温風暖房機の動作を説明すると、室外機4のボイラ2が動作してポンプ3によって室内機7に送られてきた温水の温度が所定の温度以上になれば、送風機6が運転を開始し、室内の空気は上部に設けた吸い込み口9から吸い込まれ、熱交換器5で温水と熱交換して加熱されて温風となって下部に設けられた吹き出し口10から吹き出される。そして、室温検出手段11が検出した吸い込み温度が設定温度以上になれば送風機6を停止し、設定温度より低くなれば送風機6を再運転することによって室内温度を制御している。さらに、能力制御や低騒音化や気流感の防止のために、室温検出手段11で検出した吸い込み温度と設定温度との差に応じて、強風、弱風、微風というように、吸い込み温度が設定温度に近づくほど風量を小さくしている。
【0004】
また、上下吹き出しを切換えるこの種の温風暖房機としては、特公昭61−38777号公報に記載されているものがある。この温風暖房機は図10に示すように、室内機7の前面には吸い込み口9が形成され、さらに前面下部と上部には下吹き出し口10Aおよび上吹き出し口10Bがそれぞれ形成されている。そして、前記吸い込み口9に対向する位置に熱交換器5が設けられ、さらに、この熱交換器5に対応して送風機6が設けられている。また、下吹き出し口10A、上吹き出し口10Bにそれぞれ対応して設けられた下部ダンパ12A、上部ダンパ12Bは吹き出し口切換え手段としてのダンパモータ13で切換えを行う。
【0005】
この温風暖房機の動作を説明すると、室内温度が設定温度以下の場合には、ダンパモータ13が動作して、図10(a)に示すように、下部ダンパ12Aで下吹き出し口10Aを開き、上部ダンパ12Bで上吹き出し口10Bを閉じ、下吹き出し口10Aから温風を吹き出す。また、室内温度が設定温度以上になり暖房運転中断の場合には、図10(b)に示すように、ダンパモータ13が動作して下部ダンパ12Aで下吹き出し口10Aを閉じ、上部ダンパ12Bで上吹き出し口10Bを開き、上吹き出し口10Bから風を吹き出す。
【0006】
上記図9、図10に示す従来例の温風暖房機では、室内温度の吸い込み温度が設定温度に近づくほど風量を小さくしていたため、温風はすぐに上昇し、部屋の温度分布が悪いものであった。
【0007】
また、図11は室内機7が設置された部屋の空間の斜視図であり、図12は図11のA面における弱風や微風時の温度分布を示したものである。図13は図11のB、C面各面それぞれの、各高さにおいて水平方向の温度の平均を求めて、その分布を示したものである。なお、一点鎖線は部屋全体の平均温度である。両図からわかるように弱風や微風のように風量が小さくなると、温風の温度は高くなり、すぐに上昇し、さらに、吸い込み口9が吹き出し口10よりも上部にあるため上昇した温風は床面付近に戻ることがないため、温風暖房機の付近や天井近くは温かいがそれ以外の場所の温度が低くなっている。そのため、快適な居住空間が狭く、部屋全体を有効に使えないという課題を有していた。
【0008】
この課題を解決するために、仮に風量を大きくする(室温が設定温度に近づくと必要暖房能力が小さくなるので風量を大きくすると温水温度を下げるなどして吹き出し温度を下げなければならない)と、気流感や冷風感があり、また、騒音も大きくなるので、快適性が損なわれるという課題がある。
【0009】
また、前述したように、室内温度の吸い込み温度が設定温度に近づくほど風量を小さくするように制御しているので、室温の変動に応じて送風機6の回転数が変化し、それに伴って騒音値も変化するため、耳障りで不快であった。
【0010】
さらに、室内温度の吸い込み温度が設定温度以上になると送風機6を停止するため、天井付近の温度は余り変化しないが、床面温度は比較的速く温度が下がり、すぐに足元が寒くなるという課題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
前記図10に示す従来例の温風暖房機の場合も、基本的には図9に示す従来例の温風暖房機の場合と同様、風量が小さいと部屋の温度分布が悪くなり、風量が大きいと騒音や気流感や冷風感があるので、快適性が損なわれるという課題がある。そこで本発明は上記する従来例の課題を解決することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、送風機、前記送風機のケーシングおよび前記送風機の上部に備えた熱交換器を有する温風暖房機において、下吹き暖房時に室内空気を吸い込むための下吹き用吸込み口と上吹き暖房時に室内空気を吸い込むために床面近傍に設けた上吹き用吸込み口とを切換える風回路切換え手段と、上吹き暖房時に温風を吹き出すための上吹き用吹き出し口と、前記上吹き用吹き出し口に設けた風向変更羽根と、前記風回路切換え手段と連動して前記下吹き用吸い込み口を開閉する開閉機構を具備することとしたものである。
【0013】
上記発明によれば、暖房負荷が小さい場合、風回路を上吹出しへ切換えるのと連動して下吹き用吸込み口を閉とすることにより、温側吹き出し口から吹き出された比較的高い温度の温風の吹き出し速度を大きくできるため、より遠くまで循環し、床面近傍に設けた上吹き用吸い込み口から吸い込まれるので部屋の上下温度差が小さく、気流感、冷風感もない、快適な居住空間を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は各請求項に記載した構成を実施の形態とすることができるものであるが、その構成と作用を以下に述べる。
【0015】
請求項1記載のように、送風機、前記送風機のケーシングおよび前記送風機の上部に備えた熱交換器を有す温風暖房機において、下吹き暖房時に室内空気を吸い込むための下吹き用吸込み口と上吹き暖房時に室内空気を吸い込むために床面近傍に設けた上吹き用吸込み口とを切換える風回路切換え手段と、上吹き暖房時に温風を吹き出すための上吹き用吹き出し口と、前記上吹き用吹き出し口に設けた風向変更羽根と、前記風回路切換え手段と連動して前記下吹き用吸い込み口を開閉する開閉機構を設け、風回路切換え手段を駆動制御する風回路切換え制御手段と下吹き用吸い込み口を開閉する開閉機構の開閉制御手段とを有し、前記風回路切換え制御手段の制御信号を受けて前記開閉制御手段が連動して前記開閉機構の開閉制御をおこなう制御部を備えた構成の温風暖房機とすることにより、暖房負荷が小さい場合、風回路を上吹出しへ切換えるのと連動して下吹き用吸込み口を閉とすることにより、熱交換器を通った温風は温側吹き出し口から吹き出されることで、比較的高い温度の温風の吹き出し速度を大きくできるため、天井面に達して全体に広がり、より遠くまで循環し、さらに、壁面に沿って降下し床面に達した後、床面に沿って流れ、床面近傍に設けた上吹き用吸い込み口から吸い込まれるので、部屋の上下温度差が小さく、気流が部屋全体に広がるので気流感、冷風感もなく、快適な居住空間を得ることができ、風回路切換えと下吹き出し用吸い込み口の開閉を制御的に連動させることで、風回路切換え機構と下吹き出し用吸い込み口の開閉機構とが距離的に離れている場合でも確実な連動ができる。また、風回路切換え駆動力と下吹き出し用吸い込み口の開閉駆動力を分離できるので、各々の駆動用モーター等の動力源を小形化できる。
【0016】
また、請求項記載のように、風回路切換え手段と下吹き用吸い込み口を開閉する開閉機構を機械的に連動して駆動する切換え駆動手段を備えた構成の請求項1記載の温風暖房機とすることにより、風回路切換えと下吹き出し用吸い込み口の開閉を機械的に連動させることで、風回路切換えに伴う下吹き出し用吸い込み口の開閉が確実に連動する。また、駆動用モーター等の駆動源が1つになるため駆動制御部も1つでよく、駆動源が2つに比較して部品点数の削減、品質確保の向上がはかれる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0018】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1における下吹き出し状態の温風暖房機を示す構成図、図2は同上吹き出し状態の温風暖房機を示す構成図、図3は上吹き出し風量に対する上下温度差を示す同温風暖房機の説明図、図4は熱交換器通過風量に対する熱交換器の暖房能力を示す同温風暖房機の説明図、図5は同温風暖房機の気流説明図、図6は同温風暖房機の垂直温度分布説明図である。
【0019】
図1、図2において、シスターン1、ボイラ2およびポンプ3を順次連結して構成される室外機4と、熱交換器5、送風機6などから構成される室内機7とは接続配管8で接続されている。前記室内機7の背面の上側には下吹き用吸い込み口9Aが、下部には上吹き用吸い込み口9Bが設けられている。さらに、前記室内機7の前面の下側には下吹き出し口10Aが設けられている。また、14はステッピングモーター、歯車の組合せ等(図示せず)で構成された風回路切換え手段であり、この風回路切換え手段14は前記送風機6のケーシング15を歯車等(図示せず)の動力伝達により前記送風機6の回転軸16と略同一中心で回転させ、上吹き出しと下吹き出しの送風回路を切換えるものである。さらに、前記送風機6の上部に設けられたバイパス風回路17は上吹き出し時に前記熱交換器5を通過しない送風路である。また、前記室内機7の上部には前記熱交換器5を通過した空気を吹き出す温側吹き出し口18と前記熱交換器5を通過しない空気を吹き出す冷側吹き出し口19との上吹き用吹き出し口が設けられている。また、風向変更手段20は前記温側吹き出し口18と冷側吹き出し口19とにそれぞれ設けられた温側風向変更羽根21と冷側風向変更羽根22の駆動を行うものである。そして温側風向変更変更羽根21と冷側風向変更羽根22とにより風向変更羽根が構成されている。23は下吹き用吸い込み口9Aを開閉する開閉機構であり、上下にスライド可能なスライド板で構成され、ステッピングモーター等で構成される開閉駆動手段24で駆動される。25は制御部で風回路切換え制御手段26と風回路切換え制御手段26の信号を受けて風回路の切換えと連動して開閉機構23の開閉制御を行う開閉制御手段27で構成される。
【0020】
次に動作、作用について説明する。
【0021】
室内の温度が低く、暖房負荷が大きいときには下吹き出し状態で暖房を行う。
【0022】
すなわち、風回路切換え制御手段26の制御信号により風回路切換え手段14はケーシング15を送風機6の回転軸16を中心に下向きに回転させ、開閉制御手段27は風回路切換え制御手段26の信号を受けて風回路の切換えと連動してスライド板で構成された開閉機構23を下吹き用吸い込み口9Aが開く下方へ移動させ、さらに、風向変更手段20は温側風向変更羽根21で温側吹き出し口18を閉じ、冷側風向変更羽根22で冷側吹き出し口19を閉じることによって下吹き出し状態を設定する。そして、室外機4のボイラ2が動作してポンプによって室内機7に送られてきた温水と、送風機6によって下吹き用吸い込み口9Aから吸い込まれた空気とが、熱交換器5で熱交換して、吸い込まれた空気は加熱されて温風となって下吹き出し口10Aから吹き出される。
【0023】
次に、室内の温度が上昇し、暖房負荷が小さいときには上吹き出し状態で暖房を行う。すなわち、風回路切換え制御手段26の制御信号により風回路切換え手段14はケーシング15を送風機6の回転軸16を中心に上向きに回転させ、開閉制御手段27は風回路切換え制御手段26の信号を受けて風回路の切換えと連動してスライド板で構成された開閉機構23を下吹き用吸い込み口9Aが閉じる上方へ移動させ、さらに、風向変更手段20は温側風向変更羽根21と冷側風向変更羽根22とを動作させ、それぞれ温側吹き出し口18と冷側吹き出し口19との上吹き用吹き出し口を開口することによって上吹き出し状態を設定する。そして、送風機6によって上吹き用吸い込み口9Bから吸い込まれた空気の一部は、下吹き出し状態の場合と同様、熱交換器5で加熱され、温側吹き出し口18から吹き出される。このとき下吹き用吸い込み口9Aは開閉機構23で閉じられているため、熱交換器5を通過した温風はすべて温側吹き出し口18から吹き出される。また、送風機6によって上吹き用吸い込み口9Bから吸い込まれた上記以外の空気は、熱交換器5を通過しないで、バイパス風回路17を通って、冷側吹き出し口19から吹き出される。
【0024】
図3は、横軸に上吹き状態で吹き出される空気の風量をとり、縦軸に部屋の上下の温度差(例えば、床上1800mmでの水平面の平均温度と床上50mmでの水平面の平均温度との差)をとって、暖房負荷Qに見合う暖房能力Qで部屋を暖房した場合の風量と部屋の上下の温度差の関係を示したものである。また、図4は、横軸に熱交換器5を通過する風量をとり、縦軸に熱交換器5の暖房能力をとって、熱交換器5の通過風量と暖房能力の関係を示したものである。今、図3において、部屋の上下温度差をTにするためには風量Vが必要である。仮に、この風量Vをすへて熱交換器5に通せば、その時の暖房能力は、図4からわかるように、Qaとなる。しかし、この暖房能力Qaは、室内の温度が上昇し暖房負荷が小さいときには、暖房負荷に見合った暖房能力Qよりもかなり大きくなり、部屋の温度が希望する温度よりも高くなってしまう。そこで、送風機6によって上吹き用吸い込み口9Bから吸い込まれた風量Vのうちで暖房能力Qに必要な風量Vexは、熱交換器5を通過し温側吹き出し口18から吹き出す。また、送風機6によって上吹き用吸い込み口9Bから吸い込まれた残りの風量(V−Vex)は、熱交換器5を通過しないで、バイパス風回路17を通って冷側吹き出し口19から吹き出される。
【0025】
図5は図11のA面における下吹き出し状態と上吹き出し状態での温風の循環経路を示したものであり、図5において、実線は上吹き出し状態、点線は下吹き出し状態の循環経路を示す。図5からわかるように、上吹き出し状態では、上に吹き出した空気の多くが天井面や壁面に沿って流れ、最終的に、床面近傍に設けた上吹き用吸い込み口9Bより吸い込まれるので、温風は部屋全体に広がることがわかる。
【0026】
図6は図11のB、C面各面それぞれにおいて、各高さおける水平方向の温度の平均を求めて、その分布を示したものである。なお、一点鎖線は部屋全体の平均温度であり、細い実線は図13で示す従来例の場合であり、太い実線は本発明の場合である。図6からわかるように従来例と比較して、上下の温度差が少なく、また、部屋全体も均一である。特に、室内機7と対向する壁付近の床温度は従来例と比べて高くなっていることがわかる。
【0027】
また、風回路を上吹出しへ切換えるのと連動して下吹き用吸込み口9Aを閉とすることにより、熱交換器5を通った温風は温側吹き出し口18から吹き出されることで、比較的高い温度の温風の吹き出し速度を大きくできるため、天井面に達して全体に広がり、より遠くまで循環し、さらに、壁面に沿って降下し床面に達した後、床面に沿って流れ、床面近傍に設けた上吹き用吸い込み口から吸い込まれるので、部屋の上下温度差が小さく、気流が部屋全体に広がるので気流感、冷風感もなく、快適な居住空間を得ることができる。
【0028】
また、風回路切換えと下吹き出し用吸い込み口9Aの開閉を制御的に連動させることで
、風回路切換え手段14と下吹き出し用吸い込み口9Aの開閉機構23とが距離的に離れている場合でも確実な連動ができる。また、風回路切換え駆動力と下吹き出し用吸い込み口の開閉駆動力を分離できるので、各々の駆動用モーター等の動力源を小形化できる。
【0029】
また、下吹き用吸い込み口9Aを開閉する開閉機構23をスライド板とすることで、開時は下吹き用吸い込み口を完全に開口し、閉時は下吹き用吸い込み口を完全に閉止できる。
【0030】
(実施例2)
図7(a)は本発明の実施例2における下吹き出し状態の温風暖房機を示す構成図、図7(b)は同上吹き出し状態の温風暖房機を示す構成図である。
【0031】
本実施例2において、実施例1と異なる点は、ステッピングモーター、歯車の組合せ等(図示せず)で構成された風回路切換え手段14と下吹き用吸い込み口9Aを開閉する開閉機構23とを歯車28等の組合せにより機械的に連動して駆動する切換え駆動手段29を設け、制御部25は風回路切換え制御手段26のみの構成としたことである。
【0032】
なお、実施例1と同一符号の部分は同一構造を有し、説明は省略する。
次に動作、作用を説明する。
【0033】
室内の温度が低く暖房負荷が大きいときに行う下吹き出し暖房の場合には、図7(a)に示すように、風回路切換え制御手段26の制御信号により風回路切換え手段14はケーシング15を送風機6の回転軸16を中心に下向きに回転させると同時に歯車28等の組合せにより機械的に連動して駆動する切換え駆動手段29によって開閉機構23を下方に移動させて、上吹き用吸い込み口9Bを閉じる。その他の動作、作用は実施例1と同様なので説明は省略する。
【0034】
次に、室内の温度が上昇し暖房負荷が小さいときに行う上吹き出し暖房の場合には、風回路切換え手段14はケーシング15を送風機6の回転軸16を中心に上向きに回転させると同時に歯車28等の組合せにより機械的に連動して駆動する切換え駆動手段29によって開閉機構23を上方に移動させて、下吹き用吸い込み口9Aを閉じる。、また、風向変更手段20は温側風向変更羽根21と冷側風向変更羽根22とを動作させ、それぞれ温側吹き出し口18と冷側吹き出し口19と開口する。
【0035】
このように、風回路切換えと下吹き出し用吸い込み口9Aの開閉を機械的に連動させることで、風回路切換えに伴う下吹き出し用吸い込み口9Aの開閉が確実に連動する。また、駆動用モーター等の駆動源が1つになるため駆動制御部も1つでよく、駆動源が2つの場合に比較して部品点数の削減、品質確保の向上がはかれる。
【0036】
(実施例3)
図8(a)は本発明の実施例3における下吹き出し状態の温風暖房機を示す構成図、図8(b)は同上吹き出し状態の温風暖房機を示す構成図である。
【0037】
本実施例3において、実施例1または実施例2と異なる点は、開閉機構23をレバー30で連接、連動される複数枚の回転ルーバー31とし開閉駆動手段24によりレバー30で連接駆動される構成とした点である。
【0038】
なお、実施例1または実施例2と同一符号の部分は同一構造を有し、説明は省略する。
【0039】
次に動作、作用を説明する。室内の温度が低く暖房負荷が大きいときに行う下吹き出し
暖房の場合には、風回路切換え制御手段26の制御信号により風回路切換え手段14はケーシング15を送風機6の回転軸16を中心に上向きに回転させ、開閉制御手段27は風回路切換え制御手段26の信号を受けて風回路の切換えと連動して左回転しレバー30を上方向へ動かすことでレバー30と連接連動されたルーバー31は図8(a)に示すように閉止され下吹き用吸い込み口9Aが閉じられる。
【0040】
その他の動作、作用は実施例1または実施例2と同様であるので説明は省略する。
【0041】
次に、室内の温度が上昇し暖房負荷が小さいときに行う上吹き出し暖房の場合には、風回路切換え手段14はケーシング15を送風機6の回転軸16を中心に上向きに回転させ、開閉制御手段27は風回路切換え制御手段26の信号を受けて風回路の切換えと連動して右回転しレバー30を下方向へ動かすことでレバー30と連接連動されたルーバー31は図8(b)に示すように開き下吹き用吸い込み口9Aが開かれる。その他の動作、作用は実施例1または実施例2と同様であるので説明は省略する。
【0042】
このように、ルーバー30を回転させる機構としたことで、スライド板をスライド駆動させるのに比較して駆動力が小さくなるため、省エネルギーとなる。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、発明によれば、送風機、前記送風機のケーシングおよび前記送風機の上部に備えた熱交換器を有する温風暖房機において、下吹き暖房時に室内空気を吸い込むための下吹き用吸込み口と上吹き暖房時に室内空気を吸い込むために床面近傍に設けた上吹き用吸込み口とを切換える風回路切換え手段と、上吹き暖房時に温風を吹き出すための上吹き用吹き出し口と、前記上吹き用吹き出し口に設けた風向変更羽根と、前記風回路切換え手段と連動して前記下吹き用吸い込み口を開閉する開閉機構を設け、風回路切換え手段を駆動制御する風回路切換え制御手段と下吹き用吸い込み口を開閉する開閉機構の開閉制御手段とを有し、前記風回路切換え制御手段の制御信号を受けて前記開閉制御手段が連動して前記開閉機構の開閉制御をおこなう制御部を備えた温風暖房機であり、暖房負荷が小さい場合、風回路を上吹出しへ切換えるのと連動して下吹き用吸込み口を閉とすることにより、熱交換器を通った温風は温側吹き出し口から吹き出されることで、比較的高い温度の温風の吹き出し速度を大きくできるため、天井面に達して全体に広がり、より遠くまで循環し、さらに、壁面に沿って降下し床面に達した後、床面に沿って流れ、床面近傍に設けた上吹き用吸い込み口から吸い込まれるので、部屋の上下温度差が小さく、気流が部屋全体に広がるので気流感、冷風感もなく、快適な居住空間を得ることができ、風回路切換えと下吹き出し用吸い込み口の開閉を制御的に連動させることで、風回路切換え手段と下吹き出し用吸い込み口の開閉機構とが距離的に離れている場合でも確実な連動ができる。また、風回路切換え駆動力と下吹き出し用吸い込み口の開閉駆動力を分離できるので、各々の駆動用モーター等の動力源を小形化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における温風暖房機の下吹き出し状態を示す構成図
【図2】 同温風暖房機の上吹き出し状態を示す構成図
【図3】 同温風暖房機の上吹き風量に対する上下温度差を示す説明図
【図4】 同温風暖房機の風量に対する熱交換器能力を示す説明図
【図5】 同温風暖房機の気流説明図
【図6】 同温風暖房機の垂直温度分布説明図
【図7】 (a)は本発明の実施例2における下吹き出し状態の温風暖房機を示す構成図
(b)は同上吹き出し状態の温風暖房機を示す構成図
【図8】 (a)は本発明の実施例3における下吹き出し状態の温風暖房機を示す構成図
(b)は同上吹き出し状態の温風暖房機を示す構成図
【図9】 第一の従来例における温風暖房機の構成図
【図10】 第二の従来例における温風暖房機の構成図
【図11】 第一の従来例における温風暖房機の温度分布説明用の部屋の斜視図
【図12】 同温風暖房機の吹き出し温度の分布説明図
【図13】 同温風暖房機の垂直温度分布説明図
【符号の説明】
5 熱交換器
6 送風機
9A 下吹き用吸い込み口
9B 上吹き用吸い込み口
14 風回路切換え手段
15 ケーシング
18 温側吹き出し口
19 冷側吹き出し口
20 風向変更手段
21 温側風向変更羽根(風向変更羽根)
22 冷側風向変更羽根(風向変更羽根)
23 開閉機構
25 制御部
26 風回路切換え制御手段
27 開閉制御手段
29 切換え駆動手段
30 レバー
31 回転ルーバー

Claims (2)

  1. 送風機、前記送風機のケーシングおよび前記送風機の上部に備えた熱交換器を有する温風暖房機において、下吹き暖房時に室内空気を吸い込むための下吹き用吸込み口と上吹き暖房時に室内空気を吸い込むために床面近傍に設けた上吹き用吸込み口とを切換える風回路切換え手段と、上吹き暖房時に温風を吹き出すための上吹き用吹き出し口と、前記上吹き用吹き出し口に設けた風向変更羽根と、前記風回路切換え手段と連動して前記下吹き用吸い込み口を開閉する開閉機構を具備し、前記風回路切換え手段を駆動制御する風回路切換え制御手段と、前記下吹き用吸い込み口を開閉する開閉機構の開閉制御手段とを有し、前記風回路切換え制御手段の制御信号を受けて前記開閉制御手段が連動して前記開閉機構の開閉制御をおこなう制御部を備えた温風暖房機。
  2. 送風機、前記送風機のケーシングおよび前記送風機の上部に備えた熱交換器を有する温風暖房機において、下吹き暖房時に室内空気を吸い込むための下吹き用吸込み口と上吹き暖房時に室内空気を吸い込むために床面近傍に設けた上吹き用吸込み口とを切換える風回路切換え手段と、上吹き暖房時に温風を吹き出すための上吹き用吹き出し口と、前記上吹き用吹き出し口に設けた風向変更羽根と、前記風回路切換え手段と連動して前記下吹き用吸い込み口を開閉する開閉機構を具備し、前記風回路切換え手段と、前記下吹き用吸い込み口を開閉する開閉機構とを機械的に連動して駆動する切換え駆動手段を備えた温風暖房機。
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