JP3837912B2 - バーナおよびこれを用いたコンロ - Google Patents
バーナおよびこれを用いたコンロ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3837912B2 JP3837912B2 JP14709998A JP14709998A JP3837912B2 JP 3837912 B2 JP3837912 B2 JP 3837912B2 JP 14709998 A JP14709998 A JP 14709998A JP 14709998 A JP14709998 A JP 14709998A JP 3837912 B2 JP3837912 B2 JP 3837912B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- burner
- shield
- flame
- slits
- combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Gas Burners (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス等を燃料とするバーナ、およびそれを加熱源とするコンロに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のバーナは、特開平9−159119号公報に記載されているようなものがあった。このバーナは図8(a)、(b)に示されているように、内側に向く多数の炎口81を内周面の周方向に列設し、理論燃焼空気量の±30%以内の空気で燃焼させる環状バーナ82であり、さらにその底部を遮蔽板83によって閉塞したもので、コンロ等に応用した場合、遮蔽板83によって二次空気の供給を抑えて燃焼させて、高い熱効率を確保しながら、低NOxを実現するというものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来のバーナをコンロ等に応用した場合、煮零れなどが発生した時には、あふれた煮汁が遮蔽板83上に蓄積して、それが継続すると炎口81からバーナ82の内部に侵入するだけでなく、低NOx化を実現するために燃焼空気の大半を一次空気に依存させて内側に集中させた火炎を形成させるため、調理性能、特に加熱分布については中央に集中する傾向があり、火炎そのものもどうしても二次空気を求めて火炎長が長くなるという課題もあった。
【0004】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、バーナの周囲から火炎への二次空気の拡散を促進して燃焼性を向上させ、同時に幅広い強弱絞り幅を確保して、火炎長を短くしても燃焼を完結させることができるバーナを提供することを第一の目的とする。そして、そのバーナをコンロ用バーナとして用いて、鍋などの被加熱物との距離を接近させても良好 な燃焼性能を維持すると同時に高い熱効率を確保しながら良好な調理性能を確保し、さらに煮零れによる煮汁の蓄積をも抑制し得るコンロを提供することを第二の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の第一の目的を達成するために、燃料予混合ガスの混合室を形成したバーナ本体と、このバーナ本体上に載置したバーナキャップと遮蔽体とからなり、前記バーナキャップの側面を上端から下端にかけて外周方向に傾斜させた傾斜面で形成し、前記バーナキャップの上端部を始点として前記傾斜面に沿って連続して開口する複数のスリットあるいは複数の長スリットと短スリットを組み合わせて鉛直方向に穿設した炎口部を設けて燃焼面とし、前記バーナキャップの上端部と前記遮蔽体の下端部を密着させて、前記スリットの上端部を閉塞したものである。また、前記遮蔽体の外周端部の径を、バーナキャップの燃焼面の外径よりも大きな寸法とし、前記遮蔽体と前記バーナキャップの上端部との接触部から、斜め上方に傾斜したテーパー部と円柱部とを交互に構成したものである。
【0006】
上記発明によれば、燃焼面をバーナキャップの上端から傾斜面にかけて設けているため、火炎全体が傾斜面の上部近傍側で直上向きに発生して燃焼熱の不必要な拡散を抑えて集中化を促進できるだけでなく、火力を絞った場合でも、バーナキャップの上端と傾斜面との移行部近傍の炎口部で形成される火炎は、直上向きの燃料予混合気と外向きの燃料予混合気の流れがぶつかり合って、遮蔽体とバーナキャップ上端の間で燃料予混合気の滞留が発生して保炎性が良好になるため、低燃焼量まで安定燃焼が確保できる。また、炎口部はバーナキャップの上端部を始点として前記傾斜面に沿って連続して開口する複数の長スリットあるいは複数の長スリットと短スリットを組み合わせて鉛直方向に穿設したため、短スリットが保炎口として機能するだけでなく、長スリットで形成される火炎同士の干渉を抑制して火炎全体を分割し、火炎全体としての短炎化と同時に火炎全体がバーナキャップの傾斜面の上部で集中化させることを実現できる。また、前記遮蔽体の外周端部の径を、バーナキャップの燃焼面の外径よりも大きな寸法とし、前記遮蔽体と前記バーナキャップの上端部との接触部から、斜め上方に傾斜したテーパー部と円柱部とを交互に構成したことにより、火炎の直上向きの傾向を損なうことなく、上方からの落下物が炎口部内に侵入するのを防止することができる。
【0007】
また第二の目的を達成するため、本発明は天板のコンロ開口部に汁受け皿を配置し、汁
受け皿のバーナ開口部に前記の長スリットと短スリットを設けたバーナを配設し、短スリットの上方に対応する位置に五徳の爪体の先端部を配設したものである。
【0008】
上記発明によれば、五徳上に鍋等を載置して調理を行う場合、前記のバーナの短炎化構成により、鍋とバーナとの距離を短くしても燃焼を完結させることが実現できるため、高い熱効率を確保できる。また、短スリットの上方に五徳の爪体の先端部を位置させたことと、短スリットがバーナキャップの傾斜面上部と遮蔽体との間に配設されていることにより、短スリットで形成される火炎と爪体の先端部との接触面積を最小限に抑えることができることにより、それによる熱効率の低下も最小限にとどめることができる。さらに、鍋からの煮零れも遮蔽体によって遮られ、炎口部が煮汁により目詰まりすることを抑制できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、燃料予混合ガスの混合室を形成したバーナ本体と、このバーナ本体上に載置したバーナキャップと遮蔽体とからなり、前記バーナキャップの側面を上端から下端にかけて外周方向に傾斜させた傾斜面で形成し、前記バーナキャップの上端部を始点として前記傾斜面に沿って連続して開口する複数の長スリットあるいは複数の長スリットと短スリットを組み合わせて鉛直方向に穿設した炎口部を設けて燃焼面とし、前記バーナキャップの上端部と前記遮蔽体の下端部を密着させて、前記スリットの上端部を閉塞したものである。
【0010】
そして、燃焼面をバーナキャップの上端から傾斜面にかけて設けているため、火炎全体が傾斜面の上部近傍側で直上向きに発生して燃焼熱の不必要な拡散を抑えて集中化を促進できるだけでなく、低燃焼量の場合でも、バーナキャップの上端部と傾斜面との移行部近傍の炎口部で形成される火炎は、直上向きの燃料予混合気と外向きの燃料予混合気の流れがぶつかり合って、遮蔽体とバーナキャップ上端部の間で燃料予混合気の滞留が発生して保炎性が良好になるため、低燃焼量まで安定燃焼が確保できる。
【0011】
また、燃料予混合ガスの混合室を形成したバーナ本体と、このバーナ本体上に載置したバーナキャップと遮蔽体とからなり、前記バーナキャップの側面を上端から下端にかけて外周方向に傾斜させた傾斜面で形成し、前記バーナキャップの上端部を始点として前記傾斜面に沿って連続して開口する複数の長スリットあるいは複数の長スリットと短スリットを組み合わせて鉛直方向に穿設した炎口部を設けて燃焼面とし、前記遮蔽体の下端部に歯型状の複数の溝を放射状に設けて空隙を構成し、前記溝と複数のスリットの上端部とを対向させたものである。
【0012】
そして、特に低燃焼量の場合は、前記スリットの上端部から直上向きに流出する燃料予混合気は前記遮蔽体の下端部に衝突して滞留したのち周囲へ流出するため、火炎の吹き消えを防止することができる。さらに、歯型状の複数の溝とバーナキャップの複数のスリットが連続してスリットの上端が延長されたことになり、比較的大燃焼量の燃焼が可能となるが、遮蔽体の溝部分から火炎が形成されるので、遮蔽体の下部全体が火炎にさらされるのを抑制でき、遮蔽体の耐久性をも向上させることができる。
【0013】
さらに、遮蔽体の外周端部の径を、バーナキャップの燃焼面の外径よりも大きな寸法とし、前記遮蔽体と前記バーナキャップの上端部との接触部から、斜め上方に傾斜したテーパー部と円柱部とを交互に構成したものである。
【0014】
そして、前記遮蔽体の外周端部の径を、バーナキャップの燃焼面の外径よりも大きな寸法とし、前記遮蔽体と前記バーナキャップの上端部との接触部から、斜め上方に傾斜したテーパー部と円柱部とを交互に構成したことにより、火炎の直上向きの傾向を損なうこと
なく、同時に上方からの落下物の炎口部内への侵入を防止することができる。
【0015】
また、コンロ開口部を有する天板と、バーナ開口部を有し前記コンロ開口部に設けた汁受け皿と、前記汁受け皿の上方に設けた五徳と、前記バーナ開口部に設けた請求項7記載のバーナとを備え、前記バーナの短スリットの上方に対応する位置に前記五徳の爪体の先端部を配設したものである。
【0016】
そして、五徳上に鍋などを載置して調理を行う場合、前述のようにバーナで形成される火炎は短炎化されるため、鍋とバーナとの距離を短くしても燃焼を完結させることができるためCO等が発生しにくく、同時に短スリットの上方に五徳の爪体の先端部を位置させたことと、短スリットがバーナキャップの傾斜面上部と遮蔽体との間に配設されていることにより、短スリットで形成される火炎と爪体の先端部との接触面積を最小限に抑えることができ、爪体と火炎の接触による熱ロスが少なく、これらによって低CO燃焼と高い熱効率を実現できる。さらに低燃焼量においては、前述のように保炎性が高くかつ小量の火炎となるため、低火力で調理する場合に適した状態を実現できる。さらに、鍋から煮零れが発生した場合は、遮蔽体によって、直下の炎口内に煮汁が落下する事を防止することができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0018】
(実施例1)
図1(a)、(b)は本発明の実施例1のバーナAの上面図、部分断面図である。図において、1はバーナ本体で、燃料予混合ガスの混合管部2と、内周壁3と外周壁4で形成した環状の混合室5を一体で構成したもので、内周壁3で囲まれた空間は貫通した空気口6を形成している。また、7は略円錐台形状のバーナキャップで、中央に前記空気口6と対応する開口部8があり、バーナキャップ7の上端部から下端部にかけて外周方向に傾斜させた傾斜面を構成し、バーナキャップ7の上端部から傾斜面に至って連続し、バーナキャップ7の上端部を始点として傾斜面を鉛直方向に貫通するスリットを放射状に分散配置した炎口部9を設けて燃焼面10としたものである。なお燃焼面10の領域は、傾斜面のうち炎口を設けていない外周部近傍を除いた部分である。11はバーナキャップ7の上端部に載置した環状の遮蔽体であり、遮蔽体11の外径をバーナキャップ7の上端部の外径よりも1〜2mm程度大きくし、バーナキャップ7上端部に位置する炎口部9の一部を閉塞する構成である。また、遮蔽体11はバーナキャップ7と一体構成として加工することが可能である。
【0019】
次に動作、作用について説明すると、燃料予混合ガスは混合管部2を通じて吸引され、混合室5内に均一に拡散し、炎口部9で火炎を形成する。この時炎口部9で形成される火炎は、燃焼面10のテーパーとスリットの鉛直方向の穿設方向に沿ってほぼ直上向きに発生するが、バーナキャップ7の外周部、及びバーナ本体1の空気口6を通じ、バーナキャップ7の開口部8から、上昇気流となって流入する二次空気によって挟まれることにより、燃焼面10近傍で燃焼促進されて高温火炎となり、同時に直上方向に向くようになる。また、遮蔽体11下部とバーナキャップ7の上端部の間では、遮蔽体11に衝突して発生する外向きの燃料予混合気の流れと、燃焼面10を通過する上向きの燃料予混合気の流れが衝突し、遮蔽体とバーナキャップ上端の間で燃料予混合気の滞留が発生して保炎性が良好になるため、吹き飛びを起こしやすいガスにおいても安定した一次炎が形成される。また低燃焼量においては、遮蔽体11の外周端下部とバーナキャップ7の上端部との間の空間近傍で主に一次炎が形成されるため、保炎性が高まり滅火現象を防止することができる。したがって、大燃焼量から小燃焼量の広い範囲で直上方向へ火炎を集中させることにより熱放散を防止できるため、効率の良い熱伝達と幅広い火力可変範囲を有する調理器用の
バーナが実現できる。
【0020】
(実施例2)
図2は本発明の実施例2のバーナBの部分断面図である。
図において、実施例1と異なる点は、遮蔽体21とバーナキャップ7の上端部全面との間に空隙22を設けたところである。
【0021】
なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
次に動作、作用について説明すると、火炎は、燃焼面10および空隙22の両方で形成されるため、大燃焼量においては、空隙22による燃料予混合気の通過抵抗を緩和できるため燃焼量をさらに増加させたり、あるいは燃焼面10の外径を縮小することが可能である。また、低燃焼量においては、スリットの上端部を始点として直上向きに流出する燃料予混合気は前記遮蔽体の下端部に衝突して滞留したのち周囲へ流出するため、火炎の吹き消えを防止して安定燃焼を確保することができる。また、空隙22の大きさは、保炎性の関係から、遮蔽板21の下端部とバーナキャップ7の上端部との距離で1〜2mm程度が適当である。
【0022】
(実施例3)
図3は本発明の実施例3のバーナCの部分断面図である。
【0023】
図において、実施例2と異なる点は、遮蔽体31の下端部に放射状に歯型状の複数の溝33を設けてバーナキャップとの間に空隙32を構成し、前記溝33と複数のスリットの上端部とを対向させたところである。
【0024】
なお、実施例2と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0025】
次に動作、作用について説明すると、遮蔽体31の溝33の出口部分が新たな炎口となるため、同様に燃料予混合気の通過抵抗を緩和して比較的大燃焼量の燃焼が可能となり、遮蔽体31の溝33部分から火炎が形成されるので、遮蔽体31の下端部全体が火炎にさらされ高温化するのを抑制できるため、遮蔽体31の耐久性を向上させることができる。
【0026】
(実施例4)
図4(a)、(b)は本発明の実施例4のバーナDの上面図、部分断面図である。
【0027】
図において、実施例1と異なる点は、炎口部41としてバーナキャップ42の上端部を始点としてテーパー面に至って連続し、鉛直方向に穿設した長スリット43群と短スリット44群を一定間隔毎に交互に放射状に設けて燃焼面45としたところである。
【0028】
なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0029】
次に動作、作用について説明すると、長スリット43群と短スリット44群を一定間隔毎に交互に放射状に設けているため、大燃焼量の場合、短スリット44群の存在が、長スリット43群で形成される火炎同士の干渉を抑制して火炎を分割する役割を果たし、燃焼面45全体としての短炎化を実現でき、一方小燃焼量の場合はバーナキャップ42の上端部と遮蔽体11の下端の間で、同様に燃料予混合気の滞留が発生して保炎性が良好となって安定燃焼が実現できる。
【0030】
(実施例5)
図5(a)、(b)は本発明の実施例5のバーナEの上面図、部分断面図である。実施例4と異なる点は、炎口部51としてバーナキャップ52の上端部から傾斜面に至って連
続する放射状に設けた長スリット43群と、バーナキャップ52の外周端部近傍に放射状に設けた短スリット53群とを交互に配置して、燃焼面54としたところである。
【0031】
なお実施例4と同一符号のものは説明を省略する。
【0032】
次に動作、作用について説明すると、特に大燃焼量の場合は、短スリット53群をバーナキャップ52の外周端部すなわち下方側に設けているため、隣り合う短スリット53同士の間隔が増加して各短スリット53での火炎の干渉が緩和されるため、長スリット43群で形成される火炎との干渉を抑制してさらに火炎を分割する効果が得られ、燃焼面54全体としての火炎長をさらに短くすることができる。
【0033】
(実施例6)
図6(a)、(b)は本発明の実施例6のバーナFの上面図、外観図である。
【0034】
実施例4と異なる点は、環状の遮蔽体61の外径を、バーナキャップ42の燃焼面45の外径と同一以上とし、遮蔽体61の下端部とバーナキャップ42の傾斜面の上端部との接点近傍から、遮蔽体61の外周端部に至り、斜め上方に傾斜したテーパー部と円柱部とを交互に構成した遮蔽体61の外径を段階的に拡大したところである。
【0035】
なお実施例4と同一符号のものは説明を省略する。
次に動作、作用について説明すると、遮蔽体61の外径を段階的に拡大し、バーナキャップ42の燃焼面45の外径以上としたことにより、直上向き傾向にある火炎方向を大きく変化させることがないため、熱の集中度を大きく損なうことがなく、同時に上方からの落下物が炎口部41内へ侵入するのを防止することができる。
【0036】
(実施例7)
図7は、本発明の実施例7のコンロの要部断面図である。
【0037】
図において、コンロは、天板71のコンロ開口部72に、中央にバーナ開口部73を設けた汁受け皿74を載置し、バーナ開口部73に実施例6に示したバーナFを臨ませ、汁受け皿74の外周近傍には枠体に被加熱物を載置する爪体75を設けた五徳76を設け、短スリット44群の上方に対応する位置に前記五徳76の爪体75の先端部を配置したものである。
【0038】
なお、実施例6と同一の符号のものは同一構造を有し、説明を省略する。
【0039】
次に動作、作用について説明すると、五徳76の爪体75上に鍋などを載置して調理を行う場合、前述のようにバーナFの燃焼面45で形成される火炎は短炎化されており、鍋とバーナFとの距離を短くしても燃焼を完結させることができるためCO等が発生しにくく、同時に炎口部41の内、短スリット44群の上方に五徳76の爪体75の先端部が位置するため、短スリットで形成される火炎と爪体の先端部との接触面積を最小限に抑えることができ、爪体による火炎帯の破壊と熱ロスを抑制できることにより、低CO燃焼と高い熱効率を実現できる。さらに小燃焼量においては、前述のように保炎性が高くかつ小量の火炎となるため、低火力で調理する場合に適した状態を実現できる。したがって、大燃焼量から小燃焼量まで、高効率かつ安定燃焼が実現でき、調理性能に優れた調理器を提供することができる。さらに、鍋から煮零れが発生した場合は、遮蔽体61によって、直下の炎口部41内に煮汁が落下する事を防止することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、下記の効果が得られる。
【0041】
すなわち本発明によれば、バーナキャップの上端部を始点として傾斜面に沿って連続して開口する複数の長スリットあるいは複数の長スリットと短スリットを組み合わせて鉛直方向に穿設した炎口部を設けて燃焼面とし、バーナキャップの上端部と遮蔽体の下端部を密着させて、スリットの上端部を閉塞したことにより、バーナキャップの上端部と傾斜面との移行部近傍の炎口部で形成される火炎は、直上向きの燃料予混合気と外向きの燃料予混合気の流れがぶつかり合って、遮蔽体とバーナキャップ上端の間で燃料予混合気の滞留が発生して保炎性が良好になるため、低燃焼量まで安定燃焼が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)本発明の実施例1のバーナの上面図
(b)同バーナの部分断面図
【図2】 本発明の実施例2のバーナの部分断面図
【図3】 本発明の実施例3のバーナの部分断面図
【図4】 (a)本発明の実施例4のバーナの上面図
(b)同バーナの部分断面図
【図5】 (a)本発明の実施例5のバーナの上面図
(b)同バーナの部分断面図
【図6】 (a)本発明の実施例6のバーナの上面図
(b)同バーナの外観図
【図7】 (a)本発明の実施例7のコンロの要部断面図
(b)同コンロにおけるバーナと五徳の位置関係を示した上面図
【図8】 (a)従来のバーナの上面図
(b)同バーナの断面図
【符号の説明】
A、B、C、D、E、F バーナ
1 バーナ本体
5 混合室
7、42、52 バーナキャップ
9、41、51 炎口部
10、45、54 燃焼面
Claims (4)
- 燃料予混合ガスの混合室を形成したバーナ本体と、このバーナ本体上に載置したバーナキャップと遮蔽体とからなり、前記バーナキャップの側面を上端から下端にかけて外周方向に傾斜させた傾斜面で形成し、前記バーナキャップの上端部を始点として前記傾斜面に沿って連続して開口する複数のスリットあるいは複数の長スリットと短スリットを組み合わせて鉛直方向に穿設した炎口部を設けて燃焼面とし、前記バーナキャップの上端部と前記遮蔽体の下端部を密着させて、前記スリットの上端部を閉塞したバーナ。
- 燃料予混合ガスの混合室を形成したバーナ本体と、このバーナ本体上に載置したバーナキャップと遮蔽体とからなり、前記バーナキャップの側面を上端から下端にかけて外周方向に傾斜させた傾斜面で形成し、前記バーナキャップの上端部を始点として前記傾斜面に沿って連続して開口する複数のスリットあるいは複数の長スリットと短スリットを組み合わせて鉛直方向に穿設した炎口部を設けて燃焼面とし、前記遮蔽体の下端部に歯型状の複数の溝を放射状に設けて空隙を構成し、前記溝と複数のスリットの上端部とを対向させたバーナ。
- 遮蔽体の外周端部の径を、バーナキャップの燃焼面の外径よりも大きな寸法とし、前記遮蔽体と前記バーナキャップの上端部との接触部から、斜め上方に傾斜したテーパー部と円柱部とを交互に構成した請求項1から3のうちいずれか1項に記載のバーナ。
- コンロ開口部を有する天板と、バーナ開口部を有し前記コンロ開口部に設けた汁受け皿と、前記汁受け皿の上方に設けた五徳と、前記バーナ開口部に設けた請求項7記載のバーナとを備え、前記バーナの短スリットの上方に対応する位置に前記五徳の爪体の先端部を配設したコンロ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14709998A JP3837912B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | バーナおよびこれを用いたコンロ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14709998A JP3837912B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | バーナおよびこれを用いたコンロ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11337016A JPH11337016A (ja) | 1999-12-10 |
JP3837912B2 true JP3837912B2 (ja) | 2006-10-25 |
Family
ID=15422484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14709998A Expired - Lifetime JP3837912B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | バーナおよびこれを用いたコンロ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3837912B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN201582887U (zh) * | 2009-11-23 | 2010-09-15 | 惠而浦产品研发(深圳)有限公司 | 火盖及灶头 |
CN106642221A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-05-10 | 重庆智居臻科技有限公司 | 一种节能天然气灶 |
-
1998
- 1998-05-28 JP JP14709998A patent/JP3837912B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11337016A (ja) | 1999-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3837912B2 (ja) | バーナおよびこれを用いたコンロ | |
JP3885400B2 (ja) | バーナおよびこれを用いたコンロ | |
KR880001036Y1 (ko) | 가스 연소기용 취사용기 받침구 | |
JP2002333109A (ja) | バーナ及びそれを用いたコンロ | |
JP2003194310A (ja) | ガスコンロ用バーナ | |
CN218883967U (zh) | 炉头燃烧器和燃气灶具 | |
KR100260226B1 (ko) | 고열량 버너 | |
JP4176285B2 (ja) | こんろバーナ | |
CN212377969U (zh) | 一种灶具燃烧器及灶具 | |
JP3843929B2 (ja) | バーナおよびこれを用いたコンロ | |
CN215637157U (zh) | 燃烧器及燃气灶 | |
CN212673206U (zh) | 一种灶具燃烧器及灶具 | |
JP2000257820A (ja) | バーナおよびこれを用いたコンロ | |
CN212673207U (zh) | 一种灶具燃烧器及灶具 | |
JP2000304213A (ja) | バーナおよびこれを用いたコンロ | |
JP2000304267A5 (ja) | ||
JPH04353308A (ja) | コンロバーナ | |
CN113551228A (zh) | 一种灶具燃烧器及灶具 | |
JP2001201016A (ja) | バーナ | |
JP2000171009A (ja) | ガスバーナ | |
JPH11237010A (ja) | バーナおよびそのバーナを用いたコンロ | |
JP2000304267A (ja) | バーナおよびこれを用いたコンロ | |
JP2020180763A (ja) | 加熱調理器用バーナ | |
CN113551226A (zh) | 一种灶具燃烧器及灶具 | |
CN113551227A (zh) | 一种灶具燃烧器及灶具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040909 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20041014 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050627 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060410 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060418 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060615 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060711 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060724 |
|
S801 | Written request for registration of abandonment of right |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311801 |
|
ABAN | Cancellation of abandonment | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090811 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |