JP2020180763A - 加熱調理器用バーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】バーナへのガスの供給量が少ないときに、保炎用のガス量が適量に維持され、バーナへのガスの供給量を増やしたときにも、保炎用のガス量が極端に増加することのない加熱調理器用バーナを提供する。【解決手段】バーナキャップ20とバーナ本体10との間に複数個の主炎口21が形成され、バーナキャップの下面側には、(a)混合ガス溜まり空間23aを構成するバーナキャップ側凹部23と、(b)混合室から混合ガスを混合ガス溜まり空間に流入させるための混合ガス流入溝24とが形成され、バーナ本体の上面には、下方に向けて凹没した、バーナ本体側段部19bが形成され、バーナキャップ側凹部の径方向外側の壁部の下端と、バーナ本体側段部との間に保炎口22が形成されるように構成された加熱調理器用バーナ1において、バーナキャップの下面側に、主炎口用溝とバーナキャップ側凹部とを周方向に連通させる連通溝141を形成する。【選択図】図4

Description

本発明は、バーナに関し、詳しくは、加熱調理器用バーナに関する。
従来の加熱調理器用バーナには、例えばコンロ用バーナとして、周方向に所定の間隔をおいて配設された複数の主炎口の下方位置において、バーナキャップとバーナ本体との間の全周に亘って、保炎口が設けられた構造を有するものがある(特許文献1参照)。
この特許文献1のコンロ用バーナにおいては、主炎口のそれぞれに形成される火炎である複数の主炎を、保炎口に形成される、主炎に比べて小さな火炎である保炎によって、それぞれの主炎口に形成される複数の主炎のすべてを繋げている。
さらに、特許文献1のコンロ用バーナにおいては、燃料と一次空気とを混合した混合ガスを保炎口に供給する溜まり空間の中央部に、柱部が設けられている。そのため、このコンロ用バーナにおいては、保炎口の溜まり空間の中央に対応する外周部位において、燃焼量を小さくすることが可能になり、少ない混合ガスで保炎を形成することができるとされている。
また、特許文献1のコンロ用バーナでは、火力を大火力から小火力に急激に絞った場合に、燃焼ガスの供給量の減少に対する一次空気の供給の追従(一次空気の供給量の減少)が遅れることがあり、その場合には、主炎口において、一時的に、燃焼に対して一次空気の割合が過剰な状態、いわゆるエアリッチな状態になりやすく、複数の主炎口うちのいくつかの主炎口において、火炎(主炎)が吹き消えることがある。
ここで、特許文献1のコンロ用バーナでは、複数の主炎口のうちのいくつかの主炎口で吹き消えが生じた場合にも、上述の保炎によって、いったん吹き消えた主炎口に火炎を再び形成することができるため、火力を大火力から小火力に急激に絞った場合にも、小火力において良好な燃焼状態に至ることができるという特徴を備えている。
特開2007−3128号公報
ところで、上述のような保炎口を備えたコンロ用バーナの場合、保炎口に供給される保炎用のガス量を増加することで、複数の主炎口のそれぞれに形成される主炎間の火移りが確実に行われるようになる。
しかしながら、保炎口に形成される火炎(保炎)は鋭い火炎ではなく、その温度は比較的低いため、コンロ用バーナによって加熱される鍋などの被加熱物に対する加熱効率は低く、被加熱物の加熱にはあまり寄与しないというのが実情である。
したがって、保炎口に供給される保炎用のガス量が過度に増加すると、コンロ用バーナの全体としての熱効率が低下するという問題点がある。
また、保炎用のガス量を増加した場合、保炎口に形成される火炎(保炎)に供給される二次空気が不足することに起因して、保炎口に形成される火炎の燃焼性の悪化を招くという不都合が生じる。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、バーナに供給されるガス量が少ないときに、保炎口に供給される保炎用のガス量が適量に維持され、かつ、バーナに供給されるガス量を増やしたときにも、保炎口に供給される保炎用のガス量が極端に増加することがなく、バーナの熱効率の低下や保炎口に形成される火炎の燃焼性の悪化を抑制することが可能な加熱調理器用バーナを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の加熱調理器用バーナは、
燃料ガスと一次空気との混合ガスが導入される混合室を有するバーナ本体と、
前記バーナ本体上に載置されるバーナキャップと
を備え、
前記バーナキャップの下面側には、上方に凹没した複数の主炎口用溝が放射状に配設され、
前記バーナキャップが前記バーナ本体上の所定位置に載置された状態であるバーナキャップ載置状態で、放射状に配設された複数の前記主炎口用溝の放射方向先端部の、前記バーナキャップと前記バーナ本体との間に、複数個の主炎口が形成されているとともに、
前記バーナキャップの下面側には、(a)隣り合う前記主炎口用溝の間に、上方に凹没した、前記混合室からの前記混合ガスが溜まる混合ガス溜まり空間を構成するバーナキャップ側凹部と、(b)前記混合室から前記混合ガスを前記混合ガス溜まり空間に流入させるための混合ガス流入溝とが形成されており、かつ、
前記バーナ本体の上面には、下方に向けて凹没した、バーナ本体側段部が形成され、
前記バーナキャップ側凹部の径方向外側の壁部の下端と、前記バーナ本体側段部との間に保炎口が形成されるように構成された加熱調理器用バーナであって、
前記バーナキャップの下面側には、前記主炎口用溝と前記バーナキャップ側凹部とを周方向に連通させる連通溝が形成されていること
を特徴としている。
本発明の加熱調理器用バーナにおいては、
前記連通溝の断面積であって、
前記連通溝における前記混合ガスの通流方向に直交する方向の断面積が、前記保炎口における前記混合ガスの通流方向に直交する方向の断面積より大きいこと
が好ましい。
また、平面視において、前記連通溝が、前記バーナ本体側段部より径方向内側に形成されていることが好ましい。
本発明の加熱調理器用バーナにおいては、バーナキャップの下面側に、主炎口用溝とバーナキャップ側凹部とを周方向に連通させる連通溝を形成するようにしているので、バーナキャップ載置状態において、混合ガス溜まり空間となるバーナキャップ側凹部から主炎口用溝に混合ガスが通流する。そして、主炎口から噴出する混合ガスの量が多くなると、主炎口用溝を径方向外側に通流する混合ガスの流速が大きくなり、いわゆるエゼクター効果によって混合ガス溜まり空間となるバーナキャップ側凹部から主炎口用溝に通流する混合ガスの通流量が増加することになり、その分だけ、保炎口への混合ガスの通流量の増加が抑制されることになる。
ここで、保炎口に形成される保炎の被加熱物に対する加熱効率は低いため、保炎口への混合ガスの通流量の増加が抑制されると、全体としての熱効率は向上することになる。
一方、主炎口から噴出する混合ガスの量が少なくなると、いわゆるエゼクター効果が小さくなるため、混合ガス溜まり空間となるバーナキャップ側凹部から主炎口用溝への混合ガスの通流量は少なくなり、バーナキャップ側凹部から保炎口に供給される混合ガスの通流量、すなわち、保炎口において保炎を形成するのに必要な混合ガス量が確保されやすくなる。
したがって、加熱調理器用バーナに供給される混合ガス量が少ないときには、保炎口に供給される保炎用の混合ガス量が適量に維持され、かつ、主炎口から供給される混合ガス量を増加させたときには、保炎口に供給される保炎用の混合ガス量の極端な増加を抑制することが可能になる。
その結果、加熱調理器用バーナに供給される混合ガス量を増加させ、あるいは減少させた場合における、保炎口への混合ガスの極端な増加や減少を抑制することが可能で、バーナ全体としての熱効率の低下や、保炎口に形成される火炎の燃焼性の悪化を抑制することが可能な加熱調理器用バーナを実現することができる。
また、本発明の加熱調理器用バーナにおいて、連通溝における混合ガスの通流方向に直交する方向の断面積を、保炎口における混合ガスの通流方向に直交する方向の断面積より大きくした場合、加熱調理器用バーナに供給される混合ガス量を増加させたときに、バーナキャップ側凹部(混合ガス溜まり空間)から主炎口に通流する混合ガスをより多くすることが可能になるととともに、保炎口に供給される保炎用の混合ガス量が極端に増加することを一層抑制することが可能になり、バーナ全体の熱効率の低下や、保炎口に形成される火炎の燃焼性の悪化をより確実に抑制することが可能な加熱調理器用用バーナを実現することができる。
また、平面視において、連通溝を、バーナ本体側段部より径方向内側に形成するようにした場合、バーナ本体側段部と連通溝との間から混合ガスが噴出することが抑制され、保炎口に形成される火炎が、バーナ本体側段部と連通溝との間から噴出した混合ガスの燃焼による火炎と合体して集合炎を形成することが抑制される。その結果、集合炎に対する二次空気供給不足に起因する燃焼不良の発生を抑制することが可能になり、本発明をより実効あらしめることができる。
本発明の実施形態にかかる加熱調理器用バーナを備えるガスコンロの平面図である。 本発明の実施形態にかかる加熱調理器用バーナを備えるガスコンロの要部(加熱調理器用バーナの近傍)の断面図である。 本発明の実施形態にかかる加熱調理器用バーナの分解斜視図である。 本発明の実施形態にかかる加熱調理器用バーナの底面図である。 本発明の実施形態にかかる加熱調理器用バーナの要部側断面図である。 本発明の実施形態の変形例にかかる加熱調理器用バーナの要部側断面図である。
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
なお、本実施形態では、本発明の実施形態にかかる加熱調理器用バーナ(コンロ用バーナ)を備えたガスコンロ(加熱調理器)について説明する。
<実施形態にかかる加熱調理器用バーナを備えたガスコンロの基本構成>
図1に示すように、本実施形態にかかる加熱調理器用バーナ(コンロ用バーナ)1を備えたガスコンロ100においては、加熱手段として3つのコンロ用バーナ1が配設されている。
具体的には、コンロ用バーナ1として、標準火力バーナ1(1a)、標準火力バーナ1(1a)に比べて最大火力が大きい大火力バーナ1(1b)、標準火力バーナに比べて最大火力が小さい小火力バーナ1(1c)を備えている。
また、コンロ用バーナ1においては、天板TP上に露出した部位と天板TPとの間に、円環状のバーナリング2が介装されている。バーナリング2は、天板TPから煮汁などが下方(ガスコンロの内部)に侵入することを抑制する機能を果たす。
さらに、天板TP上には、五徳3が載置されている。五徳3は、コンロ用バーナ1(1a、1b、1c)の露出している部分を囲むように設けられている。
五徳3は、複数(本実施形態では6個)の爪部3aを周方向に等間隔に備えており、爪部3aに鍋などの加熱対象(図示せず)の底部が載置されることで、加熱対象が五徳3の爪部3a上に支持されるように構成されている。
つまり、ガスコンロ100は、五徳3の爪部3a上に鍋などの加熱対象を載置することで、加熱対象を天板TP上に支持することができるように構成されている。
本実施形態において、標準火力バーナ1(1a)、大火力バーナ1(1b)および小火力バーナ1(1c)は、基本的に同じ構造を有しているが、以下では、標準火力バーナ1(1a)について説明を行う。
コンロ用バーナ(標準火力バーナ)1(1a)は、図2、図3に示すように、バーナ本体10と、バーナ本体10が具備する混合室18の上に脱着可能に載置されるバーナキャップ20とを備えている。なお、混合室18については後述する。
なお、以下の説明における上下方向は、バーナキャップ20をバーナ本体10の上に載置した状態における上下方向である。
図2などに示すように、バーナ本体10は、アルミニウムからなるダイキャスト成形品である。そして、バーナ本体10は、その上流側の一端(基端)に、燃料ガスを吐出するガスノズル15と、一次空気を吸引する一次空気吸引口16aとを備えている。
さらに、バーナ本体10は、図2、図3に示すように、ガスノズル15から供給される燃料ガスと、一次空気吸引口16aから吸引される一次空気とが混合される混合管17と、混合管17の下流側に配設された平面視円環状に空間を有する上述の混合室18とを備えている。
なお、混合室18は、上流側の混合管17と連通しており、混合管17で混合された混合ガスが混合室18でさらに混合された後、後述する主炎口21および保炎口22に供給されるように構成されている。
また、混合室18は、内筒18aと外筒18bから形成されており、いわゆる二重筒構造とされている。そして、混合室18を構成する内筒18aと外筒18bとの間の空間が、混合管17に連通している。
また、バーナ本体10においては、は、図2、図3に示すように、混合室18の内筒18aの内周の二次空気通路16bを通って、燃焼用の二次空気がコンロ用バーナ1に形成される火炎に供給されるよう構成されている。
さらに、本実施形態にかかるコンロ用バーナ1においては、図3、図5に示すように、混合室18を構成する外筒18bの上端が、バーナベース19を構成している。つまり、バーナ本体10の上面には、バーナキャップ20が載置されるバーナベース19が設けられている。
なお、バーナベース19は、本実施形態では、径方向に幅を有する平面視円環状の領域として形成されている。
詳しくは、バーナベース19の上面には、図3、図5に示すように、バーナキャップ20を載置するための載置部19aと、全周に亘って形成されたバーナ本体側段部19bとが設けられている。
載置部19aは、バーナ本体側段部19bより内周側に設けられており、バーナキャップ20は、載置部19aの上面に、脱着可能に載置されることになる。 つまり、バーナベース19は、バーナキャップ20を載置するための載置部19aよりも外周側に、バーナ本体側段部19bが位置するように構成されている。
バーナ本体側段部19bは、図5に示すように、下方に向かって凹没するように設けられており、平面視円環状の溝状に形成されている。なお、本実施形態では、バーナ本体側段部19bの底部は深い部分と浅い部分が存在するように構成されている。
上述のように、バーナベース19はバーナ本体側段部19bを備えており、バーナ本体側段部19bの外周壁(外周端部)19cが、バーナ本体側段部19bより上方に突出している。つまり、バーナベース19はバーナ本体側段部19bの外周側に形成された、上方に立ち上がった外周壁(外周端部)19cを備えている。
次に、バーナ本体10の混合室18の上に脱着可能に載置されるバーナキャップ20について説明する。
なお、バーナキャップ20は、バーナ本体10と同様に、アルミニウムからなるダイキャスト成形品である。
このバーナキャップ20は、その主要部を構成する、平面視円環状の板状部20aを備えている(図3参照)。
なお、以下の説明では、内周側や外周側などの記載は、平面視円環状の板状部20aの径方向を基準とする。また、後述の外径(径寸法)は、特に規定しない 限り直径とする。
板状部20aは、その上部の外径が、バーナベース19におけるバーナ本体側段部19bの外径(すなわち、バーナ本体側段部19bの外周壁19cの上端における内径)よりも大きい寸法となるように構成されている。つまり、バーナ本体側段部19bは、その外径(外周壁19cの上端における内径)が、板状部20aの上部の外径よりも小さい寸法となるように構成されている。
そして、図4、図5に示すように、バーナキャップ20を構成する板状部20aの下面側には、上方に向かって凹没する態様で、複数の主炎口用溝21aが形成されている。
そして、複数の主炎口用溝21aのそれぞれは、平面環状のバーナキャップ20の中心から径方向外側に向かう方向に放射状に、かつ、周方向に所定の間隔をおいて配設されている。
さらに、各主炎口用溝21aは、板状部20aにおける上部の外周側の端部と略同じ外周位置において、板状部20aの外周側に開口している。つまり、各主炎口用溝21aの外周側の開口端を結ぶことにより形成される略円形の領域の直径が、板状部20aの上部の直径と同じ寸法(本実施形態では60mm)となるように構成されている。
このため、コンロ用バーナ1においては、バーナキャップ20をバーナベース19の載置部19aに載置した状態において、主炎口用溝21aとバーナベース19の外周壁19cの上端(バーナ本体10の上面)との間に、主炎口21が形成されることになる。
そして、バーナ本体10の上面のバーナベース19にバーナキャップ20を載置した状態において、バーナキャップ20の下端と、バーナベース19の上面に形成されたバーナ本体側段部19bとの間に、その全周に亘るように保炎口22が形成されている(図5参照)。
また、図4に示すように、バーナキャップ20の下面には、隣り合う主炎口用溝21aの間に、上方に凹没した、混合室18からの混合ガスが溜まる混合ガス溜まり空間23aを構成するバーナキャップ側凹部23が形成されているとともに、混合室18から混合ガスを混合ガス溜まり空間(バーナキャップ側凹部)23aに流入させるための混合ガス流入溝24が形成されている。
したがって、保炎口22には、混合室18から混合ガス流入溝24、混合ガス溜まり空間23aを経由して、混合ガスが供給されることになる。
そして、保炎口22に供給される混合ガスは、主炎口21に供給される混合ガスに比べて、流量が絞られ、かつ、流速が減じられた状態で保炎口22に供給される。
このため、混合室18から混合ガスが供給され。コンロ用バーナ1が点火すると、大きな火炎(主炎)が主炎口21に形成され、主炎に比べて小さな火炎(保炎)が保炎口22に形成される。なお、保炎は、保炎口22に沿って板状部20aの下部の全周に亘って形成される。
また、板状部20aは、周方向において隣り合う各主炎口21の間の領域として、合流領域25(図4)を備えている。
合流領域25は、その外周部(外周面)が、板状部20aの外径端(外周面)より内周側にわずかに後退して位置している。つまり、合流領域25の外周面は、板状部20aの外周端(外周面)よりわずかに内周側に位置するように構成されている。
したがって、バーナキャップ20を構成する板状部20aの、各主炎口21の間の領域、詳しくは、板状部20aの外周端(外周面)の下方(合流領域25より外周側)の各主炎口21の間の領域には、内周側に凹没した凹没部26(図3)が形成されることになる。そして、合流領域25においては、保炎口22は、合流領域25の下端(凹没部26より内周側の領域の下端)とバーナベース19との間の領域に形成される。
そして、バーナキャップ20は、この凹没部26において、隣り合う主炎口21の火炎(主炎)を合流させて、合流火炎として火炎を形成する(混合ガスを燃焼させる)ことができるように構成されている。
そして、本実施形態にかかるコンロ用バーナ1においては、バーナベース19にバーナキャップ20を載置した状態において、凹没部26の天面と、上述のバーナベース19におけるバーナ本体側段部19b(バーナ本体10の上面)との間、すなわち凹没部26に合流用炎口131が形成されるように構成されている。
つまり、合流領域25は、その外周側に、周方向においてその両側の主炎口21からの混合ガスを合流させる合流用炎口131(図4参照)を備えている。
合流用炎口131は、保炎口22より外周側に位置する。つまり、合流領域25では、合流領域25の下端(合流用炎口131より内周側の領域)と、バーナベース19のバーナ本体側段部19bの底面との間に保炎口22が形成されている(図5参照)。
このように、本実施形態にかかるコンロ用バーナ1においては、隣り合う主炎口21に形成される火炎(主炎)を、合流用炎口131によって合流させる、すなわち、隣り合う主炎口21からの火炎を繋げて燃焼させることが可能になる。
したがって、コンロ用バーナ1は、主炎をそれぞれ独立して形成可能な大火力(強火)に比べて、火力を抑えて燃焼させる小火力(弱火)の場合において、燃焼が不安定になるなどの理由で消火してしまうことを抑制することが可能になる。
すなわち、本実施形態にかかるコンロ用バーナ1は、バーナキャップ20の外周部に合流用炎口131(凹没部26)を設けたことにより、小火力の場合における性能(弱火における火炎の安定性)を向上させることができる。
なお、コンロ用バーナのバーナキャップの基本的な構成は、公知技術に含まれるものであり、本願の出願人の出願にかかる特許出願(特開平11−264517号、特開2015−40660号)にも記載されているところである。
<特徴的構成>
本実施形態にかかるコンロ用バーナ1を構成するバーナキャップ20の下面側には、主炎口用溝21aと、バーナキャップ側凹部23(混合ガス溜まり空間23a)とを周方向に連通させる連通溝141が形成されている(図4、図5参照)。
すなわち、本実施形態にかかるコンロ用バーナ1では、バーナキャップ20がバーナベース19の所定位置に載置されたバーナキャップ載置状態において、
(a)バーナキャップ側凹部23とバーナベース19とにより構成される混合ガス溜まり空間23a(図4)と、
(b)主炎口用溝21aとバーナベース19とにより構成される主炎孔用混合ガス通路121aと、
(c)上記連通溝141とバーナベース19とにより構成される混合ガス連通路141aと
が形成されるように構成されている。
なお、図4は、周方向に所定の間隔をおいて複数個配設されたバーナキャップ側凹部23(混合ガス溜まり空間23a)の1つについて、バーナキャップ側凹部23(混合ガス溜まり空間23a)と、その周方向両側の一対の主炎口用溝21aとを周方向に連通させる連通溝141を設けた場合を示しているが、さらに他のバーナキャップ側凹部23(混合ガス溜まり空間23a)について、バーナキャップ側凹部23とその周方向両側の一対の主炎口用溝21aとを周方向に連通させる連通溝141を設けるようにすることも可能である。
また、すべてのバーナキャップ側凹部23(混合ガス溜まり空間23a)について、バーナキャップ側凹部23とその周方向両側の一対の主炎口用溝21aとを周方向に連通させる連通溝141を設けるようにしてもよい。
本実施形態にかかるコンロ用バーナ1は、上述のように、連通溝141を備えており、この連通溝141は、バーナキャップ20がバーナベース19の所定位置に載置されたバーナキャップ載置状態において、バーナベース19と協働して、上述の混合ガス連通路141aを形成するので、バーナキャップ20の載置態において、混合ガス溜まり空間23aから、混合ガス連通路141aを経て、主炎孔用混合ガス通路121aに混合ガスが通流する。
特に、主炎口21から噴出する混合ガスの量が多いときには、主炎口用溝21aを径方向外側に通流する混合ガスの流速が大きくなり、いわゆるエゼクター効果により、混合ガス溜まり空間23aとなるバーナキャップ側凹部23から主炎口用溝21aに通流する混合ガスの通流量が増加し、その分だけ、保炎口22への混合ガスの通流量の増加が抑制される。
一方、主炎口21から噴出する混合ガスの量が少なくなると、混合ガス溜まり空間23aとなるバーナキャップ側凹部23から主炎口用溝21aに通流する混合ガスの通流量は少なくなり、いわゆるエゼクター効果も小さくなるので、保炎口22に通流する混合ガスの量は大きく減少しないことになる。
したがって、コンロ用バーナ1に供給される混合ガス量が少ない場合において、保炎口22に供給される保炎用の混合ガス量が適量に維持されるようにしておけば、コンロ用バーナ1に供給される混合ガス量が少ない場合には、保炎の形成に必要なガス量を確保することが可能で、かつ、コンロ用バーナ1に供給される混合ガス量を増加した場合においては、保炎口22に供給される保炎用の混合ガス量が極端に増加すること(すなわち、混合ガスが保炎に多く用いられて、熱効率が低下すること)を抑制することが可能で、コンロ用バーナ1の熱効率の低下や、保炎口22に形成される火炎の燃焼性の悪化を抑制することが可能なコンロ用バーナ1を実現することができる。
また、本実施形態では、連通溝141における混合ガスの通流方向に直交する方向の断面積が、保炎口22における混合ガスの通流方向に直交する方向の断面積より大きくなるように構成されている。
このように構成した場合、コンロ用バーナ1に供給される混合ガス量が増加したときに、バーナキャップ側凹部23(混合ガス溜まり空間23a)から主炎口21に通流する混合ガスの量を多くすることが可能になるため、保炎口22に供給される保炎用の混合ガス量が多くなりすぎることを効果的に抑制して、コンロ用バーナ全体としての熱効率の低下や、保炎口22に形成される火炎の燃焼性の悪化をより確実に抑制することが可能なコンロ用バーナを提供することができる。
なお、本発明においては、連通溝141の上述の断面積を、保炎口22の上記断面積より大きくする構成は必須の要件ではなく、連通溝141と保炎口22の断面積が同じであっても、本発明の基本的な効果を得ることは可能である。
また、条件によっては、連通溝141の上述の断面積が、保炎口22の上記断面積よりも小さくてもよい場合もある。
また、本実施形態では、平面視において、連通溝141(混合ガス連通路141a)が、バーナベース19のバーナ本体側段部19bよりも径方向内側に位置するように構成されている(図5参照)。
このように構成した場合、バーナ本体側段部19bと連通溝141との間から混合ガスが噴出することが抑制され、保炎口22に形成される火炎が、バーナ本体側段部19bと連通溝141との間から噴出した混合ガスの燃焼による火炎と合体して集合炎を形成することが抑制される。その結果、集合炎に対する二次空気供給不足に起因する燃焼不良の発生を抑制することが可能になり、本発明をより実効あらしめることができる。
なお、平面視において、連通溝141をバーナ本体側段部19bより径方向内側に位置させることは必須の要件ではなく、例えば、図6に示すように、連通溝141の一部がバーナ本体側段部19bより径方向外側に位置していてもよい。
なお、上記実施形態では、連通溝141により、主炎口用溝21aと、バーナキャップ側凹部23(混合ガス溜まり空間23a)とを周方向に連通させる混合ガス連通路141aを形成するようにしたが、溝ではなく、主炎口用溝21aと、バーナキャップ側凹部23(混合ガス溜まり空間23a)とを周方向に連通させる孔(連通孔)を設けて、主炎口用溝21aと、バーナキャップ側凹部23(混合ガス溜まり空間23a)とを連通させるように構成することも可能である。
なお、上記実施形態では、標準バーナに本発明を適用したが、本発明は、小火力バーナや大火力バーナに適用することも可能である。
また、場合によっては、グリル内に配設されるバーナ(グリル用バーナ)に適用することも可能である。
本発明は、さらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変形を加えることが可能である。
1(1a、1b、1c) コンロ用バーナ
2 バーナリング
3 五徳
3a 五徳の爪部
10 バーナ本体
15 ガスノズル
16a 一次空気吸引口
16b 二次空気通路
17 混合管
18 混合室
18a 内筒
18b 外筒
19 バーナベース
19a バーナベースにおける載置部
19b バーナ本体側段部
19c バーナ本体側段部の外周壁(外周端部)
20 バーナキャップ
21 主炎口
22 保炎口
20a 板状部
21a 主炎口用溝
23 混合ガス溜まり空間を構成するバーナキャップ側凹部
23a 混合ガス溜まり空間
24 混合ガス流入溝
25 合流領域
26 凹没部
100 ガスコンロ
131 合流用炎口
141 連通溝
141a 混合ガス連通路
TP 天板

Claims (3)

  1. 燃料ガスと一次空気との混合ガスが導入される混合室を有するバーナ本体と、
    前記バーナ本体上に載置されるバーナキャップと
    を備え、
    前記バーナキャップの下面側には、上方に凹没した複数の主炎口用溝が放射状に配設され、
    前記バーナキャップが前記バーナ本体上の所定位置に載置された状態であるバーナキャップ載置状態で、放射状に配設された複数の前記主炎口用溝の放射方向先端部の、前記バーナキャップと前記バーナ本体との間に、複数個の主炎口が形成されているとともに、
    前記バーナキャップの下面側には、(a)隣り合う前記主炎口用溝の間に、上方に凹没した、前記混合室からの前記混合ガスが溜まる混合ガス溜まり空間を構成するバーナキャップ側凹部と、(b)前記混合室から前記混合ガスを前記混合ガス溜まり空間に流入させるための混合ガス流入溝とが形成されており、かつ、
    前記バーナ本体の上面には、下方に向けて凹没した、バーナ本体側段部が形成され、
    前記バーナキャップ側凹部の径方向外側の壁部の下端と、前記バーナ本体側段部との間に保炎口が形成されるように構成された加熱調理器用バーナであって、
    前記バーナキャップの下面側には、前記主炎口用溝と前記バーナキャップ側凹部とを周方向に連通させる連通溝が形成されていること
    を特徴とする加熱調理器用バーナ。
  2. 前記連通溝における前記混合ガスの通流方向に直交する方向の断面積が、前記保炎口における前記混合ガスの通流方向に直交する方向の断面積より大きいことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器用バーナ。
  3. 平面視において、前記連通溝が、前記バーナ本体側段部より径方向内側に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の加熱調理器用バーナ。
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