JP3837310B2 - データ処理回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリアルデータに対してビットの付加あるいは削除を含むデータ処理を行うデータ処理回路に関し、特に、データ処理時間の短縮を可能とする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDMA(Code Division Mutiple Access)方式の無線通信装置では、誤り訂正性能の向上を図るべく、レートマッチングが行われる。このレートマッチングには、ビットを付加してデータ長を長くする処理と、ビットを削除してデータ長を短くする処理と、がある。通常、送信装置においてビット付加が行われ、受信装置において送信装置で付加されたビットの削除が行われる。ここで、図7を参照して、従来のレートマッチング処理を含むデータ処理を行うデータ処理回路50について説明する。ここではまず、レートマッチング処理回路56として、ビットデータの付加を行うビット付加回路が設けられる場合について説明する。
【0003】
データ処理回路50は、メモリ52、誤り訂正符号化処理回路54、レートマッチング処理回路56、および、インタリーブ処理回路58を備える。メモリ52に格納されたデータ処理対象としてのシリアルデータは、これら回路54,56,58に順次伝送され、処理される。またレートマッチング処理回路56の前後には、メモリバッファ60b,60fが設けられており、それぞれ、レートマッチング処理前および処理後のシリアルデータが一時的に格納されるようになっている。ここで、このデータ処理回路50の動作について説明する。
【0004】
誤り訂正符号化処理回路54から出力されたシリアルデータ(1データブロック分)の全ビットデータ(a〜h)は、メモリバッファ60bに格納される。レートマッチング処理回路56は、メモリバッファ60bに格納されたシリアルデータD1の各ビットを先頭から順次(a〜hの順に)取得し、これを下流側のメモリバッファ60fに順次書き込む。レートマッチング処理回路56は、予め、シリアルデータに対するビット付加位置(dとeの間)および付加ビット数(3ビット)を取得しており、この書き込みの際、そのビット付加位置に、新たなビット(付加ビット;x,y,z)を追加して書き込む。こうして新たなビットの付加されたシリアルデータD2が生成される。インタリーブ処理回路58は、シリアルデータD2の先頭のビットから順次(a〜d,x〜z,e〜hの順に)ビットデータを取得し、インタリーブ処理を行う。
【0005】
また、レートマッチング回路56によってビットデータの削除が行われる場合にも、シリアルデータの全ビットデータは、レートマッチング回路56の上流側のメモリバッファ60bに書き込まれる。そしてレートマッチング回路56は、メモリバッファ60bからシリアルデータをビット順に順次読み出し、下流側のメモリバッファ60fに書き込むが、この際、削除ビットについてはこれを書き込まないことで、シリアルデータから所定の削除ビットが削除される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のデータ処理回路では、処理回路の途中に、レートマッチングのために、シリアルデータの全ビットデータを格納するメモリバッファが設けられており、メモリバッファに対するデータの書き込みおよびメモリバッファからの読み出しが行われる分、処理時間が長くなってしまうという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、実行すべき処理を指示するための情報を含む処理パラメータと、ビットによって構成される処理対象データと、を含む処理指示付きデータを取得し、当該処理対象データに処理を施すデータ処理回路であって、前記処理対象データの転送処理を一時停止するか否かを示す一時停止信号に基づいて、当該転送処理を実行するか当該転送処理を一時停止するかを判定し、判定結果に基づいて、前記転送処理か、前記転送処理の一時停止、のいずれかを実行するデータ転送部と、前記処理対象データを構成するビットのうち直後にビットを付加するビットである付加位置ビットを前記処理パラメータが含む情報に基づいて指定するビット付加位置指定部と、新たに付加するビットの数を前記処理パラメータが含む情報に基づいて決定する付加ビット数決定部と、前記転送処理を一時停止させるタイミングを、前記ビット付加位置指定部が指定した付加位置ビットと、前記付加ビット数決定部が決定したビットの数と、に基づいて決定し、当該タイミングに基づいて生成した一時停止信号を前記データ転送部に入力する一時停止信号生成部と、前記転送処理の一時停止中に前記処理対象データにビットを付加するビット付加部と、を備えることを特徴とする。また、本発明に係るデータ処理回路においては、前記ビット付加部の処理によってビットが付加されたデータである、付加後処理対象データを構成するビットのうち削除するビットを、前記処理パラメータが含む情報に基づいて指定する削除ビット指定部と、前記削除ビット指定部によって指定されたビットの位置を知らせる削除位置信号を生成する削除位置信号生成部と、前記削除位置信号に基づいて、前記削除ビット指定部によって指定されたビットを前記付加後処理対象データから削除するビット削除部と、を備える構成とすることが好適である。
【0008】
また、本発明は、実行すべき処理を指示するための情報を含む処理パラメータと、ビットによって構成される処理対象データと、を含む処理指示付きデータを取得し、当該処理対象データに処理を施すデータ処理回路であって、前記処理対象データを構成するビットのうち削除するビットを前記処理パラメータが含む情報に基づいて指定する削除ビット指定部と、前記削除ビット指定部によって指定されたビットの位置を知らせる削除位置信号を生成する削除位置信号生成部と、前記削除位置信号に基づいて、前記削除ビット指定部によって指定されたビットを前記処理対象データから削除するビット削除部と、前記ビット削除部の処理によってビットが削除されたデータである、削除後処理対象データの転送処理を一時停止するか否かを示す一時停止信号に基づいて、当該転送処理を実行するか当該転送処理を一時停止するかを判定し、判定結果に基づいて、前記転送処理か、前記転送処理の一時停止、のいずれかを実行するデータ転送部と、前記処理パラメータが含む情報に基づいて、前記削除後処理対象データを構成するビットのうち直後にビットを付加するビットである付加位置ビットを指定するビット付加位置指定部と、新たに付加するビットの数を前記処理パラメータが含む情報に基づいて決定する付加ビット数決定部と、前記転送処理を一時停止させるタイミングを、前記ビット付加位置指定部が指定した付加位置ビットと、前記付加ビット数決定部が決定したビットの数と、に基づいて決定し、当該タイミングに基づいて生成した一時停止信号を前記データ転送部に入力する一時停止信号生成部と、前記転送処理の一時停止中に前記削除後処理対象データにビットを付加するビット付加部と、を備えることを特徴とする。また、本発明に係るデータ処理回路においては、前記処理パラメータと、処理対象データと、を取得し、前記処理指示付きデータを生成する処理指示付きデータ生成部を備える構成とすることが好適である。また、本発明は、実行すべき処理を指示するための情報を含む処理パラメータと、ビットによって構成される処理対象データと、を含む処理指示付きデータを取得し、当該処理対象データに処理を施すデータ処理回路であって、前記処理対象データを構成するビットのうち削除するビットを前記処理パラメータが含む情報に基づいて指定する削除ビット指定部と、前記削除ビット指定部によって指定されたビットの位置を知らせる削除位置信号を生成する削除位置信号生成部と、前記削除位置信号に基づいて、前記削除ビット指定部によって指定されたビットを前記処理対象データから削除するビット削除部と、を備え、前記処理パラメータと、処理対象データと、を取得し、前記処理指示付きデータを生成する処理指示付きデータ生成部を備えることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態にかかるデータ処理回路10について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態にかかるデータ処理回路10の全体構成を示すブロック図、また図2は、データ処理回路10の処理前記憶部14に格納されるデータの一例を示す図である。このデータ処理回路10は、ビット付加処理あるいはビット削除処理を含む所定のデータ処理を行う。
【0010】
データ処理回路10は、例えば、CDMA移動通信方式の基地局装置に、下り信号(移動機への送信信号)を生成する回路、あるいは上り信号(移動機からの受信信号)を処理する回路の一部として組み込むことができる。下り信号を生成する回路に組み込まれる場合、データ処理回路10は、元データ(例えば音声、FAX、画像等の各サービス用のデータや制御用データ等)から下り信号を生成するために所定の処理(例えばトランスポートチャネルの信号を生成する符号化処理[例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check)コードの付加、誤り訂正符号化、レートマッチング、インタリーブ、フレームセグメント等の処理])を施すものとして構成することができる。その場合、この回路10で生成された信号は、複数合成され(例えばコード化コンポジットトランスポートチャネル処理)、さらにスペクトラム拡散処理を行う拡散処理部、およびスクランブル処理を行うスクランブル処理部(いずれも図示せず)等を経て、移動機向けの下り信号になる。また、上り信号を処理する回路に組み込まれる場合、データ処理回路10は、移動機からの受信信号から元データ(例えば音声、FAX、画像等の各サービス用のデータや制御用データ等)を復調するために所定の処理(例えばトランスポートチャネルの信号を生成する復号化処理[例えば、誤り訂正復号化、レートマッチング、デインタリーブ等の処理])を施すものとして構成することができる。
【0011】
データ処理回路10は、所定のデータ処理を実行する処理実行部16と、処理実行部16で処理する前のデータを記憶する処理前記憶部14と、処理した後のデータを記憶する処理後記憶部18と、処理実行部16での処理に必要なデータ(元データおよび処理パラメータ)を取得してこれを処理前記憶部14に格納する主制御部(例えばCPU)12と、を備える。なお、主制御部12は、元データ(および処理パラメータの一部)を、データ処理回路10が下り信号の生成用として構成された場合には、その上位のネットワークより取得し、データ処理回路10が上り信号の処理用として構成された場合には、その下位の移動機より取得する。また、処理パラメータの一部は、データ処理回路10のメモリ(図示せず)に予め格納されており、主制御部12は、元データに対応する処理パラメータをそのメモリから取得する。
【0012】
主制御部12は、他の処理実行部16にも接続されるが、処理実行部16の処理に必要なデータを処理前記憶部14に書き込むのみで、データの実際の処理は、処理実行部16が主制御部12と独立して(並行して)行う。このため、主制御部12が複数の処理実行部16あるいは他の部分を直接制御する場合に比して、処理速度が向上している。また、主制御部12および処理実行部16の並列処理のため、処理前記憶部14は、例えばデュアルポートRAMとして構成される。
【0013】
処理実行部16は、記憶部アクセス回路20と、直列に接続された複数の処理部(22,24,26)と、を備える。記憶部アクセス回路20は、処理前記憶部14から、データ処理の対象としての元データと、元データの処理を行うための処理パラメータとを取得し、これを各処理部(22,24,26)に送出する。
【0014】
図2に示すように、処理前記憶部14には、主制御部12によって、その処理順に元データとそれに対応する処理パラメータとが格納される。処理実行部16は、複数の元データ(図2の場合は元データ1〜元データ5)に対するデータ処理を、ここに格納された順に、順次実行する。また図2に示すように、各処理パラメータは、各処理部毎のパラメータ(すなわち処理部A用パラメータ等)と、元データのパラメータ(元データサイズ)とを、その順に含む。
【0015】
処理部(22,24,26)は、受け取った処理パラメータに基づいて、元データに対し、それぞれ異なる処理を行う。処理実行部16では、シリアルデータとしての元データを構成するビットデータが、その先頭(前側)から順次、例えば所定のビット周期で同期して転送される。各処理部(22,24,26)は、入力されたビットデータに対してそれぞれの処理を行う。
【0016】
この処理実行部16は、元データに対して新たなビットを付加するため、および元データから所定のビットを削除するために、処理部B(24)を備える。ビット付加が行われる場合、処理部B(24)は、それより上流側の各部(図1の例の場合、処理部A(22)および記憶部アクセス回路20)に対してデータ転送を一時停止させる一時停止信号を生成する。この一時停止中に処理部A(22)において元データのビット付加位置にビットデータが付加される。またビット削除が行われる場合、処理部B(24)は、それより下流側の各部(図1の例の場合、処理部C(26))に対してビット削除位置(削除ビット)を知らせるための削除位置信号を生成する。この削除位置信号に基づいて、下流側では、削除ビットの処理が省略されるとともに、ビット削除が行われる。上記ビット付加およびビット削除の各処理の詳細については後述する。
【0017】
処理部A(22)は、元データに対してビット付加が行われる前、または元データからビット削除が行われる前に必要な処理を実行する回路であり、また処理部C(26)は、元データに対してビット付加が行われた後、または元データからビット削除が行われた後に必要な処理を実行する回路である。データ処理回路10がCDMA方式の基地局装置用の符号化回路として構成された場合、処理部A(22)は例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check)コードの付加、または誤り訂正符号化等の処理を行う回路として、また処理部C(26)は、インタリーブ、フレームセグメント等の処理を行う回路として構成される。またデータ処理回路10がCDMA方式の基地局装置用の復号化回路として構成された場合、処理部A(22)は、例えばデインタリーブ等の処理を行う回路として、また処理部C(26)は、例えば誤り訂正復号化等の処理を行う回路として構成される。
【0018】
次に、図3および4を参照して、データ処理回路10によるビットデータの付加についてより詳細に説明する。図3は、ビット付加に伴うシリアルデータの変化の一例を示す図、また図4は、データ処理回路10の各部における図3のビットデータの保持状態の遷移の一例を示す図である。
【0019】
ここでは、図3に示すように、複数のビットデータ(a〜h;8ビット)を含むシリアルデータとして構成される元データD1に、新たなビット(x〜z;3ビット)が付加されてデータD2(a〜d,x〜z,e〜h;11ビット)が生成される場合について説明する。これらデータD1,D2を構成する各ビットデータは、データ処理回路10内を、ビットaから順に、順次転送される。ここでは、先に処理される側を前側と、また後に処理される側を後側と記すことにする。
【0020】
図4に示すように、各処理部(22,24,26)には、それぞれ1ビットずつデータが転送され、処理される。この図において、t1,t2,・・・,teは、ビットデータの転送タイミングを示す。タイミングt1では、ビットaおよびビットbは、そのデータの処理が既に終了していて、処理後記憶部18に格納されており、続くビットcが処理部C(26)に、ビットdが処理部B(24)に、そしてビットeが処理部A(22)にそれぞれ保持されている。それより後側のビット(f〜h)は、処理前記憶部14に格納されたままである。
【0021】
処理部B(24)は、ビット付加位置に対応するビットを取得したときに、一時停止信号を生成する処理を行う。より具体的には、処理部B(24)は、処理実行部16で処理中の元データに対応する処理パラメータに基づいて、ビット付加内容(例えばビット付加位置および付加ビット数等)を予め取得しておく。図3および図4の例では、処理部B(24)は、処理パラメータから、ビット付加位置がビットdとeの間の位置であることを取得する。そして、処理部B(24)は、そのビット付加位置に対応して設定されたビット(例えばビット付加位置に隣接した前側のビット;この場合ビットd)を受け取ると、ビット付加位置より後のビットデータを保持するデータ処理部(この場合処理部A(22))に対し、付加するビット数分のビット転送時間にわたってデータ転送を一時停止させる一時停止信号を生成し、これをそのデータ処理部に向けて送信する。また、この一時停止信号は、記憶部アクセス回路20にも送信され、これにより、処理前記憶部14からのビットデータの取得も一時停止される。
【0022】
この一時停止中に、ビットデータの付加が実行される。図4の例では、タイミングt1ではビット付加位置は処理部B(24)と処理部A(22)との間にある。ここで、処理部A(22)においてその下流側に転送されるビットデータとしてビットxが準備され、タイミングt2においてこのビットxが送信される。また、ビット付加位置より前側のビットデータは、通常どおり、一時停止されることなく、転送される。こうすることで、タイミングt2において、処理部B(24)は、新たに付加(挿入)されたビットxを保持することができる。すなわち一時停止信号により、処理部A(22)では、元々保持していたビットeの転送は一時停止されるが、これに替えて新たなビットxが転送され、これが付加ビットとなるのである。なお、処理部A(22)は、前回転送したビットデータを格納するレジスタを備えており、付加されるビットxとして、このレジスタに格納されたビットデータ(すなわち、図4の例の場合、ビットd)が用いられる。
【0023】
以下、付加するビット数分(図4の例の場合3ビット)のビット転送時間(t2〜t4までのビット周期3周期分)にわたって、上記と同様にデータ転送が一時停止され、こうして、元データにビットx,y,zが付加される。こうして、処理後記憶部18には、図3に示す処理後のデータD2が格納される。なお、処理部C(26)がインタリーブ処理を行う場合、各ビットデータは、処理部C(26)によって取得された並び順に応じたアドレスの格納領域に格納される。この並び順を示すデータは、ビットデータと並列に転送される。
【0024】
このような構成により、ビットデータを付加するレートマッチングのためにデータ処理部(22,24,26)の途中にメモリバッファを設ける必要がなくなるから、その分データの書き込みおよび読み出しに要していた時間の分、データ処理時間の短縮を図ることができる。
【0025】
次に、図5および図6を参照して、データ処理回路10によるビットデータの削除についてより詳細に説明する。図5は、ビット削除に伴うシリアルデータの変化の一例を示す図、また図6は、データ処理回路10の各部における図5のビットデータの保持状態の遷移一例を示す図である。
【0026】
ここでは、図5に示すように、複数のビットデータ(a〜k;11ビット)を含むシリアルデータとして構成される元データD11から、ビット(e〜g;3ビット)が削除されてデータD12(a〜d,h〜k;8ビット)が生成される場合について説明する。これらデータD11,D12を構成する各ビットデータは、データ処理回路10内を、ビットaから順に転送される。
【0027】
各処理部(22,24,26)には、それぞれ1ビットずつデータが転送され、処理される。図6のタイミングt11では、ビットaおよびビットbは、そのデータの処理が既に終了して処理後記憶部18に格納されており、続くビットcが処理部C(26)に、ビットdが処理部B(24)に、そしてビットeが処理部A(22)にそれぞれ保持されている。それより後側のビット(f〜k)は、処理前記憶部14に格納されたままである。
【0028】
処理部B(24)は、ビット削除位置に対応するビットを取得したときに、それより下流側の各部にビット削除位置を知らせる削除位置信号を生成する処理を行う。より具体的には、処理部B(24)は、処理実行部16で処理中の元データに対応する処理パラメータに基づいて、ビット削除内容(例えばビット削除位置および削除ビット数等)を予め取得しておく。図5および図6の例では、処理部B(24)は、処理パラメータから、ビット削除位置がビットe〜gの3ビットであることを取得する。そして、処理部B(24)は、そのビット削除位置に対応して設定されたビット(例えばビット削除位置に隣接した前側のビット;この場合ビットd)を受け取ると(タイミングt11)、削除するビットデータをそのデータ処理に必要としないデータ処理部(この場合処理部C(26))またはそのデータ処理部の処理の後にビットデータの削除を行うデータ削除部(この場合処理部C(26))に対し、削除位置信号を生成し、これをそのデータ処理部に向けて送信する。
【0029】
削除位置信号Sは、例えば図5に示すように、削除ビットを含む元データD11に対し、ビット同士が一対一に対応したデータとして生成され、この削除位置信号Sは、元データD11と同期して並列に転送される。なお、図5の例では、削除位置に「1」が、また削除しない位置には「0」が設定されている。
【0030】
この削除位置信号に基づいて、削除するビットデータをそのデータ処理に必要としないデータ処理部(この場合処理部C(26))におけるデータ処理、およびデータ削除部(この場合処理部C(26))におけるビットデータの削除が実行される。より具体的には、例えば図6の、タイミングt11から所定時間(ビット周期2周期分の時間)が経過してビットデータが二つ先の処理部に進んだタイミングt13において、処理部C(26)は削除ビットeを受け取る。図5から、この削除ビットeに対応して削除指示「1」が設定されているから、処理部Cは、このビットeに対する処理を行わないとともに、処理後記憶部18への書き込みも行わない。同様の処理が、他の削除ビットf,gに対しても行われ、こうして、処理後記憶部18には、図5に示す処理後のデータD12が格納される。なお、処理部A(22)がデインタリーブ処理を含む場合、各ビットデータは、処理部C(26)によって処理後記憶部18に、処理部A(22)によって取得された並び順に応じたアドレスの格納領域に格納される。この並び順を示すデータは、ビットデータと並列に処理部A(22)から処理部C(26)に転送される。
【0031】
このような構成により、ビットデータを削除するレートマッチングのためにデータ処理部(22,24,26)の途中にメモリバッファを設ける必要がなくなるから、その分データの書き込みおよび読み出しに要していた時間の分、データ処理時間の短縮を図ることができる。また、削除するビットデータをそのデータ処理に必要としないデータ処理部における消費電力の低減を図ることができる。
【0032】
なお、上記実施形態で示した構成および動作はあくまで一例であって、それに限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、ビット付加およびビット削除にかかる処理を行うのは処理部B(24)のみであったが、これに替えて、または処理部Bとともに、他の処理部(例えば処理部AまたはC)がビット付加あるいはビット削除にかかる処理を行うように構成してもよい。すなわち、ビット付加またはビット削除にかかる処理を行うための処理部は、処理実行部において、記憶部アクセス回路の下流側の任意の位置に備えることができるし、また複数備えることもできる。例えば、図1において、処理部A(22)がビット付加にかかる処理を行う場合には、処理部A(22)からその上流側の記憶部アクセス回路20に向けて一時停止信号(図1に破線で示す)が送信され、記憶部アクセス回路20から処理部A(22)に転送される予定のビットデータの転送が一時停止されるとともに、そのビットデータに替えて付加ビットデータ(例えばCRCコード等)が処理部A(22)に転送される。また、ビット付加またはビット削除にかかる処理を行うための処理部の上流側または下流側において別の処理を行う処理部(すなわち図1では処理部A,C)は、それぞれ複数設けることができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データ処理部の途中にシリアルデータを格納するメモリバッファを設けることなくレートマッチングを行うことができるため、メモリバッファに対するアクセス時間の分、データ処理にかかる時間を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかるデータ処理回路の構成図である。
【図2】 本発明の実施形態にかかるデータ処理回路の処理前記憶部に記憶されるデータの一例を示す図である。
【図3】 本発明の実施形態にかかるデータ処理回路における処理前および処理後のデータ変化の一例を示す図である。
【図4】 本発明の実施形態にかかるデータ処理回路の各部におけるビットデータの保持状態の遷移の一例を示す図である。
【図5】 本発明の実施形態にかかるデータ処理回路における処理前および処理後のデータ変化、および削除位置指示信号の一例を示す図である。
【図6】 本発明の実施形態にかかるデータ処理回路の各部におけるビットデータの保持状態の遷移の一例を示す図である。
【図7】 従来のデータ処理回路を示す図である。
【符号の説明】
10 データ処理回路、12 主制御部、14 処理前記憶部、16 処理実行部、18 処理後記憶部、20 記憶部アクセス回路、22 処理部、24 処理部(一時停止信号生成部、削除位置信号生成部)、26 処理部(削除ビットをデータ処理に必要としないデータ処理部,データ削除部)。

Claims (5)

  1. 実行すべき処理を指示するための情報を含む処理パラメータと、ビットによって構成される処理対象データと、を含む処理指示付きデータを取得し、当該処理対象データに処理を施すデータ処理回路であって、
    前記処理対象データの転送処理を一時停止するか否かを示す一時停止信号に基づいて、当該転送処理を実行するか当該転送処理を一時停止するかを判定し、判定結果に基づいて、前記転送処理か、前記転送処理の一時停止、のいずれかを実行するデータ転送部と、
    前記処理対象データを構成するビットのうち直後にビットを付加するビットである付加位置ビットを前記処理パラメータが含む情報に基づいて指定するビット付加位置指定部と、
    新たに付加するビットの数を前記処理パラメータが含む情報に基づいて決定する付加ビット数決定部と、
    前記転送処理を一時停止させるタイミングを、前記ビット付加位置指定部が指定した付加位置ビットと、前記付加ビット数決定部が決定したビットの数と、に基づいて決定し、当該タイミングに基づいて生成した一時停止信号を前記データ転送部に入力する一時停止信号生成部と、
    前記転送処理の一時停止中に前記処理対象データにビットを付加するビット付加部と、
    を備えることを特徴とするデータ処理回路。
  2. 請求項1に記載のデータ処理回路であって、
    前記ビット付加部の処理によってビットが付加されたデータである、付加後処理対象データを構成するビットのうち削除するビットを、前記処理パラメータが含む情報に基づいて指定する削除ビット指定部と、
    前記削除ビット指定部によって指定されたビットの位置を知らせる削除位置信号を生成する削除位置信号生成部と、
    前記削除位置信号に基づいて、前記削除ビット指定部によって指定されたビットを前記付加後処理対象データから削除するビット削除部と、
    を備えることを特徴とするデータ処理回路。
  3. 実行すべき処理を指示するための情報を含む処理パラメータと、ビットによって構成される処理対象データと、を含む処理指示付きデータを取得し、当該処理対象データに処理を施すデータ処理回路であって、
    前記処理対象データを構成するビットのうち削除するビットを前記処理パラメータが含む情報に基づいて指定する削除ビット指定部と、
    前記削除ビット指定部によって指定されたビットの位置を知らせる削除位置信号を生成する削除位置信号生成部と、
    前記削除位置信号に基づいて、前記削除ビット指定部によって指定されたビットを前記処理対象データから削除するビット削除部と、
    記ビット削除部の処理によってビットが削除されたデータである、削除後処理対象データの転送処理を一時停止するか否かを示す一時停止信号に基づいて、当該転送処理を実行するか当該転送処理を一時停止するかを判定し、判定結果に基づいて、前記転送処理か、前記転送処理の一時停止、のいずれかを実行するデータ転送部と、
    前記処理パラメータが含む情報に基づいて、前記削除後処理対象データを構成するビットのうち直後にビットを付加するビットである付加位置ビットを指定するビット付加位置指定部と、
    新たに付加するビットの数を前記処理パラメータが含む情報に基づいて決定する付加ビット数決定部と、
    前記転送処理を一時停止させるタイミングを、前記ビット付加位置指定部が指定した付加位置ビットと、前記付加ビット数決定部が決定したビットの数と、に基づいて決定し、当該タイミングに基づいて生成した一時停止信号を前記データ転送部に入力する一時停止信号生成部と、
    前記転送処理の一時停止中に前記削除後処理対象データにビットを付加するビット付加部と、
    を備えることを特徴とするデータ処理回路。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のデータ処理回路であって、
    前記処理パラメータと、処理対象データと、を取得し、前記処理指示付きデータを生成する処理指示付きデータ生成部を備えることを特徴とするデータ処理回路。
  5. 実行すべき処理を指示するための情報を含む処理パラメータと、ビットによって構成される処理対象データと、を含む処理指示付きデータを取得し、当該処理対象データに処理を施すデータ処理回路であって、
    前記処理対象データを構成するビットのうち削除するビットを前記処理パラメータが含む情報に基づいて指定する削除ビット指定部と、
    前記削除ビット指定部によって指定されたビットの位置を知らせる削除位置信号を生成する削除位置信号生成部と、
    前記削除位置信号に基づいて、前記削除ビット指定部によって指定されたビットを前記処理対象データから削除するビット削除部と、
    を備え
    前記処理パラメータと、処理対象データと、を取得し、前記処理指示付きデータを生成する処理指示付きデータ生成部を備えることを特徴とするデータ処理回路。
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