JP3836644B2 - フォトレジスト組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピンコーティング性に優れ、マイクロバブル発生が少なく、保存安定性に優れた、レジスト材料用の界面活性剤およびこれを用いたフォトレジスト組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
LSIの高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化が急速に進んでいる。微細化が急速に進歩した背景には、投影レンズの高NA(Numerical Aperture、開口数)化、レジストの性能向上、短波長化があげられる。特にi線(365nm)からKrF(248nm)への短波長化は大きな変革をもたらし、0.18μmルールのデバイスの量産も可能となってきている。レジストの高解像度化、高感度化に対して、酸を触媒とした化学増幅ポジ型レジスト材料(特公平2−27660号、特開昭63−27829号公報等に記載)は、優れた特徴を有するもので、遠紫外線リソグラフィーに特に主流なレジスト材料となった。
【0003】
KrFエキシマレーザー用レジスト材料は、一般的に0.3ミクロンプロセスに使われ始め、0.25ミクロンルールを経て、現在0.18ミクロンルールの量産化への適用、更に0.15ミクロンルールの検討も始まっており、微細化の勢いはますます加速されている。KrFからArF(193nm)への波長の短波長化は、デザインルールの微細化を0.13μm以下にすることが期待されるが、従来用いられてきたノボラックやポリビニルフェノール系の樹脂が193nm付近に非常に強い吸収を持つため、レジスト用のベース樹脂として用いることができない。
透明性と、必要なドライエッチング耐性の確保のため、アクリルやシクロオレフィン系の脂環族系の樹脂が検討された(特開平9−73173号公報、特開平10−10739号公報、特開平9−230595公報、WO97/33198)。更に0.10μm以下の微細化が期待できるVUV(F2:157nm)、EUV(13nm)、SCALPEL、EBDWなどのリソグラフィー技術の開発も加速されている。
【0004】
KrFエキシマレーザーからその先の短波長化は、ポリマー以外の材料、例えば界面活性剤においても吸収の影響が大きくなってくる。例えば、ArFエキシマレーザーリソグラフィーにおいては、芳香環や、カルボン酸アミドを含むものは大きな吸収を持つ。また、その先のVUV領域、例えばF2、Kr2エキシマレーザーを用いたリソグラフィーにおいては、前記以外に、カルボニル結合を持つ、ケトン、カルボン酸エステル、スルホン酸エステルにおいても大きな吸収を持つ。VUV領域で、比較的吸収の小さい親水性置換基はポリエーテル、アルコールであり、本発明の中にもあげられている。
【0005】
SIAから発表されるロードマップが前倒しされており、微細化の勢いはますます拍車がかかっている。例えば98年のロードマップ上で、レジスト材料の表を見てみると、最も先に技術的に行き詰まると指摘されているのが、液中パーティクルカウンターの個数とそのサイズであり、その次がパターン欠陥の個数とそのサイズである。1999年、最小ピッチのハーフサイズ(いわゆるメモリにおけるデザインルール)が0.18μmのデバイスの量産が開始された。このサイズにおいて、0.09μmのパーティクルの管理が求められているのに対して、現状は0.2μm程度である。
【0006】
液中パーティクルのカウントを困難としている原因の一つに、マイクロバブルの存在があげられる。
マイクロバブルは、パーティクルとの区別が付きにくいため、全てパーティクルとしてカウントされてしまい、本来のパーティクルの数を正確に求めることができない。マイクロバブルは水溶液中の方が発生し易いため、現像液中のマイクロバブルがパターン欠陥の原因となることが指摘され(1996年春季43回応用物理学関係連合講演会27p−ZW−7、27pZW−9)、レジスト上層膜としての水溶性材料のマイクロバブルがパターン欠陥に結びつくことと、マイクロバブルを防止するための界面活性剤および消泡剤が提案された(特開平9−6007、特開平9−6008号、特開平9−34115号、特開平9−34116号、特開平9−43838号の各公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年、レジスト溶液中のマイクロバブルも問題になってきており、この問題にも取り組む必要があった。マイクロバブルは、レジストろ過直後だけでなく、瓶詰めされ、輸送中の震蕩(震盪、振盪)によって増大する傾向があり、特にこの点が問題になった。
300mmウェハープロセスの検討が進んでいるが、ウェハー径の増大に従って、レジストのコーティング性向上が求められている。コーティング性を向上させようとすると、表面張力が低く、レベリング性が高いフッ素系の界面活性剤が有利であるとされるが、表面張力が低くなると現像液の濡れ性が低下するため、現像液中のマイクロバブル由来の円上欠陥が発生したり、レジスト溶液浸透後のマイクロバブルの発生が増大するといった問題が生じた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、パーフルオロアルキルエーテル基を疎水基としてもつ界面活性剤を添加することによって、レベリング性向上とマイクロバブル発生の防止を同時に達成できることを見いだし、本発明をなすに至ったものである。
また、本発明では、上記界面活性剤以外に、(A1)フォトレジスト用ベースポリマー、(B)有機溶剤、(C)酸発生剤を含有することを特徴とするポジ型レジスト組成物、および(A2)フォトレジスト用ベースポリマー、(B)有機溶剤、(C)酸発生剤、(D)架橋剤を含有することを特徴とするネガ型レジスト組成物を提供する。
本発明のポジ型フォトレジスト組成物は、更に、(E)塩基性化合物、(F)溶解阻止剤を含有することができ、ネガ型フォトレジスト組成物は、(E)塩基性化合物を含有することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、パーフルオロアルキルエーテル基を疎水性基としてを含む界面活性剤を添加してなるフォトレジスト組成物を提供する。好ましい例としては、下記一般式(1)、(2)、(3)、(4)に示される界面活性剤を含むフォトレジスト組成物が挙げられる。
【化2】
上式中、R1は親水性基を示し、p、q、rはそれぞれ独立に0〜20の整数で、p、q、rが同時に0になることはない。
また、一般式(1)〜(4)において、R1、p、q、rの各符号の内容は、各式ごとに独立に指定され、一般式が異なれば、符号が同一であっても、その内容が同じとは限らない。R1、p、q、rに限らず、他の符号についても、本願明細書を通して同様とする。
【0010】
一般式(1)〜(4)で示されるR1は、親水性基を示し、アニオン系、カチオン系、両性系、ノニオン系に分類される。アニオン系では、カルボン酸、カルボン酸とアミノ化合物との塩、スルホン酸、スルホン酸とアミノ化合物との塩、硫酸エステルとアミノ化合物との塩などが挙げられ、カチオン系界面活性剤としては、アミン塩型、四級アンモニウム塩、ピリジニウム塩などが挙げられる。アニオン系に添加するアミノ化合物としては、種々挙げられるが、第一級、第二級、第三級の脂肪族アミン類、混成アミン類、芳香族アミン類、複素環アミン類、カルボキシ基を有する含窒素化合物、スルホニル基を有する含窒素化合物、ヒドロキシ基を有する含窒素化合物、ヒドロキシフェニル基を有する含窒素化合物、アルコール性含窒素化合物、アミド誘導体、イミド誘導体等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸型、ベタイン酸型、スルホベタイン型などが挙げられ、ノニオン界面活性剤としては、アルキルポリオキシエチレンエーテル型、アルキルポリオキシプロピレンエーテル型、ポリオキシエチレンエステル型、ポリプロピレングリコールEO付加体型、ソルビタンエステル型、ショ糖エステル型、グリセリンエステル型カルボン酸エステル、アルキルアミド、アルキルアルコールなどが挙げられるが、本発明のレジスト組成物としては、ノニオン界面活性剤が好ましく用いられることができる。
【0011】
一般式(1)の化合物としては、好ましくは、R1がノニオン系であり、p、q、rは0≦p≦10、0≦q≦10、0≦r≦10、1≦p+q+r≦20を満足する整数である。さらに好ましくは、R1がノニオン系であり、p、q、rは0≦p≦8、0≦q≦8、0≦r≦8、1≦p+q+r≦15を満足する整数である。
一般式(2)の化合物としては、好ましくは、R1がノニオン系であり、p、qは0≦p≦10、0≦q≦10、1≦p+q≦20を満足する整数である。さらに好ましくは、R1がノニオン系であり、p、qは0≦p≦8、0≦q≦8、1≦p+q≦15を満足する整数である。
一般式(3)の化合物としては、好ましくは、R1がノニオン系であり、p、q、rは0≦p≦10、0≦q≦10、0≦r≦10、1≦p+q+r≦20を満足する整数である。さらに好ましくは、R1がノニオン系であり、p、q、rは0≦p≦8、0≦q≦8、0≦r≦8、1≦p+q+r≦15を満足する整数である。
一般式(4)の化合物としては、好ましくは、R1がノニオン系であり、p、q、rは0≦p≦10、0≦q≦10、0≦r≦10、1≦p+q+r≦20を満足する整数である。さらに好ましくは、R1がノニオン系であり、p、q、rは0≦p≦8、0≦q≦8、0≦r≦8、1≦p+q+r≦15を満足する整数である。
【0012】
成分(A2)として用いられるネガ型のフォトレジスト用ベースポリマーとしては、種々あげられるが、i線およびg線レジスト用としては、クレゾールノボラック樹脂、KrFエキシマレーザー用レジスト用としては、ポリヒドロキシスチレン(PHS)、およびPHSとスチレン、PHSとアクリル酸エステル、PHSとメタアクリル酸エステル、PHSとマレイミドNカルボン酸エステルとの共重合体である。
KrFエキシマレーザー用ポジ型のフォトレジスト用ベースポリマー(A1)としては、フェノールあるいはカルボキシル基の水酸基を酸不安定基で置換することによって、未露光部の溶解速度を下げる場合が一般的である。ArFエキシマレーザー用レジストとしては、アクリル酸エステル系、メタアクリル酸エステル系、ノルボルネンと無水マレイン酸との交互共重合系、ポリノルボルネン系、メタセシス重合系などがあげられるが、これらの重合系ポリマーに限定されることはない。
【0013】
酸不安定基としては、種々選定されるが、特に下記一般式(5)と(6)で示される基、下記一般式(7)で示される炭素数4〜40の3級アルキル基、炭素数1〜6のトリアルキルシリル基、炭素数4〜20のオキソアルキル基等であることが好ましい。
【化3】
上式中、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状、環状のアルキル基であり、酸素、硫黄、窒素、フッ素などのヘテロ原子を含んでもよい。
R7、R8は、水素原子であってもよい。
R6、R9、R12は、非置換又は置換アリール基、アラルキル基等や、これらの基に酸素原子を有する基であってもよい。
aは0〜10の整数である。
R7とR8、R7とR9、R8とR9はそれぞれ結合して環を形成しても良い。
R10とR11、R10とR12、R11とR12とは互いに結合して環を結合しても良い。
【0014】
一般式(5)に示される酸不安定基として、具体的には、例えば、tert−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニルメチル基、tert−アミロキシカルボニル基、tert−アミロキシカルボニルメチル基、1−エトキシエトキシカルボニルメチル基、2−テトラヒドロピラニルオキシカルボニルメチル基、2−テトラヒドロフラニルオキシカルボニルメチル基等が挙げられる。
【0015】
一般式(6)で示される酸不安定基として、具体的には、例えば、1−メトキシエチル基、1−エトキシエチル基、1−n−プロポキシエチル基、1−イソプロポキシエチル基、1−n−ブトキシエチル基、1−イソブトキシエチル基、1−sec−ブトキシエチル基、1−tert−ブトキシエチル基、1−tert−アミロキシエチル基、1−エトキシ−n−プロピル基、1−シクロヘキシロキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシプロピル基、1−メトキシ−1−メチルエチル基、1−エトキシ−1−メチルエチル基等の直鎖状もしくは分岐状アセタール基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基等の環状アセタール基等が挙げられ、好ましくはエトキシエチル基、ブトキシエチル基、エトキシプロピル基が挙げられる。
【0016】
一般式(7)に示される炭素数3〜40の三級アルキル基としては、tert−ブチル基、トリエチルカルビル基、1ーエチルノルボニル基、1−メチルシクロヘキシル基、1−エチルシクロペンチル基、2−(2−メチル)アダマンチル基、2−(2−エチル)アダマンチル基、tert−アミル基等を挙げることができる。
【0017】
R6、R9、R12は、フェニル基、p−メチルフェニル基、p−エチルフェニル基、p−メトキシフェニル基等のアルコキシ置換フェニル基等の非置換又は置換アリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基等や、これらの基に酸素原子を有する、或いは炭素原子に結合する水素原子が水酸基に置換されたり、2個の水素原子が酸素原子で置換されてカルボニル基を形成する下記式で示されるようなアルキル基等の基も挙げることができる。
【化4】
【0018】
R4の各アルキル基がそれぞれ炭素数1〜6のトリアルキルシリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、ジメチル−tert−ブチルシリル基等が挙げられる。
R6、R9、R12は、炭素数4〜20のオキソアルキル基としても例示でき、3−オキソアルキル基、又は下記式で示される基等が挙げられる。
【化5】
【0019】
さらに、酸不安定基としては、炭素数4〜20のオキソアルキル基、各アルキル基がそれぞれ炭素数1〜6のトリアルキルシリル基が挙げられる。
【0020】
本発明で使用される成分(B)の有機溶剤としては、酸発生剤、ベース樹脂、溶解阻止剤等が溶解可能な有機溶媒であれば何れでも良い。
このような有機溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、メチル−2−n−アミルケトン等のケトン類、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール等のアルコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert−ブチル、プロピオン酸tert−ブチル、プロピレングリコール−モノ−tert−ブチルエーテルアセテート等のエステル類が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができるが、これらに限定されるものではない。
本発明では、これらの有機溶剤の中でもレジスト成分中の酸発生剤の溶解性が最も優れているジエチレングリコールジメチルエーテルや1−エトキシ−2−プロパノール、乳酸エチルの他、安全溶剤であるプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート及びその混合溶剤が好ましく使用される。
【0021】
成分(C)の酸発生剤としては、下記一般式(8)のオニウム塩、一般式(9)のジアゾメタン誘導体、一般式(10)のグリオキシム誘導体、β−ケトスルホン誘導体、ジスルホン誘導体、ニトロベンジルスルホネート誘導体、スルホン酸エステル誘導体、イミド−イルスルホネート誘導体等が挙げられる。
【化6】
上式中、R30は、炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基又は炭素数7〜12のアラルキル基を表し、M+は、ヨードニウム、スルホニウムを表し、K-は非求核性対向イオンを表し、bは2又は3である。
R31、R32は、炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基又はハロゲン化アルキル基、炭素数6〜12のアリール基又はハロゲン化アリール基又は炭素数7〜12のアラルキル基を表す。
R33、R34、R35は、炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基又はハロゲン化アルキル基、炭素数6〜12のアリール基又はハロゲン化アリール基又は炭素数7〜12のアラルキル基を表す。また、R34、R35は互いに結合して環状構造を形成してもよく、環状構造を形成する場合、R34、R35はそれぞれ炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキレン基を表す。
【0022】
一般式(8)におけるR30の炭素数1〜12のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、シクロヘキシル基、2−オキソシクロヘキシル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等が挙げられる。炭素数6〜12のアリール基としては、フェニル基、p−メトキシフェニル基、m−メトキシフェニル基、o−メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、p−tert−ブトキシフェニル基、m−tert−ブトキシフェニル基等のアルコキシフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−ブチルフェニル基、ジメチルフェニル基等のアルキルフェニル基が挙げられる。炭素数7〜12のアラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。K-の非求核性対向イオンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン等のハライドイオン、トリフレート、1,1,1−トリフルオロエタンスルホネート、ノナフルオロブタンスルホネート等のフルオロアルキルスルホネート、トシレート、ベンゼンスルホネート、4−フルオロベンゼンスルホネート、1,2,3,4,5−ペンタフルオロベンゼンスルホネート等のアリールスルホネート、メシレート、ブタンスルホネート等のアルキルスルホネートが挙げられる。
【0023】
一般式(9)におけるR31、R32の炭素数1〜12のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、アミル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等が挙げられる。炭素数1〜12のハロゲン化アルキル基としては、トリフルオロメチル基、1,1,1−トリフルオロエチル基、1,1,1−トリクロロエチル基、ノナフルオロブチル基等が挙げられる。炭素数6〜12のアリール基としては、フェニル基、p−メトキシフェニル基、m−メトキシフェニル基、o−メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、p−tert−ブトキシフェニル基、m−tert−ブトキシフェニル基等のアルコキシフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−ブチルフェニル基、ジメチルフェニル基等のアルキルフェニル基が挙げられる。炭素数6〜12のハロゲン化アリール基としては、フルオロベンゼン基、クロロベンゼン基、1,2,3,4,5−ペンタフルオロベンゼン基等が挙げられる。炭素数7〜12のアラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
【0024】
一般式(10)におけるR33、R34、R35の炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のハロゲン化アルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数6〜12のハロゲン化アリール基、炭素数7〜12のアラルキル基としては、R31、R32で説明したものと同様の基が挙げられる。なお、R34、R35の炭素数1〜6のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基等が挙げられる。
【0025】
一般式(8)におけるオニウム塩として、具体的には、例えば、トリフルオロメタンスルホン酸ジフェニルヨードニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルヨードニウム、p−トルエンスルホン酸ジフェニルヨードニウム、p−トルエンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルヨードニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ビス(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリス(p−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ビス(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリス(p−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、ブタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリメチルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、p−トルエンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ジメチルフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ジメチルフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ジシクロヘキシルフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ジシクロヘキシルフェニルスルホニウム等が挙げられる。
【0026】
一般式(9)のジアゾメタン誘導体としては、ビス(ベンゼンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−トルエンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(キシレンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロペンチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(sec−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−プロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソプロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−アミルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソアミルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(sec−アミルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(tert−アミルスルホニル)ジアゾメタン、1−シクロヘキシルスルホニル−1−(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、1−シクロヘキシルスルホニル−1−(tert−アミルスルホニル)ジアゾメタン、1−tert−アミルスルホニル−1−(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン等が挙げられる。
【0027】
一般式(10)のグリオキシム誘導体としては、ビス−o−(p−トルエンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(p−トルエンスルホニル)−α−ジフェニルグリオキシム、ビス−o−(p−トルエンスルホニル)−α−ジシクロヘキシルグリオキシム、ビス−o−(p−トルエンスルホニル)−2,3−ペンタンジオングリオキシム、ビス−o−(p−トルエンスルホニル)−2−メチル−3,4−ペンタンジオングリオキシム、ビス−o−(n−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(n−ブタンスルホニル)−α−ジフェニルグリオキシム、ビス−o−(n−ブタンスルホニル)−α−ジシクロヘキシルグリオキシム、ビス−o−(n−ブタンスルホニル)−2,3−ペンタンジオングリオキシム、ビス−o−(n−ブタンスルホニル)−2−メチル−3,4−ペンタンジオングリオキシム、ビス−o−(メタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(トリフルオロメタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(1,1,1−トリフルオロエタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(tert−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(パーフルオロオクタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(シクロヘキサンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(ベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(p−フルオロベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(p−tert−ブチルベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(キシレンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(カンファースルホニル)−α−ジメチルグリオキシム等が挙げられる。
【0028】
β−ケトスルホン誘導体としては、2−シクロヘキシルカルボニル−2−(p−トルエンスルホニル)プロパン、2−イソプロピルカルボニル−2−(p−トルエンスルホニル)プロパン等があげられる。
さらに、ジフェニルジスルホン、ジシクロヘキシルジスルホン等のジスルホン誘導体、p−トルエンスルホン酸2,6−ジニトロベンジル、p−トルエンスルホン酸2,4−ジニトロベンジル等のニトロベンジルスルホネート誘導体、1,2,3−トリス(メタンスルホニルオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリス(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリス(p−トルエンスルホニルオキシ)ベンゼン等のスルホン酸エステル誘導体、フタルイミド−イル−トリフレート、フタルイミド−イル−トシレート、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド−イル−トリフレート、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド−イル−トシレート、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド−イル−n−ブチルスルホネート等のイミド−イル−スルホネート誘導体等が挙げられる。
【0029】
酸発生剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。オニウム塩は矩形性向上効果に優れ、ジアゾメタン誘導体及びグリオキシム誘導体は定在波低減効果に優れるが、両者を組み合わせることにより、プロファイルの微調整を行うことが可能である。
酸発生剤の配合量は、全ベース樹脂100部に対して0.2〜50部、特に0.5〜40部とすることが好ましく、0.2部に満たないと露光時の酸発生量が少なく、感度及び解像力が劣る場合があり、50部を超えるとレジストの透過率が低下し、解像力が劣る場合がある。
【0030】
成分(D)の架橋剤として、分子内に2個以上のヒドロキシメチル基、アルコキシメチル基、エポキシ基又はビニルエーテル基を有する化合物が挙げられ、置換グリコウリル誘導体、尿素誘導体、ヘキサ(メトキシメチル)メラミン等が好適に用いられる。
例えば、N,N,N’,N’−テトラメトキシメチル尿素とヘキサメチルメラミン、テトラヒドロキシメチル置換グリコールウリル類及びテトラメトキシメチルグリコールウリルのようなテトラアルコキシメチル置換グリコールウリル類、置換及び道間ビスーヒドロキシメチルフェノール類、ビスフェノールA等のフェノール製化合物とエピクロロヒドリン等の縮合物が挙げられる。
特に好適な架橋剤は、1,3,5,7−テトラメトキシメチルグリコールウリルなどの1,3,5,7−テトラアルコキシメチルグリコールウリル又は1,3,5,7−テトラヒドロキシメチルグリコールウリル、2,6−ジヒドロキシメチルp−クレゾール、2,6−ジヒドロキシメチルフェノール、2,2’,6,6’−テトラヒドロキシメチルビスフェノールA、および1,4−ビス−[2−(2−ヒドロキシプロピル)]−ベンゼン、N,N,N’,N’−テトラメトキシメチル尿素とヘキサメトキシメチルメラミン等が挙げられる。
添加量は任意であるがレジスト材料中の全固形分に対して1〜25重量部、好ましくは5〜20重量部である。 これらは単独でも2種以上併用して添加しても良い。
【0031】
成分(E)の塩基性化合物は、酸発生剤より発生する酸がレジスト膜中に拡散する際の拡散速度を抑制することができる化合物が適しており、このような塩基性化合物の配合により、レジスト膜中での酸の拡散速度が抑制されて解像度が向上し、露光後の感度変化を抑制したり、基板や環境依存性を少なくし、露光余裕度やパターンプロファイル等を向上することができる(特開平5−232706号、特開平5−249683号、特開平5−158239号、特開平5−249662号、特開平5−257282号、特開平5−289322号、特開平5−289340号の各公報に記載)。
【0032】
このような塩基性化合物としては、第一級、第二級、第三級の脂肪族アミン類、混成アミン類、芳香族アミン類、複素環アミン類、カルボキシ基を有する含窒素化合物、スルホニル基を有する含窒素化合物、ヒドロキシ基を有する含窒素化合物、ヒドロキシフェニル基を有する含窒素化合物、アルコール性含窒素化合物、アミド誘導体、イミド誘導体等が挙げられるが、特に脂肪族アミンが好適に用いられる。
【0033】
塩基化合物において、具体的には、第一級の脂肪族アミン類としては、アンモニア、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、ペンチルアミン、tert−アミルアミン、シクロペンチルアミン、ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ドデシルアミン、セチルアミン、メチレンジアミン、エチレンジアミン、テトラエチレンペンタミン等が例示される。
第二級の脂肪族アミン類としては、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジイソブチルアミン、ジ−sec−ブチルアミン、ジペンチルアミン、ジシクロペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、ジノニルアミン、ジデシルアミン、ジドデシルアミン、ジセチルアミン、N,N−ジメチルメチレンジアミン、N,N−ジメチルエチレンジアミン、N,N−ジメチルテトラエチレンペンタミン等が例示される。
第三級の脂肪族アミン類として、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリイソブチルアミン、トリ−sec−ブチルアミン、トリペンチルアミン、トリシクロペンチルアミン、トリヘキシルアミン、トリシクロヘキシルアミン、トリヘプチルアミン、トリオクチルアミン、トリノニルアミン、トリデシルアミン、トリドデシルアミン、トリセチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルメチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルテトラエチレンペンタミン等が例示される。
【0034】
また、塩基化合物において、混成アミン類としては、例えばジメチルエチルアミン、メチルエチルプロピルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、ベンジルジメチルアミン等が例示される。
芳香族アミン類及び複素環アミン類の具体例としては、アニリン誘導体(例えばアニリン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、N−プロピルアニリン、N,N−ジメチルアニリン、2−メチルアニリン、3−メチルアニリン、4−メチルアニリン、エチルアニリン、プロピルアニリン、トリメチルアニリン、2−ニトロアニリン、3−ニトロアニリン、4−ニトロアニリン、2,4−ジニトロアニリン、2,6−ジニトロアニリン、3,5−ジニトロアニリン、N,N−ジメチルトルイジン等)、ジフェニル(p−トリル)アミン、メチルジフェニルアミン、トリフェニルアミン、フェニレンジアミン、ナフチルアミン、ジアミノナフタレン、ピロール誘導体(例えばピロール、2H−ピロール、1−メチルピロール、2,4−ジメチルピロール、2,5−ジメチルピロール、N−メチルピロール等)、オキサゾール誘導体(例えばオキサゾール、イソオキサゾール等)、チアゾール誘導体(例えばチアゾール、イソチアゾール等)、イミダゾール誘導体(例えばイミダゾール、4−メチルイミダゾール、4−メチル−2−フェニルイミダゾール等)、ピラゾール誘導体、フラザン誘導体、ピロリン誘導体(例えばピロリン、2−メチル−1−ピロリン等)、ピロリジン誘導体(例えばピロリジン、N−メチルピロリジン、ピロリジノン、N−メチルピロリドン等)、イミダゾリン誘導体、イミダゾリジン誘導体、ピリジン誘導体(例えばピリジン、メチルピリジン、エチルピリジン、プロピルピリジン、ブチルピリジン、4−(1−ブチルペンチル)ピリジン、ジメチルピリジン、トリメチルピリジン、トリエチルピリジン、フェニルピリジン、3−メチル−2−フェニルピリジン、4−tert−ブチルピリジン、ジフェニルピリジン、ベンジルピリジン、メトキシピリジン、ブトキシピリジン、ジメトキシピリジン、1−メチル−2−ピリドン、4−ピロリジノピリジン、1−メチル−4−フェニルピリジン、2−(1−エチルプロピル)ピリジン、アミノピリジン、ジメチルアミノピリジン等)、ピリダジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピラジン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾリジン誘導体、ピペリジン誘導体、ピペラジン誘導体、モルホリン誘導体、インドール誘導体、イソインドール誘導体、1H−インダゾール誘導体、インドリン誘導体、キノリン誘導体(例えばキノリン、3−キノリンカルボニトリル等)、イソキノリン誘導体、シンノリン誘導体、キナゾリン誘導体、キノキサリン誘導体、フタラジン誘導体、プリン誘導体、プテリジン誘導体、カルバゾール誘導体、フェナントリジン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、1,10−フェナントロリン誘導体、アデニン誘導体、アデノシン誘導体、グアニン誘導体、グアノシン誘導体、ウラシル誘導体、ウリジン誘導体等が例示される。
【0035】
塩基性化合物において、カルボキシ基を有する含窒素化合物としては、例えばアミノ安息香酸、インドールカルボン酸、アミノ酸誘導体(例えばニコチン酸、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、グリシルロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、リジン、3−アミノピラジン−2−カルボン酸、メトキシアラニン)等が例示される。
スルホニル基を有する含窒素化合物として3−ピリジンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム等が例示される。
ヒドロキシ基を有する含窒素化合物、ヒドロキシフェニル基を有する含窒素化合物、アルコール性含窒素化合物としては、2−ヒドロキシピリジン、アミノクレゾール、2,4−キノリンジオール、3−インドールメタノールヒドレート、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、2,2’−イミノジエタノール、2−アミノエタノ−ル、3−アミノ−1−プロパノール、4−アミノ−1−ブタノール、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン、2−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、1−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]ピペラジン、ピペリジンエタノール、1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピロリジノン、3−ピペリジノ−1,2−プロパンジオール、3−ピロリジノ−1,2−プロパンジオール、8−ヒドロキシユロリジン、3−クイヌクリジノール、3−トロパノール、1−メチル−2−ピロリジンエタノール、1−アジリジンエタノール、N−(2−ヒドロキシエチル)フタルイミド、N−(2−ヒドロキシエチル)イソニコチンアミド等が例示される。
【0036】
塩基性化合物において、アミド誘導体としては、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、プロピオンアミド、ベンズアミド等が例示される。
イミド誘導体としては、フタルイミド、サクシンイミド、マレイミド等が例示される。
【0037】
更に、下記一般式(11)及び(12)で示される塩基性化合物を配合することもできる。
【化7】
上式中、R41、R42、R43、R47、R48は、それぞれ独立して直鎖状、分岐鎖状又は環状の炭素数1〜20のアルキレン基を表す。
R44、R45、R46、R49、R50は、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基又はアミノ基を示し、R44とR45、R45とR46、R44とR46、R44とR45とR46、R49とR50はそれぞれ結合して環を形成してもよい。
S、T、Uは、それぞれ0〜20の整数を示す。但し、S、T、U=0のとき、R44、R45、R46、R49、R50は水素原子を含まない。
【0038】
R41、R42、R43、R47、R48のアルキレン基としては、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜8のものであり、具体的には、メチレン基、エチレン基、n−プロピレン基、イソプロピレン基、n−ブチレン基、イソブチレン基、n−ペンチレン基、イソペンチレン基、ヘキシレン基、ノニレン基、デシレン基、シクロペンチレン基、シクロへキシレン基等が挙げられる。
また、R44、R45、R46、R49、R50のアルキル基としては、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜8、更に好ましくは炭素数1〜6のものであり、これらは直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよい。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
更に、R44とR45、R45とR46、R44とR46、R44とR45とR46、R49とR50が環を形成する場合、その環の炭素数は1〜20、より好ましくは炭素数1〜8、更に好ましくは炭素数1〜6であり、またこれらの環は炭素数1〜6、特に炭素数1〜4のアルキル基が分岐していてもよい。
S、T、Uは、それぞれ0〜20の整数であり、より好ましくは1〜10、更に好ましくは1〜8の整数である。
【0039】
一般式(11)、(12)の化合物として具体的には、トリス{2−(メトキシメトキシ)エチル}アミン、トリス{2−(メトキシエトキシ)エチル}アミン、トリス[2−{(2−メトキシエトキシ)メトキシ}エチル]アミン、トリス{2−(2−メトキシエトキシ)エチル}アミン、トリス{2−(1−メトキシエトキシ)エチル}アミン、トリス{2−(1−エトキシエトキシ)エチル}アミン、トリス{2−(1−エトキシプロポキシ)エチル}アミン、トリス[2−{(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ}エチル]アミン、4,7,13,16,21,24−ヘキサオキサ−1,10−ジアザビシクロ[8.8.8]ヘキサコサン、4,7,13,18−テトラオキサ−1,10−ジアザビシクロ[8.5.5]エイコサン、1,4,10,13−テトラオキサ−7,16−ジアザビシクロオクタデカン、1−アザ−12−クラウン−4、1−アザ−15−クラウン−5、1−アザ−18−クラウン−6等が挙げられる。
特に第三級アミン、アニリン誘導体、ピロリジン誘導体、ピリジン誘導体、キノリン誘導体、アミノ酸誘導体、ヒドロキシ基を有する含窒素化合物、ヒドロキシフェニル基を有する含窒素化合物、アルコール性含窒素化合物、アミド誘導体、イミド誘導体、トリス{2−(メトキシメトキシ)エチル}アミン、トリス{(2−(2−メトキシエトキシ)エチル}アミン、トリス[2−{(2−メトキシエトキシ)メチル}エチル]アミン、1−アザ−15−クラウン−5等が好ましい。
【0040】
塩基性化合物は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その配合量は全ベース樹脂100部に対して0.01〜2部、特に0.01〜1部が好適である。配合量が0.01部より少ないと配合効果がなく、2部を超えると感度が低下しすぎる場合がある。
【0041】
成分(F)の溶解阻止剤としては、平均分子量が100〜1000、好ましくは150〜800であり、かつ分子内にフェノール性水酸基を2つ以上有する化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を酸不安定基により平均10〜100モル%の割合で置換した化合物を配合する。
好適に用いられる溶解阻止剤の例としては、ビス(4−(2’−テトラヒドロピラニルオキシ)フェニル)メタン、ビス(4−(2’−テトラヒドロフラニルオキシ)フェニル)メタン、ビス(4−tert−ブトキシフェニル)メタン、ビス(4−tert−ブトキシカルボニルオキシフェニル)メタン、ビス(4−tert−ブトキシカルボニルメチルオキシフェニル)メタン、ビス(4−(1’−エトキシエトキシ)フェニル)メタン、ビス(4−(1’−エトキシプロピルオキシ)フェニル)メタン、2,2−ビス(4’−(2’’−テトラヒドロピラニルオキシ))プロパン、2,2−ビス(4’−(2’’−テトラヒドロフラニルオキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4’−tert−ブトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4’−tert−ブトキシカルボニルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−tert−ブトキシカルボニルメチルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4’−(1’’−エトキシエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4’−(1’’−エトキシプロピルオキシ)フェニル)プロパン、4,4−ビス(4’−(2’’−テトラヒドロピラニルオキシ)フェニル)吉草酸tert−ブチル、4,4−ビス(4’−(2’’−テトラヒドロフラニルオキシ)フェニル)吉草酸tert−ブチル、4,4−ビス(4’−tert−ブトキシフェニル)吉草酸tert−ブチル、4,4−ビス(4−tert−ブトキシカルボニルオキシフェニル)吉草酸tert−ブチル、4,4−ビス(4’−tert−ブトキシカルボニルメチルオキシフェニル)吉草酸tert−ブチル、4,4−ビス(4’−(1’’−エトキシエトキシ)フェニル)吉草酸tert−ブチル、4,4−ビス(4’−(1’’−エトキシプロピルオキシ)フェニル)吉草酸tert−ブチル、トリス(4−(2’−テトラヒドロピラニルオキシ)フェニル)メタン、トリス(4−(2’−テトラヒドロフラニルオキシ)フェニル)メタン、トリス(4−tert−ブトキシフェニル)メタン、トリス(4−tert−ブトキシカルボニルオキシフェニル)メタン、トリス(4−tert−ブトキシカルボニルオキシメチルフェニル)メタン、トリス(4−(1’−エトキシエトキシ)フェニル)メタン、トリス(4−(1’−エトキシプロピルオキシ)フェニル)メタン、1,1,2−トリス(4’−(2’’−テトラヒドロピラニルオキシ)フェニル)エタン、1,1,2−トリス(4’−(2’’−テトラヒドロフラニルオキシ)フェニル)エタン、1,1,2−トリス(4’−tert−ブトキシフェニル)エタン、1,1,2−トリス(4’−tert−ブトキシカルボニルオキシフェニル)エタン、1,1,2−トリス(4’−tert−ブトキシカルボニルメチルオキシフェニル)エタン、1,1,2−トリス(4’− (1’−エトキシエトキシ)フェニル)エタン、1,1,2−トリス(4’− (1’−エトキシプロピルオキシ)フェニル)エタン等が挙げられる。
【0042】
本発明のレジスト材料中の溶解阻止剤(F成分)の添加量としては、レジスト材料中の固形分100重量部に対して20重量部以下、好ましくは15重量部以下である。20重量部より多いとモノマー成分が増えるためレジスト材料の耐熱性が低下する。
【0043】
本発明のレジスト材料を使用してパターンを形成するには、公知のリソグラフィー技術を採用して行うことができる。
例えば、シリコンウェハー等の基板上にスピンコーティング等の手法で膜厚が0.1〜1.0μmとなるように塗布し、これをホットプレート上で60〜200℃、10秒〜10分間、好ましくは80〜150℃、30秒〜5分間プリベークする。次いで目的のパターンを形成するためのマスクを上記のレジスト膜上にかざし、波長300nm以下の遠紫外線、エキシマレーザー、X線等の高エネルギー線もしくは電子線を露光量0.1〜200mJ/cm2程度、好ましくは1〜100mJ/cm2程度となるように照射した後、ホットプレート上で60〜150℃、10秒〜5分間、好ましくは80〜130℃、30秒〜3分間ポストエクスポージャベーク(PEB)する。更に、0.1〜5%、好ましくは2〜3%テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)等のアルカリ水溶液の現像液を用い、10秒〜3分間、好ましくは0.5〜2分間、浸漬(dip)法、パドル(puddle)法、スプレー(spray)法等の常法により現像することにより基板上に目的のパターンが形成される。
【0044】
スピンコーティング性は、少量ディスペンスにおいて、8インチのSiウェハー全面を均一に塗布できるかどうかで判断される。マイクロバブルとパーティクルとの判別は困難であるが、ろ過静止後液中パーティクルカウンターでカウントし、瓶を振倒させた後カウントして増大量をマイクロバブルの数とすることができる。
【0045】
【実施例】
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1
表1の実施例1に示すポリマー、酸発生剤、塩基、界面活性剤をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)溶媒に20時間撹拌させて完全に溶解させ、0.05μmサイズの高密度ポリエチレンフィルムのフィルターで2度注意深くろ過してレジスト溶液を作成した。
【0046】
実施例2〜13、比較例1
表1および表2に示す条件で、実施例1に準じて実施した。また、使用した界面活性剤1〜5の構造およびポリマー1〜8の構造と重量平均分子量Mwとその数平均分子量(Mn)に対する比を示す。
【0047】
評価例
スピンコーティング性は、2mLの少量ディスペンスにおいて、HMDS処理された8インチのSiウェハー全面を均一に塗布できるかどうかで判断した。 ウェハー全面が均一にコーティングできた場合を良好、塗れていない場所があったり、塗りむらが生じた場合は不良とした。 マイクロバブルの評価方法は、ろ過1時間静止後液中パーティクルカウンターでカウントし、瓶を1時間振倒させ、静止後1時間の後再びパーティクルカウンターでカウントして増大量をマイクロバブルの数とした。
【0048】
【発明の効果】
本発明のレジスト材料は、スピンコーティング性に優れ、瓶に充填した後の振倒により、泡を発生させたときのマイクロバブルの発生が少ない、特徴を持つ。
このため超LSI製造用の微細パターン形成材料として好適である。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【化8】
【0052】
【化9】
【0053】
【化10】
【0054】
【化11】
Claims (6)
- さらに、フォトレジスト用ベースポリマーと、有機溶剤と、酸発生剤とを含有し、ポジ型であることを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
- さらに、フォトレジスト用ベースポリマーと、有機溶剤と、酸発生剤と、架橋剤とを含有し、ネガ型であることを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト組成物。
- さらに、塩基性化合物を含有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のフォトレジスト組成物。
- さらに、溶解阻止剤を含有することを特徴とする請求項2に記載のレジスト組成物。
- さらに、塩基性化合物と、溶解阻止剤とを含有することを特徴とする請求項2に記載のレジスト組成物。
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