JP3835931B2 - 印刷ペースト印刷方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばクリ−ム半田及び圧膜回路形成用ペーストのような印刷ペーストを、プリント基板などの電子回路形成基板などに印刷を行う印刷ペースト印刷方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばクリーム半田のような上記印刷ペーストを上記プリント基板等に印刷するためのスクリ−ン印刷機は、電子部品の回路実装工程におけるクリーム半田印刷工程に使用されるが、近年、電子機器の小型化による電子部品実装基板の微細化、高密度化に伴い高精度印刷が要求されている。
以下、概略図を示しながら、従来のスクリーン印刷装置及び方法を説明する。図14に示す従来のスクリーン印刷装置30は、大別して、スキージング装置12、スキージ移動装置8、及びステージ移動装置11を備える。ステージ移動装置11は、ステージ9上に載置したプリント基板2をスクリーン1の真下へ搬入し位置決めする装置であり、プリント基板2をその厚み方向へ移動させるステージ昇降装置10を有する。尚、上記スクリーン1には、プリント基板2上におけるクリーム半田印刷箇所に対応してクリーム半田3を印刷するための開口部が形成されている。スキージング装置12は、スクリーン1に接触しながら印刷方向へ移動してスクリーン1の上記開口部にクリーム半田3を充填するためのスキージ4,5と、スキージ昇降装置7と、交換装置6とを備える。尚、スキージ4は、図14における左側から右側へスキージが移動する左方向印刷用のスキージであり、スキージ5は、右側から左側へスキージが移動する右方向印刷用のスキージである。又、左方向印刷用スキージ4にてスキージングが行われるときには、右方向印刷用スキージ5はスキージングを行わない待機位置に上記スキージ昇降装置7にて配置され、右方向印刷用スキージ5にてスキージングが行われるときには、図16に示すように、左方向印刷用スキージ4は上記待機位置に上記スキージ昇降装置7にて配置される。上記交換装置6は、印刷方向に応じてスキージングを行うスキージの選択を行う。このように構成されるスキージング装置12は、スキージ移動装置8にて上記右方向及び左方向へ移動される。
【0003】
このように構成されるスクリーン印刷装置30にて実行されるクリーム半田の印刷は、図15のフローチャートに示すように、ステップ(図内では「S」にて示す)1において、プリント基板2を前工程からステージ9上に搬入する。ステップ2において、図14に示すように、ステージ移動装置11及びステージ昇降装置10によりプリント基板2をスクリーン1に位置決め固定する。その後、ステップ3及びステップ4において、左側印刷用スキージ4がスキージ昇降装置7にてスキージング位置に配置された後、スキージ移動装置8によりスクリーン1上を移動することによって、クリーム半田3をプリント基板2上に印刷する。プリント基板2への印刷が終わった後のステップ5では、クリーム半田3が印刷されたプリント基板2はスクリーン1から離れ、ステージ移動装置11にてアンローダー側へ搬出される。
【0004】
印刷済のプリント基板2を搬出した後、新たなプリント基板2がステージ移動装置11にてスクリーン1に対して搬入、位置決めされる。ステップ6では、図14に仮想線にて示すように左側印刷用スキージ4はスキージ昇降装置7により上昇し待機位置に配置される。尚、上昇するときの左側印刷用スキージ4と、クリーム半田3とは図18〜図20に示すような挙動となる。その後、ステップ7において交換装置6により、スキージングを行うスキージが左側印刷用スキージ4から右側印刷用スキージ5に交換される。右側印刷用スキージ5は、スキージ昇降装置7により下降されスクリーン1上に当接される。尚、右側印刷用スキージ5とスクリーン1とが当接するまでのクリーム半田3の挙動は、図21,図22,図23に示すようになる。その後、右側印刷用スキージ5は左側印刷用スキージ4と同様に、スキージ移動装置8にてスクリーン1上を移動することによって、クリーム半田3をプリント基板2上に印刷する。このようにして順次それぞれのプリント基板2に対して左側印刷用スキージ4と右側印刷用スキージ5とが上述の動作を交互に繰り返す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のスクリーン印刷方法では、印刷終了後、図19に示すように、左側印刷用スキージ4が上昇するとき、多量のクリーム半田3が左側印刷用スキージ4に付着した状態にあり、上昇後も、図20に示すように、クリーム半田3が左側印刷用スキージ4から垂れた状態となっている。左側印刷用スキージ4に付着し垂れた状態になっているクリーム半田3は、右側印刷用スキージ5にて印刷を実行するとき、図17に示すように、左側印刷用スキージ4から落下しスクリーン1のスクリーン枠1a等を汚してしまい、作業者はその清掃に時間を取られ効率的な印刷動作を行うことができない。又、スキージ下降時、図21に示すように例えば左側印刷用スキージ4から垂れたクリーム半田3は、左側印刷用スキージ4が下降する前にスクリーン1上のスキージ下降位置に落下する。そこへ図22に示すように左側印刷用スキージ4が下降することで、図23に示すように,印刷時にスクリーン1に対して非接触となるスキージ面13にクリーム半田3が付着してしまう。このようにして上記スキージ面13に付着したクリーム半田3は、印刷時には、図17に示すように、スクリーン1上に非掻取クリーム半田14として残り、それがスクリーン1の上記開口部に入ると半田ボール等の印刷不良の原因となる。
本発明はこのような問題を解決するためのもので、従来の印刷ペースト印刷装置及び方法に比べて印刷工程の効率化及び印刷品質の向上を図ることのできる、印刷ペースト印刷方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1態様の印刷ペースト印刷方法は、開口を有するスクリーン上をスキージが第1印刷方向に移動することで上記スクリーン上の印刷ペーストを上記スクリーン下に位置決めした回路基板に上記開口を介して供給して印刷を行った後、次の印刷動作のため一旦上記スキージを上記スクリーンから上昇させた後、再度上記スキージを上記スクリーン上へ下降して上記第1印刷方向に対して逆向きの第2印刷方向へ移動させて上記印刷を行う印刷ペースト印刷方法であって、
上記第1印刷方向への上記スキージの移動終了後に当該スキージを上記スクリーンから第1速度及び該第1速度よりも遅い第2速度にてそれぞれ所定の上昇距離を上昇させるとき、当該スキージに付着し上記第2印刷方向への印刷に関する動作中に当該スキージから落下する余分の印刷ペーストを上記スクリーン側へ移動させる工程を備え、該工程は、上記余分の印刷ペーストがその自重又は上記スクリーン側と上記スキージ側とにおける印刷ペーストの粘性による引っ張り力の少なくとも一方により上記スクリーン側へ移動する上昇速度にて上記スキージを上昇させる工程である、
ことを特徴とする。
【0007】
本発明の第2態様の印刷ペースト印刷装置は、開口を有するスクリーン上をスキージが第1印刷方向に移動することで上記スクリーン上の印刷ペーストを上記スクリーン下に位置決めした回路基板に上記開口を介して供給して印刷を行った後、次の印刷動作のため一旦上記スキージを上記スクリーンから上昇させた後、再度上記スキージを上記スクリーン上へ下降して上記第1印刷方向に対して逆向きの第2印刷方向へ移動させて上記印刷を行う印刷ペースト印刷装置であって、
上記第1印刷方向への上記スキージの移動終了後に当該スキージを上記スクリーンから第1速度及び該第1速度よりも遅い第2速度にてそれぞれ所定の上昇距離を上昇させるとき、当該スキージに付着した上記第2印刷方向への印刷に関する動作中に当該スキージから落下する余分の印刷ペーストを上記スクリーン側へ移動させる動作を上記スキージに行わせる制御装置を備え、該制御装置における上記スキージに対する動作制御は、上記余分の印刷ペーストがその自重又は上記スクリーン側と上記スキージ側とにおける印刷ペーストの粘性による引っ張り力の少なくとも一方により上記スクリーン側へ移動する上昇速度にて上記スキージを上昇させる制御である、
ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態である印刷ペースト印刷方法及び該印刷方法が実行される印刷ペースト印刷装置について、図を参照しながら以下に説明する。尚、「印刷ペースト」の一例として本実施形態ではクリーム半田を例に採るが、もちろんこれに限定されるものではない。又、各図において、同機能の構成部分には同符号を付している。
【0009】
図1に示す本実施形態のクリーム半田印刷装置101は、図14を参照して説明した従来のスクリーン印刷装置30における構成と基本的に同じであるが、後述の動作説明にて示す特徴的な動作制御を行う制御装置114を備えている。即ち、上記クリーム半田印刷装置101においても大別して、スキージング装置112、スキージ移動装置108、及びステージ移動装置111を備える。
スキージング装置112は、上述のスキージング装置12に相当し、上述の左方向印刷用スキージ4,右方向印刷用スキージ5にそれぞれ相当する左方向印刷用スキージ104、右方向印刷用スキージ105と、上述のスキージ昇降装置7に相当するスキージ昇降装置107と、上述の交換装置6に相当する交換装置106とを備える。よって、左方向印刷用スキージ104、右方向印刷用スキージ105、スキージ昇降装置107、及び交換装置106の詳しい説明はここでは省略する。
スキージ移動装置108は、上述のスキージ移動装置8に相当する。よって、スキージ移動装置108の詳しい説明はここでは省略する。
ステージ移動装置111は、上述のステージ移動装置11に相当し、上述のステージ9に相当するステージ109と、上述の昇降装置10に相当する昇降装置110とを備える。よって、ステージ移動装置111の詳しい説明はここでは省略する。
制御装置114は、上記スキージング装置112、スキージ移動装置108、及びステージ移動装置111に接続され、本実施形態では特にスキージング装置112のスキージ昇降装置107に対して後述するように特徴的な動作制御を行う。
【0010】
このように構成されるクリーム半田印刷装置101における動作の内、本実施形態のクリーム半田印刷方法について以下に説明する。尚、図15を参照して説明した従来の印刷方法との主な相違点は、上記ステップ6におけるスキージの上昇動作に対して、ステップ161、162としてスキージ上昇の制御工程を追加した点である。よって、図2に示す本実施形態のクリーム半田印刷方法におけるステップ101からステップ105、及びステップ107の各動作は、図15に示すステップ1からステップ5、及びステップ7の各動作に一致するので、ステップ101からステップ105、及びステップ107の各動作説明はここでは省略し、以下には主にステップ161,162における動作を説明する。尚、クリーム半田印刷装置101は、左右両方へ印刷動作が可能なタイプであるが、以下の説明では主に左側印刷用スキージ104を例に採り説明を行う。しかしながら、右側印刷用スキージ105についても同一の動作を行うことができ、同一の効果を奏する。
【0011】
ステップ102にてプリント基板2がスクリーン1に位置決め固定され、ステップ104、105にて左側印刷用スキージ104によるクリーム半田3の印刷が行われ、該印刷終了後、ステップ161が実行される。
ステップ161では、制御装置114によって以下に説明するようなスキージ昇降装置107に対する動作制御がなされ、本例では、左側印刷用スキージ104の上昇動作が制御される。
即ち、図5に示すように、例えば左側印刷用スキージ104が印刷動作を終了した時点では、左側印刷用スキージ104にはクリーム半田3が付着している。よって、図3又は図4に点線で示す従来の場合のように、一様な速度にて左側印刷用スキージ104をスクリーン1から上昇させたときには、上昇後においても左側印刷用スキージ104には余分なクリーム半田3が付着したままの状態となる。その結果、上述したように上記余分なクリーム半田3の垂れ落ちにより、スクリーン1を汚したり印刷品質を劣化させたりする問題が生じる。
尚、上記余分なクリーム半田3とは、例えば左側から右側への印刷が終わりスクリーン1から左側印刷用スキージ104が上昇終了した時点から、右側印刷用スキージ105が下降し右側から左側への印刷を行いスクリーン1から右側印刷用スキージ105が上昇終了する時点までの、印刷に関する動作中に、上昇したスキージから垂れ落ちるクリーム半田をいう。
そこで本実施形態では、左側印刷用スキージ104をスクリーン1から上昇させるとき、ステップ161にて、左側印刷用スキージ104に付着している余分のクリーム半田3をスクリーン1側へ移動させるように、制御装置114にてスキージ昇降装置107を介して左側印刷用スキージ104の上昇動作を制御する。
【0012】
具体的には、本実施形態では例えば図3に示すように、ステップ161における左側印刷用スキージ104の上昇速度を第1上昇速度、及び第2上昇速度の2段階に分けて、これらの上昇速度にて左側印刷用スキージ104をぞれぞれ所定距離にて上昇させる。ここで上記第1上昇速度及び第2上昇速度は、上記余分のクリーム半田3が、その自重、又は上記スクリーン1側と上記左側印刷用スキージ104側とにおけるクリーム半田3の粘性による引っ張り力の少なくとも一方により、上記スクリーン1側へ移動する上昇速度及び上昇距離である。
上記第1上昇速度による左側印刷用スキージ104の上昇距離は以下のように考えられる。つまり、図6に示すように、印刷終了時からスクリーン1上に存在するクリーム半田3aと、左側印刷用スキージ4に付着したクリーム半田3bとについて、上記第1上昇速度で左側印刷用スキージ104が上昇しているときであって上記クリーム半田3aと上記クリーム半田3bとがつながっている状態では、クリーム半田3aはクリーム半田3bを引っ張りやすい状態にある。よって、このようにクリーム半田3aとクリーム半田3bとの間で働く引張力が減少し始める距離が上記第1上昇速度による上昇距離の最小値と考えることができる。より具体的には、図5において「I」にて示す高さ、つまり印刷終了時における上記クリーム半田3のスクリーン1上における高さに対して、上記上昇距離は、約5割の高さまでのスクリーン1上における距離である。そして、この距離間の上昇速度は、上記第2上昇速度に比べて高速で行うものとする。
【0013】
尚、上記「約5割」の値はクリーム半田3の粘度が200Pasの場合の値であり、上記上昇距離は、一般的なクリーム半田の粘度である約100〜300Pas等に対して比例関係にあり、印刷用スキージの傾斜角度には余り影響されない。
又、上記印刷終了時におけるクリーム半田の高さは、使用しているクリーム半田を、印刷時におけるローリング状態を図13に示すような長さL、体積Vの円柱と見立てると、2×√(V/(Lπ))にて概略的に求まることから、使用しているクリーム半田の体積から概略求めることができる。よって、上記上昇距離を求めることができる。
又、上記第1上昇速度は、本実施形態では最大60mm/sであるが、実験から、さらに高速であっても同様の効果を得ることができることがわかっている。
【0014】
上記第1上昇速度による上昇後、図3、図7及び図8に示すように、上記第2上昇速度による上昇が実行される。該第2上昇速度による左側印刷用スキージ104の上昇距離は、スクリーン1上のクリーム半田3aと左側印刷用スキージ104に付着したクリーム半田3bとが離れるまでの距離である。つまり、上記第1上昇速度による上昇終了時点では、図6に示すように、左側印刷用スキージ104にはクリーム半田3bが付着しており、スクリーン1上のクリーム半田3aとつながった状態になっている。そこで、上記第1上昇速度よりも遅い第2上昇速度にて左側印刷用スキージ104を移動させることで、その間に左側印刷用スキージ104に付着したクリーム半田3bは、その自重とスクリーン1上のクリーム半田3aからの引っ張り力によりスクリーン1上に移動し、上記クリーム半田3aから分離する。具体的には、上記第2上昇速度は、本実施形態では3〜8mm/sであるが、実験から、さらに低速若しくは高速であっても同様の効果を得ることができることがわかっている。尚、その効果は、低速である程大きい。又、上記第2上昇速度による左側印刷用スキージ104の上昇距離は、本実施形態では20mmである。この距離は、上記第1速度による上昇距離の場合と同様にクリーム半田3の粘度に比例し、上記20mmの値は、上記粘度が200Pasに対する値である。尚、第2上昇速度による上昇距離は、確実に上記クリーム半田3a、3bを分離するため十分な距離に設定するのが好ましい。
【0015】
その後、ステップ162にて、再度左側印刷用スキージ104を第3上昇速度にて上昇させる。上述のように上記クリーム半田3a、3bは、既に分離したので左側印刷用スキージ104に付着しているクリーム半田3bを減少させることには影響しないが、上記第3上昇速度は、タクト短縮のため例えば60mm/s以上等の、左側印刷用スキージ104の最大上昇速度とするのが好ましい。
このようにして左側印刷用スキージ104に付着するクリーム半田3bの量を従来に比べて減少させることができる。その結果、左側印刷用スキージ104から垂れ落ちるクリーム半田3は従来に比べて減少するので、スクリーン枠1a等にクリーム半田3が付着するのを防ぐことができ、作業者がその清持を行う必要をなくすことができ、印刷工程の効率化を図ることができる。又、印刷動作時に、図17に示すような非掻取クリーム半田14の発生を防ぐことができ、はんだボール等の印刷不良の原因を削減することができ、印刷品質の向上を図ることができる。
【0016】
上記第1上昇速度、該第1上昇速度による上昇距離、上記第2上昇速度、該第2上昇速度による上昇距離は、使用するクリーム半田3の特性により決定される。該特性は、例えば、キーボードから制御装置114へ入力されたり、制御装置114に内蔵若しくは外部に設置されるメモリ115に記憶されている情報を制御装置114が読み出し、制御装置114は、上記特性に基づき速度制御可能なスキージ昇降手段107に対してスキージ昇降動作を制御する。
【0017】
さらに別の制御方法として上記図4に示す方法を用いることもできる。該方法は、言わば上記第2上昇速度をゼロにした方法である。即ち、上記第1上昇速度にて左側印刷用スキージ104を上述の高さまで上昇させた時点で、上昇動作を停止する。ここでの停止時間は、スクリーン1上のクリーム半田3aと左側印刷用スキージ104に付着したクリーム半田3bとが離れるまでの時間とする。該時間の一例としては、クリーム半田3の粘度が200Pasの場合、3〜4秒である。
その間のクリーム半田3の挙動は、図9から図12に示す挙動となり、左側印刷用スキージ104に付着した多量のクリーム半田3bは、自重によりスクリーン1上に移動し、スクリーン1上のクリーム半田3aから分離する。よって、左側印刷用スキージ104に付着するクリーム半田3bの量を少なくすることができる。その結果、図3の方法における場合と同様に、印刷工程の効率化及び印刷品質の向上を図ることができる。
その後、ステップ162にて、上記第3上昇速度で再度左側印刷用スキージ104を上昇させる。
【0018】
上記実施形態では、図3及び図4に示すいずれの形態においても図3及び図4に示すようにステップ161の終了後のステップ162におけるスキージ上昇速度は従来の場合と同じであり、よって左右のスキージを交換する時刻は、従来の場合と同じになるようにしている。つまり、本実施形態の印刷方法を実行しても全体の印刷工程に遅延が生じないようにしている。しかしながらこれに限定されるものではなく、もし全体の印刷工程に時間的余裕のあるときには、本実施形態の印刷方法を実行した結果、従来に比べて全体の印刷工程に遅延が生じてもよい。
【0019】
尚、上述の実施形態におけるクリーム半田印刷装置101では、左右両方向へスキージが移動するタイプの装置であるが、これに限定されるものではなく、いずれか一方のみにスキージが移動するタイプであっても本実施形態の印刷方法は適用可能である。
又、上記実施形態では、スキージ104、105は、スクリーン1に接触しながらスキージングを行うが、スクリーン1に非接触な状態にてスキージがスキージングを行うような場合においても、本実施形態の印刷方法は適用可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の第1態様の印刷ペースト印刷方法、及び第2態様の印刷ペースト印刷装置によれば、制御装置を備え、スキージがスクリーンから上昇するとき、スキージに付着した余分の印刷ペーストをスクリーン側へ移動させるようにスキージの上昇動作を制御することから、スキージ側に付着する印刷ペーストの量を従来に比べて減少させることができる。よって、スキージから印刷ペーストが垂れ落ちるのを防止でき、これにより作業者がその清掃を行う必要をなくして印刷工程の効率化を図ることができ、又、不要な印刷ペーストがスクリーン上に存在しなくなり印刷品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態におけるクリーム半田印刷装置の主要部分を示す図である。
【図2】 図1に示すクリーム半田印刷装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】 図1に示すクリーム半田印刷装置におけるスキージの上昇速度を示すグラフである。
【図4】 図1に示すクリーム半田印刷装置におけるスキージの他の上昇速度を示すグラフである。
【図5】 図3に示す上昇速度にてスキージが上昇される場合において、上昇開始前のクリーム半田の状態を示す図である。
【図6】 図3に示す上昇速度にてスキージが上昇される場合において、第1上昇速度にてスキージが上昇されるときのクリーム半田の状態を示す図である。
【図7】 図3に示す上昇速度にてスキージが上昇される場合において、第2上昇速度にてスキージが上昇されるときのクリーム半田の状態を示す図である。
【図8】 図3に示す上昇速度にてスキージが上昇される場合において、第2上昇速度にてスキージが上昇され、スキージ側とスクリーン側とにクリーム半田が分断された状態を示す図である。
【図9】 図4に示す上昇速度にてスキージが上昇される場合において、上昇開始前のクリーム半田の状態を示す図である。
【図10】 図4に示す上昇速度にてスキージが上昇される場合において、第1上昇速度にてスキージが上昇されるときのクリーム半田の状態を示す図である。
【図11】 図4に示す上昇速度にてスキージが上昇される場合において、スキージが上昇を停止しているときのクリーム半田の状態を示す図である。
【図12】 図4に示す上昇速度にてスキージが上昇される場合において、スキージが上昇を停止してスキージ側とスクリーン側とにクリーム半田が分断された状態を示す図である。
【図13】 図5に示すIの寸法をもとめるためのモデルを示す図である。
【図14】 従来のクリーム半田印刷装置の主要部分を示す図である。
【図15】 図14に示すクリーム半田印刷装置の動作を示すフローチャートである。
【図16】 図14に示すクリーム半田印刷装置において、左側印刷用スキージから右側印刷用スキージに交換したときの状態を示す図である。
【図17】 図14に示すクリーム半田印刷装置において発生する問題点を説明するための図である。
【図18】 図14に示すクリーム半田印刷装置において、スキージ上昇開始前のクリーム半田の状態を示す図である。
【図19】 図14に示すクリーム半田印刷装置において、スキージが上昇しているときのクリーム半田の状態を示す図である。
【図20】 図14に示すクリーム半田印刷装置において、スキージ上昇後におけるクリーム半田の状態を示す図である。
【図21】 図14に示すクリーム半田印刷装置において、スキージに付着しているクリーム半田がスクリーン上に落下する状態を示す図である。
【図22】 図21に示す状態において、スキージがスクリーンへ下降している状態を示す図である。
【図23】 図22に示す状態からスキージがスクリーンへ下降した状態を示し、スクリーンに対して非接触なスキージ面にクリーム半田が付着した状態を示す図である。
【符号の説明】
1…スクリーン、2…プリント基板、3…クリーム半田、
104…左側印刷用スキージ、105…右側印刷用スキージ、
107…スキージ昇降手段、114…制御装置。

Claims (4)

  1. 開口を有するスクリーン上をスキージが第1印刷方向に移動することで上記スクリーン上の印刷ペーストを上記スクリーン下に位置決めした回路基板に上記開口を介して供給して印刷を行った後、次の印刷動作のため一旦上記スキージを上記スクリーンから上昇させた後、再度上記スキージを上記スクリーン上へ下降して上記第1印刷方向に対して逆向きの第2印刷方向へ移動させて上記印刷を行う印刷ペースト印刷方法であって、
    上記第1印刷方向への上記スキージの移動終了後に当該スキージを上記スクリーンから第1速度及び該第1速度よりも遅い第2速度にてそれぞれ所定の上昇距離を上昇させるとき、当該スキージに付着し上記第2印刷方向への印刷に関する動作中に当該スキージから落下する余分の印刷ペーストを上記スクリーン側へ移動させる工程を備え、該工程は、上記余分の印刷ペーストがその自重又は上記スクリーン側と上記スキージ側とにおける印刷ペーストの粘性による引っ張り力の少なくとも一方により上記スクリーン側へ移動する上昇速度にて上記スキージを上昇させる工程である、
    ことを特徴とする印刷ペースト印刷方法。
  2. 上記第1速度による上記スキージの上昇距離は、上記スクリーン側と上記スキージ側とにおける印刷ペーストの間で働く引張力が減少し始める距離に相当する、請求項1記載の印刷ペースト印刷方法。
  3. 開口を有するスクリーン上をスキージが第1印刷方向に移動することで上記スクリーン上の印刷ペーストを上記スクリーン下に位置決めした回路基板に上記開口を介して供給して印刷を行った後、次の印刷動作のため一旦上記スキージを上記スクリーンから上昇させた後、再度上記スキージを上記スクリーン上へ下降して上記第1印刷方向に対して逆向きの第2印刷方向へ移動させて上記印刷を行う印刷ペースト印刷装置であって、
    上記第1印刷方向への上記スキージの移動終了後に当該スキージを上記スクリーンから第1速度及び該第1速度よりも遅い第2速度にてそれぞれ所定の上昇距離を上昇させるとき、当該スキージに付着した上記第2印刷方向への印刷に関する動作中に当該スキージから落下する余分の印刷ペーストを上記スクリーン側へ移動させる動作を上記スキージに行わせる制御装置を備え、該制御装置における上記スキージに対する動作制御は、上記余分の印刷ペーストがその自重又は上記スクリーン側と上記スキージ側とにおける印刷ペーストの粘性による引っ張り力の少なくとも一方により上記スクリーン側へ移動する上昇速度にて上記スキージを上昇させる制御である、
    ことを特徴とする印刷ペースト印刷装置。
  4. 上記制御装置は、上記第1速度による上記スキージの上昇距離を、上記スクリーン側と上記スキージ側とにおける印刷ペーストの間で働く引張力が減少し始める距離とする、請求項3記載の印刷ペースト印刷装置。
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