JP3835611B2 - 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールシステムを利用して、電子メールを送受信して表示する情報処理装置に関し、より特定的には、特定のユーザ間で情報交換を効率的に行うための情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、携帯電話を利用して電子メールを送受信するためのサービスが急速に広まってきている。各個人が携帯している携帯電話端末間で電子メールを送受信することにより、ユーザは、いつでも、どこにいても、文字情報を交換することができる。
【0003】
また、複数のユーザに対して同時に同じ内容の電子メールを送信する同報メールと呼ばれるサービスや、単に文字情報だけでなく画像情報も送受信することができるサービスなども提供されている。このように、現在、携帯電話を用いた電子メールサービスは、電話機やパーソナルコンピュータによって提供されるサービスに匹敵する程、重要な役割を果たしつつある。
【0004】
さらに、最近の携帯電話は、いわゆるチャットのようにリアルタイムに会話をする感覚で情報を交換するために、特定のユーザとの間で送受信した電子メールのみを、送受信した順番に従って画面表示する機能(チャットメール機能)も提供する。これにより、ユーザは、受信した全ての電子メールの中から特定のユーザからの電子メールを選択して、順に表示するような煩雑な操作をしなくても、複数のユーザ間で、チャットのような感覚でコミュニケーションを図ることが可能となる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−22657号公報
【特許文献2】
米国特許第5,987,503号明細書
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の技術の課題として、以下のような点が挙げられる。
携帯電話を利用して、チャットのようにリアルタイムに会話をする感覚で文字情報を交換するためには、予め登録されているユーザとの間で送受信した電子メールのみを、送受信した順番に従って、画面表示する必要がある。
【0007】
しかし、従来の携帯電話において、チャットメール画面で表示できる電子メールは、予め登録されているユーザとの間で送受信した電子メールのみであった。このため、従来の携帯電話は、チャットメール画面の表示中に、他のユーザからメールを受信しても、チャットメール画面を終了しない限り、当該受信メールを表示することができなかった。すなわち、従来の携帯電話は、チャットメール画面の表示中に、新規に受信したメールや、チャットメール開始前に受信していたメールの内容を表示することはできなかった。
【0008】
また、チャットメール画面の表示中に、チャットに参加していない他のユーザを、新たにチャットに参加させることもできなかった。
【0009】
それゆえ、本発明の目的は、電子メールシステムを利用して、チャットのようにリアルタイムに会話をする感覚で文字情報を交換するための情報処理装置であって、チャット中に特定ユーザ以外からのメールを表示したり、チャット中にチャットに参加していないユーザを新たに参加させたりすることができる情報処理装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、ネットワークを介して、他の通信端末との間で電子メールを送受信し、送受信した電子メールを表示するための情報処理装置であって、
予め指定されてる特定ユーザとの間で送受信した電子メールに含まれるメッセージが送受信順に並ぶように表示する特定メール表示手段と、
送受信された電子メールに含まれるメッセージを表示する通常メール表示手段と、
特定メール表示手段による表示と通常メール表示手段による表示との相互の切り替えを制御する表示モード制御手段とを備え、
表示モード制御手段は、特定メール表示手段による表示から通常メール表示手段による表示に切り替えた後で、特定メール表示手段による表示に戻る際、少なくとも、特定メール表示手段による表示から通常メール表示手段による表示に切り替えた時点の表示内容を、特定メール表示手段に再現させることを特徴とする。
【0011】
上記第1の発明によれば、情報処理装置は、特定メールの表示と通常メールの表示とを相互に切り替えることができるので、ユーザは、特定メールの表示中に通常メールを確認することが可能となる。その上、情報処理装置は、特定メール表示手段による表示に戻る際、少なくとも、切り替えた時点における表示内容を再現することができるので、ユーザは、特定メールの表示中に、通常の電子メールを確認したとしても、再度、他のユーザとのコミュニケーションを円滑にとるためのメール交換をすることが可能となる。
【0012】
第2の発明は、第1の発明に従属する発明であって、さらに、特定ユーザとの間で送受信した電子メールの送受信履歴を記憶する履歴記憶手段を備え、
表示モード制御手段は、特定メール表示手段による表示から通常メール表示手段による表示に切り替える際、履歴記憶手段に格納されている最新の送受信履歴を記憶し、特定メール表示手段による表示に戻る際、記憶した当該最新の送受信履歴に基づいて、特定メール表示手段による表示から通常メール表示手段による表示に切り替えた時点の表示内容を、特定メール表示手段に再現させることを特徴とする。
【0013】
上記第2の発明によれば、情報処理装置は、送受信履歴に基づいて、切り替えた時点の表示内容を再現することができるので、表示内容の再現のために使用する記憶領域をなるべく少なくすることが可能となる。
【0014】
第3の発明は、第1の発明に従属する発明であって、表示モード制御手段は、特定メール表示手段による表示に戻る際、それまでの間、特定ユーザとの間で送受信された電子メールに含まれるメッセージを、送受信順に並ぶように特定メール表示手段に表示させることを特徴とする。
【0015】
上記第3の発明によれば、情報処理装置は、切り替えていた間に進行したメッセージを表示することができるので、ユーザは、切り替えていた間に受信したメッセージを認識することができ、他のユーザと円滑にコミュニケーションを図ることが可能となる。
【0016】
第4の発明は、第3の発明に従属する発明であって、さらに、特定ユーザとの間で送受信した電子メールの送受信履歴を記憶する履歴記憶手段を備え、
表示モード制御手段は、特定メール表示手段による表示に戻る際、履歴記憶手段に格納されているその時点までの送受信履歴に基づいて、それまでの間、特定ユーザとの間で送受信された電子メールに含まれるメッセージを、送受信順に並ぶように特定メール表示手段に表示させることを特徴とする。
【0017】
上記第4の発明によれば、情報処理装置は、送受信履歴に基づいて、切り替えている間に受信した電子メールを表示することができるので、使用する記憶領域をなるべく少なくすることが可能となる。
【0018】
第5の発明は、第1の発明に従属する発明であって、さらに、特定メール表示手段による表示中に、他のユーザ宛に送信すべき電子メールを作成するメール作成手段を備える。
【0019】
上記第5の発明によれば、情報処理装置は、特定メールの表示中に他のユーザ宛の電子メールを作成することができるので、ユーザは、会話(チャット)をするような感覚で、他のユーザとメッセージを交換することが可能となる。
【0020】
第6の発明は、第5の発明に従属する発明であって、メール作成手段は、予め登録されている定型文に従って、電子メールを作成することを特徴とする。
【0021】
上記第6の発明によれば、情報処理装置は、定型文を利用して電子メールを作成することができるので、ユーザは、受信したメールに対して迅速に返答することが可能となる。
【0022】
第7の発明は、第5の発明に従属する発明であって、メール作成手段は、宛先が全ての特定ユーザであるとして、電子メールを作成することを特徴とする。
【0023】
上記第7の発明によれば、情報処理装置は、全ての特定ユーザを宛先とするので、ユーザは、宛先を指定する手間が省けることとなる。
【0024】
第8の発明は、第5の発明に従属する発明であって、メール作成手段は、特定ユーザ以外のユーザ宛の電子メールを作成する際、それまでに特定メール表示手段によって表示されたメッセージの内容を含めた電子メールを作成することを特徴とする。
【0025】
上記第8の発明によれば、過去にやりとりされたメッセージが含まれている他のユーザ宛の電子メールが作成されることとなるので、当該電子メールを受け取った他のユーザは、当該電子メールをチャットに参加するか否かの判断に利用することができる。
【0026】
第9の発明は、第1の発明に従属する発明であって、さらに、特定メール表示手段による表示に使用した電子メールをまとめて破棄するメール整理手段を備える。
【0027】
上記第9の発明によれば、チャットに利用した電子メールがまとめて破棄されるので、情報処理装置の記憶領域を有効活用することが可能となる。
【0028】
第10の発明は、第9の発明に従属する発明であって、メール整理手段は、特定メール表示手段による表示が終了した際、自動的に、特定メール表示手段による表示に使用した電子メールをまとめて破棄することを特徴とする。
【0029】
上記第10の発明によれば、チャットの終了と同時に、自動的に、チャットに利用した電子メールが破棄されることとなる。
【0030】
第11の発明は、第1の発明に従属する発明であって、さらに、特定メール表示手段による表示中に、特定ユーザを登録および/または削除するためのユーザ登録手段を備える。
【0031】
上記第11の発明によれば、チャット中であっても、情報処理装置は、特定ユーザの追加あるいは削除をすることが可能となる。したがって、情報処理装置は、新たに追加された特定ユーザからの電子メールを、一連のチャットの流れを妨げることなく、送受信順に表示することができる。また、情報処理装置は、削除された特定ユーザからの電子メールを、削除後、チャットのメッセージとして表示しないこととなる。ゆえに、情報処理装置は、チャットによるコミュニケーションをユーザに対して円滑に提供することが可能となる。
【0032】
第12の発明は、第1の発明に従属する発明であって、特定メール表示手段は、表示中に、特定ユーザからの電子メールが受信された場合、当該電子メールのメッセージを送受信順に従うように、追加表示することを特徴とする。
【0033】
上記第12の発明によれば、特定メール表示手段による表示中に、メッセージが次から次へと追加表示されていくこととなるので、ユーザは、専用サーバを利用してチャットをしているかのような感覚でメッセージを交換することが可能となる。
【0034】
第13の発明は、第1の発明に従属する発明であって、特定メール表示手段は、表示中に、特定ユーザ以外のユーザからの電子メールが受信された場合、その旨を画面に表示することを特徴とする。
【0035】
上記第13の発明によれば、情報処理装置は、ピクト表示などによって、特定ユーザ以外のユーザからの電子メール受信を伝えることとなるので、ユーザは、当該電子メールの受信を知ることができ、切り替えるタイミングを自らの判断で選択することが可能となる。
【0036】
第14の発明は、第1の発明に従属する発明であって、表示モード制御手段は、特定ユーザからの電子メールが受信された場合、自動的に、特定メール表示手段による表示に切り替えることを特徴とする。
【0037】
上記第14の発明によれば、自動的に、表示が切り替えられることとなるので、ユーザによる手動での切り替えの手間が省けることとなる。
【0038】
第15の発明は、第1の発明に従属する発明であって、さらに、特定ユーザとの間で送受信した電子メールの送受信履歴を、グループ別に記憶する履歴記憶手段を備え、
特定メール表示手段は、ユーザからの指示に応じて、履歴記憶手段を参照し、指示されたグループに属する電子メールに含まれるメッセージを送受信順に並ぶように再現して表示することを特徴とする。
【0039】
上記第15の発明によれば、情報処理装置は、グループ別に電子メールの送受信履歴を記憶し、グループ単位でメッセージを表示することとなるので、ユーザは、共通の話題を持つユーザ同士で、簡単にチャットすることが可能となる。
【0040】
第16の発明は、通信装置によって送受信される電子メールを表示するための方法であって、
通信装置は、表示モードとして、
予め指定されてる特定ユーザとの間で送受信した電子メールに含まれるメッセージが送受信順に並ぶように表示する特定メール表示モードと、
送受信された電子メールに含まれるメッセージを表示する通常メール表示モードとを有しており、
特定メール表示モードによる表示から通常メール表示モードによる表示に通信装置が切り替えるステップと、
当該切り替えの後、特定メール表示モードによる表示に通信装置が戻るステップとを備え、
特定メール表示モードによる表示に戻るステップでは、少なくとも、特定メール表示モードによる表示から通常メール表示モードによる表示に切り替えた時点の表示内容が、通信装置によって再現されて表示されることを特徴とする。
【0041】
第17の発明は、第16の発明に従属する発明であって、さらに、特定ユーザとの間で送受信した電子メールの送受信履歴を通信装置が記憶するステップを備え、
特定メール表示モードによる表示から通常メール表示モードによる表示に切り替えるステップでは、最新の送受信履歴が通信装置によって記憶され、
特定メール表示モードによる表示に戻るステップでは、通信装置によって記憶される最新の送受信履歴に基づいて、特定メール表示モードによる表示から通常メール表示モードによる表示に切り替えた時点の表示内容が、通信装置によって再現されて表示されることを特徴とする。
【0042】
第18の発明は、第16の発明に従属する発明であって、さらに、特定ユーザとの間で送受信した電子メールの送受信履歴を通信装置が記憶するステップを備え、
特定メール表示モードによる表示に戻るステップでは、現時点までの送受信履歴に基づいて、それまでの間、特定ユーザとの間で送受信された電子メールに含まれるメッセージが、送受信順に並ぶように、通信装置によって表示されることを特徴とする。
【0043】
第19の発明は、第16の発明に従属する発明であって、さらに、特定メール表示モードによる表示が終了した場合、特定メール表示モードによる表示に使用した電子メールを通信装置が破棄するステップを備える。
【0044】
第20の発明は、ネットワークを介して送受信される電子メールを、コンピュータ装置に表示させるためのプログラムであって、
コンピュータ装置は、表示モードとして、
予め指定されてる特定ユーザとの間で送受信した電子メールに含まれるメッセージが送受信順に並ぶように表示する特定メール表示モードと、
送受信された電子メールに含まれるメッセージを表示する通常メール表示モードとを有しており、
コンピュータ装置に対して、表示モードを、特定メール表示モードから通常メール表示モードに切り替えさせるステップと、
当該切り替えの後、コンピュータ装置に対して、表示モードを特定メール表示モードに戻させるステップとを備え、
特定メール表示モードに戻させるステップでは、少なくとも、特定メール表示モードによる表示から通常メール表示モードによる表示に切り替えた時点の表示内容を、コンピュータ装置に再現させて表示させることを特徴とする。
【0045】
第21の発明は、第20の発明に従属する発明であって、さらに、特定ユーザとの間で送受信した電子メールの送受信履歴をコンピュータ装置に記憶させるステップを備え、
表示モードを切り替えさせるステップでは、最新の送受信履歴をコンピュータ装置に記憶させ、
特定メール表示モードに戻させるステップでは、コンピュータ装置によって記憶される最新の送受信履歴に基づいて、特定メール表示モードによる表示から通常メール表示モードによる表示に切り替えた時点の表示内容を、コンピュータ装置に再現させて表示させることを特徴とする。
【0046】
第22の発明は、第20の発明に従属する発明であって、さらに、特定ユーザとの間で送受信した電子メールの送受信履歴をコンピュータ装置に記憶させるステップを備え、
特定メール表示モードに戻させるステップでは、現時点までの送受信履歴に基づいて、それまでの間、特定ユーザとの間で送受信された電子メールに含まれるメッセージが、送受信順に並ぶように、コンピュータ装置に表示させることを特徴とする。
【0047】
第23の発明は、第20の発明に従属する発明であって、さらに、特定メール表示モードによる表示が終了した場合、特定メール表示モードによる表示に使用した電子メールをコンピュータ端末に破棄させるステップを備える。
【0048】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置1を用いたシステムの一例の全体構成を示す図である。図1において、当該システムは、電子メールシステムに接続されている4台の情報処理装置1を備える。当該システムは、専用のチャットサーバ等のインフラを必要としない。電子メールシステムは、インターネットや携帯電話用無線基地局、電話回線網等で構成される公衆網である。各情報処理装置間では、インターネットを介して送受信される電子メールや、同一の携帯電話会社に属する情報処理装置間でのみ使用される電子メール等、従来から用いられている電子メールを使用するものとする。すなわち、本発明の実施形態において使用される電子メール自体は、本実施形態のために特別な構成を取っているものではない。以下、電子メールを単にメールと呼ぶことにする。なお、図1において、それぞれの情報処理装置1を区別するために、A〜Dの記号を用いる。また、図1では、4台の情報処理装置1を示しているが、3台以下であってもよいし、5台以上であってもよい。まず、図1を参照しながら、本発明の一実施形態に係る情報処理装置1の機能の概要について説明する。
【0049】
情報処理装置1は、メールの作成、表示および送受信が可能な携帯電話等の通信端末である。情報処理装置1は、送受信したメールを送受信順に(時系列的に)表示することによって、複数の情報処理装置間でチャットを行っているような画面表示を実現する。
【0050】
以下、送受信順に表示すべきメールの送信元のユーザを特定ユーザという。メールを送受信順に表示する表示モードのことを、特定メール表示モードという。特定メール表示モードでメールを送受信することを、チャットメールをするという。
【0051】
通常、チャットといった場合、通信端末がインターネット上に存在する専用サーバに文字情報を送信して、当該専用サーバが集まった文字情報を送信されてきた順番に従って表示し、複数のユーザ間で会話(おしゃべり)をしているかのような表示内容を実現するシステムのことをいう。ところが、本実施形態においてチャットといった場合、情報処理装置1のみによって実現されるコミュニケーションのことをいう。本実施形態におけるチャットという言葉は、専用サーバを用いないという点において、一般的に用いられる意味でのチャットとは異なる意味となる。
【0052】
情報処理装置1は、特定ユーザとして指定されていないユーザ(以下、通常ユーザという)からのメールも受信することができる。チャットメールの最中に、通常ユーザからのメールを受信した場合、情報処理装置1は、ピクト表示等によってその旨を通知し、ユーザの指示に応じて、画面表示を切り替え、当該メールの内容を表示することができる。
【0053】
情報処理装置1は、特定メール表示モードにおいて、特定ユーザとチャットメールをしている最中でも、チャットメールをする対象のユーザを追加および/または削除することができる。
【0054】
情報処理装置1は、特定メール表示モードで表示した送受信メールを一括で破棄することができる。したがって、情報処理装置1は、チャットメールで使用したメールのみを簡単に破棄でき、メールを保存するための記憶領域の浪費を軽減することができる。
【0055】
図2は、情報処理装置1における表示画面の一例を示す図である。以下、図1および図2を参照しながら、チャットメールの概略について説明する。なお、図2に示す表示画面は、一例である。画面の表示フォーマット等は、これに限られるものではない。したがって、表示行数や表示色は任意にカスタマイズされてもよいし、受信メールの送信元ユーザに応じて自動的に表示フォーマットが切り替えられるようにしてもよい。
【0056】
表示画面301は、メール本文「チャットしよ!」の作成画面である。情報処理装置Aは、チャットメールをする対象の特定ユーザとして、情報処理装置Bを登録済みであるとする。この場合、情報処理装置Aは、送信先メールアドレス等をユーザに入力させることなく、メール本文のみを入力させるだけで、情報処理装置Bにメールを送信する。
【0057】
なお、情報処理装置1は、予め登録されている文章を呼び出すことで、ユーザによるメール本文の入力を省略させてメールを送信できる。この文章のことを定型文と呼ぶ。また、情報処理装置1は、登録されている定型文の入力やメールの送信を、特定の操作ボタンに割り当てることで、文字入力を行わずにメールを送信することもできる。これにより、メールの返信が困難な場合であっても、ユーザは、簡単にメッセージを通知することが可能となる。なお、定型文は、初期段階で情報処理装置1に登録されていてもよいし、ユーザが後発的に登録してもよいし、以前にチャットメールとして送信した文章が自動的に登録されてもよい。なお、特定ユーザは、予め登録しておいてもよいし、メール送信時に指定することで登録してもよい。
【0058】
情報処理装置Aからのメールを受信した情報処理装置Bは、受信したメール「チャットしよ!」を画面表示し、例えば「いいよ」の返信メールを作成して、情報処理装置A宛に送信する。
【0059】
表示画面302は、情報処理装置Bからの返信を受け取った情報処理装置Aが、次の送信メール本文を作成している画面である。表示画面302には、送受信したメールが送受信順に表示されていると共に、送信予定のメール「Cはどうかな」が画面下部に表示されている。
【0060】
表示画面303は、情報処理装置Cからの返信メール「じゃあ私も」を受信した際の情報処理装置Aにおける画面である。情報処理装置Aは、チャットメールの途中(「Cはどうかな」の送信時)に、チャットメールをする対象のユーザとして、新たに情報処理装置Cを追加したものとする。これにより、以後、情報処理装置Aと情報処理装置Bと情報処理装置Cとの三者間でチャットメールが実施される。
【0061】
表示画面304は、チャットメールの最中に、通常ユーザ(ここでは、情報処理装置Dとする)からのメールを受信した際の情報処理装置Aにおける画面である。通常ユーザからのメールを受信した情報処理装置Aは、ピクト表示304aにより、メールを受信したことをユーザに通知するのみで、受信メールの内容をすぐには表示しない。
【0062】
ピクト表示の後、ユーザが受信メールの表示を指示した場合、情報処理装置Aは、表示モードを特定メール表示モードから通常メール表示モードに切り替え、画面を表示画面304から表示画面305に変化させ、通常ユーザからのメールの内容を表示する。ここで、通常メール表示モードとは、特定メール表示モード以外の表示モードのことをいう。たとえば、通常メール表示モードとは、ユーザの要求に応じて今まで受信したメールのインデックスを全て表示すると共に、その中から選択された一つのメールの全文を表示するためのモードである。通常、携帯電話等では、メールを表示するための画面と、機能選択のためのメニューが表示される画面とは異なる画面であるが、本実施形態では、この二つの画面を特に区別する必要がないので、情報処理装置1におけるメニュー画面も、通常メール表示モードにおける表示であるとして説明を進める。すなわち、特定メール表示モード以外の表示モードのことを、通常メール表示モードということにする。
【0063】
情報処理装置Aは、ユーザの要求に応じて、通常メール表示モードから特定メール表示モードに切り替えることによって、表示画面305を表示画面304に戻し、切替前におけるチャットメールの内容を再現する。
【0064】
図2に示したように、情報処理装置1は、指定されている特定ユーザとの間でメールを送受信する際、画面表示を特定メール表示モードにすることで、特定ユーザとの間で送受信したメールを時系列的に表示し、さらに、作成中のメールを画面表示する。また、通常メールを受信したときのユーザは、メールを返信する際、任意に通常メール表示モードでの画面表示に設定することができる。これにより、お互いの情報処理装置において、お互いの送受信メールのみを画面表示することが可能となるので、チャットのようにリアルタイムなコミュニケーションを実現することができる。
【0065】
以下、情報処理装置1の構成および動作について詳しく説明する。
図3は、情報処理装置1の機能的構成を示すブロック図である。図3において、情報処理装置1は、メール送信部101と、メール受信部102と、メール作成部103と、表示部104と、制御部105と、特定ユーザ登録処理部106と、履歴記憶部107と、メール整理部108と、メール記憶部109、切替位置記憶部110と、定型文記憶部111とを備える。
【0066】
メール送信部101は、制御部105から通知された送信対象のメールを送信し、送信結果(送信完了)を制御部105に通知する。
【0067】
メール受信部102は、自端末宛に送信されたメールを受信し、受信したメールを制御部105に通知する。
【0068】
メール作成部103は、メール作成用の画面を表示部104に表示させるよう制御部105に通知し、送信先のメールアドレスの設定や送信文書の入力制御等を行い、送信メールを作成する。
【0069】
表示部104は、制御部105からの指示に応じて、メールの作成画面や受信したメール、メニュー画面等を表示する。上述のように、表示部104による表示画面のモードは、特定メール表示モードと通常メール表示モードとに分類される。表示部104は、制御部105から指示された表示モードに適した画面で、メールを表示する。特定メール表示モードでの送受信メールの表示が指示された場合、表示部104は、送受信したメールの本文のみを、送受信順に順次画面表示していく。特定メール表示モードにおける画面表示の一例は、図2における表示画面301〜304である。通常メール表示モードでの送受信メールの表示が指示された場合、表示部104は、たとえば、指定された一つの送受信メールのみを画面表示する。通常メール表示モードにおける受信メールの画面表示の一例は、図2における表示画面305である。
【0070】
表示部104は、制御部105からメール作成画面の表示指示を受けた際、現在の表示モードに適合するメール作成用の画面を表示する。特定メール表示モードにおけるメール作成用の画面の一例は、図2の表示画面301,302である。
【0071】
特定ユーザ登録処理部106は、特定メール表示モードでメールを表示すべき対象となるユーザ(特定ユーザ)を登録する記録部であると共に、必要に応じて、登録内容の追加、変更および削除を行うための処理部である。特定ユーザ登録処理部106に登録されている特定ユーザは、チャットグループ単位で管理されている。チャットグループとは、ユーザが同時にチャットメールをしたい仲間の集合のことである。たとえば、チャットグループは、所属先や趣味、連絡先等、ユーザの指定に応じてグループ分けされる。図4は、特定ユーザ登録処理部106に登録されている特定ユーザの一例を示す図である。図4に示すように、特定ユーザ登録処理部106には、チャットグループ毎に、当該グループに属するユーザに関する情報(メールアドレス等)が登録されている。また、特定ユーザ登録処理部106は、特定メール表示モードでメールを送受信している最中に、特定ユーザを追加および削除することができる。なお、特定ユーザは、予め登録されていてもよいし、メール送信時に指定されることで登録されてもよい。
【0072】
制御部105は、特定ユーザからのメールを送受信順に並ぶように表示部104に表示させる特定メール表示制御機能と、送受信されたメールの内、任意の一つのメールに含まれるメッセージを表示部104に表示させる通常メール表示制御機能と、現在の表示モードを保持し、特定メール表示モードと通常メール表示モードとの切り替えを制御する表示モード制御機能とを備える処理装置である。
【0073】
制御部105は、受信メールの送信元ユーザが特定ユーザであるか否かを判断し、判断結果に応じて表示モードを決定し、必要に応じて表示モードを切り替え、表示部104に、表示モードに適した表示をさせる。制御部105は、表示モードを特定メール表示モードから通常メール表示モードに切り替えた時点での、表示内容に関する情報を切替位置記憶部110に格納する。
【0074】
制御部105は、表示モードを特定メール表示モードから通常メール表示モードに切り替えた後、再び特定メール表示モードに戻る場合、切り替えた時点での表示内容を再現するか、あるいは、戻るまでの間、特定ユーザとの間で送受信されたメールに含まれるメッセージも送受信順に並ぶように表示することによって切り替えた時点での表示内容を再現する。なお、特定メール表示モードに戻るまでの間に受信されたメールが存在しない場合、制御部105は、結果的には、切り替えた時点での表示内容を再現することとなる。
【0075】
制御部105は、ユーザからの入力指示に基づき、特定メール表示モードの開始や終了を制御する。制御部105は、メール受信部102やメール作成部103から通知されてくる送受信メールのメール記憶部109への格納を制御する。
【0076】
制御部105は、送受信したメールが特定ユーザからのメールまたは特定ユーザへのメールであるとき、当該メールをメール記憶部109に格納すると共に、チャット履歴記憶部107に送受信に関する履歴(以下、チャット履歴という)を格納する。
【0077】
制御部105は、送受信メールが特定ユーザからのメールまたは特定ユーザへのメールでない場合、当該メールをメール記憶部109に格納するのみで、その送受信履歴を設定しない。
【0078】
制御部105は、ユーザから、チャットメールの終了指示があった場合、チャットメールを終了する旨をメール整理部108に通知し、チャットメール中に使用したメールおよび対応するチャット履歴をメール記憶部109および履歴記憶部107から削除させる。
【0079】
メール記憶部109は、制御部105からの制御に基づいて、送受信したメールを記憶する。
【0080】
履歴記憶部107は、チャット履歴を記憶する。図5は、チャット履歴の一例を示す図である。図5に示すように、チャット履歴は、チャットグループ毎に、当該グループに属するメールのメール記憶部109での格納位置を送受信順に登録している。チャット履歴は、チャットメールの内容をチャットメール終了後に確認したり、他のユーザにチャットメール内容を伝達したりするときに利用される。なお、一つのグループ内でのチャット履歴の構成の仕方としては、チャット開始から終了までの1回分のチャット内容を一つのチャット履歴としてもよいし、複数回の内容を連続させて一つのチャット履歴としてもよいし、1回分のチャット内容から必要な部分のみを切り出して一つのチャット履歴としてもよい。グループの設定およびグループ内でのチャット履歴の構成は、制御部105によって行われる。
【0081】
メール整理部108は、特定メール表示モードで表示されたメールおよび対応するチャット履歴を、チャットグループ単位で一括破棄する。一括破棄のタイミングは、チャットメール終了時か、あるいは、ユーザからの指示による時である。なお、メール整理部108は、チャットメール終了時に自動破棄する際、ユーザに確認を求め、ユーザの了承を得られた場合のみ自動破棄してもよい。
【0082】
切替位置記憶部110は、制御部105からの指示に応じて、メール記憶部109に格納したメールの格納位置をグループ単位で記憶する。この格納位置は、特定メール表示モードから通常メール表示モードへの切り替えが行われた後、再び通常メール表示モードに戻る際に使用されるので、以後、切替位置と呼ぶことにする。
【0083】
図6は、切替位置記憶部110に格納されている情報の一例を示す図である。図6に示すように、切替位置記憶部110には、チャットグループ毎に切替位置が格納されている。たとえば、チャットグループ“クラスメイト”の切替位置は、“3456”であることが分かる。すなわち、チャットグループ“クラスメイト”のチャットは、格納位置が“3456”のメールを受信した段階で、通常メール表示モードに切り替えられていることが分かる。また、チャットグループ“クラブ仲間”の切替位置は、“5432”であることが分かる。ここで、チャットグループ“クラブ仲間”について、図5の例を参照すると、格納位置が“5432”のメール以降にも、情報処理装置1は、格納位置が“6543”および“7654”のメールを受信していることが分かる。
【0084】
定型文記憶部111は、特定メール表示モードにおいて、メールを作成する際に使用する定型文を記憶する。定型文には、予め登録されている定型文、および制御部105から登録指示のあった定型文がある。制御部105から登録される定型文は、過去に受信したメールに含まれるメッセージであってもよいし、ユーザが入力した文章であってもよい。
【0085】
次に、情報処理装置1の動作について詳しく説明する。
図7は、通常メール表示モードでメールを作成する際の情報処理装置1の動作を示すフローチャートである。以下、図7を参照しながら、通常メール表示モードでメールを作成する際の情報処理装置1の動作について説明する。なお、下記の説明から分かるように、通常メール表示モードでは、特定ユーザに対するメールも作成することができる。なお、先述しているように、本実施形態で用いられるメールは、特別なものではなく、従来から用いられているメールであることを再度確認しておく。
【0086】
まず、メール作成部103がユーザからのメール作成要求を受け取った場合、制御部105は、現在の表示モードである通常メール表示モードにおけるメール作成用の画面を表示部104に表示させる(ステップS101)。
【0087】
次に、メール作成部103は、ユーザの入力に基づいて、メール本文を作成し、送信相手(送信先メールアドレス等)を設定して、送信メールを作成する(ステップS102)。
【0088】
次に、メール作成部103は、ユーザから送信指示があるか否かを判断する(ステップS103)。送信指示がない場合、メール作成部103は、ユーザから送信中止の指示があるか否かを判断する(ステップS111)。送信中止の指示がない場合、メール作成部103は、ステップS102の動作に戻り、メールの作成を続行する。一方、送信中止の指示がある場合、メール作成部103は、メールの作成および送信を中止し、処理を終了する。なお、メール作成部103は、送信中止時に、作成途中のメール本文を、作成途中メールとして、情報処理装置1内のメモリ(図示せず)に格納しておき、後から再利用してもよい。
【0089】
一方、ステップS103の動作において、送信要求があると判断された場合、制御部105は、特定ユーザ登録処理部106を参照して、メール作成部103によって作成されたメールの送信先が特定ユーザであるか否かを判断する(ステップS104)。
【0090】
送信先ユーザが特定ユーザでない場合、制御部105は、送信対象のメールをメール記憶部109に格納し(ステップS109)、当該メールをメール送信部101に通知して、メールを送信させ(ステップS110)、処理を終了する。
【0091】
一方、送信先ユーザが特定ユーザである場合、制御部105は、送信対象のメールをメール記憶部109に格納すると共に、履歴記憶部107における送信先の特定ユーザが所属するチャットグループのチャット履歴に、当該送信対象のメールの格納位置を追加して、チャット履歴を更新する(ステップS105)。次に、制御部105は、現在の表示モードを通常メール表示モードから特定メール表示モードに切り替える(ステップS106)。
【0092】
次に、制御部105は、送信対象のメールをメール送信部101に通知して、当該メールを送信させる(ステップS107)。その後、制御部105は、表示部104に対して、特定メール表示モードで画面表示するよう指示し、表示部104に先ほど送信したメールを送受信順に表示させ(ステップS108)、処理を終了する。具体的には、ステップS108の動作において、制御部105は、送信先ユーザが属するチャットグループで、初めてメールが送信された場合、送信したメールに含まれるメッセージが先頭になるように表示部104に表示させ、一方、初めてでない場合、当該グループに属する今までに送受信したメールに含まれるメッセージを送受信順に並ぶように表示すると共に、送信したメールに含まれるメッセージが最新の位置にくるように表示する。
【0093】
なお、ステップS106の動作では、自動的に特定メール表示モードへ画面表示を切り替えることとしたが、ユーザの指示に応じて切り替えることとしてもよい。
【0094】
図8は、特定メール表示モードでメールを作成する際の情報処理装置1の動作を示すフローチャートである。情報処理装置1は、特定ユーザにメールを送信した場合における自動切り替え時(図7のステップS106)の他、ユーザが特定メール表示モード(チャットメール)の開始を指定することによっても、特定メール表示モードとなる。以下、図8を参照しながら、特定メール表示モードでメールを作成する際の情報処理装置1の動作について説明する。
【0095】
まず、制御部105は、メール作成部103がメールの作成を開始した場合、表示部104に対して、特定メール表示モードでのメール作成画面を表示させる(ステップS201)。次に、メール作成部103は、ユーザの入力に基づいて、メール本文を作成し、送信先ユーザ(送信先メールアドレス)を設定して、送信対象のメールを作成する(ステップS202)。メール作成処理(ステップS202)については、図9を用いて後述する。
【0096】
次に、メール作成部103は、ユーザからメール送信の指示があるか否かを判断する(ステップS203)。送信指示がない場合、メール作成部103は、ユーザから送信中止の指示があるか否かを判断する(ステップS211)。送信中止の指示がない場合、メール作成部103は、ステップS202の動作に戻り、メール作成を続行する。一方、送信中止の指示がある場合、メール作成部103は、メールの作成および送信を中止し、処理を終了する。なお、メール作成部103は、送信中止時に、作成途中のメール本文を、作成途中メールとしてメモリ(図示せず)に格納し、後から再利用してもよい。
【0097】
一方、ステップS203の動作において、送信指示があると判断された場合、制御部105は、メール作成部103において作成されたメールを参照して、送信先ユーザが指定されているか否かを判断する(ステップS204)。
【0098】
送信先ユーザが指定されていない場合、制御部105は、特定ユーザ登録処理部106を参照して、特定ユーザが登録されているか否かを判断する(ステップS205)。特定ユーザが登録されていない場合、制御部105は、メール作成部103に対して、ステップS202の動作に戻るよう指示し、メールの作成を継続させ、送信先ユーザを指定させる。一方、特定ユーザが登録されている場合、制御部105は、登録されている特定ユーザを送信先ユーザとして(ステップS206)、ステップS208の動作に進む。なお、複数のチャットグループが登録されている場合、制御部105は、ユーザに選択させたチャットグループに属する特定ユーザを送信先ユーザとするか、あるいは、現在チャットメール中のチャットグループを認識して、当該チャットグループに属する特定ユーザを送信先ユーザとする。
【0099】
一方、ステップS204の動作において、送信先ユーザが指定されていると判断した場合、制御部105は、指定されている送信先ユーザを、特定ユーザとして、特定ユーザ登録処理部106に追加登録し(ステップS207)、ステップS208の動作に進む。ここで、既に特定ユーザとして登録済みの場合、制御部105は、追加登録しないこととする。また、制御部105は、追加登録すべきユーザの属するチャットグループが不明の場合、現在チャットメール中のチャットグループを当該ユーザのチャットグループとして登録する。なお、制御部105は、ユーザの選択によってチャットグループを指定させるようにしてもよい。
【0100】
ステップS208において、制御部105は、送信対象のメールをメール記憶部109に格納すると共に、履歴記憶部107における送信先の特定ユーザが所属するチャットグループのチャット履歴に当該送信対象のメールの格納位置を追加して、チャット履歴を更新する。
【0101】
次に、制御部105は、メール送信部101にメールを通知して、送信させる(ステップS209)。その後、制御部105は、送信したメールに含まれるメッセージが送受信順に従って並ぶように、表示部104に表示させ(ステップS210)、処理を終了する。
【0102】
図9は、上記ステップS202におけるメール作成処理を実行中のメール作成部103の動作の詳細を示したフローチャートである。以下、図9を参照しながら、メール作成処理について詳述する。
【0103】
まず、メール作成部103は、ユーザに送信先の指定を要求する(ステップS301)。次に、メール作成部103は、送信先を設定する(ステップS302)。具体的には、メール作成部103は、指定がある場合、当該送信先をそのまま送信先とし、チャットグループで指定された場合、当該チャットグループに属するユーザ全てを送信先とし、指定がない場合、送信先を設定せずに次の動作に進む。
【0104】
次に、メール作成部103は、ユーザから定型文を用いる旨の指示があるか否かを判断する(ステップS303)。
【0105】
定型文を用いる旨の指示がある場合、メール作成部103は、指定された定型文でメール文を作成し(ステップS304)、ステップS306の動作に進む。一方、定型文を用いる旨の指示がない場合、メール作成部103は、ユーザが入力する文字でメール文を作成し(ステップS305)、ステップS306の動作に進む。
【0106】
ステップS306において、メール作成部103は、現在表示中のチャットグループで送受信されたメッセージを一緒に送信するか否かを判断する(ステップS306)。この判断は、ユーザからの指示に基づいて行われてもよいし、設定内容に基づいて行われてもよい。
【0107】
送信しない場合、メール作成部103は、そのまま処理を終了する。一方、送信する場合、メール作成部103は、現在表示中のメッセージの内、送信したいメッセージの範囲をユーザに指定させる(ステップS307)。指定される範囲は、送受信されたメールに含まれるメッセージの全部かまたは一部である。なお、メール作成部103は、自動的に全てを指定してもよい。
【0108】
次に、メール作成部103は、指定された範囲のメッセージを送信予定のメール文に付加することによって、最終的なメール文を作成し(ステップS308)、処理を終了する。付加する位置は、送信予定のメール文の先頭であっても、末尾であってもよい。メール作成部103は、付加するメール文を、チャット履歴から再現してもよいし、表示用のバッファメモリ(図示せず)から作成してもよい。
【0109】
図10は、メールを受信したときの情報処理装置1の動作を示すフローチャートである。以下、図10を参照しながら、メールを受信したときの情報処理装置1の動作について説明する。まず、メール受信部102は、メールを受信した場合、制御部105に対して、メールを受信した旨を割り込み通知する(ステップS401)。
【0110】
この割り込み通知に対し、制御部105は、特定ユーザ登録処理部106を参照して、受信したメールの送信元が特定ユーザであるか否かを判断する(ステップS402)。
【0111】
受信したメールの送信元ユーザが特定ユーザである場合、制御部105は、受信したメールをメール記憶部109に格納すると共に、履歴記憶部107のチャット履歴を更新する(ステップS403)。具体的には、制御部105は、受信したメールの送信元ユーザが属するチャットグループを判断して、当該チャットグループについてのチャット履歴の最後尾に、受信したメールの格納位置を追加する。
【0112】
次に、制御部105は、特定ユーザ用のメール着信音をスピーカ(図示せず)に出力させ、バイブレーション装置(図示せず)を振動させることによって、ユーザに対して特定メールの受信を通知する(ステップS404)。なお、ユーザが、マナーモードや音量OFFを指定することにより、メール着信音の鳴動を禁止するなどの設定が可能である。
【0113】
次に、制御部105は、現在の表示モードが特定メール表示モードであるか否かを判断する(ステップS405)。特定メール表示モードである場合、制御部105は、受信した特定メールの送信元のユーザが属するチャットグループが、現在表示中のチャットグループと同一であるか否か判断する(ステップS410)。同一である場合、制御部105は、受信メールが送受信順に並ぶように表示部104に表示させ(ステップS409)、処理を終了する。一方、同一でない場合、制御部105は、処理を終了する。
【0114】
一方、ステップS405において、特定メール表示モードでないと判断した場合、制御部105は、現在、メールを表示中であるか否かを判断する(ステップS406)。
【0115】
メールを表示中であると判断した場合、制御部105は、特定ユーザからのメールを受信した旨をピクト表示によってユーザに通知し(ステップS407)、処理を終了する。
【0116】
一方、ステップS406において、現在、メールを表示中でないと判断した場合、制御部105は、表示モードを特定メール表示モードに切り替え(ステップS408)、受信したメールを送受信順に並ぶように表示部104に表示させ(ステップS409)、処理を終了する。なお、ここでの表示画面の一例は、図2の表示画面303に示している。情報処理装置Cからメール「じゃあ私も」を受信した情報処理装置Aは、送受信順に4つのメッセージを画面表示する。これら4つのメールを送受信した履歴が、チャット履歴記憶部107に格納されていることとなる。
【0117】
ステップS402からの動作説明に戻る。
一方、ステップS402において、受信した電子メールの送信元ユーザが特定ユーザでないと判断した場合、制御部105は、受信したメールをメール記憶部109に格納し(ステップS411)、通常メール用の着信音を鳴動し(ステップS412)、ピクト表示によりメールの受信をユーザに通知する(ステップS413)。なお、ユーザが、マナーモードや音量OFFを指定することにより、メール着信音の鳴動を禁止するなど、設定が可能である。
【0118】
次に、制御部105は、受信したメールの内容を表示する旨の指示がユーザによってなされるか否かを判断する(ステップS414)。内容表示指示がなされない場合、制御部105は、処理を終了する。一方、内容の表示指示がなされた場合、制御部105は、現在の表示モードが、特定メール表示モードであるか否かを判断する(ステップS415)。
【0119】
現在の表示モードが特定メール表示モードである場合、制御部105は、現在進行中のチャットメールにおいて、最も最近表示された送信メールまたは受信メールの格納位置を、進行中のチャットグループの切替位置として、切替位置記憶部110に格納する(ステップS416)。次に、制御部105は、表示モードを通常メール表示モードに切り替え(ステップS417)、ステップS418の動作に進む。
【0120】
一方、現在の表示モードが特定メール表示モードでない場合、制御部105は、ステップS418の動作に進む。
【0121】
ステップS418の動作において、制御部105は、内容表示指示のあったメールを表示部104に画面表示させる。なお、ここでの表示画面の一例は、図2の表示画面305に示している。情報処理装置Aは、情報処理装置Dからのメールを受信し、表示モードを切り替え、当該受信メールを、通常メール表示モードで画面表示する。
【0122】
次に、制御部105は、返信処理をして(ステップS419)、処理を終了する。
【0123】
図11は、ステップS419における返信処理の詳細を示したフローチャートである。以下、図11を参照しながら、返信処理について説明する。
【0124】
まず、制御部105は、ユーザからの返信指示があるか否かを判断する(ステップS420)。返信指示がない場合、制御部105は、処理を終了する。一方、返信指示がある場合、制御部105は、特定ユーザへ返信する旨の指示があるか否かを判断する(ステップS421)。特定ユーザへ返信する旨の指示がある場合、制御部105は、表示モードを特定メール表示モードに切り替え(ステップS422)、返信先のユーザが属するチャットグループをユーザに指定させ(ステップS423)、特定メール表示モードによるメール作成画面を表示部104に表示させて、メール作成部103にメールを作成させ(ステップS424)、処理を終了する。ここで、メール作成画面を表示させる際、制御部105は、受信したメールを時系列的に表示させてもよいし、表示させなくてもよい。また、制御部105は、特定ユーザに返信する旨の指示があったとしても、自動的に特定メール表示モードへ切り替えずに、ユーザからの指示に応じて、特定メール表示モードへ切り替えることとしてもよい。
【0125】
一方、ステップS421において、特定メールとして返信する旨の指示がなかった場合、制御部105は、通常メール表示モードによるメール作成画面を表示部104に表示させて、メール作成部103にメールを作成させ(ステップS425)、処理を終了する。
【0126】
図12は、ユーザからメールの表示指示があった場合における情報処理装置1の動作を示すフローチャートである。以下、図12を参照しながら、ユーザからメールの表示指示があった場合の情報処理装置1の動作について説明する。
【0127】
まず、制御部105は、ユーザからのメールの表示指示を受け付ける(ステップS501)。次に、制御部105は、現在の表示モードを判断する(ステップS502)。
【0128】
現在の表示モードが特定メール表示モードである場合、制御部105は、表示モードを通常メール表示モードへ切り替える(ステップS503)。次に、制御部105は、表示指示があった受信メールの内容を表示部104に表示させ(ステップS504)、処理を終了する。
【0129】
一方、現在の表示モードが通常メール表示モードである場合、制御部105は、ユーザから、チャットを再現する旨の指示があるのか、それとも、単にメールの内容を表示する旨の指示があるのかを判断する(ステップS505)。ユーザからの指示がチャットを再現する旨の指示である場合、制御部105は、チャット履歴記憶部107に格納されているチャット履歴を参照して、メール記憶部109に格納されているメールから、表示対象とするメールを全て取得して、チャットメールの内容を再現して表示し(ステップS506)、処理を終了する。一方、ユーザからの指示がメールの内容を表示する旨の指示である場合、制御部105は、指示されたメール(送信元が特定ユーザであるか、送信先が特定ユーザであるか、送信元が通常ユーザであるか、または送信先が通常ユーザであるかは問わない)を、メール記憶部109から読み出し、内容を表示部104に表示させ(ステップS507)、処理を終了する。
【0130】
図13は、ステップS506におけるチャット再現表示処理を実行したときの制御部105の動作の詳細を示すフローチャートである。以下、図13を参照しながら、特定メール再現表示処理における制御部105の動作について説明する。
【0131】
まず、制御部105は、ユーザに、表示対象とするチャットグループを指定させる(ステップS601)。次に、制御部105は、ユーザからの指示に基づいて、最新のメールまでを表示対象とするか否かを判断する(ステップS602)。なお、この判断は、予め設定されている内容に基づいて行われてもよい。
【0132】
最新のメールまでを表示対象とする場合、制御部105は、履歴記憶部107を参照して、表示対象としているチャットグループの最新のメールまでのそれぞれの格納位置を取得し(ステップS603)、ステップS606の処理に進む。
【0133】
一方、最新のメールまでを表示対象としない場合、制御部105は、切替位置記憶部110を参照して、表示対象としているチャットグループの切替位置を読み出す(ステップS604)。次に、制御部105は、履歴記憶部107を参照して、表示対象としているチャットグループについて、読み出した切替位置までのメールの格納位置をそれぞれ取得し(ステップS605)、ステップS606の処理に進む。
【0134】
ステップS606において、制御部105は、ステップS603またはS605で取得した格納位置に対応するメールを、メール記憶部109から読み出す。次に、制御部105は、読み出したメールに含まれるメッセージを送受信順に並べて、チャットメールを再現した表示用のデータを作成する(ステップS607)。
【0135】
その後、制御部105は、表示モードを特定メール表示モードに切り替え(ステップS608)、先ほど作成した表示用のデータに基づいて、チャットメー
ルを再現して表示し(ステップS609)、処理を終了する。制御部105は、チャットメールを再現した場合、ユーザからの指示に応じて、メールの一部または全部をコピーし、定型文記憶部111に格納してもよい。
【0136】
図14は、メール整理部108の動作を示すフローチャートである。以下、図14を参照しながら、メール整理部108の動作について説明する。
【0137】
まず、メール整理部108は、制御部105からチャットメールの終了通知があるか否かを判断する(ステップS701)。終了通知がない場合、メール整理部108は、処理を終了する。
【0138】
一方、終了通知がある場合、メール整理部108は、終了通知のあったチャットグループを認識する(ステップS702)。次に、履歴記憶部107を参照して、認識したチャットグループに属するメールの格納位置を認識し、当該格納位置に格納されているメールをメール記憶部109から消去する(ステップS703)。次に、メール整理部108は、当該チャットグループについてのチャット履歴に登録されているメール格納位置をクリアして(ステップS704)、処理を終了する。
【0139】
このように、本実施形態によれば、情報処理装置1は、指定された特定ユーザとの間で、メールを送受信する際、画面表示を特定メール表示モードでの表示に設定し、特定ユーザとの間で送受信したメール及び作成中のメールを、送受信順に並ぶように画面表示することとなるので、チャットのようにリアルタイムなコミュニケーションを実現することが可能となる。
【0140】
また、送受信されるメールは、一般的に用いられている通常の電子メールであるので、専用のチャットサーバー等のインフラを必要とせずに、メッセージを交換して、チャットを実現することが可能となる。
【0141】
さらに、情報処理装置1は、チャットメールをする対象のユーザをグループ分けし、グループ単位でチャットメールをすることが可能となる。
【0142】
また、情報処理装置1は、特定メール表示モードでメールを交換している最中に、特定ユーザ以外のユーザからのメールを受信した場合、画面表示を切り替えてメールの内容を確認することができる。
【0143】
さらに、情報処理装置1は、切り替えた後、再び特定メール表示モードに戻る場合、少なくとも切り替えた時点の表示内容を再現することができるので、ユーザはチャットでのコミュニケーションを取りやすくなる。
【0144】
また、チャットメールの再現に際して、情報処理装置1は、特定メールの送受信履歴を用いることとなるので、チャットメールの内容を全てメモリしておく場合と比べ、メモリの使用量を低減することが可能となる。
【0145】
また、情報処理装置1は、チャットメールの最中に、特定ユーザを登録および/または削除することができるので、チャットでコミュニケーションを取る際に便利である。
【0146】
さらに、情報処理装置1は、特定メール表示モードでの画面表示で表示を行ったメールの履歴を保存することにより、チャットメールの内容をチャットメール終了後に確認することや、他のユーザにチャットメール内容を簡単に伝達することなどが可能となる。
【0147】
さらに、情報処理装置1は、特定メール表示モードで表示を行った送受信メール全てをまとめて破棄することにより、限られたメール保存領域を浪費せず有効に利用することができる。
【0148】
また、情報処理装置1は、特定メール表示モードにおいて、送信先メールアドレスなどを入力することなく、メール本文のみの入力により、メールを送信することが可能である。
【0149】
なお、特定メール表示モードから通常メール表示モードへの切り替えや、通常メール表示モードから特定メール表示モードへの切り替えは、本実施形態で説明したタイミング以外の任意のタイミングで行われるとしてもよい。
【0150】
なお、本実施形態において、情報処理装置1は、特定ユーザからメールを受信した場合、強制的に特定メール表示モードに切り替えて、表示することとしたが、強制的に切り替えずに、特定メール表示モード中に特定ユーザから受信したメールのみをチャットのように表示して、それ以外の場合は、通常のメールとして扱って、ユーザからの指示に応じて、特定メール表示モードでの表示となるようにしてもよい。この場合、たとえば、情報処理装置1は、通常メール表示モードに設定されている間に、特定ユーザからのメールを受信した場合、通常メール表示モードでは表示するが、メール受信後に特定メール表示モードに切り替えたとしても当該メールを表示しないとしてもよい。また、情報処理装置1は、通常メール表示モードに設定されている間に、特定ユーザからのメールを受信した場合、メール受信後に特定メール表示モードに切り替えたら、特定メール表示モードで表示するとしてもよい。
【0151】
なお、本実施形態では、チャットメール終了時に使用したメールを一括破棄することとしたが、チャットメール終了後の任意のタイミングでユーザからの指示に従い、一括破棄してもよいし、一部だけ破棄してもよい。
【0152】
なお、メール記憶部109へメールを格納する際、制御部105は、特定メール表示モードでの表示対象ユーザからの受信メールのみ分離して、別領域に格納してもよいし、各メール毎に表示モードの判別ができる情報を付加して格納してもよい。
【0153】
また、メール記憶部109の記憶領域が不足したときのために、制御部105は、削除するメールの優先順位を別々に設定するなどして保護機能を分離するようにしてもよい。たとえば、特定メールの削除順位を上位にし、通常メールの削除順位を下位にするようにすればよい。
【0154】
なお、特定メール表示モードへの切り替えは、ユーザによって任意のタイミングで行われてもよいし、特定のユーザや特定のアドレスに対して、電子メールを返信したり送信したりするタイミングで自動的に行われてもよい。
【0155】
なお、制御部105は、着呼や中断キーの押下などにより画面表示が切り替わった場合でも、任意に表示モードを切り替えて、メール送受信を再開してもよい。
【0156】
なお、特定ユーザ登録処理部106は、ユーザからの指示に応じて、チャットメール中に、特定ユーザを追加したり、逆にチャットグループから削除したりしてもよい。
【0157】
なお、上記で説明したような動作をコンピュータ装置に実行させるプログラムを、コンピュータ装置にインストールすることによって、本実施形態のような情報処理装置を実現してもよい。コンピュータ装置としては、プログラムがインストール可能な携帯電話や携帯情報端末等を用いればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置1を用いたシステムの一例の全体構成を示す図である。
【図2】情報処理装置1における表示画面の一例を示す図である。
【図3】情報処理装置1の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】特定ユーザ登録処理部106に登録されている特定ユーザの一例を示す図である。
【図5】チャット履歴の一例を示す図である。
【図6】切替位置記憶部110に格納されている情報の一例を示す図である。
【図7】通常メール表示モードでメールを作成する際の情報処理装置1の動作を示すフローチャートである。
【図8】特定メール表示モードでメールを作成する際の情報処理装置1の動作を示すフローチャートである。
【図9】ステップS202におけるメール作成処理を実行中のメール作成部103の動作の詳細を示したフローチャートである。
【図10】メールを受信したときの情報処理装置1の動作を示すフローチャートである。
【図11】ステップS419における返信処理の詳細を示したフローチャートである。
【図12】ユーザからメールの表示指示があった場合における情報処理装置1の動作を示すフローチャートである。
【図13】ステップS506におけるチャット再現表示処理を実行したときの制御部105の動作の詳細を示したフローチャートである。
【図14】メール整理部108の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…情報処理装置
101…メール送信部
102…メール受信部
103…メール作成部
104…表示部
105…制御部
106…特定ユーザ登録処理部
107…履歴記憶部
108…メール整理部
109…メール記憶部
110…切替位置記憶部
111…定型文記憶部

Claims (20)

  1. ネットワークを介して、他の通信端末との間で電子メールを送受信し、送受信した電子メールを表示するための情報処理装置であって、
    送受信順にメッセージを表示すべきメールの送信元である特定ユーザとの間で送受信した電子メールに含まれるメッセージ送受信順に並ぶように表示する特定メール表示手段と、
    送受信された電子メールに含まれるメッセージを表示する通常メール表示手段と、
    前記特定メール表示手段による表示と前記通常メール表示手段による表示との相互の切り替えを制御する表示モード制御手段とを備え、
    前記表示モード制御手段は、前記特定メール表示手段による表示中に、前記特定ユーザ以外のユーザからのメールを受信した場合、前記通常メール表示手段による表示に切り替えた後で、前記特定メール表示手段による表示に戻る際、少なくとも、前記特定メール表示手段による表示から前記通常メール表示手段による表示に切り替えた時点の表示内容を、前記特定メール表示手段に再現させることを特徴とする、情報処理装置。
  2. さらに、前記特定ユーザとの間で送受信した電子メールの送受信履歴を記憶する履歴記憶手段を備え、
    前記表示モード制御手段は、前記特定メール表示手段による表示から前記通常メール表示手段による表示に切り替える際、前記履歴記憶手段に格納されている最新の送受信履歴を記憶し、前記特定メール表示手段による表示に戻る際、記憶した当該最新の送受信履歴に基づいて、前記特定メール表示手段による表示から前記通常メール表示手段による表示に切り替えた時点の表示内容を、前記特定メール表示手段に再現させることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. さらに、前記特定ユーザとの間で送受信した電子メールを記憶するメール記憶手段と、
    前記特定ユーザとの間で送受信した電子メールに対応する送受信履歴を所定期間記憶する履歴記憶手段とを備え、
    前記表示モード制御手段は、前記特定メール表示手段による表示に戻る際、前記履歴記憶手段に格納されている送受信履歴を取得し、前記送受信履歴に対応する電子メールを前記メール記憶手段から読み出し、読み出した電子メールに含まれるメッセージを、送受信順に並ぶように前記特定メール表示手段に表示させることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  4. さらに、前記特定メール表示手段による表示中に、他のユーザ宛に送信すべき電子メールを作成するメール作成手段を備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記メール作成手段は、予め登録されている定型文に従って、電子メールを作成することを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記メール作成手段は、宛先が全ての前記特定ユーザであるとして、電子メールを作成することを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置。
  7. 前記メール作成手段は、前記特定ユーザ以外のユーザ宛の電子メールを作成する際、それまでに前記特定メール表示手段によって表示されたメッセージの内容を含めた電子メールを作成することを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置。
  8. さらに、前記特定メール表示手段による表示に使用した電子メールをまとめて破棄するメール整理手段を備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記メール整理手段は、前記特定メール表示手段による表示が終了した際、自動的に、前記特定メール表示手段による表示に使用した電子メールをまとめて破棄することを特徴とする、請求項に記載の情報処理装置。
  10. さらに、前記特定メール表示手段による表示中に、前記特定ユーザを登録および/または削除するためのユーザ登録手段を備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 前記特定メール表示手段は、表示中に、前記特定ユーザからの電子メールが受信された場合、当該電子メールのメッセージを送受信順に従うように、追加表示することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  12. 前記特定メール表示手段は、表示中に、前記特定ユーザ以外のユーザからの電子メールが受信された場合、その旨を画面に表示することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  13. 前記表示モード制御手段は、前記特定ユーザからの電子メールが受信された場合、自動的に、特定メール表示手段による表示に切り替えることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  14. さらに、前記特定ユーザとの間で送受信した電子メールの送受信履歴を、グループ別に記憶する履歴記憶手段を備え、
    前記特定メール表示手段は、ユーザからの指示に応じて、前記履歴記憶手段を参照し、指示されたグループに属する電子メールに含まれるメッセージを送受信順に並ぶように再現して表示することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  15. 通信装置によって送受信される電子メールを表示するための方法であって、
    前記通信装置は、表示モードとして、
    送受信順にメッセージを表示すべきメールの送信元である特定ユーザとの間で送受信した電子メールに含まれるメッセージ送受信順に並ぶように表示する特定メール表示モードと、
    送受信された電子メールに含まれるメッセージを表示する通常メール表示モードとを有しており、
    前記特定メール表示モードによる表示中に、前記特定ユーザ以外のユーザからのメールを受信した場合、前記特定メール表示モードによる表示から前記通常メール表示モードによる表示に前記通信装置が切り替えるステップと、
    当該切り替えの後、前記特定メール表示モードによる表示に前記通信装置が戻るステップとを備え、
    前記特定メール表示モードによる表示に戻るステップでは、少なくとも、前記特定メール表示モードによる表示から前記通常メール表示モードによる表示に切り替えた時点の表示内容が、前記通信装置によって再現されて表示されることを特徴とする、情報処理方法。
  16. さらに、前記特定ユーザとの間で送受信した電子メールを前記通信装置が記憶するステップと、
    前記特定ユーザとの間で送受信した電子メールに対応する送受信履歴を前記通信装置が所定期間記憶するステップとを備え、
    前記特定メール表示モードによる表示に戻るステップにおいて、前記通信装置は、前記送受信履歴を取得し、前記送受信履歴に対応する電子メールを前記メール記憶手段から読み出し、読み出した電子メールに含まれるメッセージが、送受信順に並ぶように表ることを特徴とする、請求項15に記載の情報処理方法。
  17. さらに、前記特定メール表示モードによる表示が終了した場合、前記特定メール表示モードによる表示に使用した電子メールを前記通信装置が破棄するステップを備える、請求項15に記載の情報処理方法。
  18. ネットワークを介して送受信される電子メールを、コンピュータ装置に表示させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータ装置は、表示モードとして、
    送受信順にメッセージを表示すべきメールの送信元である特定ユーザとの間で送受信した電子メールに含まれるメッセージが送受信順に並ぶように表示する特定メール表示モードと、
    送受信された電子メールに含まれるメッセージを表示する通常メール表示モードとを有しており、
    前記特定メール表示モードによる表示中に、前記特定ユーザ以外のユーザからのメール を受信した場合、前記コンピュータ装置に対して、前記表示モードを、前記特定メール表示モードから前記通常メール表示モードに切り替えさせるステップと、
    当該切り替えの後、前記コンピュータ装置に対して、前記表示モードを前記特定メール表示モードに戻させるステップとを備え、
    前記特定メール表示モードに戻させるステップでは、少なくとも、前記特定メール表示モードによる表示から前記通常メール表示モードによる表示に切り替えた時点の表示内容を、前記コンピュータ装置に再現させて表示させることを特徴とする、情報処理プログラム。
  19. さらに、前記特定ユーザとの間で送受信した電子メールの送受信履歴を前記コンピュータ装置に記憶させるステップと、
    前記特定ユーザとの間で送受信した電子メールに対応する送受信履歴を前記通信装置が所定期間記憶するステップとを備え
    記特定メール表示モードに戻させるステップにおいて、前記送受信履歴を取得し、前記送受信履歴に対応する電子メールを前記メール記憶手段から読み出し、読み出した電子メールに含まれるメッセージが、送受信順に並ぶように前記コンピュータ装置に表示させることを特徴とする、請求項18に記載の情報処理プログラム。
  20. さらに、前記特定メール表示モードによる表示が終了した場合、前記特定メール表示モードによる表示に使用した電子メールを前記コンピュータ端末に破棄させるステップを備える、請求項18に記載の情報処理プログラム。
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