JP3835569B2 - 船外機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オイルパン内蔵の4サイクルエンジンをカウリング内に収納して成る船外機に関する。
【0002】
【従来の技術】
船外機は水面上で使用されるため、水からエンジンを保護するために該エンジンは一般にカウリングによって覆われており、カウリングには必要最小限の換気口が形成されている。このため、カウリング内の換気はエンジンへの吸入空気に頼ることとなり、エンジン運転中は該エンジンからの放熱によってカウリング内の空気が暖められてカウリング内の温度が上昇し易い。特に、4サイクルエンジンにあっては、2サイクルエンジンとは異なり、クランクケース内を新気が通らない上に潤滑油を循環させるため、潤滑油の温度が上昇してクランクケース周りからの放熱量が多くなる。
【0003】
而して、エンジン運転中に上述のようにカウリング内の温度が上昇すると、エンジンに吸入される空気の密度が低下するために充填効率が低下し、エンジン出力が低下して船艇の航走性能(速度や加速度)の低下を招くとともに、燃料供給ラインにおいて気泡やベーパーが発生してエンジンのアイドル不調や始動不良を招く他、補機や電装品等が熱的悪影響を受けるという問題が発生する。
【0004】
そこで、燃料供給ラインの一部をカウリング外へ露出させて冷却したり(実開平3−77060号公報参照)、エンジン上部にファンを設けてカウリング内の熱気をカウリング外へ強制的に排出する提案がなされている(特開平8−100647号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記提案においても、エンジンが停止すると冷却水はエンジンから排出されてしまい、ファンは停止されるため、カウリング内の換気も停止し、特に4サイクルエンジンの場合には潤滑油を貯留するオイルパンの熱容量が大きくなり、潤滑油からの放熱によってエンジン自体の温度も上昇し、カウリング内温度が上昇して前記問題が発生する。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、エンジン停止後においてもカウリング内の温度上昇を抑制し、燃料供給ラインでの気泡やベーパーの発生を防いでエンジンの始動不良を解消するとともに、補機や電装品等への熱的悪影響も解消することができる船外機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、上下2段のアッパカウルとボトムカウルとで構成されたカウリング内に、オイルパン内蔵の4サイクルエンジンを収納して成る船外機において、
前記カウリングの一部を自動で開閉する開閉式ダクトで構成し
バッテリ電源によって作動して前記開閉式ダクトを開閉するアクチュエータと、該アクチュエータの作動を制御してエンジン停止後一定時間が経過するまでの間又はカウリング内の温度が設定値を超えている間前記開閉式ダクトを開ける制御手段を設け、
前記カウリングの内壁に沿って配索されたリード線を介して前記アクチュエータを前記制御手段に電気的に接続するとともに、前記リード線の途中に2つのカプラーを介設し、前記アッパカウルを前記ボトムカウルに組み付けることによって前記2つのカプラー同士が接続されるよう構成したことを特徴とする。
【0009】
請求項記載の発明は、上下2段のアッパカウルとボトムカウルとで構成されたカウリング内に、オイルパン内蔵の4サイクルエンジンを収納して成る船外機において、
前記カウリングの一部を自動で開閉する開閉式ダクトで構成し
バッテリ電源によって作動する電動モータによって作動する電動モータによって駆動されるファンをカウリング内に設け、
カウリング内の熱気をカウリング外へ排出するための排出口をカウリングに形成するとともに、前記電動モータの作動を制御制御手段を設け
前記カウリングの内壁に沿って配索されたリード線を介して前記電動モータを前記バッテリ電源と前記制御手段に電気的に接続するとともに、前記リード線の途中に2つのカプラーを介設し、前記アッパカウルを前記ボトムカウルに組み付けることによって前記2つのカプラー同士が接続されるよう構成したことを特徴とする。
【0010】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記制御手段は、エンジン停止後一定時間が経過するまでの間又はカウリング内の温度が設定値を超えている間前記ファンを駆動するよう前記電動モータの作動を制御することを特徴とする。
【0011】
請求項記載の発明は、請求項又は記載の発明において、カウリング内へ外気を導入する吸気口と前記排気口とを隔壁によって分離したことを特徴とする。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項2,3又は記載の発明において、カウリング内へ外気を導入するための吸気ダクトのカウリング内への開口部と前記排気口とを側面視でカウリングの対角線上に配置したこと特徴とする。
【0013】
従って、請求項記載の発明によれば、エンジン停止後一定時間が経過するまでの間又はカウリング内の温度が設定値を超えている間は開閉式ダクトを開けるようにしたため、カウリング内の熱気が開閉式ダクトを通ってカウリング外へ排出され、エンジン停止後においてもカウリング内の温度上昇が抑制されて燃料供給ラインでの気泡やベーパーの発生が防がれ、エンジンの始動不良が解消されるとともに、補機や電装品等への熱的悪影響も解消される。
【0014】
請求項又は記載の発明によれば、少なくともエンジン停止時にはバッテリ電源によって作動する電動モータによってファンを駆動すれば、このファンによってカウリング内の熱気が排気口からカウリング外へ排出されるため、エンジン停止後においてもカウリング内の温度上昇が抑制されて燃料供給ラインでの気泡やベーパーの発生が防がれ、エンジンの始動不良が解消されるとともに、補機や電装品等への熱的悪影響も解消される。
【0015】
請求項記載の発明によれば、カウリングに開口する吸気口と排気口が隔壁によって分離されているため、エンジン作動中に排気口から排出されたカウリング内の熱気が吸気口からエンジンに吸引されることがなく、エンジンに高い充填効率が確保されてその性能低下が防がれる。
【0016】
請求項記載の発明によれば、カウリング内へ外気を導入するための吸気ダクトのカウリング内への開口部と排気口とが側面視でカウリングの対角線上に配置されているため、エンジン停止後に駆動されるファンによってカウリング内に側面視で対角線に沿う外気の流れが生じ、この外気の流れによってエンジンは効果的に冷却され、カウリング内の熱気は排気口からカウリング外へ排出される。
【0017】
【発明の実施の形態】
[第1発明]
以下に第1発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は本発明に係る船外機の側面図、図2は同船外機上部の側断面図である。
【0019】
先ず、図1に基づいて船外機1の全体構成を概説する。
【0020】
図1に示す船外機1は、クランプブラケット2によって不図示の船体の船尾板に取り付けられており、クランプブラケット2には船外機本体1aを弾性支持するスイベルブラケット3がチルト軸4によって上下に回動可能に枢着されている。
【0021】
而して、船外機本体1aはカウリング5とアッパケース6及びロアケース7とで構成されるハウジングを有しており、カウリング5は上下2段のアッパカウル5aとボトムカウル5bとで構成され、その内部には駆動源としての4サイクルエンジン8が収納されている。そして、この4サイクルエンジン8の上下に配されたクランク軸9には、アッパケース6及びロアケース7内に縦設されたドライブ軸10が連結されており、該ドライブ軸10の下端は前後進切換機構11を介してプロペラ軸12に連結されている。
【0022】
上記プロペラ軸12は前記ドライブ軸10に対して直角に前後方向(図1の左右方向)に配され、そのロアケース7外へ延出する後端部にはプロペラ13が結着されている。
【0023】
ところで、前記4サイクルエンジン8は水冷4気筒エンジンであって、これには4つの気筒が縦方向(上下方向)に配されており、各気筒に共通する前記クランク軸9は縦方向に配されている。そして、このエンジン8の下部にはオイルパン41が内蔵されている。尚、図2に詳細に示すように、エンジン8において、14はクランクケース、15はシリンダボディ、16はシリンダヘッド、17はシリンダヘッドカバーであり、シリンダボディ15内には上下方向に計4つのピストン(不図示)が水平方向に摺動自在に嵌装されており、各ピストンは不図示のコンロッドを介して前記クランク軸9に連結されている。
【0024】
而して、図2に示すように、カウリング5の上面後部にはモールディングエアダクト18が被着されており、該モールディングエアダクト18には吸気口18aが後方に向かって開口しており、その内部にはカウリング5の上面に立設された吸気ダクト19が収納されている。尚、吸気ダクト19は左右方向(図2の紙面垂直方向)に2つ設けられており、その上面が開口している。そして、吸気ダクト19の一方はエンジン8の吸気チャクバーに連結され、他方はカウリング5内に開口している。
【0025】
又、カウリング5の上面の一部は、上記モールディングエアダクト18に連なる開閉式ダクト20を構成しており、この開閉式ダクト20は、これに結着されたレバー21の中間部を軸22によってカウリング5に軸支することによってカウリング5に対して開閉可能に支持されている。
【0026】
上記開閉式ダクト20はカウリング5(アッパカウル5a)内に設置されたソレノイド23によって開閉されるものであって、ソレノイド23はカウリング5に突設されたステー24に支持されており、そのロッド23aの先端部は開閉式ダクト20の前記レバー21の端部に連結されている。そして、ソレノイド23はカウリング5の内壁に沿って配索されたリード線25を介してコントローラ26及び不図示のバッテリに電気的に接続されている。尚、ソレノイド23はカウリング5のアッパカウル5a側に設置されているのに対してコントローラ26とバッテリはボトムカウル5b側に設置されているため、リード線25の途中にはカプラー27A,27Bが介設されており、アッパカウル5aをボトムカウル5bに組み付けることによってカプラー27A,27Bが接続されてソレノイド23とコントローラ26及びバッテリとがリード線25を介して電気的に接続されるよう構成されている。
【0027】
而して、4サイクルエンジン8の作動中においては、コントローラ26はソレノイド23に通電せず、開閉式ダクト20は図2に実線にて示すように閉じている。
【0028】
そして、その後4サイクルエンジン8が停止されると、コントローラ26は一定時間だけ不図示のバッテリからリード線25を介してソレノイド23に通電する。すると、ソレノイド23のロッド23aが伸びて開閉式ダクト20のレバー21を軸22を中心として回動させるため、開閉式ダクト20は図2に鎖線にて示すように開く。
【0029】
従って、4サイクルエンジン8が停止してから一定時間が経過するまでの間、カウリング5内の熱気が開閉式ダクト20を通ってカウリング5外へ排出されるため、エンジン8の停止後においてもカウリング5内の温度上昇が抑制されて燃料供給ラインでの気泡やベーパーの発生が防がれ、4サイクルエンジン8の始動不良が解消されるとともに、補機や電装品等への熱的悪影響も解消される。
【0030】
尚、カウリング5内の雰囲気温度を検出し、この温度が設定値を超えている間はソレノイド23に通電して開閉式ダクト20を開くようにしても良い。或は、エンジン8の停止時に手動で開閉式ダクト20を開くようにしても良い。
[第2発明]
次に、第2発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0031】
<実施の形態1>
図3は第2発明の実施の形態1に係る船外機上部の側断面図、図4及び図5は排気ファンの駆動を制御するための電気回路図であり、図3においては図2に示したと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての説明は省略する。
【0032】
本実施の形態においては、カウリング5の上面に被着されたモールディングエアダクト18とカウリング5とで画成される空間がカウリング5に突設された隔壁28によって室S1と室S2とに区画されており、一方の室S1にはモールディングエアダクト18に形成された吸気口18aが開口し、他方の室S2にはモールディングエアダクト18の側部に形成された長円形の排気口18bが開口している。
【0033】
又、室S2には、カウリング5の上面に一体に立設された排気ダクト29が開口しており、この排気ダクト29内には円筒状のハウジング30がビス31によって取り付けられている。そして、ハウジング30内には不図示のバッテリによって作動する電動モータ32と、該電動モータ32によって回転駆動される排気ファン33が収納されている。尚、電動モータ32はカウリング5の内壁に沿って配索されたリード線25を介してコントローラ26及び不図示のバッテリに電気的に接続されている。
【0034】
而して、4サイクルエンジン8の作動中においては、コントローラ26は電動モータ32に通電せず、排気ファン33は電動モータ32によって回転駆動されない。
【0035】
そして、その後4サイクルエンジン8が停止されると、コントローラ26は一定時間だけ不図示のバッテリからリード線25を介して電動モータ32に通電する。すると、電動モータ32が作動して排気ファン33が回転駆動され、カウリング5内の熱気は排気ファン33によって排気口18bからカウリング5外へ排出されるため、エンジン8の停止後においてもカウリング5内の温度上昇が抑制されて燃料供給ラインでの気泡やベーパーの発生が防がれ、4サイクルエンジン8の始動不良が解消されるとともに、補機や電装品等への熱的悪影響も解消される。
【0036】
又、本実施の形態においては、吸気口18aと排気口18bが隔壁28によって分離されているため、エンジン8の作動中に排気口18bから排出されたカウリング5内の熱気が吸気口18aからエンジン8に吸引されることがなく、エンジン8に高い充填効率が確保されてその性能低下が防がれる。
【0037】
ここで、排気ファン33の駆動制御の別方法を図4及び図5に基づいてそれぞれ説明する。
【0038】
即ち、図4に示す方法では、バッテリ34からエンジン8への電源供給ラインに設けられたメインスイッチ(或はメインリレー)35をバイパスして排気ファン33の電動モータ32に電力を供給する電源供給ラインを設け、その途中に温度検知スイッチ36を設けている。尚、温度検知スイッチ36はバイメタルやワックス等を用いた機械式のものであって、エンジン8の温度、カウリング5内の雰囲気温度、潤滑油温度等を検知してその温度が設定値以上となるとONして電動モータ32とバッテリ34とを電気的に接続するものである。
【0039】
而して、本方式によれば、メインスイッチ35のON/OFF(つまり、エンジン8の運転/停止)とは無関係に、検知された温度が設定値以上となると温度検知スイッチ36がONして電動モータ32に通電されて排気ファン33が回転駆動されるため、カウリング5内の熱気がカウリング5外へ排出されてカウリング5内の温度上昇が抑制される。
【0040】
又、図5に示す方法においては、メインスイッチ35がOFFされてエンジン8が停止されるとONし、所定時間が経過するとOFFするタイマースイッチ37を設けたものであって、本方式によれば、前記実施の形態と同様に、エンジン8が停止してから所定時間が経過するまでの間排気ファン33が回転駆動されてカウリング5内の熱気がカウリング5外へ排出されるため、エンジン8の停止後においてもカウリング5内の温度上昇が抑制されて異常昇温に伴う種々の不具合が解消される。
【0041】
<実施の形態2>
次に、第2発明の実施の形態2を図6乃至図8に基づいて説明する。尚、図6は第2発明の実施の形態2に係る船外機上部の側断面図、図7及び図8は吸気ダクトの下端開口部と排気口との位置関係を模式的に示す平断面図であり、図6においては図2及び図3に示したと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての説明は省略する。
【0042】
本実施の形態においては、カウリング5の後部上面に開口する吸気口18aから外気をカウリング5内に導入するための吸気ダクト38がカウリング5の後壁内面に沿って設けられており、該吸気ダクト38の上面開口部38aには電動モータ39によって回転駆動される吸気ファン40が設けられ、同吸気ダクト38の下端はカウリング5内の後部底面に開口部38bとして開口している。
【0043】
そして、カウリング5の前部上面には排気口18bが形成されており、吸気ダクト38のカウリング5内への下端開口部38bと排気口18bとは図6に示すように側面視でカウリング5の対角線上に配置されている。尚、吸気ダクト38の下端開口部38bと排気口18bとは平面視では図7に示すように中心線上に配置され、或は図8に示すように対角線上に配置される。
【0044】
而して、本実施の形態においても、例えば4サイクルエンジン8が停止されてから所定時間だけバッテリ電源によって吸気ファン40を回転駆動するようにすれば、該吸気ファン40によって外気が吸気口18aから吸気ダクト38内に吸引され、この外気は吸気ダクト38の下端開口部38bから排気口18bに向かって図6に矢印にて示すようにエンジン8を横切ってカウリング5内を側面視で対角線に沿うように流れ、その過程でエンジン8を効果的に冷却する。そして、エンジン8を冷却して温度の高くなったカウリング5内の熱気は排気口18bからカウリング5外へ排出される。
【0045】
従って、本実施の形態においても、エンジン8の停止後におけるカウリング5内の温度上昇が抑制されて燃料供給ラインでの気泡やベーパーの発生が防がれ、4サイクルエンジン8の始動不良が解消されるとともに、補機や電装品等への熱的悪影響も解消される。
【0046】
尚、以上説明した第1発明の実施の形態及び第2発明の実施の形態を任意に組み合わせて実施しても良いことは勿論である。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項記載の発明によれば、エンジン停止後一定時間が経過するまでの間又はカウリング内の温度が設定値を超えている間は開閉式ダクトを開けるようにしたため、カウリング内の熱気が開閉式ダクトを通ってカウリング外へ排出され、エンジン停止後においてもカウリング内の温度上昇が抑制されて燃料供給ラインでの気泡やベーパーの発生が防がれエンジンの始動不良が解消されるとともに、補機や電装品等への熱的悪影響も解消されるという効果が得られる。
【0048】
請求項又は記載の発明によれば、少なくともエンジン停止時にはバッテリ電源によって作動する電動モータによってファンを駆動すれば、このファンによってカウリング内の熱気が排気口からカウリング外へ排出されるため、エンジン停止後においてもカウリング内の温度上昇が抑制されて燃料供給ラインでの気泡やベーパーの発生が防がれ、エンジンの始動不良が解消されるとともに、補機や電装品等への熱的悪影響も解消されるという効果が得られる。
【0049】
請求項記載の発明によれば、カウリングに開口する吸気口と排気口が隔壁によって分離されているため、エンジン作動中に排気口から排出されたカウリング内の熱気が吸気口からエンジンに吸引されることがなく、エンジンに高い充填効率が確保されてその性能低下が防がれるという効果が得られる。
【0050】
請求項記載の発明によれば、カウリング内へ外気を導入するための吸気ダクトのカウリング内への開口部と排気口とが側面視でカウリングの対角線上に配置されているため、エンジン停止後に駆動されるファンによってカウリング内に側面視で対角線に沿う外気の流れが生じ、この外気の流れによってエンジンは効果的に冷却され、カウリング内の熱気は排気口からカウリング外へ排出されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船外機の側面図である。
【図2】第1発明に係る船外機上部の側断面図である。
【図3】第2発明の実施の形態1に係る船外機上部の側断面図である。
【図4】第2発明の実施の形態1に係る船外機に設けられた排気ファンの駆動制御の別方法を示す電気回路図である。
【図5】第2発明の実施の形態1に係る船外機に設けられた排気ファンの駆動制御の別方法を示す電気回路図である。
【図6】第2発明の実施の形態2に係る船外機上部の側断面図である。
【図7】第2発明の実施の形態2に係る船外機における吸気ダクトの下端開口部と排気口との位置関係を模式的に示す平断面図である。
【図8】第2発明の実施の形態2に係る船外機における吸気ダクトの下端開口部と排気口との位置関係を模式的に示す平断面図である。
【符号の説明】
1 船外機
5 カウリング
8 4サイクルエンジン
18a 吸気口
18b 排気口
20 開閉式ダクト
23 ソレノイド(アクチュエータ)
26 コントローラ(制御手段)
28 隔壁
32,39 電動モータ
33 排気ファン(ファン)
34 バッテリ
36 温度検知スイッチ(制御手段)
37 タイマースイッチ(制御手段)
38 吸気ダクト
38b 吸気ダクトの下端開口部
40 吸気ファン(ファン)

Claims (5)

  1. 上下2段のアッパカウルとボトムカウルとで構成されたカウリング内に、オイルパン内蔵の4サイクルエンジンを収納して成る船外機において、
    前記カウリングの一部を自動で開閉する開閉式ダクトで構成し
    バッテリ電源によって作動して前記開閉式ダクトを開閉するアクチュエータと、該アクチュエータの作動を制御してエンジン停止後一定時間が経過するまでの間又はカウリング内の温度が設定値を超えている間前記開閉式ダクトを開ける制御手段を設け、
    前記カウリングの内壁に沿って配索されたリード線を介して前記アクチュエータを前記制御手段に電気的に接続するとともに、前記リード線の途中に2つのカプラーを介設し、前記アッパカウルを前記ボトムカウルに組み付けることによって前記2つのカプラー同士が接続されるよう構成したことを特徴とする船外機。
  2. 上下2段のアッパカウルとボトムカウルとで構成されたカウリング内に、オイルパン内蔵の4サイクルエンジンを収納して成る船外機において、
    前記カウリングの一部を自動で開閉する開閉式ダクトで構成し
    バッテリ電源によって作動する電動モータによって作動する電動モータによって駆動されるファンをカウリング内に設け、
    カウリング内の熱気をカウリング外へ排出するための排出口をカウリングに形成するとともに、前記電動モータの作動を制御制御手段を設け
    前記カウリングの内壁に沿って配索されたリード線を介して前記電動モータを前記バッテリ電源と前記制御手段に電気的に接続するとともに、前記リード線の途中に2つのカプラーを介設し、前記アッパカウルを前記ボトムカウルに組み付けることによって前記2つのカプラー同士が接続されるよう構成したことを特徴とする船外機。
  3. 前記制御手段は、エンジン停止後一定時間が経過するまでの間又はカウリング内の温度が設定値を超えている間前記ファンを駆動するよう前記電動モータの作動を制御することを特徴とする請求項記載の船外機。
  4. カウリング内へ外気を導入する吸気口と前記排気口とを隔壁によって分離したことを特徴とする請求項又は3記載の船外機。
  5. カウリング内へ外気を導入するための吸気ダクトのカウリング内への開口部と前記排気口とを側面視でカウリングの対角線上に配置したこと特徴とする請求項2,3又は記載の船外機。
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