JP3834582B2 - 目やにの発生が抑制された樹脂組成物及び目やに発生抑制方法 - Google Patents

目やにの発生が抑制された樹脂組成物及び目やに発生抑制方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、目やにの発生が抑制された樹脂組成物及び目やに発生抑制方法に関し、より詳しくはプラスチック成型機を用いて、各種の成形品を製造する場合に用いる目やにの発生が抑制された樹脂組成物、及び原料樹脂組成物を押出成形機のダイスより押出し、成形品を製造する際に、ダイスにて目やにの発生を抑制する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチック、ゴム等の樹脂は、優れた成形性、生産性にすぐれ、価格も比較的に安価であり、軽量で各種性質において優れているので、自動車、オートバイ、スクーター、テレビ、ラジオ、オーディオ機器、洗濯機、炊飯器、パソコン、携帯電話、家庭用ゲーム機器、建材、事務用品、玩具、運動具、農業・水産用具、電線、同軸ケーブル等の部品や構造部材として、射出成形、ブローモールド成形、圧縮成形、トランスファー成形、回転成形法、スラッシュ成形法、流動浸漬塗装法、静電塗装法、或いは押出成形等により所望の形状に成形されている。
【0003】
これらの成形のうち、押出成形には、押出成形機に樹脂組成物を投入し、押出成形機中のスクリューで混練し、押出成形機の先端にあるダイスより押出し、パイプ、棒、板、チューブラーフィルム、プラスチック被覆電力ケーブル、発泡体被覆同軸ケーブル等が製造されている。
しかしながら、パイプ、棒、板、チューブラーフィルム、プラスチック被覆電力ケーブル、発泡体被覆同軸ケーブル等の原材料となる樹脂組成物には用途に応じて、各種樹脂や添加剤が配合されている。
【0004】
例えば、直鎖状低密度エチレン−α−オレフィン共重合体の場合、これを重合するとき、4塩化チタン、3塩化チタン、3塩化バナジウム、2塩化マグネシウム、チタンアルコラート、フェニルエトキシシラン、メチルアルミノオキサン、ジエチルアルミニウムクロライド、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、テトラヒドロフラン、多孔質シリカ等から選択された触媒成分を使用するが、これらは触媒残渣として共重合体中に残り、共重合体中には、数パーセントの低分子量体が存在し、また、樹脂には、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の難燃剤、アゾジカルボンアミド、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)等の有機発泡剤、テトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロオキシ−フェニル)プロピオネート]メタン、4,4’−チオビス(2−メチル−6−第3ブチルフェノール等の酸化防止剤、ケッチェンブラック、アセチレンブラック等のカーボンブラック等、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛等の安定剤、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、トリクレジルホスフェート等の可塑剤等が配合されており、これらは押出機中で相互に反応し、反応物は溶融された樹脂組成物からダイス表面に移行し、空中の水分を吸収し、ダイスかす、すなわち、目やにとなり、これが押出されたパイプ、フィルム、電線被覆層の表面に付着したり、表面に不規則な筋を付けたりし、外観を悪くしたり、規格寸法から外れたりする弊害があった。
【0005】
樹脂組成物における目やにの発生を抑制するために、可塑剤を配合すること(例えば、特許文献1参照。)、燐系難燃可塑剤を配合すること(例えば、特許文献2参照。)、酸変性したエチレン系重合体を配合すること(例えば、特許文献3参照。)、ホスファイト及び/又はホスホナイト系酸化防止剤と、パラフィンワックスを配合すすること(例えば、特許文献4参照。)、分子量20000〜200000のフッ素系ポリマー(更に、ポリオキシアルキレンポリマーを配合してもよい。)を配合すすること(例えば、特許文献5参照。)等が提案されている。
しかしながら、これらの目やに抑制方法は、特定のポリマーに対して特定の目やに抑制剤を組み合わせて行われ、汎用性がなく、また目やに抑制剤の使用量もかなり多く使用しないと効果がない。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−224191号公報
【特許文献2】
特開平7−216143号公報
【特許文献3】
特開平7−278370号公報
【特許文献4】
特開2001−59045号公報
【特許文献5】
特開平9−143318号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の事情に鑑み、プラスチック成型機を用いて、各種の成形品を製造する場合に用いる目やにの発生が抑制された樹脂組成物、及び原料樹脂組成物を押出成形機のダイスより押出し、成形品を製造する際に、ダイスにて目やにの発生を抑制する方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の問題点に鑑み、各種の成形品を製造する場合に用いる各種の樹脂組成物に、特定の特定のホウ酸ポリオキシアルキレンエステルを配合すると、目やにの発生が抑制されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明の第1の発明によれば、原料樹脂組成物100重量部に対して、下記の一般式(1)で表されるホウ酸ポリオキシアルキレンエステル0.01〜10重量部を配合してなる目やにの発生が抑制された樹脂組成物が提供される。
【0010】
【化2】
Figure 0003834582
[式中、R、R、及びRは、それぞれ水素基又は炭化水素基から選択された基であり、a、b、c、d、e及びfは、それぞれ0〜30の整数であり、かつ、a+b+c+d+e+f=6〜80を満足する。]
【0012】
また、本発明の第の発明によれば、第1の発明において、さらに、アミノ基含有化合物を配合することを特徴とする目やにの発生が抑制された樹脂が提供される。
【0013】
また、本発明の第の発明によれば、第1又は2の発明の目やにの発生が抑制された樹脂組成物を用いて押出成形することを特徴とする目やに発生抑制方法が提供される。
【0014】
また、本発明の第の発明によれば、第の発明において、前記ホウ酸ポリオキシアルキレンエステルは、押出成形機中で原料樹脂組成物に配合されることを特徴とする目やに発生抑制方法が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の目やにの発生が抑制された樹脂組成物及び目やに発生抑制方法について、各項目毎に詳細に説明する。
【0016】
1.ホウ酸ポリオキシアルキレンエステル
本発明において使用するホウ酸ポリオキシアルキレンとは、下記の一般式(1)で表される化合物であり、本発明の目やにの発生が抑制された樹脂組成物の目やに発生抑制剤となる。
【0017】
【化3】
Figure 0003834582
[式中、R、R、及びRは、それぞれ水素基又は炭化水素基から選択された基であり、a、b、c、d、e及びfは、それぞれ0〜30の整数であり、かつ、a+b+c+d+e+f=6〜80を満足する。]
炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノナン基、デカン基、ドデカン基、ヘキサデカン基、オクタデカン基、ドコサン基、フェニル基、トリル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
一般式(1)で表わされるホウ酸ポリオキシアルキレンの具体例としては、下記の化学式(2)〜(27)にて表わされる化合物が挙げられる。
【0018】
【化4】
Figure 0003834582
【0019】
【化5】
Figure 0003834582
【0020】
【化6】
Figure 0003834582
【0021】
【化7】
Figure 0003834582
【0022】
【化8】
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【0023】
【化9】
Figure 0003834582
【0024】
【化10】
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【0025】
【化11】
Figure 0003834582
【0026】
【化12】
Figure 0003834582
【0027】
【化13】
Figure 0003834582
【0028】
【化14】
Figure 0003834582
【0029】
【化15】
Figure 0003834582
【0030】
【化16】
Figure 0003834582
【0031】
【化17】
Figure 0003834582
【0032】
【化18】
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【0033】
【化19】
Figure 0003834582
【0034】
【化20】
Figure 0003834582
【0035】
【化21】
Figure 0003834582
【0036】
【化22】
Figure 0003834582
【0037】
【化23】
Figure 0003834582
【0038】
【化24】
Figure 0003834582
【0039】
【化25】
Figure 0003834582
【0040】
【化26】
Figure 0003834582
【0041】
【化27】
Figure 0003834582
【0042】
【化28】
Figure 0003834582
【0043】
【化29】
Figure 0003834582
【0044】
1.1 ホウ酸ポリオキシアルキレンエステルの製法
本発明で用いるホウ酸ポリオキシアルキレンエステルは下記の方法で準備される。
下記の一般式(28)で表わされるポリオキシアルキレンと、ホウ酸、若しくは低級アルコールのホウ酸エステルとを接触させてエステル化脱水、若しくはエステル交換反応を行なわせることにより製造される。
ホウ酸、若しくは低級アルコールのホウ酸エステル1モルに対して一般式(28)で表わされるポリオキシアルキレンを3〜3.5モル反応させることが好ましく、3モル以下であると、一分子中にホウ素を2個又は3個含むホウ素化合物が副生する。
本発明では、副生物は、機能性薬剤の効果を阻害しない限り含有していてもよい。
【0045】
(OCHCH(OCHCHCHOR (28)
[式中、R、R、及は、それぞれ水素基又は炭化水素基から選択された基であり、a及びbは、それぞれ0〜30の整数から選択された数である。]
炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノナン基、デカン基、ドデカン基、ヘキサデカン基、オクタデカン基、ドコサン基、フェニル基、トリル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
一般式(28)で表わされるポリオキシアルキレンの具体例としては、下記の化合物が挙げられる。
【0046】
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノオクチルエーテル、ジエチレングリコールモノデシルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキサデカエーテル、ジエチレングリコールモノオクタデカエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノオクチルエーテル、トリエチレングリコールモノデシルエーテル、トリエチレングリコールモノヘキサデカエーテル、トリエチレングリコールモノオクタデカエーテル
【0047】
テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノオクチルエーテル、テトラエチレングリコールモノデシルエーテル、テトラエチレングリコールモノヘキサデカエーテル、テトラエチレングリコールモノオクタデカエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ポリエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレングリコールモノオクチルエーテル、ポリエチレングリコールモノデシルエーテル、ポリエチレングリコールモノヘキサデカエーテル、ポリエチレングリコールモノオクタデカエーテル
【0048】
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノオクチルエーテル、ジプロピレングリコールモノデシルエーテル、ジプロピレングリコールモノヘキサデカエーテル、ジプロピレングリコールモノオクタデカエーテル
【0049】
トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノオクチルエーテル、トリプロピレングリコールモノデシルエーテル、トリプロピレングリコールモノヘキサデカエーテル、トリプロピレングリコールモノオクタデカエーテル、テトラプロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラプロピレングリコールモノエチルエーテル、テトラプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、テトラプロピレングリコールモノブチルエーテル、テトラプロピレングリコールモノオクチルエーテル、テトラプロピレングリコールモノデシルエーテル、テトラプロピレングリコールモノヘキサデカエーテル、テトラプロピレングリコールモノオクタデカエーテル
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ポリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ポリプロピレンテトラエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、ポリプロピレングリコールモノブチルエーテル、ポリプロピレングリコールモノオクチルエーテル、ポリプロピレングリコールモノデシルエーテル、ポリプロピレングリコールモノヘキサデカエーテル、ポリプロピレングリコールモノオクタデカエーテル
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トリエチレングリコール−トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコール−ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコール−トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコール−テトラプロピレングリコールモノメチルエーテル、ペンタエチレングリコール−ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ペンタエチレングリコール−トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ペンタエチレングリコール−テトラプロピレングリコールモノメチルエーテル
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ヘキサエチレングリコール−ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ヘキサエチレングリコール−トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ヘキサエチレングリコール−テトラプロピレングリコールモノメチルエーテル、ヘキサエチレングリコール−ペンタプロピレングリコールモノメチルエーテル、ヘキサエチレングリコール−ヘキサプロピレングリコールモノメチルエーテル
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【0060】
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【0062】
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【0064】
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【0065】
トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル
【0066】
テトラトリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル
【0067】
トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールグリコールモノメチルエーテル
【0068】
オクタエチレングリコール−ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、オクタエチレングリコール−トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、オクタエチレングリコール−テトラプロピレングリコールモノメチルエーテル、オクタエチレングリコール−ペンタプロピレングリコールモノメチルエーテル、オクタエチレングリコール−ヘキサプロピレングリコールモノメチルエーテル、オクタエチレングリコール−ヘプタプロピレングリコールモノメチルエーテル、オクタエチレングリコール−オクタプロピレングリコールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールモノメチルエーテル。
【0069】
溶媒は使用しても、使用しなくてもよく、使用する場合は、反応を阻害しなく、副生成物の沸点以下のエーテル類、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素又は油環式炭化水素、非プロトン性極性溶媒、若しくはそれらのハロゲン基置換体が好ましい。
それらの例としては、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ヘキサン、無水酢酸、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、クロロホルム、四塩化炭素等が挙げられる。
【0070】
また、触媒は使用しても、使用しなくてもよく、使用する場合は、下記の縮合反応を促進させる触媒が好ましい。
縮合触媒としては、オクタン酸鉄、ナフテン酸鉄、オクタン酸コバルト、ナフテン酸コバルト、オクタン酸マンガン、オクタン酸スズ、ナフテン酸スズ、オクタン酸鉛、ナフテン酸鉛のような有機酸金属塩;ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジオクトエート、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジモノオレート、ジブチルスズジメトキシド、酸化ジブチルスズのような有機スズ化合物;テトラブチルチタネート、テトラブチルジルコネートのような金属アルコレート;ジイソプロポキシビス(アセチルアセトナト)チタン、1,3−プロパンジオキシビス(エチルアセトナト)チタン、1,3−プロパンジオキシビス(エチルアセトアセタト)チタンのようなチタンキレート;アルミニウムアセチルアセトネート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)などのアルミニウムキレート;ヘキシルアミン、リン酸ドデシルアミン、ジメチルヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミンなどのアミン類、ベンジルトリエチルアンモニウムアセテートなどの第四級アンモニウム塩;塩酸、硝酸、硫酸、リン酸のような無機酸;無水酢酸、氷酢酸、プロピオン酸、クエン酸、安息香酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸のような有機酸;メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシランのようなクロロシラン;アンモニア水のような無機塩基;エチレンジアミン、トリエタノールアミンのような有機塩基;およびN−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシランのようなアミノアルキルシラン等が例示される。
【0071】
この反応は減圧もしくは常圧下で、50〜250℃、好ましくは100〜180℃で行うことが好ましい。また、必要に応じて環流または攪拌をおこなってもよい。反応中は、反応平衡をホウ酸ポリオキシアルキレンエステル生成に遊離な方向に進行させるため、副生成物の低級アルコールや水を除去することによって容易に進行させることができる。除去方法としては、共沸剤を使用して共沸蒸留する方法、蒸留塔を使用して回分精留または連続精留する方法がある。
【0072】
1.2 配合剤
本発明にもちいるホウ酸ポリオキシアルキレンエステルには、その物性を改良するために、アミノ基含有化合物及び/又は溶媒を配合してもよい。
【0073】
1.2.1 アミノ基含有化合物
本発明において、アミノ基含有化合物は、ホウ酸ポリオキシアルキレンエステルに配合し、それを水や水蒸気の存在下にて使用する場合、加水分解性を抑制する効果や、目やに抑制効果を更に有効とする。
【0074】
アミノ基含有化合物としては、アルキルアミン、シクロアルキルアミン、アルカノールアミン、シクロアルカノールアミン、ヘテロ環状アミン、ジアミン、ラクタム、環状イミド及びポリアミン等が挙げられ、それらの1種又は2種以上から選択して用いる。
【0075】
アルキルアミンとしては、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、N,N−ジ{ポリ(4)オキシエチル}ヘキサデシルアミン、ドデシルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ジ(オレオイルオキシエチル)ヒドロキシアミン等が、シクロアルキルアミンしては、シクロヘキシルアミン、メチルシクロヘキシルアミン、エチルシクロヘキシルアミン等が例示される。
【0076】
アルカノールアミンとしては、エタノールアミン、ジエチルヒドロキシメチルアミン、ジエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、トリエタノールアミン、プロパノールアミン、ジメチル2−ヒドロキシプロピルアミン、ブタノールアミン、メチルジ(2−ヒドロキシエチル)アミン、トリ(2−ヒドロキシエチル)アミン、ヒドロキシメチルジ(2−ヒドロキシエチル)アミン、ジベンジル2−ヒドロキシプロピルアミン、シクロヘキシルジ(2−ヒドロキシエチル)アミン等が例示される。
【0077】
シクロアルカノールアミンとしては、シクロヘキサノールアミン、メチルシクロヘキサノールアミン、エチルシクロヘキサノールアミン等が、ヘテロ環状アミンとしては、ピリジン、ルチジン、3,4−キシリジン、ピペリジン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジン等が例示される。
【0078】
ラクタムとしては、プロピオラクタム、N−メチルプロピオラクタム、N−エチルブチロラクタム、N−メチルバレロオラクタム、N−メチルカプロラクタム、フェニルカプロラクタム等が例示される。
【0079】
環状イミドとしては、スクシイミド、N−メチルスクシイミド、N−エチルスクシイミド、フェニルスクシイミド、2−ウンデシルイミダゾリン等が例示される。
【0080】
ジアミンとしては、エチレンジアミン、トリエチレンジアミン、テトラエチレンジアミン等が、ポリアミンとしては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン等が例示される。
【0081】
これらのアミノ基含有化合物のなかで、特にトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリヘキシルアミン、トリオクチルアミン、ジメチルエチルアミン、ジエチルメチルアミン、ジメチルプロピルアミン、ジプロピルメチルアミン、ジプロピルメチルアミン、ベンジルジメチルアミン、べんじジエチルヒドロキシメチルアミン、トリエタノールアミン、ジメチル2−ヒドロキシプロピルアミン、メチルジ(2−ヒドロキシエチル)アミン、トリ(2−ヒドロキシエチル)アミン、ヒドロキシメチルジ(2−ヒドロキシエチル)アミン、ジベンジル2−ヒドロキシプロピルアミン、シクロヘキシルジ(2−ヒドロキシエチル)アミン、ジメチルココナッツアミン、ジメチルオクチルアミン、ジメチルデシルアミン、ジメチルラウリルアミン、ジメチルミリスチルアミン、ジメチルパルミチルアミン、ジメチルステアリルアミン、ジメチルヘベニルアミン、ジラウリルモノメチルアミン、トリオクチルアミン、N−メチルジデシルアミン、N,N−ジメチルデシルアミン、N,N−ジメチルラウリルアミン、N,N−ジメチルドデシルアミン、N,N−ジメチルヘキサデシルアミン、N,N−ジメチルオクタデシルアミン、N−メチルジヘキサデシルアミン、N−メチルジステアリルアミン、N−メチルジドデシルアミン、N−メチルジオクタデシルアミン、トリドデシルアミン、トリオクチルアミン、N−ドデシル−N−メチル−オクタデシルアミン等の第三級アミノ基含有化合物が効果(ホウ酸エステルの加水分解抑制効果、目やに防止効果等)が顕著である。
【0082】
アミノ基含有化合物の配合量は、ホウ酸ポリオキシアルキレン100重量部に対して、0〜100重量部、好ましくは5〜50重量部、最も好ましくは10〜30重量部である。
【0083】
1.2.2 溶媒
本発明において、溶媒は、ホウ酸ポリオキシアルキレンエステルに配合し、それの粘度を下げ、取扱性、分散性、相溶性、溶解性、流動性等を改良する効果がある。
溶媒としては、水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、イソプロピルエーテル、エーテル、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジメチルエーテル、プロピレングリコール、アセトン、メチルエチルケトン、フルフラール、ジオキサン、メタンスルホン酸、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ヘキサン、無水酢酸、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、クロロホルム、四塩化炭素等が挙げられ、それらの1種又は2種以上から選択して用いる。
【0084】
溶媒の配合量は、ホウ酸ポリオキシアルキレンエステルとアミノ基含有化合物との合計量100重量部に対して、0〜100重量部、好ましくは5〜50重量部、最も好ましくは10〜30重量部である。
【0085】
1.2.3 その他の配合剤
本発明に用いるホウ酸ポリオキシアルキレンエステルには、アミノ基含有化合物及び/又は溶媒以外の配合剤を配合してもよい。
その他の配合剤としては、安定剤、中和剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、分散剤、カップリング剤、銅害防止剤、気泡防止剤等を挙げることができる。
【0086】
2.目やにの発生が抑制された樹脂組成物
本発明において、目やにの発生が抑制された樹脂組成物とは、押出成形機に樹脂組成物を投入し、押出成形機中のスクリューで混練し、押出成形機の先端にあるダイスより押出し、パイプ、棒、板、チューブラーフィルム、プラスチック被覆電力ケーブル、発泡体被覆同軸ケーブル等を製造するとき用いられる目やにの発生が抑制された樹脂組成物である。通常の樹脂組成物は、通常の押出成形法では、目やにが発生する。
目やにの発生原因は、樹脂組成物中に存在する、重合触媒残渣、低分子量重合体、難燃剤、発泡剤、顔料、架橋剤、縮合触媒、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、導電剤、可塑剤、安定剤、防カビ剤、防菌剤、グラフト剤、無機充填剤、及びこれらの混練物、さらにこれらと水分の吸着物・反応物等である。
【0087】
2.1 樹脂
本発明において、樹脂組成物の原料として使用される樹脂としては、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリフェニレンオキシド樹脂(PPO)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリエチレン系(PE)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリアセタール樹脂(POM)樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC)樹脂、ポリスチレン(PS)樹脂、アクリレートスチレンアクリロニトリル(ASA)樹脂、スチレン−アクリロニトリル(SAN)樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂、エチレン−プロピレンゴム(EPM)、ポリイソブチレンゴム(PIB)、ポリブタジエンゴム(BR)、天然ゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)等が挙げられる。
【0088】
特に、ポリエチレン系(PE)樹脂は、耐薬品性、引張強度、衝撃強度、耐熱性、耐寒性、電気特性、耐水性に優れ、押出加工性にすぐれ、価格もプラカチックスの中で最も安価であるので多用される。
PE樹脂の製造方法としては、高温、高圧下でフリーラジカル発生剤をもちいる高圧法、低温、低圧下でチーグラー触媒、フィリップス触媒、カミンスキー触媒等をもちいる中圧法がある。PE樹脂は、製法、密度、分子量、分子量分布、コモノマー、触媒等によって特徴づけられ、高圧法低密度ポリエチレン(HP−LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中高密度ポリエチレン(MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、超高分子量ポリエチレン(UHMW−PE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)等と分類される。
【0089】
2.2 難燃剤
本発明において、樹脂組成物の一成分として配合される難燃剤としては、例えば無機系難燃剤、ハロゲン系難燃剤及び燐系難燃剤などがある。無機系難燃剤としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、燐酸カルシウム、酸化ジルコン、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硼酸バリウム、メタ硼酸バリウム、メタ硼酸亜鉛、無水アルミナ、二硫化モリブデン、粘土、赤燐、珪藻土、カオリナイト、モンモリナイト、ハイドロタルサイト、タルク、シリカ、ホワイトカーボン、セライト、アスベスト、リトポンなどが例示できる。
【0090】
ハロゲン系難燃剤としては、デカブロムジフェニルオキサイド、エチレンビスペンタブロムベンゼン、トリス(2,3−ジブロムプロピル)イソシアネート、2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロムフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロムフェニル)プロパン、ヘキサブロムフェニル、ヘキサブロムベンゼン、ペンタブロムジフェニルエーテル、臭素化エポキシ樹脂、塩素化パラフィンなどが例示できる。
【0091】
燐系難燃剤としては、トリス(クロロエチル)ホスフェート、トリス(モノクロロプロピル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフェート、トリアリルホスフェート、トリス(3−ヒドロキシプロピル)ホスフィンオキシド、トリス(トリブロモフェニル)ホスフェート、テトラキス(2−クロロエチル)エチレン・ジホスフェート、グリシジル−α−メチル−β−ジ(ブトキシ)ホスフィニル・プロピオネート、ブチルヒドロオキシメチルホスフォネート、ジ(ブトキシ)ホスフィニル・プロピルアミド、ジメチルメチルホスフォネート、エチレン・ビス・トリス(2−シアノエチル)ホスフォニウム・ブロミド、アンモニウムポリホスフェート、エチレンジアミンホスフェートなどのアミンホスフェート及びアミンフォスホネートなどを例示できる。これらの無機系、ハロゲン系及び燐系難燃剤は単独で用いてもよく、又複数組み合わせて用いてもよい。難燃剤の配合量は、樹脂成分100重量部に対して5〜250重量部が望ましく、更に好ましくは20〜200である。配合量が5重量部以下では難燃性が不足する。また、配合量が250重量部以上では成形加工性が悪くなり、また同時に成形品の機械的特性や可とう性、低温特性等が悪くなり望ましくない。
【0092】
2.3 酸化防止剤
本発明において、樹脂組成物の一成分として配合される酸化防止剤としては、例えばホスファイト及び/またはホスホナイト系酸化防止剤、或いは、フェノール系酸化防止剤などがある。
ホスファイト及び/またはホスホナイト系酸化防止剤として、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(チバスペシャリティケミカル製、IRGAFOS168)、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスルトール−ジ−ホスファイト(アデカアーガス製、PEP36)、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト(ボルグワーナー製、ウルトラノックス626)等が挙げられ、またホスホナイト系酸化防止剤としては、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェノール)−4、4’−ビフェニレンホスホナイト(クラリアント製、P−EPQ)等が挙げられる。これらホスファイト/ホスホナイト系酸化防止剤の配合量は、樹脂に対して75〜1000ppm、好ましくは100〜500ppm、さらに好ましくは100〜200未満ppmである。
【0093】
フェノール系酸化防止剤としては、例えば、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャリティケミカル社製、イルガノックス1010)、2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](チバスペシャリティケミカル社製、イルガノックス1035)、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(チバスペシャリティケミカル社製、イルガノックス1076)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(チバスペシャリティケミカル社製、イルガノックス1330)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)(大内新興社製、ノックラック300)、4,4−メチレン−ビス(3,5−ジ−t−ブチルフェノール)(アイ・シー・アイ社製、アイオノックス220)、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学製、スミライザーGM)、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−t−ペンチルフェニルアクリレート(住友化学製、スミライザーGS)等が挙げられる。フェノール系酸化防止剤の配合量は、0.01〜10wt%の範囲が適当である。
【0094】
2.4 紫外線吸収剤
本発明において、樹脂組成物の一成分として配合される紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サルチル酸エステル系、その他系がある。
【0095】
ベンゾフェノン系としては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ドデシロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクタデシロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−クロロベンゾフェノン等が挙げられる。
【0096】
ベンゾトリアゾール系としては、2(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2(2’−ヒドロキシ−3’−5’−ジ第3ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2(2’−ヒドロキシ−3’−第3ブチル−5’−メチル−フェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
【0097】
サルチル酸エステル系としては、フェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレート、p−第3ブチルフェニルサリシレート等が挙げられる。
その他系としては、レゾルシノールモノベゾエート、2’−エチルヘキシル−2−シアノ−3−フェニルシナメート等が挙げられる。
【0098】
2.5 金属石鹸
本発明において、樹脂組成物の一成分として配合される金属石鹸としては、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カドミウム、ラウリル酸亜鉛、ラウリル酸カドミウム、リシノール酸バリウム、2−エチルヘキソイン酸亜鉛、2−エチルヘキソイン酸鉛、p−t−ブチル安息香酸亜鉛、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム、12−ヒドロキシステアリン酸亜鉛、12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウム、12−ヒドロキシステアリン酸バリウム、12−ヒドロキシステアリン酸鉛等が挙げられる。毒性の点から、ステアリン酸亜鉛及びステアリン酸カルシウム等があげられる。
【0099】
2.6 化学発泡剤
本発明において、樹脂組成物の一成分として配合される化学発泡剤としては、無機発泡剤及び有機発泡剤がある。
無機発泡剤としては、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、アジド化合物、ホウ水素化ナトリウム、軽金属等が挙げられ、有機発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、バリウムアゾジカメボキシレート、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、パラトルエンスルホニルヒドラジド、ジアゾアミノベンゼン、N,N’−ジメチル− N,N’−ジニトロソテレフタルアミド、ニトロウレア、アセトン−P−トルエンスルホニルヒドラゾン、P−トルエンスルホニルアジド、2,4’−トルエンスルホニルヒドラジド、P−メチルウレタンベンゼンスルホニルヒドラジド、トリニトロソトリメチレントリアミン、P−トルエンスルホニルセミカルバジド、オキザリルヒドラジド、ニトログアニジン、ヒドラゾジカルボンアミド、トリヒドラジノトリアジン等があげられる。
【0100】
2.7 可塑剤
本発明において、樹脂組成物の一成分として配合される可塑剤としては、フタル酸エステル系可塑剤、リン酸系可塑剤、アジピン酸系可塑剤、セバチン酸系可塑剤、アゼライン酸系可塑剤、クエン酸系可塑剤、グリコール酸系可塑剤、トリメリット酸系可塑剤、フタル酸異性体系可塑剤、リシノール酸系可塑剤、ポリエステル酸系可塑剤、エポキシ系可塑剤、塩素化系可塑剤等が挙げられる。
【0101】
フタル酸エステル系可塑剤としては、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジヘキシルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソオクチルフタレート、ジカプリルフタレート、ジノニルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジデシルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジウンデシルフタレート、ジラウリルフタレート、ジトリデシルフタレート、ジベンジルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、ブチルベンジルフタレート、オクチルデシルフタレート、ブチルオクチルフタレート、オクチルベンジルフタレート、n−ヘキシル・n−デシルフタレート、n−オクチル・n−デシルフタレート等が挙げられる。
【0102】
リン酸系可塑剤としては、トリクレジルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、オクチル・ジフェニルホスフェート、クレジル・ジフェニルホスフェート、トリクロルエチルホスフェート等が挙げられる。アジピン酸系可塑剤としては、ジオクチルアジペート、ジイソオクチルアジペート、ジ−n−オクチルアジペート、ジデシルアジペート、ジイソデシルアジペート、n−オクチル・n−デシルアジペート、n−ヘプチル・n−ノニルアジペート等が挙げられる。
【0103】
セバチン酸系可塑剤としては、ジブチルセバケート、ジオクチルセバケート、ジイソオクチルセバケート、ブチルベンジルセバケート等が挙げられる。
アゼライン酸系可塑剤としては、ジオクチルアゼレート、ジヘキシルアゼレート、ジイソオクチルアゼレート等が挙げられる。
【0104】
クエン酸系可塑剤としては、トリエチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、トリブチルシトレート、アセチルトリブチルシトレート、アセチルトリオクチルシトレート等が挙げられる。グリコール酸系可塑剤としては、メチルフタリルエチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルエチルグリコレート等が挙げられる。
【0105】
トリメリット酸系可塑剤としては、トリオクチルトリメリテート、トリ−n−オクチル・n−デシルトリメリテート等が挙げられる。
フタル酸異性体系可塑剤としては、ジオクチルイソフタレート、ジオクチルテレフタレート等が挙げられる。リシノール酸系可塑剤としては、メチルアセチルリシノレート、ブチルアセチルリシノレート等が挙げられる。
ポリエステル酸系可塑剤としては、ポリプロピレンアジペート、ポリプロピレンセバケート等が挙げられる。エポキシ系可塑剤としては、エポキシ化大豆油、エポキシブチルステアレート、エポキシオクチルステアレート等が挙げられる。塩素化系可塑剤としては、塩素化パラフィン、塩素化脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0106】
2.8 導電剤
本発明において、樹脂組成物の一成分として配合される導電剤としては、アセチレンブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、チャンネルブラック、ケッチェンブラック等のカーボンブラック;カーボンファイバー、グラファイト;銀、銅、ニッケル、酸化亜鉛、酸化錫、酸化インジウム、アルミニウム、ニッケル、ステンレススチール等の微粉末、フレーク、繊維等の金属系等が挙げられる。
【0107】
2.9 架橋剤
本発明において、樹脂組成物の一成分として配合される架橋剤としては、ベンゾイルペルオキシド、1,1−ジ−第3ブチルペルオキシ3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシヘキサン)、ジ−第3ブチルペルオキシ−ジ−イソプロピルベンゼン、第3ブチルペルオキシベンゾエート、ジ−クミル−ペルオキシド、第3ブチルクミルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第3ブチルペルオキシ)ヘキサン、ジ−第3ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第3ブチルペルオキシヘキシン−3)等が挙げられる。
【0108】
2.10 防菌・防かび剤
本発明において、樹脂組成物の一成分として配合される有機系防菌・防かび剤としては、2−(4−チアゾリル)ベンツイミダゾール、2−ベンツイミダゾールカルバミン酸メチル、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、10,10−オキシビスフェノキシアルシン、2,3,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、N−(フルオロジクロロメチルチオ)フタルイミド、N,N−ジメチル−N’−(ジクロロフルオロメチルチオ)−N’−フェニルスルファミド、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン等が挙げられる。
【0109】
また、無機系防菌・防かび剤としては、ゼオライト系(ゼオライトに銀を中心に銅、亜鉛等を担持させたもの。市販品として、ゼオミック(登録商標)、バクテキラー(登録商標)等がある。)、ガラス系(ガラス成分に銀を溶解し抗菌性を持たせたもの。市販品として、イオンピュアー(登録商標)がある。また、表面処理を施し銀の溶出をコントロールしたものとして、バイオコンポジットガラス(登録商標)がある。)、リン酸ジルコニウム系(リン酸ジルコニウムを主体に銀や亜鉛を結合させたもの。市販品として、ノバロン(登録商標)がある。)、リン酸カルシウム系(リン酸カルシウムを母体に銀や亜鉛を結合させたもの。市販品として、アパサイダーA(登録商標)、アステムクリンZ(登録商標)、フレッセラ(登録商標)等がある。)、シリカ系(シリカ、アルミナ、酸化亜鉛系に銀、亜鉛、銅を結合させたもの。市販品として、オイス(登録商標)がある。また、多孔質シリカゲルに銀、亜鉛、銅を含有させたもの。市販品として、バクテノン(登録商標)がある。さらに、チオスルファイト銀塩をシリカゲルに担持させ表面をシリカで覆ったもの。市販品として、シルウェル(登録商標)、アメニトップ(登録商標)等がある。)、酸化亜鉛系(微粒子の酸化亜鉛。市販品として、超微粒子酸化亜鉛がある。)等が挙げられる。
【0110】
2.11 目やにの発生が抑制された樹脂組成物の製造方法
本発明の目やにの発生が抑制された樹脂組成物の製造方法としては、原料樹脂組成物100重量部に、下記の一般式(1)で表されるホウ酸ポリオキシアルキレンエステル0.01〜10重量部を配合した目やにの発生が抑制された樹脂組成物が製造できれば、その製法は特に限定されない。
【0111】
通常の製法としては、樹脂と難燃剤、発泡剤、顔料、架橋剤、縮合触媒、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、導電剤、可塑剤、安定剤、防カビ剤、防菌剤、グラフト剤、無機充填剤等から選ばれた成分、及びホウ酸ポリオキシアルキレンエステルを同時にバンバリーミキサー、二軸押出機、ブスコニーダー(登録商標)等を用いて、加熱・混練し、その後ペレタイザーで切断して、ペレットとし、目やにの発生が抑制された樹脂組成物とするものである。
【0112】
また、別の製法としては、樹脂と難燃剤、発泡剤、顔料、架橋剤、縮合触媒、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、導電剤、可塑剤、安定剤、防カビ剤、防菌剤、グラフト剤、無機充填剤等から選ばれた成分を同時にバンバリーミキサー、二軸押出機、ブスコニーダー(登録商標)等を用いて、加熱・混練し、その後ペレタイザーで切断して、ペレットとし、別の方法で準備したホウ酸ポリオキシアルキレンエステルと樹脂からなるマスターバッチペレットを混合して、目やにの発生が抑制された樹脂組成物としてもよい。
【0113】
3.目やに発生抑制方法
本発明において、目やに発生抑制方法とは、前記の目やにの発生が抑制された樹脂組成物を用いて押出成形する方法であり、また他の目やに発生抑制方法としては、前記ホウ酸ポリオキシアルキレンエステルを、押出成形機中で原料樹脂組成物に配合させる方法である。
【0114】
押出成形機中にて、樹脂組成物に、ホウ酸ポリオキシアルキレンエステルを配合する方法としては、樹脂と難燃剤、発泡剤、顔料、架橋剤、縮合触媒、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、導電剤、可塑剤、安定剤、防カビ剤、防菌剤、グラフト剤、無機充填剤等から選ばれた成分、及びホウ酸ポリオキシアルキレンエステルを同時に押出成形機のホッパーから投入してもよく、または、樹脂と難燃剤、発泡剤、顔料、架橋剤、縮合触媒、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、導電剤、可塑剤、安定剤、防カビ剤、防菌剤、グラフト剤、無機充填剤等から選ばれた成分は押出成形機のホッパーから投入し、ホウ酸ポリオキシアルキレンエステルは押出成形機のバレルに取付けてある供給パイプから注入し、押出成形機のスクリュウーで全ての成分を、加熱・混練してもよい。
【0115】
【実施例】
以下に、先ず、ホウ素ポリオキシアルキレンの製造例について説明し、次いで、その用途である目やにの発生が抑制された樹脂組成物、目やに発生抑制方法について説明する。
【0116】
合成例1
・化学式(2)のホウ素ポリオキシアルキレンの製造例
窒素置換した7000mlのコンデンサー付きガラス製三口フラスコにトリエチルボレート(B(OC)146g(1モル)、ジブチルスズジラウレート1.2g及びベンゼン500mlを入れた。
次いで、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル3036g(3モル)を投入しながら攪拌機で速やかに均一に混合した。
次いで、攪拌機で攪拌しながら95℃の温浴にて13時間加熱し、副生成物であるエタノールと、ベンゼンを単蒸留操作で留去させながら反応させ、さらに未反応物を除去し化学式(2)のホウ素ポリオキシアルキレン3016g(0.99モル)を得た。
【0117】
合成例2
・化学式(5)のホウ素ポリオキシアルキレンの製造例
窒素置換した7000mlのコンデンサー付きガラス製三口フラスコにトリエチルボレート(B(OC)146g(1モル)、ジブチルスズジラウレート1.2g及びベンゼン500mlを入れた。
次いで、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコールモノメチルエーテル2025g(2モル)と、トリプロピレングリコール−トリエチレングリコール997g(1モル)とを投入しながら攪拌機で速やかに均一に混合した。
次いで、攪拌機で攪拌しながら95℃の温浴にて13時間加熱し、副生成物であるエタノールと、ベンゼンを単蒸留操作で留去させながら反応させ、さらに未反応物を除去し化学式(5)のホウ素ポリオキシアルキレン3004g(0.99モル)を得た。
【0118】
合成例3
・化学式(23)のホウ素ポリオキシアルキレンの製造例
窒素置換した7000mlのコンデンサー付きガラス製三口フラスコにトリエチルボレート(B(OC)146g(1モル)、ジブチルスズジラウレート1.2g及びベンゼン500mlを入れた。
次いで、ペンタコサエチレングリコールモノメチルエーテル2264g(2モル)と、ヘキサデカアルコール242g(1モル)とを投入しながら攪拌機で速やかに均一に混合した。
次いで、攪拌機で攪拌しながら95℃の温浴にて13時間加熱し、副生成物であるエタノールと、ベンゼンを単蒸留操作で留去させながら反応させ、さらに未反応物を除去し化学式(23)のホウ素ポリオキシアルキレン2478g(0.99モル)を得た。
【0119】
合成例4
・化学式(19)のホウ素ポリオキシアルキレンの製造例
窒素置換した7000mlのコンデンサー付きガラス製三口フラスコにトリエチルボレート(B(OC)146g(1モル)、ジブチルスズジラウレート1.2g及びベンゼン500mlを入れた。
次いで、ヘプタプロピレングリコール−ノナエチレングリコールモノメチルエーテル834g(1モル)、ウンデカプロピレングリコール−トリデカエチレングリコールモノメチルエーテル1242g(1モル)及びペンタデカエチレングリコール692g(1モル)とを投入しながら攪拌機で速やかに均一に混合した。
次いで、攪拌機で攪拌しながら95℃の温浴にて13時間加熱し、副生成物であるエタノールと、ベンゼンを単蒸留操作で留去させながら反応させ、さらに未反応物を除去し化学式(19)のホウ素ポリオキシアルキレン2732g(0.99モル)を得た。
【0120】
合成例5
・化学式(12)のホウ素ポリオキシアルキレンの製造例
窒素置換した7000mlのコンデンサー付きガラス製三口フラスコにトリエチルボレート(B(OC)146g(1モル)、ジブチルスズジラウレート1.2g及びベンゼン500mlを入れた。
次いで、エイコサエチレングリコール1796g(2モル)及びエイコサエチレングリコールモノメチルエーテル911g(1モル)とを投入しながら攪拌機で速やかに均一に混合した。
次いで、攪拌機で攪拌しながら95℃の温浴にて13時間加熱し、副生成物であるエタノールと、ベンゼンを単蒸留操作で留去させながら反応させ、さらに未反応物を除去し化学式(19)のホウ素ポリオキシアルキレン2672g(0.99モル)を得た。
【0121】
実施例1
・目やにの発生が抑制された難燃性樹脂組成物(1)の製造
エチレン−エチルアクリレート共重合体(但し、日本ユニカー株式会社製 NUC−830、メルトマスフローレート0.7g/10min、密度0.935g/cm押出、エチルアクリレート含有量19%)100重量部、三酸化アンチモン(日本精鉱製、ATOX−B(登録商標))50重量部、水酸化マグネシウム(協和化学製、KISMA(登録商標)−5A)70重量部、酸化防止剤(テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャリティケミカル社製、イルガノックス(登録商標)1010))1.0重量部、及び合成例1で準備した化学式(2)のホウ酸ポリアルキレングリコール1.0重量を仕込み、連続混練押出機(但し、K.C.K社製 KCK80×2−35VEX型)を使用して、シリンダー温度190℃にて、10分間混練したのち造粒してペレットを得た。これを、本発明の目やにの発生が抑制された樹脂組成物(1)とした。
【0122】
評価結果
作製したペレットを用いて、目やにの評価としてブラベンダー押出機にストランドダイを付けて230℃にて押出試験を行い、ダイに目やに発生の有無を目視で判定した。5時間経過したが、目やにの発生は観察されなかった。
【0123】
比較例1
実施例1において、合成例1で準備した化学式(2)のホウ酸ポリアルキレングリコール1.0重量を配合しなかった以外は、実施例1と同様な実験を行った。
評価結果
作製したペレットを用いて、目やにの評価としてブラベンダー押出機にストランドダイを付けて230℃にて押出試験を行い、ダイに目やに発生の有無を目視で判定した。1時間経過したところで、長さが1.2mmの目やにの発生が観察された。
【0124】
実施例2
・目やにの発生が抑制されたパイプ用エチレン共重合体樹脂組成物(2)の製造
フィリップス系触媒を使用して製造された直鎖状エチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー製、GS−650、密度0.920g/cm3、メルトマスフローレート0.7g/10分、メルトテンション6.5g重、メルトフローレシオ85)に、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェノール)−4、4’−ビフェニレンホスホナイト(クラリアント製、P−EPQ)140ppm、並びにテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバスペシャリティケミカル社製、イルガノックス1010)800ppm、合成例5で準備した化学式(12)のホウ酸ポリアルキレングリコール50重量部、合成例3で準備した化学式(23)のホウ酸ポリアルキレングリコール50重量部、及びアミノ基含有化合物としてトリエチルアミン15重量部を配合し、バンバリーミキサーで150℃で10分間混練して造粒した得られたペレットを用いて、下記の方法でパイプを押出成形し、評価を行なった。
【0125】
上記ペレットを、65mm、L/D=25の単軸スクリュウ押出機を用いて170℃で溶融し、吐出量65kg/時間、呼び径20mm(外径29.9mm)、ギャップ8.3mmのストレート型スパイラルダイより押出し、外径サイジング法により口径を制御し、冷却し、4m/分の引取り速度で引取り、外径27mm、肉厚4mmのパイプに加工した。この加工を5時間行ない、得られたパイプの内面しわ、押出機出口での目やに、サイジングフォーマーに付着した白粉を観測、評価した。また、錆の発生についてはこの作業を3日間行い、押出機内部の錆の有無を上記の評価方法に従い観測した。
評価結果
パイプの内面しわは認められず、目やにの発生はなく、白粉の付着も僅かであり、3日後の観測でも錆の発生は認められず、高品質のパイプが得られた。
【0126】
比較例2
実施例2において、合成例1で準備した化学式(2)のホウ酸ポリアルキレングリコール1.0重量を配合しなかった以外は、実施例2と同様な実験を行った。
評価結果
作製したペレットを用いて、目やにの評価としてブラベンダー押出機にストランドダイを付けて230℃にて押出試験を行い、ダイに目やに発生の有無を目視で判定した。10時間経過したところで、長さが1.2mmの目やにの発生が観察された。
【0127】
実施例3
・目やにの発生が抑制された同軸ケーブル用高発泡性樹脂組成物(3)の製造
融点132℃、密度0.954g/cm、スウェリング比58%及びメルトフローレート4.0g/10分の高密度ポリエチレン100重量部に、メルトフローレート3.3g/10分、密度0.922g/cm及びスウェリング比59%の高圧法で製造した長鎖分岐を有する低密度ポリエチレン130重量部、密度0.905g/cm、融点114℃、メルトフローレート1.0g/10分のメタロセン触媒でつくったエチレン−ヘキセン−1共重合体30重量部、ポリシロキサン−ポリエーテルブロック共重合体0.7重量部、アゾジカルボンアミド0.6重量部、タルク0.3重量部、酸化防止剤(ブチル化ヒドロキシトルエン)0.6重量部、及び合成例3で準備した化学式(3)のホウ酸ポリアルキレングリコール5.0重量を混合し、次いでバンバリーミキサーで170℃、15分間加熱混練して、発泡性樹脂組成物を得た。この発泡性樹脂組成物は、シートにし、次いでシートカッターで切断し、厚さ3mm、長さ5mm、幅4mmのペレットとした。
【0128】
次いでL/D=32、φ=75mmの押出機のホッパーに供給し、スクリューの外側を同軸に囲むシリンダー(cylinderの頭文字Cと略称する)で加熱し、スクリューで混練した。その際、シリンダーは、通常5つの部分から構成されているため、押出機入口から出口にかけてシリンダーの各部分を順次C,C,C,C,Cと略称すると、C,C,C,C,C部分の温度をそれぞれ160℃、180℃、190℃、198℃、198℃とし、C部分において、ペレットとした発泡性樹脂組成物100重量部に対して1.5重量部の窒素ガスと0.5重量部の炭酸ガスを圧入し、発泡性樹脂組成物と窒素ガス及び炭酸ガスを均一に混練し、組成物を均一に配合し、次いでクロスヘッドより2.4mmφの銅芯線上に線巻取り速度20m/分で押出被覆し、外径12mmの発泡絶縁同軸ケーブルコアを得た。
【0129】
評価結果
このようにして得られた発泡体は、発泡度83.6%、気泡径10〜80μを有し、長さ20mmの同軸ケーブルコアの円柱状試験片を作り、10mm/分の速度で径方向に圧縮し、圧縮量(歪)と力から算出したヤング率をもって圧縮強さを測定したところ、1.13kg/mmであり、機械的強度が十分であることが判明した。また静電気量を測定すると、46nF/kmであり、電気特性が良好であることが判明した。目やには、連続48時間操業時において、全く発生が認められなかった。
【0130】
比較例3
実施例3において、合成例1で準備した化学式(2)のホウ酸ポリアルキレングリコール1.0重量を配合しなかった以外は、実施例3と同様な実験を行った。
評価結果
作製したペレットを用いて、目やにの評価としてブラベンダー押出機にストランドダイを付けて230℃にて押出試験を行い、ダイに目やに発生の有無を目視で判定した。5時間経過したところで、長さが1.2mmの目やにの発生が観察された。
【0131】
実施例4
合成例3で準備した化学式(3)のホウ酸ポリアルキレングリコール5.0重量を、樹脂組成物のペレットを作る工程において配合しないで、スクリューの外側を同軸に囲むシリンダーのC部分に、バレルを貫通するパイプから注入し、樹脂組成物のペレットに混合した以外は、実施例3と同様な実験を行った。
評価結果
このようにして得られた発泡体は、発泡度80.5%、気泡径15〜80μを有し、長さ20mmの同軸ケーブルコアの円柱状試験片を作り、10mm/分の速度で径方向に圧縮し、圧縮量(歪)と力から算出したヤング率をもって圧縮強さを測定したところ、1.08kg/mmであり、機械的強度が十分であることが判明した。また静電気量を測定すると、48nF/kmであり、電気特性が良好であることが判明した。目やには、連続48時間操業時において、全く発生が認められなかった。
【0132】
比較例4
実施例4において、合成例3で準備した化学式(3)のホウ酸ポリアルキレングリコール1.0重量を配合しなかった以外は、実施例4と同様な実験を行った。
評価結果
このようにして得られた発泡体は、発泡度75.6%、気泡径25〜120μを有し、長さ20mmの同軸ケーブルコアの円柱状試験片を作り、10mm/分の速度で径方向に圧縮し、圧縮量(歪)と力から算出したヤング率をもって圧縮強さを測定したところ、1.21kg/mmであり、機械的強度が十分であることが判明した。また静電気量を測定すると、47nF/kmであり、電気特性が良好であることが判明した。しかしながら、目やには、連続2時間操業時で発生が認められた。
【0133】
実施例5
・加水分解性テスト
合成例3で準備した化学式(3)のホウ酸ポリアルキレングリコール3kgを5Lの容器に入れ、容器の入り口(口径20mm)を解放したまま1ヶ月放置したところ、ホウ酸ポリアルキレングリコールの20wt%が加水分解していた。これに対して、3級アミンであるジメチルステアリルアミンを100gを配合したものは、1ヶ月放置後、ホウ酸ポリアルキレングリコールの5wt%が加水分解したのみであった。
【0134】
実施例6
・3級アミンの目やに抑制効果への影響
実施例3において、合成例3で準備した化学式(3)のホウ酸ポリアルキレングリコール5.0重量部に対して、ジエチルミリスチルアミン0.5重量部を配合した以外は、実施例3と同様な実験を行ったところ96時間経過後も目やにの発生は認められなかった。
【0135】
【発明の効果】
本発明の樹脂組成物は、プラスチック成形機を用いて、各種の成形品を製造する場合に用いる樹脂組成物に、特定の化学構造のホウ酸ポリオキシアルキレンが配合されているので、目やにの発生が抑制されており、プラスチック成形機の連続操業時間が長くなり、目やにの発生を見つけ、除去する手間が省ける効果がある。また、目やににより、成形品の表面に筋が入ったり、平滑でなくなったりし、成形品が不良になり、廃棄による損失を防止出来る効果がある。さらに、成形品の表面が平滑になり、高品位の製品を作ることができる効果がある。
また、ホウ酸ポリオキシアルキレン化合物にアミノ基含有化合物が配合された場合は、ホウ酸ポリオキシアルキレン化合物の加水分解性を抑制するので、製品のポットライフが長くなる効果がある。

Claims (4)

  1. 原料樹脂組成物100重量部に対して、下記の一般式(1)で表されるホウ酸ポリオキシアルキレンエステル0.01〜10重量部を配合してなる目やにの発生が抑制された樹脂組成物。
    Figure 0003834582
    [式中、R、R、及びRは、それぞれ水素基又は炭化水素基から選択された基であり、a、b、c、d、e及びfは、それぞれ0〜30の整数であり、かつ、a+b+c+d+e+f=6〜80を満足する。]
  2. さらに、アミノ基含有化合物を配合することを特徴とする請求項1に記載の目やにの発生が抑制された樹脂組成物。
  3. 請求項1又は2に記載の目やにの発生が抑制された樹脂組成物を用いて押出成形することを特徴とする目やに発生抑制方法。
  4. 前記ホウ酸ポリオキシアルキレンエステルは、押出成形機中で原料樹脂組成物に配合されることを特徴とする請求項に記載の目やに発生抑制方法。
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