JP2001220459A - ポリプロピレン系樹脂発泡シート及びその製造方法 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂発泡シート及びその製造方法

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JP2001220459A
JP2001220459A JP2000015450A JP2000015450A JP2001220459A JP 2001220459 A JP2001220459 A JP 2001220459A JP 2000015450 A JP2000015450 A JP 2000015450A JP 2000015450 A JP2000015450 A JP 2000015450A JP 2001220459 A JP2001220459 A JP 2001220459A
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Yuichi Kadoya
雄一 門屋
Koichi Kawachi
浩一 河内
Hisaji Tokunaga
久次 徳永
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二次成形性の改良されたポリプロピレン系樹脂
発泡シートを提供する。 【解決手段】ポリプロピレン系樹脂とポリテトラフルオ
ロエチレン、あるいは、高溶融張力ポリプロピレン系樹
脂とポリプロピレン系樹脂とからなる、シート密度が3
00kgm-3を越えて850kgm-3以下、独立気泡率
が40%以上であるポリプロピレン系樹脂発泡シートは
ドローダウンが少なく二次成形性に優れ、通常の成形装
置により成形することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリプロピレン系樹
脂発泡シート及びその製造方法に関する。更に詳しく
は、二次成形時のドローダウン性が改良されたポリプロ
ピレン系樹脂発泡シート及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系樹脂は耐油性に優れ、
その中でもポリプロピレン系樹脂は耐熱性において優れ
た性能を有しており、その特性を生かした発泡体の製造
法の検討が種々行われている。
【0003】その中で、ポリプロピレン系樹脂発泡シー
トの成形方法としては、シートの両端をレール状に設置
したクランプで固定して加熱ゾーンに搬送し、シートに
接触しない赤外線ヒーター等で輻射加熱して成形可能な
状態に予備加熱され、次いで、成形ゾーンにシートを搬
送し成形を行うことにより成形品が得られる方法が知ら
れている。
【0004】上記成形方法では、シートの両端がクラン
プされているため加熱ゾーンにおいて加熱軟化したシー
トは、まずシート内部の残留歪みが緩和されて熱膨張
し、波打ち状態になる。その後、歪みの緩和が終わると
シートは一旦収縮し、ピン張り状態になる。種々の熱可
塑性ソリッドシートやポリスチレン系樹脂発泡シート等
はこの状態にて成形が行われ、良好な成形品が得られ
る。
【0005】しかし、ポリプロピレン系樹脂発泡シート
の場合、ポリプロピレン系樹脂が結晶性樹脂であること
から、成形温度における引張り強度が小さく、クランプ
版にて固定されているシートが重力方向に垂れ下がって
しまう現象が見られる。これを熱成形におけるドローダ
ウン現象と呼ぶ。
【0006】ドローダウンが大きい状態、すなはちシー
トの垂れ下がりが大きくなると成形機において下面ヒー
ターや成形型にシートが接触してしまう。また、ドロー
ダウンが大きくなると成形品にシワが発生しやすくな
る。これらの対策としては加熱時間を出来るだけ短く
し、ドローダウンが大きくならないうちに成形を行うこ
とや、予熱によってシートを融点付近まで上げておく事
などが提案されている。
【0007】たとえば特許2843474号公報では、
加熱ゾーンをシートの入口と出口を除いて密閉形状にし
たオーブンを用い、上記オーブン内の雰囲気温度を15
5℃〜200℃の温度範囲に保った状態で発泡PPシー
トを徐々に昇温させる方法が開示されている。しかし、
開示された成形方法においては成形機の構造が特殊であ
り、設備による生産コストの上昇を招く可能性がある。
また、シート加熱が雰囲気加熱であることから、成形可
能な温度範囲に上昇させるまでの加熱時間が赤外線ヒー
タによる輻射加熱と比べると長くなり、成形サイクルが
増加するため、生産性の点で問題があると考えられる。
【0008】また、特開平5−53898公報では、加
熱ゾーンで成形可能な状態に加熱軟化したシートを成形
ゾーンへの搬送方向と直交する幅方向にシートを拡張し
てシートの波打ち状態を引き延ばす機構と、更に成形ゾ
ーンに雌型に真空機能を有する一対の雌雄型からなるマ
ッチモールド型を用いる方法による成形手段が開示され
ている。この方法によれば、成形ゾーンでのシートの抗
張力が確保され、更にマッチモールド型を使用すること
で、型の賦型性及び熱伝導性の悪い発泡シートの成形時
での冷却がを促進され、成形サイクルを速める効果が期
待できることが述べられている。しかし、シートの搬送
レールの形状が特殊であり、成形機の汎用性がないこと
や、マッチモールド型で成形した場合、成形歪みがシー
ト内に残留しやすく、耐熱性の低下が起こる可能性があ
ると考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来ポリプ
ロピレン系樹脂発泡シートの成形には特殊な成形方法が
必要であったところ、本発明では通常の成型方法でも成
形可能なポリプロピレン系樹脂発泡シートを提供するこ
とを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、ポリプロピレン系樹脂発泡シート自身のド
ローダウンを低減させることにより、通常の成形方法で
あっても容易に成形品を得られることを見出し本発明を
完成するに至った。すなわち本発明は30cm×30c
mのシートを500℃で33秒間加熱したときのシート
のたわみ量が30mm以下であるポリプロピレン系樹脂
発泡シートである。このシートはドローダウンが少ない
ので通常の成型法法で成形が可能である。ドローダウン
を低減させるには例えばポリプロピレン系樹脂にポリテ
トラフルオロエチレンを添加することにより可能であ
る。あるいは200℃における溶融張力が4.0g以上
である高溶融張力ポリプロピレン系樹脂100〜50重
量部とポリプロピレン系樹脂50〜0重量部を配合して
なる樹脂を用いても良い。このようにすると、前者にお
いては樹脂組成物中でポリテトラフルオロエチレンがフ
ィブリル化して分散し、いずれの場合においてもその組
成物を発泡させて得られるポリプロピレン系樹脂発泡シ
ートは独立気泡率が高く、二次成形において成形温度ま
で加熱した際の引張り強度の低下が大幅に改善され、外
観性にも優れるという従来にないポリプロピレン系樹脂
発泡シートとなる。そしてドローダウンも低減されるの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明においてポリプロピレン系樹脂発泡シート
とはポリプロピレン系樹脂を主成分とする発泡シートを
さす。本発明のポリプロピレン系樹脂発泡シートはドロ
ーダウンが小さく成形を容易にすることができるがその
ドローダウンは、30cm×30cmのシートを500
℃で33秒間加熱したときのシートのたわみ量で30m
m以下、好ましくは25mm以下、特に好ましくは20
mm以下である。
【0012】ドローダウンを押さえるには例えばポリプ
ロピレン系樹脂にポリテトラフルオロエチレンを添加す
ることにより可能である。ここでポリプロピレン系樹脂
とは、一般にポリプロピレンとして市販されているもの
を使用することができ、メルトインデックス10g/1
0分以下のものが好ましい。例えばプロピレン系単独重
合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−エ
チレン−ジエン共重合体等のポリプロピレンを主とする
重合体が用いられる。プロピレン単独重合体の融点は1
76℃、共重合体の融点は135℃〜160℃であり、
耐熱性の優れた発泡体を得るためには融点が高いものを
用いることが望ましい。また、ポリプロピレン系樹脂を
主成分として、少量であれば混和性が良好な他の樹脂を
混合したものでも差し支えなく、このような樹脂の例と
してポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等が
ある。
【0013】ポリテトラフルオロエチレンとはテトラフ
ルオロエチレンの単独重合体、あるいはその他成分と共
重合したものであり市販のものを使用することができ
る。
【0014】ポリテトラフルオロエチレンの添加量は、
ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して0.1〜
8.0重量部が好ましく、更に好ましくは0.01〜
6.0重量部、特に好ましくは0.01〜3.0重量部
である。添加量が0.01重量部未満ではポリプロピレ
ン系樹脂発泡シートのドローダウン性改良効果が小さ
く、また8.0重量部をこえて添加すると、成形性、成
形品外観が低下するので好ましくない。
【0015】ドローダウンを押さえるにはあるいは高溶
融張力ポリプロピレン系樹脂100〜50重量部とポリ
プロピレン系樹脂50〜0重量部を配合してなる樹脂組
成物を用いる事によってもできる。ポリプロピレン系樹
脂が多くなると、ポリプロピレン系樹脂発泡シートのド
ローダウンが大きくなり、成形が困難になり、さらに発
泡シートの表面に破泡による凹凸が発生し、外観が不良
になるため好ましくない。
【0016】高溶融張力ポリプロピレン系樹脂は、20
0℃における溶融張力が4.0g以上であり、メルトイ
ンデックス10g/10分以下であるものが好ましい。
ここで200℃における溶融張力は、ポリプロピレンを
200℃で5分間加熱して溶融し、溶融したポリプロピ
レンを直径2.095mm、長さ8mm、L/D=3.
8のキャピラリーから15mm/分の速度で大気中に押
出してストランドとし、このストランドを2.0m/分
の速度で引き取る際の張力である。
【0017】本発明のポリプロピレン系樹脂発泡シート
の密度は300kgm-3を越えて850kgm-3以下で
あることが好ましく、更に好ましくは450〜600k
gm-3である。密度が300kgm-3以下の場合、発泡
セルの独立気泡率が低下し、成形できても成形品の表面
外観性が低下する。また、密度が850kgm-3をこえ
ると、軽量性が低下するため好ましくない。また、独立
気泡率が40%以上であることが好ましい。独立気泡比
率が低いとドローダウンが大きくなると共に、成型品の
外観が悪くなる。
【0018】次に、本発明のポリプロピレン系樹脂発泡
シートの製造方法について説明する。
【0019】本発明のポリプロピレン系樹脂発泡シート
は、例えばポリプロピレン系樹脂とポリテトラフルオロ
エチレンと発泡剤からなる樹脂組成物を押出成形する方
法により製造することができる。
【0020】ポリプロピレン系樹脂とポリテトラフルオ
ロエチレンの混合方法については、特に限定するもので
はないが、発泡シート成形時に押出機へ攪拌混合した原
料を直接投入する方法、または攪拌混合した原料を単軸
または二軸押出機にて溶融混合してペレット化し、発泡
押出時に使用する方法のいずれであっても良い。
【0021】本発明のポリプロピレン系樹脂発泡シート
は、あるいは高溶融張力ポリプロピレン系樹脂とポリプ
ロピレン系樹脂と発泡剤からなる樹脂組成物を押出成形
する方法により製造することもできる。
【0022】高溶融張力ポリプロピレン系樹脂とポリプ
ロピレン系樹脂の混合方法については、特に限定するも
のではないが、発泡シート成形時に押出機へ攪拌混合し
た原料を直接投入する方法、または攪拌混合した原料を
単軸または二軸押出機にて溶融混合してペレット化し、
発泡押出時に使用する方法のいずれであっても良い。
【0023】発泡剤として化学発泡剤を用いる事ができ
る。重曹とクエン酸の混合物を好適に用いることがで
き、発生する発泡ガスは炭酸ガスである。化学発泡剤の
添加方法としては特に限定するものではないが、ポリプ
ロピレン系樹脂とポリテトラフルオロエチレンあるいは
高溶融張力ポリプロピレン系樹脂とポリプロピレン系樹
脂の樹脂組成物にドライブレンドする方法や、押出機の
ホッパー中で定量フィーダーを使用して添加する方法、
或いはポリプロピレン系樹脂やポリエチレン樹脂等のポ
リオレフィン系樹脂をベースとするマスターバッチを作
成し添加する方法のいずれであっても良い。
【0024】化学発泡剤の添加量は、いずれの方法にお
いてもポリプロピレン系樹脂組成物100重量部に対し
て、0.1〜1.5重量部である。添加量が0.1重量
部未満では所望の発泡倍率を得ることが出来ず、1.5
重量部を超えて添加した場合は、押出機中における発泡
剤の均一分散及び十分な分解が進行せず、良好な発泡剤
を得ることが出来ないために好ましくない。
【0025】本発明で用いられる発泡剤には物理発泡剤
があり炭酸ガスが用いられる。物理発泡剤としてはブタ
ン等があるが、安全性の面で炭酸ガスが好適に用いられ
る。物理発泡剤の添加方法としては、二軸押出機の中央
ゾーンまたはタンデム押出機の1段目押出機の中央ゾー
ンに供給する方法等が挙げられる。
【0026】前述の物理発泡剤の添加量としては、いず
れの方法においてもポリプロピレン系樹脂組成物100
重量部に対して、1.2〜3.0重量部である。添加量
が1.2重量部未満では所望の発泡倍率を得ることが出
来ず、3.0重量部を超えて添加した場合は、独立気泡
率が低下するため好ましくない。
【0027】本発明の発泡シートを製造する際に、更に
発泡シートの物性を阻害しない範囲で、適宜の気泡調整
剤、架橋剤、発泡助剤、充填剤、安定剤、酸化防止剤、
含量等を混合してもよい。本発明のポリプロピレン系樹
脂発泡シートは熱成形、真空成形等公知の方法で各種形
状に容易に成形することができ、容器として好適に用い
ることができる。例えば食品容器、弁当容器等がある。
【0028】
【実施例】以下、実施例によって本発明を詳しく説明す
る。
【0029】表1に示すドローダウン性、シート密度、
独立気泡率の評価は下記の方法にて行った。
【0030】(ドローダウン性)浅野研究所社製真空単
発成形機にて30cm×30cmのシートをクランプ版
で4方向を固定し、通常のシート成形方法と同様に遠赤
外線ヒーター(温度:500℃)にて輻射加熱し、その
ときの加熱時間毎のシートのたわみ量をキーエンス社製
レーザー式変位測定機にて測定した。ドローダウン量の
値が大きいほど成形性が低下していることを示してい
る。図1に測定装置の概略図を示す。
【0031】(シート密度)ミラージュ貿易社製電子比
重計(MD−200S)にて測定した。
【0032】(独立気泡率)東京サイエンス社製空気比
較式比重計を用い、ASTM:D−2856に準拠して
測定した。
【0033】(実施例1〜5、比較例1〜2)ポリプロ
ピレン系樹脂(グランドポリマー社製、J101:MI
=1.4、J103:MI=3.0)にポリテトラフル
オロエチレン(三菱レイヨン社製、メタブレンA−30
00)及び化学発泡剤(クラリアント社、CF)を表1
に示す割合で攪拌混合し、東芝社製65mm単軸押出機
(ノンベント)にてシリンダー温度220#C、750m
m巾Tダイス(設定温度190℃)より発泡押出を行
い、シート厚み0.80mmの各シートサンプルを製膜
した。
【0034】(実施例6〜8)ポリプロピレン系樹脂
(グランドポリマー社製、J101:MI=1.4)に
ポリテトラフルオロエチレン(三菱レイヨン社製、メタ
ブレンA−3000)を攪拌混合し、日立造船社製同方
向二軸押出機(スクリュー径=φ57mm、L/D=4
0)に供給し、シリンダー温度190℃で可塑化混合し
たのち、発泡剤として炭酸ガスをポリプロピレン系樹脂
100重量部に対して表1記載の量を注入し、サーキュ
ラーダイス(φ150mm×0.7mmt、設定温度1
80#C)より発泡押出を行い、シート厚み0.8mmの
各シートサンプルを製膜した。
【0035】得られたシートサンプルのドローダウン
性、シート密度及び独立気泡率の測定結果を表1に示す
【0036】
【表1】
【0037】(実施例9〜13、比較例3〜4)表2に
示すポリプロピレン系樹脂組成物及び化学発泡剤(クラ
リアント社、CF)を各々の割合で攪拌混合し、東芝社
製90mm単軸押出機(ノンベント、L/D=34)に
てシリンダー温度220#C、100M/Mサーキュラー
ダイス(設定温度190℃)より発泡押出を行い、シー
ト厚み0.80mmの各シートサンプルを製膜した。な
お、高溶融張力ポリプロピレン系樹脂の200℃におけ
る溶融張力は、(株)東洋精機製作所製キャピログラフ
を用いて、装置のバレル内にてポリプロピレンを200
℃で5分間加熱して溶融し、溶融したポリプロピレンを
直径2.095mm、長さ8mm、L/D=3.8のキ
ャピラリーから15mm/分の速度で大気中に押出して
ストランドとし、このストランドを2.0m/分の速度
で引き取る際の張力を測定した。
【0038】(実施例14〜16)表2に示すポリプロ
ピレン系樹脂組成物及び化学発泡剤(クラリアント社、
CF)を各々の割合で攪拌混合し、日立造船社製同方向
二軸押出機(スクリュー径=φ57mm、L/D=4
0)に供給し、シリンダー温度190℃で可塑化混合し
たのち、発泡剤として炭酸ガスをポリプロピレン系樹脂
100重量部に対して表2記載の量を注入し、サーキュ
ラーダイス(φ150mm×0.7mmt、設定温度1
80#C)より発泡押出を行い、シート厚み0.8mmの
各シートサンプルを製膜した。
【0039】得られたシートサンプルのドローダウン
性、シート密度及び独立気泡率の測定結果は表2の通り
である。
【0040】
【表2】
【0041】 高溶融張力PP:MI=3.0g/分 高溶融張力PP:MI=3.4g/分 PP:MI=4.0g/分 発泡剤種:CF=化学発泡剤、炭酸ガス=物理発泡剤 MI:230℃測定値(JIS−K6758法)
【0042】各実施例及び比較例のシートを成形したと
ころ、実施例のシートはドローダウンが少なく、容易に
良好な成形品を得ることができた。しかし、比較例のシ
ートはドローダウンがはげしく、成形機の下面ヒーター
に接触したり、また成形品にシワが発生し良好な成形を
行うことは困難であった。
【0043】
【発明の効果】本発明のポリプロピレン系樹脂発泡シー
トは、二次成形時のドローダウン性が改良され、ポリプ
ロピレン系樹脂のもつ耐熱性及び耐油性を損なうことな
く、外観性、機械的物性の良好な成形品を製造できる発
泡シートである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドローダウン性の測定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 27:18) C08L 27:18) Fターム(参考) 4F074 AA20 AA27 AA83 AB02 AC09 AE01 BA07 BA32 CB52 CC04Y DA12 DA34 4J002 BB121 BB151 BD152 DE016 DE256 EF066 FD326 GG01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】30cm×30cmのシートを500℃で
    33秒間加熱したときのシートのたわみ量が30mm以
    下であるポリプロピレン系樹脂発泡シート。
  2. 【請求項2】シート密度が300kgm-3を越えて85
    0kgm-3以下で、独立気泡率が40%以上であるポリ
    プロピレン系樹脂発泡シート。
  3. 【請求項3】30cm×30cmのシートを500℃で
    33秒間加熱したときのシートのたわみ量が30mm以
    下、シート密度が300kgm-3を越えて850kgm
    -3以下及び独立気泡率が40%以上であるポリプロピレ
    ン系樹脂発泡シート。
  4. 【請求項4】ポリプロピレン系樹脂とポリテトラフルオ
    ロエチレンを含有してなる請求項1から請求項3のいず
    れか一項に記載のポリプロピレン系樹脂発泡シート。
  5. 【請求項5】ポリプロピレン系樹脂100重量部とポリ
    テトラフルオロエチレン0.1〜8.0重量部を含有し
    てなる請求項4のポリプロピレン系樹脂発泡シート。
  6. 【請求項6】ポリプロピレン系樹脂100重量部とポリ
    テトラフルオロエチレン0.1〜8.0重量部を含有し
    てなり、シート密度が300kgm-3を越えて850k
    gm-3以下のポリプロピレン系樹脂発泡シート。
  7. 【請求項7】ポリプロピレン系樹脂100重量部、ポリ
    テトラフルオロエチレン0.1〜8.0重量部及び化学
    発泡剤0.1〜1.5重量部を含有してなる樹脂組成物
    を押出成形することを特徴とする請求項5又は請求項6
    に記載のポリプロピレン系樹脂発泡シートの製造方法。
  8. 【請求項8】ポリプロピレン系樹脂100重量部、ポリ
    テトラフルオロエチレン0.1〜8.0重量部及び物理
    発泡剤1.2〜3.0重量部を含有してなる樹脂組成物
    を押出成形することを特徴とする請求項5又は請求項6
    に記載のポリプロピレン系樹脂発泡シートの製造方法。
  9. 【請求項9】200℃における溶融張力が4.0g以上
    である高溶融張力ポリプロピレン系樹脂100〜50重
    量部とポリプロピレン系樹脂50〜0重量部を含有して
    なる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のポリ
    プロピレン系樹脂発泡シート。
  10. 【請求項10】200℃における溶融張力が4.0g以
    上である高溶融張力ポリプロピレン系樹脂100〜50
    重量部とポリプロピレン系樹脂50〜0重量部を含有し
    てなり、シート密度が300kgm-3を越えて850k
    gm-3以下のポリプロピレン系樹脂発泡シート。
  11. 【請求項11】200℃における溶融張力が4.0g以
    上である高溶融張力ポリプロピレン系樹脂100〜50
    重量部とポリプロピレン系樹脂50〜0重量部及び化学
    発泡剤0.1〜1.5重量部を含有してなる樹脂組成物
    を押出成形することを特徴とする請求項9又は請求項1
    0に記載のポリプロピレン系樹脂発泡シートの製造方
    法。
  12. 【請求項12】200℃における溶融張力が4.0g以
    上である高溶融張力ポリプロピレン系樹脂100〜50
    重量部とポリプロピレン系樹脂50〜0重量部及び物理
    発泡剤1.2〜3.0重量部を含有してなる樹脂組成物
    を押出成形することを特徴とする請求項10又は請求項
    11に記載のポリプロピレン系樹脂発泡シートの製造方
    法。
  13. 【請求項13】化学発泡剤が重曹とクエン酸である請求
    項7又は請求項11に記載のポリプロピレン系樹脂発泡
    シートの製造方法。
  14. 【請求項14】物理発泡剤が炭酸ガスである請求項8又
    は請求項12に記載のポリプロピレン系樹脂発泡シート
    の製造方法。
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