JP3834570B2 - 染毛効果を有する養毛・育毛剤 - Google Patents
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このような種類の染毛剤組成物として、特開2002−284655号公報において、二剤式泡状染毛剤組成物が提案されている。
このように、二剤式の染毛剤は激しい化学反応を起こすもので、人体への毒性の影響も大きい上、毛髪そのものも染毛時に発生する酸素によって酸化され傷つけられる問題を有している。
一方、従来技術の髪の染色法は、毛髪の損傷が甚だしく、毛髪の強度の低下も招く。また、長く毛染めを使用すると、毛染めの染料に対する抗原抗体反応でアレルギーのような副作用を惹き起こす可能性が高く、操作も複雑という欠点があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、頭皮や毛髪に対して安全であり、衣類等を汚さず、毛髪を健康に保ちながら白髪を自然な色調に染毛できる効果も有する養毛・育毛剤を提供することである。
(b)エリスルロース、ジヒドロキシアセトン、イサチン、アロキサン、ニンヒドリン、グリセルアルデヒド、メソ酒石酸アルデヒド及びピラゾリン−4,5−ジオン誘導体からなる群から選ばれた1種以上の成分をセルフタンニング剤として、組成物全体に対し0.5〜10.0重量%含有し、
(c)鉄(II及びIII)イオンをミネラル成分として組成物全体に対し0.10〜20ppmの濃度範囲で含有することを最も主要な特徴とする。
上記セルフタンニング化合物の配合量は特に限定されないが、0.1〜20重量%の範囲内で使用することが好ましく、特に0.5〜10重量%の範囲内で使用することが好ましい。セルフタンニング化合物の配合量が0.1重量%未満であると、ミネラル成分の含有量が十分であっても、白髪部分を十分にダークブラウン化できないからである。
尚、本発明の養毛・育毛剤の溶媒として、上述したように、水及び/或いはエタノールが使用されるが、水については、40〜90重量%の範囲内であり、エタノールについては10〜50重量%の範囲内で使用される。
化粧品原料として製造されている市販の化粧品原料用植物抽出液を用いた。、本発明の養毛・育毛剤を常法により調製した。尚、ミネラル成分を配合するため、ミネラルウォーター(鉄イオン含有量0.5g/1000cm3;金属イオン総量1.0g/1000cm3)を用いた。
重量%
1.植物抽出液
オタネニンジンエキス 0.80
センブリエキス 0.70
ゲンチアナエキス 0.50
カミツレエキス 0.50
ボタンエキス 0.27
アルテア根エキス 0.20
フユボダイジュ花エキス 0.20
アルニカ花エキス 0.10
カワラヨモギエキス 0.80
オドリコソウエキス 0.10
オランダカラシエキス 0.10
ゴボウエキス 0.10
セイヨウキズタエキス 0.10
ニンニクエキス 0.10
マツエキス 0.10
ローズマリーエキス 0.10
ローマカミツレエキス 0.10
2.エリスルロース 5.00
3.ミネラルウォーター 1.50
4.変性アルコール 25.00
5.1,3−ブチレングリコール 10.00
6.グリチルリチン酸2K 0.10
7.フェノキシエタノール 0.50
8.加水分解シルク 0.10
9.プラセンタエキス 0.50
10.渇藻エキス 0.50
11.水 100とする残余
重量%
1.植物抽出液
ゲンチアナエキス 0.95
カミツレエキス 0.95
オタネニンジンエキス 0.50
センブリエキス 0.95
アルニカエキス 0.10
オドリコソウエキス 0.10
オランダカラシエキス 0.10
ゴボウエキス 0.10
セイヨウキズタエキス 0.10
ニンニクエキス 0.10
マツエキス 0.10
ローズマリーエキス 0.10
ローマカミツレエキス 0.10
アルテア根エキス 0.30
シナノキエキス 0.35
フユボダイジュ花エキス 0.30
2.エリスルロース 4.00
3.ミネラルウォーター 1.00
4.変性アルコール 20.00
5.1,3−ブチレングリコール 5.50
6.グリチルリチン酸 0.10
7.フェノキシエタノール 0.40
8.ペンチレングリコール 2.00
9.ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン 0.30
10.プラセンタエキス 0.50
11.加水分解ケラチン 0.50
12.加水分解コンキオリン 0.50
13.メントール 1.00
14.水 100とする残余
重量%
1.植物抽出液
ログウッドエキス 0.50
カミツレエキス 0.10
センブリエキス 0.10
クララエキス 0.10
ヒキオコシエキス 0.10
アルニカエキス 0.02
オドリコソウエキス 0.02
オランダカラシエキス 0.02
ゴボウエキス 0.02
セイヨウキズタエキス 0.02
ニンニクエキス 0.02
マツエキス 0.02
ローズマリーエキス 0.02
ローマカミツレエキス 0.02
2.加水分解シルク 0.50
3.ヒドロキシプロピルセルロース 0.60
4.ジメチコンコポリオール 0.10
5.ポリオクタニウム−10 0.10
6.PEG-15ココポリアミン 0.05
7.ココイルアルギニンエチルPCA 0.10
8.プラセンタエキス 0.50
9.エリスルロース 5.00
10.ミネラルウォーター 0.50
11.1,3−ブチレングリコール 4.00
12.加水分解ケラチン 0.50
13.カルボキシメチルキチン 0.10
14.エタノール 1.00
15.フェノキシエタノール 0.70
16.水 100とする残余
重量%
1.植物抽出液
ダイズエキス 0.50
チュベロース多糖体 2.00
ログウッドエキス 0.50
2.オリザノール及びレシチンの混合物 4.00
3.グリセリン 3.00
4.カラギーナン 2.50
5.トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 4.00
6.スクワラン 7.00
7.エリスルロース 5.00
8.ミネラルウォーター 10.00
9.変性アルコール 1.00
10.1,3−ブチレングリコール 5.00
11.グリチルリチン酸 0.10
12.フェノキシエタノール 0.50
13.グリセリン脂肪酸エステル 4.00
14.水 100とする残余
本発明の養毛・育毛剤の発毛 促進効果を調べるために、白髪を持ち毛髪の薄くなった30代〜50代の男性パネラー11名に対し、次の試験を行った。
毎日就寝前に洗髪を行った後、毛髪の薄くなった箇所に、処方例1の組成の本発明のヘアートニック(以下、単に「処方例1」と称する。)を1〜2g程度擦り込み、頭皮を約5分間程度マッサージした。そして翌朝、もう一度処方例1を1〜2g程度擦り込み、頭皮を約5分間程度マッサージした
上記の使用方法で処方例1を毎日使用したところ、1週間経過後にパネラー11名中11名全員の白髪がそれほど目立たないダークブラウンに変色した。更に、処方例1を毎日使用し1ヶ月続けたところ、パネラー11名中7名に産毛状の毛髪がはえてきた。上記7名の産毛状の毛髪が平均して2cm程度まで成長した。個人により多少の相違はあるが、平均1〜2ケ月で上記産毛状の毛髪が通常の毛髪と区別が付かない程度にまで成長した。また、全員が白髪の色を自然な濃い小麦色にすることができた。処方例2、3、4の組成物を併用することで効果を向上することができた。
Claims (4)
- (a)サンショウ、オタネニンジン、センブリ、クララ、モモ、センキュウ、トウキ、アロエベラ、カワラヨモギ、シナノキ、カンゾウ、アルニカ、オドリコソウ、オランダカラシ、ゴボウ、セイヨウキズタ、ニンニク、マツ、ローズマリー、カミツレ、ローマカミツレ、オクラ、ゲンチアナ、ボタン、アルテア、フユボダイジュ、ヒキオコシ、ダイズ、ログウッド、チュベロースからなる群から選ばれた少なくとも1種の植物の水及び/又はアルコールによる抽出物を植物抽出物として、組成物全体に対し0.001〜3重量%含有し、
(b)エリスルロース、ジヒドロキシアセトン、イサチン、アロキサン、ニンヒドリン、グリセルアルデヒド、メソ酒石酸アルデヒド及びピラゾリン−4,5−ジオン誘導体からなる群から選ばれた1種以上の成分をセルフタンニング剤として、組成物全体に対し0.5〜10.0重量%含有し、
(c)鉄(II及びIII)イオンをミネラル成分として組成物全体に対し0.10〜20ppmの濃度範囲で含有することを特徴とする、養毛・育毛剤。 - 植物抽出物として、サンショウ、オタネニンジン、センブリ、クララ、モモ、センキュウ、トウキ、アロエベラ、カワラヨモギ、シナノキ、カンゾウ、アルニカ、オドリコソウ、オランダカラシ、ゴボウ、セイヨウキズタ、ニンニク、マツ、ローズマリー、カミツレ、ローマカミツレ、オクラ、ゲンチアナ、ボタン、アルテア、フユボダイジュ、ヒキオコシ、ダイズ、ログウッド、チュベロースからなる群から選ばれた10種以上の植物の水及び/又はアルコールによる抽出物を組成物全体に対し0.001〜3重量%含有したことを特徴とする、請求項1に記載の養毛・育毛剤。
- 鉄(II及びIII)イオンと、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、マンガンイオン、亜鉛イオン、ニッケルイオン、セレンイオン、リチウムイオン、鉛イオン、ストロンチウムイオン、銅イオン、アルミニウムイオン、マンガンイオンからなる群から選ばれた1種以上の金属イオンをミネラル成分として含有し、
前記鉄イオンの濃度が組成物全体に対し0.10ppm以上であって、ミネラル成分全体の濃度が組成物全体に対し0.10〜20ppmの範囲内であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の養毛・育毛剤。 - ミネラルウォーターを用いて、鉄(II及びIII)イオンの含有量が調製されたことを特徴とする、請求項1乃至3に記載の養毛・育毛剤。
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