JP3833804B2 - 電気コネクタ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジング同士の不完全嵌合状態を明確化する手段や、ハウジング同士の嵌合を容易に解除する手段を有する電気コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のコネクタは、例えば特開平9−185974号公報に開示されている。このコネクタは、図13に示すように雄型ハウジング101と雌型ハウジング102とから成り、雌型ハウジング102は雄型ハウジング101により押圧されて摺動するスライドロック部材103と、このスライドロック部材103を雄型ハウジング101側に付勢する圧縮ばね104とを備えている。
【0003】
雄型ハウジング101はロックアーム105を有し、ロックアーム105はスライドロック部材103に係止されるハウジングロック106を上面に有すると共に、ハウジング101、102同士の中途嵌合を防止するための中途嵌合防止ロック107を両側面に有している。そして、スライドロック部材103は上面に離脱突起108を有する可撓性の嵌合解除アーム109と、雌型ハウジング102の上段ガイド溝110に嵌挿されるスライダストッパ111と、雌型ハウジング102の下段ガイド溝112に嵌挿される支持突起113とを有している。
【0004】
雌型ハウジング102に雄型ハウジング101を押し込むと、雄型ハウジング101のハウジングロック106がスライドロック部材103の端面103aを押し込み、スライドロック部材103が圧縮ばね104を圧縮する。また、雄型ハウジング101の中途嵌合防止ロック107が、雌型ハウジング102の下段ガイド溝112の前部に設けらたストッパ114の上部に位置する。この状態では、ロックアーム105はその中途嵌合防止ロック107がストッパ114に当接しているので撓むことが不可能となる。
【0005】
雄型ハウジング101を圧縮ばね104の弾発力に抗して更に押し込むと、中途嵌合防止ロック107がストッパ114を乗り越えて下段ガイド溝112に嵌挿されると共に、スライドロック部材103の端面103aが圧縮ばね104の弾発力によってロックアーム105を下方に撓ませながらハウジングロック106の図示しないテーパ面を乗り越える。そして、スライドロック部材103が雄型ハウジング101側に摺動することにより、ハウジングロック106がスライドロック部材103の下部に係止され、ハウジング101、102同士の嵌合が完了する。
【0006】
一方、ハウジング101、102同士の嵌合を解除する際には、スライドロック部材103の離脱突起108を下方に押圧する。これにより、嵌合解除アーム109が下方に撓み、ハウジングロック106をスライドロック部材103から外す。そして、この状態を保持しながら雄型ハウジング101を雌型ハウジング102から引き離す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上述した従来例ではハウジング101、102同士を解除する際に、スライドロック部材103の離脱突起108を下方に押圧してハウジングロック106をスライドロック部材103から外す力と、雄型ハウジング101を雌型ハウジング102から引き離す力とが必要となる。このため、ハウジング101、102同士の嵌合を解除する作業が容易ではないという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、ハウジング同士の不完全嵌合を明確化できると共に、ハウジング同士の嵌合を容易に解除し得る電気コネクタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る電気コネクタは、ロック用アームを有する第1のハウジングと、前記ロック用アームと係合するロック用係合部を有し前記第1のハウジングと嵌合する第2のハウジングとから成り、前記ロック用アームは前記ハウジング同士が嵌合する際に前記ロック用係合部により押圧されて撓み、前記ハウジング同士が完全に嵌合した後に復元して前記ロック用係合部と係合する電気コネクタにおいて、前記第1のハウジングは、前記第2のハウジングの作用により後方に移動するスライダと、該スライダの前記後方への移動に伴って変形すると共に前記スライダを前方に付勢する第1、第2の弾性部材と、該第1の弾性部材を押さえる押さえ部材とを備え、前記ハウジング同士を嵌合する際には、前記ロック用アームは前記ハウジング同士が前記完全に嵌合するまで前記押さえ部材を係止すると共に、前記ハウジング同士が完全に嵌合した後に前記押さえ部材を解放して前記第1の弾性部材の前記スライダに対する付勢力を解除し、前記ハウジング同士の嵌合を解除する際には、前記ロック用アームは押圧されることによりロック用係合部との係合を解除し、前記第2の弾性部材は前記スライダを介して前記第2のハウジングを押し出し、前記押さえ部材を前記第1のハウジングに対する最前方の初期位置に一時的に係止する仮係止手段を有し、該仮係止手段は前記ロック用アームが前記押さえ部材を解放したときに前記押さえ部材を解放するようにし、前記押さえ部材は前記初期位置にあるとき撓んだ前記ロック用アームの係合孔に係合し、前記押さえ部材を移動しないように係止する本係止突起を有することを特徴とする。
また、本発明に係る電気コネクタは、ロック用アームを有する第1のハウジングと、前記ロック用アームと係合するロック用係合部を有し前記第1のハウジングと嵌合する第2のハウジングとから成り、前記ロック用アームは前記ハウジング同士が嵌合する際に前記ロック用係合部により押圧されて撓み、前記ハウジング同士が完全に嵌合した後に復元して前記ロック用係合部と係合する電気コネクタにおいて、前記第1のハウジングは、前記第2のハウジングの作用により後方に移動するスライダと、該スライダの前記後方への移動に伴って変形すると共に前記スライダを前方に付勢する第1、第2の弾性部材と、該第1の弾性部材を押さえる押さえ部材とを備え、前記ハウジング同士を嵌合する際には、前記ロック用アームは前記ハウジング同士が前記完全に嵌合するまで前記押さえ部材を係止すると共に、前記ハウジング同士が完全に嵌合した後に前記押さえ部材を解放して前記第1の弾性部材の前記スライダに対する付勢力を解除し、前記ハウジング同士の嵌合を解除する際には、前記ロック用アームは押圧されることによりロック用係合部との係合を解除し、前記第2の弾性部材は前記スライダを介して前記第2のハウジングを押し出し、前記第1の弾性部材の付勢力は前記第2の弾性部材よりも大きくしたことを特徴とする。
更に、本発明に係る電気コネクタは、ロック用アームを有する第1のハウジングと、前記ロック用アームと係合するロック用係合部を有し前記第1のハウジングと嵌合する第2のハウジングとから成り、前記ロック用アームは前記ハウジング同士が嵌合する際に前記ロック用係合部により押圧されて撓み、前記ハウジング同士が完全に嵌合した後に復元して前記ロック用係合部と係合する電気コネクタにおいて、前記第1のハウジングは、前記第2のハウジングの作用により後方に移動するスライダと、該スライダの前記後方への移動に伴って変形すると共に前記スライダを前方に付勢する第1、第2の弾性部材と、該第1の弾性部材を押さえる押さえ部材とを備え、前記ハウジング同士を嵌合する際には、前記ロック用アームは前記ハウジング同士が前記完全に嵌合するまで前記押さえ部材を係止すると共に、前記ハウジング同士が完全に嵌合した後に前記押さえ部材を解放して前記第1の弾性部材の前記スライダに対する付勢力を解除し、前記ハウジング同士の嵌合を解除する際には、前記ロック用アームは押圧されることによりロック用係合部との係合を解除し、前記第2の弾性部材は前記スライダを介して前記第2のハウジングを押し出し、前記押さえ部材を前記第1のハウジングに対する最前方の初期位置に一時的に係止する仮係止手段を有し、該仮係止手段は前記ロック用アームが前記押さえ部材を解放したときに前記押さえ部材を解放するようにし、前記第2の弾性部材の付勢力は前記仮係止手段の係止力よりも大きくしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明を図1〜図12に図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は実施例の斜視図、図2は縦断面図であり、実施例の電気コネクタは相互に嵌合し得る一対のコネクタ1、2から構成されている。一方のコネクタ1のハウジング3は、後方の端子収容部4と前方のフード部5を有しており、端子収容部4の端子収容孔6には、電線7を後部に接続した雄型の接続端子8が例えば2列に収容されている。接続端子8は係止アーム9により端子収容孔6から抜け出さないように係止され、端子収容孔6の後部は電線7に嵌着されたワイヤシール部材10により防水されている。フード部5の上壁内面には、他方のコネクタ2の後述するロック用アームに作用するロック用突起11が形成され、このロック用突起11の前面11aは、フード部5の前面5aの若干後方に位置している。そして、フード部5の側壁内面には、コネクタ2の後述する筒状スライダを案内する案内溝12が形成され、フード部5の奥にはシール部材13が配置されている。
【0011】
図3の分解斜視図にも示すように、コネクタ2は一方のハウジング3と嵌合する他方のハウジング21と、このハウジング21の前部外周面に前後動自在に設けられた筒状スライダ22と、ハウジング21の後部上面に前後動自在に配置された線細工ばね23と、この線細工ばね23の上方に前後動自在に配置された板状スライダ24と、この板状スライダ24の上方に覆設されたカバー25と、ハウジング21の前部に係合されたフロントホルダ26と、ハウジング21と筒状スライダ22の間に配置された圧縮コイルばね27とから構成されている。
【0012】
ハウジング21の上下方向の中間部は端子収容部31とされ、この端子収容部31の端子収容孔32には電線33を後部に接続した雌型の接続端子34が収容されている。接続端子34は係止アーム35により端子収容孔32から抜け出さないように係止され、端子収容孔32の後部はワイヤシール部材36により防水されている。
【0013】
端子収容部31の前部上面にはロック用アーム37が設けられ、このロック用アーム37にはハウジング3のロック用突起11と係合する係合突起37aと、板状スライダ24の後述する本係止突起と係合する係合孔37bと、ロック用アーム37を手で撓ます際に押圧される被押圧部37cとが形成されている。端子収容部31とロック用アーム37の間には隙間が設けられており、この隙間には筒状スライダ22の後述する押圧片が挿通されている。そして、端子収容部31の両外面には、筒状スライダ22をハウジング21から抜け出さないように係止する一対のスライダ係止アーム38が設けられている。
【0014】
端子収容部31の後部上面には、線細工ばね23と板状スライダ24を前後動自在に収容する収容室39が設けられており、この収容室39の低壁には板状スライダ24を案内するための中央の第1の案内溝40と、一側方の第2の案内溝41とが設けられている。第1の案内溝41の前端近傍には、板状スライダ24を移動しないように一時的に係止する仮係止突起42が設けられている。
【0015】
収容室39の前部には、カバー25をヒンジ状に支持するために使用されるカバー用孔43が形成され、収容室39の側壁外面にはカバー25をロックするために使用されるカバー用突起44が形成されている。端子収容部31の前部下面には筒状スライダ22を案内する案内突条45が形成され、端子収容部31の後部下面には、圧縮コイルばね27の後部を収容するためのばね収容室46を有するばね収容部47が設けられている。ばね収容室46の前部は、筒状スライダ22の後述するばね収容部を受け入れる拡径部46aとされている。
【0016】
一方、筒状スライダ22はハウジング21の端子収容部31の外側に嵌まり込む筒状部51を有し、筒状部51の上壁には線細工ばね23を押圧すると共に板状スライダ24に係合する押圧片52が形成されている。押圧片52の前端面には、線細工ばね23の先端を受け入れる湾曲部52aが形成され、押圧片52の前部両側には板状スライダ24に係合しそれを前方に従動させるための一対の耳部53が設けられている。
【0017】
筒状部51の側壁内面には、ハウジング21のスライダ係止アーム38を案内する一対の案内溝54が形成され、筒状部51の側壁外面にはハウジング3の案内溝12に嵌合する案内突条55が形成されている。筒状部51の前面上部にはハウジング3のフード部5により押圧される一対の上部突片56が設けられ、筒状部51の前面下部には圧縮コイルばね27の前部を収容するばね収容孔57を有しハウジング3のフード部5により押圧されるばね収容部58が設けられている。そして、筒状部51の底壁内面とばね収容部58の上面には、ハウジング21の案内突条45を受け入れる案内溝59が形成されている。
【0018】
線細工ばね23は筒状スライダ22の押圧片52により押圧される円弧状部23aと、この円弧状部23aの両端から相互に縮径するように延在する左右の縮径部23bとを有し、ハウジング21の軸線に対称な形状とされている。線細工ばね23はハウジング21の収容室39内に円弧状部23aを前方に向けて前後動自在に収容され、縮径部23bは後方に移動した際に板状スライダ24により拡径するように案内されるようになっている。
【0019】
図4の縦断面図及び図5の底面図に示すように、板状スライダ24はハウジング21の収容室39に前後動自在に収容される板状部61を有し、この板状部61の上面前部には、ロック用アーム37の係合孔37bに係合し板状スライダ24が後方に移動しないように係止する本係止突起62が設けられている。板状部61の下面前部には、筒状スライダ22の耳部53により係止される一対の突起63が設けられ、板状部61の下面後部には線細工ばね23の縮径部23bを拡径するように案内する一対の案内面64aを有する案内部64が形成されている。
【0020】
案内部64の下面後部には、ハウジング21の案内溝40、41にそれぞれ嵌合する案内突起65、66が設けられ、案内部64の下面前部にはハウジング21の仮係止突起42を受け入れる係合溝67が形成され、この係止溝67の前部は仮係止突起42を係止する係止部68とされている。そして、カバー25には、ハウジング21のカバー用孔43に係合する一対のヒンジ用突起71と、ハウジング21のカバー用突起44に係合する一対のロック用枠72とが形成されている。
【0021】
ここで、コネクタ1と嵌合しないコネクタ2の初期状態では、筒状スライダ22、線細工ばね23及び板状スライダ24はハウジング21に対して最前方に位置付けられ、筒状スライダ22の前方への抜出しはスライダ係止アーム38により規制されている。
【0022】
また、図6の部分拡大図に示すように、板状スライダ24の係合溝67にハウジング21の仮係止突起42が係合することにより、板状スライダ24の移動が一時的に規制されている。そして、筒状スライダ22の押圧片52はロック用アーム37の下側を通って線細工ばね23に当接され、線細工ばね23の後部は板状スライダ24の案内部64の前部に位置付している。このとき、筒状スライダ22の耳部53は板状スライダ24の突起63の直後に位置している。
【0023】
更に、圧縮コイルばね27はハウジング21のばね収容室46と筒状スライダ22のばね収容室57に自由状態かつ筒状スライダ22の移動と共に圧縮されるように収容されている。この圧縮コイルばね27の弾発力は線細工ばね23の弾発力よりも小さく、仮係止突起42と係合溝67の係合力よりも大きくされている。
【0024】
そして、ハウジング3、雄型接続端子8、ハウジング21、筒状スライダ22、線細工ばね23、板状スライダ24、カバー25、圧縮コイルばね27、雌型接続端子34は、コネクタ1、2同士を嵌合する際に次のように作用する。
【0025】
(1) 図7に示すように、初期状態にあるコネクタ2にコネクタ1を嵌合すると、ハウジング3のフード部5が筒状スライダ22の外側を進入し、ロック用突起11がロック用アーム37を下方に撓ませる。このとき、板状スライダ24は仮係止突起42により係止されているので、ロック用アーム37が下方に撓むことにより本係止突起62がロック用アーム37の係合孔37bに係合し、ロック用アーム37は板状スライダ24を本係止する。また、ハウジング3が筒状スライダ22の上部突片56とばね収容部58に当接すると共に、接続端子8、34同士が略接触する。
【0026】
(2) コネクタ1、2同士を更に嵌合すると、図8に示すようにロック用突起11がロック用アーム37を更に撓ますと共に、ハウジング3が筒状スライダ22を後方に移動させる。このとき、筒状スライダ22のばね収容部58がハウジング21のばね収容室46の拡径部46aに進入し、筒状スライダ22は圧縮コイルばね27を若干圧縮する。また、ロック用アーム37が板状スライダ24を本係止しているので、筒状スライダ22は線細工ばね23を後方に駆動する。これにより、線細工ばね23の縮径部23bは板状スライダ24の案内部64の案内面64aを摺動しながら拡径し、線細工ばね23は弾発力を蓄積し始める。
【0027】
(3) コネクタ1、2同士を完全嵌合状態の近傍まで嵌合すると、図9、図10に示すようにロック用突起11がロック用アーム37を更に撓ませ、筒状スライダ22は圧縮コイルばね27を大きく圧縮すると共に、線細工ばね23の縮径部23bを大きく拡径する。従って、この状態でコネクタ1、2に加える力を弱めると、線細工ばね23の縮径部23bが縮径するように作用すると共に、圧縮コイルばね27が伸長し、筒状スライダ22を介してハウジング3を押し出し、コネクタ1、2同士の不完全嵌合状態を明確化する。
【0028】
(4) 一方、コネクタ1、2同士を完全に嵌合すると、図11に示すようにロック用突起11はロック用アーム37の係止突起37aを乗り越え、ロック用アーム37が復元してロック用突起11と係合する。同時に、ロック用アーム37の係合孔37bが板状スライダ24の本係止突起62から外れ、板状スライダ24の係合溝67がハウジング21の仮係止突起42から外れ、板状スライダ24は線細工ばね23の弾発力により最後方に移動する。
【0029】
(5) そして、コネクタ1、2同士の嵌合を解除する際には、図12に示すようにロック用アーム37の被押圧部37cを矢印A方向に押し込む。これにより、ロック用アーム37の係合突起37aがロック用突起11から外れ、圧縮コイルばね27が筒状スライダ22を初期位置に戻し、ハウジング3を矢印B方向に押し出す。このとき、筒状スライダ22の耳部53が板状スライダ24の突起63の背後に係止しているので、筒状スライダ22は板状スライダ24を従動させ、板状スライダ24と線細工ばね23を初期位置に戻す。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る電気コネクタでは、ハウジング同士が完全に嵌合する前にハウジング同士に加わる力がなくなった場合には、第1、第2の弾性部材の弾発力が第2のハウジングを第1のハウジングから押し出すように作用し、ハウジング同士の不完全嵌合状態を明確化する。また、ロック用アームが押圧された際にロック用係合部から外れ、第2の弾性部材がスライダを介して第2のハウジングを押し出すので、ハウジング同士の嵌合を容易に解除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の斜視図である。
【図2】縦断面図である。
【図3】一方のコネクタの分解斜視図である。
【図4】板状スライダの縦断面図である。
【図5】板状スライダの底面図である。
【図6】部分拡大図である。
【図7】作用説明図である。
【図8】作用説明図である。
【図9】作用説明図である。
【図10】作用説明図である。
【図11】作用説明図である。
【図12】作用説明図である。
【図13】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1 一方のコネクタ
2 他方のコネクタ
3 一方のハウジング
11 ロック用突起
21 他方のハウジング
22 筒状スライダ
23 線細工ばね
24 板状スライダ
27 圧縮コイルばね
37 ロック用アーム
37a 係合突起
37b 係合孔
42 仮係止突起
52 押圧片
53 耳部
62 本係止突起
63 突起
67 係合溝

Claims (4)

  1. ロック用アームを有する第1のハウジングと、前記ロック用アームと係合するロック用係合部を有し前記第1のハウジングと嵌合する第2のハウジングとから成り、前記ロック用アームは前記ハウジング同士が嵌合する際に前記ロック用係合部により押圧されて撓み、前記ハウジング同士が完全に嵌合した後に復元して前記ロック用係合部と係合する電気コネクタにおいて、前記第1のハウジングは、前記第2のハウジングの作用により後方に移動するスライダと、該スライダの前記後方への移動に伴って変形すると共に前記スライダを前方に付勢する第1、第2の弾性部材と、該第1の弾性部材を押さえる押さえ部材とを備え、前記ハウジング同士を嵌合する際には、前記ロック用アームは前記ハウジング同士が前記完全に嵌合するまで前記押さえ部材を係止すると共に、前記ハウジング同士が完全に嵌合した後に前記押さえ部材を解放して前記第1の弾性部材の前記スライダに対する付勢力を解除し、前記ハウジング同士の嵌合を解除する際には、前記ロック用アームは押圧されることによりロック用係合部との係合を解除し、前記第2の弾性部材は前記スライダを介して前記第2のハウジングを押し出し、前記押さえ部材を前記第1のハウジングに対する最前方の初期位置に一時的に係止する仮係止手段を有し、該仮係止手段は前記ロック用アームが前記押さえ部材を解放したときに前記押さえ部材を解放するようにし、前記押さえ部材は前記初期位置にあるとき撓んだ前記ロック用アームの係合孔に係合し、前記押さえ部材を移動しないように係止する本係止突起を有することを特徴とする電気コネクタ。
  2. ロック用アームを有する第1のハウジングと、前記ロック用アームと係合するロック用係合部を有し前記第1のハウジングと嵌合する第2のハウジングとから成り、前記ロック用アームは前記ハウジング同士が嵌合する際に前記ロック用係合部により押圧されて撓み、前記ハウジング同士が完全に嵌合した後に復元して前記ロック用係合部と係合する電気コネクタにおいて、前記第1のハウジングは、前記第2のハウジングの作用により後方に移動するスライダと、該スライダの前記後方への移動に伴って変形すると共に前記スライダを前方に付勢する第1、第2の弾性部材と、該第1の弾性部材を押さえる押さえ部材とを備え、前記ハウジング同士を嵌合する際には、前記ロック用アームは前記ハウジング同士が前記完全に嵌合するまで前記押さえ部材を係止すると共に、前記ハウジング同士が完全に嵌合した後に前記押さえ部材を解放して前記第1の弾性部材の前記スライダに対する付勢力を解除し、前記ハウジング同士の嵌合を解除する際には、前記ロック用アームは押圧されることによりロック用係合部との係合を解除し、前記第2の弾性部材は前記スライダを介して前記第2のハウジングを押し出し、前記第1の弾性部材の付勢力は前記第2の弾性部材よりも大きくしたことを特徴とする電気コネクタ。
  3. ロック用アームを有する第1のハウジングと、前記ロック用アームと係合するロック用係合部を有し前記第1のハウジングと嵌合する第2のハウジングとから成り、前記ロック用アームは前記ハウジング同士が嵌合する際に前記ロック用係合部により押圧されて撓み、前記ハウジング同士が完全に嵌合した後に復元して前記ロック用係合部と係合する電気コネクタにおいて、前記第1のハウジングは、前記第2のハウジングの作用により後方に移動するスライダと、該スライダの前記後方への移動に伴って変形すると共に前記スライダを前方に付勢する第1、第2の弾性部材と、該第1の弾性部材を押さえる押さえ部材とを備え、前記ハウジング同士を嵌合する際には、前記ロック用アームは前記ハウジング同士が前記完全に嵌合するまで前記押さえ部材を係止すると共に、前記ハウジング同士が完全に嵌合した後に前記押さえ部材を解放して前記第1の弾性部材の前記スライダに対する付勢力を解除し、前記ハウジング同士の嵌合を解除する際には、前記ロック用アームは押圧されることによりロック用係合部との係合を解除し、前記第2の弾性部材は前記スライダを介して前記第2のハウジングを押し出し、前記押さえ部材を前記第1のハウジングに対する最前方の初期位置に一時的に係止する仮係止手段を有し、該仮係止手段は前記ロック用アームが前記押さえ部材を解放したときに前記押さえ部材を解放するようにし、前記第2の弾性部材の付勢力は前記仮係止手段の係止力よりも大きくしたことを特徴とする電気コネクタ。
  4. 前記押さえ部材は、前記スライダが後方に移動するときに移動せず、前記スライダが前方に移動するときに従動するようにした請求項1又は2又は3に記載の電気コネクタ。
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