JP3741356B2 - 半嵌合防止コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、相互に嵌合接続される一組の雌雄コネクタの少なくとも一方のハウジングに装着した圧縮バネの反発力により中途嵌合を確実に防止すると共に、相手コネクタとの嵌合ロックを確実に行うための半嵌合防止コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から半嵌合防止コネクタに関しては種々なものが知られており、例えば、図6〜図10に示したものを一例にして従来の半嵌合防止コネクタに就いて説明する。
図6乃至図8に示したように従来の半嵌合防止コネクタ51は、相互に嵌合される一組の雌雄コネクタ52,53の一方の雄コネクタ52のハウジング54上に一体的に設けられた専用ハウジング55内の両側のバネ収納部56に収納した一対のコイル状圧縮バネ57の反発力で上記雌雄コネクタ52,53相互の中途嵌合を防止する。
また、相手雌コネクタ53を係止する係合突起59を先端下面に有し、ハウジング54内で撓み可能に支持されたロックアーム58を備えている。また、専用ハウジング55内には、スライド部材としてのスライダ62が摺動可能に保持されている。
【0003】
さらに、ロックアーム58には係合突起59の反対側である上面に変位防止突起60を備えると共に、根本部上面にはロックビーク61が設けられている。また、専用ハウジング55は本来スライダ62を軸方向に摺動させて保持するものであって、大部分は上部が開口されたスライダ収容部63になっている。そして、ロックアーム58の両側には側方空間64とガイド溝65が設けられていてスライダ62が跨って摺動できるようになっている。
【0004】
前記スライダ62にはスライダ本体66があって上記ガイド溝65に案内されて摺動するようになっている。スライダ本体66の後端両側にはバネ受け部67があって圧縮バネ57を引き掛けてガイド溝65内をバネ収納部56方向へ圧縮するようになっている。
また、スライダ本体66にはU字状切り欠き68があって、前端に設けられた変位防止部71を保持している。また、スライダ本体66の後部を根本として上方へ可撓なスライダアーム69が形成されている。このスライダアーム69の前端下面には一対の当接突起70が設けられていて、上記側方空間64内を摺動出来るようになっている。
【0005】
さらに、スライダ本体66前端には下面が凹面状になった変位防止部71が設けられていて、上記変位防止突起60が当接したときロックアーム58の変位を防止するようになっている。また、スライダ本体66の後端部上面には手指で後方へ押圧可能な押圧部72が設けられていると共に、該押圧部72前方のスライダアーム69中心部には角穴状のスライド溝73が設けられていて、前記ロックビーク61がこの溝内で前後に移動可能になっている。
【0006】
なお、ハウジング54の下部は雄コネクタハウジング74になっていて、雌コネクタハウジング76内面に嵌合するようになっている。
また、雌のハウジング75上面には前記係合突起59に係止される傾斜突起77が設けられていると共に、スライダ62の当接突起70に当接する一対のストッパ突起78が設けられている。
【0007】
上記構成の半嵌合防止コネクタ51においては、図6に示したように、先ず雄コネクタ52の専用ハウジング55のばね収納部56内に一対の圧縮バネ57を挿入した後、スライダ62をガイド溝65に沿って挿入すると、押圧部72の前端下部がロックアーム58を下方に撓ませながらロックビーク61を乗り越える。
そして、図7に示したように挿入力を解除すると、圧縮バネ57で前方に付勢されているスライダ62の押圧部72前端がロックビーク61に当接されるから、スライダ62はハウジング54内に摺動可能な状態で位置決めされる。
【0008】
次に、雄コネクタハウジング74内に後部に被覆電線Wを接続した雌型端子41を装着すると共に、雌のハウジング75内に被覆電線Wを接続した雄型端子42を装着した後、図8に示したように雌雄コネクタ52,53を向かい合わせて嵌合方向へ押圧する。
その結果、雌のハウジング75上のストッパ突起78がスライダ62の当接突起70に当接して、スライダ62は圧縮バネ57を圧縮しながらハウジング54の後方へ押し込められる。その後、ロックアーム58は係合突起59が傾斜突起77に乗り上がることにより上方に撓むと共に、スライダアーム69はロックビーク61に乗り上がることにより上方に撓む。
【0009】
この段階で雌雄コネクタ52,53の嵌合力を解除すると、圧縮バネ57の付勢力でスライダ62が押し戻されるから雌コネクタ53は当接突起70とストッパ突起78を介して押し戻され、中途嵌合状態に放置されることが防止される。
また、この中途嵌合状態は専用ハウジング55の上部が開口されているので、図8に示すように、押圧部72が専用ハウジング55の後端部にあるので目視でも確認できる。
【0010】
さらに、嵌合を進めると、図9に示すように、ロックビーク61によりスライダアーム69が一層上方へ撓んで当接突起70がストッパ突起78から外れることで、圧縮バネ57の付勢力によってスライダ62は前方へ押し戻され、押圧部72の前端がロックビーク61に当接して停止する。
この時、係合突起59が傾斜突起77に係止されるからロックアーム58の撓みも元に戻ると共に、元に戻ったスライダ62の変位防止部71がロックアーム58の変位防止突起60に被さる。これにより、ロックアーム58は撓めなくなり完全嵌合状態となる。また、押圧部72の位置が後端から前寄りの位置になるので目視することによって確認できる。
【0011】
次に、雌雄コネクタ52,53の嵌合を解除するには、図10に示したように、ハウジング75を持って押圧部72を手指で後方へ圧縮バネ57を圧縮しながら引っ張る。これにより、スライダ62が後退して変位防止突起60が変位防止部71によるロック状態から解除されると共に、当接突起70がストッパ突起78に乗り上がるからスライダアーム69が上方へ撓み始める。
さらに、押圧部72を引っ張ると、スライダアーム69の先端部がロックビーク61に乗り上がると同時に係合突起59も傾斜突起77によるロックから解除されるので雌雄コネクタ52,53を嵌合解除することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の半嵌合防止コネクタ51においては、スライダ62を必要とするので部品点数が増加すると共に、組立工数がかかるからコストアップにつながるという問題があった。
また、嵌合解除時に押圧部72を後方へ引っ張るとき、圧縮バネを圧縮しながら引っ張らなければならないので、解除時の作業性が悪いという問題があった。
さらに、コネクタ52,53の嵌合及び解除時にロックアーム58やスライダーアーム69が大きく撓む必要があるので、コネクタの耐久性に問題があった。
【0013】
本発明に係わる課題は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、部品点数が少なく解除時の作業性も良好で、かつ嵌合及び解除時にコネクタの樹脂部材の撓みが少なく耐久性に優れた半嵌合防止コネクタを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる上記課題は、相互に嵌合接続される一組の雌雄コネクタの一方のコネクタのハウジング内に収納した圧縮バネの反発力で前記コネクタ相互の中途嵌合を防止すると共に、前記ハウジング内で摺動可能に支持されて相手コネクタとの嵌合時に前記圧縮バネと協動して前記ハウジング上に設けられた係止爪を有するロックアームを撓ませて前記相手コネクタの係止溝に係止させるスライド部材が設けられている半嵌合防止コネクタにおいて、前記スライド部材にバネ機能を備えたバネ部材が端子収納室を有する前記ハウジング上に併設された専用スペースに収容され、前記バネ部材の前記圧縮バネの後端側は前記ハウジング後端側に固定枠により固定されると共に、前記バネ部材の前端には前記ロックアームの案内部に案内されるガイド枠と前記相手コネクタのストッパ突起に当接する当接部から成る前記スライド部材及び前記バネ部材の後端には前記固定枠が一体的に設けられていることを特徴とする半嵌合防止コネクタによって解決することができる。
また、前記半嵌合防止コネクタにおいて、好ましくは前記案内部は前記ロックアームの先端から水平に切られたスライド溝で形成されると共に、前記ガイド枠は前記スライド溝に摺動可能な状態で跨るように係合され、前記スライド部材を案内することによって解決される。
さらに、上記半嵌合防止コネクタにおいて、好ましくは前記圧縮バネが帯状板をジグザグ状に折り曲げて形成したジグザグバネであることによって解決される。
【0015】
上記構成の半嵌合防止コネクタによれば、スライド部材にバネ機能を備えたバネ部材が端子収納室を有するハウジング上に併設された専用スペースに収容され、前記バネ部材の圧縮バネの後端側は前記ハウジング後端側に固定枠により固定されると共に、前記バネ部材の前端にはロックアームの案内部に案内されるガイド枠と相手コネクタのストッパ突起に当接する当接部から成る前記スライド部材及び前記バネ部材の後端には前記固定枠が一体的に設けられている。
従って、スライダが不要になるから部品点数が少なく構造が簡単になると共に、組立工数が低減される。また、雌雄のコネクタの嵌合及び解除時にロックアームの撓みが少なく、それ以外の樹脂部材は撓まないので、耐久性の向上を図ることができる。
また、ロック解除時に前記バネ部材が圧縮されないようになっているので、嵌合解除時にバネ部材の付勢力に抗して引き戻す必要がなくなるから解除作業が容易になる。よって、嵌合解除時の作業性の向上を図ることができる。
【0016】
さらに、上記案内部はロックアームの先端から水平に切られたスライド溝で形成されると共に、上記ガイド枠は前記スライド溝に摺動可能な状態で跨るように係合され、スライド部材を案内するので、組立作業が容易になると共に、スライド部材のロックアーム上での安定した摺動を得ることができる。
また、前記圧縮バネが帯状板をジグザグ状に折り曲げて形成したジグザグバネであるので、固定枠やスライド部材を一体的に設けることが容易となり、生産性の向上と共に原価低減を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の半嵌合防止コネクタの一実施形態を図1〜図5に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の半嵌合防止コネクタの一実施形態を示す分解斜視図、図2は図1における完全嵌合時を示す組立断面図、図3は図1における嵌合開始直後を示す作動説明図、図4は図1における中途嵌合状態を示す作動説明図、図5は図2における嵌合解除時を示す作動説明図である。
【0018】
図1及び図2に示すように、本実施形態の半嵌合コネクタ1には、相互に嵌合接続される一組の雌雄コネクタ2,3の一方の雄コネクタ2のハウジング4内に収納した圧縮バネとして帯状板をジグザグ状に折り曲げて形成したジグザグバネ12が有って、該ジグザグバネ12の反発力で雌雄コネクタ2,3相互の中途嵌合を防止するようになっている。
また、上記ハウジング4内で摺動可能に支持されて相手雌コネクタ3との嵌合時にジグザグバネ12と協動してハウジング4上に設けられた係止爪7を有するロックアーム5を撓ませて相手雌コネクタ3の係止溝24に係止させるスライド部材14がジグザグバネ12の前端部に設けられている。なお、上記ロックアーム5の後端部はハウジング4上の後端部に立設された可撓性を有する支柱6に支持されている。
【0019】
上記スライド部材14にバネ機能を備えたバネ部材11は端子収容室10を有する上記ハウジング4上に併設された専用スペース20に収容され、バネ部材11はジグザグバネ12の後端部に一体的に設けた固定枠13によりハウジング4後端の支柱6に設けられた固定部9に固定される。
そして、ジグザグバネ12の前端部には上記ロックアーム5の先端から水平に切られた案内部としてのスライド溝8に案内されるガイド枠15と、相手雌コネクタ3のストッパ突起26に当接する当接部16とから成るスライド部材14が一体的に設けられている。
なお、上記ガイド枠15はスライド溝8の全幅に係合し、かつ前記ロックアーム5に跨るようにして摺動する逆U字状断面に形成されていて、ジグザグバネ12の前端面の一方の側から一体的に折り曲げ形成されている。また、上記当接部16の下端は後方に向けて湾曲状に折り曲げられている。
【0020】
次に、雌コネクタ3には上記ハウジング4の端子収納室10を外側から包み込んで嵌入できるハウジング21があって、上部には門形柱22に支持された板状の摺動部23が設けられている。この摺動部23の後端には凹状の係止溝24が設けられていると共に、前端下面には係止爪7を押し下げる傾動突起25が設けられている。
また、ハウジング21の前端上面にはスライド部材14の当接部16に当接するストッパ突起26が設けられている。そして、ハウジング21の後方下部には端子収容室27が後方へ延伸されて設けられている。
【0021】
上記構成の半嵌合防止コネクタ1においては、ハウジング4上の専用スペース20にバネ部材11を置き、バネ部材11の固定枠13を支柱6上の固定部9に引っ掛けて固定すると共に、スライド部材14のガイド枠15を引っ張りながらロックアーム5のスライド溝8前端から挿入する。すると、バネ部材11はロックアーム5下面とハウジング4上面との間に収納される。
さらに、端子収容室10には後部から被覆電線Wが接続された雌型端子41が挿入され、係止ランス等で位置決めされる。また、ハウジング21後部の端子収容室27には後部から被覆電線Wが接続された雄型端子42が挿入され、係止ランス等で位置決めされる。
【0022】
次に、図2〜図5を参照しながら嵌合作動について説明する。
先ず、図3に示すように雌雄コネクタ2,3を向き合わせて嵌合方向へ押圧する。すると、傾動突起25の前端が係止爪7の上面に当たるから、ロックアーム5はバネ部材11と共に下方へ撓む。
そして、スライド部材14の当接部16がストッパ突起26に当接するからジグザグバネ12は圧縮されて次第に反嵌合方向の付勢力が増大する。その結果、図4に示すように係止爪7が係止溝24に係合される直前まで移動する。この状態が中途嵌合の最終端で、この間に嵌合力が解除されると、ジグザグバネ12の付勢力で雌コネクタ3は押し戻されて中途嵌合が防止される。
【0023】
次に、前記中途嵌合の最終端からさらに嵌合を進めると、図2に示すように係止爪7が係止溝24に係合される。すると、ロックアーム5の撓みも元に戻って完全嵌合状態になる。そして、バネ部材11の先端に有る当接部16はストッパ突起26の先端から外れ、ジグザグバネ12の先端はスライド溝8に案内されたガイド枠15に支持されながらロックアーム5の先端に復帰して、ジグザグバネ12は自由状態になる。そして、中途嵌合状態であるか完全嵌合状態であるかはロックアーム5の傾きや係止爪7と係止溝24の係止状態を目視することによって判断できる。
【0024】
次に、完全嵌合状態を解除するには、図5に示すように雌雄コネクタ2,3のハウジング4,21を持って、操作部5aを押し、係止爪7と係止溝24の係合を解除して引き離せば上述した嵌合作動の逆の状態になって容易に解除される。但し、ロックアーム5が下方へ撓んでもバネ部材11の当接部16はストッパ突起26には当接しないから、ジグザグバネ12は嵌合解除作業中は無負荷な自由状態である。よって、弾性力が作用しないのでロックアーム5を撓ませるだけで雌コネクタ3から引き離す力が小さくて済む。但し、解除作業の終段で当接部16がストッパ突起26の裏側に当接するが、当接部16の下端が湾曲状に折り曲げられているので容易に乗り越えられる。
【0025】
上述した本実施形態の半嵌合防止コネクタ1においては、上記スライド部材14にバネ機能を備えたバネ部材11が端子収容室10を有するハウジング4上に併設された専用スペース20に収容され、バネ部材11はジグザグバネ12の後端部に設けた固定枠13によりハウジング4後端に固定される。また、前端部にはロックアーム5の案内部としてのスライド溝8に案内されるガイド枠15と、相手雌コネクタ3のストッパ突起26に当接する当接部16とから成るスライド部材14が一体的に設けられているので、従来のスライダが不要になるから部品点数が少なく構造が簡単になると共に、組立工数が低減される。
さらに、雌雄のコネクタ2,3の嵌合及び解除時にロックアーム5が前傾して先端の係止爪7が大きく下方に変位しても、後端の支柱6の撓みは僅少である。また、ロックアーム5の支柱6以外の樹脂部材は撓まないので、耐久性を向上することができる。
【0026】
また、ロック解除時にジグザグバネ12が圧縮されないようになっているので、嵌合解除時にバネ部材11の付勢力に抗して引き戻す必要がなくなるから解除作業が容易になる。よって、嵌合解除時の作業性を向上することができる。
さらに、案内部としてのスライド溝8はロックアーム5の先端から水平に切られた溝で形成されると共に、ガイド枠15はスライド溝8の横幅全域に跨るように且つ摺動可能に係合するように逆U字断面状に形成されていて、スライド部材14を案内するから組立作業が容易になる。
また、圧縮バネとしてのジグザグバネ12が帯状板をジグザグ状に折り曲げて形成されているから、固定枠15やスライド部材14を一体的に設けることが容易であり、生産性が向上されると共に、原価低減を図ることができる。
【0027】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変更を行うことにより他の形態でも実施することができる。例えば、本実施形態では、雄コネクタ2側の端子収容室20に雌型端子41を収容し、雌コネクタ3側の端子収容室25に雄型端子42を収容したが、雌雄型端子41,42を逆に収容しても差し支えない。また、圧縮バネとしてジグザグバネ12が使用されていたが、前後にスライド部材14と固定枠13が一体的に装着されていればコイル状圧縮バネであっても差し支えない。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の半嵌合防止コネクタによれば、スライド部材にバネ機能を備えたバネ部材が端子収納室を有するハウジング上に併設された専用スペースに収容され、バネ部材の圧縮バネの後端側はハウジング後端側に固定枠により固定されると共に、バネ部材の前端にはロックアームの案内部に案内されるガイド枠と相手コネクタのストッパ突起に当接する当接部から成るスライド部材及びバネ部材の後端には固定枠が一体的に設けられている。
従って、従来のスライダが不要になるから部品点数が少なく構造が簡単になると共に、組立工数が低減される。よって、原価低減を図ることができる。
また、雌雄のコネクタの嵌合及び解除時にロックアームの撓みが少なく、該ロックアーム以外の樹脂部材は撓まないので、コネクタの耐久性を向上することができる。
さらに、ロック解除時にバネ部材が圧縮されないようになっているので、嵌合解除時にバネ部材の付勢力に抗して引き戻す必要がなくなるから解除作業が容易になる。よって、嵌合解除時の作業性を向上することができる。
【0029】
また、上記半嵌合防止コネクタにおいて、案内部はロックアームの先端から水平に切られたスライド溝で形成されると共に、ガイド枠は前記スライド溝に摺動可能な状態で跨るように係合され、スライド部材を案内する。よって、組立作業が容易になる。
さらに、上記半嵌合防止コネクタにおいて、圧縮バネが帯状板をジグザグ状に折り曲げて形成したジグザグバネである。よって、固定枠やスライド部材を一体的に設けることが容易になり、生産性が向上されると共に、原価低減を一層図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半嵌合防止コネクタの一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1における完全嵌合時を示す組立断面図である。
【図3】図1における嵌合開始状態を示す作動説明図である。
【図4】図1における中途嵌合状態を示す作動説明図である。
【図5】図2における嵌合解除時を示す作動説明図である。
【図6】従来の半嵌合防止コネクタの一例を示す分解斜視図である。
【図7】図6におけるスライダの組付け状態を示す断面図である。
【図8】図6における雌雄コネクタの中途嵌合状態を示す作動説明図である。
【図9】図6における雌雄コネクタの完全嵌合時を示す断面図である。
【図10】図6における雌雄コネクタの嵌合解除時を示す作動説明図である。
【符号の説明】
1 半嵌合防止コネクタ
2 雄コネクタ
3 雌コネクタ
4 コネクタハウジング
5 ロックアーム
7 係止爪
8 スライド溝(案内部)
10 端子収納室
11 バネ部材
12 ジグザグバネ(圧縮バネ)
13 固定枠
14 スライド部材
15 ガイド枠
16 当接部
21 コネクタハウジング
24 係止溝
25 傾動突起
26 ストッパ突起
Claims (3)
- 相互に嵌合接続される一組の雌雄コネクタの一方のコネクタのハウジング内に収納した圧縮バネの反発力で前記コネクタ相互の中途嵌合を防止すると共に、前記ハウジング内で摺動可能に支持されて相手コネクタとの嵌合時に前記圧縮バネと協動して前記ハウジング上に設けられた係止爪を有するロックアームを撓ませて前記相手コネクタの係止溝に係止させるスライド部材が設けられている半嵌合防止コネクタにおいて、
前記スライド部材にバネ機能を備えたバネ部材が端子収納室を有する前記ハウジング上に併設された専用スペースに収容され、前記バネ部材の前記圧縮バネの後端側は前記ハウジング後端側に固定枠により固定されると共に、前記バネ部材の前端には前記ロックアームの案内部に案内されるガイド枠と前記相手コネクタのストッパ突起に当接する当接部から成る前記スライド部材及び前記バネ部材の後端には前記固定枠が一体的に設けられていることを特徴とする半嵌合防止コネクタ。 - 前記案内部は前記ロックアームの先端から水平に切られたスライド溝で形成されると共に、前記ガイド枠は前記スライド溝に摺動可能な状態で跨るように係合され、前記スライド部材を案内することを特徴とする請求項1記載の半嵌合防止コネクタ。
- 前記圧縮バネが帯状板をジグザグ状に折り曲げて形成したジグザグバネであることを特徴とする請求項1記載の半嵌合防止コネクタ。
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