JP3832184B2 - 車体傾斜制御装置 - Google Patents
車体傾斜制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3832184B2 JP3832184B2 JP2000103427A JP2000103427A JP3832184B2 JP 3832184 B2 JP3832184 B2 JP 3832184B2 JP 2000103427 A JP2000103427 A JP 2000103427A JP 2000103427 A JP2000103427 A JP 2000103427A JP 3832184 B2 JP3832184 B2 JP 3832184B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- vehicle body
- tilt control
- air
- control device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気ばねを利用した車体傾斜制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄道車両においては曲線路通過時に超過遠心力によって乗心地が悪くなる場合がある。特に曲線路通過時の速度が高速である場合には、超過遠心力が増大してさらなる乗心地の悪化を招くことになる。そこで、曲線路通過時、車体を傾斜させることにより超過遠心力を抑制して乗心地の悪化を防ごうとした車体の傾斜制御が各種開発されている。
【0003】
例えば図5は空気ばねを使用した車体傾斜制御装置の一例を示した図で、この車体傾斜制御装置は、車体1と台車2間に配置された左右の空気ばね3と空気溜4を連通する配管途中に給気弁5と排気弁6をそれぞれ介設し、これらの給気弁5と排気弁6のオン・オフを制御器7の信号で行うようにすると共に、異常加速度検知計、論理回路、ヒューズや非常ボタンなどから構成したチェック回路8によって排気弁6や別個に設けた非常用排気弁9を操作できるように構成している。
【0004】
そして、制御器7などが故障して車体傾斜制御装置が誤動作した場合、チェック回路8により排気弁6が開いて空気ばね3の排気を行い、空気ばね3を縮めて車体1をストッパー10に支持させることでフェイルセイフ化を図っている。
【0005】
しかしながら、図5に示したような車体傾斜制御装置では、編成車両における各車体1に夫々チェック回路8を必要とするので、高価となって信頼性の確保に費用がかかるという問題点を有することに鑑み、特公昭62−35942号では、走行速度検出器と曲線情報受信器の出力を入力し、枕ばね或いはこれと並列に設けられた流体作動機構を動作させる制御機器に傾斜指示を与える演算機に、各車体の傾斜角或いはそれに相当する量を検出して取り込み、演算機内にてフィードバックループを構成すると同時に異常検出を行って車体傾斜制御のフェイルセイフ化を図ることができる車体傾斜制御装置を提案している。
【0006】
この特公昭62−35942号で提案された車体傾斜制御装置は、先頭車で各台車に対して傾斜指示を与える制御方式にふさわしい制御系の異常対策を有し、従来より安価でかつ安全性が高いとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような従来の車体傾斜制御装置はもとより、特公昭62−35942号で提案された車体傾斜制御装置であっても、以下のような欠点を有している。
【0008】
▲1▼ 安全性について
異常発生時、特に車体が傾斜状態にある場合にはすみやかに復帰させる必要がある。そのため、従来の車体傾斜制御装置では異常発生時、非常用排気弁を動作させて急激に空気ばね内の空気を大気に放散して車体をストッパーで支持させたり、流体作動機構の供給源を遮断させる制御弁を動作させて車体の誤動作を防止している。
【0009】
しかしながら、前者の方法では車体の傾斜を速やかに復帰できて安全性は確保されるものの、復帰後は車体をストッパーで支持しているため、乗心地は決して良好ではない。また、後者の方法では、傾斜した車体の復帰は流体作動機構の遮断による自動高さ調整弁のみに依存するため、復帰には時間を要することになって、その間、十分な安全性が確保されているとは言い難い。
【0010】
▲2▼ 信頼性について
傾斜制御時、自動高さ調整弁の動作を停止させるための制御と非制御の切換用弁は備えられているものの、この制御と非制御の切換用弁の故障に対しては、何ら対策が講じられていない。
【0011】
▲3▼ 乗り心地について
例えば排気弁が故障した場合、従来の車体傾斜制御装置では非常用排気弁により急激に排気されて空気ばねがパンク状態となるので、走行は可能であるものの乗り心地の悪化は避けることはできない。
【0012】
本発明は、上記したような従来の車体傾斜制御装置が有していた問題点に鑑みてなされたものであり、従来の車体傾斜制御装置のフェイルセイフ化に対して、さらなる安全性、信頼性を向上させると共に、乗心地の悪化をも抑制することができる車体傾斜制御装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明の車体傾斜制御装置は、位置検出器、地点検知装置、速度検出器及び制御器の少なくとも何れか一方から出力される信号に基づいて車体の傾斜異常を検知すると、制御器では常時は開状態の非常用締切弁を閉状態に、また、傾斜制御時には閉状態の切換弁を開状態にして自動高さ調整弁を動作させるように構成することとしている。そして、このようにすることで、車体の速やかな傾斜からの復帰と安全性が確保されると共に、乗り心地が悪化することもなくなる。また、本発明の車体傾斜制御装置は、非常用締切弁を排気弁と直列状に設置しているので、仮に排気弁が故障しても、従来の非常用排気弁のように空気ばねがパンク状態になることがなく、信頼性が確保される。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の車体傾斜制御装置は、編成各車両に設けられた車体の高さを検出する位置検出器と、編成の何れか一つの車両に搭載された地点検知装置及び速度検出器からの信号を入力され、この入力信号に基づいて、編成各車両に設けられた空気ばねを夫々動作させる給気弁、排気弁と、この給気弁から排気弁に至る途中で分岐して空気ばねに至る空気配管途中に介設された非常用締切弁と、元空気だめから前記給気弁、排気弁間に至る空気配管の途中で分岐され、自動高さ調整弁を介して空気ばねに至る空気配管の自動高さ調整弁に至る迄の元空気だめ側に介設された切換弁に信号を出力する制御器を具備した車体傾斜制御装置であって、前記位置検出器、地点検知装置、速度検出器及び制御器の少なくとも何れか一方から出力される信号に基づいて車体傾斜異常を検知すると、制御器では常時は開状態の非常用締切弁を閉状態に、また、傾斜制御時には閉状態の切換弁を開状態にして自動高さ調整弁を動作させるように構成したものである。
【0015】
本発明の車体傾斜制御装置では、車体の傾斜異常を検知したときには、常時は開状態の非常用締切弁を閉状態に、また、傾斜制御時には閉状態の切換弁を開状態にして、車体の傾斜制御に使用している給気弁、排気弁に加えて、自動高さ調整弁も併用するようにしたので、車体の速やかな傾斜からの復帰と安全性が確保される。
【0016】
また、本発明の車体傾斜制御装置では、給気弁、排気弁と空気ばね間の空気配管途中に介設された非常用締切弁を排気弁と直列状に設置し、排気弁が故障しても、空気ばね内の空気が抜けないような構成となしているので、仮に排気弁が故障しても、従来の非常用排気弁のように空気ばねがパンク状態になることがなく、信頼性が確保されるのと同時に、非制御時と同様の乗り心地を得ることができる。
【0017】
上記した本発明の車体傾斜制御装置において、位置検出器、地点検知装置、速度検出器及び制御器の少なくとも何れか一方から出力される信号に基づいて検出した異常発生に対する処置は、異常発生箇所にもよるが、車体の傾斜状態に応じて、車体が水平状態の場合には、制御器では給気弁、排気弁を閉状態に、また常時は開状態の非常用締切弁を閉状態となすと共に、傾斜制御時には閉状態の切換弁を開状態にして自動高さ調整弁を動作させた非制御状態に切換えるように信号を出力し、また、車体が傾斜状態の場合には、制御器では設定時間内で給気弁、排気弁を使用し可能な限り水平状態に戻した後、常時は開状態の非常用締切弁を閉状態に、また、一方では異常検出と同時に傾斜制御時には閉状態の切換弁を開状態にして自動高さ調整弁を動作させるべく信号を出力するように構成した場合には、車体の傾斜状態に応じたより最適な車体の傾斜制御が行えるようになる。
【0018】
また、上記した本発明の車体傾斜制御装置において、切換弁を各空気ばねについて2個以上並列状に配置した場合には、切換弁の故障に起因する自動高さ調整弁の使用不能によって走行安全性に支障が出ることが避けられるので、切換弁の故障に対する信頼性が向上するようになる。
【0019】
【実施例】
以下、本発明を図1に示す一実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の車体傾斜制御装置の一実施例を示す構成図であり、図1中の「f,r」は夫々一車両の前台車、後台車を、また、「’」は台車の左右を区別するために付したものであるが、以下の説明では簡略のためにこれらの「f,r」や「’」は省略する。
【0020】
図1において、11は編成各車両に設けられた車体1の高さを検出する位置検出器、12は編成の何れか一つの車両に搭載され、走行中の車両の走行地点を求める地点検知装置、13は同じく編成の何れか一つの車両に搭載され、走行中の車両の速度を検出する速度検出器であり、これらの位置検出器11、地点検知装置12、速度検出器13からの信号は例えば編成各車両に設けられた制御器14に入力されるようになっている。
【0021】
15、16は編成各車両に設けられた空気ばね3を夫々動作させるべく、元空気だめ17と空気ばね3をつなぐ空気配管18の途中に介設された給気弁及び排気弁であり、これら給気弁15、排気弁16と空気ばね3をつなぐ空気配管18の途中には、排気弁16と直列状に常時は開状態の非常用締切弁19が介設されている。
【0022】
20は車体1の動揺や乗降客の増減による台車2側固定部からの車体1床面高さの変動に応じ、この変動に伴う空気ばね3の変位を補償するために、空気ばね3へ給排気を行うように動作する自動高さ調整弁であり、この自動高さ調整弁20と元空気だめ17から前記給気弁15、排気弁16間に至る空気配管21の途中に、車体1の傾斜制御時には閉状態の切換弁22を、例えば2個並列状に介設している。なお、23は元空気だめ17の圧力を監視する圧力検出器であり、この圧力検出器23からの信号も前記制御器14に入力されるようになっている。
【0023】
例えば異常Aとして給気弁15の故障に起因する車体の異常傾斜が発生し、位置検出器11にて検出する異常発生部の高さが異常検知機能として制御器14にて設定した上限値hmax を超えた場合、制御器14内での異常表示と同時に運転席にも信号を出力し異常発生を表示させる。一方で、フェイルセイフ機構として、制御器14より各弁に信号指令を出力する。
【0024】
すなわち、空気ばね3を動作させる給気弁15及び排気弁16には、一部給気弁15の故障はあるもののその他の弁は使用可能であるので中立高さに戻すような制御を設定時間内行い、その後、給気弁15及び排気弁16と空気ばね3との間の空気配管18にある非常用締切弁19を通常の開状態から閉状態にする。一方では自動高さ調整弁20と元空気だめ17から前記給気弁15、排気弁16間に至る空気配管21の途中にある切換弁22を傾斜制御時の閉状態から自動高さ調整弁20を動作させるために開状態として、車体1の傾斜制御に使用している給気弁15、排気弁16に加えて、自動高さ調整弁20も併用する。なお、運転席において異常の表示が点灯した場合には、運転者は速やかに安全走行速度範囲まで減速することでさらなる走行安全性の確保を図ることが望ましい。
【0025】
また、異常Bとして排気弁16の故障に起因する空気ばね3のパンク時にも上記と同様な対応をとる。
なお、異常Cとして位置検出器11が故障した場合には、位置検出器11では通常ありえない高さを表示すると同時に位置検出器11内にある異常回路により異常検知信号が制御器14に出力されるので、このような場合は上記したような対応と異なり、速やかに給気弁15、排気弁16及び非常用締切弁19を閉状態にし、切換弁22を開状態にする。
【0026】
上記した本発明の車体傾斜制御装置を使用した傾斜制御において、位置検出器11、地点検知装置12、速度検出器13などから制御器14に出力された信号及び制御器14から給気弁15、排気弁16などに出力された信号の少なくとも何れか一方の信号に基づいて検出した異常発生に対する処置は、異常発生箇所にもよるが、車体1の傾斜状態が水平の場合には、給気弁15、排気弁16を閉状態に、また常時は開状態の非常用締切弁を閉状態となすと共に、傾斜制御時には閉状態の切換弁22を開状態にして自動高さ調整弁20を動作させ、また、車体1が傾斜状態の場合には、設定時間内で給気弁15、排気弁16を使用し可能な限り水平状態に戻した後、常時は開状態の非常用締切弁19を閉状態に、また、一方では異常検出と同時に傾斜制御時には閉状態の切換弁22を開状態にして自動高さ調整弁20を動作させるようにした。このようにして、車体1の傾斜状態に応じたより最適なフェイルセイフ機構が行えるようになる。
【0027】
このようにすることで、車体1の速やかな傾斜からの復帰と安全性が確保されると共に、ストッパーに当てることで車体1の傾斜制御をする従来と比較して、乗心地の悪化を抑制することができる。
【0028】
また、本発明の車体傾斜制御装置では、給気弁15、排気弁16と空気ばね3間の空気配管18の途中に介設された非常用締切弁19を排気弁16と直列状に設置しているので、仮に排気弁16が故障しても、従来の非常用排気弁のように空気ばね3がパンク状態になることがなく、非制御時と同様の乗り心地を得ることができる。
【0029】
また、本実施例では、切換弁22を各空気ばね3について2個並列状に配置したので、仮に一方の切換弁22が故障しても自動高さ調整弁20が使用不能にならず、走行安全性に支障が出ることがなく、切換弁22の故障に対する信頼性が向上する。
【0030】
ちなみに上記説明した各異常A〜Cに対して、本発明の車体傾斜制御装置を使用した場合(以下、「本発明」という。)と、自動高さ調整弁の単独使用による従来の場合(以下、「従来1」という。)と、自動高さ調整弁と非常用排気弁を使用した従来の場合(以下、「従来2」という。)の空気ばねの挙動の比較図をそれぞれ図2〜4に示す。
【0031】
先ず異常Aでの挙動を比較した場合、図2に示すように、従来1では給気弁と排気弁を遮断し自動高さ調整弁のみを動作させるので、車体の高さが中立位置に復帰するまで時間がかかってしまう。仮に車体の傾斜が戻りきらない内に次の曲線しかも傾斜時と逆方向の曲線に進入した場合、遠心力で車体がさらに傾斜して走行安全性に影響がでてしまうことになる。
【0032】
一方、従来2では非常用排気弁を使用しているので、車体の傾斜が戻るのは早いものの、空気ばねがパンク状態になるために乗心地は悪化する。
これに対して、本発明では給気弁15、排気弁16と自動高さ調整弁20を併用することにより、車体1の傾斜の戻りが早くしかも空気ばね3が中立位置にあるため乗り心地も非制御時と同様になって、従来2よりも良好になる。
【0033】
次に異常Bでの挙動を比較した場合、図3に示すように、従来1では自動高さ調整弁のみで復帰するので、復帰に時間がかかる。
一方、従来2では非常用排気弁が作用しているので、空気ばねはパンク状態のままで乗り心地は悪化している。
【0034】
これに対して、本発明では給気弁15、排気弁16と自動高さ調整弁20を併用することにより、従来1よりも車体1の傾斜の戻りが早く、しかも、空気ばね3が中立位置にあるため乗り心地も非制御時と同様になって、従来2よりも良好になる。
【0035】
最後に異常Cでの挙動を比較した場合、図4に示すように、従来2では異常発生により非常用排気弁が作用して空気ばねがパンク状態になってしまう。
これに対して、本発明や従来1では異常が発生しても空気ばねの高さは変化しない。
【0036】
本実施例では、位置検出器11によって、傾斜異常を検出するものを示したが、異常発生箇所に応じて傾斜異常は、地点検知装置12、速度検出器13、あるいは圧力検出器23からの信号に基づいて検出することも可能である。さらに上記信号を併用することで、信頼性を向上させることが可能である。
【0037】
また、本実施例では、制御器14は編成各車両に設けたものについて説明したが、編成の何れか一つの車両にのみ制御器14を設け、この一つの制御器14で、編成各車両からの信号を入力し、各車両の各弁に信号を出すようにしたものでも、また、制御器14を編成各車両に設ける部分と、編成の何れか一つの車両にのみ設ける部分に分けたものでも良い。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車体傾斜制御装置は、車体の傾斜制御に、給気弁、排気弁に加えて、自動高さ調整弁も併用するようにしたので、車体の速やかな傾斜からの復帰と安全性が確保できる。また、非常用締切弁を排気弁と直列状に設置したので、仮に排気弁が故障しても空気ばね内の空気が抜けず、従来の非常用排気弁のように空気ばねがパンク状態になることがなく、信頼性が確保されるのと同時に、非制御時と同様の乗り心地を得ることができる。
【0039】
すなわち、本発明の車体傾斜制御装置により車体傾斜制御のフェイルセイフに対して、制御装置の信頼性の向上、車両の走行安全性の確保とフェイル時での乗心地悪化の抑制が達成できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車体傾斜制御装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】車体の異常上昇検知後における本発明と従来の各フェイルセイフによる比較を実際の空気ばね高さで表した図である。
【図3】空気ばねのパンク検知後における本発明と従来の各フェイルセイフによる比較を実際の空気ばね高さで表した図である。
【図4】位置検出器の故障検知後における本発明と従来の各フェイルセイフによる比較を実際の空気ばね高さで表した図である。
【図5】従来の車体傾斜制御装置の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 車体
3 空気ばね
11 位置検出器
12 地点検知装置
13 速度検出器
14 制御器
15 給気弁
16 排気弁
17 元空気だめ
18 空気配管
19 非常用締切弁
20 自動高さ調整弁
21 空気配管
22 切換弁
Claims (3)
- 編成各車両に設けられた車体の高さを検出する位置検出器と、
編成の何れか一つの車両に搭載された地点検知装置及び速度検出器からの信号を入力され、この入力信号に基づいて、編成各車両に設けられた空気ばねを夫々動作させる給気弁、排気弁と、
この給気弁から排気弁に至る途中で分岐して空気ばねに至る空気配管途中に介設された非常用締切弁と、
元空気だめから前記給気弁、排気弁間に至る空気配管の途中で分岐され、自動高さ調整弁を介して空気ばねに至る空気配管の自動高さ調整弁に至る迄の元空気だめ側に介設された切換弁に信号を出力する制御器を具備した車体傾斜制御装置であって、
前記位置検出器、地点検知装置、速度検出器及び制御器の少なくとも何れか一方から出力される信号に基づいて車体傾斜異常を検知すると、制御器では常時は開状態の非常用締切弁を閉状態に、また、傾斜制御時には閉状態の切換弁を開状態にして自動高さ調整弁を動作させるように構成したことを特徴とする車体傾斜制御装置。 - 請求項1記載の車体傾斜制御装置において、位置検出器、地点検知装置、速度検出器及び制御器の少なくとも何れか一方から出力される信号に基づいて検出した異常発生に対する処置は、
車体の傾斜状態に応じて、車体が水平状態の場合には、制御器では給気弁、排気弁を閉状態に、また常時は開状態の非常用締切弁を閉状態となすと共に、傾斜制御時には閉状態の切換弁を開状態にして自動高さ調整弁を動作させた非制御状態に切換えるように信号を出力し、
また、車体が傾斜状態の場合には、制御器では設定時間内で給気弁、排気弁を使用し可能な限り水平状態に戻した後、常時は開状態の非常用締切弁を閉状態に、また、一方では異常検出と同時に傾斜制御時には閉状態の切換弁を開状態にして自動高さ調整弁を動作させるべく信号を出力するように構成したことを特徴とする車体傾斜制御装置。 - 切換弁を各空気ばねについて2個以上並列状に配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の車体傾斜制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000103427A JP3832184B2 (ja) | 2000-04-05 | 2000-04-05 | 車体傾斜制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000103427A JP3832184B2 (ja) | 2000-04-05 | 2000-04-05 | 車体傾斜制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001287642A JP2001287642A (ja) | 2001-10-16 |
JP3832184B2 true JP3832184B2 (ja) | 2006-10-11 |
Family
ID=18617145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000103427A Expired - Fee Related JP3832184B2 (ja) | 2000-04-05 | 2000-04-05 | 車体傾斜制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3832184B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4292791B2 (ja) * | 2002-11-29 | 2009-07-08 | 住友金属工業株式会社 | 鉄道車両における車体傾斜制御のフェールセーフ方法及び装置、鉄道車両 |
JP2006327392A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Central Japan Railway Co | 鉄道車両の車体傾斜制御システム |
JP4986510B2 (ja) * | 2006-06-14 | 2012-07-25 | 東海旅客鉄道株式会社 | 鉄道車両の車体傾斜制御装置における車体姿勢復帰装置 |
CN103502079B (zh) * | 2011-04-28 | 2016-03-23 | 日本车辆制造株式会社 | 铁道车辆的车身倾斜系统 |
JP6556590B2 (ja) * | 2015-10-26 | 2019-08-07 | 日本車輌製造株式会社 | 鉄道車両 |
-
2000
- 2000-04-05 JP JP2000103427A patent/JP3832184B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001287642A (ja) | 2001-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100435353B1 (ko) | 자동차용브레이크장치 | |
JP5158253B2 (ja) | ブレーキ制御装置 | |
WO2018043520A1 (ja) | 車両および隊列走行車両群 | |
KR101928874B1 (ko) | 에어 컴프레서의 에러 검출 방법 | |
JP6605985B2 (ja) | 空気供給システム | |
JPH061402B2 (ja) | 多重系制御回路 | |
JPWO2015146653A1 (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP3832184B2 (ja) | 車体傾斜制御装置 | |
WO2019065434A1 (ja) | 鉄道車両用振動制御装置 | |
JP5038615B2 (ja) | 車体傾斜装置の異常検出方法 | |
JP2006321431A (ja) | 鉄道車両用ヨーダンパ装置 | |
JP3794091B2 (ja) | 車両用タイヤパンク対処装置 | |
JP4211268B2 (ja) | 鉄道車両の振動制御診断装置及び診断方法並びに鉄道車両 | |
JP2681157B2 (ja) | サスペンシヨン装置 | |
JP3721961B2 (ja) | 異常点検方法及び異常点検装置 | |
JP4986510B2 (ja) | 鉄道車両の車体傾斜制御装置における車体姿勢復帰装置 | |
GB2393160A (en) | Hydraulic system for anti roll bars for vehicles | |
JP3345572B2 (ja) | 鉄道車両の振動制御装置の故障検知方法 | |
KR102397175B1 (ko) | 캘리퍼 고장 시 abs를 이용한 제동 보상 방법 | |
JPH06270805A (ja) | 鉄道車両の車体傾斜制御のフェイルセーフ方法 | |
JP4204738B2 (ja) | 鉄道車両の横振れ制振システム | |
JPH07125633A (ja) | 鉄道車両用車体傾斜制御機構の異常時における車体姿勢の復元方法 | |
JP2006327392A (ja) | 鉄道車両の車体傾斜制御システム | |
JP4292792B2 (ja) | 車体傾斜装置 | |
JPH04176773A (ja) | 鉄道車両用空気ばねの電子制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060627 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060710 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3832184 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090728 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728 Year of fee payment: 7 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728 Year of fee payment: 7 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |