JP3828417B2 - コンバイン - Google Patents

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JP3828417B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンバインの刈取部は機体前側部に油圧シリンダなどからなる昇降装置を介して配設されており、刈取部前側部に穀桿の中途部を切断する刈刃装置を配設するとともに、後側部には穀桿の株元を切断するセカンドモアを収納可能に配設している。
【0003】
そして、機体上の運転操作室内に設けた刈取部昇降スイッチを操作することにより前記油圧シリンダを作動させて刈取部を昇降させ、低速走行時においても高速走行時においても刈取作業を行えるようにしている。
【0004】
また、従来のコンバインの中には、刈取作業を終了した後や、条間を移動するために刈取作業を一時中断して旋回や畦越えのために機体を走行させる場合があるが、この際に、刈取部に設けたセンサそりの回動角に応じてスイッチオンし、刈取部を自動的に上昇させるオートリフト手段を備えたものもある。かかるオートリフト手段により、刈取部が誤って地面や圃場に突っ込んでしまうことを防止している。
【0005】
なお、前記センサそりは、刈取部に設けた切替レバーの操作によりそり角度を変えることができ、この角度変化によって回動角が変化して、オートリフトのタイミングを変更できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のコンバインにおける刈取部の昇降動作に関しては、未だ下記のような課題が残されていた。
【0007】
すなわち、従来の刈取部の昇降スピードは通常一定に制御されており、刈取部昇降スイッチを操作すると、上昇時でも下降時でもフルスピード昇降していた。
【0008】
これは、機体を方向転換させるときなどに刈取部を上昇させたりする場合などにはスピーディな動作が実現できるものの、実際に刈取作業を行なう上で、例えば倒伏した穀桿を刈り取る場合に、刈取部の昇降動作を細かく制御したくても昇降スピードが速すぎるので、そのような制御操作が困難となり、所謂インチング操作が行いにくいものとなっていた。
【0009】
また、刈取部が誤って地面に突っ込まないように、刈取部を自動的に上昇させるオートリフト手段を備えたものでは、センサそりの回動によりオンオフするスイッチが壊れた場合は制御不能になってしまうおそれがあり、また、オートリフトのタイミングを変更する場合、作業者はわざわざ刈取部まで降りて操作しなければならないために、煩わしさもあって適正なタイミングにセットしないまま使用することが多かった。
【0010】
本発明は、上記課題を解決することのできるコンバインを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
求項1記載の本発明は、機体前側部に刈取部を昇降装置を介して配設し、同刈取部を昇降操作手段の操作により昇降可能に構成したコンバインであって、刈取部の昇降速度は、低速用油圧回路で駆動される低速と、高速用油圧回路で駆動される高速の二段階に切替可能であり、昇降操作手段は、レバー型昇降スイッチであると共に、上昇スイッチと下降スイッチがあると共に、上昇スイッチおよび下降スイッチのそれぞれに低速スイッチと高速スイッチとを備えるものでありレバー型昇降スイッチである昇降操作手段の傾動操作によって刈取部が昇降するものであり、上昇操作および下降操作のいずれにおいても、先ず低速用油圧回路が駆動するものであることを特徴とするコンバインである。
【0012】
求項2記載の本発明では、さらに、前記昇降操作手段は、運転操作部内に配設された変速レバーのグリップ部の前側部にフィンガー操作可能に並設されたレバー型の上昇スイッチとレバー型の下降スイッチとから構成されるものである
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
本発明に係るコンバインは、基本的構造として、走行部上に運転部を設けた機体フレームを載設し、同機体フレームの前端部に穀桿を刈取る刈取部を取付け、同刈取部を、昇降装置を介して昇降自在に配設するとともに、昇降操作手段としてのレバー型昇降スイッチの傾動操作により昇降可能に構成し、さらに、同刈取部を一側に設けた回動軸を中心に前方へ回動自在に構成している。
【0021】
また、前記機体フレーム上に、前記刈取部により刈り取った穀桿を脱穀する脱穀部を配設し、同脱穀部の下方に脱穀した穀粒を選別する揺動選別部を配設するとともに、同揺動選別部の後方上部に排藁処理部を配設し、さらに、前記脱穀部の上方位置には穀粒貯留部を配設している。
【0022】
なお、前記刈取部により刈取られた穀稈は、フィードチェンを介して脱穀部に搬送される。
【0023】
上記コンバインにおいて、本実施の形態では、刈取部の昇降速度を低速・高速の二段階に切替可能としている。
【0024】
すなわち、刈取部を昇降させるための油圧回路を、低速用と高速用との二段階に切替可能としたもので、かかる構成とすることにより、昇降動作に応答性が要求される高速作業時には刈取部を早く反応させ、精度が要求される低速作業時には刈取部高さの微調整を行なえることになる。
【0025】
このように、油圧回路を低速用油圧回路と高速用油圧回路とから構成し、両者を切替可能としたので、穀桿が倒伏しているような場合に刈取部高さをインチング操作で微調整しながら確実な刈取作業を行なうことができる。
【0026】
低速用油圧回路と高速用油圧回路との切替入力操作は、レバー型昇降スイッチの傾動動作によりオン入力するようにしている。そして、傾動動作によるオン入力後初期の一定時間は低速用油圧回路で駆動し、その後、高速用油圧回路に切り替わるようにするとよい。
【0027】
しかも、レバー型昇降スイッチの入力後初期の低速用油圧回路で駆動する時間を車速に応じて可変とし、車速が増加するにつれて短くすることが望ましい。
【0028】
かかる構成とすることにより、高速走行時においてレバー型昇降スイッチを傾動操作してオン状態とした場合は、低速用油圧回路で駆動する初期一定時間はきわめて短くなって刈取部は速やかに高速昇降し、低速走行時に昇降スイッチをオンした場合は、低速用油圧回路で駆動する初期一定時間が比較的長時間継続するので、その間に刈取部の高さをインチング操作により微調整しながら刈取作業を行なうことができ、機体の走行速度に見合った刈取部の昇降速度が自動的に得られることになる。
【0029】
したがって、作業者は刈取部の昇降作業に無用な神経を使うことなく円滑な操作が行なえることになり、作業性がきわめて良好となる。
【0030】
ところで、上記レバー型昇降スイッチの上昇側と下降側それぞれに低速スイッチと高速スイッチとを備える構成としてもよい。
【0031】
すなわち、上昇側に低速と高速の二段、下降側にも低速と高速の二段とした四段切替とすることで、上昇・下降操作のいずれにおいても先ず低速用油圧回路で駆動するので、必要に応じてこの低速用油圧回路を作動させながら、インチング操作などで刈取部高さを微調整することができる一方、即座に昇降させたい場合は、昇降スイッチをいっきに高速側まで傾動させれば、従来同様フルスピードでの昇降が可能となり、スピーディな作業が行なえる。
【0032】
以上説明してきたように、本発明によれば、刈取部の昇降スピードを低速、高速の二段階で行なえるようにしたので、スピーディな動作と細かい制御操作との両方を満足できるようになり、作業性が向上する。
【0033】
また、上記刈取部の昇降速度の誤差を調整して一定化するオートチューニング手段を配設することができる。
【0034】
これにより、例えば大型の汎用コンバインなどであって、作動油の流量が多い機種でも速度のばらつきを抑制し、追従性を向上させるとともに、ハンチングなどの発生を可及的に防止することができる。なお、オートチューニング手段としては、ボタン型のものが考えられるが、トッグル式スイッチのようなものであってもよく、その形態は限定されるものではない。
【0035】
また、上記刈取部の昇降速度を任意に設定可能な昇降速度調整手段を備える構成とすることもできる。
【0036】
すなわち、圃場の状態に合わせて作業者が最適と思われる昇降速度に調整可能としたもので、作業者が追従性やハンチングなどの問題を自分で解消することが可能となる。なお、昇降速度調整手段の形態としては、調整しやすいダイヤル型とすることが望ましい。
【0037】
さらに、上記刈取部を自動的に上昇させるオートリフト手段を備えるとともに、同オートリフト手段がオン入力された場合の刈取部上昇位置を任意に設定可能な作動高さ調整手段を設けることもできる。
【0038】
ここでオートリフト手段とは、刈取部が地面に突っ込んでしまうのを防止するためのもので、刈取クラッチが「入り」の時に、自動刈高さ切替えスイッチを所定の位置に合わせておくと、刈取部のセンサそりが接地して、刈高さが一定高さ以下になると自動的に刈取部を上昇させて刈取部が地面に突っ込むことを防止できる。
【0039】
ここでは、このオートリフト手段が機能した場合の刈取部の上昇高さ位置を任意に設定可能としているのである。
【0040】
この場合も圃場の状態や使用状態に応じて使用者が適宜最適な上昇高さに調整することができるので、いたずらに無用な高さまで上昇させたりせずに済み、より短時間で上昇動作が完了し、機体の旋回や畦越えを行なう場合の作業スピードが向上し、作業性も向上する。
【0041】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について図面を参照しながら具体的に説明する。本実施例では、本発明に係るコンバインを汎用コンバインとして説明する。
【0042】
図1は本発明に係るコンバイン1を示す全体側面図であり、コンバイン1は、機体2の下部に左右一対のクローラ式の走行部3,3を配設するとともに、機体2の前端部に刈取部4を昇降自在に配設し、同刈取部4の直後方位置に脱穀部5を配設し、同脱穀部5の直下方位置に揺動選別部6を配設している。
【0043】
また、前記機体2の前端上部に運転操作部7を配置し、同運転操作部7の後方位置に穀粒貯留部8を配設し、同穀粒貯留部8の直後方位置に原動機部9を配設している。
【0044】
上記構成を有するコンバイン1の各部の構造を、以下、さらに詳述する。
【0045】
(走行部3)
走行部3は、図1に示すように、機体2の下部に走行フレーム10を取付け、同走行フレーム10の後端部に、前記原動機部9に連動連結したミッション11を配設し、同ミッション11に駆動輪12を連動連結するとともに、前記走行フレーム10の前端部に遊動輪13を回動自在に軸支し、駆動輪12と遊動輪13との間に履帯14を巻回して構成している。15は転動輪である。
【0046】
(刈取部4)
刈取部4は、本実施例の要部をなすものであり、図1に示すように、機体2の前端部にフィーダーハウス16を昇降装置としての刈取部昇降用油圧シリンダ17を介して昇降自在に取付け、前記フィーダーハウス16の先端部にプラットホーム18を連設し、同プラットホーム18の先端上部に掻き込みリール19を回動可能に横架するとともに、プラットホーム18の下端部に刈刃装置20を横架し、さらに、同刈刃装置20の後方であって、前記フィーダーハウス16の前側下部にセカンドモア21をセカンドモア収納装置であるセカンドモア収納用油圧シリンダ22を介して横架している。また、前記刈刃装置20の直前方位置にはディバイダー23を配設している。24は刈刃装置支持フレーム、90はディバイダー23の後方に配設したセンサそりである。
【0047】
このように、刈取部4は、前方位置に穀桿の中途部を切断するための刈刃装置20を配設する一方、刈取部4の後方位置に穀桿の株元を切断するためのセカンドモア21を収納可能に配設するとともに、後述する昇降操作手段としてのレバー型昇降スイッチSの操作により、刈取部昇降用油圧シリンダ17を介して昇降可能に構成されている。
【0048】
そして、圃場に植立した穀桿を掻き込みリール19によって掻き込みながら刈刃装置20で穀桿の中途部から穂先部分を刈り取り、その後、横送りオーガで機体の中央部に刈り取った穀桿の穂先部分を寄せ集め、フィーダーハウス16によって後方の脱穀部5へ搬送し、一方、圃場に残った穀桿の株元をセカンドモア21で切断するようにしている。
【0049】
そして、かかる刈取作業中、作業者は前記昇降スイッチSを操作して、刈取部4を適宜昇降させながら円滑な刈取作業を行なえる。
【0050】
図中、49はセカンドモア21の収納状態を確認するためのマーカーであり、同マーカー49の上端部を運転操作部7の内部から作業者が目視により確認することができるようにしている。
【0051】
(脱穀部5)
脱穀部5は、図1に示すように、前記フィーダーハウス16の直後方位置に扱室25を形成し、同扱室25の内部に外径の異なる円筒状の第1の扱胴26と第2の扱胴27とを軸線を左右幅方向に向けた状態で前後に間隔を開けて配設し、各扱胴26,27の直下方位置に受網28,29を配設して構成している。
【0052】
そして、刈取部4から脱穀部5に搬送された穀桿は、第1の扱胴26の作用によって第1の扱胴26の左側端部から右側端部へ移動しながら脱穀処理された後、第2の扱胴27の作用によって第2の扱胴27の右側端部から左側端部へ移動しながら脱穀処理され、穀粒は受網28,29を通過して下方の揺動選別部6へと移動する一方、排藁は機体後端部から外部に排出される。
【0053】
(揺動選別部6)
揺動選別部6は、前記第1の扱胴26と第2の扱胴27の直下方位置に揺動体30を上下方向に揺動可能に配設し、同揺動体30の前側下部に唐箕(図示省略)を軸線を左右幅方向に向けて回動可能に配設して構成している。
【0054】
そして、揺動体30を揺動させることによって、穀層を均平化して選別の効率化を図るとともに、比重選別を行った後、穀粒と排藁とを粗選別し、その後、唐箕風によって穀粒と排藁とを精選別し、選別された穀粒を穀粒貯留部8に搬送するようにしている。
【0055】
(穀粒貯留部8)
穀粒貯留部8は、前記第1の扱胴26と第2の扱胴27の直上方位置にグレンタンク37を配設し、同グレンタンク37は、前記揺動選別部6に揚穀コンベア38を介して連通連結するとともに、グレンタンク37に排出オーガ39を連通連結して構成している。
【0056】
そして、前記揺動選別部6によって選別された穀粒をグレンタンク37の内部に貯留するとともに、排出オーガ39によって機体の外部に排出できるようにしている。
【0057】
(運転操作部7)
運転操作部7は、機体2の前端中央上部に略矩形箱型状のキャビン31を配設し、同キャビン31の平面視中央後部に座席32を配設し、同座席32の前方位置にコラム33を配設し、同コラム33の中央上端部にステアリングホイール34を設けるとともに、座席32の左側部にサイドコラム36を配設し、同サイドコラム36の上端部にと変速レバー35とその他各種の操作スイッチ(図示省略)を設けている。
【0058】
(原動機部9)
原動機部9は、機体の上側後部にエンジン40を配設したもので、同エンジン40を刈刃装置20やミッション11等の各動力機構部に伝動機構(図示省略)を介して連動連結している。
【0059】
そして、エンジン40を駆動させることによって、各動力機構部が連動して作動するようにしている。
【0060】
以下、本発明の要部となる刈取部4における高さ制御について説明する。
【0061】
図2は本実施例に係る刈取部4の昇降スイッチSの説明図、図3は刈取部4の昇降用の油圧回路Aを示す説明図、図4昇降スイッチSの操作と刈取部4の作動との関係を示すタイムチャート、図5は昇降スイッチSの入力後初期の一定時間t0と車速との関係を示すグラフである。
【0062】
本発明に係るコンバイン1は、先に説明した構成となっており、本実施例の特徴となるのは、刈取部4の昇降速度を低速・高速の二段階に切替可能としたことにある。
【0063】
本実施例では、刈取部4を昇降させるための油圧回路Aを、低速用と高速用との二段階に切替可能とし、そして、レバー型昇降スイッチ(以下単に「昇降スイッチ」とする)Sの入力後初期の一定時間t0は低速用油圧回路で駆動し、その後、高速用油圧回路に切り替わるようにしている。
【0064】
本実施例に係る昇降スイッチSは、前記した運転操作部7内に配設された変速レバー35に設けられており、図2に示すように、同変速レバー35のグリップ部35aの前側部に並設し、フィンガー操作可能とした上昇スイッチ44と下降スイッチ51とから構成している。
【0065】
かかる上昇スイッチ44により、刈取部4を所望する高さまで上昇させることができるとともに、下降スイッチ51により刈取部4を所望の高さまで下降させることができる。
【0066】
また、前記グリップ部35aの側部には、刈取部4を自動的に予め設定されている所定の高さまで上昇させる、所謂OK制御を行なうためのオートリフト手段としてのオートリフトスイッチ43と、刈取部4を自動的に予め設定されている所定の高さまで下降させるためのオートセットスイッチ50とが並設されている。
【0067】
本実施例に係る昇降スイッチSは、前述したように、上昇スイッチ44及び下降スイッチ51ともにフィンガー操作による傾動動作でスイッチオンできるように構成されており、昇降スイッチSの傾動操作によるオン入力後初期の一定時間t0は低速用油圧回路で駆動し、その後、高速用油圧回路に切り替わるのである。フィンガー操作による傾動動作としたことで、刈取部4のマニュアル昇降動作を感覚的に行なえるので扱いやすい。
【0068】
図3に示すように、油圧回路Aには、刈取部4の上昇動作と下降動作とを切替える電磁切替弁60を配設するとともに、第一〜第三絞り部61〜63を設けている。第一絞り部61はタンクTへの往路部に設けており、第二絞り部62及び第三絞り部63は低速用油圧回路の中途に設けている。また、第二絞り部62のポンプP側にはソレノイドにより往路と復路とを切替える流路反転バルブ64を設けており、第三絞り部63については、ソレノイドにより通常流路と切替え可能な絞りバルブ65の絞りポート66により構成されている。67は第一流路反転バルブ64内に設けた逆止弁、68は絞りバルブ65に設けた逆止弁ポート、70〜72は比例制御弁である。
【0069】
上記構成において、昇降スイッチSをオンすると、昇降スイッチSからのオン信号が図示しないコントローラに入力され、同コントローラではこのオン信号を受けてソレノイドを駆動して、図3に示した絞りバルブ65を、先ず絞りポート66に切替える。そして、一定時間t0が経過したことをカウントすると、コントローラはさらにソレノイドを駆動させて絞りバルブ65を逆止弁ポート68に切替えるのである。
【0070】
すなわち、低速用油圧回路において刈取部4を上昇させる場合は、作動油はポンプPから電磁切替弁60(上昇側ポート60a)→絞りバルブ65の絞りポート66(第三絞り部63)→刈取部昇降用油圧シリンダ17と流れ、第三絞り部63の作用により刈取部4を低速で上昇させる。
【0071】
低速用油圧回路における下降時には、下降スイッチ51の操作により電磁切替弁60が下降側ポート60bに切替えられるとともに流路反転バルブ64が切り替えられ、作動油は刈取部昇降用油圧シリンダ17→絞りバルブ65の絞りポート66(第三絞り部63)及び刈取部昇降用油圧シリンダ17→流路反転バルブ64→比例制御弁70と流れて合流し、電磁切替弁60(下降側ポート60b)→第一絞り部61→タンクTと流れ、刈取部4は第一〜第三絞り部61〜63の作用により低速で下降する。
【0072】
一方、高速用油圧回路では、上昇時には、作動油はポンプPから電磁切替弁60(上昇側ポート60a)→絞りバルブ65の逆止弁68→刈取部昇降用油圧シリンダ17と流れて刈取部4を高速で上昇させ、下降時には、電磁切替弁60が下降側ポート60bに切替えられて、作動油は刈取部昇降用油圧シリンダ17→比例制御弁71→比例制御弁70→電磁切替弁60(下降側ポート60b)→第一絞り部61→タンクTと流れる。このように、高速であっても下降時には第一絞り部61のみは作用するようにしている。
【0073】
このように、油圧回路Aに低速用油圧回路と高速用油圧回路を構成し、昇降スイッチSの入力後初期の一定時間t0は低速用油圧回路で駆動し、その後、高速用油圧回路に切り替わるようにしているので、図4に示すように、オン入力直後の一定時間t0については刈取部4は低速で昇降し、その後高速で昇降するようになり、作業精度が要求される低速作業時には刈取部高さの微調整を行なえることになる。昇降動作に応答性が要求される高速作業時には刈取部4を早く反応させて昇降させることができる。
【0074】
したがって、穀桿が倒伏しているような場合に昇降スイッチSを操作しても、刈取部4は最初の一定時間t0は低速で作動するので、刈取部高さをインチング操作で微調整しながら確実な刈取作業を行なうことができるようになる。
【0075】
ところで、昇降スイッチSの操作後初期の低速用油圧回路で駆動する時間である上記一定時間t0を、コンバイン1の車速に応じて可変とし、車速が増加するにつれて短くすることもできる。
【0076】
すなわち、図5に示すように、コンバイン1の車速に応じて一定時間t0を略リニアに変化させるようにしている。
【0077】
本実施例では、車速が最低速の近傍では予め設定された一定時間であるが、車速が増加するにしたがって、一定時間t0を短くしている。したがって、機体2の走行速度に見合った刈取部4の昇降速度が自動的に得られることになり、作業者は刈取部4の昇降作業に無用な神経を使うことなく円滑な操作が行なえることになり、作業性がきわめて良好となる
あるいは、上記一定時間t0を、作業者が適宜設定できるようにしてもよい。すなわち、設定ダイアルなどを設けて、図6に示すように設定ダイヤルのダイヤル角度によって一定時間t0を調整可能とするものである。これにより、使用者がコンバイン1を使いやすいようにカスタマイズすることができる。
【0078】
ところで、他の実施例として、上記昇降スイッチSの上昇側(上昇スイッチ44)と下降側(下降スイッチ51)それぞれに低速スイッチと高速スイッチと(ともに図示せず)を備える構成とすることもできる。
【0079】
すなわち、上昇スイッチ44に低速と高速の二段、下降スイッチ51にも低速と高速の二段とした四段切替とするものである。
【0080】
かかる構成とすることで、上昇・下降操作のいずれにおいても先ず低速用油圧回路が駆動することになるので、必要に応じてこの低速用油圧回路を作動させながら、インチング操作などで刈取部高さを微調整することができる一方、即座に昇降させたい場合は、上昇スイッチ44をいっきに高速側まで傾動させれば、従来同様フルスピードでの昇降が可能となり、スピーディな作業を行なうことができる。
【0081】
また、本実施例に係るコンバイン1は、刈取部4の昇降速度の誤差を調整して一定化するオートチューニング手段を配設している。
【0082】
例えば本実施例のような汎用コンバインでは、作動油の流量が多いので速度のばらつきが生じやすいものであるが、オートチューニングを行なうことでこれを抑制し、追従性を向上させるとともに、ハンチングなどの発生を可及的に防止することができるものである。
【0083】
なお、オートチューニング手段として、本実施例では変速レバー35に設けたボタン型の前記オートセットスイッチ50を用いて行なえるようにしている(図2参照)。
【0084】
すなわち、オートセットスイッチ50を押すと、刈取部4が所定時間(例えば4秒間)上昇し、最上位置になると最上位置からポジション値で約530mm降下する。次に、刈取部4が最上位置まで上昇し、上昇中の所定区間の通過時間を計測する。そして、計測結果を判定するとともに、刈取部4を下降させて下降中の所定区間の通過時間を計測し、計測結果を判定する。
【0085】
上昇、下降ともにデューティ比が決定すると、決定したデューティ値で上昇、下降動作が行なわれるとともにデューティ値をコントローラ中のROMに記録される。そして、オートセットスイッチ50もしくはオートリフトスイッチ43を押すことでオートチューニングが正常に終了する。
【0086】
また、本実施例では、刈取部4の昇降速度を任意に設定可能な昇降速度調整手段を備える構成としている。
【0087】
すなわち、圃場の状態に合わせて作業者が最適と思われる昇降速度に調整可能としたもので、追従性やハンチングなどの問題を解消することが可能となる。本実施例では、図7に示すように、運転操作部7のサイドコラム36上に刈取昇降速度可変ダイヤル82を設け、同ダイヤル82により刈取部4の昇降速度を調整可能としている。
【0088】
さらに、本実施例では、刈取部を自動的に上昇させるオートリフト手段を備えるとともに、同オートリフト手段がオン入力された場合の刈取部上昇位置を任意に設定可能な作動高さ調整手段を設けている。
【0089】
すなわち、オートリフト手段とは、刈取部4が誤って地面に突っ込むことを防止する安全制御時に、刈取部4を上昇動作させるものでであり、刈取クラッチ(図示せず)が「入り」であって、運転操作部7のサイドコラム36上に設けた自動刈高さ切替えスイッチ83を、安全制御を行なうOKモード位置にすると、刈取部4のディバイダー23に取付けられたセンサそり90(図1参照)からの検出信号により、運転操作部7内に設けた刈高さ調整ダイヤル(図示せず)で設定した刈高さ以下になれば自動的に刈取部4が上昇するようになっている。したがって、刈取部4が誤って地面に突っ込むことを防止することができるのである。
【0090】
このときの刈取部4の上昇位置を、任意に設定可能としたものが本実施例に係る作動高さ調整手段であり、本実施例では、前記刈高さ切替えスイッチ83の近傍に作動高さ調節ダイヤル84として並設している。この作動高さ調節ダイヤル84により、オートリフト手段が動作する際の刈取部4の高さ位置を任意に設定することができる。
【0091】
したがって、圃場の状態や使用状態に応じて使用者が適宜最適な上昇高さに調整することができるので、いたずらに無用な高さまで上昇させたりせずにすむのでより短時間で上昇動作が完了し、機体の旋回や畦越えを行なう場合の作業スピードが向上し、作業性も向上する。
【0092】
ところで、本実施例に係るコンバイン1は、自動刈高さ装置を備えており、前記した刈高さ調整ダイヤルにより予め刈高さの目標値を定めておくと、その設定した目標高さを維持することができる。実際には、目標高さの前後数mmを不感帯としてこの不感帯域の範囲内に刈高さが収まれば目標値とみなしているのであるが、その範囲外ではほんのわずかな狂いでも目標値に近づけるための昇降動作が行なわれる。
【0093】
従来では、この不感帯の幅を任意に設定できないために、コンバイン1の個体差などで、あまりにも敏感に反応する場合はハンチングが生じたりすることがある。
【0094】
そこで、本実施例では、図7に示すように、運転操作部7のサイドコラム36上に不感帯幅調整ダイヤル85を設け、同ダイヤル85により不感帯幅を任意に設定可能としている。
【0095】
したがって、作業者の好みに合った刈高さ調節の敏感度となり、ハッチングなどの少ない快適な作業が行なえる。
【0096】
図8に本実施例に係るコンバイン1に設けたセンサそり90を示している。図8(a)は側面視による説明図、図8(b)は図8(a)のI−I線による断面視による説明図である。
【0097】
図示するように、センサそり90を断面視T字形状とし、底面部90aに第一接地センサ91を取付けている。また、上面部90bには第二接地センサ92と接地高さセンサ93を配設している。94はディバイダー上下調整用シリンダであり、同シリンダ94によりディバイダー23の高さを調節可能としている。
【0098】
そして、第一接地センサ91が接地状態になるとともに、第二接地センサ92は接地状態にならないように刈取部4の高さを調整しておく。
【0099】
かかる構成により、前記接地高さセンサ93によってセンサそり90の圃場への沈下量を検出すると、コントローラはディバイダー上下調整用シリンダ94を駆動させてディバイダー23の高さを調節し、同ディバイダー23が圃場と隙間なく接地する状態を維持させることで、倒伏した稲などでも容易に引き起こすことが可能となっている。
【0100】
また、センサそり90を断面視T字形状としたことにより、湿田などで一時的に刈取部4が沈下した場合など、センサそり90の上面部90bによって田面圧を受けることができるので刈取部4の沈降を防止できる。
【0101】
このように、従来では、センサそり90とディバイダー23とが互いに固定状態であったものを、ディバイダー23を上下動可能としたので、圃場に対する追従性が向上する。
【0102】
また、センサそり90の上面部90bに複数のセンサ92,93を配設しているので圃場に対するセンサ位置を確認しやすく、また刈取部4の昇降制御も行ないやすくなる。
【0103】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0104】
求項1記載の本発明は、機体前側部に刈取部を昇降装置を介して配設し、同刈取部を昇降操作手段の操作により昇降可能に構成したコンバインであって、刈取部の昇降速度は、低速用油圧回路で駆動される低速と、高速用油圧回路で駆動される高速の二段階に切替可能であるので、昇降動作に応答性が要求される高速作業時には刈取部を早く反応させ、精度が要求される低速作業時には刈取部高さの微調整を行なえる。
【0105】
また上記昇降操作手段は、レバー型昇降スイッチであると共に、上昇スイッチと下降スイッチがあると共に、上昇スイッチおよび下降スイッチのそれぞれに低速スイッチと高速スイッチとを備えるものであるので、必要に応じてこの低速用油圧回路を作動させながら、インチング操作などで刈取部高さを微調整することができる一方、即座に昇降させたい場合は、昇降スイッチをいっきに高速側まで操作すれば、従来同様フルスピードでの昇降が可能となり、スピーディな作業が行なえる。
【0106】
また、レバー型昇降スイッチである昇降操作手段の傾動操作によって刈取部が昇降するものであるので、操作性が良好で刈取部の昇降を感覚的に行なうことができ、上昇操作および下降操作のいずれにおいても、先ず低速用油圧回路が駆動するものであるので、先ず低速用油圧回路を作動させることができる。そして、必要に応じて低速用油圧回路を作動させながら、インチング操作などで刈取部高さを微調整することができる一方、即座に昇降させたい場合は、上昇スイッチをいっきに高速側まで傾動させれば、従来同様フルスピードでの昇降が可能となり、スピーディな作業を行なうことができる
【0107】
また、請求項記載の本発明では、さらに、前記昇降操作手段は、運転操作部内に配設された変速レバーのグリップ部の前側部にフィンガー操作可能に並設されたレバー型の上昇スイッチとレバー型の下降スイッチとから構成されるものであるかかる上昇スイッチにより、刈取部を所望する高さまで上昇させることができるとともに、下降スイッチにより刈取部を所望の高さまで下降させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンバインを示す全体側面図である。
【図2】本実施例に係る刈取部の昇降スイッチの説明図である。
【図3】刈取部の昇降用の油圧回路を示す説明図である。
【図4】昇降スイッチの操作と刈取部の作動との関係を示すタイムチャートである。
【図5】昇降スイッチの入力後初期の一定時間と車速との関係を示すグラフである。
【図6】昇降スイッチの入力後初期の一定時間を可変とした場合の可変用ダイヤルの角度と時間との関係を示すグラフである。
【図7】運転操作部内の説明図である。
【図8】センサそりの説明図である。
【符号の説明】
A 油圧回路
S 昇降スイッチ(昇降操作手段)
0 一定時間
1 コンバイン
2 機体
4 刈取部
35 変速レバー
43 オートリフトスイッチ
44 上昇スイッチ
50 オートセットスイッチ
51 下降スイッチ

Claims (2)

  1. 機体前側部に刈取部を昇降装置を介して配設し、同刈取部を昇降操作手段の操作により昇降可能に構成したコンバインであって
    刈取部の昇降速度は、低速用油圧回路で駆動される低速と、高速用油圧回路で駆動される高速の二段階に切替可能であり、
    昇降操作手段は、レバー型昇降スイッチであると共に、上昇スイッチと下降スイッチがあると共に、上昇スイッチおよび下降スイッチのそれぞれに低速スイッチと高速スイッチとを備えるものであり
    レバー型昇降スイッチである昇降操作手段の傾動操作によって刈取部が昇降するものであり、上昇操作および下降操作のいずれにおいても、先ず低速用油圧回路が駆動するものであることを特徴とするコンバイン。
  2. 前記昇降操作手段は、運転操作部内に配設された変速レバーのグリップ部の前側部にフィンガー操作可能に並設されたレバー型の上昇スイッチとレバー型の下降スイッチとから構成されるものである請求項1記載のコンバイン。
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