JP3827936B2 - 情報提供制御装置、情報提供方法、情報提供プログラムを記録した記録媒体および情報提供システム - Google Patents

情報提供制御装置、情報提供方法、情報提供プログラムを記録した記録媒体および情報提供システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報提供装置にて情報(例えば書籍に関する情報)を検索し、検索結果を情報提供制御装置を介して利用者(利用者端末)に提供するシステムにおいて、利用者のプライバシー保護と通信効率の向上とをともに図りながら、利用者の個人情報に基づいて利用者の趣味や嗜好に合わせた情報を利用者に提供することが可能な情報提供制御装置と、情報提供方法と、情報提供プログラムを記録した記録媒体と、情報提供システムとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近では、例えば書籍に関する情報をネットワーク上で検索し、所望の書籍を注文できるシステムが実用化されている。このようなシステムでは、まず、タイトル、著者名、出版社、ジャンル、発行年などの多岐の要素に対して、検索する条件を利用者が利用者端末(例えばパーソナルコンピュータ)にて設定する。情報検索装置が上記設定された条件に基づいて情報の検索を行うと、利用者は、上記情報検索装置にて多数の候補が抽出された中から該当する書籍を利用者端末にて選別し、その書評などを確認して書籍を注文することになる。現在、膨大なタイトル数の書籍が出版されているため、ネットワーク上で書籍が電子化されたデータとなって流通することが増加している。
【0003】
ところで、上記のようにネットワークを介して情報を提供するシステムとして、例えば、日本国公開特許公報「特開平11−259512号(公開日;1999年9月24日)」や、日本国特許公報第2976219号(発行日;1999年11月10日)に開示されたシステムがある。
【0004】
特開平11−259512号公報に開示されたシステムでは、データ検索装置にて検索条件式を隠蔽する処理を行って情報の検索を行い、その後、検索結果を絞り込み、不要な検索結果を削除するようにしている。
【0005】
最近では、インターネットの活用の普及に伴い、多くの情報が上記ネットワークを介して入手できる一方で、ネットワーク上のセキュリティーの問題が指摘されている。つまり、情報の検索を行う際の検索条件(例えば検索条件式)は、個々の利用者ごとに設定されるものであり、利用者のプライバシーにかかわるものであるが、このような検索条件が回線トレース等により第三者に漏れてしまっていた。しかし、上記システムでは、検索条件式の隠蔽処理により、検索の意図を不鮮明にすることができるので、検索条件を機密情報として守ることができ、これにより、第三者に知られたくない検索条件をユーザが設定することも可能となっている。
【0006】
また、特許公報第2976219号に開示されたシステムでは、個人の性格、趣味等の個人情報を予めホストコンピュータに登録しておき、各種情報サービス機関(例えば報道機関やデータバンク)から日々上記ホストコンピュータに送られてくる情報の中から、上記個人情報に基づいて商品情報の検索を行うようにしている。このシステムでは、個人情報をコンピュータに一度登録すれば、商品検索を行う度に当該情報をその都度入力する必要はないので、通信効率を向上させることが可能となる。また、上記個人情報に基づいて商品検索を行うことにより、その個人にマッチする商品情報を提供することができ、利用者の利便性を向上させることができるという効果もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特開平11−259512号公報のシステムでは、検索条件の隠蔽処理により、確かに、利用者のプライバシーを保護することはできるが、情報検索を行う度に、検索に必要な情報を利用者端末にて逐一入力しなければならず、通信効率が悪い。その結果、利用者の通信コストの負担が上がる。このような問題は、多大な情報を入力する必要のある書籍の検索において特に顕著に現れる。
【0008】
一方、特許公報第2976219号のシステムでは、個人情報のコンピュータへの1回の登録によって通信効率を向上させることはできるが、登録された情報の漏洩に備えた対策は何ら講じられておらず、プライバシーの保護が確実に図られているとは言えない。
【0009】
つまり、上記した従来のシステムでは、利用者のプライバシー保護と、利用者への有用な情報の効率的な提供とが両立された状態で、情報の提供を行うことができないという問題が生じている。
【0010】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、利用者に適した情報(検索結果)を提供するにあたり、利用者のプライバシー保護と通信効率の向上とを両立させることができる情報提供制御装置と、情報提供方法と、情報提供プログラムを記録した記録媒体と、情報提供システムとを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る情報提供制御装置は、上記の課題を解決するために、個々の利用者端末を介して情報の提供を受けようとする利用者に応じた個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、少なくとも上記個人情報に基づいて、情報提供装置にて情報を検索するための検索条件式を生成する検索条件式生成手段と、上記検索条件式によって上記情報提供装置が情報を検索した結果を記憶する検索結果記憶手段と、個々の利用者を識別するための識別情報を、個々の利用者を特定する特定情報とは別個に管理する識別情報管理手段と、上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果を生成し、上記利用者端末に提供する情報提供手段とを備えていることを特徴としている。
【0012】
上記の構成によれば、少なくとも個人情報記憶手段に記憶された個人情報に基づいて、検索条件式生成手段が検索条件式を生成する。上記の個人情報としては、例えば、利用者の年齢、性別、趣味、蔵書などの情報を想定することができる。情報提供装置が上記検索条件式に基づいて情報の検索を行うと、その検索結果が検索結果記憶手段に記憶される。そして、情報提供手段により、検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果だけが利用者端末に提供される。
【0013】
このように、利用者の個人情報に基づいて検索条件式を作成し、この検索条件式に基づいて情報提供装置が情報の検索を行うので、個々の利用者に適した検索結果を各利用者に提供することができる。また、個々の利用者の個人情報を個人情報記憶手段に1回記憶しておけば、その都度、個人情報を入力しなくても済むので、利用者端末と情報提供制御装置との間での通信効率を向上させることができる。
【0014】
また、上記構成では、識別情報管理手段によって、例えば、利用者のユーザIDや認証番号などの個々の利用者を識別するための識別情報が、例えば、利用者の氏名、住所など、個々の利用者を特定することができる特定情報とは別個に管理(例えば識別情報管理手段に登録)されている。これにより、例えば、識別情報管理手段にて管理されている識別情報が万が一装置外部に漏洩したり、第三者がシステムに潜入したりするようなことがあっても、上記識別情報だけでは個々の利用者を特定することが困難となる。
【0015】
したがって、上記構成によれば、通信効率の向上と利用者のプライバシー保護とを両立させながら、個々の利用者に適した情報を利用者に提供することができる。
【0016】
本発明に係る情報提供制御装置は、上記の課題を解決するために、上記特定情報をオンラインでアクセス不可能な状態で管理する特定情報管理手段をさらに備えていることを特徴としている。
【0017】
上記の構成によれば、特定情報管理手段により、上記特定情報は、例えば、ICメモリなどの装置に対してリムーバブルな記録媒体に記録されることで、オンラインでアクセス不可能な状態で管理されることになる。これにより、通信によって上記特定情報が外部へ漏洩するのを確実に防止することができる。
【0018】
本発明に係る情報提供制御装置は、上記の課題を解決するために、上記検索条件式生成手段にて生成される各利用者ごとの検索条件式を統合して管理し、統合した検索条件式を情報提供装置に提供する検索条件式管理手段をさらに備えていることを特徴としている。
【0019】
上記の構成によれば、検索条件式生成手段によって生成される、個々の利用者に対応する検索条件式が、検索条件式管理手段によって統合される。例えば、複数の検索条件式間で共通するキーワードがある場合には、これらの検索条件式が1つの式にまとめられる。このようにして統合された検索条件式が、検索条件式管理手段によって、情報提供装置に提供される。したがって、情報提供装置は、この統合された検索条件式を用いて情報の検索を行うことになる。
【0020】
このように、各利用者に対応する検索条件式を統合して情報提供装置に提供するので、情報提供装置への検索条件式の提供を、情報提供制御装置からの1回の通信で済ませることができる。したがって、個々の利用者に対応する検索条件式をそれぞれ複数回に分けて情報提供装置にその都度提供する構成に比べ、さらに通信効率の向上を図ることができる。
【0021】
本発明に係る情報提供制御装置は、上記の課題を解決するために、上記個人情報を、対応する識別情報に基づいて暗号化し、各識別情報と対応して管理する個人情報管理手段をさらに備えていることを特徴としている。
【0022】
上記の構成によれば、個人情報管理手段によって、上記個人情報が対応する識別情報に基づいて暗号化され、各識別情報と対応して管理されているので、個人情報が万が一、装置外部に漏洩した場合でも、その解読が不可能となる。したがって、個人情報を確実に保護することが可能となる。
【0023】
本発明に係る情報提供制御装置は、上記の課題を解決するために、上記検索条件式生成手段は、上記検索条件式として、利用者にとって必要な情報を検索結果に含めるための第1検索条件式と、上記第1検索条件式を隠蔽するための第2検索条件式とを生成し、これらを上記情報提供装置に提供することを特徴としている。
【0024】
上記の構成によれば、検索条件式生成手段が生成する第2検索条件式によって、利用者に有効な情報を提供するための第1検索条件式が隠蔽されるので、情報提供装置が上記第1検索条件式および上記第2検索条件式に基づいて情報の検索を行った結果が、万が一、装置外部に漏洩しても、利用者が真に必要とする情報の特定が困難となる。したがって、検索結果に対する利用者のプライバシーを保護することが可能となる。
【0025】
本発明に係る情報提供制御装置は、上記の課題を解決するために、上記第1検索条件式は、上記個人情報に則した情報を検索結果に含めるための基本条件式と、上記した基本条件式だけでは情報検索時に排除されるような情報を検索結果に含めるための付加条件式と、個別に関連性の少ない情報を検索結果から除外するための除外条件式とで構成されていることを特徴としている。
【0026】
上記の構成によれば、第1検索条件式の中に、上記基本条件式と、上記付加条件式と、上記除外条件式とを含めることにより、利用者に関連のある情報を確実に検索できる検索条件式を作成して、利用者に有効な情報を確実に提供することができる。
【0027】
本発明に係る情報提供制御装置は、上記の課題を解決するために、上記第2検索条件式は、利用者にとって不必要な情報を検索結果に含めるためのダミー条件式であることを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、第2検索条件式がダミー条件式であるので、このような第2検索条件式を第1検索条件式と併せて情報提供装置に提供し、情報提供装置が上記第1検索条件式および上記第2検索条件式に基づいて情報の検索を行うことにより、検索結果としては、利用者に関係のない結果も含めて得られるようになる。したがって、万が一、検索結果が装置外部に漏洩するようなことがあっても、利用者が真に必要とする情報の特定を非常に困難にさせることが可能となり、検索結果に対する利用者にプライバシーを確実に保護することが可能となる。
【0029】
本発明に係る情報提供制御装置は、上記の課題を解決するために、上記検索条件式生成手段は、上記検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、上記ダミー条件式に対応する検索結果を削除するためのフィルタ条件式を生成し、上記情報提供手段は、上記検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、フィルタ条件式によって削除される結果を利用者端末に提供することを特徴としている。
【0030】
上記の構成によれば、不必要なダミー条件式に対応する検索結果がフィルタ条件式によって削除され、その結果が利用者端末に提供される。これにより、ダミー条件式によって第1検索条件式を隠蔽しながらも、最終的には利用者が真に希望する情報のみを利用者に提供することができる。
【0031】
本発明に係る情報提供制御装置は、上記の課題を解決するために、上記情報提供手段は、上記利用者端末を介しての利用者からの情報提供要求に応じて、個々の利用者に応じた検索結果を上記利用者端末に提供することを特徴としている。
【0032】
上記の構成によれば、情報提供手段は、例えば、利用者端末を介して利用者からの情報提供要求があった場合にのみ、個々の利用者に応じた検索結果を利用者端末に提供することができる。これにより、個々の利用者が望まない場合には検索結果を利用者端末に送信しなくて済むので、通信等における検索結果の漏洩の機会を必要最小限に抑えて、プライバシーの保護をより一層図ることが可能となる。
【0033】
本発明に係る情報提供制御装置は、上記の課題を解決するために、検索する情報の種類に応じた検索条件式を上記検索条件式生成手段が生成する際のルールを規定した検索ルールを記憶する検索ルール記憶手段をさらに備え、上記検索条件式生成手段は、上記個人情報と上記検索ルールとに基づいて検索条件式を生成することを特徴としている。
【0034】
上記の構成によれば、上記個人情報に加え、検索ルール記憶手段に記憶された検索ルールにも基づいて、検索条件式生成手段は、検索する情報の種類に応じた検索条件式を生成する。これにより、情報提供装置では、上記検索条件式に基づいて検索する情報の種類に応じて、かつ、個人情報に則した情報の検索を適切に行うことができる。その結果、利用者が真に希望する情報(検索結果)を確実に得ることができる。
【0035】
本発明に係る情報提供制御装置は、上記の課題を解決するために、上記検索ルール記憶手段に記憶される検索ルールは、情報提供装置から提供されると共に、提供されるごとに更新されることを特徴としている。
【0036】
上記の構成によれば、上記情報提供装置から提供される検索ルールが検索ルール記憶手段に記憶される。また、情報提供装置から検索ルールの提供を受けるごとに、検索ルール記憶手段に記憶される検索ルールが更新される。これにより、検索条件式生成手段は、検索ルール記憶手段の検索ルールに基づいて、どの検索ルールで検索条件式を生成すれば、どの情報提供装置での情報検索が可能であるかを認識することが可能となる。その結果、情報提供装置が、提供する情報の種類に応じて複数存在する場合であっても、検索ルールを提供した所定の情報提供装置にて、上記検索ルールに対応する情報の検索を確実に行わせることができる。
【0037】
本発明に係る情報提供制御装置は、上記の課題を解決するために、上記個人情報に基づいて検索される対象となる情報についての個々の評価値を記憶する評価値記憶手段と、上記評価値の総和と、上記個人情報に対応する評価値の総和とに基づいて、上記個人情報を評価する個人情報評価手段とをさらに備えていることを特徴としている。
【0038】
上記個人情報として、例えば利用者のA作家についての蔵書を考え、また、上記個人情報に基づいて検索される対象となる情報として、例えば、情報提供装置が所有するA作家の全書籍情報を考えると、評価値記憶手段には、A作家の全書籍情報の個々について評価値が記憶される。そして、個人情報評価手段は、それらの書籍情報の評価値の総和と、現に利用者が所有しているA作家の蔵書に対応する評価値の総和とに基づいて、上記個人情報を評価する。これにより、個人情報に対応する利用者の、比較対象となる情報(この例ではA作家)についての習熟度を判断することができる。
【0039】
本発明に係る情報提供制御装置は、上記の課題を解決するために、上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果と、個々の利用者に対応する検索結果とを比較し、個々の利用者に対応する検索結果のレベルを判断する検索結果比較手段をさらに備えていることを特徴としている。
【0040】
上記の構成によれば、上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果に対する、個々の利用者に対応する検索結果のレベルが、検索結果比較手段によって判断される。上記検索結果のレベルとしては、例えば、趣味レベル、一般レベル、専門家レベルなどを想定することができ、例えば、検索結果の詳細度、難易度、一般性などを考慮して、ある程度の重み付けにより総合的に判断される。これにより、利用者は、その検索結果のレベルに基づいて、より高いレベルの検索を行う必要があるのか否か、つまり、検索条件式を見直す必要があるのか否かを容易に判断することができる。つまり、個々の利用者に提供される検索結果の有効性を容易に判断することが可能となる。
【0041】
本発明に係る情報提供制御装置は、上記の課題を解決するために、上記検索条件式生成手段は、上記検索結果のレベルに応じて検索条件式を補正することを特徴としている。
【0042】
上記の構成によれば、検索結果比較手段によって判断された検索結果のレベルが例えば趣味レベルであった場合には、検索条件式生成手段は、上記検索結果のレベルが例えば一般レベルとなるように検索条件式(例えば除外条件式)を補正する。また、検索結果比較手段によって判断された検索結果のレベルが例えば一般レベルであった場合には、検索条件式生成手段は、上記検索結果のレベルが例えば専門家レベルとなるように検索条件式を補正する。このように、検索条件式生成手段が、検索結果のレベルに応じて検索条件式を補正することにより、利用者は、補正前よりもレベルの高い検索結果を得ることが可能となる。
【0043】
本発明に係る情報提供システムは、上記の課題を解決するために、上記した情報提供制御装置と、上記情報提供制御装置から提供される検索条件式を用いて情報の検索を行い、検索結果を上記情報提供制御装置に提供する情報提供装置と、上記情報提供制御装置から個々の利用者に応じた検索結果を受信する利用者端末とが通信ネットワークを介して互いに接続されてなることを特徴としている。
【0044】
上記の構成によれば、上記情報提供制御装置と、上記情報提供装置と、上記利用者端末とが通信ネットワークを介して接続されている。これにより、プライバシーの保護および通信効率の向上とを両立できるシステムを提供することができる。
【0045】
本発明に係る情報提供制御装置は、上記の課題を解決するために、利用者端末を介して情報の提供を受けようとする個々の利用者に応じた個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、少なくとも上記個人情報に基づいて、情報提供装置から提供される情報を検索するための検索条件式を生成する検索条件式生成手段と、上記検索条件式に基づいて情報の検索を行う検索手段と、上記検索手段での検索結果を記憶する検索結果記憶手段と、個々の利用者を識別するための識別情報を、個々の利用者を特定する特定情報とは別個に管理する識別情報管理手段と、上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果を生成し、上記利用者端末に提供する情報提供手段とを備えていることを特徴としている。
【0046】
上記の構成によれば、少なくとも個人情報記憶手段に記憶された個人情報に基づいて、検索条件式生成手段が検索条件式を生成する。上記の個人情報としては、例えば、利用者の年齢、性別、趣味、蔵書などの情報を想定することができる。情報提供装置から提供される情報に対して、検索手段が上記検索条件式に基づいて情報の検索を行うと、その検索結果が検索結果記憶手段に記憶される。そして、情報提供手段により、検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果だけが利用者端末に提供される。
【0047】
このように、利用者の個人情報に基づいて検索条件式を作成し、この検索条件式に基づいて情報の検索を行うので、個々の利用者に適した検索結果を各利用者に提供することができる。また、個々の利用者の個人情報を個人情報記憶手段に1回記憶しておけば、その都度、個人情報を入力しなくても済むので、利用者端末と情報提供制御装置との間での通信効率を向上させることができる。
【0048】
また、上記構成では、識別情報管理手段によって、例えば、利用者のユーザIDや認証番号などの個々の利用者を識別するための識別情報が、例えば、利用者の氏名、住所など、個々の利用者を特定することができる特定情報とは別個に管理(例えば識別情報管理手段に登録)されている。これにより、例えば、識別情報管理手段にて管理されている識別情報が万が一装置外部に漏洩したり、第三者がシステムに潜入したりするようなことがあっても、上記識別情報だけでは個々の利用者を特定することが困難となる。
【0049】
したがって、上記構成によれば、通信効率の向上と利用者のプライバシー保護とを両立させながら、個々の利用者に適した情報を利用者に提供することができる。
【0050】
本発明に係る情報提供システムは、上記の課題を解決するために、上記した情報提供制御装置と、上記情報提供制御装置にて検索を行う対象となる情報を上記情報提供制御装置に提供する情報提供装置と、上記情報提供制御装置から個々の利用者に応じた検索結果を受信する利用者端末とが通信ネットワークを介して互いに接続されてなることを特徴としている。
【0051】
上記の構成によれば、上記情報提供制御装置と、上記情報提供装置と、上記利用者端末とが通信ネットワークを介して接続されている。これにより、プライバシーの保護および通信効率の向上とを両立できるシステムを提供することができる。
【0052】
本発明に係る情報提供方法は、上記の課題を解決するために、利用者端末を介して情報の提供を受けようとする個々の利用者に応じた個人情報を個人情報記憶手段に記憶する工程と、少なくとも上記個人情報に基づいて、情報提供装置にて情報を検索するための検索条件式を生成する工程と、上記検索条件式によって上記情報提供装置が情報を検索した結果を検索結果記憶手段に記憶する工程と、個々の利用者を識別するための識別情報を、個々の利用者を特定する特定情報とは別に識別情報管理手段に登録する工程と、上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果を生成し、上記利用者端末に提供する工程とを含んでいることを特徴としている。
【0053】
上記の構成によれば、少なくとも個人情報記憶手段に記憶された個人情報に基づいて、検索条件式が生成される。上記の個人情報としては、例えば、利用者の年齢、性別、趣味、蔵書などの情報を想定することができる。情報提供装置が上記検索条件式に基づいて情報の検索を行うと、その検索結果が検索結果記憶手段に記憶される。そして、検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果だけが利用者端末に提供される。
【0054】
このように、利用者の個人情報に基づいて検索条件式を作成し、この検索条件式に基づいて情報提供装置が情報の検索を行うので、個々の利用者に適した検索結果を各利用者に提供することができる。また、個々の利用者の個人情報を個人情報記憶手段に1回記憶しておけば、その都度、個人情報を入力しなくても済むので、利用者端末と上記した処理を行う情報提供制御装置との間での通信効率を向上させることができる。
【0055】
また、上記構成では、例えば、利用者のユーザIDや認証番号などの個々の利用者を識別するための識別情報が、例えば、利用者の氏名、住所など、個々の利用者を特定することができる特定情報とは別に識別情報管理手段に登録されている。これにより、例えば、識別情報管理手段に登録されている識別情報が万が一装置外部に漏洩したり、第三者がシステムに潜入したりするようなことがあっても、上記識別情報だけでは個々の利用者を特定することが困難となる。
【0056】
したがって、上記構成によれば、通信効率の向上と利用者のプライバシー保護とを両立させながら、個々の利用者に適した情報を利用者に提供することができる。
【0057】
本発明に係る情報提供方法は、上記の課題を解決するために、利用者端末を介して情報の提供を受けようとする個々の利用者に応じた個人情報を個人情報記憶手段に記憶する工程と、少なくとも上記個人情報に基づいて、情報提供装置から提供される情報を検索するための検索条件式を生成する工程と、上記検索条件式に基づいて情報の検索を行う工程と、検索結果を検索結果記憶手段に記憶する工程と、個々の利用者を識別するための識別情報を、個々の利用者を特定する特定情報とは別に識別情報管理手段に登録する工程と、上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果を生成し、上記利用者端末に提供する工程とを含んでいることを特徴としている。
【0058】
上記の構成によれば、少なくとも個人情報記憶手段に記憶された個人情報に基づいて、検索条件式が生成される。上記の個人情報としては、例えば、利用者の年齢、性別、趣味、蔵書などの情報を想定することができる。情報提供装置から提供される情報に対して、上記検索条件式に基づいて情報の検索を行うと、その検索結果が検索結果記憶手段に記憶される。そして、検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果だけが利用者端末に提供される。
【0059】
このように、利用者の個人情報に基づいて検索条件式を作成し、この検索条件式に基づいて情報の検索を行うので、個々の利用者に適した検索結果を各利用者に提供することができる。また、個々の利用者の個人情報を個人情報記憶手段に1回記憶しておけば、その都度、個人情報を入力しなくても済むので、利用者端末と上記した処理を行う情報提供制御装置との間での通信効率を向上させることができる。
【0060】
また、上記構成では、例えば、利用者のユーザIDや認証番号などの個々の利用者を識別するための識別情報が、例えば、利用者の氏名、住所など、個々の利用者を特定することができる特定情報とは別に識別情報管理手段に登録されている。これにより、例えば、識別情報管理手段に登録されている識別情報が万が一装置外部に漏洩したり、第三者がシステムに潜入したりするようなことがあっても、上記識別情報だけでは個々の利用者を特定することが困難となる。
【0061】
したがって、上記構成によれば、通信効率の向上と利用者のプライバシー保護とを両立させながら、個々の利用者に適した情報を利用者に提供することができる。
【0062】
本発明に係る情報提供処理を行うためのプログラムを記録した記録媒体は、上記の課題を解決するために、上述した情報提供方法による処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録してなることを特徴としている。
【0063】
上記の構成によれば、上記プログラムをコンピュータ(例えば情報提供制御装置)が実行することによって、上述した情報提供方法による処理を実現することができる。
【0064】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、以下では、利用者に提供する情報として、書籍に関する情報を例に挙げて説明するが、本発明は、このような書籍に関する情報の提供に限定されるものではない。例えば、車、時計、その他の商品など、一般的な情報の提供においても、例えばデータベースを追加することによって、本発明を適用することが可能である。
【0065】
図1は、本実施形態に係る情報提供システムの概略の構成を示している。このシステムは、利用者端末1と、情報提供サーバ2(情報提供装置)と、検索サービスセンタ3(情報提供制御装置)とが、インターネットなどのネットワーク4(通信ネットワーク)を介して互いに接続された状態で構成されている。
【0066】
なお、本システムでは、通常、個々の利用者が所有する複数の利用者端末1と、提供する情報の種類に応じた複数の情報提供サーバ2とがネットワーク4を介して接続されるが、同図では、利用者端末1および情報提供サーバ2の構成を明確にする目的で、これらを1台ずつ図示している。勿論、利用者端末1および情報提供サーバ2をそれぞれ1台にした情報提供システムを構成してもよい。
【0067】
利用者端末1は、本システムを利用して情報の提供を受ける利用者によって使用されるものであり、例えば、ネットワーク4に接続可能な、個々の利用者が所有するPC(パーソナルコンピュータ)、携帯情報端末、携帯電話、さらには当該システムの利用が可能な専用端末で構成される。
【0068】
情報提供サーバ2は、利用者に提供する情報を所有していると共に、検索サービスセンタ3からの検索要求に基づいて個々の利用者に応じた情報検索を行うサーバである。情報提供サーバ2は、例えば、オンライン上での書籍販売を行うサイト、書籍販売に関する情報を掲載したホームページを有するサイト、ホームページを有する出版社などのサイトなど、ネットワーク上に点在して利用者に情報を提供することが可能な各種のホームページを有するサイトなどで構成される。
【0069】
検索サービスセンタ3は、個々の利用者の個人情報を所有していると共に、上記個人情報に基づいて検索条件式を生成し、情報提供サーバ2に提供するものである。情報提供サーバ2での検索結果は、検索サービスセンタ3に送られ、利用者からの要請に応じて検索サービスセンタ3から利用者端末1を介して利用者に提供される。この検索サービスセンタ3は、情報提供サーバ2の検索、または、情報提供サーバ2から検索サービスセンタ3への検索対象となる情報の送信(この動作については本実施形態の末尾に記載)を制御する装置として機能する。
【0070】
以下、利用者端末1、情報提供サーバ2および検索サービスセンタ3のそれぞれの具体的な構成について順に説明する。
【0071】
利用者端末1は、個人情報登録部11と、検索情報要求処理部12と、検索結果管理部13と、操作部14と、表示部15と、認証処理部16とを含んで構成されている。
【0072】
個人情報登録部11は、検索サービスセンタ3において検索条件式を生成する際に必要となる利用者個々の個人情報を、操作部14の操作に基づいて登録するものである。個人情報登録部11に登録された個人情報は、その後、検索サービスセンタ3に転送される。なお、上記個人情報の詳細については後述する。
【0073】
検索情報要求処理部12は、操作部14の操作に基づいて、情報提供サーバ2から検索サービスセンタ3に送られた検索結果を利用者端末1に転送するよう要求するものである。本システムでは、情報提供サーバ2による情報の検索は、例えば週1回のように定期的に行われるようになっているが、情報検索を行った結果は、情報の検索が行われるごとに利用者端末1に転送されるのではなく、利用者が情報検索の結果の転送要求を行ったときに利用者端末1に転送される。
【0074】
検索結果管理部13は、検索サービスセンタ3から利用者端末1に転送された検索結果を記憶する。
【0075】
操作部14は、上記した個人情報の登録、検索結果の転送要求のほか、ユーザIDや認証番号の入力などを行うために利用者によって操作されるものであり、例えばキーボードやマウスで構成される。表示部15は、各種の操作を行うためのGUI(Graphic User Interface)や検索結果を表示するものであり、例えばPCのモニタで構成される。
【0076】
認証処理部16は、検索サービスセンタ3にアクセスしたり、情報提供を受ける際に、操作部14を介して利用者によって入力されるユーザIDや認証番号の確認を行うものである。
【0077】
情報提供サーバ2は、提供情報DB(データベース)21と、提供情報管理部22と、検索処理部23と、検索ルール提供部24とを含んで構成されている。
【0078】
提供情報DB21は、利用者に提供する情報(検索の対象となる情報)を格納しており、本実施形態では、書籍に関する情報を格納している。複数の情報提供サーバ2がネットワーク接続されている場合、各情報提供サーバ2の提供情報DB21は、各情報提供サーバ2に固有の情報(例えば上記の書籍のほか、車や時計に関する情報)を格納していることになる。
【0079】
提供情報管理部22は、提供情報DB21に格納する情報の更新などを管理している。例えば、新刊本が発行された場合には、提供情報管理部22により、上記新刊本の情報が新たに提供情報DB21に格納される。
【0080】
検索処理部23は、提供情報DB21に格納された情報に対して、検索サービスセンタ3から送られる検索条件式に基づいて実際に検索を行うものである。
【0081】
検索ルール提供部24は、検索サービスセンタ3での上記検索条件式の生成の際に用いられ、検索サービスセンタ3の後述する検索ルールDB34に格納される検索ルールを複数種類提供するものである。この検索ルールとは、検索する情報の種類に応じた検索条件式を、登録された個人情報に基づいて検索サービスセンタ3が生成する際のルールを規定したものである。
【0082】
本実施形態のように、情報提供サーバ2が書籍情報の検索を行うサーバであれば、検索ルール提供部24は、上記検索ルールとして、書籍の情報検索が可能な検索条件式を検索サービスセンタ3が個人情報に基づいて生成できるようなルールを規定する。より具体的には、上記検索ルールとして、例えば、『利用者の蔵書情報が海外旅行シリーズ物であれば、海外旅行関係のガイドブックを検索できるような検索条件式を生成する』とか、『利用者の居住地が大阪で、趣味が旅行であれば、関西近辺の旅行ガイドブックを検索できるような検索条件式を生成する』などのルールが挙げられる。
【0083】
一方、情報提供サーバ2が車情報の検索を行うサーバであれば、検索ルール提供部24は、上記検索ルールとして、車の情報検索が可能な検索条件式を検索サービスセンタ3が個人情報に基づいて生成できるようなルールを規定する。より具体的には、上記検索ルールとして、例えば、『利用者の年齢が25歳であれば、20代の人に人気のある車種を検索できるような検索条件式を生成する』とか、『利用者の趣味がキャンプであれば、四輪駆動車やワゴン車を検索できるような検索条件式を生成する』などのルールが挙げられる。
【0084】
このような検索ルールを、情報提供サーバ2が提供する情報の種類に応じて検索ルール提供部24が規定することにより、検索ルール提供部24がその検索ルールを検索サービスセンタ3に転送したときには、どの検索ルールで検索条件式を生成すれば、どの情報提供サーバ2での情報検索が可能であるかを検索サービスセンタ3の後述する検索条件式生成部35が認識することができる。これにより、提供された検索ルールに基づいて検索条件式生成部35が検索条件式を作成すれば、情報提供サーバ2が提供する情報の種類に応じて複数存在する場合であっても、提供した検索ルールに対応する情報の検索を所定の情報提供サーバ2に行わせて、利用者が欲する情報を確実にヒットさせることができる。
【0085】
また、検索ルール提供部24は、例えば新刊本が発行された場合には、上記新刊本の情報が検索においてヒットするような検索条件式を生成するための検索ルールも検索サービスセンタ3に提供するようになっており、上記検索条件式に基づく新刊本の情報検索も可能となっている。
【0086】
次に、検索サービスセンタ3について説明する。検索サービスセンタ3は、ユーザID管理部31と、個人情報DB32と、個人情報管理部33と、検索ルールDB34と、検索条件式生成部35と、検索条件式DB36と、検索条件式管理部37と、検索処理部38と、検索結果DB39と、検索結果管理部40と、情報提供処理部41と、特定情報管理部42とを含んで構成されている。
【0087】
ユーザID管理部31(識別情報管理手段)は、本システムにおける検索サービスを利用する個々の利用者を識別するための識別情報であるユーザIDと認証番号とを管理している。
【0088】
個人情報DB32(個人情報記憶手段)は、利用者端末1の個人情報登録部11にて登録され、検索サービスセンタ3に転送される、利用者端末1を介して情報の提供を受けようとする個々の利用者に応じた個人情報を登録し、格納するものである。本システムでは、複数の利用者端末1から各利用者の個人情報が送られてくるため、個人情報DB32には、各利用者の個人情報が各ユーザIDに対応して格納される。なお、上記個人情報の詳細については後述する。
【0089】
個人情報管理部33(個人情報管理手段)は、個人情報DB32への個人情報の登録を管理すると共に、個人情報DB32における個人情報の変更・更新などを管理する。
【0090】
検索ルールDB34(検索ルール記憶手段)は、先に説明した情報提供サーバ2の検索ルール提供部24から送られる検索ルールを、各情報提供サーバ2ごとに格納する。つまり、検索ルールDB34は、検索する情報の種類に応じた検索条件式を検索条件式生成部35が生成する際のルールを規定した検索ルールを記憶する。なお、検索ルールのデータ構成については後述する。
【0091】
検索条件式生成部35(検索条件式生成手段)は、各利用者ごとの個人情報と、検索ルールDB34に格納されている検索ルールとに基づいて、情報提供サーバ2にて利用者の希望する情報を検索できるような検索条件式を生成する。上記検索ルールは、情報提供サーバ2の検索ルール提供部24から提供されるごとに更新されることになっており、検索条件式生成部35は、常に最新の検索ルールに基づいて適切な検索条件式を生成することが可能となっている。
【0092】
より具体的には、検索条件式生成部35は、上記検索条件式として、利用者にとって必要な情報を検索結果に含めるための第1検索条件式と、上記第1検索条件式を隠蔽するための第2検索条件式とを生成し、これらを情報提供サーバ2に提供する。
【0093】
ここで、第1検索条件式は、基本条件式と、付加条件式と、除外条件式とで構成されている。基本条件式は、個人情報に則した情報を検索結果に含めるための式である。付加条件式は、上記した基本条件式だけでは情報検索時に排除されるような情報を検索結果に含めるための式である。除外条件式は、個別に関連性の少ない情報を検索結果から除外するための式である。検索条件式生成部35が、利用者に関連のある情報を確実に検索できるこれらの検索条件式を作成し、上記検索条件式に基づいて情報提供サーバ2が情報検索を行うことで、利用者に有効な情報を確実に提供することができる。
【0094】
また、第2検索条件式は、利用者にとって不必要な情報を検索結果に含めるためのダミー条件式で構成されている。ダミー条件式と上記第1検索条件式とを併せて情報提供サーバ2に提供すれば、ダミー条件式によって第1検索条件式が隠蔽されるかたちとなり、ダミー条件式と第1検索条件式とによる検索結果全体の中で、第1検索条件式に対応する検索結果を特定することが困難となる。したがって、万が一、検索結果が装置外部に漏洩するようなことがあっても、利用者が真に必要とする情報の特定を非常に困難にさせることが可能となり、検索結果に対する利用者にプライバシーを確実に保護することが可能となる。
【0095】
さらに、検索条件式生成部35は、検索結果DB39に記憶された検索結果から、上記ダミー条件式に対応する検索結果を削除するためのフィルタ条件式を生成する。これにより、ダミー条件式により第1検索条件式を隠蔽しながらも、利用者に不必要な検索結果を削除して、最終的には利用者が真に希望する検索結果のみを利用者に提供することが可能となる。
【0096】
検索条件式DB36は、上記検索条件式生成部35にて生成された所定の検索条件式を各ユーザIDに対応して格納する。本実施形態では、検索条件式のうち、基本条件式、付加条件式およびダミー条件式については、検索条件式DB36に格納される。一方、除外条件式およびフィルタ条件式については、個人情報DB32に登録される。
【0097】
検索条件式管理部37(検索条件式管理手段)は、検索条件式DB36への検索条件式の格納、検索条件式DB36に格納された検索条件式の変更・更新を管理していると共に、検索条件式生成部35にて生成される各利用者ごとの検索条件式を統合(マージ)して管理し、統合した検索条件式を情報提供サーバ2に提供する。
【0098】
検索処理部38は、複数の情報提供サーバ2の中から、所定の検索ルールに基づいて生成された検索条件式での情報検索が可能な情報提供サーバ2を把握し、検索条件式管理部37で指定された検索条件式を上記情報提供サーバ2に提供すると共に、当該検索条件式に基づいて情報の検索を行うための指示を情報提供サーバ2に出す。
【0099】
検索結果DB39(検索結果記憶手段)は、上記検索条件式を用いて情報の検索を行った情報提供サーバ2から送られる情報の検索結果を一括して管理し、格納する。
【0100】
検索結果管理部40(検索結果管理手段)は、検索結果DB39に格納されている情報(検索結果)と、利用者の識別情報との対応関係を管理していると共に、上記検索結果と検索条件式DB36に格納されているユーザIDごとの検索条件式との対応関係を管理している。
【0101】
本システムでは、情報の検索は、各利用者ごとの検索条件式に基づいて各利用者ごとに行われるのではなく、各利用者ごとの検索条件式が検索条件式管理部37にてマージされ、マージ検索式が情報提供サーバ2に提供されることによって一括して行われる。したがって、検索結果DB39には、各利用者全ての検索結果が格納されることになる。
【0102】
情報提供処理部41(情報提供手段)は、利用者端末1からの検索結果の提供要求に応じて、検索結果DB39に格納されている検索結果から、検索結果管理部40にて管理されている利用者の識別情報(ユーザID)に対応した検索結果を抜き出し、利用者端末1に提供するものである。つまり、情報提供処理部41は、検索結果DB39に記憶された検索結果から、フィルタ条件式によって削除される結果を利用者端末1に提供することとなる。
【0103】
情報提供処理部41が、例えば、利用者端末1を介して利用者からの情報提供要求があった場合にのみ、個々の利用者に応じた検索結果を利用者端末1に提供する構成とすれば、個々の利用者が望まない場合には検索結果を利用者端末1に送信しなくて済み、通信等における検索結果の漏洩の機会を必要最小限に抑えることができる。これにより、プライバシーの保護をより一層図ることが可能となる。
【0104】
なお、利用者からの要求(push)に応じて情報提供処理部41が利用者端末1に情報を提供する場合をpull型とすると、本実施形態ではこのようなpull型のシステムを原則としているが、情報提供処理部41が利用者からの要求がなくても積極的に(例えば所定の頻度で)利用者端末1に情報を提供するpush型で本システムを構成してもよい。
【0105】
特定情報管理部42(特定情報管理手段)は、個々の利用者を特定できる特定情報を管理すると共に、上記特定情報を例えばリムーバブルな記録媒体に記録したり、あるいは記録媒体から読み出したりするものであり、外部からオンラインでアクセス不可能な状態で上記特定情報を管理する。上記の特定情報としては、例えば、ユーザの氏名、住所、IPアドレスなどの情報が挙げられる。
【0106】
上記特定情報は、システムを管理している中で利用者と連絡を取る必要が生じた場合に利用されるものである。つまり、本システムにおける情報提供サービスを利用者が受ける際に、例えば、長時間利用されないで放置されている提供情報を検索結果DB39から削除する旨のアナウンスを行う場合や、有料情報を提供する際の課金処理の場合に、上記の特定情報に基づいて該当する利用者にその連絡が伝達されるようになっている。したがって、上記の特定情報は、情報提供の処理自体には大きく影響することはないが、利用者と連絡を取る必要が生じた場合に、なくてはならない存在となる。
【0107】
本実施形態では、ユーザID管理部31によって管理されているユーザIDおよび認証番号と、特定情報管理部42によって管理されている特定情報とを総称して、ユーザ登録情報と称することにする。本システムでは、このようにユーザIDおよび認証番号と、特定情報とを別々に管理している。
【0108】
次に、利用者端末1側での入力に基づいて、検索サービスセンタ3の個人情報DB32に格納される個人情報の詳細について説明する。図2は、個人情報DB32に格納される個人情報51のデータ構造の一例を示している。なお、ここでは、書籍に関する情報の検索を行うための個人情報51について説明する。
【0109】
個人情報51は、個人情報DB32に格納されている個人情報の実体であり、個々の利用者のユーザIDに対応する複数のユーザIDデータ52を含んで構成されている。つまり、個人情報51は、各ユーザIDデータ52により、個々の利用者ごとに管理されている。
【0110】
各ユーザIDデータ52は、ユーザ情報53と、嗜好情報54と、蔵書情報55と、購入予定書籍情報56と、検索履歴情報57と、提供情報履歴情報58と、検索結果フィルタ情報59と、検索結果評価情報60と、ユーザ指定情報61とを含んで構成されている。
【0111】
ユーザ情報53は、利用者の年齢、性別、職業、居住地域などの利用者自身の属性に関する情報である。嗜好情報54は、利用者の趣味や興味に関する情報である。蔵書情報55は、利用者が所有する書籍に関する情報である。購入予定書籍情報56は、利用者が今後、購入を予定している書籍または購入希望の書籍に関する情報である。
【0112】
検索履歴情報57は、情報提供サーバ2にて行った情報検索の検索履歴を示す情報である。提供情報履歴情報58は、利用者に提供された情報および当該情報に対して元々付加されている評価やコメントなどの情報である。
【0113】
検索結果フィルタ情報59は、検索結果に含まれる余分な情報を削除するための後述する除外条件式およびフィルタ条件式を検索条件式生成部35が生成するのに必要な情報のことである。検索結果フィルタ情報59を個人情報として登録しておくことにより、利用者に無関係な情報を省いた状態で、有効な検索結果のみを最終的に利用者に提供することができる。
【0114】
検索結果評価情報60は、過去に行った検索の結果に対して利用者自身が行った評価を示す情報である。ユーザ指定情報61は、検索条件式を生成するためのユーザ個別の検索ルールの指定、生成された検索条件式を利用者が一部変更するための指定、および、情報検索を行う頻度の指定など、情報検索に際して利用者が個別に指定できる情報である。
【0115】
個人情報管理部33は、対応するユーザIDおよび認証番号に基いて、個人情報を個別に暗号化し、各ユーザIDと対応して管理している。そして、個人情報管理部33は、認証手続きにおいて提示された認証番号が適切な場合にのみ、上記暗号化された個人情報を復元するようになっている。これにより、万が一、個人情報が漏洩した場合でも、その解読が困難となり、個人情報に関するプライバシーの保護を確実に図ることが可能となっている。
【0116】
次に、検索ルールDB34に格納される検索ルールのデータ構成について説明する。図3は、検索ルールDB34に格納される検索ルール71の構成例を示している。なお、ここでは、書籍に関する情報の検索を行うための検索ルール71について説明する。
【0117】
検索ルール71は、検索ルールDB34に格納されている検索ルールの実体であり、基本的に書籍情報自体を示すものではなく、その情報を入手(検索)するためのルールを示している。
【0118】
検索ルール71は、一般書誌情報72と、書評情報73と、書籍グループ情報74と、キーワード情報75と、出版社情報76と、著者情報77と、人物情報78と、趣味情報79と、職業情報80と、地域情報81と、流行情報82と、利用者傾向情報83のそれぞれに対応したルールを含んで構成されている。これらの情報は、情報提供元である情報提供サーバ2から提供されたものでもよいし、第三者から提供されたものや独自に作成されたもの、さらにはその組み合わせによるものであってもよい。
【0119】
一般書誌情報72は、一般的な書籍DBなどでの管理に用いられる書籍コードなどに対応した書籍のタイトル名、著者名、出版社、価格、出版年月日などの書誌情報を入手するためのルールを示していると共に、特定の書籍を指定して検索を行う場合の参照先の情報などを入手するためのルールを示している。
【0120】
書評情報73は、例えば、書籍の内容のレベルや詳細度、また評論など、書籍に対しての評価情報を入手するためのルールを示している。この書評情報73は、利用者の指定する内容に即した情報を提供するための検索条件式の生成、検索結果に対する順位付けなどに利用される。
【0121】
書籍グループ情報74は、ジャンルなどによる分類に関係なく、書籍をグループ化し、各グループに対応する情報を入手するためのルールを規定したものである。この書籍グループ情報74は、図2の蔵書情報55に関連・類似した内容や、その周辺情報に関する書籍の情報などを提供するために利用される。
【0122】
キーワード情報75は、書籍ごとに、タイトルや本文から主なキーワードを抽出し、抽出されたデータを入手するためのルールをデータベース化したものである。このキーワード情報75は、図2のユーザ指定情報61などでキーワードとして登録された内容に関連した情報の提供に利用される。
【0123】
出版社情報76は、各出版社から出版されている書籍タイトルと出版されている主な分野などの情報を入手するためのルールを示している。著者情報77は、著者単位で書籍タイトルや主な著書に関してグループ化し、各グループに対応する情報を入手するためのルールを規定したものである。
【0124】
人物情報78は、歴史上の人物やタレントなど、書籍タイトルや著作者に限らず、内容も含めて、人物単位で、関係する書籍の情報を入手するためのルールをデータベース化したものである。
【0125】
趣味情報79は、一般的な趣味の分野に関連して書籍を分類し、各分類に対応する情報を入手するためのルールを規定したものである。職業情報80は、ビジネス書など利用者の職業に関連して提供することができる書籍情報を入手するためのルールを規定したものである。
【0126】
地域情報81は、地域性の高い情報を掲載する書籍や、小説などの舞台になっている地域など、地域関連の情報を入手するためのルールをデータベース化したものである。
【0127】
流行情報82は、不特定な時期を幾つか設定したときに、各時期ごとに流行している情報と関連する書籍の情報を入手するためのルールをデータベース化したものである。
【0128】
利用者傾向情報83は、上記した一般書誌情報72から流行情報82では分類できない性質を持つ情報を入手するためのルールを規定したものである。このような情報としては、例えば、利用者層などを特定できないが、実際に利用者が個別に設定する条件等で傾向的に多いもの、または、特別な利用者層においていずれかのジャンルに関係なく、よく利用されているような情報を考えることができる。
【0129】
次に、本システムにおける動作について以下に説明する。
【0130】
本システムにおける動作の大まかな流れは、図4に示す通りである。つまり、まず、利用者は、利用者端末1において本システムでの処理を選択する(ステップ1;以下、ステップは単にSと略記する)。この結果、上記選択にしたがって、ユーザ登録処理(S2)、個人情報登録処理(S3)、検索条件式登録処理(S4)、情報提供要求処理(S5)のいずれかの処理が行われる。各々の処理が終了すると、利用者は、その他の処理を継続して行うか否かを選択する(S6)。S6にて、処理を継続してい行わない場合はS1に戻って処理の選択を行い、処理を継続して行わない場合には終了となる。
【0131】
なお、通常は、S2、S3、S4、S5の順番で各処理を行うが、必要がなければ、いずれかの処理を省略することも可能である。つまり、例えば、S2のユーザ登録処理、S3の個人情報登録処理、S4の検索条件式登録処理にて、1回登録した内容に変更がなければ、S1の処理選択からいきなりS5の情報提供要求処理へ移行してもよいし、例えば登録された個人情報の内容を変更したい場合には、S3の個人情報登録処理を行った後、S5の情報提供要求処理を行ってもよい。
【0132】
以下、上記したユーザ登録処理(S2)、個人情報登録処理(S3)、検索条件式登録処理(S4)、情報提供要求処理(S5)の各処理の詳細について順に説明する。
【0133】
(ユーザ登録処理)
図5は、図4のS2で示したユーザ登録処理の流れを示すフローチャートである。まず、利用者は、利用者端末1にて、ユーザの新規登録であるか否かを選択する(S11)。S11にて、新規登録が選択された場合、利用者は、個々の利用者を特定するための上述した特定情報を入力する(S12)。その後、認証処理部16によって、新規ユーザ登録のためのユーザIDが割り当てられ(S13)、さらに、上記ユーザIDに対応する認証番号が設定される(S14)。上記した特定情報、ユーザIDおよび認証番号は、検索サービスセンタ3に送られる。
【0134】
すると、検索サービスセンタ3の特定情報管理部42は、個々の利用者ごとの特定情報を記録媒体に保存する(S15)。一方、ユーザID管理部31は、上記特定情報に対応するユーザIDおよび認証番号を登録する(S16)。
【0135】
S11にて、新規登録が選択されなかった場合、利用者は、ユーザIDおよび認証番号を入力する(S17)。これにより、利用者の認証手続きが認証処理部16によって行われ(S18)、利用者が正規のユーザであることが確認される(S19)。
【0136】
S19にて、利用者の認証が適切であれば、検索サービスセンタ3の特定情報管理部42は、所定の記録媒体に保存されている特定情報を読み込む(S20)。そして、この情報に対する変更内容があれば、利用者端末1での変更操作に基づいて、特定情報管理部42は特定情報の変更を行う(S21)。変更された特定情報は、特定情報管理部42により、再度、上記記録媒体に保存される(S15)。また、ユーザID管理部31に登録されているユーザIDおよび認証番号が、上記変更後の特定情報に対応するユーザIDおよび認証番号として、ユーザID管理部31に登録される(S16)。
【0137】
一方、S19にて、利用者の認証が不適切であれば、認証処理部16は、認証手続きが所定回数以下か否かを判断する(S22)。S22にて、認証手続きが所定回数以下であれば、S17に移行し、再度認証手続きが繰り返される。しかし、認証手続きが所定回数を越えていれば、認証処理部16は、ネットワーク4への接続を切断すると共に処理を中止する(S23)。また、この場合、検索サービスセンタ3の図示しないセンタ管理部にて、上記接続に関する履歴が管理され、不正アクセスへの対策が図られることは言うまでもない。
【0138】
なお、以上では、ユーザ登録を利用者端末1からオンラインで直接行う場合について説明したが、利用者もしくは代行者が別の端末を用いてユーザ登録を行うようにしてもよいし、利用者からオフラインで申し込まれた登録内容を、検索サービスセンタ3において登録するようにしてもよい。
【0139】
(個人情報登録処理)
次に、個人情報登録処理について説明する。図6は、図4のS3の個人情報登録処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、図5で示したユーザ登録処理が既に行われていることを前提として話を進める。
【0140】
まず、利用者端末1の認証処理部16は、利用者のユーザIDと認証番号とを用いた認証手続きにより、利用者が正規のユーザであることを確認する(S31)。なお、この認証手続きは、図4のS2〜S5のどこかで行われ、その後、継続してS3の個人情報登録処理を行う場合には不要としてもよい。また、認証手続きが所定回数以上行われる場合には、図5と同様に、処理を中止させるようにしてもよい。認証手続きに関する以上のことは、後述する検索条件式登録処理および情報提供要求処理においても同様である。
【0141】
続いて、個人情報の新規登録である場合には(S32)、利用者は個人情報に関する内容を設定する(S33)。設定された個人情報は、利用者端末1の個人情報登録部11に登録されると共に、検索サービスセンタ3に転送された後、個人情報管理部33により個人情報DB32に格納される(S34)。
【0142】
一方、個人情報の新規登録でない場合には(S32)、検索サービスセンタ3の個人情報管理部33は、既に個人情報DB32に登録されている個人情報を読み込み(S35)、利用者端末1側で、個人情報の変更/追加を設定する操作があれば、変更後または追加後の個人情報を新たに設定する(S36)。新たに設定された個人情報は、個人情報管理部33により、個人情報DB32に再び登録される(S34)。
【0143】
(検索条件式登録処理)
次に、検索条件式の登録処理について説明する。図7は、図4のS4の検索条件式登録処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、個人情報DB32へのアクセスが必要になることから、図6で示した個人情報登録処理が既に行われていることを前提として話を進める。
【0144】
まず、利用者端末1側で、ユーザIDおよび認証番号の入力、および認証手続きにより、利用者が正規のユーザであることが確認されると(S41)、検索条件式の新規作成であるか否かが選択される(S42)。
【0145】
S42にて、検索条件式の新規作成が選択されなかった場合には、利用者端末1は、ユーザIDに対応して既に登録されている検索条件式を、検索条件式管理部37を介して検索条件式DB36から読み込む(S43)。そして、利用者が、利用者端末1にて、上記読み込まれた検索条件式の更新、もしくは変更内容を設定する(S44)。
【0146】
検索サービスセンタ3の検索条件式生成部35は、利用者端末1にて設定された検索条件式の更新もしくは変更内容と、検索条件式の更新/変更に必要となる、個人情報DB32、検索ルールDB34および検索条件式DB36に登録されたデータとを読み込み(S45)、ユーザIDに対応した検索条件式を自動生成する(S46)。なお、検索条件式の自動生成の詳細については後述する。
【0147】
その後、検索条件式管理部37は、S46にて生成された検索条件式を検索条件式DB36に再度登録する一方、個人情報管理部33は、ユーザIDに対応した情報提供を行うための情報(後述する除外条件式、フィルタ条件式を作成するための情報)を、検索結果フィルタ情報59として個人情報DB32に登録する(S47)。
【0148】
一方、S42にて、利用者が検索条件式の新規作成を選択した場合には、利用者は、利用者端末1にて、検索条件式の生成に関する基本的な項目、具体的には、提供される情報の更新スケジュール(どの頻度で情報検索を行うか)や、提供される情報の最大件数、検索ルールなど、検索条件式を自動生成するのに必要な条件を設定する(S48)。上記の更新スケジュールや提供情報の最大件数については、例えば個人情報のユーザ指定情報61として個人情報DB32に格納される一方、上記の検索ルールについては検索ルールDB34に格納される。
【0149】
そして、検索条件式生成部35は、検索条件式の生成に必要となる、個人情報DB32および検索ルールDB34に登録されたデータを読み込む(S45)。以降、上記したS46、S47と同様の処理が行われる。
【0150】
次に、上記した検索条件式の自動生成について、より詳細に説明する。なお、以下では、一度生成された検索条件式の変更/更新における自動生成について説明するが、検索条件式の新規作成における自動生成ついては、S45にて検索条件式DB36からの検索条件式の読み込みを行わない以外は、検索条件式の変更/更新と同様である。
【0151】
図8は、図7のS45での各DBからのデータの読み込みから、S46での検索条件式の生成、S47での各DBへのデータの登録までの処理の詳細を示している。
【0152】
ここで、以下での説明の理解をしやすくするために、個人情報DB32に少なくとも以下の情報が個人情報として格納されているものとする。
【0153】
性別:女性
年齢:25歳
職業:ファッション関係
居住地:大阪
趣味:旅行
蔵書:海外旅行シリーズ物
購入予定書籍:A作家の連載本
ユーザ指定情報:男性ファッション誌を除く。
【0154】
図8のS45にて、個人情報DB32、検索ルールDB34、検索条件式DB36から検索条件式の生成に必要なデータを読み込むと、検索条件式生成部35は、まず、利用者に提供するための情報を効率的に網羅する基本条件式を生成する(S46−1)。
【0155】
この場合、検索条件式生成部35は、上記個人情報を持つユーザに関連する情報が検索される比率が高くなるような検索ルールを、読み込んだ複数の検索ルールの中から選択する。したがって、検索ルールとしては、上記した個人情報の性別、年齢、職業、居住地、趣味から、例えば関西方面の情報誌、ファッション雑誌、旅行のガイドブックなどが検索されるようなルールが選択されることになる。そして、検索条件式生成部35は、選択した検索ルールに基づいて、関西方面の情報誌、ファッション雑誌、旅行のガイドブックなどが検索されるような条件式を基本条件式として生成する。上記基本条件式としては、例えば、(関西+ファッション+旅行)×(情報誌)などを想定することができる。
【0156】
次に、検索条件式生成部35は、上記した基本条件式だけでは検索時に排除される可能性が高い情報を検索条件に含めるための付加条件式を生成する(S46−2)。例えば、購入予定書籍である『A作家の連載本』については、この情報が検索されるような付加条件式を検索条件式生成部35が生成することで、個人情報に則したもれのない検索を行うことが可能となる。
【0157】
続いて、検索条件式生成部35は、上記の基本条件式および付加条件式に対して、個別に関連性の少ない情報を除外するための除外条件式を生成する(S46−3)。
【0158】
職業として登録された情報が『ファッション関係』であり、このままでは性別を問わず全てのファッション関連の書籍に関する情報が提供されることになる。しかし、ユーザ指定情報として『男性ファッション誌は除く』が登録されているので、検索条件式生成部35は、男性ファッション誌が検索から除外されるような条件式を、除外条件式として生成する。上記の除外条件式としては、例えば(女性)というキーワードで構成することができる。
【0159】
また、検索条件式生成部35は、例えば、蔵書として登録された『海外旅行シリーズ物』と類似した内容の書籍については検索から除外されるような条件式を除外条件式として生成するようにしてもよい。
【0160】
なお、除外条件式は、検索条件式生成部35単独での自動生成のほかに、利用者による手動入力に基づいて生成されてもよい。
【0161】
次に、以上で生成されたユーザIDごとの検索条件式に対し、検索条件式生成部35は、さらに検索条件式DB36に既に登録されている条件式の中から任意の条件式を選択して、これをダミー条件式として加える(S46−4)。これにより、検索条件式DB36に登録され、検索条件式管理部37によって管理されているユーザIDに対応した検索条件式が万が一外部に漏洩したとしても、この検索条件式に基づいて、ユーザIDに対応する個人情報DB32の内容が第三者に特定もしくは類推されないようにすることができる。
【0162】
具体的には、検索条件式生成部35は、検索ルールDB34および検索条件式DB36の内容に基づいて、利用者の職業や性別、蔵書などに関連がない情報として、例えば、電気専門書、ゴルフ関係、B作家の連載本などの情報が検索されるような検索式を、検索条件式DB36に登録されている条件式の中から選択し、これをダミー条件式とする。
【0163】
最後に、検索条件式生成部35は、S46−4にて生成されたダミー条件式によって検索結果に含まれることになる情報を除外するフィルタ処理を行うためのフィルタ条件式を生成する(S46−5)。つまり、上記の例では、検索条件式生成部35は、電気専門書、ゴルフ関係、B作家の連載本などの情報を検索結果から除外できるような条件式をフィルタ条件式として生成する。
【0164】
以上により生成された各検索条件式のうち、除外条件式とフィルタ条件式とは、ユーザIDに対応して、利用者による認証手続きが行われた上でアクセスされる個人情報DB32に登録され、その他の基本条件式、付加条件式およびダミー条件式は、検索条件式管理部37により、ユーザIDおよび検索実施条件の対応付けが行われた状態で、検索条件式DB36に仮登録される。
【0165】
除外条件式およびフィルタ条件式は、いずれも、利用者へ検索結果を提供する際に余分な情報を削除するための式であり、基本条件式、付加条件式およびダミー条件式は、情報検索の際には必須となる式である。したがって、各条件式の機能的な違いから、本実施形態のように、除外条件式およびフィルタ条件式の組み合わせと、基本条件式、付加条件式およびダミー条件式の組み合わせで各条件式を分けて管理するほうが管理がしやすくなる。
【0166】
また、上記後者の組み合わせに属する各条件式を、検索条件式DB36に仮登録するとは、上記各条件式を現時点では統合せずに保存するという意味である。本システムでは、各利用者端末1に対応する検索条件式を統合し、検索条件式を一括して情報提供サーバ2に送ることにより、通信効率を向上させることとしているが、各利用者による登録内容の変更などに対してその都度、各条件式を統合して検索条件式DB36に保存するのでは処理効率が悪い。そのため、本システムでは、上記仮登録というステップを設け、検索条件式を情報提供サーバ2に送る直前に検索条件式を統合し、最終的には統合した検索条件式を検索条件式DB36に登録するようにしている。
【0167】
次に、上記した基本条件式の生成において、その生成方法のさらに詳細について説明する。なお、本システムでは、情報提供サーバ2での情報検索を定期的に(例えば週1回)行っているものとし、これまで、もしくは前回の検索結果が検索結果1〜n(nは2以上の整数)として検索結果DB39に保存されているものとする。
【0168】
まず、検索条件式生成部35は、検索ルールDB34に登録されている検索ルールに対応する情報を個人情報DB32より読み込み、基本条件式の候補となる複数の検索条件式1〜m(mは2以上の整数)を生成する。そして、検索条件式生成部35は、複数の検索条件式1〜mを生成した時点で、検索結果DB39に格納されている前回までの検索結果1〜nのそれぞれについて、上記各検索条件式1〜mによる検索を行う。その後、検索条件式生成部35は、その結果を利用者端末1にフィードバックする。
【0169】
利用者は、得られた全結果に基づいて、各検索条件式1〜mの有効性についての概略の評価を行う。これにより、検索結果1〜nのそれぞれに対する各検索条件式1〜mの評価値x(m,n)が各条件式ごとに得られることになる。
【0170】
ところで、全ての検索結果1〜nについて上記の評価を行うことは利用者にとって煩雑となることから、例えば、検索結果1〜nのうちの一部をランダムに抽出し、抽出した検索結果のみに対して各検索条件式1〜mの評価を行うようにしてもよい。したがって、ここでは、利用者の負担を軽減する目的で、全ての検索結果1〜nの中から検索結果1〜l(lは2以上の整数)を抽出し、これらに対して各検索条件式1〜mの評価を行ったものとする。
【0171】
検索条件式生成部35は、各検索条件式1〜mについて得られた評価値x(m,l)に基づいて、各検索条件式1〜mごとに評価E(1)〜E(m)を計算する。例えば、検索条件式mについての評価E(m)は、以下の数1式で得ることができる。
【0172】
【数1】
Figure 0003827936
【0173】
つまり、評価E(m)は、検索結果1〜lに対して評価を行った検索条件式mで得られる評価値x(m,l)の総和を、検索結果1〜lの総数(ここではl)で割ったものである。
【0174】
そして、検索条件式生成部35は、各検索条件式1〜mを採用して情報検索を行った場合に、データ更新がされるごとに利用者へ提供されるデータ数が適当な数となるように、評価E(1)〜E(m)の上位いくつかに対応する検索条件式を基本条件式として採用する。
【0175】
上記のように、情報提供が開始されてからも、実際に提供される情報に対する評価を行い、基本条件式についての見直しを定期的に行うようにすることで、情報の提供を行うにしたがって、基本条件式による情報提供の有効性をさらに高めることが可能になる。
【0176】
次に、上述のようにして検索条件式を生成した後の検索サービスセンタ3での処理について、図9のフローチャートに基づいて説明する。なお、以下の処理は、検索サービスセンタ3で定期的に実施されるものとして説明するが、検索条件式の仮登録を行うごとに、もしくは、検索条件式管理部37内に格納される検索実施スケジュール(図示せず)に対応して不定期に行われるようにすることも可能である。
【0177】
まず、検索条件式管理部37は、図7および図8のS47において検索条件式DB36への検索条件式(基本条件式、付加条件式、ダミー条件式)の仮登録かあったか否かを判断する(S51)。S51にて検索条件式の仮登録があった場合には、検索条件式管理部37は、仮登録された検索条件式を解析する(S52)。つまり、検索条件式管理部37は、ユーザIDに対応する条件式(基本条件式、付加条件式、ダミー条件式)を検索条件式DB36から抜き出す。そして、検索条件式管理部37は、個人情報DB32からユーザIDに対応する除外条件式を抜き出すと、抜き出した4つの条件式を統合(マージ)する(S53)。ここで、検索条件式のマージとは、複数の検索条件式に共通するキーワードがある場合には、これらの検索条件式を1つの式にまとめたり、包含関係にある検索条件式については、包含されているほうの検索条件式を削除することを指している。なお、マージによる検索条件式の推移については後述する。
【0178】
なお、検索条件式をマージしたときには、マージ検索式に必然的にユーザIDには対応していない条件式が含まれることになる。上記のダミー条件式は、この不必要な条件式に対応するものである。したがって、上記した4つの条件式をマージするとはいっても、見かけ上は、基本条件式、付加条件式、除外条件式の3つの条件式をマージしているのと同じである。
【0179】
続いて、検索条件式管理部37は、検索条件式管理部37内に含まれるユーザIDテーブル(図示せず)に、個人情報DB32に格納されたユーザIDごとのフィルタ条件式を記録する(S54)。上記のフィルタ条件式とは、S53にて統合された検索条件式による検索結果から、ユーザIDに対応した検索結果を得るための条件式である。つまり、フィルタ条件式は、統合された検索条件式による検索結果から、ダミー条件式に対応する検索結果を除外することができるような条件式である。
【0180】
続いて、利用者が個人情報のユーザ指定情報61で指定する情報更新(検索実施)の希望時期もしくは期間に関する情報と、情報提供サーバ2から提供される検索ルールなどから得られた情報提供サーバ2の情報更新時期に関する情報とから、検索条件式管理部37は、検索条件式DB36に登録された検索条件式による検索を実施するためのスケジュール情報を、検索条件式管理部37内に含まれる検索スケジュールテーブル(図示せず)に記録する(S55)。
【0181】
検索条件式管理部37は、S53で統合されなかった検索条件式を検索条件式DB36に登録すると共に、検索条件式管理部37の検索条件式管理テーブル(図示せず)によって他のユーザIDに対応する利用者による利用がないと判断した場合には、検索条件式DB36に登録された検索条件式を変更、もしくは削除する(S56)。
【0182】
そして、検索条件式管理部37は、検索条件式管理部37内の検索スケジュールテーブルを参照する(S57)。そして、検索実施が必要な場合には、検索処理部38は、先にマージした検索条件式を情報提供サーバ2に送信すると共に、情報提供サーバ2に対して検索を指示する。この結果、情報提供サーバ2の検索処理部23は、上記指示に基づいて提供情報DB21内の情報の検索を実行する(S58)。情報提供サーバ2での検索の結果得られた情報は、情報提供サーバ2から検索サービスセンタ3に送信され、検索結果DB39に一括して登録される(S59)。一方、S57にて、検索スケジュールを確認した結果、検索指示を行う必要がなければ、そのまま処理は終了となる。
【0183】
検索結果DB39に登録された検索結果は、各利用者に共通の検索結果であるので、情報提供処理部41は、利用者端末1からの後述する検索結果提供要求に応じて、検索結果DB39に格納されている検索結果から、検索結果管理部40にて管理されているユーザIDに対応した検索結果を抜き出し、利用者端末1に提供することになる。この場合、情報提供処理部41は、検索結果DB39に格納されている検索結果に対して、ユーザIDに対応したフィルタ条件式をかけることで、個々の利用者に対応する検索結果を得ることができる。
【0184】
本システムでは、利用者の検索結果の提供要求があってはじめて、個々の利用者に対応する検索結果が利用者に提供されることとなることから、上記提供要求があるまでは、情報提供サーバ2での検索結果が一つにまとまった状態で検索結果DB39に登録される。そして、検索を行うごとに、登録された検索結果が更新されることになる。
【0185】
一方、S51にて、検索条件式DB36への検索条件式の仮登録がない場合、つまり、既に検索条件式DB36にマージされた検索条件式が登録されている場合には、S57に移行し、その後は上記と同様の処理が行われる。
【0186】
ここで、上記したS54およびS56での処理について、より具体的に説明すれば以下の通りである。なお、以下での説明を理解しやすくするため、マージされた検索条件式が、例えば、(女性)×(ファッション関係)からなる条件式1と、(A作家のXシリーズ)のキーワード単独からなる条件式2とからなり、検索条件式の更新頻度が毎週に設定されているとする。
【0187】
検索条件式管理部37は、条件式1に対しては、検索条件式DB36に既にファッション関係の検索式があれば、上記検索式の検索式番号と、男性ファッション誌は除くことを、上記ユーザIDテーブルに記録する。一方、検索条件式DB36にファッション関係に類似する検索式がなければ、検索条件式管理部37は、条件式1をそのまま検索条件式DB36に記録すると共に、上記条件式1の検索式番号を上記ユーザIDテーブルに記録する。
【0188】
また、条件式2に対しても上記と同様であり、A作家の作品全体についての検索式が既に検索条件式DB36にあれば、検索条件式管理部37は、上記検索式の検索式番号と、Xシリーズに限定することを上記ユーザIDテーブルに記録する。一方、検索条件式DB36にA作家に関する検索式がなければ、検索条件式管理部37は、条件式2をそのまま検索条件式DB36に記録すると共に、上記条件式2の検索式番号を上記ユーザIDテーブルに記録する。
【0189】
また、検索条件式DB36に既に登録された検索条件式がある場合、検索条件式を更新頻度が短いものを基準に統合して、S56で検索条件式DB36に登録されている検索条件式の更新を行う。
【0190】
つまり、ユーザ指定情報61での検索頻度の指定により、1日周期で検索を行うことを登録している利用者と、1か月周期で検索を行うことを登録している利用者とがいれば、1日周期での検索に合わせて、毎日、検索条件式を統合する処理を行う。
【0191】
なお、S58での情報検索指示に基づいて、情報提供サーバ2が情報の検索を行った場合、その検索結果は、検索式番号に対応させて検索結果DB39に登録されることになる。
【0192】
次に、本システムにおける検索条件式の推移、および、検索結果の推移について、図10および図11に基づいて説明する。なお、ここでは、利用者端末として、ユーザIDが001に対応する利用者端末1aと、ユーザIDが002に対応する利用者端末1bと、ユーザIDが003に対応する利用者端末1cとが存在しているものとする。
【0193】
まず、利用者端末1a・1b・1cのそれぞれにおいて、各ユーザIDに対応する利用者の個人情報91a・91b・91cが入力されると、個人情報91a・91b・91cは検索サービスセンタ3の個人情報DB32に、各ユーザIDに対応して登録される。なお、個人情報91a・91b・91cの内容は、図11に示す通りである。
【0194】
検索サービスセンタ3では、検索条件式生成部35が、上記個人情報91a・91b・91cに基づいて、各ユーザIDごとの検索条件式92a・92b・92cを生成する。このうち、基本条件式、付加条件式およびダミー条件式については、検索条件式DB36に仮登録される。
【0195】
検索条件式92aとしては、個人情報91aと検索ルールDB34の検索ルールとに基づいて生成される、(旅行)×(海外)からなる基本条件式と、(A作家)のキーワード単独からなる付加条件式とを含んでいる。また、検索条件式92bとしては、個人情報91bと検索ルールDB34の検索ルールとに基づいて生成される、(旅行)×(業界)からなる基本条件式を含んでいる。また、検索条件式92cとしては、個人情報91cと検索ルールDB34の検索ルールとに基づいて生成される、(旅行)×(国内)からなる基本条件式を含んでいる。
【0196】
そして、検索条件式管理部37は、これらの検索条件式をマージする。この例では、検索条件式92a・92b・92cは、(旅行)というキーワードをそれぞれ有しているので、上記3種類の基本条件式を、(旅行)×(海外+業界+国内)という検索式1にひとまとめにすることができる。また、検索条件式92aに含まれる付加条件式については、検索条件式92a・92b・92cに共通ではなく、マージすることができないので、そのまま検索式2としておいておく。検索式1・2を含むマージ検索式93は、検索条件式DB36に登録される。
【0197】
検索処理部38が、所定のタイミングでマージ検索式93を情報提供サーバ2に送信すると共に、情報の検索指示を行うと、情報提供サーバ2では、上記マージ検索式93に基づいて情報の検索が行われる。この結果得られるマージ検索結果94は、検索サービスセンタ3に送信され、検索結果DB39に格納される。
【0198】
検索サービスセンタ3の情報提供処理部41は、利用者端末1a・1b・1cから次に説明する検索結果の提供要求があった場合に、個々のユーザIDに対応するフィルタ条件式を個人情報DB32から抜き出し、この条件式に基づいて、検索結果DB39に格納されているマージ検索結果94から個々のユーザIDに対応する検索結果を取得する。
【0199】
ここで、マージ検索式93の検索式1に含まれる「国内」、「業界」というキーワードは、ユーザID001に対応する基本条件式および付加条件式に含まれていないので、(旅行)×(国内)、(旅行)×(業界)という条件式が、検索条件式92aを基準に考えればダミー条件式に相当することになる。同様に、検索式1に含まれる「海外」、「国内」というキーワードは、ユーザID002に対応する基本条件式および付加条件式に含まれていないので、(旅行)×(海外)、(旅行)×(国内)という条件式が、検索条件式92bを基準に考えればダミー条件式に相当することになる。さらに、検索式1に含まれる「海外」、「業界」というキーワードは、ユーザID003に対応する基本条件式および付加条件式に含まれていないので、(旅行)×(海外)、(旅行)×(業界)という条件式が、検索条件式92cを基準に考えればダミー条件式に相当することになる。
【0200】
したがって、これら各ダミー条件式に対応する検索結果を除外するためのフィルタ条件式を各ユーザIDごとに生成し、マージ検索結果94に対して各ユーザIDに対応するフィルタ条件式を掛け合わせれば、各ユーザIDに対応した提供情報95a・95b・95cを得ることが可能となる。各提供情報95a・95b・95cは、ユーザIDに対応する個々の利用者端末1a・1b・1cにそれぞれ提供されることになる。
【0201】
(情報提供要求処理)
次に、利用者が情報提供サーバ2に情報(検索結果)の提供を要求して、上記情報が利用者に提供されるまでの処理について、図12に基づいて説明する。
【0202】
まず、利用者端末1が検索サービスセンタ3に接続され、ユーザIDおよび認証番号による認証手続きが行われる(S61)。これにより、利用者が正規の利用者であることが確認される。
【0203】
続いて、検索サービスセンタ3は、利用者端末1に提供する情報の一覧を提示する(S62)。提供情報には、例えば、新着情報と登録・履歴情報とがある。新着情報は、情報提供サーバ2での最新の検索結果である。登録・履歴情報は、個人情報DB32や検索条件式DB36に登録されている個人情報や検索条件式、もしくは検索の履歴に関する情報である。
【0204】
利用者は、利用者端末1にて提供を希望する情報を選択する(S63)。S63にて、登録された検索条件式による新着情報の提供を利用者が選択した場合には、情報提供処理部41は、検索結果DB39に登録された情報(検索結果)から、検索結果管理部40により管理されているユーザIDに対応する情報を抽出する(S64)。一方、S63にて、登録・履歴情報の提供を利用者が選択した場合には、情報提供処理部41は、各情報に対応するデータベースから、利用者に提供するための必要な情報を読み込む(S65)。S64またはS65にて作成または読み込んだ情報を情報提供処理部41が利用者端末1に送信すると、利用者端末1では、その詳細が表示部15に表示される(S66)。
【0205】
続いて、利用者は、S63にて選択した情報の提供方法を選択する(S67)。ここで、上記提供方法としては、例えば情報閲覧と情報転送との2種類が用意されている。情報閲覧は、利用者が利用者端末1にて情報をブラウザ形式で即時に閲覧できるように、情報を即時に利用者端末1に送信する提供方法である。情報転送は、情報を一括してファイルにして利用者端末1に転送する提供方法である。
【0206】
S67にて、利用者が利用者端末1での情報の即時閲覧を選択した場合には、、閲覧情報が生成され(S68)、即時に利用者端末1に転送される(S69)。この際、検索サービスセンタ3の情報提供処理部41が、個人情報DB32に登録されたユーザIDごとのフィルタ条件、および情報提供条件に基づいて、提供する情報の絞り込みや順位付けを行い、その結果を閲覧情報として利用者端末1に提供する。
【0207】
検索結果や登録情報を即時に閲覧したい場合や、検索結果や登録情報を閲覧した結果に応じて、個人情報や検索条件式の変更、削除などの修正を即時に行いたい場合には、このような情報閲覧による情報の提供を受けるようにすればよい。
【0208】
一方、S67にて、利用者が情報転送を選択した場合には、転送情報が生成され(S70)、所定の利用者端末1に転送される(S71)。この際、閲覧情報の生成の場合と同様に、検索サービスセンタ3の情報提供処理部41が、個人情報DB32に登録されたユーザIDごとフィルタ条件、および情報提供条件に基づいて、提供する情報の絞り込みや順位付けを行い、生成した転送情報を暗号化して一時保存すると共に、指定された日時に指定された端末へ上記転送情報を転送する。情報を入手して他の端末で使用する場合や印字を行う場合には、このような情報転送による提供を受けるようにすればよい。
【0209】
その後、利用者が処理の継続を選択した場合には、再度S62に戻って上記した処理が繰り返される(S72)。処理の継続が選択されない場合は、そのまま終了となる。
【0210】
なお、情報閲覧や情報転送を行う際の通信においては、SSL(Secure socket Layer )などのプロトコルによる暗号化により、他人に傍受されることがないように配慮されることは言うまでもない。
【0211】
以上のように、本実施形態では、利用者の個人情報に基づいて検索条件式を作成し、この検索条件式に基づいて情報提供サーバ2にて情報の検索を行うので、個々の利用者に適した検索結果を各利用者に提供することができる。
【0212】
また、検索により情報を提供するシステムにおいて、特に書籍に関する情報を提供する上では、個人の蔵書情報があることが望ましいのに対して、蔵書は極めてプライバシーに関する内容を含むことになり、これらの情報は利用者の手元において情報の検索に利用できることが望ましい。しかし、そのデータ量が膨大であること、また、所望の書籍を検索するためには多くの要素を適切に設定することが必要となることから、複数の情報提供元に対して情報検索などを行う都度、これらの情報を設定してネットワークでやり取りすることは極めて通信効率が悪く、利用者の通信コストヘの負担も大きくなる。
【0213】
しかし、本実施形態では、個々の利用者の個人情報を個人情報DB32に1回記憶しておけば、その都度、個人情報を入力しなくても済むので、利用者端末1と検索サービスセンタ3との間での通信効率を向上させることができると共に、利用者の通信コストの負担を軽減することができる。
【0214】
また、本発明は、識別情報であるユーザIDおよび認証番号と、特定情報とを別々に管理している点に大きな特徴がある。特定情報をユーザIDおよび認証番号とは別個に記録媒体に保存し、ネットワーク4を介しての第三者からのアクセスができない状態で特定情報を管理することにより、特定情報の外部への漏洩の可能性を極めて低くすることができる。また、万が一、ユーザID管理部31に登録されている識別情報が外部に漏洩したとしても、個人を特定する上記特定情報がない限り、個人を特定することは不可能に近い。したがって、ユーザIDおよび認証番号と特定情報とを別々に管理する本システムによれば、利用者個々のプライバシーの保護を確実に図ることができ、利用者は安心して情報提供のサービスを利用することができる。
【0215】
つまり、本発明によれば、通信効率の向上と利用者のプライバシー保護とを両立させながら、個々の利用者に適した情報を利用者に提供することができる。
【0216】
また、本発明は、各利用者に対応する検索条件式を統合して情報提供サーバ2に提供する点にも特徴がある。情報提供サーバ2への検索条件式の提供を、情報提供制御装置からの1回の通信で済ませることができる。したがって、個々の利用者に対応する検索条件式をそれぞれ複数回に分けて情報提供サーバ2にその都度提供する構成に比べ、さらに通信効率を向上させることができると共に、利用者の負担を軽減することができる。
【0217】
また、個々の利用者に対応する検索条件式をそれぞれ複数回に分けて情報提供サーバ2に提供する場合、情報提供サーバ2では、各検索条件式を受信するごとに検索を行わなければならないが、上記構成では、統合された検索条件式を受信したときに検索を実行すればよい。したがって、情報提供サーバ2での検索の実行を効率的に行うことができる。
【0218】
また、検索サービスセンタ3に情報提供のために必要な情報を登録し、適切な検索条件式を自動生成して、検索された結果が利用者に提供されるので、利用者の検索利用に関する習熟などが不要となる。
【0219】
また、検索条件式として生成するダミー条件式を、検索ルールとして登録された他の検索条件式、もしくは他の利用者により登録された検索条件式を利用したものとすることにより、トータルでの検索実行などのロスが発生しないようにすることが可能である。
【0220】
また、情報提供サーバ2に複数の利用者の情報検索を行わせる際に、検索サービスセンタ3がマージ検索式を提供して一括して検索指示を行うことにより、情報提供サーバ2やネットワークの効率的な利用が可能になる。
【0221】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0222】
図13は、本実施形態に係る情報提供システムの概略の構成を示している。同図に示すように、本実施形態では、検索サービスセンタ3において情報比較処理部43を設けた以外は、実施の形態1と全く同じ構成である。以下、本実施形態における処理について、図14のフローチャートに基づいて説明する。
【0223】
利用者端末1が検索サービスセンタ3にネットワーク4を介して接続された後に、情報比較に関する処理が選択された場合には、まず、ユーザIDと認証番号とに基づく認証手続きにより、利用者端末1にて利用者が正規の利用者であることが確認される(S81)。すると、情報比較処理部43は、比較が実施できる情報(以下、比較情報と称する)の一覧を検索ルールDB34から読み込み、利用者端末1に提示する(S82)。
【0224】
ここで、比較情報としては、例えば、個人情報や検索結果を想定することができる。個人情報の比較とは、例えば、ある作家の書籍について、個人情報DB32に登録された利用者の蔵書情報と、現在出版されている上記作家の書籍の種類の総数とを比較することを言う。なお、上記作家の代わりにジャンル(例えば文学、科学、SF、洋書、マンガ)を設定することも可能である。
【0225】
一方、検索結果の比較とは、検索結果DB39に登録されている、マージ検索式により検索された結果と、ユーザIDに対応した検索結果とを比較することを言う。
【0226】
S82にて、比較情報が提示されると、利用者は、提示された比較情報の中から、比較を希望する情報を選択すると共に、その他の指定(例えば作家やジャンルについての指定)があれば、それを指定する(S83)。
【0227】
S83にて、例えば、利用者の蔵書情報に関する個人情報の比較が選択され、しかも、例えばA作家に関する蔵書情報の比較が指定された場合には、情報比較処理部43は、個人情報DB32に格納されている、情報比較を要求した利用者のA作家に関する蔵書情報を個人情報管理部33を介して読み出す(S84)。
【0228】
続いて、情報比較処理部43は、S84にて読み出した蔵書情報と比較するための情報、すなわち、現在出版されているA作家の書籍の種類の総数とを比較するための後述する評価値を、検索ルールDB34から読み出す(S85)。そして、情報比較処理部43は、利用者の個人情報(蔵書情報)と上記評価値とを比較し、上記個人情報の評価を行う(S86)。なお、個人情報の評価の手法については後述する。
【0229】
一方、S83にて、検索結果の比較が選択された場合には、情報比較処理部43は、検索結果DB39に格納されている、マージ検索式によるマージ検索結果を読み込むと共に、上記マージ検索結果から得られ、情報比較を要求した利用者に提供する検索結果、もしくは上記利用者にこれまでに提供された検索結果(検索結果の履歴)を読み込む(S87)。
【0230】
その後、情報比較処理部43は、上記のマージ検索結果と、個々の利用者に対応する検索結果とを比較し、これから利用者に提供する検索結果または既に利用者に提供された検索結果の評価、すなわち、検索結果のレベルの算出を行う(S88)。
【0231】
検索結果のレベルとは、例えば、あるジャンルに関しての情報量、ならびに個々の情報の内容についての一般性、詳細度および難易度などを考慮して、個々の情報に重み付けがなされた評価値の総和であり、この総和に応じて、例えば、趣味レベル、一般レベル、専門家レベルなどで表現される。
【0232】
例えば、パソコンというジャンルについて利用者に提供される書籍情報として、除外条件式などにより雑誌類や入門書などの書籍情報に限定されていれば、検索結果のレベルは趣味レベルとして表現される。また、上記利用者への提供情報に、OSやソフトウェアの解説書などの情報が含まれていれば、検索結果のレベルは一般レベルであり、プログラム理論の専門書などの情報が含まれていれば、検索結果のレベルは専門レベルとして表現されることになる。なお、これまでに利用者に提供された検索結果の評価についても同様である。
【0233】
続いて、情報提供処理部41は、情報比較処理部43がS86またはS88にて行った評価の結果を個人情報DB32に登録すると共に、上記評価の結果を、利用者からの情報提供要求に応じて利用者端末1に提供する(S89)。この場合、図12のフローチャートに基づいて説明した実施の形態1の情報提供要求処理と同様の手順で、評価の結果を利用者端末1に提供することができる。その後、利用者は、提供された評価の結果を見て、必要に応じて検索条件式の補正を行うか否かを選択する(S90)。
【0234】
ここで、比較する対象が個人情報である場合には、検索条件式の補正は個人情報の評価に影響しないので、そのままS91に移行する。S91では、情報比較の処理を継続するか否かを利用者が選択し、処理を継続しない場合には終了し、処理を継続する場合には、S82に戻って上記した処理が繰り返される。
【0235】
一方、比較対象となる情報が検索結果である場合には、S89にて提示された評価によっては、検索条件式を見直して、再度有効な検索結果を得たい場合がある。この場合は、S91にて、利用者が検索条件式の補正を選択すればよい。この場合、例えば、検索条件式生成部35が除外条件式を補正し、情報提供処理部41が、利用者に提供する検索結果を補正することになる(S92)。
【0236】
つまり、図15に示すように、比較的低いレベルと判断される補正前の検索結果98は、マージ検索結果96の中で偏った結果に対応しており、標準レベル97とは共通部分のない、あるいは共通部分の少ない結果であると考えることができる。そこで、検索条件式生成部35が、例えば除外条件式に対してキーワードを除去する補正を行えば、マージ検索結果96から除外される範囲が狭くなることによって、結果的に補正前の検索結果98よりも広い範囲をカバーすると共に、少しでも標準レベル97に近い、あるいは標準レベル97の内容を少しでも得ることができる補正後の検索結果99を得ることが可能となる。
【0237】
なお、除外条件式の中のいずれのキーワードを除外するかは、例えば利用者が指定することもできるし、情報比較処理部43が 情報としての詳細度、難易度、一般性などを考慮して、より高いレベルの検索結果が得られるように、除去するキーワードを判断してそれを除去するようにしてもよい。
【0238】
S92にて、検索結果の補正を行った後は、S88に戻り、上記検索結果の評価を再度行うことで、評価の確認をすることができる。
【0239】
上記のように、検索結果の上記比較を行うことにより、個々の利用者に提供される検索結果が、特定の情報(作家、ジャンル)に対して適切であるか否かを評価することができると共に、その評価に基づいて、検索結果を修正することができる。
【0240】
また、検索結果のレベルが例えば趣味レベルであった場合には、検索条件式生成部35は、上記検索結果のレベルが例えば一般レベルとなるように除外条件式を補正したり、検索結果のレベルが例えば一般レベルであった場合には、検索条件式生成部35は、上記検索結果のレベルが例えば専門家レベルとなるように検索条件式を補正することが可能である。このように、検索条件式生成部35が、検索結果のレベルに応じて検索条件式(例えば除外条件式)を補正することにより、利用者は、補正前よりもレベルの高い検索結果を確実に得ることが可能となる。
【0241】
次に、個人情報の評価の手法について説明する。
【0242】
まず、その概略を説明すると、検索ルールDB34に、書籍ごとに、その内容などから評価値を登録しておき、過去の検索実施などにより、特定の作家やジャンルごとに評価値の総合ポイントを算出し、記録しておく。そして、予め登録されてある作家やジャンルに関して発行された書籍や刊行物に対して、利用者がどの程度の書籍を所有しているかを上記総合ポイントを用いて評価する。具体的には、以下の通りである。
【0243】
以下の数2式に示すように、項目a(例えば特定の作家やジャンル)に関する基本的な比較結果TCaは、項目aに属する総書籍nに対して、その重要度やレベルに応じて付与された評価値ax(a,k)の総和TPaと、項目aに属する蔵書として利用者が所有する書籍mについての評価値px(a,l)の総和Paとの比として表すことができる。なお、kは1〜nまでの正の整数、lは、1〜mまでの正の整数とする。
【0244】
【数2】
Figure 0003827936
【0245】
なお、数式表現上、評価値ax(a,k)と評価値px(a,l)とを異なる変数として扱っているが、同じ書籍についての評価値は、ともに同じであるとする。
【0246】
また、例えば、作家の代表作品の評価値については、その作品を所有することが他の作品を所有することよりも当然大きな評価としてもよいので、この場合には、評価値を重み付けによって異ならせるようにしてもよい。
【0247】
ところで、技術書(例えば電気回路)や学習参考書においては、複数の書籍間で内容やレベルが同等と判断できるものも存在する。このような場合には、ある技術書を持っていれば、それと同じグループ内でほぼ同じ内容の他の技術書を持っていなくても、上記他の技術書を所有しているものと判断してもよい。
【0248】
そこで、複数の書籍間で内容やレベルが同等と判断できる場合には、内容が同等と判断できる複数の書籍をグループとして登録し、グループのうちの1冊でも個人が所有している場合には、そのグループに登録されたその他の書籍の評価値pxを、評価値の総和Paに加算するようにする。これにより、グループ内の書籍を持っているか否かだけで、つまり、個人の蔵書の数の大小に関係なく、その書籍が属する分野に対する習熟度を判断することができる。
【0249】
また、内容の詳細度や難易度などについて相関関係がある書籍間でも、上記と同様に考えることができる。つまり、難易度の高い技術書を所有している場合には、難易度の低い技術書を所有していなくても、それを所有しているのと同じ、つまり、その書籍の内容を理解していると考えることができる。
【0250】
したがって、複数の書籍間で内容の詳細度や難易度について相関関係を登録しておき、詳細度や難易度が上位の書籍を蔵書として個人が所有している場合には、それよりも下位の書籍(上記蔵書に従属している書籍)についての評価値pxを、評価値の総和Paに加算するようにすれば、上記と同様に、個人の蔵書の数の大小に関係なく、その書籍の分野に対する習熟度を判断することができる。
【0251】
ここで、本実施形態の情報比較処理において、利用者端末1の表示部15における表示画面例を図16に示す。
【0252】
まず、表示画面左側のフレームにおいて、利用者は、比較する内容を選択し、その内容の詳細をさらにボックスに指定し、「実行」をクリックして比較処理を開始する。同図では、比較内容として『ジャンル』を選択し、その詳細として『パソコン』に関する情報の比較ができるように利用者が入力した場合を示している。
【0253】
表示画面の右上段には、本実施形態の情報比較処理によって比較結果がポイント(同図ではzz%)として示される。このポイントは、個人の『パソコン』に関する蔵書の評価値の総和である評価ポイントxxxと、『パソコン』の全書籍の評価値の総和である評価ポイントyyyとの比で示されている。また、上記した蔵書の内容や相関関係を考慮して、その蔵書の習熟度がレベルNとして示されている。なお、この例では、上記ポイントの値に応じて習熟度を例えばH(ハイ)、N(ノーマル)、L(ロー)の3段階に分けたときに、習熟度が普通である場合を示している。
【0254】
表示画面の中央部分であって、上記ポイント表示部の下左側には、利用者の蔵書に対する評価ポイントxxxの内訳と、蔵書としては所有していないが内容が同等もしくは相関しており、ポイントとして加算された書籍のリストとが示されている。この例では、書籍A1・B12については所有していないが、これと同じグループに属しており、内容的に相関のある書籍A2・B11を所有していることにより、書籍A1・B12についての評価ポイントが加算されていることが分かる。
【0255】
また、表示画面の中央右側であって、上記ポイント表示部の下右側には、『パソコン』に関する書籍のうち、まだ入手されていない書籍の内訳が、評価値のポイントの高いほうからリスト表示されている。このような未入手情報の内訳を補助情報として利用者に提供することにより、利用者は今後読むことが必要な書籍の情報を即座に得ることができ、利用者に効率的な読書を実現させることができる。また、そのような補助情報の提供により、選択した項目に対しての利用者の習熟度をさらに向上させることができる。
【0256】
以上のように、本実施形態では、個人情報DB32に記憶される個人情報に基づいて検索される対象となる情報の個々の評価値を検索ルールDB34(評価値記憶手段)に記憶しておき、上記評価値の総和と、上記個人情報に対応する評価値の総和とに基づいて、情報比較処理部43(個人情報評価手段)が上記個人情報を評価するようになっている。これにより、個人情報に対応する利用者の、比較対象となる情報についての習熟度を判断することができる。
【0257】
また、上記の情報比較処理部43(検索結果比較手段)は、検索結果DB39に記憶されている検索結果と、個々の利用者に対応する検索結果とを比較し、個々の利用者に対応する検索結果のレベルを判断するようになっている。これにより、個々の利用者に提供される検索結果の有効性を判断することが可能となる。
【0258】
ところで、以上の各実施形態で説明した処理は、プログラムで実現することが可能である。このプログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されている。本発明では、この記録媒体として、検索サービスセンタ3で処理が行われるために必要な図示していないメモリ(例えばROMそのもの)であってもよいし、また図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
【0259】
上記いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサ(図示せず)のアクセスにより実行される構成であってもよいし、格納されているプログラムを読み出し、読み出したプログラムを配信サーバーおよび受信サーバー図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードすることにより、そのプログラムが実行される構成であってもよい。この場合、ダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0260】
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0261】
また、本発明においては、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。
【0262】
なお、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0263】
また、以上の説明では、情報提供サーバ2に検索処理部23を設け、情報提供サーバ2に情報検索の機能を持たせたシステムについて説明したが、検索サービスセンタ3の検索処理部38に検索処理部23の機能、すなわち、情報検索の機能を持たせるようにしても構わない。この場合、利用者に提供する情報の種類に応じた情報提供サーバ2の提供情報DB21に格納されている情報が検索サービスセンタ3に送信され、検索条件式生成部35が生成する検索条件式に基づいて検索処理部38が情報検索を行うことになる。この構成であっても、本発明と同様の効果を得ることができる。
【0264】
なお、特許公報第2976219号には、個人情報を例えばICメモリのような記録媒体に記録しておき、商品検索を行うごとに上記記録媒体に記録された個人情報を自己の端末機に読み取らせ、ホストコンピュータが上記個人情報の中から必要な情報のみをピックアップして情報の検索を行うシステムも開示されている。しかし、上記公報では、個人情報を記録媒体に記録しているのに対して、本発明は、特定情報(個人を特定する住所、氏名などの情報)のみを記録媒体に記録しており、この点において本発明は上記公報とは異なっている。
【0265】
本発明では、個人情報を識別情報にのみ対応させ(識別情報とリムーバブルな記録媒体との対応関係については上記記録媒体にのみ記録)、検索サービスセンタ3のシステムで常時利用できるようになっている。また、検索式については検索を行う都度生成するのではなく、予めデータベースに登録された検索式を用いるようにしている。これにより、利用者が情報提供を受ける際には、検索式を生成する時間が不要となり、情報の検索に要するトータルの時間を短縮して、通信手段を介して情報提供を受ける際の接続時間を短縮できるという効果がある。ただし、マージ検索式から検索結果を抽出する時間は必要である。
【0266】
【発明の効果】
本発明に係る情報提供制御装置は、以上のように、個々の利用者端末を介して情報の提供を受けようとする利用者に応じた個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、少なくとも上記個人情報に基づいて、情報提供装置にて情報を検索するための検索条件式を生成する検索条件式生成手段と、上記検索条件式によって上記情報提供装置が情報を検索した結果を記憶する検索結果記憶手段と、個々の利用者を識別するための識別情報を、個々の利用者を特定する特定情報とは別個に管理する識別情報管理手段と、上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果を生成し、上記利用者端末に提供する情報提供手段とを備えている構成である。
【0267】
それゆえ、利用者の個人情報に基づいて検索条件式を作成し、この検索条件式に基づいて情報提供装置にて情報の検索を行うので、個々の利用者に適した検索結果を各利用者に提供することができる。
【0268】
また、個々の利用者の個人情報を個人情報記憶手段に1回記憶しておけば、その都度、個人情報を入力しなくても済むので、利用者端末と情報提供制御装置との間での通信効率を向上させることができる。
【0269】
また、個々の利用者を特定できる特定情報と、個々の利用者を識別するための識別情報とを別個に管理しているので、例えば、識別情報管理手段にて管理されている識別情報が万が一装置外部に漏洩したり、第三者がシステムに潜入したりするようなことがあっても、上記識別情報だけでは個々の利用者を特定することが困難となる。
【0270】
したがって、上記構成によれば、通信効率の向上と利用者のプライバシー保護とを両立させながら、個々の利用者に適した情報を利用者に提供することができるという効果を奏する。
【0271】
本発明に係る情報提供制御装置は、以上のように、上記特定情報をオンラインでアクセス不可能な状態で管理する特定情報管理手段をさらに備えている構成である。
【0272】
それゆえ、通信によって上記特定情報が外部へ漏洩するのを確実に防止することができるという効果を奏する。
【0273】
本発明に係る情報提供制御装置は、以上のように、上記検索条件式生成手段にて生成される各利用者ごとの検索条件式を統合して管理し、統合した検索条件式を情報提供装置に提供する検索条件式管理手段をさらに備えている構成である。
【0274】
それゆえ、各利用者に対応する検索条件式を統合して情報提供装置に提供するので、情報提供装置への検索条件式の提供を、情報提供制御装置からの1回の通信で済ませることができる。したがって、個々の利用者に対応する検索条件式をそれぞれ複数回に分けて情報提供装置にその都度提供する構成に比べ、さらに通信効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0275】
本発明に係る情報提供制御装置は、以上のように、上記個人情報を、対応する識別情報に基づいて暗号化し、各識別情報と対応して管理する個人情報管理手段をさらに備えている構成である。
【0276】
それゆえ、上記個人情報が個人情報管理手段によって暗号化されているので、個人情報が万が一、装置外部に漏洩した場合でも、その解読が不可能となる。したがって、個人情報を確実に保護することが可能となるという効果を奏する。
【0277】
本発明に係る情報提供制御装置は、以上のように、上記検索条件式生成手段は、上記検索条件式として、利用者にとって必要な情報を検索結果に含めるための第1検索条件式と、上記第1検索条件式を隠蔽するための第2検索条件式とを生成し、これらを上記情報提供装置に提供する構成である。
【0278】
それゆえ、検索条件式生成手段が生成する第2検索条件式によって、利用者に有効な情報を提供するための第1検索条件式が隠蔽されるので、情報提供装置の情報検索の結果が万が一、装置外部に漏洩しても、利用者が真に必要とする情報の特定が困難となる。したがって、検索結果に対する利用者のプライバシーを保護することが可能となるという効果を奏する。
【0279】
本発明に係る情報提供制御装置は、以上のように、上記第1検索条件式は、上記個人情報に則した情報を検索結果に含めるための基本条件式と、上記した基本条件式だけでは情報検索時に排除されるような情報を検索結果に含めるための付加条件式と、個別に関連性の少ない情報を検索結果から除外するための除外条件式とで構成されている構成である。
【0280】
それゆえ、第1検索条件式として利用者に関連のある情報を確実に検索できる検索条件式を作成して、利用者に有効な情報を確実に提供することができるという効果を奏する。
【0281】
本発明に係る情報提供制御装置は、以上のように、上記第2検索条件式は、利用者にとって不必要な情報を検索結果に含めるためのダミー条件式である構成である。
【0282】
それゆえ、万が一、検索結果が装置外部に漏洩するようなことがあっても、利用者が真に必要とする情報の特定を非常に困難にさせることが可能となり、検索結果に対する利用者にプライバシーを確実に保護することが可能となるという効果を奏する。
【0283】
本発明に係る情報提供制御装置は、以上のように、上記検索条件式生成手段は、上記検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、上記ダミー条件式に対応する検索結果を削除するためのフィルタ条件式を生成し、上記情報提供手段は、上記検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、フィルタ条件式によって削除される結果を利用者端末に提供する構成である。
【0284】
それゆえ、ダミー条件式によって第1検索条件式を隠蔽しながらも、最終的には利用者が真に希望する情報のみを利用者に提供することができるという効果を奏する。
【0285】
本発明に係る情報提供制御装置は、以上のように、上記情報提供手段は、上記利用者端末を介しての利用者からの情報提供要求に応じて、個々の利用者に応じた検索結果を上記利用者端末に提供する構成である。
【0286】
それゆえ、例えば、個々の利用者が望まない場合には検索結果を利用者端末に送信しなくて済むので、通信等における検索結果の漏洩の機会を必要最小限に抑えて、プライバシーの保護をより一層図ることが可能となるという効果を奏する。
【0287】
本発明に係る情報提供制御装置は、以上のように、検索する情報の種類に応じた検索条件式を上記検索条件式生成手段が生成する際のルールを規定した検索ルールを記憶する検索ルール記憶手段をさらに備え、上記検索条件式生成手段は、上記個人情報と上記検索ルールとに基づいて検索条件式を生成する構成である。
【0288】
それゆえ、情報提供装置では、上記検索条件式に基づいて検索する情報の種類に応じて、かつ、個人情報に則した情報の検索を適切に行うことができる。その結果、利用者が真に希望する情報(検索結果)を確実に得ることができるという効果を奏する。
【0289】
本発明に係る情報提供制御装置は、以上のように、上記検索ルール記憶手段に記憶される検索ルールは、情報提供装置から提供されると共に、提供されるごとに更新される構成である。
【0290】
それゆえ、検索条件式生成手段は、検索ルール記憶手段の検索ルールに基づいて、どの検索ルールで検索条件式を生成すれば、どの情報提供装置での情報検索が可能であるかを認識することが可能となる。その結果、情報提供装置が、提供する情報の種類に応じて複数存在する場合であっても、検索ルールを提供した所定の情報提供装置にて、上記検索ルールに対応する情報の検索を確実に行わせることができるという効果を奏する。
【0291】
本発明に係る情報提供制御装置は、以上のように、上記個人情報に基づいて検索される対象となる情報についての個々の評価値を記憶する評価値記憶手段と、上記評価値の総和と、上記個人情報に対応する評価値の総和とに基づいて、上記個人情報を評価する個人情報評価手段とをさらに備えている構成である。
【0292】
それゆえ、個人情報に対応する利用者の、比較対象となる情報(この例ではA作家)についての習熟度を判断することができるという効果を奏する。
【0293】
本発明に係る情報提供制御装置は、以上のように、上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果と、個々の利用者に対応する検索結果とを比較し、個々の利用者に対応する検索結果のレベルを判断する検索結果比較手段をさらに備えている構成である。
【0294】
それゆえ、個々の利用者に提供される検索結果の有効性を容易に判断することが可能となるという効果を奏する。
【0295】
本発明に係る情報提供制御装置は、以上のように、上記検索条件式生成手段は、上記検索結果のレベルに応じて検索条件式を補正する構成である。
【0296】
それゆえ、利用者は、補正前よりもレベルの高い検索結果を得ることが可能となるという効果を奏する。
【0297】
本発明に係る情報提供システムは、以上のように、上記した情報提供制御装置と、上記情報提供制御装置から提供される検索条件式を用いて情報の検索を行い、検索結果を上記情報提供制御装置に提供する情報提供装置と、上記情報提供制御装置から個々の利用者に応じた検索結果を受信する利用者端末とが通信ネットワークを介して互いに接続されてなる構成である。
【0298】
それゆえ、プライバシーの保護および通信効率の向上とを両立できるシステムを提供することができるという効果を奏する。
【0299】
本発明に係る情報提供制御装置は、以上のように、利用者端末を介して情報の提供を受けようとする個々の利用者に応じた個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、少なくとも上記個人情報に基づいて、情報提供装置から提供される情報を検索するための検索条件式を生成する検索条件式生成手段と、上記検索条件式に基づいて情報の検索を行う検索手段と、上記検索手段での検索結果を記憶する検索結果記憶手段と、個々の利用者を識別するための識別情報を、個々の利用者を特定する特定情報とは別個に管理する識別情報管理手段と、上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果を生成し、上記利用者端末に提供する情報提供手段とを備えている構成である。
【0300】
それゆえ、利用者の個人情報に基づいて検索条件式を作成し、この検索条件式に基づいて検索手段が情報の検索を行うので、個々の利用者に適した検索結果を各利用者に提供することができる。
【0301】
また、個々の利用者の個人情報を個人情報記憶手段に1回記憶しておけば、その都度、個人情報を入力しなくても済むので、利用者端末と情報提供制御装置との間での通信効率を向上させることができる。
【0302】
また、個々の利用者を特定できる特定情報と、個々の利用者を識別するための識別情報とを別個に管理しているので、例えば、識別情報管理手段にて管理されている識別情報が万が一装置外部に漏洩したり、第三者がシステムに潜入したりするようなことがあっても、上記識別情報だけでは個々の利用者を特定することが困難となる。
【0303】
したがって、上記構成によれば、通信効率の向上と利用者のプライバシー保護とを両立させながら、個々の利用者に適した情報を利用者に提供することができるという効果を奏する。
【0304】
本発明に係る情報提供システムは、以上のように、上記した情報提供制御装置と、上記情報提供制御装置にて検索を行う対象となる情報を上記情報提供制御装置に提供する情報提供装置と、上記情報提供制御装置から個々の利用者に応じた検索結果を受信する利用者端末とが通信ネットワークを介して互いに接続されてなる構成である。
【0305】
それゆえ、プライバシーの保護および通信効率の向上とを両立できるシステムを提供することができるという効果を奏する。
【0306】
本発明に係る情報提供方法は、以上のように、利用者端末を介して情報の提供を受けようとする個々の利用者に応じた個人情報を個人情報記憶手段に記憶する工程と、少なくとも上記個人情報に基づいて、情報提供装置にて情報を検索するための検索条件式を生成する工程と、上記検索条件式によって上記情報提供装置が情報を検索した結果を検索結果記憶手段に記憶する工程と、個々の利用者を識別するための識別情報を、個々の利用者を特定する特定情報とは別に識別情報管理手段に登録する工程と、上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果を生成し、上記利用者端末に提供する工程とを含んでいる構成である。
【0307】
それゆえ、利用者の個人情報に基づいて検索条件式を作成し、この検索条件式に基づいて情報提供装置にて情報の検索を行うので、個々の利用者に適した検索結果を各利用者に提供することができる。
【0308】
また、個々の利用者の個人情報を1回記憶しておけば、その都度、個人情報を入力しなくても済むので、利用者端末と上記の各処理を行う情報提供制御装置との間での通信効率を向上させることができる。
【0309】
また、個々の利用者を識別するための識別情報が、個々の利用者を特定する特定情報とは別に識別情報管理手段に登録されているので、例えば、識別情報管理手段に登録されている識別情報が万が一装置外部に漏洩したり、第三者がシステムに潜入したりするようなことがあっても、上記識別情報だけでは個々の利用者を特定することが困難となる。
【0310】
したがって、上記構成によれば、通信効率の向上と利用者のプライバシー保護とを両立させながら、個々の利用者に適した情報を利用者に提供することができるという効果を奏する。
【0311】
本発明に係る情報提供方法は、以上のように、利用者端末を介して情報の提供を受けようとする個々の利用者に応じた個人情報を個人情報記憶手段に記憶する工程と、少なくとも上記個人情報に基づいて、情報提供装置から提供される情報を検索するための検索条件式を生成する工程と、上記検索条件式に基づいて情報の検索を行う工程と、検索結果を検索結果記憶手段に記憶する工程と、個々の利用者を識別するための識別情報を、個々の利用者を特定する特定情報とは別に識別情報管理手段に登録する工程と、上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果を生成し、上記利用者端末に提供する工程とを含んでいる構成である。
【0312】
それゆえ、利用者の個人情報に基づいて検索条件式を作成し、この検索条件式に基づいて情報提供装置にて情報の検索を行うので、個々の利用者に適した検索結果を各利用者に提供することができる。
【0313】
また、個々の利用者の個人情報を1回記憶しておけば、その都度、個人情報を入力しなくても済むので、利用者端末と上記の各処理を行う情報提供制御装置との間での通信効率を向上させることができる。
【0314】
また、個々の利用者を識別するための識別情報が、個々の利用者を特定する特定情報とは別に識別情報管理手段に登録されているので、例えば、識別情報管理手段に登録されている識別情報が万が一装置外部に漏洩したり、第三者がシステムに潜入したりするようなことがあっても、上記識別情報だけでは個々の利用者を特定することが困難となる。
【0315】
したがって、上記構成によれば、通信効率の向上と利用者のプライバシー保護とを両立させながら、個々の利用者に適した情報を利用者に提供することができるという効果を奏する。
【0316】
本発明に係る情報提供処理を行うためのプログラムを記録した記録媒体は、以上のように、上述した情報提供方法による処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録してなる構成である。
【0317】
それゆえ、上記プログラムをコンピュータ(例えば情報提供制御装置)が実行することによって、上述した情報提供方法による処理を実現することができるという効果を奏する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る情報提供システムの概略の構成を示すブロック図である。
【図2】上記情報提供システムの検索サービスセンタにおける個人情報DBに登録される個人情報の一構成例を示す説明図である。
【図3】上記検索サービスセンタ3の検索ルールDBに登録される検索ルールの一構成例を示す説明図である。
【図4】上記情報提供システムにおける処理の大まかな流れを示すフローチャートである。
【図5】図4のフローチャートにおけるユーザ登録処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】図4のフローチャートにおける個人情報登録処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図4のフローチャートにおける検索条件式登録処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図7における検索条件式の生成処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】上記検索条件式登録処理において、上記検索条件式の生成処理の後の動作の流れを示すフローチャートである。
【図10】上記情報提供システムにおける利用者端末と検索サービスセンタと情報提供サーバとの間で送受信される情報のやりとりを示す説明図である。
【図11】上記送受信される情報の一例を示す説明図である。
【図12】図4のフローチャートにおける情報提供要求処理の詳細を示すフローチャートである。
【図13】本発明の他の実施の形態に係る情報提供システムの概略の構成を示すブロック図である。
【図14】上記情報提供システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】検索条件式の補正によって検索結果が補正される様子を概略的に示す説明図である。
【図16】利用者端末に提供される比較結果の表示画面例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 利用者端末
2 情報提供サーバ(情報提供装置)
3 検索サービスセンタ(情報提供制御装置)
4 ネットワーク(通信ネットワーク)
31 ユーザID管理部(識別情報管理手段)
32 個人情報DB(個人情報記憶手段)
33 個人情報管理部(個人情報管理手段)
34 検索ルールDB(検索ルール記憶手段、評価値記憶手段)
35 検索条件式生成部(検索条件式生成手段)
37 検索条件式管理部(検索条件式管理手段)
39 検索結果DB(検索結果記憶手段)
40 検索結果管理部(検索結果管理手段)
41 情報提供処理部(情報提供処理手段)
42 特定情報管理部(特定情報管理手段)
43 情報比較処理部(個人情報評価手段、検索結果比較手段)

Claims (17)

  1. 利用者端末を介して情報の提供を受けようとする個々の利用者に応じた個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、
    少なくとも上記個人情報に基づいて、情報提供装置にて情報を検索するための検索条件式を生成する検索条件式生成手段と、
    上記検索条件式によって上記情報提供装置が情報を検索した結果を記憶する検索結果記憶手段と、
    利用者のユーザIDや認証番号など個々の利用者を識別するために利用する情報である識別情報を、個々の利用者と連絡をとるための情報である特定情報とは別個に管理する識別情報管理手段と、
    上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果を生成し、上記利用者端末に提供する情報提供手段とを備え
    上記検索条件式生成手段は、上記検索条件式として、利用者にとって必要な情報を検索結果に含めるための第1検索条件式と、この第1検索条件式を隠蔽するため、利用者にとって不必要な情報を検索結果に含めるためのダミー条件式である第2検索条件式とを生成し、これらを上記情報提供装置に提供するとともに、上記検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、該ダミー条件式に対応する検索結果を削除するためのフィルタ条件式を生成しており、
    上記情報提供手段は、上記検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、フィルタ条件式によって削除される結果を利用者端末に提供することを特徴とする情報提供制御装置。
  2. 上記特定情報をオンラインでアクセス不可能な状態で管理する特定情報管理手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の情報提供制御装置。
  3. 上記検索条件式生成手段にて生成される各利用者ごとの検索条件式を統合して管理し、統合した検索条件式を情報提供装置に提供する検索条件式管理手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の情報提供制御装置。
  4. 上記個人情報を、対応する識別情報に基づいて暗号化し、各識別情報と対応して管理する個人情報管理手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の情報提供制御装置。
  5. 上記第1検索条件式は、上記個人情報に則した情報を検索結果に含めるための基本条件式と、上記した基本条件式だけでは情報検索時に排除されるような情報を検索結果に含めるための付加条件式と、個別に関連性の少ない情報を検索結果から除外するための除外条件式とで構成されていることを特徴とする請求項4に記載の情報提供制御装置。
  6. 上記情報提供手段は、上記利用者端末を介しての利用者からの情報提供要求に応じて、個々の利用者に応じた検索結果を上記利用者端末に提供することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の情報提供制御装置。
  7. 検索する情報の種類に応じた検索条件式を上記検索条件式生成手段が生成する際のルールを規定した検索ルールを記憶する検索ルール記憶手段をさらに備え、
    上記検索条件式生成手段は、上記個人情報と上記検索ルールとに基づいて検索条件式を生成することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の情報提供制御装置。
  8. 上記検索ルール記憶手段に記憶される検索ルールは、情報提供装置から提供されると共に、提供されるごとに更新されることを特徴とする請求項7に記載の情報提供制御装置。
  9. 上記個人情報に基づいて検索される対象となる情報の個々の評価値を記憶する評価値記憶手段と、
    上記評価値の総和と、上記個人情報に対応する評価値の総和とに基づいて、上記個人情報を評価する個人情報評価手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の情報提供制御装置。
  10. 上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果と、個々の利用者に対応する検索結果とを比較し、個々の利用者に対応する検索結果のレベルを判断する検索結果比較手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の情報提供制御装置。
  11. 上記検索条件式生成手段は、上記検索結果のレベルに応じて検索条件式を補正することを特徴とする請求項10に記載の情報提供制御装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載の情報提供制御装置と、
    上記情報提供制御装置から提供される検索条件式を用いて情報の検索を行い、検索結果を上記情報提供制御装置に提供する情報提供装置と、
    上記情報提供制御装置から個々の利用者に応じた検索結果を受信する利用者端末とが通信ネットワークを介して互いに接続されてなることを特徴とする情報提供システム。
  13. 利用者端末を介して情報の提供を受けようとする個々の利用者に応じた個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、
    少なくとも上記個人情報に基づいて、情報提供装置から提供される情報を検索するための検索条件式を生成する検索条件式生成手段と、
    上記検索条件式に基づいて情報の検索を行う検索手段と、
    上記検索手段での検索結果を記憶する検索結果記憶手段と、
    利用者のユーザIDや認証番号など個々の利用者を識別するために利用する情報である識別情報を、個々の利用者と連絡をとるための情報である特定情報とは別個に管理する識別情報管理手段と、
    上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果を生成し、上記利用者端末に提供する情報提供手段とを備え、
    上記検索条件式生成手段は、上記検索条件式として、利用者にとって必要な情報を検索結果に含めるための第1検索条件式と、この第1検索条件式を隠蔽するため、利用者にとって不必要な情報を検索結果に含めるためのダミー条件式である第2検索条件式とを生成するとともに、上記検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、該ダミー条件式に対応する検索結果を削除するためのフィルタ条件式を生成しており、
    上記情報提供手段は、上記検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、フィルタ条件式によって削除される結果を利用者端末に提供することを特徴とする情報提供制御装置。
  14. 請求項13に記載の情報提供制御装置と、
    上記情報提供制御装置にて検索を行う対象となる情報を上記情報提供制御装置に提供する情報提供装置と、
    上記情報提供制御装置から個々の利用者に応じた検索結果を受信する利用者端末とが通信ネットワークを介して互いに接続されてなることを特徴とする情報提供システム。
  15. 利用者端末を介して情報の提供を受けようとする個々の利用者に応じた個人情報を個人情報記憶手段に記憶する工程と、
    少なくとも上記個人情報に基づいて、情報提供装置にて情報を検索するための検索条件式を生成する工程と、
    上記検索条件式によって上記情報提供装置が情報を検索した結果を検索結果記憶手段に 記憶する工程と、
    利用者のユーザIDや認証番号など個々の利用者を識別するために利用する情報である識別情報を、個々の利用者と連絡をとるための情報である特定情報とは別に識別情報管理手段に登録する工程と、
    上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果を生成し、上記利用者端末に提供する工程とを含み、
    上記検索条件式を生成する工程において、上記検索条件式として、利用者にとって必要な情報を検索結果に含めるための第1検索条件式と、この第1検索条件式を隠蔽するため、利用者にとって不必要な情報を検索結果に含めるためのダミー条件式である第2検索条件式とを生成し、これらを上記情報提供装置に提供するとともに、上記検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、該ダミー条件式に対応する検索結果を削除するためのフィルタ条件式を生成しており、
    上記利用者の識別情報に対応した検索結果を生成し、上記利用者端末に提供する工程では、上記検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、フィルタ条件式によって削除される結果を利用者端末に提供することを特徴とする情報提供方法。
  16. 利用者端末を介して情報の提供を受けようとする個々の利用者に応じた個人情報を個人情報記憶手段に記憶する工程と、
    少なくとも上記個人情報に基づいて、情報提供装置から提供される情報を検索するための検索条件式を生成する工程と、
    上記検索条件式に基づいて情報の検索を行う工程と、
    検索結果を検索結果記憶手段に記憶する工程と、
    利用者のユーザIDや認証番号など個々の利用者を識別するために利用する情報である識別情報を、個々の利用者と連絡をとるための情報である特定情報とは別に識別情報管理手段に登録する工程と、
    上記検索結果記憶手段に記憶されている検索結果から、利用者の識別情報に対応した検索結果を生成し、上記利用者端末に提供する工程とを含み、
    上記検索条件式を生成する工程において、上記検索条件式として、利用者にとって必要な情報を検索結果に含めるための第1検索条件式と、この第1検索条件式を隠蔽するため、利用者にとって不必要な情報を検索結果に含めるためのダミー条件式である第2検索条件式とを生成するとともに、上記検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、該ダミー条件式に対応する検索結果を削除するためのフィルタ条件式を生成しており、
    上記利用者の識別情報に対応した検索結果を生成し、上記利用者端末に提供する工程では、上記検索結果記憶手段に記憶された検索結果から、フィルタ条件式によって削除される結果を利用者端末に提供することを特徴とする情報提供方法。
  17. 請求項15または16に記載の情報提供方法による処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録してなることを特徴とする情報提供プログラムを記録した記録媒体。
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